人を喜ばした数だけ、お金になる

ありがたいことに、私は、生涯納税額が日本で一番多い人間になりました。「日本一のお金持ち」と呼ばれるようにもなりました。でも、ただ「ツイてる」という言葉をいっていたから、こうなったわけではありません。私は働くことが大好きで、一生懸命働いたんです。さらにいうと、商人の仕事というものは、競馬のように一回当たればいいという類のものではありません。利益を出し続けなくてはいけない。そうなると、お客さんに喜ばれることをしていないと、利益というものは出し続けられないんです。だから、私は、「どうしたらお客さんに喜んでいただけるのだろう」と一生懸命考え、商品を作り、働いてきたんです。今も、そうしています。だから、私は、お金を持つことができたんです。みなさんは、私に何かを期待するところがあったから、この本を買っていただいたと思います...人を喜ばした数だけ、お金になる

人間の心が勝手に作る“限界” それが“恐れ”である

100mを走って、10秒を切る記録を出せる陸上選手はいない。昔は、ほとんどの人がそう思っていました。ところが、誰かひとり、9秒台の記録を出す人が出てきた。みんなが腰を抜かすほど、ビックリしたんですけど、その後も100mを9秒台で走る選手がちらほら出てきて、今では腰を抜かすほどのことではなくなっています。おそらく、これからも、次々と記録が塗り替えられることでしょう。なぜなら、人間は、再現のない動物だから。人間って、本当は、いろんなことができるんです。でも、その一方で、人間というヤツは、制約を受けている動物でもある。育った環境、その地域の風習・生活文化、社会制度など、いろいろな制約がありますが、一番やっかいなのは、人間の心が勝手に作る“限界”、私はそれを「“恐れ”だ」というんです。たいがいは、新しいこと、自分がやっ...人間の心が勝手に作る“限界”それが“恐れ”である

成功は頭ではない、目と足だ！

世の中には、成功者と呼ばれる人と、そうでない人がいます。成功者の脳は、そうでない人の脳と、何が違っているのでしょうか？私は人間の脳に大きな違いはない、と思っています。そして、私は、よくこんなことをいうんです。「成功は、目と足だ」あなたが、もし、自分で商売をしているのだとしたら、繁盛しているお店を見に行けばいいんです。なぜって、商人には、実験室というものがないんですよ。秘密というものがないんです。お店に行けば、そこの人たちは、「いらっしゃいませ！」と、あなたを歓迎してくれたうえに、接客の仕方から、内装、商品のラインナップ、すべてを見せてくれます。だから、一歩どころか、十歩でも、百歩でも足を出して、繁盛しているところを見に行けばいいんです。そして、“いいとこ”を真似すればいいんです。仕事は科学。そして、仕事はコピー...成功は頭ではない、目と足だ！

世の中は驚くほどシンプルにできている

世の中は、本当は、実にシンプルにできています。笑ってしまうほど、ものすごくシンプルです。昔、知り合いが、ノイローゼ気味になったことがありました。当時、私はその人を毎日焼肉へ連れて行ったんですけど、焼き網の上で、カルビなんかをジュージューさせているときの、彼の姿が今も目に浮かびます。オデコの辺りをテカらせながら、しあわせそうな顔して、肉をバクバク食べるんです。それで、「おばちゃん、ハラミおかわり！」なんていったりして・・・。「ノイローゼの人が、おかわりって、ありか？」って、私は一瞬思ったんですが、そんなことを続けていたら、彼はいつの間にか、本当に元気になってしまいました。私が治したのではありません。その人が、勝手に治ったんです。なぜ、治ってしまったのかというと、似合わないことをやっていたから。脂ぎった顔をしながら...世の中は驚くほどシンプルにできている

現在悩んでいることは一年後には消えてしまう

人間、生きていたら、いろんなことがありますよね。楽しいことだけじゃなく、悩んだりすることもある。たぶん、みなさんのなかにも、現在、何かに悩んでいる人がいると思うんで。でも、「悩み」って、一体何でしょう。皆さん、それぞれ意見があるかと思うんですけど、私流の悩みの定義は、こういうことになっています。悩みとは、自分ではどうにもできないこと。どうにかなることなら、何とかしているはずだから、悩みにならないんです。どうにもならないから、悩んでいる。それが悩みの特徴です。ただし、人はそのことで一生悩んだままなのか、というと、そうじゃない。試しに、皆さんに質問しますが、一年前に自分が何で悩んでいたか、覚えていますか？二年前に悩んでいたことを思い出せますか？この前、あるところで千人の人にこの質問をしたら、覚えている人はひとりもい...現在悩んでいることは一年後には消えてしまう

