韓国のホラー短編集。5つの短編と各話の終了ごとに短く流れる不気味なオカルト教団の話の全部で6話からなり、一応、6作はつながっている設定で、1つ1つは良くも悪くもないのですが、わかりにくい。5つの短編は完全にホラーとしての方向がバラバラなので、無理に一つの話にまとめなくても良かったのでは。 作品情報 2023年韓国映画 監督:チェ・ウォンギョン 出演:キム・チェウン、チョン・ジュンウォン、クォン…
朝から2本続けてはずれを引いてしまったが、とどめを食らったのが「ナイスの森」。これも予告を見て、思い切り気に入るか、思い切り外すかどちらかと覚悟はしていたのだが、今年見た中では最も作品の出来はひどい。最も凡作よりもこのくらい突き抜けていたほうが記憶には残り、心身ともに大きなダメージを受けてしまうのだが。 【ストーリー】 体系だったストーリーはない。いくつかのシュールでナンセンスなエピソー…
ハリウッドには美人女優があまたいるが、かわいいけどどんな男もとろかしそうな色気のある女優といえばクリスティナ・リッチしかいない。アダムズファミリーの妖怪少女役で人気を呼んだだけあり、好みは分かれるだろう。でも男心をくすぐるちょっとワガママな態度。西洋風ツンデレだ。少女みたいな顔と違って、グラビアアイドルのようなボディ。もし、彼女が僕のものになるのならば、何もかもなげうっても後悔はないだろう。な…
テンポの良い会話劇で、軽いラブコメと見せつつ結構深く人間を洞察しています。マイフェアレディの男女逆転版と日経の評にあったそうだけど、なるほどね。 作品情報 2020年 日本映画 監督:前田弘二 出演:成田凌、清原果耶、小泉孝太郎 上映時間:98分 評価★★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2021年劇場鑑賞38本
ぴあフィルムフェスティバルで、今をときめく矢口史靖(ウォーターボーイズ、スィングガールズ)が学生時代に応募した「雨女」という作品を見たことがある。ストーリーは滅茶苦茶で、まともな筋もないが、才能のきらめきと勢いだけはあふれており、高い評価を受けた。しかし、学生の映画コンテストだからこのような作品は高く評価されるのであり、カネを取る商業映画としては別だ。TAKI183は才能のきらめきは若干感じら…
「ホラーではなく実話」と宣伝しているとおり、ホラーシーンよりも法廷シーンの方がしっかり描かれており、どちらかといえば法廷映画にジャンル分けされる気がする。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
韓流ブームとはいえ恋愛ドラマが中心。南北分断をテーマにしたアクション、サスペンスに佳作が多いが、日本では文字通り対岸の話ととらえがちで人気は今ひとつ。チャン・ドンゴン主演の「タイフーン」は南北分断の悲劇を壮大なアクションで描いているためとっつきやすいような気がするが、映画ドットコムでもランキングもう少し上に行きたかったと書かれているように当たらなかった。ストーリーに矛盾は多いが、熱気で吹き飛ば…
ハリソン・フォードの最新作「ファイヤーウォール」を見る。この言葉、数年前まではセキュリティーの専門家しか知らなかったのが、ハリウッド大作のタイトルになるほど世間に浸透している。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
札幌市内で一番大きな映画館は駅ビルに入っているシネマフロンティア。これより小さいシネコンとしてユナイテッドシネマ、スガイコンプレックスの2館がある。シネコンが出来たため、中小の映画館は減ったらしい。僕もこの3館にアート系のシアターキノを含めた4館しかいったことがなかった。スガイのそばにあるマリオンは銀座の巨大ビルと同じ名前だが、昔ながらの単館映画館。2番館といおうか、シネコンで上映が終わった作…
英国の人気アニメシリーズ最新作「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」。珍しく吹き替え版でも見にいったのは、ウォレスの声を吹き替えているのが、昔NHKで見たのと同じ 萩本欽一だったころ。70年代の萩本さんの全盛期は覚えていないが、10年ほど前、一度お会いしたことがある。サービス精神旺盛な人でたちまちファンになった。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
独特の映像美と暴力描写で知られるデビッド・クローネンバーグの最新作。英語が苦手なので、直訳すれば「暴力の歴史」という意味かと思ったが、もう一つ別の意味も掛けてあった。 田舎町のホテルで強盗が幼い子供も含めて3人を殺して逃げる。別の田舎町で小さなレストランを営むトム(ヴィゴ・モーテンセン)は、賢いけどお茶目なところもある妻のエディ(マリア・ベロ)、気が弱くていじめられっこの高校生ジャック、ま…
集中力がないためDVDを家で見るとどうしても流し見になってしまう。レンタルした邦画DVD2本も、映画館でみればよかったと思うが、見損なった以上、DVDで見るしかない。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください …
日本のロックミュージカルをゲキシネで見たので、「プロデューサーズ」を見にいった。米国の大ヒットミュージカルの映画化。舞台も映画も同じ監督で、舞台ではできないセントラルパークでのロケや服の早変わりなど映画ならではの工夫を使っているところは劇の中継メインだったゲキシネとは違うところ。 ブロードウェーの落ち目のプロデューサー、マックス(ネイサン・レイン)は新作も大コケ。だが、会計士のレオ(マシュ…
演劇の人気公演をデジタルシネマとして映画館で上映するゲキシネ。劇団新感線が04年に帝劇で上演し人気を呼んだロックミュージカル「SHIROH」が札幌の映画館で上映されている。 江戸時代。天草地方は暴虐な領主による過酷な重税とキリシタン弾圧に領民は苦しめられていた。天草地方のキリシタンのリーダー益田四郎(上川隆也)は、歌声で人の心を動かす不思議な少年シロー(中川晃教)と知り合う。 ブログ村の…
最近、日本ではネットを中心にマスコミ批判が高まっているが、映画として正面から取り組んだものはあまり思い当たらない。松本サリン事件をモデルにした「日本の黒い夏」ぐらいだろうか。だが、ここに出てくる批判は非常に表面的であり、女子高校生役の遠山凪子が空疎なフレーズを繰り返しただけの印象しかない。メキシコとエクアドル合作の映画「タブロイド」は、報道のあり方などは日本とまったく違うのに、マスコミの怖さと…
数年前に南極越冬隊に参加した友人のタケちゃんに色々話を聞いた。オーストラリアから南極へ向かう船の中でビデオがみられるのだが、一番人気は日本映画「南極物語」だったそうだ。日本でみるのとは何となく違ったという。そのリメイクを米ディズニーが手がけた「南極物語」が現在公開されている。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
映画の制作費が莫大になるにつれ、映画会社は一発当てるかどうかが死活問題となる。そうしたなか、今年ナンバー1の見事な大コケを見せたのが「サウンド・オブ・サンダー」である。2チャンネルの映画スレによると、製作費は8000万ドル。それに対して米国での収入は200万ドル。全世界でも700万ドルと、制作費の1割しか客の入らないコケっぷり。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
第一章のライオンと魔女が人気を呼んでいる。ディズニーが総力を挙げ、全世界で1億部も売れている英国ファンタジーの傑作を忠実に映画化するのだから、さもありなん。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
男ではなく漢。男性フェロモンをむんむんさせ、油ギッシュだが格好いい中年おやじという種族は絶滅しかかっている。国内では三船敏郎、勝新太郎といったあたりで、かつての高倉健がそうだったが、年を取ると枯淡の境地になってしまった。ハリウッドも若手はいつまでも若々しいまま。トム・クルーズなど43歳だぜ。そんななか、トミー・リー・ジョーンズは大したものだ。監督・主演を務めた「メルキアデス・エストラーダ3度の…
