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村田沙耶香 『コンビニ人間』 昭和問答 吉本隆明 関係性 幻想論 逆立
食糧管理法が廃止された1995年当時、コメが投機対象になったかつての歴史が繰り返されるといわれた記憶がある。今の事態は、コメが国民の命を繋ぐための食糧という位置づけから、市場で価格が決まる商品に変質したことが原因だ。大儲けをしている輩がいるとすれば決して許すことはできない。『コンビニ人間』(村田沙耶香著文芸春秋2016年刊)『昭和問答』吉本隆明関係性幻想論逆立なぜ本書を読もうと思ったのか。それは、『昭和問答』(田中優子、松岡正剛著岩波新書2024年刊)の中で、「◎昭和を知るための本」リスト(P166~170)に田中氏が推薦していたからだ。近くの図書館から借りた。本書の帯にはこうある。主人公は古倉恵子、36歳未婚、大学卒業後も就職せずコンビニで18年間バイト。毎日コンビニ食を食べ、夢の中でもレジ打ち、清潔な...村田沙耶香『コンビニ人間』昭和問答吉本隆明関係性幻想論逆立
『昭和問答』(田中優子、松岡正剛著岩波新書2024年刊)昭和天皇の在位期間を昭和としているが、なぜ今年をことさらに昭和100年と呼ぶのだろうか。確か明治100年というのはあったと思う。調べてみると、慶応から明治に改元された旧暦の明治元年9月8日(新暦1868年10月23日)」から丁度100年後の1968年(昭和43年)10月23日に、政府主催で明治百年記念式典が開催されている。では、なぜ大正100年はなかったのだろうか。『天皇問答』(奥泉光、原武史著河出新書2025年刊)から大正天皇の影が薄かった理由がわかる。『昭和問答』に入る。本書で触れられているが、著者である松岡正剛は昨年8月に亡くなった。本書も多岐にわたる内容で、注目すべきポイントはたくさんあるが、僕は松岡の共同体に関わる発言に注目した。学生時代に...田中優子、松岡正剛『昭和問答』
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「♪こんにちは、こんにちは、世界の国から・・」三波春夫の歌は今でも口ずさめる。岡本太郎の「太陽の塔」は当時賛否があったと記憶しているが、健在だ。月の石を見てきたという同級生がうらやましかった。翻って、大阪・関西万博に行ったという話を聞かない。魅力が無いのは、国力の劣化したこの国を象徴している。終わって残るのは大きなツケだろう。『小さきものの近代第1巻、第2巻』(渡辺京二著弦書房2022、2024年刊)その1絶筆・未完徳川社会明治維新このブログ2025.1.21に明治について、津田正夫著『百姓・町人・芸人の明治革命自由民権150年』(現代書館2023年刊)を書評という形で掲載した。本書は、明治維新、自由民権運動など歴史の大きな渦の中で、渡辺京二氏の視点「小さきもの」から見た明治だ。著者は、「創られた『近代」...渡辺京二『小さきものの近代第1巻、第2巻』その1絶筆・未完徳川社会明治維新
『カクテル・パーティー』(大城立裕著岩波現代文庫2011年刊)沖縄レイプ事件米軍統治友人の薦めで読んだ。本書は、今から60年ほど前も1967年に文芸春秋より刊行された作品を文庫化したものである。作者の大城氏は1925年生まれ、作品の舞台は本土復帰前で米軍統治下にあった沖縄である。親しい(と思っていた)4人のパーティー。そのとき米兵による高校生レイプ事件が起こる。すると、それぞれ自分が日本人、沖縄人、中国人、米国人だったのだということを意識しはじめる。和気あいあいとしていた親善パーティーの空気が一変してしまいう。それぞれが出身国を代表するかのような言葉を吐き始める。米国によるヒロシマ・ナガサキに対する原爆投下を非難する日本人になってしまう。日本によるパールハーバー奇襲攻撃を忘れていない米国人、日本軍による南...大城立裕『カクテル・パーティー』沖縄レイプ事件米軍統治
