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風祭京介
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2013/07/28

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  • 「祈りの幕が下りる時」が第48回吉川英治文学賞を受賞

    昨年(2013年)の9月13日に発売された加賀恭一郎シリーズの最新作「祈りの幕が下りる時」が、第48回吉川英治文学賞を受賞しましたね。 この「祈りの幕が下りる時」は、シリーズでずっと謎とされていた加賀恭一郎の母の失踪事件の真相が明らかになるという、加賀恭一郎シリーズのファンにとっては見逃すことができない作品でした。 また、第2作品目(眠りの森)の事件が原因で、警視庁捜査一課から所轄に移動することになった加賀刑事が、「祈りの幕が下りる時」の事件の後に警視庁捜査一課に復活するという記念すべき作品ともなりました。 次回作から従兄の松宮刑事が本格的な相棒となるのですかね?非常に楽しみです! さて、文学…

  • 「秘密」の劇場版は、ラストが少し残念だった。

    昨日、BSで「秘密」の劇場版を放映していましたね。広末涼子と小林薫が主演した映画です。僕自身は、映像化が原作の小説に忠実な作品であるかどうかはそれほど気にしません。おもしろければOKだという考えです。実際、「白夜行」のテレビドラマなんかは、小説以上に感動したくらいです。 文字だからこそ表現できること、映像だからこそ表現できることがあり、その表現のためには物語の展開が原作と多少変わってしまうことは必然だと思っているからです。 だけど、劇場版の「秘密」のラストの展開だけは少し残念な気がしました。 小説版の「秘密」は、2つの秘密という構成で成り立っていると僕は思っています。 世間に対する杉田家(夫・…

  • 加賀恭一郎シリーズ第9弾「麒麟の翼」の文庫本が本日(2月14日)発売です!

    東野圭吾氏の人気シリーズ「加賀恭一郎シリーズ」第9弾の『麒麟の翼』の文庫本が本日発売になりましたね。 麒麟の翼 (講談社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/02/14 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る この『麒麟の翼』は劇場版を2回も観ていたので、文庫本が出るまで小説を読むのは止めておこうと思い、文庫本が出るのをずっと待っていました。僕は、文庫本が出るまで待つタイプですので(笑) 単行本のほうは、2011年3月にすでに発売されています。 劇場版では、確か、中井喜一が演じる青柳武明がナイフで腹部を刺され血まみれになりながらも日本橋の麒麟像までたど…

  • やっぱり、短編より長編が面白い!?

    最近、立て続けにガリレオの短編集を3冊読破した。読んだのは、以下の3冊。 探偵ガリレオ (文春文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2002/02/10 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 61回 この商品を含むブログ (628件) を見る 予知夢 (文春文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2003/08 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 42回 この商品を含むブログ (427件) を見る ガリレオの苦悩 (文春文庫) 作者: 東野 圭吾 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/10/07 メディア: 文庫 …

  • 犯人が明らかにされないまま終わってしまう推理小説

    加賀恭一郎シリーズには、一風変わった小説があります。それは、最後まで読んでも犯人が明らかにされていないものです。つまり、「犯人は読者が推理してください」で終わってしまっている推理小説なのです。 その小説とは、以下の2つの小説です。 私が彼を殺した (講談社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2002/03/15 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 99回 この商品を含むブログ (183件) を見る どちらかが彼女を殺した (講談社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1999/05/14 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: …

  • 「学生街の殺人」を読んでノスタルジックな気分に・・・

    学生街の殺人 (講談社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1990/07/06 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (45件) を見る この「学生街の殺人」は、大体以下のような内容である。 舞台は、大学の正門の位置が変わったために寂れてしまった学生街。その学生街で暮らす津村光平が主人公。彼は、大学卒業に卒業もせず、親には大学院に進むと嘘を言って、そのまま学生街に住みついてしまう。彼が就職しなかったのは、将来の進むべき道が見つからなかったからである。 そんな光平の身近な人間が次々と殺されていく。 一人目の犠牲者は、光平のアルバイト先…

  • 加賀恭一郎シリーズ「眠りの森」ドラマ化のヒロイン決定!