力動さんと変換されました。戦後日本の復興とともに語り継がれるだろう伝説のプロレスラーの伝記映画。力道山役は韓国のトップスター、ソル・ギョングが、ほとんどのセリフを日本語で頑張っている。妻役の中谷美紀や後援者役の藤竜也など周りもほとんど日本人俳優がやっているが、韓国映画である。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
カウボーイの同性愛の禁断の世界を描き、アカデミー監督賞、ベルリン映画祭金獅子賞をはじめ、世界中で大絶賛された作品。 1960年代の米国西部の山岳地帯、ブロークバック・マウンテン。羊の見張りのため、山の中でひと夏を過ごしたカーボーのイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)。過酷な自然のなかで野外生活を送るうちに、二人はいつしか固い友情を結び合い、ふとしたきっかけから肉体…
風邪をひいたうえ、仕事が忙しく、映画を全然みていない。今月みたのはプロミスだけ。真田広之、チャン・ドンゴンら東アジアのスターが集結したアクション時代劇。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
韓国映画「B型の彼氏」は、傍若無人でわがままなB型男を彼氏にしたA型女のラブコメディー。韓国では日本以上に血液型占いがはやっているそうだが、B型は自己中というのは日本とかわらない。でも韓国のB型男は、映画に取り上げられるほどB型が注目されることに満足したとか。「パリの恋人」のイ・ドンゴンが本人はA型にもかかわらず、B型男を熱演している。中身はないが、頭を空っぽにして笑えた。 ブログ村のランキ…
1980年代、アメリカの田舎町の韓国人移民一家を描き、アカデミー賞にもノミネートされた作品。非常に静かな作品で、良質ですが作品賞のノミネートは意外化も。 作品情報 2020年 アメリカ映画 監督:リー・アイザック・チョン 出演:スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ、ユン・ヨジョン 上映時間:116分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2021年劇場鑑賞37本
3本目に見たのは、ベルギー・フランス映画の「ある子供」。ヨーロッパ版のニート物語である。昨年のカンヌで大賞をとった作品。 ブリュノ(ジェレミー・レニエ)は20歳にもなりながら定職につかず、かっぱらいなどで生活している。恋人のソニア(デボラ・フランソワ)ともイチャイチャしている。ある日ソニアが妊娠する。ソニアは大喜びだが、ブリュノは実感がない。それどころか目先の金欲しさに子供を売り飛ばしてし…
五輪が終わってようやく連休がもらえた。映画の感想を書いているが、なかなか暇がなく、休みの日に1日3〜5本ぐらい映画をみているのである。単身赴任の良さだ。 今日最初にみたのが「ダウン・イン・ザ・バレー」。カリフォルニア州のサンフェルナンド・バレーで、少女トーブ(エヴァン・レイチェル・ウッド)は海へドライブに行く途中、ガソリンスタンド店員ハーレン(エドワード・ノートン)に声を掛けたことがきっか…
きょうは映画は3本を見た。中国映画の「世界」はジャ・ジャンクー監督の最新作で、北京のテーマパーク「世界」のダンサー、警備員のカップルを主人公に、地方から大都市に出た下流の若者たちが、漠然とした不安を抱えながら生きていく姿を描いた物語。「世界」は実在するテーマパークで、エッフェル塔、ホワイトハウス、ピラミッドなど世界の名所を実物の縮尺10分の1で再現したところ。 ブログ村のランキングです。よかっ…
「博士の愛した数式」をみた。主人公の博士が、事故で記憶が80分しかもたない特異体質であることをのぞけば、淡々とストーリーが進み、見終わったあととても穏やかな気分になれる映画だ。 数学教師(吉岡秀隆)が自分のあだ名がルートというわけを説明始める。幼いころ家政婦だった母(深津絵里)が数学の博士(寺尾聡)の家に勤めることとなった。博士は義理の姉(浅丘ルリ子)と10年前事故にあい、記憶に障害が出て…
アカデミー賞候補の「クラッシュ」を見た。現代のアメリカで生きるのは大変だ、とつくづく思った。 アルトマン監督の名作「ショート・カッツ」を彷彿とさせる群像劇。ロサンゼルスを舞台に地方検事夫婦、黒人男性とラテン系女性の刑事ペア、人種差別主義者の白人警官、黒人のテレビディレクター夫婦、黒人のこそ泥コンビ、ペルシア人の商店主一家、など人種も生活も違う人々がささいな行動の衝突(クラッシュ)で他人にどん…
昨年のアカデミー賞ノミネート作品。個人的には受賞したミリオンダラーベイビーよりもはるかに上だ。 1994年、アフリカ・ルワンダでは大統領の暗殺をきっかけに、多数派のフツ族が少数派のツチ族の虐殺をはじめる。3ヶ月で100万人が殺され、300万人が難民となった。わずか10年ちょっと前の実話である。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
2日間で映画を4本みた。このうち3本を一気に紹介する。スパングリッシュは家族とコミュニケーションの大切さを描いた映画。メキシコから非合法移住したフロール(パズ・ヴェガ)は、米国一といわれる高級レストランのシェフ、ジョン(アダム・サンドラー)の家のメイドに雇われる。ジョンの妻デボラ(ティア・レオーニ)は悪気はないが、他人にたいする思慮にかける女性。ジョンとの間もうまくいってない。 ブログ村のラ…
「いつか読書する日」は牛乳配達の女性・大場(田中好子)と市役所職員・高梨(岸辺一徳)の恋の物語。高梨と大場は高校時代つきあっていたが、複雑な家庭の問題で分かれてしまい、それ以降疎遠になった。でも、互いに高校時代の恋人が忘れられず、大場は独身を通している。高梨の妻容子(仁科亜希子)は病気で死に掛けているが、高梨の胸の中に自分以外の女性がいるのに気付いてしまった。容子は大場を呼び出し、自分が死んだ…
破綻している脚本を、サスペンス妙手な監督とジョディ・フォスターら出演者の懸命の演技で立て直そうとしなかったが、かなわなかった一品。予告編で期待しただけ残念だ。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください …
いやあ、トリノでの原田のジャンプは見事だった。まさかあんな大技を土壇場で出すとは。さすが金メダリストだけある。世界の原田だ。というと、何の話かとなるのだが、トリノオリンピッグのジャンプ・ペアの話である。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
ひどかった。役者もだめ、脚本も破綻しまくり。ラスト前でちょっと盛り上がったが、ラストで思い切り落とした。まさかこんな終わり方でないだろうとエンディングの後にもまだ映像が続くのかとおもってみてしまったのに…。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
パソコンがとまってしばらく日記の更新が止まっていた。その間に見た映画。 最終絶叫計画(DVD) ホラー映画のパロディーでストーリーに意味はほとんどないが、公開当時全米で大ヒットした。アメリカ人のユーモア感覚は日本人とはずれている。途中、映画館で傍若無人に振舞う女性がよってたかって殺されるが、ここだけは激しく同意した。採点は5。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください …
朝から駅のシネコンには大勢の家族連れが訪れている。狼と羊の種族を超えた友情を描いたアニメ「あらしのなかに」を見たが、大きなハコの中のほとんどは子供連れの親子で、男1人というのは僕以外に見当たらなかった。まあ、昔下妻物語を渋谷パルコで見たときに、僕以外の全員が20代以下の女の子だった経験があり、それ以来、映画を一人で見に行くのはへっちゃらである。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押…
