今日も中1の数学、文字式の利用の問題を紹介します。【問題】7でわると4余る正の整数Aと、7でわると5余る正の整数Bがある。 2A+3Bを7でわったときの余りが2となることを説明しなさい。割り算の余りを考える問題はよくテストにも出ますが、苦手な生徒が多いジャンルです。ではなぜ難しいと感じるかというと、数字の世界なので具体性がなく、イメージしづらいことが一因です。しかし、ここで本当に身につけなければいけないことは、...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
時々、様々なリクエストをいただくので、できることはあるかなぁ…とあれこれ考えています。まずは、短期特別コースを作ってみました。思いの外、理科・社会に悩んでいる中学生が多く、だからと言って、通年で理科・社会をするほどでもない。集合塾で理科社会を増やすにも、部活もあるし、時間がない。そういう悩みを解決する方法はないか…と考えました。単発にすればいいんじゃない?苦手な単元だけ選べれば、そこだけピンポイント...
すべての言語は、言葉のつながりになっています。人間が話し始めた最初の頃は、普通の鳴き声や叫び声とは違う、他と区別される音から言葉が生まれたのでしょう。まずは単語ができ、そこから長い時間をかけて、言葉の順番に意味をもたせたり、言葉を少し変形させることをしたり、言葉をつなぐ言葉(助詞や接続詞)を生み出したりしたのでしょう。そうやって複数の言葉をつなぐことで表現力が目覚ましくアップしたはずです。その言葉...
英語の長文読解では、国立大学の二次試験やそれなりの私立の入試問題では、ボリュームも単語レベルもかなり上の問題が出されます。そればかりか、徳島県の高校入試でも、かなりのボリュームの読解問題が毎年出題されています。その際、ちょっと自分には力不足だなと思う問題文を読んだときには、知らない単語を飛ばしたり、文法的に理解できないところは、単語の意味だけをとって読み進めたりします。しかし、それではいい点を取れ...
文明とはよく言ったもので、文によって世の中が明らかになることです。文字以前から人間は動物界で独自の進歩をしていたようです。火のコントロールを覚え、言葉を使って会話を始めていたはずです。しかし、文字を発明してからそのスピードが一気に上がります。聞き言葉・話し言葉よりも書き言葉で文字にして残すこと。それを読み書きできることが、その人の能力に直結するようになりました。それは現在でも同じです。最近、教科書...
人間、能力には限界がありますから、何もかもすべて覚えることはできません。なるべくコンパクトに覚えていきたいものです。そうしないと、新しいことを覚え込むと、前のことはすぐにパンクしてしまいます。コンパクトにするには、何もかもを覚えるのではなく、いちばん大事なことの意味を要約して理解し、それまでの記憶と関連付けて覚えなければいけません。そうすれば覚えておくべきことは最小になり、前のことはジャバラに折り...
人間の記憶とは不思議なものです。たとえば同窓会などで昔話になり、すっかり思い出すことのなかった話を友達から聞いて、そんなこともあったねえと何十年ぶりに思い出す、ということがあります。私達講師も、普段は小・中学校の算数数学の全単元のあらゆる問題を覚えていて、重要なポイントはこれだとか、この問題はここから解くとか、全部つらつらと喋ることはできません。しかし、一旦その授業になると途端に大事なことをほとん...
最近、「頭にいれる」という言葉をあまり使わなくなった気がします。昔はよく、「頭に入ったか?」というふうに聞かれたものです。頭に入れるとは、大事なことを理解して記憶して、それを必要なときに思い出せるようにしておくことだと思います。学校や塾はもちろん、家庭や社会の中で新しいことを見聞きしたとき、そのときは理解できたとしても、記憶が定着していつでも思い出せる状態になって初めて、頭に入ったと言えると思いま...
