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  • 【加味平胃散】~食べ過ぎによる胃もたれや胃痛などに用いる漢方薬~

    加味平胃散(かみへいいさん)の解説「平胃散へいいさん」に、消化を促進させる生薬(消導薬)が加えられている方剤です。もともと胃腸が弱いわけではない人が、暴飲暴食などによって胸やけ、胃痛、腹部膨満を起こしたり、または消化不良による下痢になったり

  • 【大半夏湯】の解説~食べると吐いてしまうときの漢方薬~

    大半夏湯(だいはんげとう)の解説ページ。胃腸がよわくみぞおちにつかえがあり、食べたものを吐いてしまう場合に用いられる漢方薬です。生薬の特徴からその効能効果について解説します。

  • 【芍薬甘草附子湯(しゃくやくかんぞうぶしとう)】

    芍薬甘草附子湯の解説芍薬甘草附子湯しゃくやくかんぞうぶしとうは、芍薬・甘草・附子の3つの生薬で構成される漢方薬で、各種の痛みで、冷え症、または冷えを伴ったものに用いられます。構成生薬 芍薬(シャクヤク) 甘草(カンゾウ) 附子(ブシ)

  • 【桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)】

    桂枝加黄耆湯構成生薬 桂皮(ケイヒ) 芍薬(シャクヤク) 甘草(カンゾウ) 生姜(ショウキョウ) 大棗(タイソウ) 黄耆(オウギ)桂枝加黄耆湯けいしかおうぎとうは、桂枝湯けいしとうに黄耆おうぎを加えたものです。補気薬ほきやくの黄

  • 【帰耆建中湯(きぎけんちゅうとう)】

    帰耆建中湯帰耆建中湯きぎけんちゅうとうは、小建中湯・・・に当帰・と黄耆・を加えたもの。虚弱体質の改善、病後や術後の体力回復、ねあせ、化膿性皮膚疾患に用いられる漢方薬です。構成生薬 当帰(トウキ) 黄耆(オウギ) 桂皮(ケイヒ) 芍薬

  • 【沢瀉湯(たくしゃとう)】の解説

    急性のめまい、回転性のめまいに用いられる漢方薬構成生薬 沢瀉(タクシャ) 白朮(ビャクジュツ)二味ともに、水滞に対する頻用生薬です。どちらも利水作用がある生薬という点で共通です。ところが、沢瀉は「甘味・寒性」で専ら利水【瀉】にはたらき、

  • 【独活葛根湯(どっかつかっこんとう)】

    四十肩、五十肩、寝ちがえ、肩こりなどに用いられる漢方薬構成生薬 葛根(カッコン) 麻黄(マオウ) 桂皮(ケイヒ) 芍薬(シャクヤク) 甘草(カンゾウ) 生姜(ショウキョウ) 大棗(タイソウ) 地黄(ジオウ) 独活(ドクカツ

  • 【葛根紅花湯(かっこんこうかとう)】

    中年以降の酒さ鼻(あかはな)の漢方薬です構成生薬 葛根(かっこん) 芍薬(しゃくやく) 地黄(じおう) 黄連(おうれん) 山梔子(さんしし) 紅花(こうか) 大黄(だいおう) 甘草(かんぞう)効能効果体力中等度以上で、便秘傾

  • 【荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)】の解説

    皮膚の痒みや炎症、耳やのどの炎症に用いられる漢方薬構成生薬 当帰(トウキ) 芍薬(シャクヤク) 川芎(センキュウ) 地黄(ジオウ) 黄連(オウレン) 黄柏(オウバク) 黄芩(オウゴン) 山梔子(サンシシ) 連翹(レンギョウ

  • 【九味檳榔湯(くみびんろうとう)】の解説

    脚の痛みや腫れなどに用いられる漢方薬九味檳榔湯くみびんろうとうは、強力に浮腫や水腫を除く作用があるため、水毒体質の人の、その水毒による様々な症状(関節の痛みやはれ、倦怠感、動悸、息切れなど)に応用されます。構成生薬について 檳榔子(ビンロ

  • 【半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)】の解説

    胃腸虚弱な人の、めまいや頭痛に用いられる漢方薬半夏白朮天麻湯はんげびゃくじゅつてんまとうは、胃腸虚弱と冷えがある人の、めまいや頭痛に用いられる漢方薬です。六君子湯りっくんしとうよりもさらに虚証きょしょう向きで、かつ、水滞すいたい症状(水毒)

  • 【当帰湯(とうきとう)】の解説

    冷えをともなう、腹痛や背部痛に用いられる漢方薬構成生薬 当帰(トウキ) 黄耆(オウギ) 桂皮(ケイヒ) 人参(ニンジン) 半夏(ハンゲ) 厚朴(コウボク) 乾姜(カンキョウ) 山椒(サンショウ) 芍薬(シャクヤク) 甘草

  • 苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)

    胃腸虚弱で冷え症の人の、咳や鼻水に用いられる漢方薬苓甘姜味辛夏仁湯りょうかんきょうみしんげにんとう少し覚えづらい名前かもしれませんが、配合されている7種類の生薬の名前から一文字ずつとって並べた名前になっています。「小青竜湯しょうせいりゅうと