映画と違って演劇はあまり見ないのだが、知人の紹介で楠美津香さんの「ひとりハムレット」を見に行った。数十人程度の小劇場でみるのも初めて。うわさ通り面白かった。 10年ぐらい前にコントで一人水戸黄門というのがあった。コメディアンが水戸黄門、助さん、格さんから悪代官まですべて一人で演じるというもの。これは1、2分の短いものだが、「ひとりハムレット」は上演時間は2時間にのぼる。脚本、演出から効果音…
今年みた映画の続き (3)疾走 実はスクールデイズと勘違いして、喜劇かと思ったら、思い切りシリアスな話だった。 心優しい少年シュウジ(手塚裕也)は家族が大好きなどこにでもいる少年。近所の「沖」といわれる貧しい地域で、そこに教会が出来た。神父(豊川悦司)は殺人犯ではないかとの噂がとんでいる。興味半分で教会を実に来たシュウジは、親を心中でなくした少女エリ(韓英恵)と出会う。「沖」にリゾート…
(1)秘密のかけら 「アララトの聖母」で知られるアトム・エゴヤン監督の新作。1950年代のアメリカで絶大な人気を誇った2人組のモリス(ケヴィン・ベーコン)とヴィンス(コリン・ファース)。大仕事が終了し、護衛の警察官やスポンサーとホテルに移動した2人は部屋で若い女性の死体を見つける。事故?自殺?それとも殺人?事件は不自然な幕引きが図られ、2人はコンビを解消する。15年後、女性ジャーナリストのカ…
田舎町のサッカーチームが男性選手が出場停止になり、代わりに女性選手が出場するというスポーツコメディ。男女同権の印象が強いフランスで、日本よりも男尊女卑な部分があるのには結構びっくりしました。 作品情報 2019年 フランス映画 監督:モハメド・ハミディ 出演:カド・メラッド、アルバン・イヴァノフ、セリーヌ・サレット 上映時間:95分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北 2021年劇場鑑…
2002年の日本体操界を舞台に、引退に追い込まれそうになったベテラン選手が、幼い娘や謎の忍者!の協力を得て、再び競技に真剣に向かい合うようになるスポコンですが、ところどころ入るユーモア交じりの描写はアクセントになってます。 【ストーリー】 2002年、体操・元日本代表の荒垣城太郎(声・浪川大輔)は29歳という年齢とケガでスランプになったこともあり、引退を迫られていた。妻を亡くし、小学生の娘、玲(本…
1960年代にフランスのさびれた島の灯台に若いハンサムな灯台守アントワーヌ(グレゴリ・デランジェール)がやってくる。先輩灯台守イヴァン(フィリップ・トレトン)の家に下宿するが、排他的な住民になかなかなじめない。しかし、イヴァンはアントワーヌの熱心さを気に入り、周囲から守ろうとする。
正月早々、フルコース料理を食べ過ぎて腹いっぱいという感じの映画である。ジュラシックパーク+ゴジラとでもいうのであろうか。3時間の長い作品だが、最後まであきさせないのはさすがに、ロード・オブ・ザ・リングのピーター・ジャクソン監督だ。ただ、アメリカ人と違って巨大なゴリラに思い入れがない身としては、正直食べすぎでもう結構かも。
今年始めて見た映画は「男たちのYAMATO」。客席はいっぱいで年配者の姿も多かった。第二次大戦末期の大和特攻を描いた作品で戦争の悲劇を打ち出した意欲作。 うーん、頑張ってるんだけど、邦画の限界かな、というの正直な感想。佐藤純弥監督は往年の名作「新幹線大爆破」などアクション大作を手がけており、期待をしていたのだが。
去年は仕事がら150本ぐらい映画を見たと思う。カンフーハッスルに始まり、ロード・オブ・ザ・ウォーで終わった。ホラーとアニメ以外の幅広いジャンルで我ながら雑多な好みだ。しばの2005年ベスト10は次の通り。 1、ヒトラー最期の12日間(独) 2、リトルバーズ(日) 3、カナリア(日) 4、チーム★アメリカ ワールドポリス(米) 5、亀も空を飛ぶ(イラン、イラク) 6、リチャード・ニクソ…
死ぬはずの人間にロスタイムが与えられるというのは、日本のテレビドラマにもあり、どんな話にしてもそれなりに楽しめると思っていたけど、あまりのいい加減さに期待はずれでした。 作品情報 2019年 イタリア映画 監督:ダニエーレ・ルケッティ 出演:ピフ、トニー、レナート・カルペンティエリ 上映時間:94分 評価★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2021年劇場鑑賞35本
「パリ・ジュテーム」でパリへの愛をうたいあげた諏訪敦彦監督が、オールヨーロッパ人キャスト、フランス語で夫婦とは何かを問うた作品「不完全なふたり」。今年最後の映画なのに、全然評価できなかったのはちょっと哀しかった。 【ストーリー】 マリー(ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)とニコラ(ブリュノ・トデスキーニ)夫妻へ知人の結婚式に出席するためポルトガルからパリへやってきた。2人は結婚して15年…
予告編で見たときには全編CGアニメとは思っても見なかった「ベオウルフ」。最近のアニメ技術の発達はものすごいものがありますね。本編をみるとアニメと納得できるけど、アンジェリナ・ジョリーとか本物じゃないかと思っちゃいました。 【ストーリー】 6世紀のデンマーク。フロースガール王(アンソニー・ホプキンス)をたたえて家臣たちが宴会をしていると、怪物グレンデル(クリスピン・グローヴァー)が突然襲…
京極夏彦のベストセラー第二弾「魍魎の匣」。前作の「姑獲鳥の夏」は実昭寺昭雄監督ワールド炸裂の怪作だったけど、原田真人監督に代わった本作も、独特の世界を醸しだしていました。原作を読んでないと意味不明だろうし、原作ファンは改変された部分に怒るだろうし、京極夏彦はやはり映像化には向かないのかもしれません。 【ストーリー】 第二次大戦中、後の名探偵、榎木津(阿部寛)は激戦の戦場で、奇妙な男、久…
1940年代、アメリカで実際に起きた連続殺人事件を、何気に豪華キャストで映画化した「ロンリーハート」。ジョン・トラボルタは「ヘアスプレー」ではじけた演技を見せたけど、こういうハードボイルドもはまりますな。 【ストーリー】 妻が原因不明の自殺をして、生きる気力を失っていたロビンソン刑事(ジョン・トラボルタ)は、妊娠したのに結婚詐欺に騙されて自殺した女性の捜査を任されたことから、再び、捜…
どうすることもできない理由で、愛する人と長期間会えなくなったとき、人はどんなことを思うのだろう。男女のさまざまな形態の愛を描くフランス映画ならではの作品。 【ストーリー】 メイテ(ヴァレリー・ドンゼッリ)は夫のヴァンサン(ブリュノ・トデスキーニ)が懲役7年の刑で刑務所に入っており、近所の子供の面倒をみて生計をたてている。ヴァンサンとはわずかな面会時間の間で手を握り合い、看守の隙をみて…
どうすることもできない理由で、愛する人と長期間会えなくなったとき、人はどんなことを思うのだろう。男女のさまざまな形態の愛を描くフランス映画ならではの作品。 【ストーリー】 メイテ(ヴァレリー・ドンゼッリ)は夫のヴァンサン(ブリュノ・トデスキーニ)が懲役7年の刑で刑務所に入っており、近所の子供の面倒をみて生計をたてている。ヴァンサンとはわずかな面会時間の間で手を握り合い、看守の隙をみて…
これはひどい映画でした。内容以前に、白黒映画なのに字幕が白で書かれているため読みにくい。とくにクライマックス、登場人物が壁の前で手紙を読むシーンは壁の白さに字幕が隠れてしまい、まったく分からない。フランス語ができない人は置いてけぼりです。フランス語ができるフランス映画ファン向けならともかく、こういう出来の作品を一般公開しないでほしい。 【ストーリー】 1968年5月、パリは学生・労働…
ジョン・レノンの伝記ドキュメンタリーをみたあとに、彼を暗殺したマーク・チャップマンを描いた「チャプター27」を見る。いろいろな意味で寒々とした内容で、正直、何を言いたかったのか良く分からなかった。 【ストーリー】 ジョン・レノンに会いにハワイからニューヨークへやってきたマーク・チャップマン(ジャレッド・レト)。愛読書の「ライ麦畑でつかまえて」の主人公コールフィールドと自分を同一視する…
