114関は(127)関は逢坂の関。須磨の関。白河の関。衣の関。くきたの関。はばかりの関。ただこえの関。鈴鹿の関。よこはしの関。花の関ばかりにたとしへなしや。清見が関。見るめが関。よしよしの関こそ、いかに思ひ返したるならむと知らまほしけれ。それおなこその関とはいふにやあらむ。逢坂のなどを、さて思ひ返したらば、わびしからむかし。足柄の関。◆◆関は逢坂の関(山城の国と近江の国の境)。須磨の関(神戸市須磨区)。白河の関(福島県白河市旗宿)。衣の関(岩手県西磐井郡平泉町)。くきたの関(三重県一志郡白山町)。はばかりの関(不明)。ただこえの関(不明)。鈴鹿の関(三重県鈴鹿郡)。よこはしの関(不明)。花の関くらいに比べることができないほど違っているよ。清見が関(静岡県清水市)。見るめが関(不明)。よしよしの関(不明)よしよし...枕草子を読んできて(127)(128)
113方弘は、いみじく(126)その22019.12.9女院なやませたまふとて、御使ひにまゐりて来たる、「院の殿上人はたれたれかありつる」と人の問へば、「それかれ」など四五人ばかり言ふに、「または」と問へば、「さてはぬる人どもぞありつる」と言ふをまた笑ふも、またあやしき事にこそはあらめ。◆◆女院がご病気になられたというので、方弘がお見舞いの勅使として参上して、きたので、「院の殿上人は誰誰がいたのか」と人が尋ねると,四、五人ほど言うので、「他には」と問うと、「それから寝る人たちがいた」というのを又笑うのも、また奇妙なことであろう。【寝る人=宿直の人?】◆◆■女院=東三条女院詮子(せんし)。一条天皇の正母。藤原兼家二女。人間に寄り来て、「わが君こそ。まづ物聞こえむ。まづまづ人ののたまへる事ぞ」と言へば、「何事にか」...枕草子を読んできて(126)その2
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