  • 【滋陰降火湯(じいんこうかとう)】の解説

    うるおい不足による、切れにくい痰、咳、口腔乾燥に用いられる漢方薬滋陰降火湯じいんこうかとうは、身体に潤いを与える(⇒滋陰)、それによって、上昇する熱症状を抑える(⇒降火)という漢方薬です。構成生薬について当帰(トウキ)芍薬(シャクヤク)地黄

  • 【温清飲(うんせいいん)】の解説

    カサカサして痒みのある皮膚疾患に用いられる漢方薬温清飲うんせいいんは、四物湯しもつとうと黄連解毒湯おうれんげどくとうを合わせたものです。温清・・飲の名前で言えば、四物湯が「温」、黄連解毒湯が「清」を担っています。四物湯は、血虚証けっきょしょ

  • 【女神散(にょしんさん)】の解説

    女性ののぼせ、イライラ、精神不安に用いられる漢方薬女神散にょしんさんは、日本で生まれた漢方薬です。歴史的には室町時代の金瘡(刀傷)の薬に由来します。戦による出血に使われていた薬です。(当時は女神散というような名前はなかった)時代とともに、中

  • 【梔子柏皮湯(ししはくひとう)】

    梔子柏皮湯梔子は山梔子(サンシシ)、柏皮は黄柏(オウバク)のことです。山梔子・黄柏には、消炎や利胆の作用があって、もともとは黄疸の要薬です。いまでは炎症性の熱感のある皮膚疾患による痒かゆみなどに応用されています。構成生薬 山梔子(サンシシ

  • 【消風散(しょうふうさん)】の解説

    ~ジュクジュクした皮膚疾患などに用いられる皮膚科の代表的方剤~消風散しょうふうさんは、皮膚疾患によく用いられていて、とくに慢性の湿疹、分泌物が多い湿疹といえばまず消風散、というくらい代表的な漢方薬です。消風散が使われる皮膚の状態は、次のよう

  • 【啓脾湯(けいひとう)】の解説

    胃腸虚弱な人の消化不良や下痢に用いられる漢方薬啓脾湯けいひとうは、主として慢性的に下痢の傾向がある人に用いられている漢方薬です。構成生薬 白朮(ビャクジュツ)または蒼朮(ソウジュツ) 茯苓(ブクリョウ) 山薬(サンヤク) 人参(ニン

  • 【大防風湯(だいぼうふうとう)】の解説

    倦怠感、冷え、栄養不良をともなう、慢性の膝関節痛に用いられる漢方薬大防風湯だいぼうふうとうは、おもに慢性の関節痛(とくに膝)に用いられています。気血を補う生薬がベースに配合されており、体力の衰えた高齢者、やせている方、虚弱な方に適した漢方薬

  • 【安中散加茯苓(あんちゅうさんかぶくりょう)】

    安中散加茯苓あんちゅうさんかぶくりょうは、安中散に茯苓を加えたもの。医療用エキス製剤にはありませんが、市販の一般用医薬品では、安中散加茯苓が配合されていて「胃腸薬」として販売されている商品があります。効能効果体力中等度以下で、腹部は力がなく

  • 【桔梗石膏(ききょうせっこう)】の解説

    ~消炎・去痰・排膿の効果を加える~桔梗石膏ききょうせっこうとは、その名前のとおり、桔梗と石膏の2味からなる方剤です。消炎・去痰・排膿の効果で、単独ではおもに、扁桃炎などのノドのつよい炎症に。または他の漢方薬にその効果を加える目的で、併用して

  • 【桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)】の解説

    ~体力の低下にともなう不安、不眠などの精神症状の改善に~桂枝加竜骨牡蛎湯けいしかりゅうこつぼれいとうは、桂枝湯けいしとうに、竜骨りゅうこつと牡蛎ぼれいを加えたものです。竜骨と牡蛎によって、長期の疲労にともなう脳の興奮性が高まった状態を治す漢

  • 【桂枝人参湯(けいしにんじんとう)】の解説

    胃腸が弱い人の、下痢・腹痛、頭痛に用いられる漢方薬桂枝人参湯けいしにんじんとうは、人参湯に、桂枝(桂皮)を加えたものです。(桂枝湯に人参を加えたものではありません。)身体の内部(消化器)と体表を同時に温める効果があります。胃腸が弱い人、お腹

  • 【二陳湯(にちんとう)】の解説

    ~悪心や嘔吐、胃部の不快感に用いられる漢方薬~二陳湯にちんとうは、痰飲たんいん(痰湿たんしつ)を治す基本方剤です。痰飲とは、「人体のなんらかの代謝の異常によって、水(津液)が停滞して溜まっている状態」のこと。中医学的には「脾は生痰の源」「肺

  • 【木防已湯(もくぼういとう)】の解説

    ~動悸や息切れ、むくみや排尿困難に用いられる漢方薬~木防已湯もくぼういとうは、浮腫などの水の滞りを改善させる防已(ボウイ)を主薬とする利水剤りすいざいのひとつで、とくに、胸部の水を取り除くのに用いられる漢方薬です。構成生薬 防已(ボウイ)