ウィル・スミス主演でヒットしている「アイ・アム・レジェンド」。予告編は、今年一番うまかったかもしれません。僕は面白かったけど、世間では賛否両論のようで、ある程度ネタバレしないとこの映画のことは語れないので、予備知識なく、映画を楽しみたいひとは、ご覧にならないでください。 【ストーリー】 2012年、地球規模の災厄が起こり、人類社会は絶滅した。ニューヨークでたった一人生き残った科学者のロバ…
ジョン・レノンが殺されたとき、僕はまだ小学生。今でこそビートルズはそれなりに聴くけれども、当時はまったく関心がなかった。だから、ドキュメンタリー映画「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」を見てジョン・レノンがこんなにも平和を希求し、アメリカ政府と対立していたことは初めて知りました。 【ストーリー】 ビートルズのリーダー格として絶大な人気を誇ったジョン・レノン。前衛芸術家のオノ・ヨー…
グローバル化の波は世界を覆いつくし、その流れに乗れないものは滅びるしかない。中国映画「白い馬の季節」は、時代の流れに取り残された遊牧民一家の生活を丁寧に描いた作品。年の瀬にこういう素晴らしい作品とめぐり合えたのは良かった。 【ストーリー】 中国、内モンゴル自治区。かつては一面の草原だったモンゴル平原も地球温暖化の影響もあり、砂漠化が進んでいる。遊牧民ウルゲン(ニンツァイ)の家でも、羊…
北海道ロケで僕もしった場所も出ていた「スマイル 聖夜の奇跡」。スポーツ青春ドラマ+難病もので、「Little DJ」とハシゴしてみたのだけど、あとでごっちゃになった部分あり。陣内孝則監督のハイテンションなギャグにも付いていけませんでした。 【ストーリー】 ケガでタップダンサーを挫折した修平(森山未来)は教師になって恋人の静華(加藤ローサ)と結婚しようと彼女の故郷の北海道に行く。結婚に反対する…
難病+初恋+青春の名曲と見事なまでに泣かせに走った「LittleDJ 小さな恋の物語」。実際、周りですすり泣いている人も多かった。作品そのものは良質なのだけど、どこかで見たシーンがかなり多い。こういうのが好きな人か、あまり映画を見ない人向けでしょうか。 【ストーリー】 ラジオディレクターのたまき(広末涼子)は、担当している深夜番組が打ち切りとなり、休暇をとらされる。彼女は自分のラジオへの思い…
マイナーキャストにインディーズ監督の初作品。期待せず見にいき、序盤は本当に退屈で、途中退場すら考えたのですが、後半豹変。今年400本以上の映画を劇場で見ているなかで、最も切なく美しいキスシーンがありました。先日の「14歳」もそうだけど、新しい才能が出てくる瞬間ってワクワクします。 【ストーリー】 「すいません。どうしても見たいテレビがあるんですが」 OLの真奈美(芦名星)は自殺を考え、…
黒澤明の有名作を森田芳光監督がリメイクした「椿三十郎」。僕はオリジナルの「椿三十郎」が大嫌いで、従って、当時の脚本をそのまま使ったリメイク版も嫌い。ただ、映画としては頑張っているので、ここまで大コケだと可哀相な気もします。 【ストーリー】 藩上層部の不正を糾弾しようとする伊織(松山ケンイチ)ら若侍9人が神社で密談をしていた。伊織の叔父の城代家老(藤田まこと)が頼りにならないので、切れ…
途中まで軽快な出来だったのに、終盤にきて失速する。勢いがいのちのホラーではこの手の作品は結構多いが、「モーテル」もその一つ。中盤過ぎぐらいまでは、本当に怖くて面白かったのに残念。 【ストーリー】 事故で子供を失い、夫婦仲が冷え切っているデビッド(ルーク・ウィルソン)とエイミー(ケイト・ベッキンセール)夫妻は、山道で迷ったうえ車が故障する。歩いて近くのモーテルにたどりつくが、ホラー映画…
予告編で想像したのよりずっとハードで驚きました。三浦春馬はつくづく上手で、本作が遺作でこれ以上見られないと思うと残念でなりません。 作品情報 2021年 日本映画 監督:本広克行 出演:新田真剣佑、山崎紘菜、三浦春馬 上映時間:115分 評価★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プリンス 2021年劇場鑑賞34本
1995年、ソウルの三豊百貨店で建物が突如崩壊、500人以上の犠牲者を出す世界でも稀な大惨事が起きた。映画「ノートに眠った願いごと」はこの事故をモチーフに、愛するものを失ったものの魂の喪失と緩やかな再生を描いた秀作。いくつか欠点があるとはいえ、こういう映画を作り出せる韓国映画界の底力はたいしたものだ。 【ストーリー】 1995年、司法修習生のヒョヌ(ユ・ジテ)は、旅番組のディレクター…
エリート、貴公子役が多いパク・シニャンが、人生からはみ出たやさぐれ男を演じた上、韓国を代表する名優、アン・ソンギと共演した「キリマンジャロ」。見る前は非常に期待しっていたんだけど… 【ストーリー】 ソウルの刑事ヒシク(パク・シニャン)の双子の弟ヘチョル(パク・シニャン二役)は田舎のチンピラだった。警察に追われたヘチョルはヒシクの銃を奪って子供と自殺。責任を感じて捜査で暴走したヒシクは…
「パリの恋人」などメロドラマの貴公子と呼ばれるパク・シニャンが財政破綻に苦しむ夕張市を支援するため北海道に来ました。その関係か、パク・シニャンの旧作映画が札幌で公開、2本をみました。夕張を応援してくれるのはありがたいけど、映画そのものは肌に合わなかった。 【ストーリー】 正義感に燃えるエリート弁護士のジュナ(パク・シニャン)は、国選弁護人として、夫殺しの容疑で死刑判決をうけた女性シニ…
2組に1組が離婚するアメリカで、幸せな結婚生活を送るにはどうすればいいのか。ロビン・ウィリアムス主演のコメディ「ライセンス・トゥ・ウエディング」は、いささかオーバーなストーリーだけど、考えさせられました。 【ストーリー】 偶然の出会いから恋に落ち、婚約したベン(ジョン・クラシンスキー)とサディー(マンディ・ムーア)。サディーは式場を子供のころから通っている地元の聖オーガスティン教会に決…
イギリスを代表する名優、ピーター・オトゥールが落ちぶれた老人の愛と生を描いた作品「ヴィーナス」。気品、生への執着、老人の愛など複雑な要素を演じきれるのは彼ぐらいしかいないだろう。終着、オスカーノミネートも納得の演技でした。 【ストーリー】 かつてスター俳優だったモーリス(ピーター・オトゥール)は、70を過ぎ、今では死ぬ役など端役しか回ってこないほど落ちぶれた。自分が若いころ浮気をした…
「23」という数字は、神秘的な謎に満ちた数字であることをご存知だろうか。コメディ俳優のジム・キャリーが「23」の謎に取り付かれるサスペンスを熱演した「ナンバー23」。映画はたいしたことがないけど、終わった後、23の秘密に何があるかずっと考えちゃいました。 【ストーリー】 動物管理局に勤めるウォルター(ジム・キャリー)は誕生日の2月3日、犬を捕まえようとしてかまれてしまい、妻のアガサ(…
ウッディ・アレンがスカーレット・ヨハンソンと組んでロンドンを舞台にした映画第二弾「タロットカード殺人事件」。前作の「マッチポイント」とうってかわって肩の凝らないコメディですが、アレン節ともいうべき饒舌な神経症的ギャグを受け入れられるかで評価は違うでしょう。 【ストーリー】 娼婦を殺した後にタロットカードを残す「タロットカード連続殺人」が話題となっているロンドン。病死した敏腕記者のジョ…
「JSA」「オールドボーイ」など韓国のみならず海外でも評価の高いパク・チャヌク監督の新作「サイボーグでも大丈夫」。分かりにくいと評判どおり、監督の脳内風景を原色のシュールな映像でみせられた感じ。 【ストーリー】 自分がサイボーグだと信じている少女ヨングン(イム・スジョン)は、工場で働いているとき、電波の指令の通り動いて自殺をはかり、奇妙な患者ばかり入院する新世界精神病院に運ばれてくる…
チャプリンの名作「キッド」をモチーフに香港の映画スター、レスリー・チャンがノーギャラで出演した「流星」。レスリーの父親役は意外だったけど、家族愛とは何か、しんみりさせる佳作でした。 【ストーリー】 エリート証券マンのウェイ(レスリー・チャン)は株の大暴落で大損し、地位、財産、恋人すべてを失う。絶望した彼が自宅に使っているクルーザーに帰ると、「金持ちに拾われてください」と書かれた手紙と…
