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藤井寺市
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2014/09/06

  • 第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第97番・大国寺(枕崎のスピリチュアルスポット)

    西大山駅から途中の海岸スポットを見た後、国道226号線から内陸に入る。いよいよ、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの最南端にある第97番・大国寺に向かう。97という番号は、当初番外札所だったのが百八霊場になるにあたり新たに振られたものである。当初は茶畑の中を一直線に走るが、坂道を上り、集落を抜けるとカーナビは狭い道を案内する。コンパクトカーのヤリスといえども道幅ぎりぎりのところに出会い、ヒヤリとする。かといってここからバックで引き返そうにもUターンできるところがない。ようやく離合可能なところに出て、さらに山道を上る。人家もなくなり、果たしてこの上に寺があるのかなと不安になったが・・・。ここで大国寺の山門が見えた・・というより前に弘法大師像が出迎える。「人々に慈悲と感謝を与え、安心して生きられる様に、又人々に金運...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第97番・大国寺(枕崎のスピリチュアルスポット)

  • 第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~日本最南端の駅・西大山で列車を出迎えるが・・

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、目指すのは最南端の枕崎にある第97番・大国寺である。その前に知覧に立ち寄って特攻平和会館を訪ね、そのまま枕崎に向かうと思いきや、レンタカーは逆の南東方向に向かう。そして国道226号線を東に進む。海岸が見え、駐車スペースがあったので思わず停める。瀬平公園というところで、ちょうど海の向こうには頂上は雲で覆われているが薩摩富士・開聞岳を望むことができる。少し、開聞岳の方向に歩く。今は海にせり出した国道の橋がかかるが、かつては岩と岩の間を波しぶきを受けながら渡っていたそうで、与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌も残されている。迫平まで我れを追い来りて松かげに爪を裂くなり頴娃の村をさ(鉄幹)片はしを迫平に置きて大海の開聞が岳立てるなりけり(晶子)夫妻が鹿児島各地を周遊する中で、地元の村長の歓待を受...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~日本最南端の駅・西大山で列車を出迎えるが・・

  • 第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~特攻基地・知覧へ

    6月30日、日曜日。鹿児島の朝は「さつま狂句」から始まる(始まるというのも変だが)。今月の入選の句の紹介だが、文字で見るから一句の意味がわかるが、これ、選者の先生の鹿児島弁でのコメントも含め、耳で聞いたらさっぱりわからないぞ。前日の夕方、夜、そして今朝と地下の大浴場に計3回入り、バイキング形式の朝食をいただく。こちらも地元のものを含めて種類は豊富である。身支度を整えてチェックアウト。この日はトヨタレンタカーのお世話になる。同じ県内、一定のエリア内であれば乗り捨て無料ということで、夕方に川内駅前での返却である。乗るのはコンパクトカーのヤリス。8時半に出発。これから目指す札所があるのは本土の端の枕崎だが、せっかくの薩摩半島なのでいくつかのスポットに立ち寄りながらである。指宿温泉は前回に札所と合わせて訪ねており...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~特攻基地・知覧へ

  • 第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島駅前にて癒しの一時

    今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは前回5月に続き鹿児島に宿泊。そしてホテルも前回と同じ「ホテルタイセイアネックス」である。今回は部屋おまかせプランで予約していたが、何とツインルーム。もっとも、部屋の広さじたいはシングルルームとさほど変わらないように見える。テーブルをテレビ台と切り離した小ぶりなものとして、ベッドの向きを変えることで2台収めたのかな。荷物を置き、部屋着に着替えて、早速地下のサウナ・大浴場に向かう。今回もこのホテルを選んだのはこの大浴場目当てである。本来は地階で別途24時間営業しているサウナ・カプセルホテルの設備だが、アネックスの宿泊者は無料で利用できる。部屋着のままで行けるのもありがたい。先ほど大雨に濡れたこともあり、早速の入浴はありがたい。普段は入らないサウナも試してみる。さっぱりした。...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島駅前にて癒しの一時

  • 第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~再びの鹿児島王将、鹿児島知事選挙、そして豪雨・・

    第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは鹿児島市内。第45番・大歓寺から城山公園、黎明館と回り、そのまま天文館までやってきた。そして少し遅めの昼食として、鹿児島王将・中町店に向かう。前回5月に鹿児島を訪ねた時は、夜の天文館で一献の後、ひとり二次会として入ったのだが今回は昼食、いや、町中華での一献である。公共交通機関での札所めぐりならではの楽しみである。全国チェーンの「餃子の王将」(いわゆる「京都王将」)から、あの稲盛和夫の仲介によりのれん分けが許された「鹿児島王将」。その1号店は繁華街から1本入ったところで、町中華の風情がある。「餃子の王将」だが、ある意味郷土料理の店といえる。テーブル上の伝票に鉛筆で数字を入れて注文する独特のスタイル。厨房から対応するスタッフはすべて男性で、「鹿児島=男性社会」というのを体...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~再びの鹿児島王将、鹿児島知事選挙、そして豪雨・・

  • 第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島・黎明館

    6月29日、鹿児島市内めぐりの続きである。城山公園から遊歩道を下って着いたのは鶴丸城跡。関ヶ原の戦いの後、薩摩藩初代藩主となった島津家久により築城された。それまでは島津氏の本拠地は鹿児島市内でも少し奥まった内城だったが(その近くに、九州八十八ヶ所百八霊場の第44番・不動寺がある)、関ヶ原で勝利した徳川氏の脅威に対抗すべく、錦江湾を前に、城山を後ろにするこの地に強固な城を建てた形である。その後、徳川氏が鹿児島まで攻めてくることはなかったが、幕末の薩英戦争の時には海岸から近かったことでイギリス軍の砲弾を受け、明治の西南戦争では政府軍の攻撃の末、西郷隆盛が城山で自刃するという歴史が繰り広げられた。正面には2020年に復元された御楼門が建つ。周りの堀にはハスの花が開いていて、これも鹿児島の夏の風景だという。現在の...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島・黎明館

  • 第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第45番「大歓寺」(鹿児島市街から城山へ)

    6月29日、九州新幹線で鹿児島中央に到着。第45番・大歓寺まで市営バスで向かうことにする。中草牟田バス停が最寄りのようだ。JR九州の在来線は前日からの大雨で運転見合わせとなっているが、鹿児島市内、この時間は雨も小止みである。バスの乗車口にはICカードリーダーがあるが、使えるのはラピカという鹿児島市交通局独自のカードのみで、他の全国交通系ICカードには対応していない。出張や旅行で鹿児島に来た人は一見不便で戸惑いそうだが、鹿児島市交通局の市電、市バスではクレジットカードのタッチ決済が導入されている。市バスでは今年の3月から導入されたそうで、車内ポスターによると、1ヶ月の利用金額が市バスの定期運賃に相当する9660円に達するとそれ以降は無料になるとある。考えようによっては、専用のカードを買う必要もなく、チャージ...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第45番「大歓寺」(鹿児島市街から城山へ)

  • 第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今年もまた大雨の時季がやって来た

    今年もまた線状降水帯が発生する季節となった。このところ毎年どこかの地域でまるで当番にでも当たるがごとく被害が出ている。7月に入り、広島県内は前夜から大雨が続き、幸い大きな被害はないようだがそれでも気がかり。またこの直前には南九州が大雨だった。さて、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりである。前回は5月中旬、鹿児島で行われるホークス対バファローズの試合観戦と組み合わせてのものだったが、残念ながら雨天中止。代わりに、日置市にある第49番・剣山寺に先に参詣した後、午後の時間を指宿枕崎線の乗り鉄に充てたのだが、途中停車の日本最南端の駅・西大山でのわずかな停車時間にホームに出てそのまま列車に置き去りにされるというハプニング。雨の中タクシーで枕崎に向かい、枕崎で車内に置いたままの荷物は回収できたが、帰りの列車は途中大雨のため...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今年もまた大雨の時季がやって来た

  • 試合途中降雨コールドゲームにバファローズ監督が激怒しているようですが・・

    雨は仕方ないでしょう・・・。運営のマズさはあったかもしれないが、こうなることが想定された試合ならなおのこと途中コールドになる前に1点でも多く得点しとけやというだけのこと。審判に八つ当たりはないでしょ。見苦しい。監督の無能さが露呈するだけ。・・・今季、バファローズの現地観戦成績1勝5敗「1雨天中止(ここ大事)」のおっさんのひとりごと。試合途中降雨コールドゲームにバファローズ監督が激怒しているようですが・・

  • 観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪(出張帰りの現地観戦で自力優勝消滅)

    パ・リーグは依然としてホークスが首位独走、2位~5位が混戦で、ライオンズが大きく離されての最下位という展開が続く。ファイターズが若手台頭、イーグルスも交流戦優勝というプラス材料で健闘しているがホークスが抜きんでている状況は変わらない。バファローズはそのホークスを大阪に迎えての3連戦。この第2戦である26日、現地観戦に出かけた。この日は大阪で行われる会議出席のため日帰り出張だったのだが、出張が決まった際たまたま日程表を見ると大阪での試合である。まあ、帰りに立ち寄ればのぞいてみようというくらいの気持ちで、ファンクラブ特典の指定席引換券を使って一塁側上段中央指定席を確保していた。仮に観戦できなくなったとしても金銭的に損はしない。会議終了後はそのまま散会となり、自由行動である。帰宅の時間を考えると試合終了までの観...観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪(出張帰りの現地観戦で自力優勝消滅)

  • 京都47番「毘沙門堂」~神仏霊場巡拝の道・104(八方睨みの龍、動く襖絵)

    神仏霊場巡拝の道、京セラドーム大阪での野球観戦との組み合わせで広島から日帰りでまず京都に向かう。当初、6月22日と23日のどちらに行くか迷ったが、22日の午前中だとまだ雨は降らない、しかし23日は西日本で広く雨の予報ということで、22日の朝から出かけることにした。そして、バファローズとライオンズの両日の試合はどうだったか。選択した22日はバファローズ先発の齋藤を序盤に攻略したライオンズが4対2で勝利し、連敗を止めた。そして23日はバファローズ先発のカスティーヨが好投、私の勤務先企業出身の古田島がデビューから22試合連続無失点というNPB記録に並び、4対1でバファローズが勝利。23日の試合は広島の自宅にて外が大雨の中テレビ桟敷での観戦だったが、こういう巡り合わせなら23日、京都で雨に濡れての参拝の後、ドーム...京都47番「毘沙門堂」~神仏霊場巡拝の道・104(八方睨みの龍、動く襖絵)

  • 観戦記・バファローズ対ライオンズ@京セラドーム大阪(オリ姫デー、100敗ペースの相手に・・)

    交流戦明けのカードとなったライオンズ3連戦の2戦目の観戦に出かける。当初は22日にするか23日にするか迷ったのだが、天気予報を見て22日に遠征とした。ドーム球場だから雨は関係ないのだが、そこに1ヶ所、神仏霊場めぐりを絡ませようというのがある中で、22日は夕方以降に雨というので日帰りで出かけた。広島からいったん京都に出かけた後、大阪に移動する。神仏霊場めぐりのことはまた別の記事として・・。このカードは恒例の「オリ姫デー」として行われる。今季のテーマはロックとポップということで、選手たちがミュージシャン風にキメている。離脱者が多いのはさておき、限定ユニフォームの配布には長い列ができている。さてこの日座ったのは三塁側、大商大シートのすぐ後ろである。普段はグラウンド全体を見渡す内野上段に陣取るのだが、たまにはこう...観戦記・バファローズ対ライオンズ@京セラドーム大阪(オリ姫デー、100敗ペースの相手に・・)

  • 党首討論、やってたんや・・

    所詮、その程度の扱いでしかないし、テレビニュースでその様子も報じられていたが、党首討論という割には何の内容もなく、正直、やる意味があるのかとすら思った。政治とカネの問題、確かに大きなことかもしれないが、いつまでこうしたことに議論を費やすのかと思う。個人的には、別に多額の政治献金を受けようが、それを記載したかどうかということはどうでもよく、真に国民のためになる素晴らしい政策をしてくれれば何ら構わないと思う。まあ、そうなっていないグダグダな有様だし、野党もあてにならないし、党首討論といってもお互いのマスターベーションの時間でしかない。結構なご身分、気楽な商売でいいですね。うらやましい。ロシアと北朝鮮は首脳会談してますよ。こいつらが連合して日本に攻めて来たらどないすんねん・・・。党首討論、やってたんや・・