『しょうがない』ブログの引っ越しとアブレーション『gooblogサービス終了のお知らせ予定日2025年11.月18日(火)』との表示が現れた。先週から頭の中のどこかに、「♪雨が空から降ればオモイデは地面にしみこむ雨がシトシト降ればオモイデはシトシトにじむ・・・しょうがない雨の日はしょうがないしょうがない雨の日はしょうがない♪」(別役実作詞小室等作曲)の曲が流れている。別役実と言えば、劇団釧路北藝の『この道はいつか来た道』をシアターZOOで観たのは10年ほど前のことだったろうか。不条理を書けばピカイチの別役。60歳の時に不安定狭心症でステントを冠動脈に入れる手術を受けた。その2年後くらいから発作性心房細動(不整脈)が現れてきたので服薬で抑えてきた。転倒して鎖骨骨折をしたこともあったが、年間1,000~1,5...『しょうがない』ブログの引っ越しとアブレーション
マスコミも「天皇制」という言い方をしますが、元々「天皇制」という言葉は左翼用語です。「皇室制度」が正しいです。その上で僕は「天皇制」を使います。天皇制について語ることに何かしらの怖さを感じています。しかし、僕の周りでは僕も含めて、賑やかに、遠慮なく、真実もゴシップも楽しく自由におしゃべりしています。『天皇問答』(奥泉光原武史著河出新書2025年刊)その3反天皇制旧宮家女性天皇女系天皇悠仁親王小説家と政治学者が「令和の天皇」について問答した。僕が、なるほど!と思った発言を以下に引用する。(*)は僕のコメント。(*)この問答のねらいが「まえがき(P3~P10)」に書かれている。(奥泉)「天皇制を考えるとは、天皇制のない日本を考えることだ。」「天皇なしには『国民の統合』はできないのか?」「個々の『主権の存する国...奥泉光原武史『天皇問答』その3反天皇制旧宮家女性天皇女系天皇悠仁親王
少しだけコンサ・サッカー専用スタジアム構想、その14(2024.12.30)の続き。コンサ愛を断ち切って1年余、ここに来てわずかな光明が見えてきた。石水社長は、3月25日に三上GMを解任、そして矢継ぎ早に、27日に北広島市とのスポーツ協定を発表。その際、エスコンでレバンガが試合を行ったことに触れ、「サッカーの試合もできたら最高」と注目すべき発言をした。29日には、Jチームの夏合宿誘致の組織を設立した。僕の妄想が膨らむ。『天皇問答』(奥泉光原武史著河出新書2025年刊)その2令和の皇室は?皇后の体調秋篠宮家小説家と政治学者が「令和の天皇」について問答した。僕が、なるほど!と思った発言を引用する。(*)は僕のコメント。○宮中祭祀という使命(P171~P173)(原)「コロナで行幸はしばらくできなかったが、祭祀...奥泉光原武史『天皇問答』その2令和の皇室は?皇后の体調秋篠宮家
北海道新幹線の札幌延伸が8年遅れて2038年度末になるという。僕ら高齢者たちは、乗れないかも知れないと一抹の不安。そこで、今さら言っても論を2つ。一つは、なぜ難工事が予想された、かつ人口希薄地帯をとおる現ルートを選んだのか。太平洋側の室蘭―苫小牧―千歳の方が良かったのではないか。二つ目は、そもそも新幹線は必要だったのか?新千歳―羽田は90分。新幹線は5時間だ。『天皇問答』(奥泉光原武史著河出新書2025年刊)その1大正天皇有栖川宮威仁親王山縣有朋西園寺公望原敬御用邸摂政今年は、昭和100年にあたる。僕は、明治100年があったことを記憶している。だが、なぜか大正100年は影が薄くスルーだった。では一体、大正天皇とはどのような人だったのだろうか。小説家と政治学者が「天皇」について語り合った。僕が、なるほどそう...奥泉光原武史『天皇問答』その1大正天皇有栖川宮威仁親王山縣有朋西園寺公望原敬御用邸摂政
