締め切りが迫ってきて、校正はやや焦っています。湖南省安化県の茶業について、戦前に出版された『支那省別全誌』湖南篇は大変良い参考書です。最近、中国では名前を変更…
お茶が大好き。中国茶、日本茶、日本茶道など書いています。毎月の茶会情報も。中国語、中華料理も
北京生まれ北京育ち。来日してから20年以上経ちます。2児の母。趣味はお茶。また船橋で小さな中国語教室と毎月一度中国茶茶会を運営。今年4月景徳鎮を旅しました。ただいまその様子を掲載中。
2025年6月
『茶の民族誌』p.171の引用元:『支那省別全誌 』第十巻・湖南省(1918)
締め切りが迫ってきて、校正はやや焦っています。湖南省安化県の茶業について、戦前に出版された『支那省別全誌』湖南篇は大変良い参考書です。最近、中国では名前を変更…
諸岡存の『茶経評釈』は、個人的には『茶経』の解釈書の中でも、情報量の豊富さと観察力の鋭さにおいて最も優れていると思う。ただ一つ難点がある――読みづらいのだ。 …
『茶の民族誌』p167-168引用元:諸岡存『茶経評釈』卷二②
諸岡存氏の『茶経評釈』は大変重宝です。初版は戦時中の1941年。戦時中という、日本を取り巻く厳しい状況の中で、これほど素晴らしい書物が書かれたことには、ただ脱…
『茶の民族誌』p162の引用元:『湖北通志』巻14雍州蛮は盤瓠の子孫や
民国『湖北通志』巻14舆地志十四 藩封 第585页荆州雍州,此南朝所置。雍州治襄阳。雍州蛮,盘瓠之后也。种落布在諸郡县。訳:荆州と雍州は、南朝によって設置され…
メモです。サイト:中国省别全志(日本)09湖北省 - 道客巴巴 どうやら、日本の大正時代に出た『支那省別全志』は、中国のサイトにすべてアップされているようです…
「土家族の茶に関しては、土家族に限らず湖北省の山地、平地を問わず、「蛮」といわれた諸民族の動向の中から、土家族としての姿を見出さねばならない。『古代長江中游的…
"土家族の油茶については、恩施県地方に多く分布しているが、鄂西東部の長陽県方面の土家族にはみることができない。これについて、『土家族風俗志』には”茶,土家族生…
『茶の民族誌』p154、159の引用元:《土家族簡史》(1986)
"しかし、前述の恩施県五峯郷の製茶法をみても、土家族固有の伝統的な製茶法とは思えない。つまり、土家族の茶は、土家族が住みつく前の民族による茶を継承しているので…
p64。『桐君録』についての解釈です。推定では、東晋から5世紀頃にかけて成立した書物ですが、後世には伝わらず、すでに散佚しています。諸岡氏によれば、この時代の…
『茶の民族誌』p158の引用元:『湖北通志』巻11「巴東眞香茗也」という出典
巴山峽川は最も古い茶産地の一つであり、陸羽も訪ねたと推定されている。この地域は、湖北省巴東県から長江三峽を経て四川省川南の群山に至る一帯を指す。 巴山︰湖北省…
『茶の民族誌』p158引用元:施海根《中国名茶図譜》緑茶篇(1995)
訳者注原書にはいくつか誤記があります。「転监年间」は「天監年間」の誤り、「任日方」は「任昉」、「【述昇记】」は「【述異記】」の誤記です。ここに訂正いたします。…
『茶の民族誌』p154引用元:王承尧等《土家族土司簡史》(1991)
湖南省の「永順彭氏土司」については、『茶の民族誌』(p.154–155)に簡単な記載がある。土家族は地理的には、主に以下の地域に分布している: 湖南省・永順…
『茶の民族誌』p133-152引用元:《支那省別全誌》湖北省茶関係
夕食はそばのジャンジャン面でした。
大豊町の碁石茶。摩訶不思議なお茶です。動画は2023年の夏でした。
『茶の民族誌』p127-130の引用元:1990版の《贵州瑶族》
中国の第7回人口普査(2020年)の統計によると、瑶族は言語、習俗、信仰の違いにより、4つの支系に分類される。すなわち、瑶語支系、苗語支系、侗水語支系、漢語方…
『茶の民族誌』p126の引用元:《三都水族自治県概況》水族の茶