  • 20年目の交流戦、球団創設20周年のイーグルスが優勝

    今季も、ペナントレース前半の楽しみである交流戦が終了(正しくは、雨天中止になったタイガース対ファイターズの1試合が残っているが)、2024年の交流戦は最終戦でカープに勝利したイーグルスが初優勝した。今江新監督のイーグルスはリーグ戦前半低調だったが、交流戦に入って投打がかみ合ってきた。大きかったのが超アウェイ状態で臨んだ(ビジター応援席の割り当てが11球団一狭い)甲子園でタイガースを3タテしたことだろう。球団ホームページでは交流戦優勝記念のロゴが表示されていたが、その中に「20th」の文字が見える。ああそうか、球団創設からもう20年が経つのかと思う。イーグルス創設にいたるきっかけが「あの出来事」だったわけだが、その一連の協議の中で行われるようになったのがセ・パ交流戦である。片や「あの出来事」の結果、合併球団...20年目の交流戦、球団創設20周年のイーグルスが優勝

  • 特急「スーパーおき5号」で山陰から山陽へ

    6月14日、国鉄型特急車両381系による「やくも」の定期運行が終了し、岡山、米子、出雲市などの駅に多くの人たちがかけつけた様子がテレビでも流されていた。「ゆったりやくも」編成については当面多客期の臨時列車に割り当てられることがあるそうで、その時はその時で多くの人が駆け付けるのだろう。は6月9日の続き。出雲市にて、岡山に向かう旧国鉄特急色の「やくも24号」を見送った後、これから乗る「スーパーおき5号」に乗るべくしばらく待つ。381系のお別れ乗車が目的ならこの「やくも24号」に乗ればよかったのだろうが、この日は「中国地方一周」ということで、この先山陰線~山口線~山陽線と続く「広島市内~広島市内」の乗車券を作っている。まあ、広島~出雲市を往復するより多少安くつくというのもある。15時48分発の「スーパーおき5号...特急「スーパーおき5号」で山陰から山陽へ

  • もう一度、381系「やくも」に出会う

    6月14日、旧国鉄型381系による「やくも」がラストランとなった。沿線の各駅ではさまざまな記念イベントが行われたそうだ。この日、岡山~鳥取の県境区間で落石が見つかり一部区間が一時運休になったが、その後運転を再開し、無事に最後走りおおせた。14日の金曜日が最後となったのはどういう理由からだろうか。せめて16日の日曜日まで運転すればよかったと思うが、車両運用の都合や、日曜日ということで多くの人が押しかけることによる混乱を避けることがあったのか。さて、その直前の週末である6月9日、岡山から旧国鉄特急色の381系「やくも9号」で出雲市まで乗車した。岡山からの3時間を満喫して、無事「お別れ乗車」とした。この後だが、出雲市15時48分発「スーパーおき5号」で新山口まで出る。曇り空だが日本海沿いの区間を走り抜けるのも面...もう一度、381系「やくも」に出会う

  • 今度こそ最後の乗車 381系「やくも」

    381系「やくも」が6月14日に運行最終日を迎えるのを前に(正確には6月15日の朝、「ゆったりやくも」編成の岡山7時05分発の出雲市行き「やくも1号」が381系の最終列車だが)、今度こそ最後の乗車として旧国鉄特急色の編成に乗りに出かけた。6月9日、岡山11時13分発の出雲市行き「やくも9号」に乗る。全車指定の中、私がこの列車の指定席券を購入した時にはまだ結構空席があったのでどこにしようか考えたのだが、選んだのはこの変則的なシート。2人がけシートが並ぶ中、車両の途中に1人かげの席が点在する。空調のダクトが窓側の壁を伝っているためだ。過去にこの1人がけの席に座ったこともあるのだが、窓から中途半端に離れていて落ち着かなかったのを覚えている。まあ、車窓関係なしにゆっくり寝て過ごすなら隣に気をつかわずに済むとしてお...今度こそ最後の乗車381系「やくも」

  • 最後の国鉄特急色「やくも」に乗りに出かける

    6月14日、381系「やくも」が運行最終日を迎える。旧国鉄特急型からの車両の置き換えがこれまで進められてきた中、この「やくも」でいよいよ最後となる(厳密には、国鉄末期に製造された気動車特急はまだ存在するのだが)。運行終了が近づくと多くの人が名残惜しんで駆け付けるのは世の常で「葬式鉄」と揶揄されるのだが、沿線にも多くの「撮り鉄」が訪れているそうだ。人の土地に勝手に侵入する輩がいる一方、地元の有志が撮影スポットを整備して受け入れているという話もある。伯備線が廃線になるわけではなく、特急「やくも」も乗り心地よい新型車両に置き換わるのだが、かつての国鉄を代表するあの「型式」が引退するのは鉄道の歴史の区切りの一つと言えるだろう。かくいう私、「葬式鉄」は早めに済ませておこうとこの4月の末に、観光列車「あめつち」の木次...最後の国鉄特急色「やくも」に乗りに出かける

  • 白内障手術を受ける(左眼編)

    以前の記事で、いろいろあった2024年5月の出来事として、「白内障の手術」にさらっと触れた。このたび、だいぶ症状も落ち着いてきたことで体験談として残しておくことにする。前の記事では最初の右眼の手術、そして1週間の経過観察について書いた。ここまでの経過は良好である。片方だけながら、これまで感じることのなかった視覚をいただくことができた。水曜日までの右眼の経過観察の1週間が経過し、明くる木曜日に左眼の手術である。同じように朝から眼科に向かう。手術の流れは一度経験しているので、気持ちとしては前回より多少は落ち着いているように思う。瞳孔を開く点眼薬、そして局部麻酔の点眼薬を入れていただき、手術室に入る。リクライニングシートを倒され、血圧計、酸素濃度計をつけられた後に顔にカバーが掛けられる。ただこれは意外だったが、...白内障手術を受ける(左眼編)

  • 白内障手術を受ける(右眼編)

    以前の記事で、いろいろあった2024年5月の出来事として、「白内障の手術」にさらっと触れた。このたび、だいぶ症状も落ち着いてきたことで体験談として残しておくことにする。前の記事では、眼科にて両眼の白内障と診断され、手術の説明を聞いたところまで。目玉をグリグリされるのに心理的抵抗はあったものの、この先を考えるとやはり手術しなければならないだろう。後日眼科に電話を入れ、5月中旬の手術を予約した。まず症状がより進んでいる右眼、そして1週間後に左眼の順番で行うことになった。手術前にも通院して精密検査を受けるとともに、入れる人工レンズの種類について打合せする。単焦点レンズ、多焦点レンズという選択肢があるが、どのタイプが適しているかは患者それぞれで異なるという。先生の診立てにより、私は単焦点レンズ、その中で遠いほうに...白内障手術を受ける(右眼編)

  • 白内障手術を受ける(手術まで)

    以前の記事で、いろいろあった2024年5月の出来事として、「白内障の手術」にさらっと触れた。このたび、だいぶ症状も落ち着いてきたことで体験談として残しておくことにする。話は半年以上前にさかのぼるのだが、長くかけていた眼鏡が合わなくなった。今思えば2度目の広島勤務となった2020年以降少しずつ見えにくさを感じていたのだが、パソコンの画面を見る時間が長くなったのと、年齢で近視の度合いが進んだのだろうとそれほど気には留めていなかった。しかし、健康診断などで眼鏡をかけても視力が出ず、このままだと運転免許証の更新に影響が出ると思い、10年以上ぶりに眼鏡を新調することにした。そして近くの商業施設にある眼鏡店に行ったのだが、レンズの度を上げても十分見えるところまではいかず、眼科に相談したほうがよいと言われた。そこで、同...白内障手術を受ける(手術まで)

  • 19歳齋藤プロ初勝利!、バファローズも復調4連勝!

    高校からプロ入り2年目、初登板初先発から5試合目にしてバファローズ先発の齋藤が5回を無失点に抑え、その後も中継ぎ陣がゼロでつないでジャイアンツ相手にプロ初勝利。これでバファローズも今季初の4連勝、交流戦の関東シリーズもベイスターズ、ジャイアンツ相手に2カード連続の勝ち越しとなった。またこのジャイアンツ戦、1回戦は2対0,そして2回戦は5対0と2試合連続で0封。これは面白い。またこの試合先制打を放ったのは4番・西川。故障や不調で選手の離脱が相次ぐとはいえ西川を4番に据えたのは不調にあえぐFA選手への荒療治に見えたが、面白いものでそこから4連勝とは。そして、私の勤務先企業出身として応援する古田島が7回二死満塁の場面で登板し、ピンチを脱する。そして8回も三者凡退として19試合連続無失点。えらいこっちゃ。さて9日...19歳齋藤プロ初勝利!、バファローズも復調4連勝!

  • 「etSETOra」に乗車

    ハローキティ新幹線~ラ・マルしまなみに続いて尾道から乗車するのは、広島行きの「etSETOra」。読みの「エトセトラ」はラテン語の「その他いろいろ」という意味だが、この列車においては広島弁で「たくさん」という意味の「えっと」に「瀬戸」を掛け合わせたものである。この列車の「e5489」での座席指定も運任せなのだが、進行方向とは逆向きながら海側、そして大きな窓の席を取ることができた。中国地方には「あめつち」や「○○のはなし」といったキハ47を改造した観光列車が走っているが、「etSETOra」は「瀬戸内マリンビュー」を再改造した車両。それにしてもキハ40、47といったところはあちらこちらで改造された観光列車に使われているが、それだけ使い勝手がよいのだろう。旧国鉄時代にはそういうことはまったく想定されていなかっ...「etSETOra」に乗車

  • 「ラ・マルしまなみ」で尾道へ・2

    5月19日、岡山を発車した「ラ・マルしまなみ」は山陽線を西に向かう。この車両「ラ・マル・ド・ボァ」とはフランス語で「木製の旅行カバン」という意味だとか。どれが「木製」でどれが「旅行」でどれが「カバン」かはさておき、やはりスマートな印象である。この日は運転席後ろのスペースに自転車が置かれている。カウンター席の上は網棚ではなく、ちょっとしたアートや瀬戸内関連の書籍が並ぶ。瀬戸内のさまざまな姿を収めた写真集もあり、岩合光昭氏のネコの写真集もある。瀬戸内はネコにとっては楽園のようで、写真集の中でもさまざまなスポットが紹介されている。笠岡を過ぎ、広島県に入る。岡山県と広島県の県境を通るルートは鉄道、道路といろいろあるが、いずれもはっきり「国境を越えた」という実感がしない。現在の備後エリアは元々備前、備中とともに「吉...「ラ・マルしまなみ」で尾道へ・2

  • 「ラ・マルしまなみ」で尾道へ

    振り返れば5月はいろいろな出来事があった。ブログ記事にしているのは札所めぐりや野球観戦のことばかりだが、仕事もなかなか忙しかったし、その他プライベートでは亡父の一周忌法要があり、そして中盤には私自身、両目の白内障手術を行った。白内障手術とさらっと書いたが、これも貴重な経験かと思うのでまたどこかで「闘病記」でも書くことにしよう。さて5月19日、その手術の合間のことである。前週は鹿児島に行き、雨でプロ野球が中止になるわ、代替で乗り鉄とした指宿枕崎線で日本最南端・西大山駅で積み残しになるわ、最後は雨で列車が遅れ、予定の新幹線に間に合わず乗車券・特急券を買い直すことになるわ・・という波乱の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりだった。1日空いたこの日は乗り鉄としよう。特急「やくも」の旧国鉄型381系の引退が6月14日と近づ...「ラ・マルしまなみ」で尾道へ

  • カープ対バファローズ@マツダ3回戦は逆転で連敗ストップ! 古田島プロ初勝利!!

    前日29日、14対0というぐうの音も出ない完敗試合をマツダスタジアムで観戦。悪いものが全部出た、それよりも仕事の後に広島の夜風に吹かれながら生観戦できたのはよかったと割り切るしかないところだった。そして迎えた3回戦。前半はネットでの結果のみ。バファローズ先発の齋藤は2回にカープ先発・九里のスクイズバントを本塁に悪送球して先制を許し、そして4回には一死三塁から九里に犠牲フライを打たれて2対0。打線も4回には連打と四球で無死満塁と攻めたてるも、ルーキー横山が併殺打、そして打席が回った齋藤が空振りで、前日からの無得点が続く。帰宅するとNHKが生放送中。さて、テレビ桟敷の準備である。広島、山口限定放送だが、解説は大野豊、緒方孝市、そして武本アナウンサーというNHK広島最強の布陣である。その中、齋藤の後を受けて6回...カープ対バファローズ@マツダ3回戦は逆転で連敗ストップ!古田島プロ初勝利!!