『下山事件暗殺者たちの夏』(柴田哲孝著祥伝社2015年刊)このブログ2024.9.24に、安倍晋三事件を推理した小説『暗殺』(柴田哲孝著幻冬舎2024年刊)を取り上げた。それを読んだ方から、同じ著者による本書も読み応えがあって面白いよという情報をいただいたので、図書館から借りて読んだ。下山事件は、国鉄初代総裁下山定則が1949(昭和24)年7月5日、三越日本橋本店に入った後に消息を絶ち、翌6日未明に、東京都足立区の常磐線と東武伊勢崎線が交差する付近で、轢死体となって発見されたが、自殺説、他殺説があり真相は未だに闇の中というものだ。発生後70年以上経つが、NHKドラマや小説、新たな証言の登場など人びとの関心が絶えない事件である。著者の柴田氏がこの事件に興味を持ったきっかけは、著者の祖父である柴田宏(ゆたか)...柴田哲孝『下山事件暗殺者たちの夏』
食糧管理法が廃止された1995年当時、コメが投機対象になったかつての歴史が繰り返されるといわれた記憶がある。今の事態は、コメが国民の命を繋ぐための食糧という位置づけから、市場で価格が決まる商品に変質したことが原因だ。大儲けをしている輩がいるとすれば決して許すことはできない。『コンビニ人間』(村田沙耶香著文芸春秋2016年刊)『昭和問答』吉本隆明関係性幻想論逆立なぜ本書を読もうと思ったのか。それは、『昭和問答』(田中優子、松岡正剛著岩波新書2024年刊)の中で、「◎昭和を知るための本」リスト(P166~170)に田中氏が推薦していたからだ。近くの図書館から借りた。本書の帯にはこうある。主人公は古倉恵子、36歳未婚、大学卒業後も就職せずコンビニで18年間バイト。毎日コンビニ食を食べ、夢の中でもレジ打ち、清潔な...村田沙耶香『コンビニ人間』昭和問答吉本隆明関係性幻想論逆立
『昭和問答』(田中優子、松岡正剛著岩波新書2024年刊)昭和天皇の在位期間を昭和としているが、なぜ今年をことさらに昭和100年と呼ぶのだろうか。確か明治100年というのはあったと思う。調べてみると、慶応から明治に改元された旧暦の明治元年9月8日(新暦1868年10月23日)」から丁度100年後の1968年(昭和43年)10月23日に、政府主催で明治百年記念式典が開催されている。では、なぜ大正100年はなかったのだろうか。『天皇問答』(奥泉光、原武史著河出新書2025年刊)から大正天皇の影が薄かった理由がわかる。『昭和問答』に入る。本書で触れられているが、著者である松岡正剛は昨年8月に亡くなった。本書も多岐にわたる内容で、注目すべきポイントはたくさんあるが、僕は松岡の共同体に関わる発言に注目した。学生時代に...田中優子、松岡正剛『昭和問答』
2025年は、昭和100年、敗戦後80年の年だ。ちなみに、「昭和って最初と最後が7日間しかないんだよね。」(『昭和問答』P2松岡談)。昭和元年は、1926年12月25日から31日、昭和64年は、1989年1月1日から7日までなので、昭和は62年と14日間なのだ。『江戸問答』(田中優子、松岡正剛著岩波新書2021年刊)蔦谷重三郎江戸文明渡辺京二海禁出島江戸時代にブームが来ていると感じる。NHK大河ドラマは、江戸のメディア王蔦谷重三郎が主人公の『べらぼう』が、またEテレでは『3ヶ月でマスターする江戸時代』が放映中だ。ではなぜ、今、江戸時代なのだろうか。僕は、対外的な危機が意図的に煽られているこの国にあって、およそ260年間対外的な戦争をしないで平和な時代を続けたこと、そこから我々が学ぶべきなのだと思う。江戸時...田中優子、松岡正剛『江戸問答』蔦谷重三郎江戸文明渡辺京二海禁出島
書評『百姓・町人・芸人の明治革命自由民権150年』(津田正夫著現代書館2023年刊)今から150年ほど前のこと、「権利幸福きらひな人に自由湯をば飲ましたいオッペケぺオッペケペッポー、ペッポッポー」という風刺の効いた歌詞とラップのようなリズムの『オッペケぺー節』が、自由民権運動の応援ソングとして一世を風靡した。(YouTubeで聴取可能)本書が取り上げた民権運動の担い手たちは、著名な政治家だけではなく、これまで歴史の表舞台から忘れられたような、旧旗本や士族、貧農や下層細民、町民や商工業者、都市知識層、さらに芸人や博徒など、実に多彩な人びとだ。本書は、異色の自由民権運動史である。では、これまで広く世間に行き渡っている自由民権運動とは、どのようなものであったのだろうか。教科書的にまとめると、民権運動は、明治六年...書評津田正夫『百姓・町人・芸人の明治革命自由民権150年』(現代書館2023年刊)
