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2013/07/28

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  • 宗教家には受け入れられない「変身」という小説

    「霊魂は存在するのか?」 この小説「変身」は、霊魂の存在を真っ向から否定しているように感じます。なので、宗教家の人が読めば、きっと顔をしかめることでしょう。 変身 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/06/06メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 64回この商品を含むブログ (315件) を見る この小説「変身」は、事故(事件)で損傷した脳の一部に他人の脳を移植された青年の物語です。 手術後、青年の心優しい性格が徐々に影をひそめ、移植に使用された脳の所持者の性格にどんどん変貌していくという、現実に自分の身に起こったらと考えると、身の毛もよだつような話…

  • 小説「時生」で東野圭吾が伝えたかったこと

    「過去に戻れるものならやり直したい!」 過去のことを後悔しても仕方がないことは分かっているものの、こんな気持になったことは一度や二度ではありません。僕にもやり直せるものならやり直したいと思う過去は一つや二つではなかったような気がします。 ただ、過去に戻ってやり直せたとしても、違う後悔を生じさせるだけのような気がします(笑) この小説「時生」は、自分の後悔を正すために過去に戻るのではなく、若かりし頃の父・宮本拓実に会うために過去にタイムスリップする少年・トキオの話である。 若かりし頃の拓実は、どのような職に付いてもその短気な性格が災いして長続きせず、それを自分の不幸な生い立ちのせいにするという、…

  • 「悪意」は、東野圭吾氏の悪意が満載の小説でした!

    この「悪意」という小説は、その内容よりも、小説の構成や視点がとても興味深いものでした。 小説の構成としては、犯人の手記に刑事・加賀恭一郎の考察がその都度絡んでいくという手法が用いられています。手記というのは、普通自分の体験や感想を書き記すものなので、そこには書き手自身の真実が書かれてあると読者は思い込んでしまいます。しかし、それ自体が作者、いや、犯人のフェイクであり、加賀恭一郎は洞察力でそのフェイクを暴き、犯人は小説の半分も終わらないうちに逮捕されることになります。 そこで読者は、「真犯人がこんなにすぐに捕えられるはずがないので、この自供した犯人は誰かを庇っており、真犯人は別にいるに違いない」…

  • 小説「秘密」で描かれた夫婦の悲哀

    小説「秘密」の設定は、当時はどうだか分りませんが、現在ではごくありふれた設定です。ある人物の肉体に別人の魂が宿るという話は、いろいろな小説やドラマなどで見かけることでしょう。ありふれた設定をどのように収束させるのか?きっとそこが作家の力量ということになるのでしょう。 途中の伏線の張り方は、「さすが東野圭吾!」と、うなるところがあるものの、展開はある程度予想ができるものでした。最後の10ページを除いては・・・です。 結末が残酷すぎるという読者の声が多いようですが、僕は、この最後の10ページがこの小説の価値を数段上げたと思っています。 さて、この「秘密」の設定は、あらすじ調に書くと、以下のような設…

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