小学校で英語が教科化され、その流れで、中学の教科書は、前回の改訂で話すことに重きを置いた雰囲気になりました。その教科書も、来年には、はや改訂を迎えます。小学校で英語教育を受けた中学生たちと数年、勉強をしてみて感じたことは色々ありますが、一番感じることは、英語を話すことに抵抗が無くなってきたということでしょうか。これは、小学校でどんどんしゃべる教育がされていることの成果だと思います。反面、細かな文法...
最近の子供たちは、ホントに忙しい。私たちが子供のころに比べると、遊ぶツールも多いし、スマホなんかがあるから、人間関係も複雑です。その上、お稽古ごとだって、ありとあらゆるものがあって、「僕、忙しいんじょ!」とかいう小学生が多いのも納得できます。でも、だからと言って、それに流されていては、本末転倒というか、未来がない。「優先順位をつけてよ!」と、よく生徒に言います。勉強、部活、遊び、習い事・・・。将来のこ...
「わからない」ということが、わかっていない子が、実は、すごくたくさんいます。例えば、英語の演習問題を宿題にしたとして。。。次の時間に、「わからんとこなかった?」なんて聞くと、「いけます」という子は、本当に多いんです。そこで、一歩踏み込んで、「じゃぁ、これは、何がどう間違えてたの?」などと質問してみます。赤でピンがついて、直してある問題です。自分が書いた答えが間違いである理由と、正しい答えの正しい理...
昨日みたいなことを言うと、粘ったふりだけする子が絶対にいます。図形をぬりぬりして真っ黒で、何が何だかわからない状態にするんです。「塗ったら、何かわかるんかーい!」って言ってやりたくなります。あるいは、「1時間考えたけど、できません」とか言ってみる。「じゃぁ、考えたこと、ぜ~んぶ言ってみて」って言っちゃいます。ぼけーっと1時間過ぎてます。それ、考えたって言いませんから!ww図には、わかるところを書き込む...
新しく担当する生徒の多くは、「先生、これ、わからんー」と、真っ白な問題を出してきます。例えば、古文のページを開いて、「これ、やろうと思ったけど、いっちょも、わからん!」と言ってきたり・・・ところが、よく見てみると、古文といっても中学生の古文ですから、教科書で出たような簡単な古語の意味を問われたり、現代仮名使いに直したり、内容を問う選択問題だったり、とにかく基本です。しかも、ほとんどの単語の横には現代...
昨日の続きですが、計算ミスが多い子の特徴もあります。とにかく、途中式を書かない。式が最後まで完結していない。この二つは、本当に多いんです。実は、ミスが少ない子や成績がいい子は式を書きます。そんな風に言うと、頭の中で、答えまで出しておいてから、式を書き始めたりする小学生がいますが、そうではないんです。書くという作業で、考えているのです。頭の中でやっていることを書いていくことで、意識を大事なところに集...
とんでもなく簡単な足し算や掛け算でミスって、「あ゛~、私、ばかじゃない?」って、ショックを受けたこと、誰にも、一度や二度はあるはずです。かくいう私も、計算ミスは、よくしていたので、その気持ちは、と~っても良くわかりますww昔、塾で教えていたころ、ミスが多い子と、ミスが少ない子、何が違うか、じっくり観察したことがあるんです。まずはじめに気づくのは、普段解いている問題量の違いです。概して、演習量を多く...
昨日の英語の見直し方は、数学(算数)にも使えます。計算問題にこそ使ってほしい!計算ミスを発見するために、自分が書いた計算式や筆算を見ながらチェックしてもみつかる確率は低いです。授業中に、「先生、これ、どこが違うん?」って言われて、筆算や方程式の間違い探しをするとき、たいていは「自分で探せよぉー」と言いますが、wwwそれでも、みつけられないとき、私は、自分は自分で新しく解きます。生徒が書いてる式を見...