人間だれもが逃れられない死。だが、現代社会では病院でチューブや機械につながれ、薬漬けや機械的な延命措置のあげく人間の尊厳をわすれさられたような死に方がほとんど。ノンフィクション映画「終わりよければすべてよし」は終末医療の在り方に真正面から取り組んだ真面目な作品。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
ドン・ウィンズロウのクライムミステリー「ボビーZの気怠く優雅な人生」(角川書店)を映画化した「ボビーZ」(ボビージーと読みます)。マイナーキャストに、前日みた「ボーンアルティメイタム」に比べればチープなアクションだったけど、お手軽に楽しめます。深夜、テレビでやっているのをビール片手で見るのに最適な作品です。 【ストーリー】 海兵隊上がりのケチなチンピラ、カーニー(ポール・ウォーカー)…
マット・ディモンが記憶を失った暗殺者を演じるボーンシリーズの完結編「ボーン・アルティメイタム」。続編に失敗する作品が多い中、3部作のシリーズで、最後までハイクオリティに仕上げてあるのは素晴らしい。 【ストーリー】 CIAの秘密計画トレッドストーンで暗殺者にさせられたジェイソン・ボーン(マット・ディモン)。彼は自分の過去を知ろうとしていた。そんな折、イギリスの新聞にボーンの記事が載る。ボ…
映画としてはスマートでなくても、なぜか心にひっかかる作品というのはあるもので、アメリカの無頼派詩人ブコウスキーの自伝的映画「酔いどれ詩人になるまえに」はまさにその通り。無頼派から遠い生活を送ってるぶん、あこがれちゃうんだよなあ。 【ストーリー】 自称詩人で作家のチナスキー(マット・ディロン)は酒、ばくち、女に目が無い男。氷の配達で酒場にいけば、仕事をほったらかしにして飲んでしまうし、…
ダンス映画はダンスさえしっかりしていれば、大外しはしない。アントニオ・バンデラス扮する社交ダンスの先生が、落ちこぼれ高校生達を更正させるというベタベタのストーリーにもかかわらず、「レッスン!」はダンスがしっかりしていて最後まで楽しめる作品でした。 【ストーリー】 ニューヨークのスラムにある公立高校。社交ダンスの教師ピエール(アントニオ・バンデラス)は学校の前に止まっている校長(アルフレ…
1974年、スペイン独裁政権下で1人の政治犯が死刑となった。それを忠実に映画化した「サルバドールの朝」は非常に丁寧に作られ、国家が人を殺す意味を考えさせられた。 【ストーリー】 明るい好青年、サルバドール・ブッチ(ダニエル・ブリュール)はスペインのフランコ独裁政権に抵抗する反体制組織のメンバー。最初はパンフの印刷などをしていたが、次第に資金集めのため銀行強盗を行うようになる。サルバド…
昭和の囲碁の天才、呉清源を中国映画界の鬼才ティエン・チュアンチュアンが映画化した「呉清源 極みの棋譜」。東洋的な美しさと静けさに満ち溢れた映画だったけど、呉清源に関する知識がないと見るのはつらい。ストーリーよりも映像と哲学を楽しむ映画でした。 【ストーリー】 昭和最強といわれる棋士、呉清源(チャン・チェン)は囲碁の才能を棋士、瀬越憲作(柄本明)に見出されて、1928年、15歳の時に単身…
田舎町のウェイトレスが自分のささやかな幸福に気がつくというハートウォーミングな物語「ウェイトレス〜おいしい人生のつくりかた」。映画自体はよくできた小品だけど、本作で監督、脚本、出演と大活躍しているエイドリアン・シェリーは完成直後、事件に巻き込まれて不慮の死を遂げている。そのことを踏まえると、人生はほろ苦いものだ。 【ストーリー】 田舎町のダイナーのウェイトレス、ジェンナ(ケリー・ラッ…
覗きを主人公にした青春スリラー映画という無茶苦茶なくくりで制作された「ディスタービア」。「裏窓」「シャイニング」といった往年の名作や、スティーブン・キング系の作品にありがちな、隣人が実は…といったおいしい要素をてんこ盛りにして、うまくシェイクした作品でした。 【ストーリー】 ケール(シャイア・ラブーフ)は暴言を吐いた教師を殴ってケガを負わせたため3カ月の自宅謹慎処分となる。足にはGP…
豊川悦司が始めて刑事役をやったのが話題の作品「犯人に告ぐ」。警察組織内部の暗闘やテレビを使った劇場型犯罪といったあたりは良く描けていたけど、肝心の謎解きが穴だらけで、惜しかった。 【ストーリー】 神奈川県警の巻島警視(豊川悦司)は、誘拐事件の捜査で子供を殺された上、犯人を取り逃がすという失態をおかす。さらに妻園子(松田美由紀)が危篤であったこともあり、記者会見で逆ギレをして世間から袋…
第二次大戦直後のベルリンを舞台に、スティーヴン・ソダーバーグ監督、主演ジョージ・クルーニーコンビの最新作「さらばベルリン」。白黒で当時の雰囲気を出そうというのが分かるけど、淡々とした筋は眠気を催しました。 【ストーリー】 1945年、ポツダム会議の取材をしに連合軍占領下のベルリンを訪れた記者ジェイク(ジョージ・クルーニー)は、米軍の担当運転手、タリー(トビー・マグワイア)に財布を盗ま…
言葉の通じない上海で、本木雅弘がビッキー・チャオと繰り広げるロマンティックなラブコメ「夜の上海」。そういう話だったらよかったのに、余計なエピソードを詰め込み、間延びしてしまいました。 【ストーリー】 日本を代表するカリスマヘアリストの水島(本木雅弘)は上海の国際音楽祭でヘアメイクを担当するためにやってきた。公私ともにパートナーの美帆(西田尚美)との関係に息詰まっている彼は、音楽祭終了後…
アメコミ原作の映画は結構あるけど、そのなかで一番笑かしてくれるのが「ファンタスティック・フォー」。内輪もめでスケール感のかけらすらなかった1作目と違い、2作目は地球の存亡がかかった話しになるはずが、案の定脱力するできになってました。こういうダメだけど愛しさを感じさせるのはラズというものなのかもしれません。 【ストーリー】 日本の駿河湾が凍ったり、ピラミッドに雪が降るなど世界的な異常気…
フランスが産んだ伝説の歌手エディット・ピアフの伝記映画「エディット・ピアフ〜愛の讃歌」。ピアフ役のマリオン・コティヤールの熱演にともかく脱帽。ピアフの伝記に忠実なので、基本的にネタバレで書きます。 【ストーリー】 「バラ色の人生」「愛の讃歌」など世界中で愛されるシャンソンの名曲で知られるピアフ(マリオン・コティヤール)は酒と麻薬により体がボロボロになり、わずか47歳で死亡した。 …
「ラスト7分11秒、あなたは絶対騙される」のキャッチコピーが話題を呼んでいる「パーフェクト・ストレンジャー」。内容にふれると、勘の良いひとには真相がばれちゃうような気がするので、とりあえず、ハル・ベリーは美人で、ブルース・ウィリスは存在感があったとだけいっておきましょう。 【ストーリー】 上司に上院議員のスキャンダルを握りつぶされ、新聞記者をやめたロウィーナ(ハル・ベリー)。ある日、…
「ワイルドスピードX3」「頭文字D」など日本を舞台にした海外製レース映画が相次いで発表されたのに影響されたのか、日本の製作スタッフがどことも知れないアジアの国を舞台に描いた「スピードマスター」。俳優陣は頑張っていたけど、レースシーンのCGに工夫がなく、テレビゲームのようだった。 【ストーリー】 アジアのどこかの国。ちっぽけだが腕のいい自動車修理工場「桜井モータース」。だが、社長の桜井…
凄腕だけど冷たい美人シェフが子供と恋人によって暖かく生まれ変わるラブコメ「幸せのレシピ」。キャサリン・ゼタ=ジョーンズにこんなかわいいラブコメが務まるとは思いませんでした。 【ストーリー】 ニューヨークの高級レストランのシェフ、ケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は天才的な料理人だが、仕事がすべて。恋人はいないし、味に文句を言う奴は客でも許さない。いつも周囲はピリピリ。ところが、姉…
中南米の歴史的英雄チェ・ゲバラの生涯を追ったドキュメンタリー「伝説になった英雄」。今から10年前の映画で、恐らく今ではこれだけ多くの証言者は得られない貴重なものだけど、ゲバラに興味がないとちょっとしんどい。
リュック・ベッソンの作品とは相性が悪い。アニメだったら少しはましかと「アーサーとミニモイの不思議な国」を見たが、中盤までよかったけど終盤失速。ベッソンはこのシリーズで引退を表明しているそうだが、続編は多分見ないだろう。 【ストーリー】 1960年代のアメリカの農村。10歳の少年、アーサー(フレディ・ハイモア)は、両親が家を空けていておばあちゃん(ミア・ファロー)と暮らしている。冒険家…