  • 観戦記・カープ対バファローズ交流戦@マツダ(ぐうの音も出ない完敗)

    私にとってバファローズ対カープというのはプロ野球観戦でも楽しみにしているカードである。第1回の広島勤務時代には「広島市民球場でカープと近鉄がもう一度日本シリーズを戦う」ことを楽しみにしていたが実現せず、奇しくも球界再編、セ・パ交流戦の実施により、公式戦でこの両チームの試合を観戦することになった。大阪、神戸、広島で毎年のように観戦しており、さまざま一喜一憂したことである。16対14の大乱戦があったかと思えば、接戦あり、鈴木誠也の「神ってる」3試合連続弾あり、延長戦でバファローズが大量点を挙げたり・・・いろいろあった。さて2024年交流戦のこのカードは広島での平日3連戦。広島在住のバファローズファンとしては平日、また勤務先からマツダスタジアムへのアクセスに時間がかかることもあり、球場での観戦は難しいところ。そ...観戦記・カープ対バファローズ交流戦@マツダ(ぐうの音も出ない完敗)

  • 広島「勝ちじゃけぇ!!」 Bリーグ日本一とセ・リーグ首位浮上

    プロバスケットボール・Bリーグのチャンピオンシップ。ワイルドカードから勝ち上がった広島ドラゴンフライズが、王者・琉球ゴールデンキングスを破っての逆転日本一を決めた。2戦先勝のチャンピオンシップ、琉球が先勝したが2戦目を広島がとり、そして連勝である。チームとして初の日本一を「下克上」で決め、今季での引退を表明している朝山正悟主将にとっても最高のエンディングとなった。広島市西区民の一人として、祝福します。・・・その一方で、28日からはカープ対バファローズの交流戦。序盤はネット速報、そして後半からテレビ桟敷での観戦だっ。試合は投手が踏ん張るも打線の援護がないというパターンで、先発エスピノーザが初回に末包に与えた先制打が重くのしかかり、7回二死三塁の同点のチャンスにも、安定感ある床田の前に広陵高校出身の福田が三振...広島「勝ちじゃけぇ!!」Bリーグ日本一とセ・リーグ首位浮上

  • 交流戦を前にして・・・

    この週末は交流戦前最後の3連戦、バファローズは所沢でライオンズとの試合だった。初戦は序盤からの点の取り合いで9回にバファローズが一気に5点を勝ち越し、しかしライオンズもその裏に粘りを見せ、結局9対6でバファローズが勝ったもののヒヤヒヤした。そして第2戦はバファローズがリードしたものの7回に一挙4点を奪われての逆転負け。第2戦はテレビ桟敷で観戦したが、CS放送で解説していた松坂世代・ライオンズOBの吉見太一氏の「選手の『つなごう』という意識」を強調していたのが印象的。そして26日の第3戦。この日は出勤していたので結果だけだったが、終盤まで1対0でリードしていたのが、8回に5点を取られての逆転負け。ブルペンデーで何とかつないだのだが・・。3試合ともライオンズが終盤に粘り、攻勢を見せたところだが、一方のバファロ...交流戦を前にして・・・

  • 第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~西大山から枕崎へワープ、そして最後は大雨で・・

    5月12日、午後からの鹿児島市内見物も雨のために取り止め、指宿枕崎線で枕崎に向かった。その途中、日本最南端の駅・西大山にて一時停車したのだが、しばらくの停車中にホームに降りている間に列車に乗り遅れてしまうというアホな事態となった・・。スマホ、財布、パスケース、カメラは身に着けているので問題ないが、リュックの中には、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの朱印帳が入っており、それは私にとっては貴重品である。おまけに、傘が座席に残されたままである。私がいたボックス席には他に相客はいなかったが、周りのボックスの人たち、今頃ひょっとしたら「あのおっさん、西大山で積み残しになったようだぞ」と笑っているかもしれない。西大山駅は今や観光スポットになっており、駅前には土産物店がある。とりあえずそこで雨宿りとする。まさかこのような形...第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~西大山から枕崎へワープ、そして最後は大雨で・・

  • 第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~指宿枕崎線でやらかしてしまった・・・

    5月12日、鹿児島での野球観戦が雨のため中止となったことを受けて、午前中は札所めぐりを前倒しする形で第49番・剣山寺への参詣で伊集院まで往復した。鹿児島中央に戻り、午後からは第45番・大歓寺参詣と鹿児島市内で過ごす予定にしていたが、雨も降り続いているし、傘を差して歩き回るのも何だか面倒に感じられた。次の九州行きの予定は決めていないが、どのみち鹿児島市内に来ることには変わりない。ここでふと思いついたのが、指宿枕崎線の乗車である。指宿までは前日「指宿のたまて箱」で往復したが、問題はその先、終着駅である枕崎までの区間である。これまで、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりでは南九州の日南線、吉都線、肥薩線といったローカル線に乗っており、ならば日本最南端を目指す指宿枕崎線にも乗っておきたい。枕崎にも札所(第97番・大国寺)...第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~指宿枕崎線でやらかしてしまった・・・

  • 第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第49番「剣山寺」(野球中止で伊集院へ)

    5月12日、鹿児島で迎える朝である。窓の外を見ると曇りだが、この日の鹿児島の天気予報。降水確率100%である。この日、鹿児島で行われるホークス対バファローズ戦に合わせて九州八十八ヶ所百八霊場めぐりを組んだのだが、前夜の時点で残念だが試合中止になるのは明らかな状況だった。当初、12日の午前中で鹿児島市内の第45番・大歓寺、そして市内のスポットを回った後、平和リース球場に向かうことにしていた。ところが野球中止で午後が空いたのでどう埋めようか。札所めぐりを先に進めようかと目を付けたのが第49番・剣山寺。交通案内だと、鹿児島線の伊集院から枕崎行きのバスで15分ほどのところにある。ただこのバスの本数も少なく、現地で2~3時間待ちとなってしまう。ただ唯一、伊集院駅9時49分発のバスで最寄りの城の下に10時04分着、城...第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第49番「剣山寺」(野球中止で伊集院へ)

  • 第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島の郷土料理と「鹿児島王将」

    指宿まで往復した後、鹿児島中央に戻る。駅横のアミュプラザでは「新茶まつり」というのが行われており、鹿児島県内のお茶屋さん10数店舗が出店している。無料で試飲ができる。鹿児島といえば知覧茶が有名だが、枕崎の札所に行くのに合わせて知覧の町も訪ねてみようと考えている。駅前には「若き薩摩の群像」の像が建つ。鹿児島といえば西郷隆盛、大久保利通や島津斉彬といったところが連想され、彼らの像もあるのだが、ここに居並ぶのは幕末に薩摩藩がイギリスに派遣した留学生たちで、彼らは帰国後、明治日本の近代化に政治、経済、産業面で貢献した人たちである。鹿児島市内の札所を訪ねるならば、せっかくなので明治維新や近代化に関するスポットも見物したい。さて5月11日の宿泊は、駅からしばらく歩いた「ホテルタイセイアネックス」。部屋自体は一般的なビ...第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島の郷土料理と「鹿児島王将」

  • 第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~指宿の砂蒸し風呂に浸かり、復路も「たまて箱」

    5月11日~12日の九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、初日は指宿・宮ヶ浜にある第47番・光明寺を訪ね、この日の札所めぐりは終了。この後は指宿での砂蒸し風呂、そして鹿児島に戻っての一献。翌12日は鹿児島市内の第45番・大歓寺などを訪ねて、午後からは平和リース球場で行われるホークス対バファローズ戦の観戦である。私流で鹿児島を楽しむ2日間になる・・・はずだったが、その辺りは追々書くことに。指宿駅からテクテク歩き、「砂むし会館砂楽」に到着。他にも砂蒸し風呂を楽しめるスポットはあるが、指宿で代表的なのが「砂楽」である。海岸線にも近いところ。久しぶりの訪問だが、その時は5月の大型連休中で、「砂楽」にも長い列ができていた。今年の大型連休もおそらく待ち時間が長かっただろうが、連休後の週末ということもあってか、待ち時間なしでそ...第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~指宿の砂蒸し風呂に浸かり、復路も「たまて箱」

  • 第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第47番「光明寺」(指宿・宮ヶ浜)

    指宿枕崎線「指宿のたまて箱1号」で指宿に着き、ここから折り返す形で宮ヶ浜に向かう。これから向かうのは九州八十八ヶ所百八霊場の第47番・光明寺である。薩摩国では札所番号と並び順が一致していないところがあるのだが、この札所めぐりは番号順にはこだわっていないので、まずは指宿を目指した。九州八十八ヶ所百八霊場のサイトによれば、宮ヶ浜駅から光明寺までは徒歩20分とある。外も晴れているし、折り返しの列車までの時間にも多少余裕はある。南九州、池田湖方面に向かう県道を歩くことになる。道路標識の池田湖の横に何やらイラストが描かれているが、池田湖に生息しているとされる「イッシー」という未確認動物だという。同じ未確認動物の「ネッシー」から名づけられたそうだが、その正体はオオウナギではないかと言われている。鹿児島でウナギといえば...第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第47番「光明寺」(指宿・宮ヶ浜)

  • 第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「指宿のたまて箱」に乗車

    5月11日、広島から「さくら401号」で鹿児島中央に到着。荷物を預けにいったん改札口の外に出て、在来線ホームに入る。これから、九州八十八ヶ所百八霊場の第47番・光明寺を訪ねるべく、指宿に向かう。9時56分発「指宿のたまて箱1号」指宿行き。キハ47、キハ40の2両編成だが、正面の左右両側で白と黒に大胆に塗り分けられている。各地のローカル線で活躍していたキハ40・47系を観光列車に改造した車両はいろいろあるが、こうした大胆なカットというのは初めて見る。指宿枕崎線でいえば、海側が白、山側が黒である。指宿というところは竜宮伝説発祥の地とされており、竜宮といえばたまて箱、そして、乙姫からたまて箱をいただいた浦島太郎がたまて箱を開けると黒髪が白髪に・・というのがテーマだという。もっとも見ようによっては白霧島と黒霧島を...第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「指宿のたまて箱」に乗車

  • 第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島での野球観戦とともに

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、今年1月末に鹿児島市内まで到達。札所もちょうど半分となる第44番まで進んでいる。今回は鹿児島編の続きで、鹿児島市中心部にある第45番・大歓寺、そして番号は前後するが、指宿にある第47番・光明寺、枕崎の第97番・大国寺、日置の第48番・剣山寺といった薩摩半島の札所に進む。いつ頃訪ねようかと機会をうかがっていたのだが、何ともぴったりのタイミングを見つけた。5月11日~12日、ホークス対バファローズの2連戦が宮崎、鹿児島で行われる。これはいい。鹿児島での試合は12日のデーゲームで、それならば11日、12日の両日で第45番・大歓寺ともう1ヶ所くらい回ることにしよう。野球のほうも無事にチケットを確保できた。関西から宮崎、鹿児島と遠征するファンもいることだろう。金曜日夜に神戸からフェリ...第15回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島での野球観戦とともに

  • 神仏霊場巡拝の道~近鉄奈良駅で一献

    長々と書いてきた5月4日の神仏霊場めぐり。この日は奈良のメインともいえるエリアを回り、朱印をいただけなかったり、あるいは朱印をいただくのに1時間以上並んだりといろいろあったが、近鉄奈良駅に戻って来た。さて夕食は藤井寺の実家に戻っていただく予定にしているが、せっかく奈良に来たので軽く一献とするか。以前奈良に来た時に見つけていた「蔵元豊祝」。豊祝とは奈良の地酒で、ここは蔵元直営の呑み処の一つである(他に大和西大寺、大阪難波、天王寺にも店がある)。店内のカウンターは立ち飲みスタイル。セットメニューをいただくが、やはり最初は生ビールである。料金は品物と引き換えのキャッシュ・オン・デリバリー方式。「角打ち」の雰囲気を近鉄奈良駅のコンコースに持ってきている。腰を据えて飲むというよりは、帰りの列車に乗る前にちょっと一杯...神仏霊場巡拝の道~近鉄奈良駅で一献

  • 奈良3番「興福寺」~神仏霊場巡拝の道・103(五重塔は工事中、そして納経所は・・)

    5月4日の神仏霊場巡拝の道めぐりは、奈良国立博物館~東大寺~春日大社~元興寺を経て、この日最後、そしてあみだくじの目的地である興福寺に向かう。元興寺から北に進んだので、ちょうど猿沢池に出る。池の周囲も観光客であふれていて、また池の横にスターバックスがあるためコーヒーカップを手にする人も。コーヒーのアテに、「高速餅つき」で知られる中谷堂の餅を買う人もいたりして。さて、五重塔方面に向かうが、先ほどから違和感あるなと思っていると、五重塔、東金堂の前のエリアにフェンスが並び、クレーンが置かれている。知らなかったのだが、五重塔は明治時代以来となる2022年から大規模な修理工事に入っているとある。2031年までの長期間の工事で、現在は工事を行うため五重塔全体を覆う全天候型足場(素屋根)の建設中のようだ。高さ51メート...奈良3番「興福寺」~神仏霊場巡拝の道・103(五重塔は工事中、そして納経所は・・)

  • 奈良30番「元興寺」~神仏霊場巡拝の道・101(ならまち)