テストでのケアレスミスは、誰しも経験があると思います。「ちゃんと見直しなさいよ!」とは言われても、見直し方を教えてくれる人は、残念ながらあまりいませんね。今日は、英語の見直し方法を1つご紹介しましょう。単語のつづりを間違えた、最後のクエスチョンマークを忘れた、aやtheを忘れた、中1の始めのこんなミスから始まって、とにかくケアレスミスが多い英語。でも、中学生の場合、テスト時間中に、一番時間が余るのも英語...
中ぐらいの成績の場合、漢字や単語の覚え方もヤバいですwww「これ、次までに覚えといて!」なんて言うと、“10回書くんですか? 1行ぐらい?”なんて聞いてくる子がいるんです。「小学生かー!」って、思わず言ってしまいますが、ほんとにいるんです。3回書いて覚えられたら、3回でいいし、10回書いても覚えられなかったら、10回ではダメだし、1回も書かなくても覚えられれば、書かなくたっていいでしょ?ようは、覚えられればいい...
今日は、社会科の覚え方のお話。中3で、なんとか早く成績を上げなければいけないときに一番手っ取り早い教科は、社会。。。とよく言われます。まぁ、暗記科目なので、覚えたら、その分、点数になっていきます。しかし、中ぐらいの成績の子の場合、それが覚えられない。こんなことがありました。社会のテキストを2ページずつできるようにするという宿題を出します。次回の授業でテストです。本当にちゃんとできるようになっているか...
昨日の続きです。目標設定(進路)に迷ったらどう考えるか、という話。どんな仕事があるかとか、実際には何をしているのか、ということは、とにかく大人に聞いてみることだろうと思います。親や先生にはもちろん聞いてみるべきですが、案外大人だからといってなんでも知っているわけではないです。しかも、人によっていろいろとバイアス(考えの偏り、偏向)がかかっている気もするので、できるだけ多くの、できれば少し距離感のあ...
子供の頃に何度も聞かれる質問の代表は、「大人になったら何になりたい?」だろうと思います。それこそ幼稚園の頃から聞かれ続けますよね。私が子供の頃もそうでしたが、今も全く変わらないと思います。特に春先は、進路希望調査もあり、ことさらに目標を聞かれることが多いのではないでしょうか。その背景にあるのは、目標設定が早くできれば、それだけ勉強の動機付けになり、無駄な遠回りをすることもない、という教える側、導く...
このブログを読まれている方は、お子様がすでに小学一年生を過ぎている方がほとんどでしょう。まだ小学一年生のうちは、成績に敏感になることもありませんし、将来どれほど勉強ができるようになるかの見極めもつかないでしょう。それに、まだ可愛い盛りですから、ちゃんと学校生活ができているかとか、通学は安全だろうかとか、忘れ物をしないようにとか、そんなことしか気にしないものです。勉強はまだ勉強と言えるようなレベルで...
中学に入ると、まだ入ってすぐの4月のうちから、いきなり高校入試の話を聞かされます。浮かれ気分を引き締めようと先生も必死なのでしょうが、子供としてはシラケる話です。この頃はだいたいひねくれ者なのでw、逆にこう考えます。3年になったら嫌でも勉強をしなければいけないようだから、せめて今のうちは楽しく遊ぼう!と。中学は家から遠くなる人が多く、行動範囲が広がりますし、異性への興味が強くなったりもします。また最...
いよいよ新年度が始まりました。新しい学校への進学、おめでとうございます。特に、今年新たに入学した高校一年生は、楽しい高校生活を夢見てワクワクしていることでしょう。もちろん、貴重な青春時代ですから、寸暇を惜しんで、部活動や恋愛など、すべてのことに全力でアタックして、充実した時間にしてほしいと思います。しかし、大事なのは勉強も同じです。というか、一年生だからこそ頑張るべきなのですが、だいたいの高校生は...