  • 【茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)】の解説

    二日酔いのむかつき、蕁麻疹、黄疸などに用いられる漢方薬茵蔯五苓散いんちんごれいさんは、利水剤りすいざい(水毒を改善する薬)の代用的方剤である「五苓散ごれいさん」に、茵陳蒿(インチンコウ)を加えたものです。たくさんお酒を飲み過ぎて、むかつき、

  • 【甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)】の解説

    ~つよい悲しみや不安などで、感情の起伏が大きいときに用いられる漢方薬~甘麦大棗湯かんばくたいそうとうは、その名前のとおり、甘草・小麦・大棗の3種類の生薬で構成されます。それら3つすべて、「緩和」の効果がある生薬(緩和剤)です。脳神経の興奮(

  • 【七物降下湯(しちもつこうかとう)】の解説

    ~高血圧にともなう随伴症状に使われる漢方薬~七物降下湯しちもつこうかとうは、おもに高血圧症(とくに最低血圧が高い)と、それに随伴する症状に用いられます。昭和期の代表的な医師、大塚敬節氏が自らの高血圧治療のために考案した処方です。構成生薬名前

  • 【桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)】の解説

    ~関節痛・神経痛に用いられる漢方薬~桂枝加朮附湯けいしかじゅつぶとうは桂枝湯けいしとうに、蒼朮そうじゅつと附子ぶしを加えたもの。急性または慢性の痛み(神経痛や関節痛)に用いられます。漢方的には桂枝湯の証である表寒・表虚に、寒湿をともなったと

  • 【小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)】の解説

    のどの炎症や痛みに用いられる漢方薬小柴胡湯加桔梗石膏しょうさいことうかききょうせっこうは、小柴胡湯しょうさいことうに桔梗石膏ききょうせっこうを合わせたものです。小柴胡湯加桔梗石膏のほか、エキス製剤にはありませんが、葛根湯加桔梗石膏、駆風解毒

  • 【桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)】の解説

    桂枝茯苓丸加薏苡仁桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがんにヨクイニンを加えたものです。桂枝茯苓丸には「丸」と付いていますが、実際には丸薬がんやくではない場合、そのことを示すため「料りょう」の字が入り、市販のエキス製剤では「桂枝茯苓丸料・加ヨク苡仁エ

  • 【鉄欠乏性貧血】治療と対策~食事・鉄剤・漢方薬~

    鉄欠乏性貧血とは貧血のなかでもっとも頻度の高いのが、鉄欠乏性貧血です。【貧血とは】血液中の赤血球の中にある、酸素を運ぶ役割を担うヘモグロビン(Hb)の濃度が低くなった状態。鉄欠乏性貧血は、その体内で酸素を運搬する赤血球中のヘモグロビン(Hb

  • 骨粗しょう症の治療についてー薬物治療・手術ー

    骨粗しょう症の治療血圧や血糖(HbA1c)のように、診察のつど測定して治療の状況を確認できる、高血圧や糖尿病と比べて、骨粗しょう症の場合、骨密度の測定間隔は、4か月~1年と長いです。そのため対策や治療を行っていても、その効果というのは非常に

  • 骨粗しょう症についてー原因・症状・検査ー

    骨粗しょう症とは骨粗しょう症は、簡単にいうと、骨の中がスカスカになる(骨量が減る)疾患で、骨がもろくなり、骨折を起こしやすくなっている状態のことです。骨の老化現象です。患者数は加齢とともに(50歳代くらいから)増加します。日本の高齢化率は増

  • 【真武湯(しんぶとう)】の解説

    ~身体を温め、水分代謝を改善する漢方薬~真武湯しんぶとうは、体力の低下があり、身体が冷えている人の、下痢や腹痛、めまい、浮腫(むくみ)などの症状に用いられます。新陳代謝を促進させて身体を温める附子や、利水作用のような水分代謝を改善させる茯苓

  • 【当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)】の解説

    ~しもやけや、冷えて下肢や腰、下腹部が痛むときの漢方薬~当帰四逆加呉茱萸生姜湯とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう。とても長い名前の漢方薬ですが、「当帰四逆湯とうきしぎゃくとう」に、「呉茱萸ごしゅゆ」と「生姜しょうきょう」を加えたもの、

  • 【香蘇散(こうそさん)】の解説

    ~胃腸機能を高めつつ鬱々した気分を発散させる芳しい香りの漢方薬~香蘇散こうそさんは胃腸が弱い人で、気分がすぐれず、憂鬱、精神不安などがあるもの、または、胃腸虚弱な人の軽いカゼに用いられています。配合されている生薬の中の、とくに芳香があり気を

  • 【牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)】の解説

    ~体力の衰えによる腰痛、下半身のしびれ、脚のむくみ等に用いられる漢方薬~牛車腎気丸ごしゃじんきがんは、八味地黄丸はちみじおうがん(別名:腎気丸)に、牛膝ごしつと車前子しゃぜんしという2つの生薬を加えたもの。八味地黄丸を用いる症状があり、かつ

