【エモい】まだ蒸し暑さが残る夏の19時。茜色と紺色の混じる空を見上げている。「カラスさん飛んでる」「太陽さんばいばい」「雲乗りたい」膝に抱く2歳児が笑顔を見せる。ーーこの子は今心を育てているんだな。そう気づいた瞬間、猛烈に熱いものが胸の内に込み上げてきた。少し興奮めいていながらも、小刻みな振動が情緒をゆする。空気を吸えば懐かしい匂いがして、一瞬でも音量がさがった世界の奥、心臓の音が近くに聞こえた気がする。ーーああ、この感情をもしかして『エモい』と言うのかな。エモいエモいって言葉、うまいこと意味を掴めなかったけれど、ああ確かにこれはエモい。うん、エモーショナル。こういうときに使うんかな。エモい、って。新しい表現に出会って心が浮き足立つ。人生30年以上生きてきてるけど、まだまだ知らないことだらけだ。この子が育...ご武運を
新生児期からほぼ完全母乳で育てていたのだが、2歳半を超えたあたりで授乳回数や時間がガクンと減った。卒乳は本人に任せることにしていたが、身体も大きくなり食事の量も増える中、授乳0回の日も増えてきた。そろそろ卒乳か。長かったな。呑気に思っていた矢先のある寝かしつけの夜だった。「オッパイバイバイなの」2歳児、唐突に言い出す。「本当にバイバイなの?」「うん」「オッパイもう飲まないの?」「うん、バイバイ」「そっか」『そろそろ』『そういや最近減ったな』と思っていたものが、ある日突然終わる。哺乳瓶や抱っこ紐もそうだった。そういえば最近出番が少ないなと気づいた瞬間、もう君は一歩も二歩も先をスタスタ歩いている。その後ろ姿に成長の喜びと、ほんの少しの寂しさを感じながら、慌てて追いかける。長い付き合いだったオッパイも、お別れの...愛しさと寂しさの間
夫の友人が亡くなった。長い付き合いの友人で、結婚前も後も夫婦ぐるみで親しくしていた。独身男性によくある自由奔放な食生活を送っているタイプだったのもあり、結婚が決まったときは夫も私も喜んだ。私たち夫婦にとって、弟みたいな存在だった。自宅での自死だったらしい。今年の春先に体調を崩して会社を休んでいたが、復帰したとも聞いていた。「暖かくなったら釣り行こうぜ」夫と電話で話していた矢先の訃報だった。混雑するバイパスを抜けて、首都高に飛び乗る。道中の車内は、雨のせいもあってかいつもより静かだった。都心に向かう道は少し混雑していたが、充分に流れてはいた。「なんでそっち選んじゃったんだろうな」聞こえるか聞こえないかの声量で夫は言う。見たことのない横顔だった。なんと声をかければいいかわからず黙っていた。夫もそれ以上何も言わ...箱崎にて
気持ちのいい季節の中の、特に気持ちのいい1日だ。東京は意外に緑が多い。木漏れ日は、水面のように穏やかに揺れる。小さい舟が静かにパドルを漕いでやってくる。「ひなちゃん」振り返ると、星がひとつ乗ったコンバースのスニーカーがゆっくり歩いてきた。「ハルくん」「何してんの」「見てこれ」「……地面?」「てんとう虫」ハルくんは少し笑って、ところで一緒帰ろうよ、と続けた。「見て、うちスマホ変えた」「おお、最新じゃん」「カメラすごいのよ、これ」「見せて見せて……何これ?」「てんとう虫」「てんとう虫?」「なんか楽しくなっちゃって」「……それ俺ちょっとわかる気がする」「お?」「てんとう虫見つけるとなんか嬉しくなるよね」「でしょ」ハルくんとはなんとなく出会った。なんとなく情報交換をしているうちになんとなく世間話をするようにもなっ...【ショートショート】Paddle
【元気ですか】子どもを若いうちに産んだほうがいい、とはよく言われた。子供を産む前、それは妊孕性や出産リスクの問題だけと思っていた。だが、妊娠や出産もさることながらそれ以上に育児のほうが大部分を占めていることを思い知らされている。「元気があればなんでもできる」なんて格言があったけれど、本当にその通りだった。怪獣もとい2歳児を追いかけまわしていると、元気があれば大体の問題は解決する気がしてくる。いやそもそも問題が問題にならない。元気、ねえ。元気なんてどうやったら出るのかな。筋トレ?栄養のある食事?気持ちの問題?元気印の2歳児の寝顔に問いかける。気持ちよく寝てんなー、なんて思ってると眠たくなってくる。まあ何はともあれ睡眠よね……遠ざかる意識の中、「元気ですかー?!」と声がする。あれは30代頭のなんちゃって老化に...元気があればなんでもできる
生理前の酷い情緒不安定には10年以上、人生の半分は悩まされていた。情緒不安定になって当たり散らす泣き喚くだけならまだいいほう。スイッチが入ると抑鬱と希死念慮の波が襲いかかってくる。死神は28日周期でやってくる。そんな半生だった。死にたくなるきっかけは些細なこと。ゆで卵の殻がうまく剥けないとか、ラップの切れ目が見つからないとか。言葉にすると自分でも可笑しいのだけれど、たったそれだけで絶望してしまうのだ。絶望の数日間を乗り越えて子宮内膜が剥がれ落ちれば、ストンと憑き物もどこかに消える。経血を見て、ああやっぱり生理前だったのか、とそのときは納得する。でも28日経つ頃には忘れてしまう。また自分が自分でなくなってしまう。生理前のあの精神症状がよっぽどきつかったのか、妊娠中や授乳中の生理が止まっている期間は非常にメン...28日周期の死神
