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日本にいちばん近い中国、南通から。 https://nantong-japanese.com/

上海の北方、長江の対岸の都市「南通」で日本語教師をしております。Katsukawaです。生まれは兵庫県川西市、現在の自宅は京都府宇治市。どうぞよろしくお願いします。

1957年兵庫県川西市生まれ、現在の日本の自宅は京都府宇治市、黄檗山萬福寺の近くです。大学、大学院生活は京都で6年、専門は高分子化学。京都の化学企業の研究所に約30年勤務後、シニア世代の新しい生き方を求め中国へ。日系中小企業の総経理職を経験した後、60歳から中国の大学で日本語教師に。中国総滞在期間10年を超えました。現在の趣味は日本人や日本語のルーツを求めて旅行をすることなどです。

Katsukawa
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住所
中国
出身
川西市
ブログ村参加

2014/07/23

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  • 【メディア掲載のお知らせ】

    「WeXpats Guide」は、主として日本に興味がある海外の方に向け、日本語・生活・就労・留学・観光・カルチャー等の情報を11言語で発信されているサイトです。こちらの「8 Sites and Blogs Great for Studying Japanese」の一つとして当ブログが紹介されています。

  • 「なぜ」と「どうして」

    「なぜ」は「なぜ勉強しなければならないのでしょう?」のように理由がわからず不審に思う気持ちを表します。「どうして」も不審に思う気持ちを表しますが「どのようにして」つまり、”どのような方法によって”ということなので「どうして勉強すれば良いでしょう?」のように方法を問うのが原義です。

  • 【語源】もとをただせば漢籍からきた日本語

    大和言葉のようですが、実は中国の古典(漢籍)由来の言葉を集めました。・まごのて(孫の手)・せっかく(折角)・ひそみにならう(顰に倣う)・さた(沙汰)・せっかん(折檻)・ぎゅうじる(牛耳る)・赤い糸で結ばれる(赤縄)の語源について

  • 「かわいそう」と「きのどく」の違いは?

    「かわいそう」:下位者に対し手を差し伸べたい気持ち「きのどく」:同等だがたまたま不運、不遇のため不幸な状況にある人への同情です。「かわいそう」は原則上から下への言葉、「きのどく」はそうではないということがポイントになります。

  • 「すばらしい」と「すてき」の違い

    「素晴らしい人」「素敵な人」そう言ってほめてもらいたいのは誰しも同じ。ただ「素晴らしい(すばらしい)」と「素敵(すてき)」では少しニュアンスが異なります。「すばらしい」と「すてき」の違いについて考えましょう。

  • みんなが幸せになるために 2022年夏

    「世界は一家 人類は皆兄弟」という言葉がある。実はこの言葉を言った人は、なにかと問題のあった人なのである。が、言葉だけを取り出せば、これほど適切に、人類が普遍的に目指すべきものを示している言葉はないのではないかと思う。

  • あるみかんのうえにあるみかん(駄洒落と押韻)

    「あなたとコンビニファミリーマート♪」は「あなたとコンビニ」という意味の他に「あなたとコンビ(combi〔conbination〕) になりましょう」という二つの意味をかけています。「セブン イレブン いい気分♪」の方は3つの言葉の末尾がすべて「bun」で終わって脚韻を踏んでいます。

  • 「いつも」と「常に」の違い

    「あの人はいつもニコニコ笑っている」「あの人は常にニコニコ笑っている」を比べると「いつもニコニコ」は違和感がありませんが、「常にニコニコ」だと、ニコニコすべきでない時も笑っているような印象を与え、ちょっと変な人?という勘繰りをする人もあるかもしれません。

  • 満腹な人と空腹な人は意見がちがう

    「腹がいっぱいの人はもう食べ物はいらないと言うだろうし、空腹の人はそれは困る、もっと食べ物をよこせというだろう。あたりまえだ。そんなこと議論しても始まらない。言っておくが、人と人との議論、対立など元をたどればその程度の違いから生まれてきたもんなんだぜ」と上の言葉は言っている。

  • 「しっかり(と)」「きちんと」「ちゃんと」の違い

    「しっかり食べる」「きちんと食べる」「ちゃんと食べる」…ほぼ同義ですが、やはり微妙な差があり正しく使い分けができるに越したことはありません。「しっかり」「きちんと」「ちゃんと」の違いについて考えましょう。