  • 【黄連湯(おうれんとう)】の解説

    ~胃部の停滞感や重圧感、食欲不振のあるときの漢方薬~黄連湯おうれんとうは、胃痛、腹痛、胃部の重苦しさ、胸苦しさ、吐き気などの胃腸症状に使われます。主に急性胃炎のときのような症状です。配合されている生薬が半夏瀉心湯はんげしゃしんとうと類似して

  • 黄芩湯(おうごんとう)

    急性の下痢に用いられる漢方薬黄芩湯おうごんとうは、急性胃腸炎などの炎症性の胃腸障害で、悪臭のある下痢、腹痛、しぶり腹(裏急後重)があるときに用いられる漢方薬です。構成生薬 黄芩(オウゴン) 芍薬(シャクヤク) 甘草(カンゾウ) 大棗

  • 【防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)】の解説

    ~下肢のむくみや、膝の痛みに用いられる漢方薬~防已黄耆湯は、胃腸が弱く、疲れやすい、汗をかきやすいなどがある人で、下半身がむくんだり、膝などの関節が痛くなったときなどに用いられる漢方薬です。また一般には、いわゆる「水太り」を改善する漢方薬と

  • 【越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)】の解説

    ~むくみや熱感のある、関節痛やアレルギー疾患に用いる漢方薬~越婢加朮湯えっぴかじゅつとうは、浮腫(むくみ)をひかせる作用と炎症や熱感をおさえる作用をもつ漢方薬で、腫はれのある関節痛や、むくみが出ているアレルギー疾患などに用いられます。実証向

  • 【越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)】の解説

    ~むくみや熱感のある、関節痛やアレルギー疾患に用いる漢方薬~越婢加朮湯えっぴかじゅつとうは、浮腫(むくみ)をひかせる作用と炎症や熱感をおさえる作用をもつ漢方薬で、腫はれのある関節痛や、むくみが出ているアレルギー疾患などに用いられます。実証向

  • 【当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)】の解説

    ~血虚をともなう下腹部痛に用いる漢方薬~当帰建中湯とうきけんちゅうとうは、「桂枝加芍薬湯けいしかしゃくやくとう」(または「小建中湯しょうけんちゅうとう」)に、補血薬ほけつやくである当帰とうきを加えたものです。桂枝加芍薬湯や小建中湯が適するよ

  • 【黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)】の解説

    小建中湯よりも気虚がすすんだ状態に用いる漢方薬黄耆建中湯おうぎけんちゅうとうは、小建中湯しょうけんちゅうとうに、黄耆を加えたものです。「〇〇建中湯」のグループは、どれも胃腸虚弱がもとにある諸症状に用いられています。黄耆建中湯も、小建中湯と同

  • 【清肺湯(せいはいとう)】の解説

    痰が切れずに激しく咳き込んでしまうときの漢方薬清肺湯せいはいとうは、慢性の咳嗽に用いる漢方薬になります。多量で粘りのある、なかなか切れない痰があり、痰が切れるまで激しく咳き込んでしまうときに使われます。激しく咳き込む状態が何度も繰り返されて

  • 【五虎湯(ごことう)】の解説

    ~咳や喘息で用いられる漢方薬~五虎湯ごことうは、やはり咳に用いられる漢方薬の麻杏甘石湯まきょうかんせきとうに、桑白皮そうはくひを加えたもので、よりはげしい咳や、痰が多い場合に用いられます。構成生薬 麻黄(マオウ) 杏仁(キョウニン)

  • 鼻づまりに「葛根湯加川芎辛夷」か「辛夷清肺湯」か

    葛根湯加川芎辛夷と辛夷清肺湯との違い、使い分け鼻づまりに使う生薬といえば、まず「辛夷しんい」です。モクレンの花蕾(つぼみ)で、カゼや副鼻腔炎の鼻水・鼻閉・頭痛に対して配合されますが、とくに、鼻の通りを良くする効果が期待されています。逆に、鼻

  • 【辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)】の解説

    ~鼻づまりや蓄膿症に用いられる漢方薬~辛夷清肺湯しんいせいはいとうは、鼻の通りを良くする作用のある辛夷と、肺の熱を清する(鼻の奥の炎症をしずめる)生薬が配合された漢方薬です。炎症性の鼻閉(鼻づまり)や、濃くて黄色い鼻汁のある鼻症状に適します

  • 【清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)】の解説

    ニキビ・吹き出物など顔や頭部の皮膚症状に使われる漢方薬思春期や青年期にみられるニキビに使う漢方薬として代表的なものが、清上防風湯せいじょうぼうふうとうです。防風が主薬の生薬になっていて、体の上部の熱を清する(炎症を除く)はたらきをします。若

  • 養生法④~生活習慣病~

    高血圧生活 規則正しい生活。睡眠をしっかりとる。 ウォーキングなど20~30分くらいの軽い運動 ストレスをためない(趣味などで) 適正な体重に減量する たばこをやめる 熱いお風呂、長風呂を避ける 便秘を解消する 外食を減らす