もう20年以上前、インターネットが流行りはじめた頃の話。漫画家や小説家の公式ホームページがあちこちにあって、BBSやチャットで先生方ご本人と交流することができた。宗田理先生はその一人。BBSに投稿した拙い感想に返信を頂いたとき、飛び上がるくらいに嬉しかったのをよく覚えている。先生がぼくらシリーズの新刊(たしか悪魔教師)の準備をされていた時期。「主人公の教師に生徒たちがイタズラをしかけるのだけれど、どんなイタズラがいいだろうか?」と先生がBBSで聞いていたことがあった。そのとき何気なく送った、『先生の家に行く逆家庭訪問』。このアイデアが採用されたのだ。大好きなシリーズの新作に?憧れの先生が私の考えたアイデアを使う??えっ本当の話?当時の大きなPCの前で興奮した。その後先生から直接メッセージを頂いて、何回かや...原点
夫、ハマり出すととことんハマる。結婚したての頃は釣り、しばらくしてアウトドア。ここ最近は、佐久間宣行氏を気に入っている。確かに面白い。笑いの中にも知性があって、自虐でも他虐でもないトークはこのご時世に珍しい。とても頭のいい人なんだろうな。職場にいたら面白いだろうな。ただずっと佐久間氏の番組を視聴していると、さすがに飽きる。視聴するだけなのならまだよかった。夕食の話題まで佐久間氏の話なのだ。「昨日佐久間さんがさあ」「佐久間さんがね」「佐久間さんのアカウントで」凝り出したら徹底的に凝ることは知っていたのだけれど、ここまでとは。全く興味がないわけじゃないけれど、そこまでの熱量はない。悪気はないのはわかる。だとしたらどうやって伝えればいいものか。佐久間問題に頭を悩ましていたある日。夫が私との約束をすっぽかして、喧...佐久間さん問題
【風呂キャンセル界隈】息子は基本的に風呂が好きで嫌がったことはほとんどない。だが今日は珍しく「いや!」と強めの拒否をした。おもちゃあるよ、氷で遊ぼう、とあの手この手の声をかけても「や!」。夕食後なら、とタイミングを変えてみても、「や!」。「お風呂いらない?」「ない!」おお、もはや癇癪というより立派な自己主張だ。まあ、こんな日もあるよね。息子の長い人生ははじまってまだ2年半、もう2年半。長い人生だ、風呂に入りたくない日もあるさ。話しかけながら着替えを済ませる。もう甘い匂いはしない2歳児のたくましい背中に思いを馳せる。これから先、君が大人になって、ましかしたらお風呂に入りたくない日があるかもしれない。ご飯食べたくない、テレビ見たくない、誰にも会いたくない、そんな日が来るかもしれない。そういう日は、そういう日だ...ジョージは、朝ドラのあとでね。
新東名の森掛川インターを降りた先に南アルプスの緑が拡がっている。目的地はとある滝。当時私たち夫婦はパワースポットをめぐる旅に凝っていて、その滝も隠れパワースポットとして深夜ラジオで紹介されていたものだった。夫は学生の頃から深夜ラジオ視聴を趣味にしている。社会人になってから深夜にリアルタイム視聴することが難しくなっても、動画投稿サイトなどにアップロードされているラジオ番組を聴いていた。最近じゃ私も面白いものを教えてもらっていくつか一緒に視聴している。その滝を紹介していた番組もアップロードされたラジオ番組のひとつだった。午前10時過ぎにインターを降りて、30分くらい経ったころだった。ナビの調子がおかしいことに気づく。右に曲がれって言うのだけれど、ナビの画面を目の前の車窓もどうみても1本の林道があるだけで右折で...【怖い話】気のせい
お久しぶりでーーす!※ひよっこ~虎に翼、こころ、オードリー、カーネーションっていうラインナップ。※基本的に敬称略※もう全部ネタバレしてます関連リンク・細かすぎて伝わらない朝ドラあるある選手権2019・『べっぴんさん』の「うわあ……」となったシーン3選・【遊川脚本】『純と愛』のえぐすぎる展開87選。【伝説の朝ドラ】・NHK朝ドラ感想記事のまとめ1.茨城という魔境、『ひよっこ』(2017年前期)・みね子の門出回がほんのり北の国から・古谷一行・木村佳乃・沢村一樹っていう組み合わせなのサスペンス感。・彼女の誕生日、プロポーズのため実家の仕送りで石付き指輪買ったのに、渡す直前になって「親不孝は嫌い!」って言われちゃった島谷くん、強く生きて。・ビートルズの曲は心の耳で聴いてください・沢村一樹をめぐる木村佳乃と菅野美穂...細かすぎて伝わらない朝ドラあるある選手権2024
【加筆修正】細かすぎて伝わらない朝ドラあるある選手権2019
たいていの問題はヒロインが土下座して謝罪すれば解決する。『梅ちゃん先生』~『べっぴんさん』、『ゲゲゲの女房』、『おしん』、『てるてる家族』ほか。基本的に敬称略でネタバレです※2024.112019年の執筆記事に加筆修正しました!関連リンク・『べっぴんさん』の「うわあ……」となったシーン3選・【遊川脚本】『純と愛』のえぐすぎる展開87選。【伝説の朝ドラ】・こんな『ひよっこ』はいやだ!【茨城、それは魔境】・NHK朝ドラ感想記事のまとめ。1.細かすぎる朝ドラ総論□朝ドラ水落オープン□『あまちゃん』のアキは水落ちというより飛び込みだが、ロケーションもフォームも見事であった。□純粋な水落ちといえば、『ごちそうさん』が圧巻。□『マッサン』の水落ちは中盤だけれども、「序盤ですでに恋に落ちていた」ってのなんかロマンチック...【加筆修正】細かすぎて伝わらない朝ドラあるある選手権2019