今年もこのブログを読んでいただきましてありがとうございます。2025年は、昭和100年、敗戦80年だって。きっとノスタルジックな特集が増えるのだろうが、関心を示すのは高齢者だけだろう。新聞、テレビなどとは無縁の人が増え、これまで花形職業ともてはやされていた報道職場は、昭和の初め以前に「ブンヤ」と呼ばれまともな稼業とは認められていなかった頃に戻るのではないか。北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想その14レバンガ北海道ホームアリーナ建設コンサ・ダブルフランチャイズ秋春制移行熊本宮崎道内のプロスポーツチームである、北海道コンサドーレ札幌とレバンガ北海道が岐路に立たされている。それは、旧札幌ドームとの付き合いを切り、自前の球場を建設した北海道日本ハムファイターズの成功モデルを前にして、この先どのように...北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想その14レバンガ北海道ホームアリーナ建設コンサ・ダブルフランチャイズ秋春制移行熊本宮崎
『日本問答』(田中優子、松岡正剛著岩波新書2017年刊)知識量、読書量、そして本質を突いた鋭い発言、突出した才能の持ち主である田中優子氏、松岡正剛氏による対談。本書は、『日本問答』、『江戸問答』、『昭和問答』と続く三部作の第一作だ。面白くて止まらず師走に入ってから一気に読んでしまった。二人は日本について縦横無尽に、それぞれが持っているすべてを動員して語る。喧々諤々の議論をワクワクしながら読み進むことができる。ただ、僕の持ち合わせている知識では、聞いたことも見たこともない事柄が多く、どこまで本質的なことを理解できたかは全く自信がない。はじめに、僕が発見した本書の効果的な読み方を示したい。まず、頭の中に円をイメージしてほしい。円の中心は一つの点だ。次に、楕円を浮かべてほしい。楕円には二つの中心がある。本書を読...田中優子、松岡正剛『日本問答』デュアル構造日本とは
北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想その13三上大勝さんの責任石水コンサ新社長就任セコマの招待券が当たったので今季初めて最終戦を観戦した。その理由は、試合後のセレモニーで三上さんがJ2降格となったことに対してどのような説明するのかに興味があったからである。結果的には、三上さんの説明は大ブーイングのなかで行われ、しどろもどろ状態で何をいいたいのかわからないままで終わった。コンサ応援スタンドの横断幕には、「社長・GM兼任体制の限界が見えた今、チームの現在地を正しく認識、運用できる経営を」、「強化の責任を果たさずに何が『集大成』?その場凌ぎの言葉に重みなし」、「この失敗の要因を徹底的に検証し、トップリーグに居続ける為の明確なビジョンを示せ」という言葉が掲げられた。これらの言葉に僕は全面的に賛成だ。三...北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想その13三上大勝さんの責任石水コンサ新社長就任