    約2カ月ほど前、このブログで、加賀恭一郎シリーズの2作品目の「眠りの森」がドラマ化されることを書かせていただきましたが、その続報です。 放送日は、1月2日(木)の夜9時からに決まったようです。主人公の加賀恭一郎役は、もちろん阿部寛。ファンにとっては、「加賀恭一郎=阿部寛」のイメージが定着していますよね。この「眠りの森」に登場する加賀恭一郎は、確か30歳前後のはずなので、もうすぐ50歳にもなろうかという阿部寛とはかなり年齢のギャップがあるのですが、今更、阿部寛と違う俳優をもってこられても、やっぱりピンとこないでしょうね。それほど、阿部寛演じる加賀恭一郎は、はまり役だったような気がします。 そして…

  • 「疾風ロンド」根津・千晶コンビの前作「白銀ジャック」を読んでみた。

    東野圭吾氏の新作「疾風ロンド」が100万部を突破したと実業之日本社が11月26日に明らかにしました。11月15日が発売日だったので、わずか10日ほどで100万部を突破したことになります。コンスタントに新作を出している点から考えると、村上春樹氏の人気を凌ぐ勢いなのではないかと思うくらいです。ただ、いきなり文庫での数字なので何とも言えないのですが・・・。 ところで、前回のブログにも書いたのですが、この新作「疾風ロンド」には、実業之日本社での東野圭吾氏の前作「白銀ジャック」と同じ人物である根津昇平と瀬利千晶が登場しており、巷では、根津・千晶コンビがシリーズ化になるのではないかと噂されています(そうい…

  • 11月15日発売の「疾風ロンド」のあらすじと感想

    11月15日に発売になった東野圭吾氏の「疾風ロンド」を昨日読みました。 疾風ロンド (実業之日本社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2013/11/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る あらすじは、以下のような感じです。 泰鵬大学の医科学研究所で極秘裏に開発された禁断の生物兵器「K-55」。拡散すれば人々を大量死に陥れる威力を持つ生物兵器であった。ある日、その生物兵器「K-55」が医科学研究所から盗まれた。犯人はその医科学研究所研究員・葛原であり、その生物兵器「K-55」の開発者であった。 犯人の葛原は、スキー場らしき場所で撮られた…

  • 東野圭吾 最新刊『疾風ロンド』2013年11月15日発売

    2013年9月13日に加賀恭一郎シリーズの新刊「祈りの幕が下りる時」が単行本で発売されたのがまだ記憶に新しいところだが、今度は、文庫本での新作書き下ろし作品が、2013年11月15日に実業之日本社文庫より発売されるようです。タイトルは『疾風ロンド』 疾風ロンド (実業之日本社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2013/11/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 大まかなあらすじは、以下のような感じのようです。 拡散すれば人々を大量死に陥れる威力をもつ生物兵器K-55が盗まれた。引き換えに3億円を要求する犯人からの手がかりは、スキー場らしき場所で…

  • 「同級生」は、最後の2ページで白けた気分になった!

    どんなに好きな作家の小説でも、必ず1冊や2冊は「??」というような作品はあるものだと思います。東野圭吾氏の「同級生」は、僕にとってはそんな一冊だった。それも、わずか最後の2ページのせいで・・・ 同級生 (講談社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1996/08/08 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (98件) を見る 小説の内容は、以下のような内容です。 主人公は高校三年生で、野球部のキャプテン。彼には好意を寄せる同級生がいて、彼女も同じ気持ちであると感じていた。それは、彼女のほうから近づいてきたからであった。しかし、それは…

  • 加賀恭一郎シリーズ第2弾作品「眠りの森」のテレビドラマ化決定!

    東野圭吾作品の人気シリーズと言えば、ガリレオシリーズと加賀恭一郎シリーズ。その内の加賀恭一郎シリーズは、今年の9月に発売された「祈りの幕が下りる時」を含めて10作品が出版されているが、累計1000万部を超えている国民的人気シリーズであります。 ガリレオシリーズでは、6番目の作品「真夏の方程式」が今夏に映画公開されたのがまだ記憶に新しいですが、今度は、加賀恭一郎シリーズ作品がテレビドラマ化されることが決定しました。東野圭吾作品の人気はとどまることを知らないですね。 TBS番組情報サイトによると、テレビドラマ化されるのは、加賀恭一郎シリーズの2作品目となった「眠りの森」という小説である。 放送され…

  • 東野圭吾氏の「分身」を読んで考えたこと

    東野圭吾氏の「分身」を読んで僕が一番考えさせられことは、この小説が伝える内容とはかなりかけ離れているかもしれない。なぜなら、それについてはあまり深くは書かれていなかったからである。 それでも、僕が一番考えさせられたのは、血のつながりと親子間の愛情についてである。 よく「子供が可愛くない親はいない!」と言われるが、その理由は、大概の場合、子供は自分の分身のようなものだから、と理解されているからであろう。分身と言われる所以は、自分の遺伝子を引き継いでいるからである。つまり、それが良く言われる「血のつながり」というものなのでしょう。 確かに、人間というのは、自分に似たところがある者に親しみを感じや…

  • 「殺人の門」を読んでイライラする人続出!?