水族の茶に関する研究報告はほとんど存在しない。『茶の民族誌』第2章では記述が少ないものの、貴重な分析が含まれている。引用元は、1986年に刊行された『三都水族…
今日一枚ほぐして、今年の蟒蛇菁晒青毛茶と飲み比べてみようと。香りが良いですね。
貴州省にもう一つ土着民族はコーラオ族。このコーラオ族もベトナムの少数民族の一つです。ベトナム語はNgười Cờ Lao / 𠊛旗勞。動画はベトナム北部、ハザ…
『茶の民族誌』p123-124の引用元:王偉等《布依族》(1991)布依族の飲食習俗と茶
夕食は「排骨玉米湯」(スペアリブとトウモロコシスープ)でした。
ベトナム北部にあるライチョウ省・イエンバイ省・ラオカイ省の3省にまたがるホアンリエンソン山脈は、かつてこの山脈のエリアにホアンリエンソン省があった。ホアン・リ…
布依族概略人口:2021年に発表された第7回国勢調査(人口普査)の結果によると、布依族の人口は3,576,752人、約358万人である。そのうち、貴州省に27…
ペトナムの民族:ボイ族(Bo Y, 中国のプイ族、布依族)の動画
ボイ族(Bố Y族)は、古代の駱越を祖先とする民族である。言語や起源、習俗、服装などが中国の布依族に近いため、ベトナム北部の布依族ともみなされることがある。ベ…
『茶の民族誌』p117の引用元③《黔西南布依族苗族自治州概况》&チャの起源の地域
"さらに黔西南布依族苗族自治県(州)についてみると「経済作物中甘蔗有14个品种,油菜20多个品种,落花生有7个品种,芝麻有5个品种,(中略)茶叶有18个品种」…
『茶の民族誌』p122の引用元:凌純声等《湘西苗族調査報告》における苗族の飲食
凌純声、芮逸夫著《湘西苗族調査報告》は中国のサイトで読むことができる。(クリックしてください)出版は1978年 南天書局。 引用は頁74の苗族飲食部分の二行と…
『茶の民族誌』p120の引用元:林恵祥《中国民族史》(1937)
民国時代に出版された林恵祥の《中国民族史》(1937)は、すぐに日本語に翻訳され、《支那民族史》の書名で1940年に刊行された。林恵祥(りん けいしょう、Lí…
昨日航空便で中国からきました。11冊です。ほとんどが古本なので、今日はきれいに拭いて、半日ほど日向に干してから本棚に並べた。少数民族のお茶について知れば知るほ…
以前購入した宜興茶壺(黄降坡泥)、容量は110㏄。いろいろな黒茶を試してみた末、最終的に落ち着いたのは煎茶でした。出水口は日本の急須のように細かくないため、深…
"貴州省に早くから住んでいた民族は、漢代の「西南夷」と呼ばれた古代の稲作民族であり、「井の中の蛙大海を知らず」の名言を残した「夜郎国」などが原形となてきたわけ…
"貴州省には十五民族がおり、チベット系民族として彝族、羌族(チャン族)、白族、それに近い民族として蒙古族、満族、それに西方からの回族、最も多いのが稲作民族の傣…
『茶の民族誌』p117の引用元②《黔東南苗族侗族自治州概况》
黔東南・黔南・黔西南の三つの自治州があります。その地理的な位置関係は、以下の地図をご覧ください(百度地図より編集)。地図をクリックすると拡大表示されますこちら…
『茶の民族誌』p117より(引用は青字)貴州省各地の茶をみると、《黔南布依族苗族自治県概况》(現在は自治州)には前述の都匀毛尖を筆頭にして、独山高寨茶、長順古…
『続黔書(ぞくけんしょ)』は清代好気の地誌所。著者の張澍(ちょう じゅ 1781-1847)は清代、貴州玉屏県の知事。こちらのサイトで読むことができる。《中国…
おはようございます。暦上で2025年の梅雨入りは6月11日(水曜日)ですね。千葉は今日は晴れていたので、お天気の良いうちに朝のウォーキングをしてきました。しば…
『茶の民族誌』p115の引用元:清・道光年間の『遵義府志』(1841)。頁382。字が読みづらい。校正の際には、中国貴州省・遵義市編纂委員会弁公室発行の『遵義…
『茶の民族誌』p113引用元:『新修支那省別全誌』貴州省(下)(1940年代の貴州緑茶)