将来、やりたい仕事や、なりたい職業、興味のあることを見つけたら、どうやったら、それができるかを調べましょう。インターネットで検索すれば、山ほど情報は出てきますね。まわりの人から情報を集めるのも手です。ある日、吹奏楽をやっている中学女子が、「プロのフルーティストになりたい!東京の音大に行く!」と言ってきました。“東京の音大かぁ。。。 やっぱり、行くからにはけっこう良いところに行きたいよねぇ?”「もちろ...
もうずいぶん前の話です。家庭教師の生徒の中に、中学受験を控えた小6の女子がいました。勉強もスポーツも、人一倍頑張ってるかわいらしい女の子。ちょうど、お母さんも交えて話していたときに、学校の宿題で、「将来の夢」について書く作文が出されたという話になりました。その時、その女の子にお母さんがこう言いました。「今ならまだ、なりたい!って思ったものに、たいてい何でもなれるわよ! なれないものより、なれるもの...
生徒たちの話によると、地元公立中学では、相変わらず、制御不能に陥る授業も少なからずあるようです。ある生徒が、「今日の英語の時間は、動物園みたいだった。。。」と言ったことがあります。数名が立ち上がってうろうろして、しまいに取っ組み合いになったと。。。どうやら、授業どころではない事態が起きているようです。そういう事態に巻き込まれるのがいやで、中学受験を考える親御さんが多いのも事実。これが徳島の現状か。。...
ようやくやる気になってきたときに、たいていの子が「知らんかった。。。」と言います。自分が、今、どのくらいの位置につけているのか。どのくらい、やらなければいけないことがあるのか。例えば、「城東、難しい。」「城北、簡単。」という噂を聞いている中学生は多い。確かに、総選が廃止されて以来、城東のレベルは上がっていますし、城北のレベルは下がってしまいました。でも、それって、誰から見ての「簡単」と「難しい」な...
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今日も中1の数学、文字式の利用の問題を紹介します。【問題】7でわると4余る正の整数Aと、7でわると5余る正の整数Bがある。 2A+3Bを7でわったときの余りが2となることを説明しなさい。割り算の余りを考える問題はよくテストにも出ますが、苦手な生徒が多いジャンルです。ではなぜ難しいと感じるかというと、数字の世界なので具体性がなく、イメージしづらいことが一因です。しかし、ここで本当に身につけなければいけないことは、...
わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
今日もまた、ひとつ問題文を読んでみましょう。今日も中1の作図の問題です。【問題】「右の図のように,線分AB上に点Oがある。このとき,線分AOを1辺とし,AO=CO,∠AOC=135°となる二等辺三角形AOCを,線分ABの上側に作成しなさい。」この問題の図は、左右に線分ABが引いてあり、その真ん中あたりに点Oが書いてあるだけです。線分という言葉の意味はなんとなく分かるとして、135°という角度が作図でき...
数学の文章題や幾何の問題は、数学の中でも特に苦手意識を持つ生徒が多いジャンルです。今日はその苦手意識がどこから来るのかを考えてみましょう。以下、実際に当塾で使っている問題を引用します。中1の作図の問題です。【問題】「右の図で,直線 ℓ 上にあり,折れ線AP+PBの長さが最短となるような点Pを作図しなさい。」この問題は、縦に直線ℓが描かれていて、その左側の適当なところに、2点AとBが描かれている、という...
考えることは、楽しいことだと思います。以前、個別指導塾で教えていたころのことです。あるテストで出題された数学の問題。少々ひねりがきいていて、「これ、どうやって解くのが一番わかりやすいかしら?」なんて、講師の間で話題になったことがあります。個別指導塾だったので、アルバイトの大学生も結構いて、近くにいた時間のある人たちみんなが、解き始めました。授業後だったし、結局、その日は問題提起だけで、「考えときます...
問題を解いていて、間違えることを極度に嫌がる子がいます。「わからない」ということを、悪いことだと思っている子もいます。しかし、考えてみてください。間違えるということは、何かを改良する糸口が見つかったということです。わからないことが見つかったということは、一つ賢くなれるチャンスが来たということです。実は、そういう感覚を持っている子ほど、伸びていきます。好奇心の塊なのかもしれません。出会った子たちには...