    小説「殺人の門」のアマゾンのレビューには、多くの人がこの小説を読んで主人公にイライラしたことを書いています。 読者をイライラさせるこの「殺人の門」という小説の大体の内容は、以下のようなものです。 主人公の田島和幸は歯医者の家に生まれ、裕福な幼少時代を過ごしていた。しかし、祖母の死をきっかけに次々と不幸に見舞われていく。その不幸へと導く中心人物が幼なじみの倉持修である。彼は、その饒舌さで和幸を次々と騙し続け、和幸をどんどん不幸へと陥れていくのである。そんな倉持に和幸は殺意を抱くが、なかなか行動に移すことができない。殺人者になるために自分に欠けているものは何なのか?和幸は、なかなか殺人の門をくぐる…

  • 祈りの幕が下りる時 あらすじ

    9月13日に発売された東野圭吾氏の最新刊「祈りの幕が下りる時」を早速読んでみた。読後の感想(感想はこちら⇒)はまた書こうと思うが、まずは、あらすじを簡単に紹介することにしましょう。※ネタばれが嫌な人は読まないで下さいね! まずはプロローグと言えるところから… 物語は、暗い過去を秘めた36歳の女性が仙台に流れ着き、「セブン」というスナックで働くことから話がはじまる。その女性の名前は田島百合子。 若い頃新宿のクラブで働いていた経験があり、美人でもある百合子の評判は良く、店は活気に溢れていた。 しかし、百合子が「セブン」で働いてから十年ほど過ぎた頃、彼女が一人の客・綿部と深い仲になる。店の女性オーナ…

  • 東野圭吾最新刊「祈りの幕が下りる時」9月13日発売

    作家・東野圭吾氏の書き下ろし最新作「祈りの幕が下りる時」が9月13日に講談社が刊行されることになったようです。この小説は、加賀恭一郎シリーズの第10弾になるようで、初版の部数は20万とのこと。 祈りの幕が下りる時作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/09/13メディア: 単行本この商品を含むブログ (19件) を見る この最新作の存在は、8月9日に文庫本で発売された「新参者」で明らかにされました(単行本は、2009年9月18日に発売済み)。 新参者 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/08/09メディア: 文庫この商品を含むブログ…

  • 宗教家には受け入れられない「変身」という小説

    「霊魂は存在するのか?」 この小説「変身」は、霊魂の存在を真っ向から否定しているように感じます。なので、宗教家の人が読めば、きっと顔をしかめることでしょう。 変身 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/06/06メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 64回この商品を含むブログ (315件) を見る この小説「変身」は、事故(事件)で損傷した脳の一部に他人の脳を移植された青年の物語です。 手術後、青年の心優しい性格が徐々に影をひそめ、移植に使用された脳の所持者の性格にどんどん変貌していくという、現実に自分の身に起こったらと考えると、身の毛もよだつような話…

  • 小説「時生」で東野圭吾が伝えたかったこと

    「過去に戻れるものならやり直したい!」 過去のことを後悔しても仕方がないことは分かっているものの、こんな気持になったことは一度や二度ではありません。僕にもやり直せるものならやり直したいと思う過去は一つや二つではなかったような気がします。 ただ、過去に戻ってやり直せたとしても、違う後悔を生じさせるだけのような気がします(笑) この小説「時生」は、自分の後悔を正すために過去に戻るのではなく、若かりし頃の父・宮本拓実に会うために過去にタイムスリップする少年・トキオの話である。 若かりし頃の拓実は、どのような職に付いてもその短気な性格が災いして長続きせず、それを自分の不幸な生い立ちのせいにするという、…

  • 「悪意」は、東野圭吾氏の悪意が満載の小説でした!