    春日大社を後にして、次に目指すのは奈良30番・元興寺。2018年、同じ奈良県の丹生川上神社下社とともに神仏霊場巡拝の道に加わった。神仏霊場については府県ごとに札所番号があるので、それぞれ奈良29番、奈良30番としての加入である。春日野町から南に向かう道を歩くと、荒池という溜池に出る。そのそも奈良というところは大きな河川があるわけでもなく、水に乏しいところだが、明治時代に干ばつが起こった際、丈夫な溜池を造ってほしいとの声が高まり築かれたものである。後に護岸の補強や周辺の環境整備が行われ、公園にもなっている。その荒池の向こうに興福寺の五重塔が見える。池と五重塔といえば猿沢池だが、距離としてはむしろ荒池のほうが近いようで、より大きく見える。この後、奈良ホテル、大乗院庭園の前を過ぎる。奈良ホテルなど、まあこの先も...奈良30番「元興寺」~神仏霊場巡拝の道・101(ならまち)

  • 奈良2番「春日大社」~神仏霊場巡拝の道(境内特別参拝するも・・)

    5月4日の神仏霊場巡拝の道めぐり。奈良国立博物館から東大寺大仏殿に向かい、そのまま二月堂方面に来た。先ほど、東大寺ミュージアムとのセット券を購入したのだが、大仏殿からそのまま二月堂に向かったので結局フイにする結果に。そのまま、手向山八幡宮を過ぎる。東大寺に大仏を建立するにあたり、鎮守神として宇佐八幡を勧請したのが始まりである。後に、菅原道真が「このたびは幣もとりあへず手向山」と詠んだのはこちらのこと。そのまま出たのは若草山。こちらに来るのも久しぶり。ちょうどその名のとおり若草の緑が青空に映えている。こちらの周りも鹿であふれている。そのまま、次に参拝する春日大社の境内に入る。方角でいえば水谷神社の方向から入る形だ。そして一言主神社。「一つだけ願いを叶えてくれる」というご利益で知られる。「古事記」に出てくる一...奈良2番「春日大社」~神仏霊場巡拝の道(境内特別参拝するも・・)

  • 奈良1番「東大寺」~神仏霊場巡拝の道・101(奈良はやはり大仏さん)

    5月4日の神仏霊場巡拝の道めぐりは奈良の王道シリーズ。先に奈良国立博物館で開催中の「空海」展を鑑賞した後、ほど近い東大寺の南大門に向かう。参道の両側には土産物店や食べ物の屋台が並び、洋の東西の人たちが行き交う。かつて平城京から派遣された遣唐使が向かった長安は当代一の国際都市で、様々な人種の人たちが行き交っていたという。こうした歴史の光景を想像してみる。南大門では金剛力士像がお出迎え。先ほど、奈良国立博物館に出張中の吉野・金峯山寺の金剛力士像を間近で観たのだが、囲いに覆われているとはいえ、やはり東大寺の金剛力士像のほうがあらゆる「力」を感じる。東大寺に来るのも久しぶり。これまでは大仏が中心の「観光地」として訪ねた感があったが、「札所」として訪ねるのは初めてである。「東大寺ミュージアム」というのがある。東大寺...奈良1番「東大寺」~神仏霊場巡拝の道・101(奈良はやはり大仏さん)

  • 神仏霊場巡拝の道~奈良国立博物館で「空海」展を鑑賞

    今回の連休は法事が目的で大阪に帰省したのだが、それに合わせて5月3日は野球観戦、そして4日は神仏霊場巡拝の道めぐりとした。前回のあみだくじで出たのが奈良3番・興福寺。周囲には奈良1番・東大寺、奈良2番・春日大社、そして奈良30番・元興福寺があり、これらを回るというのは奈良観光の王道である。それも、5月の連休の真っただ中に行こうというのだから混雑覚悟、気持ちはお上りさんである。その中でも行こうというのは4月13日~6月9日の間に奈良国立博物館で開催されている「空海」展。弘法大師空海の生誕1250年記念の特別展で、密教のルーツとマンダラ世界というのがテーマである。神仏霊場めぐり、そして法事は高野山真言宗の寺で営むということで、空海の世界に触れるのもいいだろう。父が存命であれば絶対に見物に行っていたはずだ。今回...神仏霊場巡拝の道~奈良国立博物館で「空海」展を鑑賞

  • 観戦記~バファローズ対ファイターズ@大阪5月3日(オリっこデーに力なく零敗)

    5月のバファローズのスケジュールはなかなか大変なスケジュールである。1日の神戸から始まり、神戸~大阪~仙台~秋田~宮崎~鹿児島~那覇~大阪~北広島~所沢~広島~大阪。移動日込みの2連戦ながら3カード続けての地方巡業、そして交流戦も始まる。気候のよい5月だからいいが、同じ月で北海道、東北、南九州、沖縄で試合が組まれるとは、前年まで3連覇のチームにちょっとハンデをつけたのかなとすら思う。さて、1日の神戸での敗戦(この日はリードして9回表を迎え、マウンドには平野があがったが、平野大乱調、安達の1イニング3失策もあり一挙5点を取られて逆転負け)を受けて、3日~5日は京セラドーム大阪でのファイターズ戦である。大型連休後半は父の一周忌もあり大阪の実家に戻ったのだが、その前に「立ち寄り」での観戦である。5月3日、広島か...観戦記~バファローズ対ファイターズ@大阪5月3日(オリっこデーに力なく零敗)

  • 木次線「あめつち」復路と旧国鉄特急色「やくも」に乗車

    木次線の出雲横田まで乗り入れた観光列車「あめつち」。しばらく滞在して、後続の列車で出雲坂根や備後落合を経由すれば広島に戻ることができるが、今回は復路の列車にも乗ることにする。復路の乗客が減って空席が目立つが、木次線を乗り通す客のほか、出雲横田を起点にして周囲の観光スポットをタクシーで回るオプションコースの利用客もいるようだ帰りは先ほどとは逆サイドの2人向かい合わせの座席。またも速度を落として走る。往路に続いてガイドからは「キハ47は力が弱いので、出雲横田から先の険しい区間を走ることができない」という案内がある。あの三段式スイッチバックの区間に観光列車を走らせることはもうないのだろうか。ならば「奥出雲おろち号」を牽引していた機関車を接続すればよいではないか・・・昨年、芸備線の「呑み鉄」列車に乗った時にそうし...木次線「あめつち」復路と旧国鉄特急色「やくも」に乗車

  • 「あめつち」で木次線を楽しむ

    4月28日、山陰線から木次線に入る観光列車「あめつち」の旅である。前年秋に引退した「奥出雲おろち号」の後継列車であるが、まずは木次線内をゴトゴトは室。「奥出雲おろち号」の時はほぼ全ての駅に停車していたが、「あめつち」の出雲横田行きの途中の停車駅は木次のみである。座席が全席快速グリーン車というのも関係しているだろう。木次線に入ると観光案内が始まる。マイクを握るのは「銀河鉄道999」の「メーテル」ならぬ、木次線の「ナーテル」。普段は途中の出雲大東で委託駅長を務める南波さんという方で、こうしたイベント時には「ナーテル」としてガイドに出ているという。この先、雲南市の魅力についてのトークが繰り広げられる。一方、相方としてガイドを務める奥出雲町の担当の方がパンフレットと、オリジナルの「斐伊川和紙」のコースターを配る。...「あめつち」で木次線を楽しむ

  • 木次線乗り入れの「あめつち」に乗る

    4月28日、今回の旅のメインである観光列車「あめつち」に乗車する。米子8時17分発で、宍道から木次繊二入り、終点・出雲横田には11時21分着。約3時間の乗車となる。始発の米子駅に向かうと、列車の運行情報の案内が流れる。伯耆大山駅で車両トラブルだという。そのため、山陰線の倉吉~米子、伯備線の上石見~米子で運転を見合わせているという。岡山行きの新型「やくも」も身動きが取れず停車したままである。山陰線と伯備線が接続する駅でのトラブルというのは結構痛い。米子から松江、出雲市方面はほぼ定刻での運転というが、ひょっとしたら東側から「あめつち」に間に合うよう移動するところだった客がいるかもしれない。すでに入線していた「あめつち」に乗り込む。「あめつち」じたいはこれまで複数回乗ったことがあるが、キハ47の改造車両のため、...木次線乗り入れの「あめつち」に乗る

  • 米子にて一献

    4月27日、皆生温泉でひとっ風呂した後、米子駅に戻る。宿泊先の米子シティガーデンズホテルの部屋でしばらく休む。そして米子での一献は、ホテルの真向かいにある「炉端かば」。日本海の幸を味わえるチェーン店で、鳥取・島根両県のほか、三次、津山、加西といった中国道沿いにも展開している。この米子駅前店にも一度入ったことがある。グランドメニュー以外に当日のおすすめが多いのが「炉端かば」の特徴で、この日は「米子駅前店春の陣」と銘打った手書きのメニューが並ぶ。せっかくなのでこの「春の陣」を中心に一献を組み立てる。今日は飲もう!まずはビールでのどを潤す。いや実は、先ほど湯上がりに海岸を眺めながらちょっと飲んでいたのだが・・。おすすめの地魚三種盛り。サワラ、ヨコワ、あともう一種は何だったかな・・。米子といえば日本海側有数の漁港...米子にて一献

  • 皆生温泉にて日帰り入浴

    新たに木次線を走る観光列車「あめつち」に乗るため、米子に前日入りした私。ホテルに入るにはまだ早いのでどこかに憩う。例えば境線で境港で行く手もあったが、駅前からバスで向かったのは海べりの皆生温泉。大阪勤務時代、山陰への1泊旅行時の宿として一度だけ泊まったことがある。今回は日帰りだが、ひとっ風呂浴びることにしよう。向かったのは、皆生温泉観光センターのすぐ南にある「OU(おーゆ)ランド」。ホテルと日帰り浴場を兼ねたところで、日帰り入浴は450円と安い。浴室内にはシャンプー、ボディソープ等の備え付けがない分、町の銭湯価格といえる。建物に入ると薬師像が出迎える。温泉といえば薬用効果もあるということで、薬師像が祀られているところが多い。この像も、皆生温泉のいくつかの場所を転々として今はここに安息の地を得ているとのこと...皆生温泉にて日帰り入浴

  • 高速バスで米子入り~「あめつち」に乗車

    2023年10月、木次線を走る観光列車「奥出雲おろち号」が25年の運行の歴史の幕を閉じた。私はその夏に「お分けれ乗車」し、最後にその車両を目にしたのは備後落合駅。ちょうど芸備線でクラウドファンディングによる「呑み鉄鈍行ちどり足号」というのが運行され、終点の備後落合にて「奥出雲おろち号」と「落ち合った」。廃止ということで多くの沿線の人たち、また鉄道ファンが別れを惜しんだ。それから春が来て、後継の観光列車として起用されたのがキハ47の「あめつち」。これまで山陰線の出雲市~鳥取間で運転されており、私も複数回乗車したことがあるが、一部の日程で米子~出雲横田間で運転されることになった。しかし、三段式スイッチバックや延命水がある出雲坂根や、その先の備後落合にも行かない。この区間の急勾配に対して、キハ47では力不足とい...高速バスで米子入り~「あめつち」に乗車

  • 野球観戦の前に福岡・宮地嶽神社に参拝

    4月21日、日帰りで福岡までホークス対バファローズの試合観戦に出かけた。その観戦記はすでに書いたのだが、その前段ということで・・。広島から博多までは「のぞみ」や「さくら」なら1時間10分以内、「こだま」でも1時間半、途中駅で後続列車の通過待ちが続いても2時間ほどで着く。新幹線の時間だけでいえば大阪よりも近い。そのこともあり、2回目の広島勤務となった2020年10月以降、バファローズの福岡での試合を観る機会もつくっている。さてこの日、広島6時53分発の「こだま781号」で出発する。この列車、九州への日本旅行の割引プランを使って何度も利用している。現在鹿児島まで進んでいる九州八十八ヶ所百八霊場めぐりでは九州へのアプローチとなっている。この日は乗車した後、車内ではウトウトを通り越してしっかり眠っていた。各駅停車...野球観戦の前に福岡・宮地嶽神社に参拝

  • 第79番「浄土王院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(再びの極楽寺山)

    ようやく残り10ヶ所となった広島新四国八十八ヶ所めぐり。終盤は廿日市、そして宮島に固まるのだが、次の第79番・浄土王院は一転して廿日市の極楽寺山の頂上にある。その山の名の元である極楽寺だが、実は広島新四国の第7番札所で、この札所めぐりの初期に訪ねている。ちょうど3年前、2021年4月のことである。その時に極楽寺本堂の斜め前にある浄土王院も訪ねており、朱印も一緒にいただいている。当時の記事を見返すと、広島新四国については確かに札所番号順で回るとしても、さすがに同じ境内にあるのなら、本堂と浄土王院の両方に手を合わせて朱印も2枚いただいたことで第79番は先行してクリアしたことでよいのでは・・という内容のことを書いていた。ただどうだろう、広島新四国はさまざまな経緯があり、四国八十八ヶ所のように札所番号が道順通りに...第79番「浄土王院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(再びの極楽寺山)

  • 神仏霊場巡拝の道~京都からは次につながる「あをによし」

    話は、4月中旬の神仏霊場巡拝の道に戻る。といっても、その時まわった京都・伏見エリアの札所めぐりはすでに終え、続いて伏見桃山での一献。後は広島に戻るだけである。桃山御陵前から近鉄で京都に到着。そのまま新幹線に乗り継げば早いが、今回は広島~新大阪の日帰りプラン利用である。それでも新快速なり、わざわざ特急料金を払って「はるか」や「サンダーバード」で新大阪に出れば済む話。そこをあえて、もう一度改札を通って近鉄ホームに戻る。せっかくなので、近鉄の観光特急「あをによし」大阪難波行きに乗ることにした。京都16時40分発。「あをによし」は先ほどの桃山御陵前の次の駅である丹波橋に停車するのでそこから乗ればよいのだが、「伏見酒蔵小路」で十分満足した後で、京都まで出る時間があったので、せっかくなら始発から乗ることにする。まあ、...神仏霊場巡拝の道~京都からは次につながる「あをによし」

  • 観戦記・ホークス対バファローズ@福岡(宮城、圧巻の投球で今季初完投!)