総選挙の時から、財源も説明しないで、減税、給付、壁を取り払う、保険料の減額など大衆受けの良いことばかり唱えてバラマキを競い合う構図が続いている。選挙で社会の方向を決めていくことの悪い面、民主主義という制度がポピュリズムに流れていく姿を僕らは見ているのだ。まるで、借金まみれの一家が、返済の見込みもないのに未だに凝りもせず「あれも買おう、これも必要だ」と言っているようなものだ!『「土地と財産」で読み解く日本史』(大村大次郎著PHP研究所2019年刊)「経済クラッシュ」ノオトその14このブログで、この国の危機について、「経済クラッシュ」ノオトとしてメモしてきた。その1~4(2020.6.4、6.5、6.8、6.11)は、荒和雄『預金封鎖』、その5(6.18)は、野口悠紀雄『戦後日本経済史』、その6と7(7.13...大村大次郎『「土地と財産」で読み解く日本史』「経済クラッシュ」ノオトその14財産税財閥華族
2024総選挙雑感。①現在地は、統一教会との関係、裏金づくりなどによって構築したアベノシステムという強大な権力体制が崩壊していく、その後始末過程にあると考える。スガ、キシダ、イシバがボロボロになって取り組んでも終わりそうもない。②ダーティでも国政や地域のために役に立つ政治家、クリーンだが何もできない政治家、あなたはどちらを選択する?『布団の中から蜂起せよーアナーカ・フェミニズムもための断章』(高島鈴著人文書院2022年刊)アナキズム革命権力差別相互扶助「布団の中から蜂起せよ」とはどういうこと?「布団の中」と「蜂起」が全く結びつかない。「蜂起」する場所は「街頭」に決まっているだろうに、奇妙な題名だ。だけど「紀伊國屋じんぶん大賞2023」受賞作なのでとりあえず読んでみようと思った。まず、「布団の中」とはどうい...高島鈴『布団の中から蜂起せよーアナーカ・フェミニズムもための断章』アナキズム革命権力差別相互扶助
『シン・日本列島改造論』(石丸伸二著フローラル出版2024年刊)石丸現象都知事選安芸高田市7月に実施された東京都知事選挙で、大方の事前予想を覆して立憲民主党の蓮舫氏を蹴落とし、小池百合子氏に続く次点になった著者。「石丸現象」といわれた。知事選直前に発刊されている本書から、石丸現象の要因を解き明かすことができるだろうか。およそ50年前に田中角栄氏による『日本列島改造論』ブームがあった。この島国を、新幹線、高速道路、本四連絡橋、青函トンネルなどで結び、大規模な工業団地を全国に配置し、過密・過疎問題を解消するというスケールの大きな構想だった。それは、北海道が本州と新幹線でつながり、道内の主要都市間が高速道路で結ばれるというものだ。実際に苫小牧東部では大規模工業団地が開発された。しかし、ロッキード事件や田中金脈問...石丸伸二『シン・日本列島改造論』石丸現象都知事選安芸高田市
『暗殺』(柴田哲孝著幻冬舎2024年刊)安倍晋三山上徹也疑惑の銃弾JFK統一教会赤報隊テンポの良い書きっぷりで面白い。一気に読んだ。僕の関心事項にピッタリ。マスコミから流される表面的な情報に満足できない方にはお薦め。政治好きの方にも楽しんでもらえると思う。ネタバレにならないように書く。本書の扉ページには、「この物語はフィクションである。」とことわりがある。ゆえに、事実ではなくその真相に迫ろうとする試みだ。周知のように、2022.7.8、元総理が奈良県近鉄大和西大寺駅前で「暗殺」された。この事件については、以前にこのブログ、2022.7.25に「7.8元首相狙撃事件に想う精神鑑定動機国葬」、2023.7.5に「安倍元首相のロシア寄り発言と『疑惑の銃弾』」を書いた。1963.11.22ジョン・F・ケネディ米国...柴田哲孝『暗殺』安倍晋三山上徹也疑惑の銃弾JFK統一教会赤報隊