  • 「そして」と「それから」の使い分け

    「そして/それから」は共に「並列・時系列」を表す基本的な接続詞です。「そして」は「並列」の意味が「対比」へと拡張され、「それから」は「並列」の意味は「添加」の方へ展開し、「時系列」の意味は強くそれが「以後~」と言う前件を受ける意味を表します。

  • 「知る」と「分かる」の違い

    「知る」は対象に向けられた知覚作用であるため「私には知りません」は間違いです。「知る」と「分かる」について、「知る」:外部の「情報・体験」を把握する行為、自分の脳内にInputすること「分かる」:Inputした「情報・体験」を判断可能な形式に把握し直すこと、であるという違いがあります。

  • 着点を表す「へ」「に」と「まで」について

    着点を表す三つの助詞について:「へ」は方向「に」は到達点「まで」は中継点、限界点を示します。★20世紀、人類は月へ行った。しかし着いたところは別の星だった。★20世紀、人類は月に行った。そして月の石を拾って帰ってきた。★20世紀、人類は月まで行った。21世紀は火星まで行くだろう。

  • 場所を表す「に」と「で」について

    「庭に木を植える」と「庭で木を植える」はどちらも成立します。「木を植える」という動作をする場所が「庭」であることを表すと「庭で木を植える」ですが、「植える」という行為の「到達点(行われる場所)」を「庭」とすると「庭に木を植える」となります。

  • 「いろいろ」と「さまざま」の違い

    「いろいろ」と「さまざま」は共に数が多い状況を表現するのですが、例えて言うと「いろいろ」は全部にまとめて照明が当たっているというイメージであるのに対して、「さまざま」の方は個別にスポットライトが当たっているというイメージです。

  • 「どうも」の意味は?

    「どうも」は元々はっきりしない状況にあることを表します。わからないという状況は「懐疑→推断→判断」という自発的プロセスを経て、ある種の「判断」をもたらします。その判断は正しいかどうかわからないので「事実はどうあれ」→「いずれにしても」という意味になります。

  • 「おこる」「いかる」「いきどおる」の違い

    「おこる」「いかる」は表情や声、動作などで外見上も腹を立てている状態がわかる場合が多い。ただ「いかる」はその感情を持つことに重点「おこる」は例えば怒鳴るとか黙り込むなどその感情を相手に示すことに重点がある。「いきどおる」は内面的で外見上はわからない場合が多い。

  • 「すみません」の意味は?(「みんなの日本語」から)

    「すみません」の原義は「済まない」→”I’m sorry” という意味なのですが、学習者が最初から「すみません」=”I’m sorry”であると理解してしまうと、日本人が日常会話でよく使う「すみません」に、日本人は どうしてあやまってばかりいるのだろう?という疑問を抱きがちです。

  • 「けっこう」多い「けっこう」の意味

    日本人が「結構です」と言っても肯定なのか否定なのかわからない、日本的表現の代表のように言われる「けっこう(結構)」。名詞の「けっこう」:もともとのStructureの意味、形容詞の「けっこう」:充足している様子の意味、副詞の「けっこう」:思ったより良いの意味になります。

  • 「います」「あります」について

    「います」(生き物)「あります」(物)で分けられる?兄弟がいます、兄弟がありますはどちらが正しい?タクシーがいる?ある?また存在文とよばれる「~に~が(います・あります)」「~は~に(います・あります)」についても解説します。

  • 「のぼる」「あがる」「くだる」「おりる」「さがる」について

    「坂道をのぼる」⇔「坂道をくだる」、「2階にあがる」⇔「1階におりる」、「気温があがる」⇔「気温がさがる等の対応関係がある。「のぼる」と「あがる」は継続動詞と瞬間動詞の差、「おりる」と「さがる」の違いは起点重視か到達点重視の差。「坂をくだる」と言うのに「階段はおりる」という不思議。

  • 否定の接辞「無」「未」「反」(「不」「非」)について

    否定の意味を示す接頭辞は「無」「未」「反」「不」「非」があります。本記事では主に「無」「未」「反」について解説します。無「~がない」:無資格、無気力、無線、無常、未「まだ~ない」:未完成、未成年、未来、未遂、反「~に反する」:反社会、反民主主義、反戦、反日。

  • 「不」と「非」の違い

    「不」も「非」も基本的には「~ではない」という意味になりますが、「不」は単純な否定であるのに対し「非」はそれがつくことによって非効率的、非生産的のように「あるべき姿ではない」非人道的、非礼、非武装のように「道理・道徳にあっていない」という意味の語を作る傾向があります。