    4月21日、福岡で行われたホークス対バファローズ3連戦の3戦目を日帰りで観戦。今季は開幕シリーズとして大阪で行われたバファローズ対ホークス戦以来の野球観戦である。2回目の広島勤務となってから、むしろ大阪より近くなったこともあり、年に一度は福岡で観戦している。もっともここまでの観戦成績は4戦4敗。しかも、昨年、一昨年はホークスがサヨナラ勝ちという有様。久しぶりに、福岡でのバファローズ勝利を観たいものだ。19日から3連戦、第1戦はホークス・山川がバファローズ・山下から特大の一発を放つなどでホークスが大勝。第2戦はバファローズが中盤までリードするも、中継ぎ陣が四球連発で乱れて同点に追いつかれ、リリーフ総動員の結果延長引き分け。第3戦はバファローズが宮城、そしてホークスがスチュワート・ジュニア。日帰り観戦のこの日...観戦記・ホークス対バファローズ@福岡(宮城、圧巻の投球で今季初完投!)

  • 神仏霊場巡拝の道~伏見の18酒蔵を呑み干す

    近畿2府4県プラス三重県に広がる神仏霊場巡拝の道。2022年の大型連休の時に伊勢神宮の外宮・内宮から初めて、さまざまな交通手段やイベントを絡めながら154ヶ所のうち100ヶ所に到達した。当初から行き先にくじ引き、あみだくじという不確定要素を交えながらの札所めぐりで、100ヶ所目となったのは京都でも鳥羽伏見の城南宮だった。伊勢神宮から札所順でめぐると87番に相当する。竹田駅から近鉄で桃山御陵前に移動し、隣接する京阪の伏見桃山駅の踏切を渡り、伏見大手筋のアーケードに入る。「日本酒のまち伏見」の幕が掲げられる。さまざまな店舗があり、地元の人、観光客も含めて賑わっている。こちらの商店街といえば・・大阪勤務当時、私の職場では年始、そして半期のはじめ(4月・10月)の恒例行事として、土曜日の早朝から午前中にかけて、寝...神仏霊場巡拝の道~伏見の18酒蔵を呑み干す

  • 京都3番「城南宮」~神仏霊場巡拝の道・100(とうとう100ヶ所目!)

    4月14日、近鉄の桃山御陵前から竹田に移動する。この日3ヶ所目で、今回の目的地である京都3番・城南宮の最寄り駅である。ここ竹田は近鉄京都線と地下鉄烏丸線が合流する駅で、双方乗り入れている。桃山御陵前から乗ったのも地下鉄の車両だ。駅名標を見ると、表と裏で地下鉄、近鉄それぞれのデザインである。それにしても今回は京都市南部のジャンクションを渡っている。六児童、桃山、そして竹田。城南宮へは駅から徒歩15分ほどとある。バス乗り場もあるが、城南宮方面に行く便はなかなかなさそうだ。そのまま歩くことにしよう。その一方、「伊藤忠グループ社員ご家族ご招待会会場行き無料送迎バスのりば」の看板が立ち、その先にバスが停まっている。どこで何が行われるのだろうか。竹田駅の上を名神高速が横切っており、その高架沿いに歩くと名神高速を跨ぐ道...京都3番「城南宮」~神仏霊場巡拝の道・100(とうとう100ヶ所目!)

  • 京都2番「御香宮神社」~神仏霊場巡拝の道・99(伏見の安産祈願と御香水)

    春の京都・伏見の神仏霊場めぐりである。まずは京都46番・醍醐寺に向かい、地下鉄で六地蔵までやって来た。ここ六地蔵は地下鉄、京阪、そしてJRと3路線が接続している。元々は京阪の駅だけだったのが、平成になってJR奈良線の駅ができ、そこに地下鉄が延伸してきた。それぞれに使い勝手があることから周辺にはマンションも建ち並ぶようになった。さて、次に向かうのは京都2番・御香宮神社。読みは「ごこうのみやじんじゃ」である。六地蔵からどう行くかだが、JRで1駅、次の桃山で下車するのが最短のようだ。221系使用の普通で移動する。途中右手に高台があるが、その奥に広がるのが明治天皇陵(伏見桃山陵)である。明治維新に際して都が京都から東京に遷ったわけだが、陵墓が京都に造営されたのは明治天皇の「生まれ故郷である京の地で眠りたい」という...京都2番「御香宮神社」~神仏霊場巡拝の道・99(伏見の安産祈願と御香水)

  • 京都46番「醍醐寺」~神仏霊場巡拝の道・98(醍醐の桜は葉桜で)

    4月14日の神仏霊場めぐり。新大阪から特急「ひだ25号」に乗車し、京都で下車するという荒技を使い、山科に到着。まずは、京都46番・醍醐寺を目指す。山科から醍醐寺へは、地下鉄で醍醐駅まで行って歩くか、バスで醍醐寺前に行くかである。どちらでも所要時間にはさほど差はないようだが、たまたま京阪六地蔵行きバスの時間が近いようなのでそちらで行くことにする。醍醐寺といえば桜の名所、さぞかし参詣者、花見客で混雑すると思いきや、朝9時前という時間帯のためか空席もあるくらいで出発。途中、特に渋滞することもなく順調に醍醐寺に到着。最寄りである醍醐寺前のバス停は寺の門前の決して広くない通り沿いにあるのだが、桜の時季の混雑対策ということで、駐車場内に各方面への醍醐寺バス停が設けられている。改めて門前に出る。枝垂桜があるのだが、さす...京都46番「醍醐寺」~神仏霊場巡拝の道・98(醍醐の桜は葉桜で)

  • 神仏霊場巡拝の道~特急「ひだ」で春の京都へ

    神仏霊場巡拝の道めぐり、しばらくはJR西日本の西国三十三所めぐりキャンペーンのデジタルスタンプラリーをコンプリートさせるべく、札所めぐりは該当の寺院(というより駅)を訪ねることを優先した。そのおかげで3月に無事「満願」となり、記念品として三十三所があしらわれたオリジナル手ぬぐいをいただいた。さらに、満願の記念プレゼントにも応募したが、さすがにこちらは倍率も高いようで、当選の通知はない。さて、前回の札所めぐりのゴールとなった青岸渡寺からの帰途で行ったあみだくじの結果、次の目的地は京都3番・城南宮となった。京都にもまだまだ札所が残っているが、今回は洛南地区。京都3番・城南宮の他、桃山御陵前にある京都2番・御香宮神社、そして京都46番にして西国11番である醍醐寺が東西に並ぶ。醍醐寺については、札所より先にデジタ...神仏霊場巡拝の道~特急「ひだ」で春の京都へ

  • 第78番「三光院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(廿日市の桜を愛でながら)

    広島新四国八十八ヶ所めぐり。やれ西国三十三所だ、神仏霊場めぐりだ、九州八十八ヶ所百八霊場だと言っている中で、地元で超スローペースとなっている札所めぐりである。それでも第77番まで来ているのだが、前回訪ねたのは今年の1月。江波にある2ヶ所を訪ねた後、当日行われた都道府県対抗男子駅伝(ひろしま駅伝)を自宅近くの沿道で応援した。それ以来だから3ヶ月ぶりとなる。今回訪ねるのは廿日市市。地御前にある第78番・三光院である。地図で見ると国道2号線・西広島バイパス沿いにある。一方で、広電宮島線の地御前電停からもそれほど離れていないようだ。クルマでサッと行ってもいいが、ここは広電で出かけることにする。4月13日、広電宮島線で地御前の手前の広電廿日市で下車する。4月も半ばとなり、桜も散り始める時季であるが、廿日市に行くなら...第78番「三光院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(廿日市の桜を愛でながら)

  • 東好投も残念。なかなか、上手くいきませんな。まだまだこれから!

    ペナントレースもカード一回りの最終シリーズとなった。バファローズは大阪でファイターズと対戦。12日の初戦はプロ入りここまで負けなし、ファイターズにも好投を続けていた東が先発。6回一死まで無安打投球、結果7回1安打1失点(その失点も盗塁悪送球での進塁後、野選によるもの)と好投したが、打線の援護なくプロ初黒星となった。打たれまくっての黒星ではないだけ、余計にもったいないところだが、ここまで好投を続けていることには変わりない。これからも楽しみである。ただ打線が・・あと1本が出ないし、波に乗れない。チームもここまで3タテこそなく、直前のイーグルス戦ではシーズン初のカード勝ち越しとなったが、この日の敗戦でシーズン初の連勝はまたもお預け。シーズン始まったばかりとはいえ、なかなか思うようにはいかない。まだまだこれから。...東好投も残念。なかなか、上手くいきませんな。まだまだこれから!

  • 新型「やくも」273系は快適なり・・

    「君の運命のヒトは僕じゃない辛いけど否めないでも離れ難いのさ」グッバイ・・・とともに出雲市を13時40分に出発した「やくも20号」。新型車両の車内チャイムの曲は、Official髭男dismの「Pretender」。ちょっと切なく感じるのだが、JR西日本も「岡山へ向かう場面は多くのお客様が帰路となることから、情緒的な楽曲の雰囲気が旅情にマッチする」ということでの選曲である。一方、岡山からの新型「やくも」では同じOfficial髭男dismの「ILOVE...」が使われている。山陰は縁結びの地として、「多くの人の胸を打った恋愛を歌った楽曲が旅情にマッチする」とのこと。いずれも「ヒゲダン」の楽曲が使われているのは、メンバーの出身地が米子や松江だったり、島根大学でバンド活動を始めた「山陰ゆかり」ということからで...新型「やくも」273系は快適なり・・

  • 出雲の「献上そば」を味わい、温泉に浸かっていよいよ新型「やくも」に乗車

    新型「やくも」車両に乗るために広島から出雲市に移動。ちょうど昼の時間帯に出雲市にいるわけだが、出雲大社には行かず、かといって一畑電車に乗るわけでもなく、駅近くで時間を過ごすことにする。昼食は出雲そばとしよう。近くに店があればと検索すると、徒歩5分ほどのところにある「羽根屋」が有名らしい。江戸時代末期に創業という老舗で、「献上そば」の店として知られているそうだ。時刻は11時過ぎ、ちょうど開店して間もない時間帯だが、おそらく混雑しているのだろう。私は食事のために並ぶのは好きではないのだが、今日は多少時間を要してもよいので行ってみることにする。商店街を抜けたところにある「羽根屋本店」。やはり人気店らしく順番待ちの人が店の外まで出ている。店内のタブレットで受付をするよう案内される。画面には10組待ちとあるが、タッ...出雲の「献上そば」を味わい、温泉に浸かっていよいよ新型「やくも」に乗車

  • 新型「やくも」に乗るために出雲市へ

    4月6日、岡山~出雲市間の特急「やくも」に新型車両となる273系がデビューした。岡山や出雲市での出発式の様子がニュース番組で紹介されていた。また一方、撮り鉄さんの仕業で初日早々緊急停車する事態もあったそうで、沿線は早速賑わっているようである。その新型「やくも」に乗ってみよう。また、これと引き換えに期間を置いて国鉄型381系の「やくも」も引退する。前日の4月5日限りで、パノラマ型グリーン車を備えた「スーパーやくも」として運転されていたラベンダー色の編成は運行を終了している。デビュー2日目となる4月7日、せっかくなら新型「やくも」と、国鉄型の中でも旧国鉄特急色の「やくも」を組み合わせたい。時刻表を見る限りでは、岡山10時13分発「やくも7号」でまず新型に乗り、出雲市からは15時35分発「やくも24号」で旧国鉄...新型「やくも」に乗るために出雲市へ