書評ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄13,000年にわたる人類史の謎上・下巻』(草思社文庫2012年)「南北アメリカ大陸の先住民が、なぜ旧大陸の住民に征服されたのか。なぜ、その逆は起こらなかったのか?」また、「なぜ世界の富や権力は、現在あるような格差を生み出してしまったのか?」と、問いかけるところから本書の議論は始まる。「なぜ、○○は○○なのか?」という問いが何度も何度も出てくる。こうなった「直接の要因」は何だったのか。それをさらに突き詰めた「究極の要因」は何だったのかと掘り下げが進む。そして最後に読者を驚きの結論に導く。本書を読みながら、僕は子供の頃に友だちと一緒に家の近くの原っぱで枯草や木の枝を使って秘密基地づくりをして遊んだことを思い出した。そこら中に様々な植物が生えていたが、口にできたのは、...書評ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄13,000年にわたる人類史の謎上・下巻』(草思社文庫2012年刊)
政権交代とは?裏金疑惑支持率政策転換2024年も半分が過ぎた。通常国会は自民党の政治資金問題に時間を費消してしまった。野党は、国民受けを狙ってか重要法案について十分な議論もしないでこの問題に付き合ってしまった。僕は、自民党の政治資金はこの政党の本質を体現しているだけのことであり、国民向けに自ら改革が必要と考えるならば勝手にやればいいと思っていた。あとは、国民が選挙で判断するだけのことだから。さて、キシダ内閣及び自民党の支持率が低下して政権交代の可能性が出てきたといわれている。僕が気になったのは、最大野党の党首が、「私たちが政権を任されても、防衛、安保、外交など国の基本的な政策は変えないので、国民の皆さん安心してください。」という主旨の発言をしたことだ。(2024.6.21、BSフジ、プライムニュース)そこ...政権交代とは?裏金疑惑支持率政策転換
『鉄から見た我が国の古代史』(吉田敏明著火力原子力発電技術協会2015年刊)葦原中津国(あしはらのなかつくに)のワケ葦(あし)河童は実在した友人から、高効率発電システム研究所吉田敏明氏が火力原子力発電技術協会誌(Voi.66No.9)に寄稿した古代史論文のコピーをいただいた。実に面白く久しぶりにわくわくして読んだ。古代においてこの国は、「葦原中津国(あしはらのなかつくに)」と呼ばれていたが、なぜ葦(あし)なのか、その謎が解明された。葦が重要な植物だったのだ。パシカルが「人間は考える葦である」と言ったことと通じるのだろうか。昔から「鉄は国家なり」といわれている。古代においては、鉄をつくる技術を持つと丈夫な鉄製農具を作ることができ、農業が発展し、そのため強い集団づくりにつながっていた。以下、本論文の内容を記す...吉田敏明『鉄から見た我が国の古代史』葦原中津国(あしはらのなかつくに)のワケ葦(あし)河童は実在した
同時代にふたりの天皇が並び立つシン・南北朝を幻視した。二十歳の会見以来、愛子内親王の人気がうなぎ登りだ。僕の周囲の方たちも女性天皇としてふさわしいという意見だ。安定的な皇位継承のあり方をめぐる与野党協議も始まった。即位も現実になるのではないか。一方、男系男子を貫くべきとする保守派も悠仁親王への継承を死守するだろう。「消滅自治体」に異議あり!人口戦略会議産む性砂上の楼閣「人口戦略会議」が、全国744の自治体を「消滅自治体」として公表した。その推計に用いた方法は、2020から30年間で20~39歳の女性が半数以下に減少する自治体を消滅すると定義したものだ。この発表に違和感を抱いた人は多いのではないかと思う。まず、若い女性の数を指標にしたことを批判しなければならない。この考え方の底流には、女性は子どもを産む、産...「消滅自治体」に異議あり!人口戦略会議産む性砂上の楼閣
古い整理タンスが不要になりました。安っぽく軽いのですが、2階から降ろすのはちょっと無理。バラバラに解体してしまおうと思ったのですが、ふと、本を収納できるのではと思いつきました。引き出し2段を1段に。最初は、引き出しを一つおきに残そうとしたのですが、引き出しの底面がぺランぺランのベニヤ板で本の重量に耐えれないことがわかりました。それで、引き出しの前面の比較的丈夫な板を接着剤で張ることにしました。その結果、奥行きがあってかなり収納できる本棚ができました。「タンスにホン!」です。タンスにホン!
