こんにちは！！！

お久しぶりです。やっとログンできたわ。パスワード忘れとメアド変更の混乱が重なっておまけにズルも重なってしばらく放置状態になっておりましたこと深くお詫び申し上げます。当地は爆弾低気圧が我が家を襲い掛かり倉庫の戸や屋根が吹っ飛びさんざんです。今、その対策に追われております。落ち着きましたらまた頑張りたいと思いますが、まだ数日は難しいかと思います。パソコントラブルでパソも変えなければなりませんし、何だか踏んだり蹴ったりの状態です。まずはご無沙汰のお詫びまで。こんにちは！！！

おつむが光るおいらの帝国16

16幸先がいいか悪いか、判断がつかないままに、それ行けどんどんで、船出した新生アート。ダイちゃんのクエストは難なくクリアーして、残るは、金の問題だった。一番大事な金の問題も含めて、おいら3名は検討に検討を重ねて、今後を話し合った。元社長は、もはや日本からいなくなっちゃって、相談のしようも無い。けれど、大部分の問題は、元社長が解決していたので、着の身着のままとは言え、（二人とも、宿無しだ。）これからどうするかだけで良かった。ああでもない、こうでもないの堂々巡りで、『3人寄れば文殊の知恵』って、誰が作った格言や。『3人寄れば、かしましい』のを通り越して、もういいや、どうでもと言いたくなるじゃねえか？負債の中身は、人件費がほとんどで、バイト2名の支払いは、ダイちゃんと、ゴクちゃんの（もう一人の男だ。）彼等のアパート解...おつむが光るおいらの帝国16

おつむが光るおいらの帝国15

15賽は投げられた。粗大ゴミ捨て場から、廃材を拾い集める作業に併行して、大卒のダイちゃんは、卒論作成に取り掛かった。未だ、ずっと先のことだから、止めとけと言ったが、こーゆー作業は、さっさとやっちまた方が良いと言うんだ。一日で書ける分量は5～6枚として、4日はかかる。書き直しを見ても、1週間だ。だから、今の内に片付けちゃうんだとさ。『まあ、好きにせいや。』と、ダイちゃんに任せたが、次の日に草稿を見せに来た。『こんなもんですが、納得しますか?』【仮想世界と倫理観（ゲエムの世界）】「ゲーム・アニメ・漫画全て仮想世界ですが、仮想世界における倫理観は、現実と同じかどうか簡単に決めてかかれません。現実では、人間を中心に全てが展開していて、同じ生き物でも、犬猫、牛馬など、ペット、半ペット化しているものから、野生化しているもの...おつむが光るおいらの帝国15

おつむが光るおいらの帝国14

14始まりが始まるあの後、どうしたって言うと、まっすぐアートに行っちゃったわ。アートの状態を目の当たりに見ちゃったわ。社長が（ヤツが）経営放棄してくれちゃって、これから、おフランスへ女を追いかけて行くつもりだとかで(オイオイ）、とりあえず、事務所を引き上げて、高円寺のアパートへ事務所の資材を持ち込む最中だった。まあ、夜逃げと言われても仕方ねえなあ。余計な家賃払うのは、不経済だもんね。2名の社員の今後をどうするかが、そこでの一大問題だった。ギンギン燃えてる社長の陰で、2名が心底しょげていた。とにかく、社長もおフランスだ。オオオオオ！！エールを送るぜ。フレ、フレ、社長！負けるな、社長。（まあ、無理だろうな。）『餞別代わりに、この会社をくれてやる。』エッ！何だって？今時、餞別は去り行く人間が出す決まりになってるのか？...おつむが光るおいらの帝国14

おつむが光るおいらの帝国13

13おっさんは、ここ数日おいらを探していたと言う。屋内電話は止められていて、もっぱら携帯を使っていたのがまずかった。（これも、風前の灯だ。）しかも、借金取りが（新聞の集金とかだな）来るのが嫌さに居留守を使いまくっていたのが、災いした。其の為、部下にアートを張らせていたと言う。おまけに、大学にも足を運ばせたと言う。（履修科目は、全て夜間で取ってるもんな。）それと言うのも、おいらが開発してアートに持ち込んだゲームが原因だった。「手の舞い足の踏む所を知らず」って言葉、おいらの為に作られてんだって、思いたかった。アートが、おいらが開発したゲームの著作権を巨大メーカーに売却する話が進んでいるんだとさ。巨大メーカーは乗り気十分なんだとさ。リメイクして、売り出したいんだってよ。製作者の知らねえところで、何かが動いてくれちゃっ...おつむが光るおいらの帝国13