  • 「スーパーやくも」引退、新型「やくも」デビュー

    4月5日から6日にかけて、山陽と山陰を結ぶ特急「やくも」が転換期を迎えた。これまで長年伯備線の「やくも」として活躍した国鉄型381系が、順次新型の273系に置き換わることになった。273系のデビューと引き換えにまず置き換わったのが、パノラマ展望のグリーン車を備えた381系の1編成。かうて紫色の「スーパーやくも」として活躍した編成である。ラストランとなった4月5日は多くの人たちが別れを惜しんだようで、SNSでも多くの画像がアップされていた。ちょうど沿線の桜も満開を迎えたことで、桜と組み合わせたショットも多い。この先6月までの2ヶ月ほどをかけて順次置き換えが進むという。国鉄型車両が多く残る岡山~山陰地区にあってこれからが転換期である。かくいう「乗り鉄」、「呑み鉄」の私、新型「やくも」にも乗りたいし、一方で旧国...「スーパーやくも」引退、新型「やくも」デビュー

  • 北大阪急行、千里中央~箕面萱野にて延伸開業

    3月23日、北大阪急行の千里中央から北へ2駅、箕面萱野までの2.5kmが延伸開業した。北大阪急行といえば1970年の大阪万博に合わせて江坂~千里中央間が開業し、万博終了後も御堂筋線と直通して大阪市街と千里ニュータウンを結ぶ路線としておなじみである。御堂筋線の利用客からすれば「千里中央行き」というのはおなじみの存在で、その昔、新大阪からの新幹線に間に合わない!と慌てて乗った列車が「中津行き」だとガッカリする・・というのがあった。まあ、今はそうした折り返し列車もほとんど「新大阪行き」だが。その北大阪急行の延伸構想というのは、平成の初めあたりからあったそうで、2010年代になると延伸を公約に掲げた市長の誕生も後押しとなって、箕面萱野までの延伸が決定した(当初の計画では「新箕面」という駅名)。2020年度の開業を...北大阪急行、千里中央~箕面萱野にて延伸開業

  • 観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪開幕第3戦(この試合も後半で・・)

    3月29日、NPBの公式戦が開幕した。今季はバファローズのオープン戦を現地で観ることもなく、開幕までの選手の動向も結果だけで知るところではあるが、いきなり開幕戦は今季打線を強化したホークスとの3連戦である。第1戦、第2戦とも接戦となった後の31日の第3戦、今季初めてとなる京セラドーム大阪に向かう。開幕シリーズ来場者特典(この日は、リーグ3連覇記念のリング)の引き換えや、コンコースでしばらくぶらついて入場までの時間を過ごす。グッズショップは長蛇の列でさすがに並ぼうとまでは思わなかった。山本由伸もメモリアルのコーナーとなったのか・・。早いうちに前売りチケットを購入したのだが、この3連戦は連日満員御礼で、3試合で10万8000人あまりと、本拠地開幕3連戦としては球団過去最多の観客動員となった。12時前に入場した...観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪開幕第3戦(この試合も後半で・・)

  • 岡山のスーパー銭湯、そして最後は「ミシュラン居酒屋」へ

    3月24日、倉敷から総社を経て岡山に着く。雨が降り続いており、この分だと午後からの「国鉄水島計画」イベント、倉敷貨物ターミナルでのキハと機関車の撮影会も雨模様だろう。午前中、雨が降る前に少しでも撮影できたのがラッキーだった(イベント時間の後半は休憩用の気動車で過ごす形になったが・・)。岡山で少し時間がある。令和の大改修を終えた岡山城、日本三名園の一つ・後楽園に行くのもいいかと思ったが、絶対に行かなければならないとまでは思わない。別に城が嫌いなわけではないが、世にいう城マニアもない。ふと思いついたのが、どこか温泉、スーパー銭湯にでも行こうかというもの。スマホで検索すると、「後楽温泉ほのかの湯」というのが見つかった。岡山駅からだと日赤病院方面行きのバスで20分ほどとある。途中、岡山電気軌道の線路と並走するが、...岡山のスーパー銭湯、そして最後は「ミシュラン居酒屋」へ

  • 倉敷から桃太郎線経由で岡山へ~「Urara」にも初乗車

    「国鉄水島計画」のイベントとして水島臨海鉄道のキハ、機関車の撮影会を終え、倉敷市まで戻る。撮影会は午後の部もあるが、天気はこの後も雨が続く模様だ。この後は特に何時の列車に乗らなければならないというわけではなく、倉敷で昼食としよう。訪ねたのは、駅の南のアーケード街に入ったところにある「ぶっかけうどんふるいち」。倉敷を代表するうどん店で、岡山駅の新幹線ホームにもスタンドがあるが、ここに入るのは初めてである(一度、水島店に入ったことがあるかな)。普通の出汁のうどんもあるが、ここは温ぶっかけ、そしてさまざまな具材がのったスペシャルをいただく。味は、・・・甘い、甘すぎる。まあ、これは好みの問題で店が悪いわけではない。次に来た時は出汁のうどんをいただくとするか。この後、倉敷駅の自由通路を抜けて反対側の北口に出る。かつ...倉敷から桃太郎線経由で岡山へ~「Urara」にも初乗車

  • 「国鉄水島計画」~水島臨海鉄道 キハと機関車の撮影会

    3月24日、「国鉄水島計画」のイベントの一環で行われた水島臨海鉄道の撮影会。かつて国鉄~JRで走っていた気動車、水島臨海鉄道の貨物輸送で活躍する機関車、そして現在旅客輸送の主力である各種粗糖の気動車が一堂に会するとあり、特に国鉄型気動車「キハ」を近くで見ようということで参加した。倉敷市からのキハ38+キハ37が倉敷貨物ターミナル横の水島臨海鉄道の車両区に到着し、昇降台を使って線路に降り立つ。そのまま誘導されてまずはヘルメットを着用し、係の人から撮影会の案内を受ける。準備ができ、撮影会開始。一応、スポーツ観戦時に使用する大きいほうのデジカメを使うのだが、一眼レフではなくただのデジカメである。まあ、画像はそれなり。まずはキハが並ぶゾーンに向かう。やはり目を引くのは、手前にあるキハ205。引退したものの、クラウ...「国鉄水島計画」~水島臨海鉄道キハと機関車の撮影会

  • 「国鉄水島計画」~キハに揺られて倉敷貨物ターミナルへ

    「国鉄水島計画」というのを見つける。2024年、専用鉄道としての開業から80周年を迎える水島臨海鉄道。「国鉄」とあるのは、かつての国鉄型気動車が在籍していることからである。3月のはじめ、倉敷で行われたオープン戦の観戦に出かけた時、試合までの時間に久しぶりに水島臨海鉄道に乗ったのだが、その時に倉敷市駅や、同社のホームページでこの言葉を目にした。「国鉄水島計画」とは、水島臨海鉄道が保有している「キハ205」を「復活」させたプロジェクトである。このキハ205とはかつての国鉄型気動車キハ20で、水島臨海鉄道に譲渡された車両である。老朽化もあり2017年に引退しして車庫で眠っていたが、この形式で動かすことが可能な車両が全国に2両しかないことから、鉄道ファンを中心に「復活」を望む声が高まった。そこで活用したのがクラウ...「国鉄水島計画」~キハに揺られて倉敷貨物ターミナルへ

  • 神仏霊場巡拝の道~最後は「くろしお」でロングラン

    3月10日、熊野三山詣でからの帰りは紀伊勝浦15時21分発「くろしお30号」である。終点新大阪着は19時21分ということで、ちょうど4時間の乗車となる。4時間の乗車といえば、ちょうど東京から広島までの「のぞみ」の所要時間と同じくらい。新幹線と在来線特急で単純比較はできないが、紀伊半島をぐるりと回って大阪に至る道のりはやはり遠いということだ。今は国道バイパスができたり、和歌山3区のあの方のご威光で高速道路も少しずつ延伸してはいるが、遠いのは遠い。列車の発車前に、駅近くのコンビニまで行って車内での飲食物を購入する。その一方で、駅前の土産物店でマグロやクジラの加工品を購入する。クジラといえば大和煮の缶詰が有名だが、この辺りならではの一品が「鯨ハム」。鯨ベーコンとは違うし、一般的な豚肉のハムとも異なる。鯨肉の切り...神仏霊場巡拝の道~最後は「くろしお」でロングラン

  • 和歌山2番「青岸渡寺」~神仏霊場巡拝の道・97(那智の滝を拝む)

    神仏霊場めぐりの熊野三山詣では熊野那智大社の参詣を終え、隣接する青岸渡寺に入る。隣接といっても、元々は那智の滝を中心とした自然信仰の場として開かれ、神仏習合の考えが広まった平安時代からは那智大社と一体化していたところである。青岸渡寺にも山門があり正しくはそちらから参詣するところだが、毎度こうして那智大社の通用門のようなところから境内に入る。まあ、元々一体化しているのならこうした通用門もなかったはずだが・・。青岸渡寺の本堂は元々熊野権現における如意輪堂として、安土桃山時代、豊臣秀吉の手により再建されたものである。明治時代の神仏分離、廃仏毀釈の際、熊野本宮大社、熊野速玉大社にある仏堂はすべて取り壊されたが、熊野那智大社の如意輪堂は、西国三十三所の1番札所であったこともあり、仏像は他に移されたものの、建物だけは...和歌山2番「青岸渡寺」~神仏霊場巡拝の道・97(那智の滝を拝む)

  • 和歌山3番「熊野那智大社」~神仏霊場巡拝の道・96(JR西日本スタンプラリーを「満願」)

    紀勢線の特急「南紀1号」でハイブリッド気動車の乗り心地を少しだけ楽しみ、紀伊勝浦に到着。こちらの駅前も外国人旅行者の姿が目立つ。忘れないうちに、紀伊勝浦駅にあるJR西日本「駅からはじめるデジタルスタンプラリー」の青岸渡寺のデジタルスタンプを獲得。これで、3月31日の期限まであとわずかのところで、このラリーを無事コンプリートすることができた(西国第33番・華厳寺のスタンプは最初からサービスでついていた)。「満願」達成者には記念品のほか、「満願コース」のプレゼント応募の権利が発生する。早速そのままスマホを操作して応募したのだが、後日、JR西日本の事務局から電話がかかってきた。何でも、「満願コース」の応募には、札所を回った証として各札所で配付している散華を33枚出せという。さすがに、駅のQRコードだけで集められ...和歌山3番「熊野那智大社」~神仏霊場巡拝の道・96(JR西日本スタンプラリーを「満願」)

  • 和歌山1番「熊野速玉大社」~神仏霊場巡拝の道・95(ハイブリッド気動車特急に揺られる)

    熊野三山めぐりは熊野本宮から速玉大社に入る。バス停から速玉大社の鳥居に向かう。速玉大社は、神倉山の磐座であるゴトビキ岩に熊野速玉大神と熊野夫須美大神を祀ったのが始まりとされるが、後の景行天皇の時に現在地に移された。そのため、元々祀られていた神倉山は元宮、そして移された後の速玉大社は新宮と呼ばれるようになった。現在の新宮の地名の由来である。私は長い間、新宮というのは熊野「本宮」に対しての呼び方だと思っていたのだが・・。後に、神仏習合が進むとこちらも上四社、中四社、下四社に、祭神と本地仏が祀られるようになった。境内に入ると、江戸時代に熊野詣でを八度行ったことの記念として奉納された石碑や、樹齢千年以上とされる梛(ナギ)の木が出迎える。古くから、熊野牛王と梛の葉を授与されることで熊野詣でを無事果たす支えとなったと...和歌山1番「熊野速玉大社」~神仏霊場巡拝の道・95(ハイブリッド気動車特急に揺られる)

  • 和歌山4番「熊野本宮大社」~神仏霊場巡拝の道・94(大斎原と「運」)

    3月10日、神仏霊場巡拝の道めぐりは熊野三山詣でである。まずは熊野本宮大社に向かうべく、前日宿泊した川湯温泉を8時すぎに出発。このバスは紀伊田辺駅6時16分に出発した便だが、多くの席が埋まっている。手前の湯の峰温泉や、あるいはそこまでの道中のどこかで宿泊し、早い時間に熊野古道を歩くらしき出で立ちの人、また外国人旅行者の姿も目立つ。キャンプ場もある大塔川から熊野川に出て、いったん川沿いにさかのぼる。8時20分、本宮大社前に到着。ここで下車した人は意外に少なかった。このバスは奥の発心門王子行きだが、そこまでバスでアクセスして、熊野本宮に向けて歩くのだろう。発心門王子から熊野本宮大社までは約7キロ、緩やかな下りで歩きやすいという。うーん、私はといえば時間の制約もあって札所をピンポイントで回るだけだが、前日のコー...和歌山4番「熊野本宮大社」~神仏霊場巡拝の道・94(大斎原と「運」)