小学校3年生の頃、体育の授業が大嫌いだった。中でもマラソンが大嫌いの中でも特に大嫌いだった。今日はマラソンの練習がありますなんて予告されようものなら、前日に水風呂に入って風邪をひこうとした。授業ですら嫌で嫌で仕方がないのだから、練習などミリともしたくない。そんな大嫌いなマラソンの練習につき合わせたのがミカちゃんだった。だからか、私はミカちゃんにちょっと、いや、かなりムカついついた。走るのが大好きですらりと手足の長いミカちゃんと、本を読むのが大好きで鈍くさいヒロちゃん。共通点なんてどこにもないはずなのに、苗字の順が前後しているというだけで強制的に友達になってしまう。友達のはじまりなんて案外そんなものだ。別に友達にならなくてはいけないわけでもない。なんだったら友達をやめることだって問題はない。そんなこと今なら...【ショートショート】足音
大学時代に好きだった男が夢に出た朝、目覚めは最悪だった。酒を飲んだわけでもないのに、二日酔いのような吐き気が込み上げてきた。浩一とは大学のゼミで知り合った。19歳、冬が終わりかけた時期に何かの拍子で好きになった。きっかけ自体は覚えていない。メンタル少し弱っていたときに優しい言葉をかけてくれたとかそんなもんだった気はする。基本的にはいわゆるバカ話ばかりだけれども、たまに真剣な話もした。普段はおちゃらけているくせに、真面目な話をする横顔はやけにカッコよく見えた。しっかりとした芯を持ちながらも、危うさのある魅力的な男に見えたのだ。2人で過ごす時間が長くなり、自然と好きになっていたし、彼も私のこと悪いとは思っていなかったと思う。帰り道は待ち合わせて駅まで歩いた。九段下の夜桜が美しい季節。夜の首都高をドライブし、レ...over
高速のインターを降りた車は、街を背にして走る。一直線に伸びる片側2車線の道路は車もまばらだ。窓を開けると、昨日の雨とかすかな夏が香る。新緑と青空のコントラストがまぶしい10時過ぎ。ランチにはまだ少し早い。せっかくだからこの先の高台にある展望台まで妻を連れていこう。何年ぶりだろうか、あの展望台。「懐かしいな」ひとりごとのつもりが思わず口に出していた。ごく小さなボリュームのつもりだったが、妻は聞き逃さなかったらしい。「このへん来たことあるの?」「まあ」「最近?」「いやもう10年、15年くらい前の話」「女と?」この手の話に嫉妬はしないのはありがたいのだが、面白がって聞いてくるので恥ずかしくなる。案の定、頷くよりも前にニヤニヤ笑っていたのは横目で見えていた。「さてはデートで来たんでしょ?」前の会社の同期に花江って...【ショートショート】innocentworld
「いたいた、久しぶり」「……久しぶり」別れを告げた日から10年は経っているはずなのに、彼は暗い店内ですぐに私を見つけ、私も声をかけてきた男性が彼だとすぐに分かった。偶然にも元彼をSNSで見つけた。DMを送ってみたらせっかくだから飲もうということになった。普段よく使うチェーンの居酒屋ではなく、お酒の美味しいお店を予約していた。久しぶりに会うのだから。せっかくだし良いもの食べたい飲みたいから。オープン席でもいいかなと迷ったけれど、でもやっぱり個室のほうかなと個室にした。あんまり騒がしいのは嫌だから。個室の方が落ち着いてゆっくり話せるから。これは下心なんかじゃない。5分前までそう思っていたはずなんだけれど、着席早々に袖をまくり、ネクタイを片手で緩める手に目を奪われてしまった。「どうかした?」「ううん、なにも。乾...【ショートショート】UFO
クリスマスを過ぎた街は一気に加速度を上げて、2008年を片付けようとする。人の心臓が止まった音を聞いたのは、そんな1年で最も寒い季節だった。その日、当時勤務していた介護施設の夜勤に入っていた。それなりに忙しさはあったものの入居者は順番に就寝し、無事に日付が変わった。オムツ交換が終わったタイミングで一服しに喫煙所へ向かう。次の巡視までまだ少し時間がある。落ち着いているし今のうちに少し仮眠をとっておこうか、とぼんやり時計を見上げたときだった。夜勤リーダーの横山さんから内線が入り、一気に目が覚めた。「はい」「フロア落ち着いてる?」「皆さん寝てます」「そしたら医務室のバイタルセット一式持って来て。あと聴診器も」何が起きたのか判らず、リーダーに指示された通りにバイタルセットを持って階段を2階分かけ上がる。暗いフロア...生命兆候
20代の頃、とある靴を欲しがっていた。「丸トゥのパンプス、ヒール部分は5cmくらいかな。インソールは小花柄で、ストラップ止めてるボタンはくるみボタンみたいなやつ。長く立っていても足が痛くならず、駅の階段を駆け下りることができる程度の締め付け感」なんて言うと友人はたいていケラケラ笑って、そのあとに「そんなリクエストの多い靴、そもそも存在するの?」と真顔で尋ねた。私も真顔で答える。「わかんない」雑誌をめくり、通販サイトを探す。ここかな、と目星のブランドを見つけては季節ごとに新作をチェックする。それもいいのだけれど、やはり自分の足で探したい。繁華街のファッションビルや、ショッピングモール、アウトレット。渋谷、原宿、表参道、新宿も街中を歩き通して探した。たまにこれかな?という一足を見つけることもあった。試着時に違...ワンスター