確認すみ。『茶の民族誌』頁112-113の内容は『新修支那省別全誌』貴州省(下)の53頁を引用している。おかげで「石阡茶」について大変印象に残った。石阡茶は…
『茶の民族誌』p112引用元:『支那省別全誌』貴州省(1920年代の都匀紅茶製造)
『茶の民族誌』の各章では、『支那省別全誌』および『新修支那省別全誌』の資料が頻繁に引用されている。前者は1920年前後、後者は1940年代に刊行されたもので、…
『茶の民族誌』p111引用元:『新修支那省別全誌』貴州省(上)石阡茶
My中国語訳:贵州几乎各县都产茶,比如石阡自古以出名茶而闻名,清末年间该县的茶叶已达年度约20万余斤的数额。石阡茶南路取道镇沅运至湖南,北路通过乌江水路运至…
『茶の民族誌』p108-109の引用元:『新修支那省別全誌』第四巻貴州省(上)
**********************************『新修支那省別全誌』第四巻貴州省編の発行は1943年。こちらのリンクで見ることができる。新…
東京駅は混んでいましたが、名古屋行きの新幹線は空いていました。
【安化黒茶】2008年白沙渓・百両茶削り。心がざわつくような華やかな香りもなく、渋みも感じられない。17年という歳月の中で、百両茶の内部にはどのような変化が…
2025年6月
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締め切りが迫ってきて、校正はやや焦っています。湖南省安化県の茶業について、戦前に出版された『支那省別全誌』湖南篇は大変良い参考書です。最近、中国では名前を変更…
諸岡存の『茶経評釈』は、個人的には『茶経』の解釈書の中でも、情報量の豊富さと観察力の鋭さにおいて最も優れていると思う。ただ一つ難点がある――読みづらいのだ。 …
諸岡存氏の『茶経評釈』は大変重宝です。初版は戦時中の1941年。戦時中という、日本を取り巻く厳しい状況の中で、これほど素晴らしい書物が書かれたことには、ただ脱…
民国『湖北通志』巻14舆地志十四 藩封 第585页荆州雍州,此南朝所置。雍州治襄阳。雍州蛮,盘瓠之后也。种落布在諸郡县。訳:荆州と雍州は、南朝によって設置され…
メモです。サイト:中国省别全志(日本)09湖北省 - 道客巴巴 どうやら、日本の大正時代に出た『支那省別全志』は、中国のサイトにすべてアップされているようです…
「土家族の茶に関しては、土家族に限らず湖北省の山地、平地を問わず、「蛮」といわれた諸民族の動向の中から、土家族としての姿を見出さねばならない。『古代長江中游的…
"土家族の油茶については、恩施県地方に多く分布しているが、鄂西東部の長陽県方面の土家族にはみることができない。これについて、『土家族風俗志』には”茶,土家族生…
"しかし、前述の恩施県五峯郷の製茶法をみても、土家族固有の伝統的な製茶法とは思えない。つまり、土家族の茶は、土家族が住みつく前の民族による茶を継承しているので…
p64。『桐君録』についての解釈です。推定では、東晋から5世紀頃にかけて成立した書物ですが、後世には伝わらず、すでに散佚しています。諸岡氏によれば、この時代の…
巴山峽川は最も古い茶産地の一つであり、陸羽も訪ねたと推定されている。この地域は、湖北省巴東県から長江三峽を経て四川省川南の群山に至る一帯を指す。 巴山︰湖北省…
訳者注原書にはいくつか誤記があります。「転监年间」は「天監年間」の誤り、「任日方」は「任昉」、「【述昇记】」は「【述異記】」の誤記です。ここに訂正いたします。…
湖南省の「永順彭氏土司」については、『茶の民族誌』(p.154–155)に簡単な記載がある。土家族は地理的には、主に以下の地域に分布している: 湖南省・永順…
夕食はそばのジャンジャン面でした。
大豊町の碁石茶。摩訶不思議なお茶です。動画は2023年の夏でした。
中国の第7回人口普査(2020年)の統計によると、瑶族は言語、習俗、信仰の違いにより、4つの支系に分類される。すなわち、瑶語支系、苗語支系、侗水語支系、漢語方…