1970年代のヒット曲を題材にした「22才の別れ」。元歌もフォークなうえ、いかにも大林宣彦監督がとったらしい青臭い作品になった。大林ファン以外にはちょっと厳しいかも。 【ストーリー】 福岡のエリート商社マン俊郎(筧利夫)は、自分が子供を作れない体と診断されてショックを受ける。何となく付き合っている同僚の有美(清水美砂)は子供が欲しいが口癖。しかし、彼女の要求にこたえられないのだ。 …
近年稀に見る鬱映画だった「オープンウォーター」。アイデア一発勝負の作品かと思ったら、その続編が公開された。ただし、1作目とは関係なく進められていたのが、同じようなプロットの1作目がヒットしたので実現したもの。スタッフもキャストも1作目とは違う。 【ストーリー】 学生時代の仲間ザック(ニクラウス・ランゲ)の誕生日を祝おうと、ダン(エリック・デイン)のヨットに、エミリー(スーザン・メイ・プ…
過激な性描写で愛と孤独を描いたジョン・キャメロン・ミッチェル監督の新作「ショートバス」。前に一度感想をアップしたけど管理人に削除されていました。こういう場合、筆者には何にも連絡がないんだな。今度は削除されないように表現に気を使って再度アップ。 【ストーリー】 ニューヨークのカップルカウンセラー、ソフィア(リー・スックイン)はゲイのカップル、ジェイムズ(ポール・ドーソン)とジェイミー(…
映画というのはアクションにしろ恋愛にしろ、非日常的な物語が大部分だけど、「かもめ食堂」の荻上直子監督が再び小林聡美を主演に迎えた「めがね」は、徹底的にまったりと何も起こらない映画でした。 【ストーリー】 南の海辺の小さな宿に、めがねの女性タエコ(小林聡美)がやってきた。宿の主人ユージ(光石研)は暖かくもてなす。翌朝、目覚めたタエコは、足元に常連客のサクラ(もたいまさこ)が座っており、…
タランティーノのデス・プルーフinグラインドハウスの兄弟編、ロバード・ロドリゲス監督の「プラネット・テレーinグラインドハウス」。ゾンビ映画の王道ともいえる作品で、グロさなら今年ナンバーワンだけど、あまりにも荒唐無稽で面白かった。 【ストーリー】 米軍が極秘に開発した人間をゾンビ化させる毒ガスを、発明したアビー(ナヴィーン・アンドリュース)が米軍の特殊部隊長マルドゥーン(ブルース・ウィリス…
中国全土で感動の涙を巻き起こしたという「幸せの絆」。僕が見た映画館でも、あちこちからすすり泣きが聞こえていたけど、すれたオヤジからみると、あまりにも泣かせようという意図がありすぎて、それほど感動できませんでした。 【中国】 1980年代、中国奥地の貧しい農村。村はずれに7歳の少女、小花(チャン・イェン)が倒れていた。両親を失い、虐待する里親から逃げてきた小花は栄養失調になったらしい。村人…
100年ほど前にピーター・ラビットを作り上げた英国の女流作家の伝記映画「ミス・ポター」。深みはないけど、良質な佳作。ピーター・ラビット好きにはたまらない映画なのでは。 【ストーリー】 1902年のロンドン。上流階級の娘ベアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)は、服を着た動物達が活躍するピーター・ラビットの物語を書いていた(今の腐女子か?)が、母のヘレン(バーバラ・フリン)は30歳…
さまざまな小国が割拠する世界を少女キノと相棒でしゃべるオートバイのエルメスが旅する物語。可愛い絵柄とは裏腹にビターや殺伐としたストーリーも多かった。 【ストーリー】 一見少年のようにみえる少女キノ(声・悠木碧)は、相棒のモトラド(オートバイ)エルメス(斉藤壮馬)ともに各国をあてもなく旅している。1つの国の滞在は最大3日というルールをもうけていた。 見かけによらず格闘や銃の達人のキノは…
松田翔太が80年代の伝説のツッパリを演じる「ワルボロ」。この手の映画が好きかどうかで好みは二分されるだろうけど、僕は楽しく見ました。 【ストーリー】 80年代前半の立川。立川南3中のコーちゃん(松田翔太)は真面目な優等生だったのが、幼馴染のツッパリ、ヤッコ(福士誠治)にちょっかいをだされて、切れてしまう。その日からツッパリ道に入ったコーチャンは、ヤッコをはじめ同級生6人で錦組を結成する。 …
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韓国のホラー短編集。5つの短編と各話の終了ごとに短く流れる不気味なオカルト教団の話の全部で6話からなり、一応、6作はつながっている設定で、1つ1つは良くも悪くもないのですが、わかりにくい。5つの短編は完全にホラーとしての方向がバラバラなので、無理に一つの話にまとめなくても良かったのでは。 作品情報 2023年韓国映画 監督:チェ・ウォンギョン 出演:キム・チェウン、チョン・ジュンウォン、クォン…
2017年のタイ映画のハリウッドリメイク。ベースは一緒ですが、金持ちがより金持ちなアメリカの現状にあった形に改変されています。ラストもいかにもアメリカ映画っぽい。 作品情報 2024年アメリカ映画 監督:J・C・リー 出演:カリーナ・リャン、ジャバリ・バンクス、ベネディクト・ウォン 上映時間97分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川 2025年劇場鑑賞246本
劇団☆新感線の話題の舞台を映画館で上映する「ゲキ×シネ」の最新作。昨年秋に話題を呼んだ、鎌倉幕府滅亡をモチーフにした架空の日本のアクション時代劇です。 作品情報 2025年日本映画 演出:いのうえひでのり 出演:生田斗真、中村倫也、西野七瀬 上映時間185分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川 2025年劇場鑑賞245本
アメリカの黒人差別の歴史と音楽の歴史をモチーフにした大傑作のホラー映画。鑑賞後、考察サイトを読めば読むほど奥の深さに感動します。ネタバレあり(といってもあらかた知られていますが)のレビューですので、観たい方は事前情報なしでまず鑑賞を…。 作品情報 2025年アメリカ映画 監督:ライアン・クーグラー 出演:マイケル・B・ジョーダン、マイルズ・ケイトン、ヘイリー・スタインフェルド 上映時間137分 …
ニューヨークの救急隊の過酷な現状をリアルで陰鬱なタッチで描いた社会派映画。アメリカで救急隊員の自殺が社会問題になっているというのもわかります。 作品情報 2023年アメリカ、イギリス映画 監督:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール 出演:ショーン・ペン、タイ・シェリダン、キャサリン・ウォーターストン 上映時間125分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2025年劇場鑑賞24…
モノクロの移民映画というと、「ラ・コシーナ 厨房」で観たばかり。本作のほうが登場人物の行動が理解でき、非常に静かなタイプのヒューマンストーリーでした。 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:ババク・ジャラリ 出演:アナイタ・ワリ・ザダ、グレッグ・ターキントン、ジェレミー・アレン・ホワイト 上映時間91分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2025年劇場鑑賞242本 …
毒親、貧困の女子大生2人を描いたシスターフッド映画。宗教シーンなど唐突に感じられるところもありますが、抑制されて淡々とした雰囲気がたまらない感じの傑作です。 作品情報 2025年日本映画 監督:井樫彩 出演:南沙良、馬場ふみか、本田望結 上映時間115分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ港北 2025年劇場鑑賞241本