  • 柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺(正岡子規)

    日清戦争に従軍記者として参加した子規は帰国の船内で喀血。その後神戸病院での治療、須磨での療養の後故郷松山へ帰る。旧友夏目漱石のもとで下宿生活を送った後松山を発つ。しかしカリエスの痛みが彼を襲う。再び須磨で保養生活、治癒後奈良に遊ぶ。その時の句が「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」。

  • 山陰の旅2020年(五)下関 赤間神宮

    5月に放映されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第18回の中では、菅田将暉演じる源義経が壇ノ浦の戦いで「八艘飛び」を演じ、安徳天皇入水を見届けるというシーンがあった。おそらく大河ドラマの中では、別のタイトル中でも繰り返し再現されたシーンの一つではないだろうか。

  • 「小」の意味 大と小のはなし(Ⅱ)

    「小」がつく以下の4つの言葉「小正月」「小ぎれい」「小腹が空く」「小一時間」。「小」の意味はそれぞれ少しずつ異なります。それぞれ「小さい~」「(はっきりとは認められないが)その傾向がある」「少し~」「もう少しで単位量(時間)」となります。後半では「小股の切れ上がった女性」という言葉についても考察します。

  • 「大」の読み方 大と小のはなし(Ⅰ)

    大の読み方は「大金庫(ダイキンコ)」では「ダイ」、「大金(タイキン)」では「タイ」、「大金持ち(オオガネモチ)」では「オオ」となります。これらの読み方のルール、例外について勉強しましょう。

  • 「しかし」「しかしながら」の使い方

    「しかし」と「しかしながら」、言葉の成り立ちから言うと「しかありながら」という言い方から「しかしながら」になり、後に「ながら」が省かれ「しかし」になったようです。おもしろいことに「この品物は高い。しかし物が悪い。」「この品物は高い。しかし物が良い。」の両方が成立するのです。

  • 東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたわむる(石川啄木)

    「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」(石川啄木)は中学生のころから大好きな短歌でした。〔現代語訳:東の海の中に小さな島がある。その島の磯の白い砂浜にたたずみ、私は泣きながら蟹とたわむれている〕日本語教師としてこの歌を鑑賞し直すとすると、新たな魅力が発見できます。

  • 【語源】日本刀由来の日本語

    日本刀に由来する言葉を集めました。「太刀打ちできない」「抜き差しならない」「反りが合わない」「元の鞘(さや)に収まる」「切羽(せっぱ)詰まる」「鍔(つば)迫り合い」「鎬(しのぎ)を削る」「目抜き通り」「付け焼刃」などけっこう多いですね。

  • 外来語の日本語的発音はどのように作られるか?

    "pink"のように子音で終わる言葉は、日本人にとっては発音しにくく、ついつい”pinku”のように母音を補ってしまうのです。では、どうして”pinku(ピンク)”であって”pinko”(ピンコ)や”pinki”(ピンキ)ではないのでしょうか?

  • 中国の日本語教師、社会への小さな窓としてのブログ

    ブログ300記事目になる。中国関連の仕事20年、中国での日本語教育歴も10年近くになろうとする筆者であるが、本当の意味での社会とのつながりは、ブログというものを通してしかできていないのではないかという妄想がふと湧き上がった

  • 「浮かぶ」「浮く」「浮かせる」「浮かす」「浮かべる」の違いは?

    「浮かぶ」「浮く」「浮かせる」「浮かす」「浮かべる」の違いについて。「浮かぶ」「浮く」が自動詞、「浮く」が「比重差で上昇する」で「沈む」と対をなしています。これに対し「浮かぶ」は同じ現象を「そのものが(上昇して)目立つこと」に力点が移ります。

  • 「今」っていつ?「いま」と「いまいま」

    「今」の指す時間について考えましょう。「今では中国の主要都市には地下鉄が走っている」の「今」は十年~二十年ぐらいを指す。またある程度の時間の長さの中で「今帰りました」の「今」は「少し過去」、「今から行きます」の「今」は「近未来」を指しますね。

  • 「楽しい」「おもしろい」「うれしい」「ゆかい」の違い

    うれしい手紙:合格通知など一瞬の喜びを読者に与える内容の手紙。楽しい手紙:読む人の気分が晴れやかになる内容の手紙。おもしろい手紙:興味ある内容で、読者を飽きさせない内容の手紙。ゆかいな手紙:中身が普通とは違っていて笑ってしまうような内容の手紙。

  • 「…は…が~」の構造を持つ文(ハーガ構文など)