  • 桂枝加厚朴杏仁湯(けいしかこうぼくきょうにんとう)

    桂枝加厚朴杏仁湯桂枝湯に厚朴・杏仁を加えたものです。体力虚弱もしくは胃腸虚弱の人の、咳、ぜんそくに用いられる漢方薬です。いつもカゼ(感冒)のあとに咳が残りやすい体質の人に適しています。構成生薬 桂皮(ケイヒ)または桂枝(ケイシ) 芍薬(

  • 茯苓飲加半夏(ぶくりょういんかはんげ)

    茯苓飲加半夏茯苓飲ぶくりょういんに半夏を加えたものです。出典『類聚方広義』(茯苓飲の原典は『金匱要略』)生薬の構成当然ながら茯苓飲の構成生薬+半夏ということになります。茯苓(ブクリョウ)白朮(ビャクジュツ)人参(...

  • 【収渋薬】~五味子・五倍子・烏梅・訶子・麻黄根・浮小麦・肉豆蔲・赤石脂・蓮子/蓮肉・山茱萸

    18 収渋薬(しゅうじゅうやく)収渋薬は、収斂・固渋の作用をもつ薬物のことです。収納させておくとか、漏れないようにコントロールする、というような作用のことです。収斂薬、固渋薬と呼ばれることもあります。正気や体液(気・血・津液(水)・精など)

  • 【補陰薬】~沙参・麦門冬・天門冬・石斛・黄精・玉竹・百合・枸杞子・女貞子~

    17-(4) 補陰薬(ほいんやく)補陰薬とは、陰液を養い(滋養し)、津液を生じ、燥を潤す効能がある生薬のことで、主に陰虚証に用いられます。陰虚証は、熱病の後期(→熱によって津液が消耗)に生じるものが多く、または慢性的な疾患(→精血が消耗)に

  • 白朮(びゃくじゅつ)と蒼朮(そうじゅつ)の違いについて

    白朮と蒼朮は、生薬としてはそれぞれ別のものですが、漢方の歴史的には使い分けが曖昧で混乱が多い生薬です。現在でも同じ漢方薬なのにメーカーよって配合するものが異なるケースがあります。植物としての違い、効能の違い、使い分けの経緯について。

  • 【補血薬】~当帰・熟地黄・何首烏・白芍・阿膠・竜眼肉~

    17-(3) 補血薬(ほけつやく)血(けつ)を補い、主に血虚証を改善するのに用いる生薬を、補血薬といいます。一般に血虚の症状としては 顔色につやがない、唇や爪が蒼白(白っぽい)、頭のふらつき、目がかすむ等…[血虚一般] 動悸、不眠、不安

  • 【補陽薬】~鹿茸・紫河車・淫羊藿・巴戟天・肉蓯蓉・杜仲・続断・狗脊・蛤蚧・胡桃肉・補骨脂・益智仁・菟絲子・沙苑子・骨砕補~

    17-(2) 補陽薬(ほようやく)補陽薬は、陽気を強める作用があり、陽虚を改善するのに用いられる生薬です。助陽薬とも言います。陽虚とは、陽気が弱まっている状態です。気虚の程度が進んで、人体の機能面の低下がみられます。一般に「陽虚」というと、

  • 【補気薬】~人参・党参・黄耆・白朮・山薬・甘草・大棗・膠飴・扁豆~

    17-(1) 補気薬(ほきやく)補気薬とは、気を補って気虚を改善するのに用いる生薬です。益気薬とも言います。気虚は、気の量の不足、あるいは気の作用の不足ですので、臓腑の機能の低下や、抵抗力の減退などによる症状があらわれやすくなります。一般的

  • 補虚薬(ほきょやく)の概念

    17.補虚薬補虚薬とは、虚(=足りていないもの、弱いもの)を補う薬で、正気を補う、体質を改善させる、病気に対する抵抗力を増強させるといった、虚弱状態の改善のため、いわゆる虚証に用いられる生薬のグループです。補虚薬はまた状況に応じて補益薬、補

  • 開竅薬(かいきょうやく)~麝香・竜脳・蘇合香・石菖蒲~

    16.開竅薬開竅薬とは開竅薬(かいきょうやく)は、独特の強い芳香のある生薬で、意識を覚醒させる目的で使用する薬のことです。東洋医学での「心」は、神志(精神意識)を主っていて、何らかの邪気によって心の竅(あな)が閉ざされたときに、意識障害を起

  • 平肝熄風薬(へいかんそくふうやく)の概念

    15.平肝熄風薬平肝熄風薬は、肝陽を平定させ、(内風を)熄風させる薬のことです。熄は、「火が消える」「灰に埋めた炭火」などの意味がある漢字で、内風の症状をしずめることを「熄風」と言います。内風というのは、陰虚や血虚などの虚証、もしくは高熱の

