ブログタイトルの原題は「Ineversangformyfather」。直訳すると「私は父のために歌ったことがない」になるだろうか。ロバート・アンダーソンの戯曲で翻訳・演出した木村光一(初演時)はそれを『歌え!悲しみの深き淵より』。古き良き映画隆盛の時代。登場人物の名を並べた「BonnieandClyde」を『俺たちに明日はない』としたのはあまりに有名だけれど、それに負けない素敵な邦題だ。さて、劇団東演の財産演目のひとつ『歌え〜』は1981年に初演し、幾つかの賞を獲り、また全国巡演を86年まで。2002年には、木村が率いる地人会が上演している。そして製作者・横川功が長年温め、23年に〝悲願の〟と謳っても決して大袈裟ではない上演を東演で。(演出は鵜山仁)個人的に上記をすべて見逃して初めての観劇になった水曜日。...歌え!悲しみの深き淵より