    日本語には「私はあなたが好き」「象は鼻が長い」など、「…は…が~」の構造を持つ文型が多くあります。見かけは同じでも構造的に大きく3つに分類できます。以下3つの違いがわかりますか。「私はたこ焼きが好きです」「大阪はたこ焼きがおいしいです」「たこ焼きは私が作ります」

  • 六月を綺麗な風の吹くことよ(正岡子規)

    1894年日本と中国との間に日清戦争が起き、正岡子規は従軍記者として中国に渡ります。95年5月帰国の際の船の中で喀血し重体となり神戸の病院に入院。生死の境をさまよったあげく何とか持ち直します。そして神戸の病院から須磨の療養所に移り静養していた同年7月に作った句が表題の句。

  • 【語源】魚由来の日本語

    「サバを読む」「とどのつまり」「あらさがし」「にべもない」「ごり押し」「うのみにする」「ひっぱりだこ」「かまとと」(かまぼこ、ちくわ)などなど、魚の名前がはいっているものもけっこうありますが普段はそれと知らず使っている言葉も多いですね。

  • オノマトペの法則

    風船が爆発した時の「パン!」や金属がぶつかった時の「カン!」などのオノマトペは実際の音のイメージとある程度合っています。それでいてオノマトペの中には「スクスク」と「クスクス」のように音を入れ替えるだけで全く異なる意味になってしまうものもあります。この謎を解明しましょう。

  • 「~ことがある」の使い方について

    「~たことがあります」は経験、経歴を表します。中国語の「V过」のように完成を表すことはできません。また比較的最近のことにも使えません。最近の経験は「~ている」が使えます。ただ「たことがあります」には動詞以外にも接続可能という特徴があります。

  • 【語源】音楽(雅楽)由来の日本語

    主に日本の古くからの音楽、雅楽(ががく)に由来のする言葉です。「打ち合わせ」「三拍子そろった」「かん高い」「おつ」「メリハリをつける」「ろれつ(呂律)が回らない」「図に乗る(調子に乗る)」「派手(はで)」「ギョッとする」

  • 「さんまを焼く男」と「さんまを焼くにおい」

    「さんまを焼く男」は「内の関係」、「さんまを焼くにおい」は「外の関係」の名詞修飾と言います。英語に直す時「内の関係」の名詞修飾は「関係代名詞あるいは関係副詞を用いる関係節」に、「外の関係」の名詞修飾は同格のthat節でつなげる文型にすればよいようです。

  • 「象は鼻が長い」「僕はウナギだ」「コンニャクは太らない」

    以前から日本語を研究する人の間で論争になっていて、いまだにはっきり結論の出ていない課題があります。「象は鼻が長い」「僕はウナギだ」「コンニャクは太らない」これらを日本語文法の中でどう解釈するかという問題です。有名な三つの文は略して「象鼻文」「ウナギ文」「コンニャク文」などと言います。

  • 【語源】地名由来の日本語

    やぶ医者(兵庫県養父)、あこぎ(三重県阿漕海岸)、くわばらくわばら(京都市桑原町)、「天王山」「洞ヶ峠」(京都府、山崎の戦い古戦場)、タニマチ(大阪市中央区谷町)、タニマチ(大阪市中央区谷町)、いざ、鎌倉!(神奈川県鎌倉市)、江戸の敵を長崎で討つ(東京都)など

  • 偏る=片寄る、陥る=落ち入る、快い=心良い、源=水の元

    猫という漢字にフリガナとして「ねこ」とするのは「日本語の猫は”ねこ”と読む」というより、「猫」という中国語を日本語に翻訳すると「ねこ」であると言うことを表していると言った方が良いのかもしれません。

  • 「~ものだ」と「~ことだ」の違い

    「ものだ(物だ)」は対象を自分から離れたものとして客観的に表現するのに対し、「ことだ(事だ)」は話者が「……こと」という「……」の状況の中にいる前提で発話されるもの、という違いがありそうです。

  • 山陰の旅2020年(四)萩

    萩へ来て、いちばん訪れてみたかったのは、長州人としてやや知名度は劣るが玉木文之進という吉田松陰の叔父にあたる人の旧宅である。有名な松下村塾は吉田松陰が作ったものではなく、玉木文之進が始めた。吉田松陰は玉木の松下村塾を引き継いだことになる。