  • 【熄風止痙薬】~釣藤鈎・天麻・羚羊角・地竜・白僵蚕・全蝎・蜈蚣~

    15-(2) 熄風止痙薬(そくふうしけいやく)釣藤鈎(ちょうとうこう)アカネ科カギカズラの鈎(カギ)状をした短い茎枝(トゲ)【性味】甘 微寒(涼)【帰経】肝 心包【効能】熄風止痙 清熱平肝熄風止痙・清熱平肝肝風を抑え、痙を止める効能に優れて

  • 【平肝潜陽薬】~石決明・牡蛎・代赭石・蒺藜子・羅布麻・決明子・珍珠・珍珠母~

    15-(1) 平肝潜陽薬(へいかんせんようやく)石決明(せっけつめい)ミミガイ科アワビ類またはトコブシ類の貝殻【性味】鹹 微寒【帰経】肝【効能】平肝潜陽 清肝明目①平肝潜陽肝陽上亢による(肝腎陰虚によって肝の陽気が上昇して起こる)、眩暈(め

  • 【養心安神薬】~酸棗仁・遠志・柏子仁・合歓皮~

    14-(2) 養心安神薬(ようしんあんじんやく)酸棗仁(さんそうにん)クロウメモドキ科サネブトナツメの成熟種子【性味】甘 酸 平【帰経】心 肝 胆【効能】養心補肝 寧心安神 斂汗心陰を養ったり肝血を補ったりして心神を安んずる、滋養性の安神薬

  • 【重鎮安神薬】~竜骨・磁石・朱砂・琥珀~

    14-(1) 重鎮安神薬(じゅうちんあんじんやく)竜骨(りゅうこつ)古代(新生代)の大型哺乳動物(馬類、犀類、鹿類、牛類、象類などの原動物)の化石化した骨主として炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなど歯牙の化石は「竜歯」という【性味】甘 渋

  • 安神薬(あんじんやく)の概念

    14.安神薬安神薬とは、精神を安(やす)んずる薬、すなわち気落ちを安らかにする作用を有する薬のことです。精神の鎮静や安定のために用いられます。安神薬は、重鎮安神薬(じゅうちんあんじんやく)と養心安神薬(ようしんあんじんやく)の2種類に分けら

  • 【止咳平喘薬】~杏仁・白前・前胡・百部・紫苑・款冬花・蘇子・馬兜鈴・桑白皮・葶藶子・枇杷葉・旋覆花・白果・洋金花~

    13-(3) 止咳平喘薬(しがいへんぜんやく)杏仁(きょうにん)バラ科ホンアンズなどの成熟種子(仁)※アンズの果肉の内側にある種子のように見える木質化した硬い殻(内果皮)を割ってその中にあるのが「仁」と呼ばれる種子※中薬では苦味のあるものを

  • 【清化熱痰薬】~竹筎・桔梗・貝母・瓜蔞(栝楼)~

    13-(2) 清化熱痰薬(せいかねったんやく)竹筎(ちくじょ)イネ科のハチク(またはマダケ)の(茎⇒)稈(かん)の内層(を薄く帯状に削ったもの)【性味】甘 微寒【帰経】肺 胃 胆【効能】清熱化痰 除煩 止嘔①清熱化痰+除煩肺熱の咳嗽での熱痰

  • 【温化寒痰薬】~半夏・天南星・白附子・白芥子~

    13-(1) 温化寒痰薬(おんかかんたんやく)半夏(はんげ)サトイモ科カラスビシャクのコルク層を除いた塊茎【性味】辛 温【帰経】脾 胃 肺【効能】燥湿化痰 降逆止嘔 消痞散結①燥湿化痰湿を乾かし、痰を化する(除去する)効能をもつとともに、咳

  • 化痰止咳平喘薬(けたんしがいへんぜんやく)の概念

    13.化痰止咳平喘薬化痰止咳平喘とは、化痰の作用と、止咳平喘の作用を合わせたものです。化痰は、痰を分解、除去させること。止咳は、咳をとめる。喘(息)とは、呼吸困難、呼吸が苦しそうな症状のことで、平喘は、それを軽減、抑制する作用という意味です

  • 【活血温経薬】~紅花・桃仁・鶏血藤・沢蘭・五霊脂・降香~

    12-(3)  活血温経薬(かっけつうんけいやく)紅花(こうか)キク科ベニバナの管状花(をそのまま又は黄色色素の大部分を除いたもの。ときに圧搾して板状としたもの→板紅花)【性味】辛 温【帰経】心 肝【効能】活血通経 袪瘀止痛辛温性で通経の効

  • 【活血涼血薬】~丹参・牛膝・益母草・虎杖・䗪虫・水蛭・虻虫・王不留行・穿山甲~

    12-(2)  活血涼血薬(かっけつりょうけつやく)活血化瘀薬のうち、性が寒涼に偏っていたり、清熱や消腫のはたらきをもつ生薬。血行を良くしつつ血熱を冷やすので、特に血熱の血瘀証に用いられます。丹参(たんじん)シソ科タンジンの根【性味】苦 微