道内選出の参議院議員長谷川岳氏(旧アベ派)が、その言動,振る舞いを批判されている。誰かが言い出すのを待ってそこらじゅう一斉にバッシングを始める構造は、ジャニーズ問題と同じ光景で、横並び意識が蔓延してしまっていることにある種の危機を感じる。政局的には、議員辞職した某宮澤衆議と同様、「溺れた犬(アベ派)は棒で叩いて殺せ」ということなのだろう。『賢人と奴隷とバカ』(酒井隆史著亜紀書房2023年刊)魯迅竹内好2010年代福島第一原発事故天皇制保守リベラル化書名は、魯迅の『賢人と奴隷と馬鹿』からきている。その翻訳者の竹内好はいう。「日本の近代は、優秀な賢人たちによっておしすすめられた優等生の文化である。しかし、日本の近代はその優秀性ゆえに『負けた』のではないか。優等生(賢人)の文化では、あたらしいものがそれ自体で価...酒井隆史『賢人と奴隷とバカ』魯迅竹内好2010年代福島第一原発事故天皇制保守リベラル化
このブログを始めたのが2006年4月。19年目に入った。51歳から69歳になった。当時はブログが盛んだったと思う。今は短くつぶやきささやくのが流行りらしい。読み返してみると体内の毒が減っていることに気付く。備忘録として始めたが、今は脳トレになっている。読んでいただいている方に感謝したい。『実録白鳥事件―「五一綱領」に殉じた男たち』(柳原滋雄著論創社2023年刊)白鳥事件は、戦後の混乱期を象徴する興味深い出来事なので、これまでこのブログに、2013.5.6にHBC開局60周年記念番組『インターが聴こえない~白鳥事件60年目の真実』(2011.3.27放送)、2013.5.19に『白鳥事件偽りの冤罪』(渡部冨哉著同時代社2013年刊)、2014.12.25に『私記白鳥事件』(大石進著日本評論社2014年刊)と...柳原滋雄『実録白鳥事件―「五一綱領」に殉じた男たち』
北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想その12北海道立北広島高校立命館慶祥高校日本ハムセレッソ大阪前回(2024.3.12)その11で、サッカー専用スタジアム妄想」を予告した。以前、その3(2017.10.29)でJR北広島駅から徒歩3分と近い石屋製菓工場の隣接地(石屋製菓所有)がカシマスタジアムと同等の面積(4.5ha)であることから適地だと述べた。JR北広島駅位の場所だ。また、その7(2019.10.8)では、ボールパーク内に用地を確保すべきと書いた。今の僕の頭の中に浮かんでいる場所は、ボールパーク隣接地、BP内と言ってもいい場所だ。周辺は、BP関連で道路が整備され上下水道のインフラ環境も整っており、駐車場もBPと併用すればよい。2028年にはJR新駅も建設されることから利便性は抜群の場所だ...北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想その12北海道立北広島高校立命館慶祥高校日本ハムセレッソ大阪
北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想その11開幕戦野々村チェアマンこのテーマでは、2016.6.19のその1に始まり、2017.6.3その2、2017.10.23その3、2018.2.13その4、2018.4.19その5、2018.8.13その6、2019.10.8その7、2023.9.29その8、2023.10.12その9、2023.10.22その10と書いてきた。今年は、コンサのホーム開幕戦(3.10)に行かなかった。毎年、開幕を待ち遠しく冬を過ごしてきた。開幕戦の時期はまだ寒いのだが朝早くから屋外で並んで、入場を待っていた。しかし、今年はなぜかわくわく感が湧かず、結局テレビ観戦になってしまった。初戦を終えて、札幌ドームのピッチコンディションが悪い、浦和の選手に怪我人が出た、日ハム移転によ...北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想その11開幕戦野々村チェアマン