  • 新明解国語辞典は今年50歳

    新明解国語辞典の初版は1972年1月に発行されていますから、今年2020年で50歳を迎えたことになります。新明解国語辞典は日本でいちばんよく売れている小型辞典であり、中国版のカシオ電子辞書にも搭載されているので日頃よく使っている人もいるでしょう。

  • 「それに」「それから」の違い

    「それに」と「それから」はほとんどの場合両方同じ意味で使えます(並列)。「それに」は「添加」の意味、「それから」は「時系列動作」であることが強調され意味上の違いが出る場合もあります。そして「時系列動作」を表す文脈では「それから」だかが使えるということになります。

  • 実はちょっと難しい日本語の「はい」と「いいえ」

    「日本人はNOと言わない」とよく言われます。しかし正確には「日本人は”いいえ”と言わない」と言った方がいいのです。つまり、「No」と違って「いいえ」には単なる否定を示すだけでなくあなたの考えに同意できませんという意味合いを再手に感じさせてしまうからなのです。

  • 「たまに」と「たまたま」の違い(程度副詞)

    「たまに」は起こることが非常に少ないという頻度のみを表すが、畳語化し「たまたま」になり、頻度が少ないことがさらに強調された結果、単に頻度が少ないだけでなく「偶然」という意味が追加されたと考えられます。

  • 「~ている」「~てある」「~ておく」の違い

    「ドアを開けている」「ドアが開いている」「ドアが開けてある」「ドアを開けておく」などの違いについて。例えば「ている」は「~て居る」、「てある」は「~て有る」、「ておく」は「~て置く」という漢字を意識するのも理解の助けになるかもしれません。

  • 「だけ」と「ばかり」の違い

    「ゲームばかりしている人」「夜中にトイレに行ってばかりいる人」という言い方もできるように、回数ある動作について「頻度が多い」ことを示すのが「ばかり」、それに対して「100%それ以外はない」ことを示すのが「だけ」という違いがあるようです。

  • 「だけ」と「しか」の違い

    「日本語だけ勉強します」というと、積極的に日本語に絞って勉強するということであるのに対し、「日本語しか勉強しない」だと、本当は他のこともやりたいのだけれどというやや否定的な気持ちを込めて述べているというニュアンスがあります。

  • 米洗う前(に、で、を、へ)蛍が二つ三つ〔場所を表す助詞〕

    江戸時代の偉い俳諧師(俳句を作る人)の弟子のそのまた弟子がいい俳句が出来たので、師匠に見てもらったそうです。「米洗う前に蛍が二つ三つ」すると師匠は、これでは蛍が動きが感じられない、死んだ蛍のようになってしまう。と書き直しを命じたそうです。さてどうすれば?

  • 「気分」「気持ち」「気味」「気色」「機嫌」の使い分け

    気分、気持ち、気色、気味、機嫌、1.好物のたこ焼きだが、食べすぎて( )が悪くなった。2.夜中の教室はなんとなく( )悪い。3.桃色のゴキブリ?わ、( )悪い。4.いいことがあったので彼は今日( )がいい。5.いいことがあったので私は今日( )がいい。

  • 尊敬表現「お~になります」について

    相手を持ち上げて敬う「尊敬語」は日本人にとっても難しいものです。日本語を使うときに敬語は必要不可欠なものですから、どうしても初級段階から勉強してほしいものです。最近②「お~になります」形式の言い方について調べていておもしろいことに気がつきましたので以下に書いてみます。

  • 京都大学卒業式式辞から「健全な批判精神を!」

    これから皆さんが進まれる道において私は皆さんに、健全な批判的精神、他者への繊細な感性とエンパシー、そして自由で底抜けに明るい楽観主義を備えた、独立した社会人として、力強く羽ばたいていかれることを心から期待します。(平成3年度京都大学卒業式湊長博総長式辞から)

  • 避ける。「よける」と読むか「さける」と読むか?

    「さける」は「近づかないようにする」、それに対して「よける」は近づいてもいいですが、「当たらないように進路や位置を変える」ことを表します。コロナ対策の「三密」は人に近づかないこと(さける)ことが大切、マトリックスのネオは辛うじて弾丸を「よける」ことができたわけです。

  • 「学ぶ」と「習う」の違い

    「学ぶ」が自分から積極的に知識を得ようとする動作を指すのに対し、「習う」は原則的に先生がいてやり方を教えてもらうことで成立します。また「学ぶ」が「広く知識・技能を身につける」ことを指すのに対し、「習う」は「特定の技能を身につける」時によく使います。

  • 「~始める」と「~出す」の違い

    芥川龍之介の短編「蜜柑」は日本語学習のテキストにもよく採用されている、内容も文章も素晴らしい作品です。(大学3年生レベル)この作品の中では「~始める」と「~だす」が、うまく使い分けられています。

  • とりたて助詞すごいぜ!