12月、クリスマスの頃は1年で最も寒い時期だという。車の中はエンジンをかけても暖かくならず、外からずっとコートを着ている。ラジオからはクリスマスソング特集が小さく流れていた。冷え込む東京の空の下、複雑に絡み合った首都高は今、東京タワーをぐるりと回った。赤い光が夜を照らす。雪がちらつき始めた冬の夜。「寒いねと言う君のいる暖かさ」「なんかうっすら聞いたことあるな、それ。なんだっけ」「確かサラダ記念日こんな感じなんだよね」「ああそれだ」天現寺、芝公園、竹橋。矢印は自由気ままな方向をさしていて、グロリアは車線変更をしながら右や左に分岐を選んでいく。あまりに違和感なくウインカーを出すものだから、本当に道をわかってるのかと思いつつ、このまま大都会に迷い込んでいられたらいいのにとさえ思っていた。私と彼は初対面というわけ...【ショートショート】君が好き
先生が煙になったのは、今にも雲が剥がれ落ちてきそうな冬の日だった。ピアノを習いたいなんて言った覚えはない。いや覚えてないだけでもしかしたら言ったのかもしれない。言ったとしても、そもそも熱意はなかった。『ピアノのレッスン』という言葉に憧れただけ、そんな軽い気持ちで開いた防音扉は子供心ながらにとても重く冷たかった。毎週火曜日の夕方6時半。気の重い30分だった。ちっとも上手にひけやしない。多分センスがない、向いてない。正直なところ面白くない。楽しくない。「これはまいった、思った以上につまらない」練習が足りないから弾けないなんて当然とわかりながら、でも練習はそんなにしたくない。辞めたいと言えればいいけれど、まだ3ヶ月も経ってないからさすがに気が引ける。とりあえずこの30分を耐えればいい、と困った顔で先生を見上げる...大人は秘密を守る
21世紀最初のクリスマスを迎えた渋谷はひどいお祭り騒ぎだった。ハチ公口の改札口のその先、センター街に通じるスクランブル交差点には人が溢れかえっていた。爆音で流れるクリスマスソングが空で合唱している。夏の田んぼでよくみるカエルの合唱のようだった。イルミネーションがともり始め、青や緑、黄色の看板が光り出す。叫び声に近い笑い声は、祭りのどんちゃん騒ぎのようだった。さすがにこれだけ混みあっていると会話もままならない。「すごいね」「ほんとすごいね」私が彼の左手を強く握り、彼もまた握り返す。どちらかがこの手を離したら私たちはすぐにはぐれてしまうだろう。17歳の私たちは硬く手を握り合って渋谷の街を歩く。CDショップで流行りのCDを視聴。ヘッドホンをそれぞれ片耳に当てて目を閉じると、音楽の向こう側に彼の体温を感じる。音楽...【ショートショート】Simple
「おつかれさまです、お先に失礼します」アパートの一室の扉を開けると、ひんやりとした夏の夜の空気に包まれる。時計は20時を回っていた。駅へ降りていく線路沿いの坂道を下る。ああ疲れたなぁ。いったい今日は何時間働いたんだっけ。あれ、お昼ごはん何食べたっけ。そもそも食べたっけ、あれどうだったっけ。笑いながら歩くカップルとすれ違う。居酒屋から楽しそうな歌声が聞こえる。カレーの匂いが香る。お腹と涙腺がキュッと収縮した。今の職場、都内A駅近くの訪問介護事業所に入職して1年半が経った。人手不足、休日返上、残業。全て無事に、というわけではないが、我ながらよく続いたと思う。出入りの激しい業界だ。よっぽどの要領の悪さでなければ半年経てば中堅、1年経てばベテラン、それを越えればお局扱いになる。「もう、1年半か」初々しさの残ってい...【ショートショート】今宵の月のように
子どもの頃に図書館の本棚から取り出していたのは取っていたのはズッコケ三人組だった。長いシリーズだが、刊行されてる分は読み切った。読み切った直後は爽快な結末に浸っていたが、すぐに気づく。これは虚構だ。私はハチベエにはなれないし、モーちゃんやハカセみたいに頼りになる仲間もいない。クラスの中にもしかしたらズッコケ3人組はいたのかもしれないけれど、モブキャラの私には関係はない。ドラマチックな事件は起こらない。それが現実だ。それをわかりながら、本を愛していた。虚構の中の登場人物はいつも世界を生きていた。本を開いて、活字を覗き込めば、そこに世界が広がる。その心持ちは、教室の片隅にあったメダカの水槽を覗き込んでる気分によく似ていた。寝る時間も食べる時間も、歩く時間すら惜しんで本を開いた。下校中歩きながら読んでは、何回か...メダカの伴走
12月の苺農家はのんびりしている。午前中のうちにクリスマスケーキに使うものやギフト用の苺を摘み取る。家族総出でパック詰めと発送業務をしても、午後の早い時間には終わってしまう。年明けから苺狩りが始まれば休む暇もないくらいに忙しくなるのだけれど、このバランスが難しい。僕はひとり直売所の店番をしながら、SNSに出す広告を考えていた。デザイナー会社を退職して家業を引き継ぎ、一国一城の主となって4年。ようやく軌道が見えてきた。大変なことも多かったが、家族、主に妻に支えられててここまで乗り切った。自負はそれなりにある。大丈夫、やっていける。そんな12月のある日だった。温度差で曇るガラス扉の向こうに人影があった。引き戸がゆっくりと動いて、会釈をしながら女性が入ってきた。「いらっしゃいませ」「あの、やってますか?」「どうぞ」あ...それもまたひとつのLOVE