    この「悪意」という小説は、その内容よりも、小説の構成や視点がとても興味深いものでした。 小説の構成としては、犯人の手記に刑事・加賀恭一郎の考察がその都度絡んでいくという手法が用いられています。手記というのは、普通自分の体験や感想を書き記すものなので、そこには書き手自身の真実が書かれてあると読者は思い込んでしまいます。しかし、それ自体が作者、いや、犯人のフェイクであり、加賀恭一郎は洞察力でそのフェイクを暴き、犯人は小説の半分も終わらないうちに逮捕されることになります。 そこで読者は、「真犯人がこんなにすぐに捕えられるはずがないので、この自供した犯人は誰かを庇っており、真犯人は別にいるに違いない」…

  • 小説「秘密」で描かれた夫婦の悲哀

    小説「秘密」の設定は、当時はどうだか分りませんが、現在ではごくありふれた設定です。ある人物の肉体に別人の魂が宿るという話は、いろいろな小説やドラマなどで見かけることでしょう。ありふれた設定をどのように収束させるのか?きっとそこが作家の力量ということになるのでしょう。 途中の伏線の張り方は、「さすが東野圭吾!」と、うなるところがあるものの、展開はある程度予想ができるものでした。最後の10ページを除いては・・・です。 結末が残酷すぎるという読者の声が多いようですが、僕は、この最後の10ページがこの小説の価値を数段上げたと思っています。 さて、この「秘密」の設定は、あらすじ調に書くと、以下のような設…

  • 「パラレルワールド・ラブストーリー」に描かれたパラレルワールド

    パラレルワールドとは、並行して存在する別の世界(時空)を指す言葉であり、SFにおいてはポピュラーなアイデアである。 しかし、東野圭吾が描いたここでのパラレルワールドは、そんなSF的なものとは一線を画している。というか、真のパラレルワールドを描いた作品ではないと言うべきであろうか。 こんな経験はないであろうか? 『いつも行くところに必ず現れる素敵な異性。そんな異性に抱く恋心。しかし、知り合いではないので声を掛けることができない。もし、勇気を出して声を掛けたとしても相手から変な目で見られるだけであろう。そもそもナンパのように声を掛けられて応じるような人なら、決して自分は魅かれたりはしなかったであろ…

  • 犯人を書かない小説「どちらかが彼女を殺した」

    加賀恭一郎シリーズ第3弾となる長篇小説「どちらかが彼女を殺した」は、最後まで犯人の名前が出てこないという特殊な推理小説です。つまり、犯人は読者自身が推理しなければ分からない、というもの。 それを知らずに読んだ人は、最後にフラストレーションが溜まるかもしれません。実際、この作品が単行本で出た直後には、講談社に読者からの問い合わせ電話が殺到したため、「模範解答マニュアル」が作られたそうです。 さらに、文庫本が発売された時には、単行本からたった3文字の言葉を抜いたために、その難易度は格段にアップしたというシロモノであります。 でも、推理小説を読むときに自分でも推理しながら読むことに慣れている人にとっ…

  • 「眠りの森」加賀恭一郎の恋

    「眠りの森」は、加賀恭一郎シリーズの第2作品目である。第1作品目の「卒業」では、加賀は大学卒業後に教師になることになっているが、2作品目の「眠りの森」ではいきなり刑事として登場してくる。 「眠りの森」では、刑事になった加賀の恋心がクローズアップされ、それがこの小説に味を添えている。第1作品目の「卒業」でも、いきなり加賀の『君が好きだ。結婚して欲しいと思っている』というセリフではじまり、加賀が友人の相原紗都子に恋をしていることが分かるのだが、ここでの加賀の恋心は物語の重要な部分ではなかった。 しかし、「眠りの森」ではこの加賀の恋心が、この小説の読後感を左右する大きな要因ともなっている。しかもその…

  • 「怪笑小説」の舞台化決定!

    ミステリ作家として不動の地位を得ている東野圭吾氏ですが、実はコメディ調のミステリ(ミステリ調のコメディ?)も書いています。 「~笑小説」というのがそれにあたるのですが、今までに「怪笑小説」「毒笑小説」「黒笑小説」「歪笑小説」と4つの短篇集が出ており、シリーズ化されています。 長篇と人気シリーズを優先して読破している僕は、この「~笑小説シリーズ」を一冊も読んでいません。東野圭吾作品の最後のシメに読もうと思っているシリーズものです。 読んでいない僕が紹介するのもなんですが、この「~笑小説シリーズ」中の一冊「怪笑小説」の中に書かれている短篇小説「あるじいさんに線香を」が舞台化されるようです(僕が得た…

  • 小説【赤い指】の「赤い指」は母の愛だった!