ある日、授業中に、思いついたように、「あっ!そうじゃ、わからんとこが1個あったんよ。。。」と言われました。算数の問題です。こちらからは、「出してみ~」と言っただけなのですが、そこから、こう始まったのです。「これな、ぼくはここに線を引いたんよ。ちゃう気がしたんやけどな、けど、ここに線を引いたら、ここが90度かな~?と思ってそれで出したら、答えは合ったんよ。でも、これ、たまたまよなぁ?解き方ちゃうよなぁ?」...
昨日のテーマと相反するようですが、勉強には、量も必須です。あるレベルに達するために、必要な量というのはあります。しかし、それは、質を伴った量のことです。質はともかく、量だけあればいいという話ではありません。やってるのに成績が上がらない。。。と言う子のほとんどは、質が悪すぎるか、量が足りないかのどちらかです。というか、両方である場合も多い。そして、問題は、その状態で、「やっている」と思っていること。厳...
勉強は、量より質だと思います。時には、どっとたくさんの量を解き込むことも大事ですが、常に量が多すぎると、内容が薄くなってしまって、せっかくの効果が半減してしまいます。例えば、中学受験用の塾に通っているものの、日々の学習に追われるばかりで、復習が出来ない状態だと、定着していきません。習ったのに、ちっとも覚えていないとか、全く理解できていないとか。。。もったいない限りですね。そうは言っても、塾は日々進...
まちがえた答えを消さないこと。直しは赤ペンですること。こんなことは、ごく当たり前のことと思いたいですが、これが出来ていない子は山のようにいます。おそらく、公立の場合、出来ていない子の方が多い。学校では言われないのかしら?と思います。中学生でも、出来ない子というか、やっていない子のほうが多いと思います。一方、文理小や附属小の子は、ほとんどの子が当たり前にやっています。こちらが何も言わなくても、丸をつ...
テキストは、2回目を解くところからが勉強だと、しつこいぐらい言っていますが、今までやっていない子には、これが難しい。。。普通にやってきた子は、これが当たり前なのですが、そんなことをやってきていない子に、これをやれと言っても、なかなか出来ないのが現実です。例えば、中3の「新研究」や「整理と対策」。旧総選校、すれすれラインの子なら、夏休みは、これに限ると思います。あれもこれもするより、これを習ったところ...
昨日の記事のような国語の読解問題の読み方、答え方というのは、文章を味わうのではなく、書いてあることを額面通りに正確に読み取って伝えるという作業です。そんなこと必要?と思うかもしれませんが、これはとても大事なことだと思います。例えば、大人になれば、公的機関から送られてくる様々な文書を読み取って、処理していかなければなりません。公的機関というのは、親切なようで冷たいところもあるので、その文書を読み取っ...
ここ20年ぐらいでしょうか、国語が苦手だという子によく出会います。私のところでも、国語を一緒に勉強する子が増えました。市内普通科には普通に合格できるくらいの成績で、「国語が・・・」と言う子にとても多いのは、問題の解き方がわかっていないことです。基本的に、国語の読解問題というのは、文学を味わうような読み方を求められているわけではないと思います。この文章に、なんて書いてありますか?って問われているだけな...
勉強のためにはいろいろな教材を使います。学校の教科書から始まって、ワークブックのような副教材もあります。塾に行ったら、そこの教材もあります。塾に行かなければ、たいていは自分で購入した問題集なりがあるでしょう。その上今では、タブレットなどを使ったアプリ系教材もあれば、YouTubeなどの無料の動画も山ほどあります。そうなると、どうしても教科書はいちばんどうでもいいネタで、学校の副教材は宿題とテスト対策用で...