世界が少しずつ明るくなる朝6時。一人暮らしにしては広い12畳のワンルーム、フローリングに光が差し込む。ベッドの脇には昨日の私が落ちていて、その上に私ではないジャケットやネクタイが重なっていた。ベッドの足側、もたれかかるように新藤さんが座ったまま眠っていて、そこでようやく昨晩のことを思い出した。ああ私、昨日新藤さんと寝たんだ。「新藤さん」「んっ……」「おはようございます、新藤さん」「……松田さん?」「です、松田です」「あっそうか」新藤さんは口を手に当てる。ここ1年ずっとマスクをしているから気づかなかったけれも、整った横顔に思わず見惚れてしまう。いやいや、見惚れてる場合じゃないだろう。えっ、私新藤さんと寝たの?上司と?えっ、覚えてない。寝起きの頭をフル回転して昨日の記憶を呼び起こしている私を尻目に、新藤さんは意外な...夜に隠れてキスをしよう
高速のインターを降りた車は、街を背にして走る。一直線に伸びる片側1車線の道路は車もまばらだ。「気持ちいいね!」妻が窓を開けると、かすかな夏が香る。ほうとうを食べに行こう、と誘われて僕たちは車に乗り込んだ。「お腹空いたね」「まだ10時だよ、早いよ」浮かれる妻に少しだけ笑った。暑くもなく寒くもないちょうどいい朝だ。新緑と青空のコントラストがまぶしい。ほうとうより先に展望台に妻を連れていこう。「懐かしいな」「何?このへん来たことあるの?」「うん」「最近?」「いやもう10年くらい前の話」「女と?」この手の話に嫉妬はしないのはありがたいのだが、面白がって聞いてくるので恥ずかしくなる。案の定、頷くよりも前にニヤニヤ笑っていたのは横目で見えていた。「さてはデートで来たんだな」と妻はラジオのボリュームをしぼった。前の会社の同期...イノセントワールド
「おつかれさまです、お先に失礼します」アパートの一室の扉を開けると、ひんやりとした夏の夜の空気に包まれる。時計は20時を回っていた。駅へ降りていく線路沿いの坂道を下る。ああ疲れた。いったい今日は何時間働いたんだろう。お昼ごはん何食べたっけ。そもそも食べたっけ、あれどうだったっけ。笑い声がどこからから聞こえた。カレーの匂いが香る。お腹と涙腺がキュッと収縮した。今の職場、赤羽駅近くの訪問介護事業所に入職して1年は経った。人手不足に次ぐ人手不足、病欠に次ぐ病欠、残業に次ぐ残業。無事に、というわけではないが、我ながらよく続いたと思う。出入りの激しい業界だ。よっぽどの要領の悪さでなければ半年経てば中堅、1年経てばベテラン、それを越えればお局扱いになる。幸いにも中堅を経て、ベテランに至っていた。お局になるその前にどうにかし...今宵の猫のように
全身のコーディネートの中で、一番力を入れてお金をかけているのは靴だ。洋服そのものにはわりと適当に選ぶわりに、靴、特にパンプスに対してだけは異常なほどのこだわりを見せる。執着に近いものもあって、買い物に付き合ってもらっている友人に呆れられることもしばしばあった。『丸トゥのパンプス、全体的にオフホワイトでヒール部分は5cmくらい。甲ストラップ付で、ボタンは木製のクローバーモチーフ。インソールは小花柄。やや幅広。長く立っていても足が痛くならず、駅の階段を駆け下りることができる程度の締め付け感。』当然ながらこれだけ指定すると、お目当ての靴はなかなか見つからない。いっそのこと靴職人にオーダーメイドでもしようか、と考えたこともあったけれど、それはなんだか違った。『靴』にこだわっているんじゃない、『靴探し』にこだわっている。...ふたつのワンスター
来週、私はこの関東平野の寒い田舎町を出て、はるか南へ旅立つ。ここよりもずっと温かい南の島。自然豊かな海と山に囲まれた楽園と新生活が私を待っている。心が小躍りしてもいいくらいの春の日に、思い出すのは小学生のころの思い出だ。小学校3年生くらいだったろうか、体育の授業が大嫌いだった。中でもマラソンが大嫌いの中でも特に大嫌いだった。今日はマラソンの練習がありますなんて予告されようものなら、前日に水風呂に入って風邪をひこうとしたり、体温計をこすって熱をあげようとしたり、情けなさすぎる悪あがきをしてまでも放棄したいものだった。授業ですら嫌で嫌で仕方がないのだから、練習などミリともしたくない。そんなしたくもないマラソンの練習につき合わせたのがマキちゃんだった。だからか、私はマキちゃんのことがちょっと、いやかなり、だいぶ苦手だ...靴ひも
生まれてはじめて渋谷という街に来たのは、17歳のクリスマスイブだった。ハチ公口の改札口のその先、交差点前には人が溢れかえっていた。爆音で流れるクリスマスソングが空で合唱している。夏の田んぼでよくみるカエルの合唱のようだった。イルミネーションがともり始め、青や緑、黄色の看板が光り出す。叫び声に近い笑い声は、夏祭りのどんちゃん騒ぎのようだった。さすがにこれだけ混みあっていると会話もままならない。「すごいね」「ね、ほんとすごいね」私が彼の左手を強く握り、彼もまた握り返す。どちらかがこの手を離したら私たちはすぐにはぐれてしまうだろう。17歳、危うさの上に私たちは立っていた。北関東の片田舎で、学校と自宅の往復を繰り返していた日々。学校からの帰り道、彼の自転車の後ろに乗って走る。公園で夕日を眺めながら長いキスをして、たまに...この渋谷の街の片隅で