    とりたて助詞は必ずなんらかの含意を表します。「王さんが来た」という格助詞を使った文は「王さんが来た」という情報を表すだけですが、「王さんも来た」「王さんだけ来た」「王さんさえ来た」という文なら、どのような含意、つまり文外情報を示しているでしょうか?

  • 「ことにする」「ことになる」「ようにする」「ようになる」の違い

    「今学期の授業はリモートで行うことにした」「今学期の授業はリモートで行うことになった」「窓を開けて、空気が入れ替わるようにした」「窓を開けたら、空気が入れ替わるようになった」を区別しよう。そして、コロナ流行中は家から「出ないようにした」or「出ないことにした」?

  • 「重い」と「重たい」の違いは?

    「重い」と「重たい」はほとんどの場合取り換えがきくようです。しかし語形が違う言葉には必ず意味用法上の違いがあります。これは言葉の公理ともいうべきものです。重い/重たい、眠い/眠たい、煙い/煙たい、の違いとは?

  • 「やっと」と「ようやく」の違い

    「ようやく」が「時間がかかったこと」に力点を置いた意味だとすると、そこから「ようやく」は過程を重視した言い方だということが言えるでしょう。対して「ギリギリ」であることを強く示す「やっと」は結果重視ということがいえるのではないでしょうか。

  • 私の転職の話も長~い

    常熟理工学院日本語学科卒業。大学院は上海大学日本語MTI翻訳学科。2019年に医薬品分野のコンサルティング会社に就職。医薬品製造所の専門通訳などの仕事をしていました。2021年の年末から転職活動を開始し、今年一月、上海のある日系医療機器関係会社で働き始めました。

  • 「景色」「風景」「光景」「情景」の違いについて

    「景色」「風景」「光景」「情景」の使い分けについて考えてみました。調べているうちに「景色」はもともと古い中国語に「それとなく感じとれる様子」という意味の「気色」という言葉があり、その「気色」が自然を表す「景色(けしき)」と人を表す「気色(きしょく)」に分かれたということを知りました。

  • 「けっこう」「まあまあ」「なかなか」「そこそこ」「それなり」中間的評価の副詞

    いちばん適切な副詞は?・( )なお住まいですね。・社長とゴルフまわるなら( )のレベルでないと失礼だよ。・先輩( )やるじゃないですか。・会社の中では無能な人間も( )の価値はあるのだ。・「試験どうだった?」「( )かな。」

  • 共感覚的比喩って何?

    見たものから音が聞こえる、音を聞いて色が思い浮かぶという風な特殊感覚を「共感覚」といいます。言葉の世界では「明るい声」「甘い香り」「柔らかい音」などが共感覚的表現です。これらも一種の「比喩」なので「共感覚的比喩」などと言うこともあります。

  • 山陰地方の旅2020年(三)安来から出雲大社、さらに西へ。

    出雲大社は2度目である。一度目は確か大学生活の最終年次であった。当時は特に出雲大社を目指したわけでなく、いくつかの名も知らぬ海岸、岬などをめぐりながら、なんとなく、おお、ここがあの有名な出雲大社か?というような訪れ方であったように記憶している。

  • 「ちょっとわからない」は正しいか?

    「少し」は比較的簡単で a little という意味なのですが、「ちょっと」は「少し」の意味に加えて、言いにくいことを遠まわしに表現したい時の婉曲(遠回しの)表現としても使われます。日本語ではNoをはっきり言わず、「それはちょっと…」と遠まわしに否定を伝えますね。

  • 山陰の旅2020年(二)アイアンロード

    2020年1月にNHKで放映された「アイアンロード~知られざる古代の道」の内容を要約したものである。鉄を大量生産することに成功した人類がその技術をどのように使い伝えていったかという壮大な物語である。

  • 山陰の旅 2020年(一)島根県安来へ

    2020年新春。中国を拠点にして仕事をするようになって8年。初めて3週間の長期一時帰国をした。どうせなら一人旅でも、ということでとりあえず最初の目的地を鳥取県安来の和鋼博物館と決め宇治市の家から出発した。

  • 「~がる」は第三者の感情、願望を表す?