  • 【活血行気薬】~川芎・延胡索・鬱金(姜黄)・乳香・没薬・三稜・莪朮~

    12-(1)  活血行気薬(かっけつこうきやく)活血化瘀薬のうち、特に気滞血瘀証に用いられる生薬です。川芎(せんきゅう)セリ科センキュウCnidium officinaleの根茎(日本産)【性味】辛 温【帰経】肝 胆 心包【効能】活血行気

  • 活血化瘀薬(かっけつかおやく)の概念

    12.活血化瘀薬活血化瘀薬とは、瘀血を取り去る、血管をキレイにして血液の流れをスムーズにする、血液の循環を促進する、といった効能を主とする生薬です。活血化瘀薬はまた「活血袪瘀薬」ともいいますが、どちらも略して「活血薬」と称します。特に活血作

  • 【止血薬】~艾葉・三七/田七~

    11.止血薬(しけつやく)止血薬に分類されるのは、出血を止めるのを主な効能とする生薬です。出血は血虚証を引き起こすではなく、「血」とともに次第に「気」も失われていきます。止血できず大量の出血が起これば、生命にも危険がおよびます。ですので、病

  • 【駆虫薬】~使君子・苦楝皮・檳榔子・南瓜子・榧子~

    10.駆虫薬(くちゅうやく)体内の寄生虫を追い出す、または殺虫を主な効能とする(としてかつて使用されていた)生薬です。日本では寄生虫症はほとんどみられなくなりましたし、あったとしてもすでにもっと有効な西洋薬(特効薬)が開発されていますので、

  • 【消導薬】~山査子/山楂子・神曲/神麹・麦芽・萊菔子・鶏内金~

    9.消導薬(しょうどうやく)消導薬とは、主に食積内停証に用いられる薬です。消導(消化を促進する)、開胃(食欲を増進する)、和中(中焦の胃腸のはたらきを調整する)などの作用をもちます。「食べすぎ」て、消化されない飲食の積滞によって起こる、腹満

  • 【理気薬】~陳皮・青皮・枳実・香附子・木香・薤白・烏薬・柿蒂~

    8-(1) 理気薬(りきやく)他に分類されている生薬でも理気作用を有するものはたくさんありますが、理気薬としての代表的な生薬です。陳皮(ちんぴ)ミカン科ウンシュウミカンなどの成熟した果皮※「陳」は古いものを意味する字。1~3年くらい長期保存

  • 理気薬(りきやく)の概念

    8.理気薬とは理気薬は、行気薬(こうきやく)とも呼ばれます。理気薬とは「気を巡らせる薬」であり気滞や気逆に使われる薬、と一般的にはよく言われますが、ここではもう少し詳しくその作用についてまとめておきます。気の運動理気薬の作用は、気機を疏達さ

  • 【温裏薬】~附子・乾姜・桂皮/肉桂・丁子/丁香・呉茱萸・細辛・小茴香~

    7-(1) 温裏薬(おんりやく)附子(ブシ)キンポウゲ科ハナトリカブトまたはオクトリカブトの塊根(の子根)を加工(減毒)したもの。加工ブシ。【性味】辛 熱【帰経】心 腎 脾【効能】回陽救逆 補火助陽 散寒止痛新陳代謝を賦活させる作用・温める

  • 温裏薬(おんりやく)の概念

    7.温裏薬とは温裏薬は、温性や熱性の性質をもち、裏寒証に用いる生薬です。寒を散じる作用があるので「散寒薬」とも言います。温裏薬の効能は大きく分けると2つあります。一つは、裏(脾胃など)を温めること。もう一つは、腎陽を盛んにすることです。表裏

  • 【利水退黄薬】~茵陳蒿・金銭草~

    6-(3) 利水退黄薬(りすいたいおうやく)利水退黄薬とは、利水滲湿薬の中でも特に湿熱黄疸証、つまり黄疸を消退させるのに用いることができる生薬です。茵陳蒿(いんちんこう)キク科カワラヨモギの頭花(中国では早春に採集される幼苗を使用したものを

  • 【利水通淋薬】~車前子・滑石・木通・地膚子~

    6-(2) 利水通淋薬(りすいつうりんやく)利水通淋薬は、利水薬の中でも特に、寒性で利水通淋作用に優れる生薬です。熱淋(湿熱淋証)に用いることができます。小便不利(尿がでにくい)、頻尿、残尿感、排尿痛などのいわゆる膀胱炎様症状に適しています

  • 【利水退腫薬】~茯苓・猪苓・沢瀉・薏苡仁~

    6-(1) 利水退腫薬(りすいたいしゅやく)利水退腫薬は、利水作用によって水腫証に用いる、いわゆる浮腫(むくみ)をとる効果に優れた生薬です。茯苓(ぶくりょう)サルノコシカケ科マツホド:(松の根にできる)菌核を形成する担子菌類地下にできるキノ

  • 利水滲湿薬(りすいしんしつやく)の概念

    6.利水滲湿薬とは利水滲湿薬は、体内の水液の代謝を促進させ、水の流れを改善し、停滞している水湿を除去する薬物です。たんに「利水薬」と呼ぶことが多いかもしれません。結果として、小便の通じも良くなるし、停滞・貯留していた水が尿として出て尿量を増