2018年の7月。とある『できごと』が起こりました。山の方に滝を見に行こう!って出かけてたんだけど、いろいろあって滝は見ないで帰ってきた。多分今年イチになる怖いことが起きたんだ。—ゆずず(@yuzu0905)July22,2018Twitterに投稿したその滝ドライブの話は、予想もつかない展開をみせます。ツイートから続くツリーの内容がこちら。新東名の森掛川インターを降りて北上した。南アルプスの裾が拡がっている。ナビの言うままに走ってたんだけど、どうも調子がおかしい。右に曲がれって言うのだけれど、ナビの画面を目の前の車窓もどうみても1本の林道があるだけで右折できる道はない。「右です」「右です」「右です」何度もリルートを繰り返し、曲がれと言い続ける。無機質なナビの案内音声がさすがにうるさくなり、夫がナビを切った。「...怖い話の本当の話。
冬に降る雨はどうしてこんなに冷たいんだろう。せめて雪であれば寒さもロマンチックにかわるというのに、湿っぽさがあるせいか中途半端な寒さだ。雪になりきれない雨。寒さになりきれない冷たさ。雪子先生が亡くなったのは、今日みたいに今にも雲が剥がれ落ちてきそうな朝だった。あの雲はきっとズッシリとした重さを持っていて、埋もれた私はきっと窒息してしまうんだろう。ニュースはこの1年に起きた出来事を矢継早に振り替えっていて、ああ今年が死んでいくんだな、なんてことを呟いていた。地下鉄サリン事件、阪神大震災。いよいよやって来る世紀末、ノストラダムスの大予言。世界は本当に滅んでしまうのかもしれないって、その日の空をみながら考えていた。私にはエレクトーンを習いたいなんて言った覚えはない。ないんだけれども、お母さんと麻央ちゃんのお母さんが話...火曜日の宇宙人
<今やれることを>2011年8月。東北沿岸部へのボランティア派遣が決定しました。3月下旬のさいたまスーパーアリーナでのボランティア活動で知り合った人の紹介でした。宮城県石巻市内の福祉避難所での福祉支援です。知人からメールをもらい一瞬ためらいました。本当に行っていいのだろうか、と。SSAに避難した人たちのほとんどは、原発事故で故郷を亡くした人たちでした。沿岸部で避難生活を送っている人たちは、家族や友人を亡くした人たちです。どちらも亡くしたことはないから苦しみや悲しみはわかりません。こんな私がPTSDやグリーフケアにどこまで対応できるのか。書類をまとめ荷造りをしながら考えても、それでも答えが出ませんでした。25の若造が行っていいのかわからない、わからないけれど。でも何かがわかるのなら行こう、と。新幹線が仙台駅...2011年8月、石巻の記憶
2011年3月11日、東日本大震災。当時、埼玉県の災害支援の一環として、東北から県外避難された方々を受け入れました。私は介護福祉士のボランティアとして福祉支援に参加しておりました。震災から5日後の3月16日。首都圏でも混乱の続く中、埼玉県は福島県からの被災者受け入れを発表しました。目の当たりにした大災害。友人や知人、その家族たちも多く被災している。一方、自分たちの生活も計画停電や物資不足など混乱が続いている。原発事故もどうなるのかわからない。そんな心境の中で『大勢の被災者が首都圏に避難してくる』という一報。「なにかをしたい、なにかをしたいけどどうしたらいいのかわからない」そんな心境を突き動かしたものだったのだと思います。報道のあった16日の翌々日、3月18日。なじみ深いさいたまスーパーアリーナ。その最寄りのさい...2011年3月、被災地外避難所にて。
長く続いた冬が終わった。雲一つない青空の隅の方、春が顔をのぞかせている。部屋の掃除をしていた私は、何の気なしに卒業アルバムの革の表紙を開いた。広い世界に飛び出す直前、毎日を懸命に生きて、誰かを想っていたあの頃。1枚はらりと落ちたのは、教室ではしゃいでいる写真だった。使い捨てのインスタントカメラで撮影されたと思われるその1枚。画質こそ少し荒いものの、今にも青春が飛び出してきそうな勢いがあった。マキちゃん、山口君がいて、ああ芝崎君だ、懐かしい。どうしているかな、元気してるかな、と心の中の宝箱を開ける。高校1年の夏、夏服のスカートを短く切った。短すぎじゃないかと母は顔をしかめていたけれど、「みんなこれくらいだよ」と笑った。イーストボーイのハイソックス、夏のブラウス。チャームをつけた通学かばんを肩にかけて、ローフ...春は青し、輝け乙女
かれこれ3年ぶりくらいの新規投稿でしょうか。どうもご無沙汰しています。この3年間、結婚をし……式を挙げ……静岡に引っ越しをし……みかんと日本茶三昧で……釣りをはじめ……南アルプスの秘境をエンジョイし……Twitterでバスったり……夫と仲良く暮らし……また引っ越しをして関東に戻り……介護福祉士に復職をしたら思いがけずに愉快な職場で…まだ車のローン払い終わってないのに事故って廃車になったり……祖母の介護が本格的にはじまり……愛犬を看取ったり……ああそうだ、でかい冷蔵庫買った……台風では住んでる地域が危うく水没しかけて……ラグビーワールドカップをめちゃくちゃ楽しんで……令和の天皇陛下のパレード見に行ったり……不妊が発覚し……新型コロナの感染予防にヘトヘトになり……スナネコちゃん見た……クオッカちゃんも見た……あっ、...久しぶりの……