傷ついた一家が、偶然、市民劇団に参加したことで癒されて行く物語。ノースターでちょっとごつごつしている展開ですけど、じんわりくる小品でした。 作品情報 2024年アメリカ映画 監督:ケリー・オサリヴァン、アレックス・トンプソン 出演:キース・カプファラー、ドリー・デ・レオン、キャサリン・マレン・カプフェラー 上映時間115分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ローソンユナイテッドシネマみなとみら…
日本ではすっかりブームの落ち着いたF1ですが、本作はまさにテンションバク上がりで、レースシーンに血沸き肉踊ります。王道的なストーリーに、ギンギンのBGMそして迫力ある映像と大満足の作品でした。 作品情報 2025年アメリカ映画 監督:ジョセフ・コシンスキー 出演:ブラッド・ピット、ダムソン・イドリス、ケリー・コンドン 上映時間155分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:ローソンユナイテッドシネマみ…
オーストラリアの鬼才、アダム・エリオット監督が8年がかりで制作したクレイアニメ。一人の女性の数奇な運命をブラックユーモアたっぷりに描いています。 作品情報 2024年オーストラリア映画 監督:アダム・エリオット 声の出演:セーラ・スヌーク、コディ・スミット=マクフィー、マグダ・ズバンスキー 上映時間94分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2025年劇場鑑賞238本
アン・ジュングン(安重根)による伊藤博文暗殺を描いた歴史サスペンス。韓国では大ヒットしたそうですが、僕からすると作品自体は普通という感じでしょうか。 作品情報 2024年韓国映画 監督:ウ・ミンホ 出演:ヒョンビン、パク・ジョンミン、リリー・フランキー 上映時間114分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2025年劇場鑑賞237本
人間の欲望や心の暗部を描いた韓国映画。ラストはハッピーエンドかバッドエンドかは観る人によってことなりそうだけど、ある種のフェチズムの理想かもしれません。 作品情報 2024年韓国映画 監督:キム・デウ 出演:ソン・スンホン、チョ・ヨジョン、パク・ジヒョン 上映時間115分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2025年劇場鑑賞236本
単純な犯罪のはずが思わぬハプニングで二転三転していく様子を、伏線はりまくりの脚本で描いたサスペンス。ちょっとチートな武器もでてくるとはいえ、俳優たちの巧みな演技で最後まで楽しませてくれました。 作品情報 2025年日本映画 監督:堀江慶 出演:三浦りょう太、浅川梨奈、石田明 上映時間114分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2025年劇場鑑賞235本
コロナ禍で学校生活が制限された天文部員たちが、夢や希望をかなえようともがく青春ストーリー。さわやかさに心をうたれますが、ちょっと話を詰め込みすぎた感じも。 作品情報 2025年日本映画 監督:山元環 出演:桜田ひより、水沢林太郎、岡部たかし 上映時間126分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2025年劇場鑑賞234本
ダニー・ボイルが携わる28時間後、28日後に続くシリーズ3部作の3作目。ゾンビ映画というよりは、少年の成長を描いたアドベンチャー映画という印象です。でも、前半の感染者が襲ってくるかの怖さはなかなかのもの。 作品情報 2025年イギリス映画 監督:ダニー・ボイル 出演:アルフィー・ウィリアムズ、ジョディ・カマー、アーロン・テイラー=ジョンソン 上映時間115分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネ…
テレビアニメと違い、原作よりのダークな雰囲気を漂わせる映画「LUPIN THE IIIRD THE MOVIE」シリーズの第5作。僕は過去作を観ていなかったので、あまりにもダークでホラーな感じにびっくりしました。 作品情報 2025年日本映画アニメ 監督:小池健 声の出演:栗田貫一、大塚明夫、片岡愛之助 上映時間93分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2025年劇場鑑賞232本
序盤はご都合主義のありがちなキラキラ青春映画で、途中退席しようかと思うくらいイライラしましたが、さすがは「ヒロイン失格」などの幸田もも子原作とあり、途中から確変。そつなく作品をまとめました。ただ、僕の鑑賞後、同キャストでドラマ化も発表され、なんのために入場料を払ったのかというがっかり感も。 作品情報 2025年日本映画 監督:松田礼人 出演:畑芽育、大橋和也、木村慧人 上映時間102分 評価:…
人がいっぱい死ぬアニメは苦手ですしテレビシリーズが長いと途中で挫折しまうので、本作や鬼滅の刃の劇場版は自分から観に行く気はないのですが、娘がファンなので一緒に行ってきました。 作品情報 2025年日本映画アニメ 監督:御所園翔太 声の出演:中村悠一、櫻井孝宏、永瀬アンナ 上映時間111分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ湘南 2025年劇場鑑賞230本
2017年にたった一人で7年がかりで制作され、狂気のストップモーションアニメといわれた「JUNK HEAD」の続編。 キモ可愛い独創的なクリーチャーたちに度肝を抜かれつつ、壮大なスケールに唖然とします。一度では理解しきれなかったのでもう一度観に行こうかな。 作品情報 2025年日本映画アニメ 監督:堀貴秀 出演:松岡草子、杉山雄治、三宅敦子 上映時間105分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ …
雰囲気は良いんだけど脚本ががばがばで、最後夢オチかと思ったほど。でも、がばがば過ぎて内心突っ込みながら観られたので、そこそこ楽しめました。 作品情報 2024年韓国映画 監督:イ・ヨソプ 出演:カン・ドンウォン、イ・ムセン、イ・ミスク 上映時間99分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2025年劇場鑑賞228本
ブログにアップするのを忘れてました。上半期のベスト10です。今年も秀作ぞろいでした。例年に比べてハリウッドを含め割と有名どころが上位に入りました。格差、貧困をテーマにした作品や国際情勢のドキュメンタリーが上位に入っているのも今年の特徴です。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
1940年、撃沈した敵船の乗組員を救助した潜水艦の実話。イタリアの戦争映画はこれまで観たことがなかったので興味深かった。 作品情報 2023年イタリア、ベルギー映画 監督:エドアルド・デ・アンジェリス 出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、マッシミリアーノ・ロッシ、シルヴィア・ダミーコ 上映時間121分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ座間 2024年劇場鑑賞249本
韓国の月面着陸を描いたSFスペクタクル大作。韓国人の自国上げはすごいけれど、月でのCGは割とよくできているのに、地上でのイノシシのCGがとてもチャチというアンバランスは笑えました。 作品情報 2023年韓国映画 監督:キム・ヨンファ 出演:ソル・ギョング、ド・ギョンス、キム・ヒエ 上映時間129分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズグランベリーパーク 2024年劇場鑑賞248本
性暴力を扱って話題の作品で、関連シーンは男の僕が観ても吐き気がするほど不愉快でした。さらに、原作からかもしれませんが、男は暴力的、女は被害者と単純な二元論に落とし込んでいるのも不快。一連の騒動も踏まえて、今年ぶっちぎりのワーストです。 作品情報 2024年日本映画 監督:三木康一郎 出演:奈緒、猪狩蒼弥、風間俊介 上映時間116分 評価:★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2024年劇場鑑賞…