  • 神仏霊場巡拝の道~川湯温泉にて一泊

    3月9日、紀伊田辺からバスに乗り、熊野本宮を前にして、熊野川の支流である大塔川沿いに旅館が並ぶ川湯温泉に到着する。川原を掘れば温泉が湧くことからこの名がつき、12月~2月には川の流れをせき止めて作られる「仙人風呂」という巨大な露天風呂で知られている。訪ねたのが3月初めということで、これなら2月終わりに訪ねた丹後シリーズと入れ替えてもよかったかなと思う。その川湯温泉の代表的なホテルといえるのが、バス停のすぐ横にある「山水館川湯みどりや」。仙人風呂ではないが川原の露天風呂があり、ビュッフェ形式の夕食・朝食がついて20000円ほどかかるとある。まあ、熊野三山まで行くのだから宿泊費も思い切って出そうと思っていた。ただ後日、改めて予約サイトを見ると、同じ川湯温泉で「川湯まつや」というのを見つけた。「川湯みどりや」か...神仏霊場巡拝の道~川湯温泉にて一泊

  • 神仏霊場巡拝の道~熊野古道を路線バスでたどる

    紀伊田辺から熊野古道の中辺路ルートに入る。これから乗るのは紀伊田辺駅14時50分発、道の駅奥熊野行きの龍神バスで、途中宿泊する川湯温泉で下車する。時刻表を見ると所要時間は約2時間。路線図が何重にも折り重なっており、道のりの遠さがうかがえる。バスはそれなりの乗車があり、外国人の旅行者の姿も見える。インバウンドの増加もあるが、熊野古道や熊野三山は外国人、特に欧米やオーストラリア人気スポットだそうで、もちろん熊野の自然や歴史文化が豊かなこともあるが、外国人向けのプロモーションの成功によるところが大きいという。まずはきのくに線の線路に沿って朝来まで進む。途中の工業高校前とは県立田辺工業高校で、大阪勤務時代、ここまで高校生の募集に来たことがある。よくこんな遠いところから採用しようと思ったものだ。朝来から朝来街道に入...神仏霊場巡拝の道~熊野古道を路線バスでたどる

  • 和歌山5番「闘鶏神社」~神仏霊場巡拝の道・93(熊野古道への出発道)

    神仏霊場めぐりとJR西日本デジタルスタンプラリー獲得のための熊野三山詣で。初日は朝ゆっくりと出発し、午後になって紀伊田辺に到着。今回は熊野古道中辺路ルートをたどる形である。その出発道といえる紀伊田辺にあるのが、和歌山5番・闘鶏神社。正しくは「鬪雞」という名称だそうだが、このブログでは簡単な「闘鶏」の表記とする。駅前では源義経に仕えた武蔵坊弁慶の像が出迎える。弁慶は紀伊田辺の生まれ、熊野別当・湛増の子とされる。幼い時に比叡山に入れられるが乱暴が過ぎ、三井寺や圓教寺などにはその痕跡も残されている。そんな荒くれ者が五条大橋での牛若丸(源義経)との出会いを境に、忠実な家来として活躍するのだから物語としては面白い。駅前の商店街も「弁慶」の名が冠せられている。目指す闘鶏神社は駅から徒歩で5分ほど。こちらも、熊野古道の...和歌山5番「闘鶏神社」~神仏霊場巡拝の道・93(熊野古道への出発道)

  • 神仏霊場巡拝の道~いよいよ、熊野三山へ

    JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」の実施期間が3月末までとなる中、最後に残る紀伊勝浦駅での青岸渡寺のスタンプを獲得すべく、神仏霊場めぐりとしての熊野三山詣でに出かける。さすがに広島からの日帰りは無理で1泊2日の行程となるが、3月9日~10日の土日にスケジュールを組み込んだ。地図にて、神仏霊場めぐりの和歌山県内の札所の分布を眺める。高野山方面は先に訪ねているが、和歌山から南、広大な範囲に札所が散らばっている。デジタルスタンプ獲得で遠征するなら青岸渡寺、紀三井寺の両方を一度で回ればよかったのだが一度には難しく、先にデジタルスタンプの紀三井寺と、神仏霊場の竈山神社を回った。熊野三山を目指すべくきのくに線を南に下ると、海南の藤白神社、御坊の道成寺、紀伊田辺の闘鶏神社と続き、熊野古道の...神仏霊場巡拝の道~いよいよ、熊野三山へ

  • オープン戦観戦後、倉敷の「鳥好」で一献

    3月3日、倉敷マスカットスタジアムでのオープン戦観戦を終え、中庄駅に戻る。午前中は晴れの天気だったが、試合途中からは雲が出て、傘を差すほどではないが小雨も降って来た。終盤には一部照明灯もついた。この日は16000人ほどの観客が詰めかけたが、最寄りの中庄駅は一時入場制限をかけるほどの混雑だった。今回は広島から新倉敷への「こだま」往復プランのため新倉敷まで向かうのだが、いったん倉敷で下車する。この後は帰宅するだけなので、これも久しぶりとなる倉敷での一献としよう。時刻はもうすぐ17時、この時刻から開店する店なら飛び込みでも入れるだろう。駅前のアーケード街をぶらつく中、入ったのは「鳥好」。「鳥好」と聞いて連想するのは、岡山駅前にある「ミシュラン居酒屋」。岡山のミシュラン居酒屋は「駅前本店」を名乗っているのだが、倉...オープン戦観戦後、倉敷の「鳥好」で一献

  • 水島臨海鉄道に乗車

    3月3日は倉敷マスカットスタジアムで行われたイーグルス対カープのオープン戦を観戦した。その観戦記は試合前、試合後とこのブログで記事にしたのだが、日帰りとはいえ倉敷まで行くのだから・・とその前後にスケジュールをくっつけた。今回は日本旅行の日帰り新幹線往復プランを利用して、新倉敷まで「こだま」往復のプランである。まずは広島7時39分発の「こだま838号」にて新倉敷に移動する。倉敷、それも1駅岡山寄りの中庄が最寄り駅となるマスカットスタジアムに行くのなら岡山往復でもいいのだが・・。新倉敷から山陽線に乗り継ぎ、ともかく倉敷で下車する。時刻は9時。オープン戦の開門は11時、試合開始は13時だから、12時前後に入場できればというくらいの感じでやって来た。倉敷といえば美観地区観光もあるが、午前中のプランとして選択したの...水島臨海鉄道に乗車

  • 神仏霊場巡拝の道~京丹後・野村克也ベースボールギャラリー

    丹後シリーズの神仏霊場めぐりを終えて広島に戻るのだが、昼までにもう1ヶ所、どこか訪ねることにする。丹後まで来たということで足を延ばして、例えば舟屋がある伊根に行くとか、いっそのこと経ヶ岬まで行くということも考えたが・・。広島に戻るといっても、軽自動車でひた走ることになるし、翌朝を考慮すればそれほど遅くならないように帰宅したい。そこで、天橋立から少し西に移動することに。丹後出身のプロ野球選手として思いつくのが、野村克也(ここに、糸井嘉男も加わるが)。数年前、自身が寄贈したトロフィーなどを展示した「野村克也ベースボールギャラリー」が出身地である網野町(現・京丹後市)の複合施設に開館し、名選手、名監督の功績を讃えている。別に野村克也や南海ホークスのファンというわけではないが、歴史スポットを訪ねるようなものである...神仏霊場巡拝の道~京丹後・野村克也ベースボールギャラリー

  • 神仏霊場巡拝の道~笠松公園、成相寺から天橋立見物

    天橋立にある丹後一の宮、籠神社から傘松公園に向かう。下の駅は府中駅で、この辺りはかつて丹後の国の中心部だったことがうかがえる。ケーブルカーは15分ごとの運転で、先ほどの便が出たばかりなのでしばらく待つことに。並走するリフトは随時動いているのでそちらに乗ればよいのだが、さすがに寒そうだ。ケーブルカーに乗車。一直線に上り、4分ほどで中腹の傘松駅に到着する。ケーブルカーを降りるとまず目につくのはスカイデッキ。天橋立に少し近づく形で設けられた展望台だが、やって来た観光客に写真屋が声をかける。1枚撮影して、気に入ったら後で買ってもらうというスタイルである。傘松公園といえば「股のぞき」発祥の地とされる。体を曲げて股の間から天橋立を見ると天と地が逆転して、天にかかる橋のように見えるとされるが、私にはどうもピンと来ない。...神仏霊場巡拝の道~笠松公園、成相寺から天橋立見物

  • 京都51番「籠神社」~神仏霊場巡拝の道・92(元伊勢、むすび詣り)

    話は再び2月の神仏霊場めぐり、西国三十三所めぐりに移る。今回は播磨に立ち寄った後の丹後シリーズで、2月23日は西舞鶴で1泊。2月24日、朝風呂に入った後、バイキング形式の朝食をいただく。この日の天気予報は曇り。7時30分頃に舞鶴グランドホテルを出発する。この日向かうのは日本三景・天橋立である。神仏霊場の京都51番・籠神社と、西国三十三所の第28番・成相寺をめぐる。同じ丹後にある西国三十三所の札所のうち、松尾寺が神仏霊場の札所を兼ねる一方、成相寺がそうではないのは何か理由があるのかな。国道27号線から国道175号線に入る。舞鶴港とれとれセンターの前を通過する。せっかく来たのだからこうしたスポットで海の幸を味わうべきだろうが、この時間ではどうしようもない。ならば帰りにどうか・・。由良川を渡り、そのまま川沿いに...京都51番「籠神社」~神仏霊場巡拝の道・92(元伊勢、むすび詣り)

  • オープン円観戦記・イーグルス対カープ@倉敷(投手戦が一転、終盤にもつれ・・)

    3月3日、倉敷で行われているイーグルス対カープのオープン戦3連戦の第3戦を観戦。倉敷マスカットスタジアムを訪ねるのも20年以上ぶりである。まずはカープの攻撃ということで、レフトスタンドからファンファーレが流れる。イーグルスの先発はベテランの岸。まずは宇草、田中、秋山を難なく打ち取る立ち上がりを見せる。一方のカープの先発は新外国人のハッチ。プロフェールによると150キロ後半のストレートとチェンジアップ、カットボールを投げるとある。こちらも入江、辰己、浅村をいずれもフライでアウトにする。2回表、カープの4番はこちらも新外国人のシャイナー。しかし岸の前に空振り三振。隣に座っていたカープファンからは「またダメ外人じゃのぉ・・」とぼやく。続く坂倉も凡退し、打席にはまたも新外国人のレイノルズ。しかしこちらも凡退。「打...オープン円観戦記・イーグルス対カープ@倉敷(投手戦が一転、終盤にもつれ・・)

  • オープン戦観戦記~イーグルス対カープ@倉敷(地方球場もよいものです)

    ・・いったん、神仏霊場巡拝の道の紀行文から離れる。3月に入り、NPBも各地でオープン戦が始まっている。バファローズファンとすれば、3月3日のベイスターズ戦を皮切りに大阪での試合が続き、その後は静岡、関東と回り最後は大阪でのタイガース変則3連戦という日程。ということで、本来であれば3月3日は大阪に日帰りで向かうべきなのだろうが、向かったのはタイトルにあるように倉敷、イーグルス対カープの1戦である。さすがに毎週のように大阪に向かうのは費用面で厳しいし(この後、西国三十三所めぐり・神仏霊場めぐりとしての熊野三山詣でが控えているし)、また大阪には公式戦で行くことになる。それよりも、久しぶりとなる倉敷マスカットスタジアム観戦もいいかなと思い、前売りチケットを確保する。3日の午前中はよく晴れており、広島から新倉敷まで...オープン戦観戦記~イーグルス対カープ@倉敷(地方球場もよいものです)

  • 神仏霊場巡拝の道~舞鶴にて1泊

    2月23日、松尾寺から東舞鶴駅に出て、JRのデジタルスタンプを獲得。宿泊だが、かなり以前に一度東舞鶴に泊まったこともあり、西舞鶴に向かうことにする。当初は翌日京都丹後鉄道に乗るつもりで、起点となる西舞鶴に泊まったほうが翌日も動きやすいこともある。結局クルマでの移動に切り替えたが、宿はそのままとする。国道27号線を走ると赤れんが館や海上自衛隊の基地の横を通るのでちらりと見ることができるかと思ったが、カーナビは内陸部をショートカットする県道を案内。むしろ、鉄道の舞鶴線に沿ったルートである。今回、神仏霊場めぐりで舞鶴まで来た割には訪ねたのが松尾寺ピンポイントというのが惜しいようなもったいないような・・。到着したのは西舞鶴駅のロータリーにある舞鶴グランドホテル。駐車場は駅横のコインパーキング利用で、駐車券をフロン...神仏霊場巡拝の道~舞鶴にて1泊