能登半島地震に対応する復興予算を2023年度補正予算で措置せず、2024年度当初予算案の予備費増額に盛り込むことを認めた時点で、立憲民主党の「負け」がはっきりした。というのは、ウラ金問題に注力しているのはいいが、予算の成立が遅れる見通しになってきた時点で、その原因は立憲のせいだと自民党から切り返しに遭うことになると思うからだ。立憲の審議引き延ばしによって能登の復興が遅れたと。そもそも自民党が悪いのだが、したたかさでは一枚上手だから。「抑止力・防衛力・軍事力」43兆円敵基地攻撃能力トマホーク専守防衛核共有先日乗車したタクシーの運転手さんとの会話で、「自衛官のお客さんが、長沼町馬追山にあるミサイル(パトリオット)では、下降しながら向かってくるミサイルを撃ち落とすのは至難の技だ、と言っていた」と。国民に増税を強...「抑止力・防衛力・軍事力」43兆円敵基地攻撃能力トマホーク専守防衛核共有
自民党裏金問題のターゲットは親中派二階と親ロ派森だろう。5人衆を指名するなど事実上の安倍派オーナーの森を葬り去るために安倍派の解体が進んでいる。中・ロと対峙していくためには二階と森は邪魔な存在と米国は捉えているのではないか。ウクライナ戦争から見えてきたこと台湾有事防衛力増強ロシアがウクライナを侵攻してから2年が経つ。当初、欧米諸国と日本はウクライナ支持一色だった。だが、ここにきてその熱が冷めてきているように感じる。この間、米国がやっていることを冷静に観察すると、米国は兵器の供与だけに留めて、自らの国民の命の犠牲を最小限に抑えながら、ロシアの力を大きく削ぐことに成功しつつあるということがわかってきた。従属国であるウクライナの国民に血を流させて敵対的な大国ロシアを弱体化させる戦略だ。そして米国のパシリ役を担わ...ウクライナ戦争から見えてきたこと台湾有事防衛力増強
大相撲が面白い!琴の若霧島照ノ富士初場所が終り、新大関に琴の若が昇進した。霧島の横綱昇進は見送られた。休場明けの照ノ富士はまだまだ強かった。ここ最近は、熱海富士、大の里など若い力士もどんどん出てきている。大相撲が面白い。子どもの頃は、栃錦、若乃花、続いて大鵬、柏戸がスターだった。ラジオで聞いて、その後は白黒テレビだった。プロ野球と大相撲しか無かった昭和の時代である。そして相撲から遠ざかった長い時間がある。それが10年ほど前くらいからなぜか見るようになったのだ。歳のせいかも知れない。大相撲っていうのは不思議な仕組みで成り立っている。運営のすべてを親方、行司、呼出しなど内部の人で分担している。引退した元横綱白鳳でも売店に立つことがある。場内アナウンスも呼出しの仕事だ。土俵下の審判員は、親方たちが担っている。自...大相撲が面白い!琴の若霧島照ノ富士
ラピダスの本質国策会社内国植民地2nm半導体技術数年前から僕はあるサークルで北海道の歴史を勉強している。時々考えるのは「何のために歴史を学んでいるのか?」ということだ。ある出来事についての背景などを知ることができると「ああ、そういうことだったのか」と喜びを感じることがある。また、世界の未来を考えるためには過去の歴史に学ぶことが大事だともいわれている。まだ勉強途上で軽々には言えないが、明治からの北海道の歴史を一言でとらえると、「内国植民地」だと思う。北海道の人が本州を内地と呼ぶことに象徴されるように、国内植民地なのだ。地場の資本が弱いので何かを起業する場合には独力ではできず、つねに本州資本の力が必要だった。また、国は先導して、北からのロシアの脅威に対抗するため、屯田兵の入植をはじめ北海道開拓が国策として進め...ラピダスの本質国策会社内国植民地2nm半導体技術