若きクリエイターの情熱と挫折を描いているのですが、「ルックバック」と同時期の公開は痛かった。3Gキャラにもはまれず、眠気との戦いでした。 作品情報 2024年日本映画アニメ 監督:ぽぷりか 声の出演:花江夏樹、伊瀬茉莉也、内田雄馬 上映時間68分 評価:★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2024年劇場鑑賞246本
マイアミの黒人刑事コンビを主人公にした人気シリーズ第4弾。1作目は1995年なんですが、僕はシリーズ初見。ストーリーは突っ込みどころ満載でしたけど、アクションは工夫していて面白かった。 作品情報 2024年アメリカ映画 監督:アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー 出演:ウィル・スミス、マーティン・ローレンス、ジェイコブ・スキピオ 上映時間115分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プ…
アレクサンダー・ペイン監督作品らしい、1970年の全寮制学校を舞台にした心温まるヒューマンドラマ。まんべんなくよくできた秀才型の作品といえましょう。 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:アレクサンダー・ペイン 出演:ポール・ジアマッティ、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ドミニク・セッサ 上映時間133分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2024年劇場鑑賞244本
韓国の名優2人によるホラー。最後まで科学で分析できるのか、それとも超常現象なのかどちらともとれますが、僕は超常現象派でしょうか。今年みたホラーの中ではお気に入りの部類です。 作品情報 2023年韓国映画 監督:ユ・ジェソン 出演:チョン・ユミ、イ・ソンギュン、キム・グムスン 上映時間94分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2024年劇場鑑賞243本
台湾映画の名作の日本リメイクですが、ラストが記憶と全然違っていて、あらためて台湾版のあらすじをネットで確かめました。オリジナルファンとしては日本版の解釈にはがっかり。主人公たちを高校生でなくて大学生にしたのも大人の事情というやつでしょうか。 作品情報 2024年日本映画 監督:河合勇人 出演:京本大我、古川琴音、横田真悠 上映時間114分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2024年…
音を立てると襲ってくる宇宙人の恐怖を描いた人気ホラーの第3弾。過去2作の主役だったエミリー・ブラントは登場せず、宇宙人が地球を襲撃した当日のニューヨークのパニックをキャストを一新して描いています。 作品情報 2024年米国映画 監督:マイケル・サルノスキ 出演:ルピタ・ニョンゴ、ジョセフ・クイン、アレックス・ウルフ 上映時間100分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:ブルク13 2024年劇場鑑賞241本…
1999年のタイを舞台に、それまでずっと一緒だった双子の女子中学生が、初恋に落ちたことで大人への階段を上っていく物語。タイの田園風景は異国なのにどこか懐かしく、切なく悶え死にそうなストーリーとともに、僕の心に突き刺さりました。 作品情報 2023年タイ映画 監督:ワンウェーウ・ホンウィワット、ウェーウワン・ホンウィワット 出演:ティティヤー・ジラポーンシン、アンソニー・ブイサレート、スパクソーン・…
韓国の名匠、ホン・サンス監督の新作で、彼の作品で初めて寝ないでみられた。体調を整えて臨んだかいがありました(笑)。 作品情報 2022年韓国映画 監督:ホン・サンス 出演:クォン・ヘヒョ、イ・ヘヨン、ソン・ソンミ 上映時間97分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:シネマジャック&ベティ 2024年劇場鑑賞239本
父親を事故で失った高校生の喪失感と行き場のない怒りを描いたフランス映画。高校生はゲイでベッドシーンも多く、さすがフランスの高校生は進んでいると本筋とは若干ずれたことを思ってみていました。 作品情報 2022年フランス映画 監督:クリストフ・オノレ 出演:ポール・キルシェ、ジュリエット・ビノシュ、ヴァンサン・ラコスト 上映時間122分 評価:★★(五段階) 観賞場所:シネマジャック&ベティ 2024…
チェンソーマンの藤本タツキの短編漫画を、押山清高が監督、脚本、キャラクターデザインを1人で手掛けてアニメ化。創作者にとって非常にエモい作品で世評が高いのがわかるのですけど、特典で配られた漫画と登場人物の苗字が違うのはなぜだろう。 作品情報 2024年日本映画アニメ 監督:押山清高 声の出演:河合優実、吉田美月喜 上映時間58分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2024年劇場鑑…
M・ナイト・シャマランの娘のイシャナ・ナイト・シャマランの監督デビュー作で、父親は制作に回ってます。作風はかなり影響されてると思いました。賛否両論のようですけど、個人的には雰囲気は悪くなかったと思います。ややネタばれの感想を。 作品情報 2024年アメリカ映画 監督:イシャナ・ナイト・シャマラン 出演:ダコタ・ファニング、オルウェン・フエレ、オリヴァー・フィネガン 上映時間102分 評価:★★★…
環境保護のためテキサスの石油パイプラインを爆破させようとする若者たちを描いたサスペンス。アメリカ映画にしては珍しく、テロリストを主人公にした作品です。配給のネオンは「パラサイト 半地下の家族」「逆転のトライアングル」「落下の解剖学」と小規模ながら尖ったラインナップの会社で、さすがの眼力。 作品情報 2022年アメリカ映画 監督:ダニエル・ゴールドハーバー 出演:アリエラ・ベアラー、サッシャ・…
英国のシンドラーと呼ばれ、669人のユダヤ人の子どもを救った実在のエピソードの映画化。「関心領域」「フィリップ」と違って王道的な描き方でした。 作品情報 2023年イギリス映画 監督:ジェームズ・ホーズ 出演:アンソニー・ホプキンス、ジョニー・フリン、ヘレナ・ボナム・カーター 上映時109分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2024年劇場鑑賞234本
柚月裕子原作の警察ミステリーですが、まさかこういう方向にならないよなというよくあるパターンになってしまったのは残念。配役もちょっとネタばれっぽくなってしまって。 作品情報 2023年日本映画 監督:原廣利 出演:杉咲花、萩原利久、安田顕 上映時119分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2024年劇場鑑賞233本
10世紀のインドを舞台にした豪華絢爛の史劇「PS1 黄金の河」の続編。全編に比べて派手なアクションが少なかったのが残念。史劇だけあって、史実通りに思わぬ人が途中退場するなどインド古代史を知らない分、驚きはありました。 作品情報 2023年インド映画 監督:マニラトナム 出演:ヴィクラム、ジェヤム・ラヴィ、アイシュ…
90歳でベストセラーエッセイを書いた佐藤愛子を、今年90歳の草笛光子が熱演。タイトルとはうらはらに、年をとっても素敵な生き方ができると実感できるユーモア交じりのヒューマンストーリーでした。 作品情報 2024年日本映画 監督:前田哲 出演:草笛光子、唐沢寿明、真矢ミキ 上映時99分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2024年劇場鑑賞231本