  • 京都52番「松尾寺」~神仏霊場巡拝の道・91(松尾寺本堂は解体工事中・・)

    2月23日、雨が降りしきる中、軽自動車は舞鶴若狭道を走り、舞鶴東インターで下車する。舞鶴の東地区の玄関口で、市役所や赤れんが博物館、引揚記念館、新日本海フェリーの乗り場などへのアクセスがよい。もちろん、これから向かう松尾寺にもほど近い。雨が降る中、今回わざわざ長距離をクルマで来てよかったと思う。小浜線の松尾寺駅から寺までは徒歩50分の坂道、雨の中をとぼとぼ歩くのもつらいところである。そういえば、前回松尾寺を訪ねたのは2020年1月(コロナ禍の少し前のことである)、まだ大阪在住時代だったが、福知山からレンタカーにて松尾寺や、西国四十九薬師の多祢寺、そして成相寺を回る中、同じように天気も目まぐるしく変わった。松尾寺駅に立ち寄る。大正時代の開業の時からの建物だが、最近登録有形文化財に指定されるとともに、事務室ス...京都52番「松尾寺」~神仏霊場巡拝の道・91(松尾寺本堂は解体工事中・・)

  • 神仏霊場巡拝の道~北条鉄道のキハ40に出会う

    播磨から丹後に向かう神仏霊場巡拝の道、西国三十三所めぐりのドライブで、まず訪ねたのは加西市の一乗寺。この先、中国道で吉川ジャンクションに出て、舞鶴若狭道で舞鶴を目指す。一乗寺から県道を経て国道372号線に出ると、すぐ右手に酒蔵がある。江戸時代後期・天保年間創業の富久錦である。西国三十三所めぐりで北条鉄道の法華口から一乗寺まで歩いた際、この酒蔵が沿道で光るスポットに見えた。運転中なので試飲はできないが、せっかくなので立ち寄ることにする。富久錦は地元加西市産の米だけを使った純米酒にこだわりがあるという。かつての蔵を使った「ふく蔵ショップ」に向かう。今回クルマで来ていることもあり、酒の4合瓶やら地元の米、そして各地のご飯・酒のお供などを買い求める。軽自動車とはいえ、多少の土産物を後部座席に置くことができるので、...神仏霊場巡拝の道~北条鉄道のキハ40に出会う

  • 兵庫12番「一乗寺」~神仏霊場巡拝の道・90(賽の河原は単なる石積み?)

    今回の神仏霊場巡拝の道めぐりは、JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」の終盤で丹後地方が目的地なのだが、あえて広島から軽自動車で向かうにあたり、途中の山陽姫路東で下車して、こちらも西国三十三所の札所の一つである兵庫12番・一乗寺に向かう。ちなみに、一乗寺のデジタルスタンプは先に獲得済みである。自宅を出てちょうど4時間、道端に山門の跡が見えるので停車する。西の総門は加古川市と加西市の境界に位置しているという。この先本堂までは数百メートルあり、さらに東に向かうと東の総門跡がある。往年の規模がうかがえる。そのまま進み、正面の入口前を過ぎて駐車場に向かう。今回はクルマで来たが、公共交通機関だと姫路からバス、あるいは北条鉄道の法華口からバスまたは徒歩でアクセスが可能である。入口で入山料を納...兵庫12番「一乗寺」~神仏霊場巡拝の道・90(賽の河原は単なる石積み?)

  • 神仏霊場巡拝の道~播磨から丹後まで一気に走る・・

    神仏霊場巡拝の道と西国三十三所めぐりを兼ねたお出かけ、JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」も大詰めとなる中、第28番・成相寺、第29番・松尾寺のデジタルスタンプを獲りに行くことにした。キャンペーン期間の終了まで残り1ヶ月あまりとなる中での出発である。当初は新幹線で関西に向かうことを考えていた。初日、京都まで新幹線に乗り、山陰線と舞鶴線を乗り継いで東舞鶴へ。小浜線で1駅、松尾寺まで移動して寺までの山道を往復し、西舞鶴に宿泊。そして2日目は京都丹後鉄道で天橋立に向かい、遊覧船で一の宮に渡り、神仏霊場の籠神社、そして西国三十三所の成相寺を訪ねる。午後の列車で福知山に出て福知山線で大阪に戻ってもよし、目先を変えて和田山に出て播但線で姫路に出るのもよし・・ということで、公共交通機関での巡...神仏霊場巡拝の道~播磨から丹後まで一気に走る・・

  • 神仏霊場巡拝の道~和歌山駅前「多田屋」にて

    和歌山電鐵で和歌山に戻る。これから帰途に就くのだが、少し時間ができたので遅い昼食を兼ねての一献とする。朝方、和歌山でいったん下車した時、「そういえば」ということで駅前の店をチェックしていた。時刻は10時すぎだったがすでにのれんが表にかかっていた。訪ねたのは「多田屋」。知る人ぞ知る和歌山の大衆酒場で、朝9時から開いている。私も以前大阪在住時に、札所めぐりの帰りに一度訪ねたことがあるのを思い出し、今回久しぶりに入ることにした。ちょうど中途半端な?時間帯だったためか、カウンター席にも余裕で腰かけることができた。こちらでは昼の定食もやっており、中にはメインディッシュの単品を注文するより定食を注文したほうが安いものもある。大衆酒場の雰囲気を楽しむ。瓶ビールも各社ある中で、珍しいサッポロラガービール、通称赤星をいただ...神仏霊場巡拝の道~和歌山駅前「多田屋」にて

  • 神仏霊場巡拝の道~和歌山電鐵にて「たま駅長」のもとへ・・

    2月12日、西国三十三所の紀三井寺、そして神仏霊場の竈山神社を訪ね、今回の札所めぐりはこれで終了。後は和歌山でのオプションである。オプション・・・昔加入していた旅サークルのことを思い出すなあ・・。竈山神社から和歌山電鐵の竈山に着き、まずは和歌山ではなく終点の貴志に向かうことにする。和歌山電鐵に乗るのも10何年かぶりだが、ちょうどやってきた貴志行きは「たま電車」の車両。これも懐かしい。2007年に貴志駅の「駅長」を任命された猫の「たま」をモチーフにした車両である。前回来た時にも「たま電車」に乗っており、車内にあふれる「たま駅長愛」に驚いたやら感心したやら。いわゆる「水戸岡デザイン」車両のヒット作の一つで、今でも現役なのがすごい。ある意味和歌山電鐵の看板車両といえ、わざわざこの車両を目当てに来たとおぼしき国内...神仏霊場巡拝の道~和歌山電鐵にて「たま駅長」のもとへ・・

  • 和歌山8番「竈山神社」~神仏霊場巡拝の道・89(神武天皇の長兄を祀る、建国に関わる神社)

    JR西日本の西国三十三所のデジタルスタンプラリーのために、神仏霊場巡拝の道には加盟していない紀三井寺を訪ねた後、近くにあるということで和歌山8番・竈山神社に向かう。公共交通機関ならJRで和歌山に戻り、和歌山電鐵貴志川線にて最寄り駅の竈山まで行く。ただ今回、スマホ地図を見る中で、紀三井寺から名草山の周りをたどれば徒歩で直接竈山神社まで行けるのではないかとして、4キロほど歩くことにする。紀三井寺の山門前から、県道135号線を歩く。135号線といえば通称「国体道路」として地元の主要道路の一つだが、今歩いているのは狭い旧道である。それでもクルマの交通量は結構多い。和歌山県立医科大学のキャンパスからショートカットできそうなので、旧道を離れて住宅街の中を行く。その一角に石仏が並んでいる。案内板には「歴史の古道三葛嶺(...和歌山8番「竈山神社」~神仏霊場巡拝の道・89(神武天皇の長兄を祀る、建国に関わる神社)

  • 神仏霊場巡拝の道~紀三井寺に参詣

    神仏霊場巡拝の道めぐりとしつつ、JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」が気になって、神仏霊場の札所ではない紀三井寺を目指す。デジタルスタンプそのものは和歌山駅で獲得したが、ここまで来れば西国三十三所めぐりの4巡目としてお参りしよう。紀勢線(きのくに線)の紀三井寺で下車し、まずは寺まで歩いて向かう。別にすべての札所が重なることもないと思うが、西国三十三所の和歌山県の札所のうち、第1番・青岸渡寺は熊野三山とともに神仏霊場の札所となっているが、第2番・紀三井寺、第3番・粉河寺はいずれも対象外である。それぞれの寺のスタンスもあるのだろうか。山門に着くと以前とは何やら様子が異なっている。山門の右手にあるのはケーブルカーの乗り場。紀三井寺といえば231段の石段で知られていて、結縁や厄除けのご...神仏霊場巡拝の道~紀三井寺に参詣

  • 神仏霊場巡拝の道~そや、和歌山行こら・・

    2月12日、神仏霊場巡拝の道と西国三十三所めぐりを兼ねて播州清水寺に行き、JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」は残り4ヶ所となった。何だか最近、神仏霊場めぐりといいつつ気になるのはこのデジタルスタンプラリーのことばかりである。今回、その一つである西国第2番・紀三井寺に行こうと思う。元々、第1番・青岸渡寺を含む熊野三山を1泊で回るプランを立てており、その帰りに和歌山で途中下車して紀三井寺のデジタルスタンプだけ獲得しようと計画していた。事実、他にも駅でスタンプだけ獲得して札所には行っていないところもいくつかあるのだが、和歌山はなかなか行けるところではない。神仏霊場の札所は紀勢線(きのくに線)沿線にいくつかあり、どのみちそれらを一グループとして訪ねる時が来るが、ともかく急遽、和歌山に...神仏霊場巡拝の道~そや、和歌山行こら・・

  • 兵庫13番「播州清水寺」~神仏霊場巡拝の道・88(ワンちゃんに開放的な寺院)

    3月16日、北陸新幹線の金沢~敦賀間が開業する。ちょうど1ヶ月前となった2月16日、開業初日の指定席が発売開始となった。さぞ、指定席は秒殺で売り切れだろうなとニュース記事を見ると、はたして金沢から敦賀に向かう一番列車は秒殺だったとある。さすがだ。もっとも、この記事を書いている16日夜の時点では、それ以降の列車には十分な空席があり(さすがに窓側が全部埋まっている列車はあったが)、何なら今から思い立って開業初日に広島から日帰りで金沢まで行くことも可能だ。まあ、特に開業初日に乗って「きれいな体」を保つ必要もないし(そもそも、北海道新幹線や東北線など、未乗区間もぽつぽつ出ている)、そもそもその日は所用があるので、これから乗る機会はいくらでもあるだろう。能登半島地震の影響も残る中、これが東京から金沢まで新たにつなが...兵庫13番「播州清水寺」~神仏霊場巡拝の道・88(ワンちゃんに開放的な寺院)

  • 神仏霊場巡拝の道~大阪駅で115系と新型「やくも」に巡り合う

    「大阪来てな!TRAINDAYS」のイベント列車として運転された115系湘南色車両による急行「鷲羽」のミニツアー。11時26分、列車は大阪駅の10番ホームに到着。日中は大阪止まりの列車が到着するくらいでそれほど多くの人はいないのだが、ホームには大勢の撮り鉄、見物客が待ち構えていた。テレビの取材陣も来ているようだ。ホームにはロープが張られ、ツアー客はその内側で12時頃まで撮影ができ、ツアーに参加できた特典といえる。ただ、後ろからの罵声、怒号というのが半端ない。乗りたかったけど乗れなかったのでせめて見物に来た・・という人も多いことだろう、その無念さも籠っているように聞こえる。ただそのホームの内側も、先頭部の撮影のためにツアー客が集まって来る。駅員も危険を呼びかけるのに必死だ。向かいの11番ホームは特急「サンダ...神仏霊場巡拝の道~大阪駅で115系と新型「やくも」に巡り合う

  • 神仏霊場巡拝の道~115系湘南色「鷲羽」ミニツアー

    今回の神仏霊場巡拝の道めぐりは、目的地である兵庫13番(西国三十三所第25番)・播州清水寺に向かう前に「大阪来てな!TRAINDAY」のイベントの一環である急行「鷲羽」ミニツアーとして、神戸~大阪間を移動する。当日の様子を伝えるネット記事によると、100名の募集人員に対して競争率は35倍もあったという。使われる車両は現在も岡山地区で走っている115系の湘南色3両編成。急行が走っていた当時は幼かったので実物は見たことないが、湘南色といえば東海道線、山陽線の普通や快速として走っており、その意味では懐かしいところだ。列車が入線すると、ツアー参加者が乗車する1番ホームは人数が少ないので比較的穏やかな雰囲気だったが、向かいの2番線は一般の新快速利用客に加えて大勢の撮り鉄が集まっており、ざわついたものだった。この車両...神仏霊場巡拝の道~115系湘南色「鷲羽」ミニツアー

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