  • 【芳香化湿薬】~蒼朮・厚朴・藿香・縮砂・草果~

    芳香化湿薬(ほうこうかしつやく)に分類できる生薬~蒼朮・厚朴・藿香・縮砂・草果~の中薬学的な効能や、漢方薬への応用についてのまとめ。

  • 芳香化湿薬(ほうこうかしつやく)の概念

    芳香化湿薬(ほうこうかしつやく)は、芳香があって、主に内臓(中焦)の湿邪を除去し、それにより特に脾の消化吸収のはたらきを改善させることに用いられます。中焦の湿邪による影響、症状、それに対する芳香化湿薬の使い方や注意点について。

  • 【袪風湿強筋骨薬】~桑寄生・五加皮~

    4-(3)  袪風湿強筋骨薬(きょふうしつきょうきんこつやく)袪風湿強筋骨薬は、風湿の邪をとりながら、筋骨を強める作用もある薬です。湿邪の特徴のひとつが粘滞性で、慢性化するとなかなか治りにくくなるものです。筋骨に侵入した風湿の邪による慢性的

  • 【袪風湿清熱薬】~秦艽・防已・豨薟草・桑枝~

    4-(2) 袪風湿清熱薬(きょふうしつせいねつやく)袪風湿清熱薬は、袪風湿薬のなかで、特に熱痺があるときに用いることができる薬です。風邪+湿邪+熱邪の風湿熱痺証です。関節が赤くなったり、腫れたり、熱感があったりして、痛いなどの症状に適してい

  • 【袪風湿散寒薬】~独活・威霊仙・木瓜・徐長卿~

    4-(1)  袪風湿散寒薬(きょふうしつさんかんやく)袪風湿散寒薬は、袪風湿薬のなかで、特に風寒湿痺証に適している薬です。独活(どくかつ/どっかつ)ウコギ科ウドの根茎※次の類似生薬とは区別されています。・ウコギ科ウドの根⇒和羌活(かつての羌

  • 袪風湿薬(きょふうしつやく)の概念

    袪風湿薬は、風湿の邪気を排除する効能をもち、主に痺証(ひしょう)という症状を改善するために用いられます。痺証の特徴、それに対応させる袪風湿薬の使い方について。

  • 【峻下逐水薬】~甘遂・大戟・芫花・巴豆・牽牛子~

    峻下逐水薬(しゅんげちくすいやく)は瀉下薬の中でも作用が非常に激しく、下痢を起こさせ体内の水分を排出させる効能をもちます。激しい下痢が続くと正気も失いますので慎重に用いる必要があります。日本では市販薬(便秘薬)の一部にケンゴシ末が使われています。

  • 【潤下薬】~麻子仁・郁李仁・蜂蜜~

    潤下薬の中薬的な解説。腸が乾燥して大便が硬くコロコロ状のときに用いることができる薬。油分を多く含む植物の果実や種子が生薬としてよく用いられます。排便をスムーズにするはたらきで、便秘薬の中では作用は緩和なものですが、下痢しやすい人は注意が必要です。

  • 瀉下薬(しゃげやく)の概念

    瀉下とは「下から出す」つまり「排便を促進する」ということで一般に瀉下薬は「便秘に使う薬」を指すことが多いです。ただ、西洋薬でいう便秘に対しての「下剤」の意味と「瀉下薬」は全く同じということではありません。

  • 【攻下薬】~大黄・芒硝~

    生薬の大黄と芒硝の中薬学的な解説。瀉下薬のなかの攻下薬に分類されます。便秘に使われる漢方薬に配合される有名な生薬ですが、たんに便を出す下剤としての効果の他にも、重要なはたらきがあります。大黄と芒硝も瀉下作用が比較的強いので妊娠中は注意が必要です。

  • 【清虚熱薬】~地骨皮・青蒿~

    清虚熱薬(せいきょねつやく)清虚熱薬は、裏熱の症状を実熱と虚熱に分けた場合に、主に虚熱に用いられる薬が分類されます。虚熱とは、陰虚(陰の不足)にともなう熱証(陰虚内熱)です。虚熱の症状の特徴は… ほてり、持続的な微熱 骨蒸潮熱(身体の芯

  • 【清熱解毒薬】~金銀花・連翹・白鮮皮・牛黄・板藍根~

    清熱解毒薬(せいねつげどくやく)清熱解毒という場合の「毒」とは、有毒物質のことではなく、熱毒(または火毒)のことを指します。体内(のどこか)に過剰な水がある状態を「水毒」と言ったりするのと同様で、熱があまりに盛んになっている状態が熱毒です。

  • 【清熱涼血薬の解説】~生地黄・牡丹皮・赤芍・玄参・犀角~

    清熱涼血薬(せいねつりょうけつやく)清熱涼血薬は、一般には熱が営分や血分にある証に用いる薬を指します。熱邪の進行過程を分析するときに用いる「衛気営血えいきえいけつ弁証」で分類した場合、衛分の熱は表証ですので→例えば辛涼解表薬を用います。気分

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