水族の茶に関する研究報告はほとんど存在しない。『茶の民族誌』第2章では記述が少ないものの、貴重な分析が含まれている。引用元は、1986年に刊行された『三都水族…
今日一枚ほぐして、今年の蟒蛇菁晒青毛茶と飲み比べてみようと。香りが良いですね。
貴州省にもう一つ土着民族はコーラオ族。このコーラオ族もベトナムの少数民族の一つです。ベトナム語はNgười Cờ Lao / 𠊛旗勞。動画はベトナム北部、ハザ…
撮影:20240514 撮影場所:潮州鳳凰単叢博物館内(潮州鎮) 鳳凰単叢茶が好きな方だったら「宋種」というお茶をご存じだと思います。「宋種」は単叢茶の中で…
潮州古城はおいしい食べ物がたくさんある。「お勧めの店がありますか」と炭起こしを教えてくれた鳳凰単叢茶店の若店長に聞いたら美食街にある「瀛洲獅頭鵝」の店がよいと…
潮州古城の城楼ー広済楼。明の洪武三年(西歴1370年)に建てられ、600年以上の歴史を持つ。撮影:20240513
撮影:20240513 撮影場所:潮州古城牌坊街【茶山酒肆】店。綺麗な若い女性(店長?!)が潮州工夫茶の炭起こし方を教えてくれた。 その日学んだこと:①使う炭…
2024中国茶産地訪問⑩武夷山から潮州へ潮州古城を散策@20240513武夷山から潮州への移動は電車を使った。潮州は潮州古城牌坊街の近くにある民宿ー「梅香居」…
前回のつづき~2024中国茶産地訪問⑨武夷山市下梅村訪ねた日は小雨で写真はあまり積極的に撮らず。武夷山の下梅村は武夷山市武夷街道の管轄で武夷山市の中心部に位置…
(2024)7月月茶会の内容日時:7月6日土曜日と7月7日日曜日午後13:30~場所:船橋中央公民館内容:前半→《茶の民族誌》第1章雲南と周辺国のヤオ族の茶(…
2024中国茶産地訪問⑧武夷山星村鎮に美しい畲族村ー黎前村 武夷山滞在の三日目、すこし時間があったので武夷山風景区、即ち武夷山正岩茶地区からすこし離れたところ…
引き続き5月の中国茶産地訪問のレポートです。前回のつづき。 今回の武夷茶訪問は武夷山に三日間滞在した。滞在した日の夜は2回ほど陳永霖先生のお店&茶室をお邪魔し…
お茶請けその一:上海空港で購入した「五香豆」。北京で生活をしていた小さい頃によく食べたおやつ。日本にはいかり豆のようなおつまみはあるが、この「五香豆」は日本の…
本日の茶譜20240601-02① 冷茶:石古坪烏龍茶(荒茶)これは先月石古坪村を訪ねた時、村の茶農家・藍逸森さんの家で購入したもの。まだ荒茶の段階でこれか…
6月の月茶会は【《茶の民族誌》を読む】の2回目でした。今回は前月(2024年5月)の中国茶産地、武夷山と潮州の訪問報告に併せ、第5章福建北苑団茶、武夷山烏龍茶…
武夷山の茶師の中に劉という苗字の方が多い。中国国家級非物質文化遺産・武夷岩茶制作技芸伝承人、劉宝順氏(商品名は「幔亭」)、同じく伝承人劉国英氏(商品名は「岩上…
劉斌さんのお店でお茶を飲んでいたらグループの方が御当地の名物おやつ「光餅」を買ってきた。ぴりっと辛口でサクサクと薄いせんべいの食感。これは美味しかった。撮影:…
2024中国茶産地訪問④武夷山茶人劉斌氏の「武夷山郷愁記憶館」撮影:20240511武夷山滞在2日目。武夷山茶人劉斌氏の案内で「武夷山郷愁記憶館」を見学。この…
Date:20240510建甌市にて。県級市。つもり行政レベルは「県」。人口42万。建甌市に半日ほど滞在し、宋代点茶方式を復元する宋茶北苑·建州宋式点茶伝習所…
2024中国茶産地訪問②友人と落ち合わせして建甌へ前回の続き~本来なら高鐵の武夷山北駅を降り、そこでタクシーを拾い、武夷山北駅から約12㎞の所にある武夷山観光…
2024/5中国茶産地訪問①日本から武夷山への乗り継ぎ 日本から武夷山に行くには、いろいろルートがありますが、私は成田ー上海まで飛行機(上海で一泊)、翌日上海…
☆再度掲載☆ 昨日無事帰国しました。予定をしていた臨滄地方訪問はスケジュールの関係で今回行くことを辞めましたが、他の日程は武夷山ー潮州(鳳凰山、石古坪村)ー…
建瓯に向かっています@20240510