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  • ロジャー・ターナー+田中悠美子@東北沢OTOOTO

    東北沢のOTOOTO(2023/7/29)。RogerTurner(perc)YumikoTanaka田中悠美子(三味線,大正琴)はじめに田中ソロ。三味線の演奏に揺らぎが野蛮なほどに取り入れられ、インドのラーガをも思わせる。三味線の響きを大正琴に吸い込ませて別の響きを出すという荒業もみせた。大正琴では煌びやかでサイケデリックなほど。続いて、ロジャーソロ。ロジャーさんの音は(物理的に)先端の音でもあると認識していたが、その多彩さといったら、あらためて感銘を受けてしまう。デュオではゆっくりと、しかし確実に、フェーズが遷移してゆく。ロジャーさんはバスドラムを使わなかったのだが、その低音領域にまで田中さんが侵略するおもしろさ(ロジャーさんは演奏後に「ユミコはすごいドラマーだ」と笑って言った)。長い弦を使っての三味...ロジャー・ターナー+田中悠美子@東北沢OTOOTO

  • 外山喜雄・恵子写真展「ニューオリンズの日々1968-73」

    大の付くヴェテラントランぺッターの外山喜雄さん、ご夫人のピアニスト・恵子さんの写真展「ニューオリンズの日々1968-73」(中野の冬青ギャラリー)。最終日に足を運んだところ会場は満員の賑わい。クラリネット奏者のジョージ・ルイスが亡くなったときに『スイングジャーナル』誌に原稿を持ち込んだところ採用され、写真も要請されたという。それまで記念写真しか撮ったことのない氏は、父親のレチナIIIcを使いはじめた。それにしても、ニューオリンズの雰囲気が伝わってくる良い写真ばかり。会場では仲間のクラリネット奏者やトランペット奏者たちとともに演奏も行われた。ふだんニューオリンズジャズを聴くことは少ないけれど、やっぱり賑々しくて愉しくも寂しいところがあって、すごくいい。最後にトランペットを頭上に掲げたのは、ノミに刺されて痒い...外山喜雄・恵子写真展「ニューオリンズの日々1968-73」

  • 喜多直毅タンゴ四重奏団@雑司ヶ谷エル・チョクロ

    雑司ヶ谷のエル・チョクロ(2023/7/26)。喜多直毅タンゴ四重奏団NaokiKita喜多直毅(vln)SatoshiKitamura北村聡(bn)YuheiMatsunaga松永裕平(p)KazuhiroTanabe田辺和弘(b)喜多直毅クアルテットが独特の緊張感に包まれたものであるとして、タンゴ四重奏団はまた異なり、タンゴの美学に貫かれている。喜多直毅さんの音のすばらしさは、このようにじっくりと出すときにも驚かされるものだ。会場の音の響きはやや硬くて(コントラバスの田辺さんに聞くと、それはタンゴだからでもある、と)、それにより各々の楽器がさらに自立したものに感じられた。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,PentaxFA77mmF1.8(PK)●喜多直毅『私達が失ったものWhatw...喜多直毅タンゴ四重奏団@雑司ヶ谷エル・チョクロ

  • 鏡の声@神保町試聴室

    神保町の試聴室(2023/7/24)。鏡の声DaisukeFujiwara藤原大輔(ts,fl)AkiraSotoyama外山明(ds)MitsuhisaSakaguchi坂口光央(synth)FumiEndo遠藤ふみ(p)奇妙なタイトルの詩をもとにした曲。藤原さんのテナーの音色は敢えてどこかに帰着させることも、また敢えて浮遊を指向することもなく、「間」でさまざまな濃淡を描いている。その濃淡を起点として展開される3人の手練れの音。そして逆もまた真。つまりグラデーションと起爆とが不思議につながり、全体としてもグラデーションを描くサウンドであり、惚れ惚れして聴いた。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,PentaxFA77mmF1.8(PK)●藤原大輔藤井郷子オーケストラ東京@公園通りクラシッ...鏡の声@神保町試聴室