朝ドラ感想記事のまとめです。関連リンク□総論・細かすぎて伝わらない朝ドラあるある選手権2018□わろてんか・『わろてんか』1週、それは笑ってはいけない連続テレビ小説・『わろてんか』2週それは笑ってはいけない伊能栞のステッキ芸・『わろてんか』3週~5週、北村家・それは地獄の知恵袋□ひよっこ・こんな『ひよっこ』はいやだ!【茨城、それは魔境】□べっぴんさん・『べっぴんさん』の「うわあ……」となったシーン3選・えぐいよ!!べっぴんさん【ジャズ喫茶編】・『べっぴんさん』15週皇室御用達!\(^o^)/・『べっぴんさん』14週ちょっと田舎の正月あるある・『べっぴんさん』13週もうホント強く生きて紀夫・『べっぴんさん』12週毎度おなじみBKクリスマス・『べっぴんさん』11週紀夫ビンタの回・『べっぴんさん』10週良子ちゃんが辛...NHK朝ドラ感想記事のまとめ。
躍動感、残念感、雑巾感、チャウチュール感【10月のつぶやきまとめ】
秋のツイートまとめです!関連リンク9月・楽しくなかった運動会の思い出、推しの文化財の話、やすらぎロス【9月のつぶやきまとめ】8月・朝ドラの話、本当にあったちょっと××な話、フライトドクターの保険金の話【つぶやきまとめ】7月・黒光り焼きまんじゅうの思い出、「ご安全にー!」【つぶやきまとめ】6月・来期も期待の高橋一生、B級藤原竜也、そして戦艦光進丸【つぶやきまとめ】■大河ドラマ見てますよ!虎松のあの感じ、キレたフリーザ様っぽいなって。#おんな城主直虎pic.twitter.com/KhJPTVZAki—ゆずず(@yuzu0905)2017年10月1日■朝ドラも見てますよ!!引き継がれしトンチキルーム。#わろてんか#あさが来たpic.twitter.com/br1nFtTL6a—ゆずず(@yuzu0905)2017...躍動感、残念感、雑巾感、チャウチュール感【10月のつぶやきまとめ】
行きつけの公園があってね。線路沿いの野菜公園。今日久しぶりに犬の散歩で寄ってみたら、馴染みのカボチャベンチがまだ置いてあって、懐かしい気持ちになった。あのときもこんな秋だった。23か24くらいのとき、働き過ぎて病に倒れた。実家に帰った秋。もう自分が情けなくて悲しくて悔しくて申し訳なくて。20代の小娘が何言ってんだって感じだけど、人生のどん底だった。生きていてごめんなさい。酸素吸ってごめんなさい。生まれてきてごめんなさい。今にして考えると、何をそんなに思い詰めてんだって振り返るんだけども。当時はずっとそんなこと考えてた。線路沿いの公園で、日がな一日電車の走る音や踏切の音聞いてた。生きてるのか死んでるのかわからない。消えてしまいたい。生まれなかったことにしてほしい。何回か近くまで行ったと思う。ああ、もうしんでし...野菜公園と希死念慮の話
『わろてんか』3週~5週の実況まとめ!【北村家は地獄の知恵袋】
2017年秋の朝ドラ、『わろてんか』。3週~5週の実況まとめ!楽しんでみてます!藤吉www強く生きろwwwわろてんかバックナンバー・『わろてんか』2週笑ってはいけない伊能栞のステッキ芸・『わろてんか』第1週、笑ってはいけない連続テレビ小説朝ドラおすすめリンク・細かすぎて伝わらない朝ドラあるある選手権2017・こんな『ひよっこ』はいやだ!・『べっぴんさん』の「うわあ……」となったシーン3選・【遊川脚本】『純と愛』のえぐすぎる展開87選。・『てるてる家族』まとめのまとめ・『あさが来た』まとめのまとめ大河まとめもやってるよ!◇『おんな城主直虎』まとめのまとめ◇『真田丸』まとめのまとめ◇【朝ドラ大河から】ネタバレ感想の目次!【B級映画まで】■あっ!!!!あっ!!!!!#わろてんかpic.twitter.com/3rIS...『わろてんか』3週~5週の実況まとめ!【北村家は地獄の知恵袋】
『おんな城主直虎』42話&43話 MOSエキスパート万千代。
2017年NHK大河『おんな城主直虎』第42回「長篠に立てる柵」第43回「恩賞の彼方に」の感想まとめのまとめです。おひさしぶりです!!※簡易版な上に相変わらず腐りふざけきっておりますですので、本格的なネタバレやまとめはよそのサイトや公式をご参照くださいね。関連リンク・『おんな城主直虎』40&41話健気な15歳そんなこと言わねえよ!!・『おんな城主直虎』39話虎松が無謀www・『おんな城主直虎』38話やすらがない井伊谷。◇『おんな城主直虎』まとめのまとめ◇『真田丸』まとめのまとめ◇【朝ドラ大河から】ネタバレ感想の目次!【B級映画まで】■42話「長篠に発てる柵」を一言で表すと。【先週までの直虎】森下御大と阿部サダヲがやりたい放題。#おんな城主直虎pic.twitter.com/twFtU2QlFx—ゆずず(@yuz...『おんな城主直虎』42話&43話MOSエキスパート万千代。
『おんな城主直虎』40&41話 健気な15歳そんなこと言わねえよ!!