おつむが光るおいらの帝国12

12ところが、巨大メーカーに行き着くまでに、声をかけてきた男がいた。何と、おいらの創作ゲームを没にしてくれちゃったお偉いさんだ。適当にお偉いさんだが、『よっ、XXちゃん!』と、本名で呼びかけてきた。XXちゃんってのは嫌な名前で、歴代の高名な総理大臣と同名だ。ガキの頃から、この名前にはこたえてるんだな。XXちゃん、末は博士か大臣か？『父ちゃんは、お前にすんごい期待をかけて、この名前をつけたんだ。頑張れや。』お陰で、今迄すんごい目にあってきた。何かにつけて馬鹿にされ、ひきあいにされて馬鹿にされ、住民票がいらねえ所では、徹底的に偽名を使っている始末だ。世の父ちゃん、母ちゃん達よ、子供には当たり障りの無い名前をつけてやれ。子供が、えらい迷惑だぞお。現在のXXちゃんは、卒業もおぼつかない、文無しだ。過去のXXちゃんは、娘...おつむが光るおいらの帝国12

おつむが光るおいらの帝国11

11生き神様は、近頃珍しい江戸っ子で、両親共に関東出身だ。何故か、おいらの田舎の話をよく聞きたがった。そこで、瀬戸内海の島々の話、漁師の釣りの仕方など、子供の頃から見聞きした話や、経験談など、おいらは話して聞かせていた。彼女が、おいらの話を喜んで聞いてくれたもんだから、調子に乗って、おいらは、せっせと話したもんだ。田舎から何かしら荷物が来ると、荷物ごとゲーム工房に持って行って、皆で食った。皆ったって、たった3人しかいない工房だ。家庭的な雰囲気がぷんぷんで、結構居心地が良い所だった。『あたしに、田舎は無いんだ。』それが彼女の口癖だ。何言ってんでえ。東京だって、立派な田舎だい。ビルが無い殺風景な野山の光景と、人の心の奥が見えない殺風景な都会の光景と、どれだけの違いが有るんでえ。似た様なもんじゃねえか。吉幾三じゃねえ...おつむが光るおいらの帝国11

おつむが光るおいらの帝国10

10新宿と言う街は、何時でもおいらを疲れさせる。そう思うのは、おいらが田舎者だからか、それとも、おいらがこの街に何時までも馴染めないせいか、どっちでもいい、嫌いな街だが、全面的に新宿を否定する理由も無い。用事のほとんどは新宿が基点だ。放射線状に軌跡は延びて、再び新宿に戻ってくる。その繰り返しで、おいらの日常はなりたっている。一体、何人の人が、新宿を通り過ぎてゆくんだろう。そのうちの一人のおいらは、今日は超忙しいのだが、忙中閑ありだ。野次馬に行くぜ！巨大メーカーに。目指すは企画部のお姉ちゃんだ。とてもキャリアには見えなかったから、まだ、いるかどうか分らないが、つまみ出されて、もともとだ。代々木公園の直ぐ傍のビル、あんな所で働けるなら、学校なんか辞めたるわい。で、そこで何して働くの？何がしたい？其処まで想像すると、...おつむが光るおいらの帝国10

おつむが光るおいらの帝国9

9新宿に着く迄、弁当の収穫は、予定していたにも関わらず、皆無だった。絵に描いた餅を追い求めていたに過ぎなかった。原因は、政治が悪い。中国が悪い。コンビニの意地が悪い。日本を震撼させた汚染食品事件が悪い。おいらの心を知りながら、廃棄用特別トラックに乗って、弁当は去っていったと言う。そんな日は、ふつうの弁当さえとばっちりを受けちまう。どんなもんでも構わねえから、食ってやるって騒ぎてえのをぐっとこらえて、同類のおすそ分けで、飢えをしのいだ。ウインナーと、コロッケを貰ったんだ。出し抜いてやろうと思っていたヤツラからの施しだ。情けねえが嬉しかったぜ。チョットやそっとの汚染なら、気にしねえんだよお。うな重が多かったんだとさ。あなごでもいいけどよ。限りある資源を、もったいない事しやがる。今に見ていろ、日本は天罰を受けるぞ。西...おつむが光るおいらの帝国9

おつむが光るおいらの帝国8

8『にいちゃんは、大都会の片隅で、ひっそりと孤独のうちに、餓死するかもしれない。お前が、それでもいいなら、いいだろう。もし、それが困るなら、助けてくれえ。この世で、最初で最後のお願いだ！電話を止められる日も近いから、返事は早めに頼む。』銀行勤めの妹の携帯に、SOSを発信した。このSOSは、ハイリスク・ハイリターンのギャンブル中のギャンブルだ。すげえ女だぞ、妹のC子は！電卓と、帳簿が服来て歩いているような女だ。銀行員になってから、恐竜が脱皮しちまったわ。銀行という繭が、余程、性に合ったと見える。一応女だ、A子ほどには、オッパイポヨヨンではないが、預金獲得に、女を武器にしてもいいんだと、本人自ら、平気で話してくれた事が有る。『私って、結構もてるのよ。』キッとあの程度で、武器にしてんだろうね、女を。身内の論評は出来な...おつむが光るおいらの帝国8