  • 北井一夫トーク@MONO GRAPHY Camera & Art

    引きこもってやらなければならないこともあったのだけれど、北井一夫さんにしばらくお会いしていないし、機会があれば北井写真のプリントを観なければダメだしと思い、急いで身支度をして小伝馬町のMONOGRAPHYCamera&Artで北井さんのトークを聴いてきた(お相手は村上仁一さん)。北井さんのカラー写真が出てきたのは割と最近のことで、観るたびに新鮮な驚きがある。コダクロームは確かに退色しなかったけれど、いま見ると退色したエクタクロームのほうが良かったりして、なんていうのは北井さんらしい。三里塚に通うときにキヤノンIIDとIVSbの二台に悪評高い25ミリが付いて7千円だったとか、「村へ」のあとにツァイトの石原悦郎さんの軽い思いつきではじめたドイツ表現派の建築物シリーズは何も言い返せないほどの酷評だったとか、同時...北井一夫トーク@MONOGRAPHYCamera&Art

  • 豊住芳三郎80歳記念ライヴ@中目黒楽屋

    中目黒楽屋(2023/7/17)。SabuToyozumi豊住芳三郎(ds)HicoNatsuaki夏秋文彦(melodion,jaw’sharp,koncovka)HisaharuTeruuchi照内央晴(p)インタビューを終えて駆けつけ、なんとか間に合った。演奏に向かう精神が音に乗り移るとは凄いことで、やはり圧倒されてしまう。会場にはお祝いしようという人たちがたくさん。99年に撮った写真を壁に飾っていただいた(老丹、照内央晴)。FujiX-E2,PentaxFA77mmF1.8(PK)●豊住芳三郎SABUUnit@新宿ピットイン(2023年)SABUUNIT@新宿ピットイン(2022年)豊住芳三郎+照内央晴+庄子勝治@稲毛Candy(2022年)豊住芳三郎インタビュー(続編)(JazzTokyo)(2...豊住芳三郎80歳記念ライヴ@中目黒楽屋

  • 吉田哲治+永武幹子@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2023/7/17、マチネ)。TetsujiYoshida吉田哲治(tp)MikikoNagatake永武幹子(p)もう何度目の共演になるのだろう。寂寥感の強い吉田曲の独特な旋律を、吉田さん自身は風景を漠と想像させるようなミュートと、現実の楔を入れるような激しい音とで吹く。永武さんは闊達にその世界観を拡げてさらに生命を与えているよう。FujiX-E2,XF35mmF1.4●吉田哲治吉田哲治+永武幹子@なってるハウス(2021年)Force@阿佐ヶ谷YellowVision(2020年)Force@阿佐ヶ谷YellowVision(2020年)Force@阿佐ヶ谷YellowVision(2020年)吉田哲治+永武幹子@なってるハウス(2020年)吉田哲治+栗田妙子@東中野セロニアス(...吉田哲治+永武幹子@なってるハウス

  • 神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five

    池袋のFlatFive(2023/7/15)。NaotakaKusunoki楠直孝(p)AyakoKanda神田綾子(vo)ふたりは長い時間をかけて積み重ねてきたようで、何度も聴いたはずのスタンダードナンバーの中にいちいち刺激と発見がある。ある曲ではピアノによって大きなうねりの縦波が作られ、たえまなく変化するグラデーションがこちらに押し寄せ、その濃淡に声の濃淡が作用して複雑な織物を提示。またある曲ではピアノが低音で諄々と語るかのような音を出し(驚いた)、ヴォーカルはまた太くものがたる。ふたりのその場でのコミュニケーションが、そのまま衒いなく音に移行していた。それにしても愉しそう。FujiX-E2,XF35mmF1.4,PentaxFA77mmF1.8(PK)●神田綾子林栄一+吉田達也+神田綾子@公園通りク...神田綾子+楠直孝@池袋FlatFive