    「おもしろがる」「ほしがる」のように使われる「~がる」。新明解の定義はこうです。情意・感覚などを表す形容詞・形容動詞の語幹について動詞化し、他者から見て、そのような情感・感覚をいだいていると判断されるようなことを言動や表情・態度に表すことをいう。

  • 「仕方ない」の反対は「仕方ある」?

    「お金がある」の反対は「お金がない」「やる気がある」の反対は「やる気がない」、では「仕方がない」の反対は「仕方がある」でしょうか?変ですね。言葉の結びつきの強さという観点から考えてみましょう。

  • 「こと」「の」による名詞化

    名詞化の働きのある「こと」「の」については「こと」しか使えない場合(「XはYです」のY名詞化、動詞が伝達動詞)、「の」しか使えない場合(強調構文〔いわゆる「のは構文」〕、動詞が感覚動詞)をしっかり押さえておけば大丈夫です。

  • 「決まる」「決める」の使い分けなど、自他ペアのある動詞の使い方について

    自動詞/他動詞がペアになっている動詞についてのお話です。日本人は自動詞の「自然に起こった動作を表す」という性質を利用して、さまざまな局面で自動詞をうまく使って”ほどよい”コミュニケーションをはかっているということを理解しましょう。

  • 「昨夜、六本木で石原さとみと会った」は正しい?

    「友だちと会う」「友だちに会う」はどちらも使いますし、日本人もあまり意識して「と」「に」の使い分けはしていないようです。しかし「石原さとみと会う」と「石原さとみに会う」を比べると「~と会う」だとちょっと変な気がします。

  • 民主主義とか、日本人とかに関するとりとめのない話

    物事の民主的な解決を図ろうとすると時間がかかる。事実を精査し、細かい状況を把握したうえで更に議論を重ねた上で結論を出さなければならない。それは時間がかかる作業であるし効率的ではない。たぶん民主主義とは本来そういう性質のものなのだろう。

  • 略すの大好き!日本語

    デジタルカメラ→デジカメ、ブラスバンド→ブラバンのように、日本語では長い単語を略して4拍にすることが多いです。外来語に多い「コン」がつく4拍単語、いくつ言えますか?そしてあなたならケンタッキーフライドチキンをどう略しますか?

  • 過去を表す助動詞「た」について

    おススメYouTube「ゆる言語学ラジオ」で紹介された「た」の解説です。「過去」「完了」「単なる状態」「確言」「想起」「要求」の6分類で、「確言」がさらに「事態の獲得」「見通しの獲得」「発見」「決定」の4つに分かれています。テンス、アスペクト、モダリティについても解説。

  • 「列車がまいります」は誰をうやまう言葉?

    日本の鉄道駅のホームで必ずといって流れるアナウンスは、「間もなく、列車がまいります。ご乗車をお待ちのお客様は白線の内側まで下がってお待ちください。」というもの。この「列車がまいります」というのは正しい敬語なのでしょうか?

  • 私が中国ではたらく理由

    関西空港。ウイングシャトルを降りて目的の搭乗口へ向かう頃には、周囲の会話はほとんど中国語になる。そこは既に日本ではない。日本で緩んだ気持ちを引き締め、中国的環境に放り込まれる心の準備は関空の搭乗口から始める。

  • 「一杯のかけそばを食べた」は正しい日本語?

    普通日本で「蕎麦屋(そばや)さん」で注文する時は「かけそばを一杯ください」というのが普通(ちなみに「かけそば」というのは具がのっていないそばのことです)で「一杯のかけそばをください」というと何か変な感じがします。

  • バイト敬語「よろしかったでしょうか?」について

    「~よろしかった」の「た」は過去の助動詞「た」の用法のうち「過去の認識」に相当する言い方ではないかと言われています。「過去の認識」というのは「あ、ここにあった!」のように過去から存在したものを、今自分が認識しましたよということです。 上の例「あ、ここにあった!」というのは過去から存在したものを、今自分が認識しましたよという意味ですね。

  • カルロスさんは会社員、株式会社ABEの社員です。

    「学生」「社員」のような呼称は「○○の学生」「○○の社員」というように限定的に用いられるので「限定呼称」、「大学生」「会社員」のような呼称は一般的な属性を表すので「一般呼称」といいます。では一般呼称である「中学生」「高校生」の限定呼称はどう言うかわかりますか?

