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「ここが正念場よね、司君」僅かに眉間に皺を寄せ、難しい顔をしたつくしが路線図と地図を照らし合わせながら、司へボヤいた。「地下鉄、、JR、、ん~~、乗っておけばよかったなあ、一度くらい」庶民デートなんだから、当然移動手段も庶民的でなきゃね!と語尾にハートマークを付けながら美香がつくしへと指示したことが、事の発端だった。デートスポットが一般的なところなのだから移動手段も庶民的なものでなければおかしいで...
「、、、-17点」司とのデートを翌日に控えた昼下がりの土曜日。からっきし料理が出来ないつくしのために、見かねた美香がつくしを自宅に招き、基本のキの字も知らない彼女のために一肌脱いで指導をしてくれている、、のだが。料理研究家を母にもつ美香の指導はどうにも厳しく、また、つくし自身、自分の食がそもそも細いせいか料理をするのがあまり好きでも得意でもないらしく、3時間ほど作ってはダメ出しの連続で辟易していた...
「、、、まあ、一応葉山財閥のお嬢様、だっけね。忘れてたわ」「ひどっ!忘れないでしょフツー」「だってさ、超お嬢とは思えないほど、あんたの趣味って普通っていうか、庶民的ていうか。帰りにカラオケ行くのもゲーセン行くのも、コンビニだって、この学園の第一階級のお坊ちゃま・お嬢様方の中ならあんたくらいのもんでしょ。美香って、、、弟いるって言ってたよね?その子もそんなんなの?」「、、、う~ん。龍ちゃんはあんまり...
お久しぶりです、いよです。執筆意欲が戻りつつある今日この頃。ゆるやかに再開していきたいと思います。気長~におつきあい下さいませ。ぺこりん...
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