「ツイてる」といった人が、ツイてる人間

おかしなことをいう人間でしょ、私って。でもそうでなければ、私が高額納税者番付で一番になる、なんてことは絶対にありえないんです。私は中学校しか出ていません。商人の息子として育てられたから、多少は商売のことを知っているつもりですが、ずば抜けて秀でた商才があったわけでもありません。でも、どうしたわけか、私は納税額が日本一になってしまった。それは、ツキ以外の何ものでもないんです。別に謙遜しているんじゃないですよ。私は、本当に、ツイてる人間なんです。では、なぜ、わたしは「ツイてる人間」なのか、ということになるのですが、答えはいたって簡単です。昔から「ツイてる」というのが口グセだったからなんです。どうして「ツイてる」という言葉を口グセにしてきたのかと聞かれても、そんなこと、私にもわかりません。くしゃみをした後に、必ず「チキ...「ツイてる」といった人が、ツイてる人間

「朝が来るから世の中は明るい」はウソ

長らく中島薫さんの著書「お金の哲学」から色々な格言や思考を紹介させてもらいましたが、それもひと段落今回からは、斎藤一人さんの著書「ツイてる！」から一人さんの習慣や格言などを紹介したいと思います。中島薫さんもそうですが、豊かな人・成功者と呼ばれる人たちはどこまでもポジティブです。しかもそれが無意識で出来ているのがすごいです。見習うことばかりです。斎藤一人さんといえば、「スリムドカン」などの商品で有名な銀座まるかんの創設者で、1997年度、2003年度全国高額納税者番付、第1位になったことでもお馴染みの方です。土地売却や株式などによる所得ではなく、すべてが事業所得によるものという日本一の商人―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――朝に...「朝が来るから世の中は明るい」はウソ

お金は「勘定」ではなく、「感情」で使え

お金の神様はお金と似た性格をしています。お金を有意義に使ってくれる人が好きなので、貯め込む人や、自分のことだけに使う人には見方をしてくれません。人のためにお金を使う人が好きなのです。でも、ここが大事なのですが、自分に使う余裕しかないのに無理して人に使ってもいけないのです。自分のために使って、人にも使えるくらいが理想です。すごくストレートな言葉ですが、「貧乏人は貧乏人を救えない」と私はいつも言っています。余裕のない人は気持ちだけでいいのです。もっている人が出せばいいのです。では、貧乏人は貧乏なままなのか？そんなことはありません。お金のない人はまず「足りない」と認めるところから始まります。余裕がないのにあるふりをしてお金を使うのは、お金の神様は嫌います。見栄を張っているからです。そんなことをしていると矛盾が生じて、...お金は「勘定」ではなく、「感情」で使え

人が喜ぶとお金も喜ぶ

お金には色々な性格があります。私がいつも言うのは、お金は寂しがりやでプライドが高いということ。だから、仲間がたくさんいるところへ集まりやすいし、きちんと扱わないとすぐに出て行きます。お金のことを「おあし」と言ったりするくらいですから、足がついていて歩いて行ってしまうのです。そして仲間に出会った先々で「あそこには行かないほうがいいよ」と伝えるので、お金に失礼なことをすると、だんだんお金が寄り付かなくなります。ですから逆に、大切に丁寧に扱ってあげると、「あそこはかわいがってくれるよ」ということで、どんどんお金が集まってくるのです。でも、お金はため込まれるのは好きではありません。有効に使ってもらえるのが好きなので、ずっと止めておかれると腐るのです。お金の魂が腐るので、持っていても仲間を呼んではくれません。お金を好きな...人が喜ぶとお金も喜ぶ

「誰をつかまえるか」で人生が変わる

少々乱暴な言い方ですが、どんな人でも、収入を上げるには「誰を捕まえるか」がポイントなのです。人生は誰と出会うか、誰と仕事をするか、誰とかかわり合うか、です。そこから実は突破口が開けるわけです。私たちは、望むものを手に入れるためには努力が必要だということは知っていますが、その努力を「人物」にフォーカスする人は意外と少ないのです。しかし、ここが大事な点なのです。キーパーソンをつかまえるというのは、実は「すべてが豊かな人生への近道」になることだって少なくないのです。ツキのいい人や運のいい人も要チェックですが、とにかく、人との接触なしではお金に関する次のステージへはなかなか行けません。なぜなら、チャンスを持ってきてくれるのはだいたい「人」なのですから。ですから、人をマークし、「これだ」という人をつかまえるのは重要事項で...「誰をつかまえるか」で人生が変わる