  • 中国と日本、異文化の壁の前で立ち往生しそうなあなたへ

    これからの時代、日本語を勉強する中国人はそう増えないかもしれません。しかし、日本語を、日本文化を理解できる中国人の価値はますます高くなっていくでしょう。逆に言えば高くならなければ中日関係の未来は暗いのです。

  • 「ご連絡してください」はどうして間違い?

    日本人でもよく間違う敬語表現について。 着き次第、すぐご連絡してください。ご自由にご使用してください。こちらでお待ちしてください。これらは実は謙譲語と尊敬語が混じり合った表現形式になっていて誰が誰に対して敬意を示しているかわからないのです。

  • 「熱いやかんを触る」vs「熱いやかんに触る」

    「熱いやかんを触る」、「熱いやかんに触る」、「熱いやかんに触れる」似たような三つの表現、ニュアンスが異なります。格助詞「を」と「に」の本質に着目すれば微妙な違いが見えてきます。また「熱いやかんを触れる」という言い方が成立しない理由もわかります。

  • 俺は自分のために仕事をするんだ!

    「おまえは何のために働いているんだ?」これは『わたし、定時で帰ります』というドラマを見た時、自分に聞きたくなった質問だ。給料の為?会社の為?未来の為?いや、以上の考えは全然違う。俺は自分の為に仕事をするんだ。

  • 未来を恐れず過去に執着せず今を生きろ(堀江貴文)

    堀江さんが出所後初めて出した本が「ゼロ」(副題:何もない自分にイチを足していく)です。彼の本は多いですが(ほとんどが語り下ろしのような執筆方法のようです)、再生ホリエモンの原点となるものだと思います。以下本書の中でさすがと思うところをご紹介します。

  • 「せっかく」と「わざわざ」の違い

    「せっかく」と「わざわざ」は、例えば中国語ではともに「特意」となり、使い分けが難しいですね。次の例はどちらが入るでしょう?(①)の努力が水の泡になってしまった。(②)来なくてもよかったのに。(③)教えてあげたのにちっとも喜ばない。

  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(感想文)

    私はこれまで、会社のような、自分と価値観を共有し話の通じる均質化された小さなサークルの中でのみ「人の立場を考えよう」と偉そうに主張していたのではないだろうか。日本より成熟した多様性社会の中で戦う親子の姿に自分の甘さを感じました。

  • 「ますます」「もっと」「さらに」の違い

    「ますます」はすでに一定レベルに達しているものがさらに良くなることを表のに対し、「もっと」は一定レベルに達していないものに向上を促す時使われます。「もっと」は話者の願望を表すこともできます。「さらに」には「付け加える」意味があります。

  • 「終わった人」あなたはあなたのままでいい。65歳へ

    「終わった人」というコメディタッチの小説を読んだ。63歳で定年を迎えた男性の物語である。映画化されており主演は舘ひろし。映画は主人公が出向先子会社で定年を迎え、花束を受け取りハイヤーに乗り込み会社を離れるシーンから始まる。

  • 日本語の基本「あいうえお」の音象徴

    日本語は「子音+母音」を一単位として構成されるので、半分は母音。母音は少なく「あいうえお」の5つしかないのでこの5つの音が日本語の主要部分としてその美しさを演出しています。斎藤茂吉の歌を例に日本語の美しさを鑑賞しましょう。

  • 高野山 總持院で法話を聞く

    宿坊に泊まると、「朝のおつとめ」というものに参加できる。朝のおつとめというのは、お寺で一日の最初に行われる、念仏・供養などのルーティーン行事。宿泊客がいると法話というのが聞ける。

  • 「空海の風景」(司馬遼太郎)にみる人間空海

    司馬遼太郎は「空海は、死んだ」という言葉に特別の感慨を込めたのではないだろうか。彼は空海その人を、悟りをひらき人間を超越した宗教者ではなく、並外れた才能をもち日本の文化そのものをたった一人で造りあげた一人の「人間」としてつかまえたのではないか?

  • 「だんだん」と「おもむろに」の違い

    「だんだん」と「おもむろに」はよく似ていますが、「だんだん」は変化の度合い、「おもむろに」は開始時のスピードを表すので使い方に注意しましょう。それぞれの反対概念にあたる「急に」は「変化」「開始」いずれにも使えます。

  • 絵文字、顔文字 !(^^)! 日本発の世界共通語

    最新出た「日本語の大疑問」(国立国語研究所編)という本の中で絵文字について論じられていますのでご紹介します。日本では絵文字があったために、携帯メールが爆発的に普及したといってもいいでしょう。そして日本発絵文字は全世界に広がるのです。

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