  • AccentGrave、鈴木彩文@神田Polaris

    神田錦町のPolaris(2023/7/11)。AccentGrave:TeruyukiOshima大島輝之(g)MasatakeAbe阿部真武(b)TetsuroFujimaki藤巻鉄郎(ds)AyamiSuzuki鈴木彩文(voice,electronics)鈴木彩文さんのソロでは、マイクに衝撃音を与えて拾い上げる作業から開始し、声と電子音と加工音を積み重ね変形させてゆくプロセスへと移行。たんに重層的になるのではなく、なにかが浮かび上がってきてはどこかに潜る。まるで動的なフロッタージュ。AccentGraveは予想していたよりも硬くアグレッシヴな音。たしかにギターのアンビエントな感じから始まるものの、あとは決断と音出しが続けられる。発生源も時間も中心となるものをもたないサウンドのようで、これはかなり刺...AccentGrave、鈴木彩文@神田Polaris

  • 東京現音計画 #19@杉並公会堂

    荻窪の杉並公会堂(2023/7/4)。東京現代計画:SumihisaArima有馬純寿(electronics)MasanoriOishi大石将紀(sax)YoshikoKanda神田佳子(perc)AkiKuroda黒田亜樹(p)ShinyaHashimoto橋本晋哉(tuba)Guests:YasuakiShimizu清水靖晃(sax)CarlStone(laptop)DrorFeiler(sax)現代音楽のフィールドに「清水靖晃」という独特の文脈が重なるとこんなにおもしろいのか。(複雑なようにみえてそうではなく)シンプルにして気合優先の人為的な響きは「時代」的のようだけれど、こう聴くと紛うかたなき個性。カール・ストーンさんが人いきれの音を導入し場をやさしく支配するのも相変わらず魔術師的。いかにもなア...東京現音計画#19@杉並公会堂

  • 藤井郷子オーケストラ東京@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2023/7/3)。SatokoFujii藤井郷子(p,conductor)SachiHayasaka早坂紗知(sax)KunihiroIzumi泉邦宏(sax)KenichiMatsumoto松本健一(sax)DaisukeFujiwara藤原大輔(sax)RyuichiYoshida吉田隆一(sax)NatsukiTamura田村夏樹(tp)YoshihitoFukumoto福本佳仁(tp)TakaoWatanabe渡辺隆雄(tp)YusakuShirotani城谷雄策(tp)YasuyukiTakahashi高橋保行(tb)ToshihiroKoike古池寿浩(tb)ToshikiNagata永田利樹(b)AkiraHorikoshi堀越彰(ds)SpecialGuest...藤井郷子オーケストラ東京@公園通りクラシックス

  • ドリュー・ウェセリー+山崎阿弥@東北沢OTOOTO

    東北沢のOTOOTO(2023/7/1)。DrewWesely(g)AmiYamasaki山崎阿弥(声)ドリュー・ウェセリーは日本ではまだ無名だが実にユニークなアーティストだ。来日するにあたり、ニューヨークの石当あゆみさんから紹介されたんだと連絡があって、ブッキングした。前日になって、本人から「阿弥にシットインしてもらっていいか」との打診があった。山崎さんがニューヨークに滞在なさっていたときからの知り合いのようで、東京で初共演が実現なんて愉快。かれは膝の上にギターを置き、弓やマテリアルも使ったプリペアド奏法。響きが多層的であり、層とはその瞬間だけのことではなく、響きが残る時間についても複数の層を重ねる。時間が制御の要素に入っていることで、聴く者は時間を失う。音を発したあとは制御の対象ですらないのかもしれず...ドリュー・ウェセリー+山崎阿弥@東北沢OTOOTO

  • 「どうでもいい」~ペーター・ブロッツマン追悼(JazzTokyo)