何をやってみたいかは、人それぞれ。子どもであっても、その性格や興味関心によって、全く違ってくると思います。ちなみに私が嬉しかった経験は、自転車で遠くまで行くことでした。小学高学年のときに、初めて歩いて吉野川橋を往復してみて、結構満足感がありました(笑)。北岸から見る景色はいいものです。中学になってからは、一度、北島の友達のところまで行ったことがあったので、もっと遠くまでと考えて、大麻あたりまで行っ...
前回、本を一冊最後まで読み切ることが重要だという話をしました。子供の頃に、絵本や童話のような簡単なものを最後まで読み切ることは、誰でも経験があると思います。また、読書感想文を書くために、なんとか一冊いやいや読み切ったという人も多いでしょう。一冊の本を最後まで読み切ることは、子どもにとっては大変な作業です。かく言う私も、子供の頃に好きだったのは、星新一のSFショートショートでした。短編小説が読めるよう...
最近は全ての教科で問題文が長くなり、読む能力でふるいにかけられている状況です。ですから、国語でも当然、本文と言われる部分はじわじわと長くなっています。そんな長い文章を読んでいると、最初の方に読んだことは、終わりのほうが来たときにはもう忘れてしまっているものです。でもそれでいいのです。正しく読んで、最終の筆者の意見が理解できていればそれでよくて、設問にかかったときに(ああ、この辺の話だ…)と見当がつ...
教科書は改訂され続けて、少しずつ改良されています。特に近年は、教科書だけでも自学自習できるような構成になっています。それは、学校の先生が足りなくて、しばしば自習になってしまうような現状を補う狙いなのか、あるいは、不登校で学校には行けないけれど勉強する意思はあるという生徒のためでもあるのでしょうか。ですから、昔よりもずいぶん良くなったと思うのですが、なぜか学校では、教科書を使わないことが増えてきてい...
私のところでは、年に2回、希望者のみですが、個人懇談をしています。生徒も一緒の三者面談ではなくて、保護者とのニ者面談。その1回目が、毎年、今ごろの時期からなのですが、お付き合いが浅いほど、やっておいてよかったなぁと思うことが多くあります。普段の授業の送迎のついでなどに、いろいろとお話をしている親御さんもいますが、そうではない場合、やはり、お互いに方向性がつかみ切れていないことがあるのです。家庭の方針...
高校生の時だったでしょうか、「無理のない勉強」「無駄のない勉強」「斑のない勉強」を、推奨されたことがあります。うまいこと言ったな~と思ったものですが、例えば、無理をして徹夜で勉強をしても、結局は、能率が上がらなくなったり、次の日に何もできなかったりして、成果は得られないし、昨日の記事のような無駄が多い勉強をすると、それはもちろん、効率が悪くて、成果は得られません。そして、今日は7時間やって、明日は...
勉強やる気満々!になった子の中に、時々、違った方法へ進んでいく子がいます。要注意です。。。一番よくあるのが、やたらとノートに整理してみたり、暗記カードを作ってみたり、・・・。何がいけないの? 勉強してるじゃん! と、思うでしょう?でも、いけません!確かに、時と場合によれば、教科書の内容をノートに整理してみることも必要かもしれません。でも、それは、言葉や知識が、ごちゃごちゃに入っていれば・・・です。言葉も...
昨年受講した方を中心に、夏休みの短期コースの問い合わせを時々いただくようになりました。通年コースの受講生の夏講申し込み締め切りが6/29なので、今月中には、夏休みのスケジュールが決定します。普段受講されていない方の夏休み中の短期特別コースは、7/1より先着順で受け付けさせていただきます。受講ご希望の方は、下記のHPをご参照ください。短期特別コース詳細昨年受講された方は、公式ラインからお問い合わせください。...
小学校高学年になってくると、勉強もだんだん難しくなってきて、部活動や習い事とのバランスが難しくなってきます。私は、以前はピアノ教室もやっていましたが、幼稚園から習っていたピアノを、小学校高学年で辞める子はとても多かったものです。せっかく、だいぶ弾けるようになってきていたのに、勉強や部活を理由に辞めるんですね。。。そのくらいで辞めてしまうと、大人になったら、結局、何も弾けないんですよね。そこから、や...