2017年NHK大河『おんな城主直虎』第41回「この玄関の片隅で」の感想まとめのまとめです。六左がどストライクだ。関連リンク・『おんな城主直虎』39話虎松が無謀www・『おんな城主直虎』38話やすらがない井伊谷。・『おんな城主直虎』37話私、武田信玄。今あなたのうしろにいるの。◇『おんな城主直虎』まとめのまとめ◇『真田丸』まとめのまとめ◇【朝ドラ大河から】ネタバレ感想の目次!【B級映画まで】■41話!先週までの直虎!万千代さん、草履番アルバイトでバイトリーダーになる。松下さんがどんな良いこと言っても「言うてもこいつ詐欺師だし」ってなっちゃうごちそうさん脳。#おんな城主直虎—ゆずず(@yuzu0905)2017年10月8日これがこうなってこう。#おんな城主直虎pic.twitter.com/QsbOAdxCmr—...『おんな城主直虎』40&41話健気な15歳そんなこと言わねえよ!!
2017年秋の朝ドラ、『わろてんか』。NHK秋の高橋一生祭り。わろてんかバックナンバー・『わろてんか』第1週、笑ってはいけない連続テレビ小説朝ドラおすすめリンク・細かすぎて伝わらない朝ドラあるある選手権2017・こんな『ひよっこ』はいやだ!・『べっぴんさん』の「うわあ……」となったシーン3選・【遊川脚本】『純と愛』のえぐすぎる展開87選。・『てるてる家族』まとめのまとめ・『あさが来た』まとめのまとめ大河まとめもやってるよ!◇『おんな城主直虎』まとめのまとめ◇『真田丸』まとめのまとめ◇【朝ドラ大河から】ネタバレ感想の目次!【B級映画まで】■秋スタートの朝ドラの場合秋スタートの朝ドラの場合序盤に連休があり、平日祝日、いわゆるハッピーマンデーがあります。過去作品はこのハッピーマンデー回(たいてい第2週か第3週あたり)...『わろてんか』2週笑ってはいけない伊能栞のステッキ芸
2017年秋の朝ドラ、『わろてんか』。第1週のネタバレ実況をまとめてみました。新しい朝ドラはおらワクワクすっぞ!朝ドラおすすめリンク・細かすぎて伝わらない朝ドラあるある選手権2017・こんな『ひよっこ』はいやだ!・『べっぴんさん』の「うわあ……」となったシーン3選・【遊川脚本】『純と愛』のえぐすぎる展開87選。・『てるてる家族』まとめのまとめ・『あさが来た』まとめのまとめ大河まとめもやってるよ!◇『おんな城主直虎』まとめのまとめ◇『真田丸』まとめのまとめ◇【朝ドラ大河から】ネタバレ感想の目次!【B級映画まで】■明治スタートです!#あさが来たであさちゃんがだいがっこ作った頃。#わろてんかpic.twitter.com/cRwn38q7TT—ゆずず(@yuzu0905)2017年10月1日開き直って#あさが来た使い...『わろてんか』第1週、笑ってはいけない連続テレビ小説
楽しくなかった運動会の思い出、推しの文化財の話、やすらぎロス【9月のつぶやきまとめ】
9月分のツイートまとめです。ツイート内容はほとんどノンフィクションですが、まあお察しください。関連リンク8月・朝ドラの話、本当にあったちょっと××な話、フライトドクターの保険金の話【つぶやきまとめ】7月・黒光り焼きまんじゅうの思い出、「ご安全にー!」【つぶやきまとめ】6月来期も期待の高橋一生、B級藤原竜也、そして戦艦光進丸【つぶやきまとめ】◇【朝ドラ大河から】ネタバレ感想の目次!【B級映画まで】■『こころ』面白かったね三社祭ロケ、雪山ロケ、山古志村ロケ、片貝ロケ……CGや編集でいじりようのない外ロケ回がとにかく秀逸でしたな!花火もドッカンドッカン、打ち上がってまあスケールのでっかいこと!!ロケ回好きーとしては目を離せない週が多かったです!#こころpic.twitter.com/ftvYfD7ONt—ゆずず(@...楽しくなかった運動会の思い出、推しの文化財の話、やすらぎロス【9月のつぶやきまとめ】
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