    「どうでもいい」by齊藤聡–JazzTokyo●ペーター・ブロッツマンペーター・ブロッツマン+ヘザー・リー『SexTape』(2016年)ペーター・ブロッツマン+スティーヴ・スウェル+ポール・ニルセン・ラヴ『LiveinCopenhagen』(2016年)ブロッツ&サブ@新宿ピットイン(2015年)ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男@新宿ピットイン(2014年)ペーター・ブロッツマン@新宿ピットイン(2011年)ペーター・ブロッツマンの映像『ConcertforFukushima/Wels2011』(2011年)ペーター・ブロッツマンの映像『SoldieroftheRoad』(2011年)ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男『YATAGARASU』(2011年)ハン・ベニンク『Hazenti...「どうでもいい」~ペーター・ブロッツマン追悼(JazzTokyo)

  • 詩與歌的靈魂夜 A Soulful Night of Poetry and Songs(JazzTokyo)

    #1266詩與歌的靈魂夜ASoulfulNightofPoetryandSongs–JazzTokyo●謝明諺melodies@新宿ピットイン(2023年)謝明諺+永武幹子+高橋陸+大村亘@壱岐坂ボンクラージュ(2023年)高橋佑成+謝明諺+荒悠平@荻窪ベルベットサン(2023年)謝明諺へのインタビュー(TaiwanBeats)(2022年)『爵士詩靈魂夜ASoulfulNightofJazzPoetry』(JazzTokyo)(2021年)陳穎達『離峰時刻OffPeakHours』(JazzTokyo)(2019年)謝明諺+レオナ+松本ちはや@Barsubterraneans(JazzTokyo)(2019年)豊住芳三郎+謝明諺@Candy(2019年)謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri...詩與歌的靈魂夜ASoulfulNightofPoetryandSongs(JazzTokyo)

  • タツ青木さんへのインタビュー(JazzTokyo)

    Interview#263タツ青木–JazzTokyo●タツ青木東京の川遊び(2023年)EncounterToEngage-featuringTatsuAoki,fromChicago@渋谷Li-Po(2023年)「JazzTokyo」のNY特集(2017/9/30)ニコール・ミッチェル『MandorlaAwakeningII:EmergingWorlds』(2015年)タツ青木さんへのインタビュー(JazzTokyo)

  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.9 阿部真武(JazzTokyo)

    インプロヴァイザーの立脚地vol.9阿部真武–JazzTokyo●阿部真武Thieves@神保町試聴室(2023年)長沢哲+阿部真武@Ftarri(2023年)阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)Uquwa@神保町試聴室(2023年)大蔵雅彦+阿部真武@水道橋Ftarri(2023年)北田学+外山明+阿部真武@渋谷BarSubterraneans(2023年)阿部真武+本藤美咲@水道橋Ftarri(2023年)北田学+外山明+阿部真武@渋谷BarSubterraneans(2022年)加藤綾子+阿部真武@不動前Permian(2022年)細井徳太郎+阿部真武@水道橋Ftarri(2022年)かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)池田陽子+阿部真武+...インプロヴァイザーの立脚地vol.9阿部真武(JazzTokyo)

  • 中村としまる+沼田順+サム・アンドレア+竹下勇馬@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2023/7/1)。ToshimaruNakamura中村としまる(no-inputmixingboard)JunNumata沼田順(g)SamAndreae(sax)YumaTakeshita竹下勇馬(self-madeinstruments)みな素晴らしく変な音をずっと出していてあまりにも心地良い。おのおのが好きな酒を自己流で吞んでいるような。FujiX-E2,XF35mmF1.4,PentaxFA77mmF1.8(PK)●中村としまるスザナ・サントス・シルヴァ+中村としまる@不動前Permian(2023年)EntropicHop/日本ツアー・関東の陣(JazzTokyo)(2023年)"ScenicViewNoiseFestival"PreEvent@幡ヶ谷ForestLim...中村としまる+沼田順+サム・アンドレア+竹下勇馬@なってるハウス

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