附属中の1年生は、内進生と外進生がそれぞれの小学校でのことを話しているようです。この間も、「公立小学校って、あのプリントがテストだったんやって。」なんて、驚いている子がいましたが、そうなんです。あの単元末の確認プリントが、公立のテストなんです。だから、100点でも大した意味はない。。。あれは、単なる知識の確認をするためのもので、活用できるようになっているかどうかの確認にはなっていないのです。だから、そ...
音楽をしていたころに、先生がよく言っていたことがあります。「下手になる練習をしているの?」ピアノを弾いていると、なんだか、優雅に楽しそうにやっているみたいに見えますが、実際は、そうではなく、頭の中は高速フル回転です。簡単に言えば、色んなことを計算して表現するわけですから、ひとつの音を出すにも、そのタッチの加減、全体の中での位置づけや意味などをきちんと考えながら進めていかなければ、綺麗には奏でられな...
徳島市の中高一貫校は、私立の文理と公立の城ノ内ということになりますが、その進度設定は大きく違っていて、城ノ内は、3・3で、文理は、2・3・1でした。しかし、城ノ内は高入が無くなったので、文理と同じような進度をとっているようです。中学校3年分を、中1と中2でほぼ終わらせて、高校3年分を中3~高2に前倒しします。そうすると高3は実戦演習の時間となるわけです。中学3年間で習う内容は、ある程度できる子にとっては、2年間...
この3月に行われた、令和6年度の徳島県公立高校の入試で、国語の第五問には、例年のように作文が出題されました。その実際の問題と模範解答を見ながら考えてみましょう。(問題と解答は、試験翌日の徳島新聞に掲載されたものを引用いたします。)五 次の資料のア〜ウは、論語の中にある言葉である。これらの中から、生活に生かしていきたい言葉を一つ選び、その言葉についてのあなたの考えを条件(A)〜(D)に従って書きなさい。...
そこで話を読書感想文に戻してみましょう。感想文ですから「感想」を書きなさいということのようですが、実は感想だけでは物足りなくて、「考え」が書かれていないといいものにはなりません。感想文は天下の嫌われ者で、読書推奨派の人でも、「感想文のせいで読書が嫌いになるから、感想文を書かせるのはやめたほうがいい」とまで言ったりします。確かに、苦労して読み慣れない本を読んではみたけれど、感想は「まあまあ面白かった...
ここで、幼稚園の入園試験というものを考えてみましょう。大都市の有名私立幼稚園のお受験なんてのが時々話題になりますが、徳島県人にとっては、ほぼ別世界の話です。しかし、徳島にも幼稚園の入園試験は存在します。鳴門教育大学附属幼稚園は通学エリアの制限があり、また、お昼に迎えに行かなければならなかったりで、誰もが意識する試験ではありませんが、入れるものなら行かせたいという親は多いでしょう。しかし考えてみると...
最近よく「思考力を育てる」という言葉を見かけます。「暗記や詰め込みから思考へ」というのもここ20年は言われ続けていますよね。でも、思考力って漠然としていて、どういうこと?と思いませんか。思考という言葉は、「思う」と「考える」がセットになった熟語です。たしかに頭の中でやっていることなので似ているのですが、別の言葉である以上、少し意味が違っているはずです。「思う」は「考える」よりも時間が短い印象がありま...
作文は、城ノ内中学校や公立高校の入学試験で、必ず出題されます。他にも夏休みの宿題の定番であり、読書感想文に悩まされた人は多いはずです。授業の教材として使うには、発表や修正に時間がかかるので、せいぜい80文字作文を指導していれば上等なほうでしょう。しかし、それでも作文が試験や夏休みの宿題に出題されるのはなぜでしょうか。そのあたりを少し考えてみましょう。作文は小学校の頃から、始め、中、終わり、の構成にす...