    東野圭吾作品でのシリーズものといえば、「ガリレオシリーズ」と「加賀恭一郎シリーズ」が圧倒的に人気が高いようです。 ガリレオシリーズと加賀恭一郎シリーズの違いは、ガリレオシリーズは短篇が主であるのに対して、加賀恭一郎シリーズは基本的に長篇(短篇は、6作品目の「嘘をもうひとつだけ」のみ)で出版されています。 この違いは、ガリレオシリーズが犯罪の科学的解明に主眼を置いているのに対して、加賀恭一郎シリーズが人間ドラマに焦点を当てていることにあると僕は理解しています。 加賀恭一郎シリーズの7作品目となる小説「赤い指」も長篇小説であり、この小説の中には人間ドラマとして“3つの親子愛”が描かれています。 こ…

  • 映画「真夏の方程式」では、どんなガリレオがみれるのか?

    小説版【真夏の方程式】では、“今までにない湯川”がみれるのが見どころにもなっています。さてさて、映画ではこの辺がどのように描かれているのかが楽しみですね! それでは、小説版【真夏の方程式】での見どころですが、 事件解明にあまり積極的には介入しないはずの湯川が、今回はむしろ積極的に介入して事件を解明しようとしているところです。 事件発生当初は、湯川も傍観者に徹するつもりだったようです。 ですが、たまたま被害者が同じ宿に泊まっていたという偶然から、望まなくても事件の情報が入ってきます。 そのうちに湯川は、この事件にとんでもない人物が関わっているかもしれないことを知り、警察側の事件処理の仕方によって…

  • 映画「真夏の方程式」舞台挨拶予定

    テレビドラマ版の「聖女の救済」の放送も終了して、いよいよ映画版「真夏の方程式」が6月29日(土)から公開されます。映画と言えば、出演俳優たちで行われる舞台挨拶。その舞台挨拶の日程を“ガリレオプロジェクト”から調べてみました。 公開日当日の6月29日(土)は、初日舞台挨拶として「TOHOシネマズ日劇」と「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」の二か所で実施されるようです。 初日以外には、6月30日(日)~7月3日(水)の間、“真夏の4大都市”キャンペーン舞台挨拶として以下の日程で実施されるようです。 6月30日(日) 開催都市:札幌 場所:札幌シネマフロンティア 7月1日(月) 開催都市:名古屋 場所:…

  • 「流星の絆」は三兄妹だけの絆ではなかった!

    「流星の絆」という小説は、『夜中に流星を観にいっている間に両親が殺されていて、その復讐を誓う三兄妹の物語』・・・簡単にまとめるとこういう話です。 「流星」と「両親の殺害事件」が結び付いていることで、タイトルに「流星」という言葉が使われていることが分かるのですが、実は、「流星=三兄妹」という例えでもあるわけです。だから、「流星の絆」というタイトルが付いたわけですね。 それを表すのが、三兄妹の長男・功一が、次男・泰輔にいった次の言葉です。 「俺たちって、流れ星みたいだな。」意味が分からず泰輔がだまっていると、彼は続けた。「あてもなく飛ぶしかなくって、どこで燃え尽きるかわからない。だけどさ――俺たち…

  • 【白夜行】小説とTVドラマと映画を比較

    白夜行は、1999年8月に集英社から小説として出版され、その後、2006年にTVドラマ化、さらに2011年に映画化されました。 映画の方が小説(原作)をかなり忠実に再現しており、TVドラマでは小説(原作)をかなり修正した感がありました。全体的な印象としては、原作に忠実な映画は全体的におどろおどろしい雰囲気なのに対して、TVドラマの方はかなり感動的に仕上がっております。感動的に仕上げるためにかなり小説(原作)とは違った設定を作り上げているので、そのことを評価を下げる意見として取り上げている人も多いようですね。 でも僕の場合は、映画ではまったく涙することはなかったですが、TVドラマでは何度も感動し…

  • 【聖女の救済】小説版とテレビ版の違い

    映画公開をガリレオシリーズ長編の第3作品目の【真夏の方程式】に譲るかたちとなった第2作品目の【聖女の救済】が、本日午後9時にテレビ放映されます。本日放送されるのは前編で、来週の後編(30分拡大)と合わせて2時間以上のテレビドラマというところですかね。 ※参考記事⇒ガリレオシリーズ【聖女の救済】は、なぜ映画ではなくTVドラマになったのか? ところで、予告を少し観たところ、小説とは少し人間関係が変わっているようです。まっ、もともと柴咲コウの降板によって女性刑事の内海刑事の登場がないことは周知のことだとは思うのですが、今回の事件の容疑者の女性とガリレオこと湯川准教授との関係が根本的に違っているようで…

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