この春は、城ノ内の高入が無くなった学年の子が卒業し、同じく城東の学区撤廃がされた初めての学年の子も卒業しました。その影響がどうか。。。なんてことは、数年たってみないとわからないものですが、どうやら気になっている人も多いようですので、まだ速報レベルの人数ではありますが、データをチェックしてみました。国公立大学への合格割合で、数値だけ見ると、城ノ内は高入が5割あった時代の合格率に戻りつつあるというか、5...
最近は、スーパーに行くと季節とは関係なく野菜や果物が並んでいるので、「旬」がいつなのかわからないようなものがたくさんあります。とはいっても、やはり、日本人たるもの、季節の食材を味わって季節を感じたいものですよね。中学生の古典をみていた時のことです。病気のお母さんが、筍が食べたいというので、孝行な息子が、すぐに真冬の竹林で、筍を探すが、そんなの、見つかるはずがない!ところが、目の前にパッとタケノコが現...
塾の広告によくある成績アップ保証。あれが、曲者だという話は、以前にした気がしますが、すぐに結果を出そうとする塾はとても多くあります。というか、すぐに結果を出してほしい生徒と保護者があまりに多いので、結果として、塾はそれにこたえる形の指導に走ってしまうのですね。だって、そうしないとお客さんが来ませんから。。。しかし、気をつけてください。すぐに結果を出す勉強の仕方と、長い目で見て本当の力をつけていく勉...
中学受験をする場合、小4ぐらいから、それなりに受験のための準備を始めるのが、一番ゆったりと勉強できてよいと思っています。が、こういう仕事をしていると、よく聞かれます。「どこの中学校に入れるのがいいの?」これは、なかなか難しい質問で、その子の特性と、家庭環境に大きくかかわってきます。手軽に社会性を身につけさせたければ、やっぱり、地元公立だと思います。なんといっても、地元公立は社会の縮図ですから!受験が...
最近は、学歴にはこだわらない・・・というようなことが、以前よりは増えてきたような気がします。とは言え、まだまだ、学歴によって左右されることって、意外とあるような気もしています。「勉強ができたって・・・」他にできないものがあって、高学歴だとよく言われるセリフだと思います。人間性の問題とか、まぁ、色々、世の中、勉強だけでは役立たないことがたくさんありますからね。では、学歴はなくてもいいのか。。。と言われ...
子供たちも、塾や部活、お稽古などで忙しいし、家族と一緒に食事をとらないという子も時々います。でも、個人的には、家族と一緒に食事をしながら話すことって、とても大事だと思っています。夕食が難しければ、せめて朝食だけでも。。。両親や兄弟、皆の生活リズムがバラバラで、朝食も別々に食べて学校へ行っている子もいましたが、成長期に、何か足りないものが出てくるのではないかと感じていました。レストランなどでも、それ...
睡眠時間、ってどれくらいが普通?なんて、聞かれることが時々あります。成長期ですから、極端に少ないのはよくありません。だからと言って、毎日10時間も寝ていたのでは、勉強をする暇がないですよね。あくまでも、私の身近な子たちの話ですが、小学校高学年で、8時間ぐらいの子が多いのでしょうか。10時に寝て、6時に起きる。。。というのが一番よく聞くパターンですね。中学生だと、7時間。11時に寝て、6時に起きる。6時間の子...
昨日の記事にもありましたが、文法の理解はとても重要だと私も感じています。英語の学び直しのようなことをしている中3生や高1生がいるのですが、やはり、主語(S)、動詞(V)が押さえられておらず、さらには、目的語などさっぱり。。。という状態なのです。そんな子たちも、あの中1で呪文のように覚えさせられたI,my,me,mineyou,your,you,yoursshe,her,her,hershe,his,him,hisこれは言えるんです。ところが、これの意味するところ...