現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
寺山修司が主宰した演劇実験室天井桟敷が1975年に上演した「疫病流行記」の演劇音源集です。音楽を担当したのは、寺山演劇といえばこの人、J・A・シーザーです。…
キャメルの6作目のアルバム「ブレスレス」です。当時の邦題には「百億のよると千億の夢」なる副題が添えられていました。前作から1年、本作品もやや順位を落としたと…
もはやレーベルの言葉を引用するしかありません。本作品は「悪魔の沼、自主レーベルALLIGATORから新作到着!!2022年”FESTIVAL de FRUE…
ジャック・ディジョネット ~ ニュー・ディレクションズ・イン・ヨーロッパ
ジャック・ディジョネットがリーダーをとるプロジェクト、ニュー・ディレクションズのヨーロッパでのライヴを収録した作品「イン・ヨーロッパ」です。ライヴが行われた…
暑い日が続くと、レゲエやサルサなど中南米の音楽が無性に聴きたくなります。本作品はサルサのスーパースター、ルベーン・ブラデスの若い頃の作品「ブスカンド・アメリ…
日本の国民的バンド、サザンオールスターズのデビュー・アルバム「熱い胸騒ぎ」です。日本の歌謡界に衝撃を与えたシングル「勝手にシンドバッド」からわずか2か月後の…
日本のロック界の至宝フリクションによる1995年作品「ゾーン・トリッパー」です。寡作なフリクションですから、スタジオ・アルバムとしてはデビュー作から15年目…
キャメルの5作目のアルバム「雨のシルエット」です。ジャケ買いという言葉がありますが、本作品はその逆、中身は傑作だとの評判に同意しないことはないのですが、前作…
ECMレーベルはジャケットの美しさに定評があると申し上げてきましたが、これはなかなかに意表をつかれました。あるサイトに刑事ものドラマ、スタスキー&ハッチのエ…
セックス・ピストルズの中で唯一まともなミュージシャンだったグレン・マトロックがピストルズ後に結成したバンドがリッチ・キッズです。このバンドはピストルズ・フィ…
慣例にのっとり、フリクションはスタジオ・アルバム「レプリカント・ウォーク」を発表した後、その対となるライヴ・アルバム「ダム・ナム・CD」を発表しました。前者…
「スノーグース」でブレイクしたキャメルの次なるアルバムが本作品「ムーンマッドネス『月夜の幻想曲』」です。まずはジャケットが素晴らしいです。手元にある紙ジャケ…
ハイライフは「ガーナあたりで始まり、戦後に西アフリカ一体で盛んになった、アフリカ最初の本格的なポピュラー音楽」です。リベリアの海洋民族クル人が大西洋と内陸を…
キャメルの名前を世に知らしめた傑作「スノー・グース(白雁)」です。前作から一年を経て発表された本作品はスキャットは入るものの全曲インストゥルメンタルのコンセ…
世界の大衆音楽に造詣の深い中村とうよう氏は「キューバのソンという音楽は混血ポピュラー音楽としては最高の傑作だ」と述べています。ロックもジャズも含めて混血ポピ…
レプリカントとは、ジーニアス英和大辞典によれば、「SFに出てくる想像上の人間」のことです。サイボーグというより「コンピュータで動く部品から成る」人間です。そ…
キャメルのセカンド・アルバム「蜃気楼」は英国ではヒットチャートにも入りませんでしたけれども、今ではプログレッシブ・ロック史に残る傑作として知られています。派…
「私は音楽のことはよく分からないけれども、ドラムが凄いということだけは分かった」と友人がしみじみ述懐していました。お目当てのアーティストのライヴに吉田が急き…
ザッパ先生のギター・アルバム第二弾、その名もずばり「ギター」です。各楽曲のタイトルはこれまでの先生の命名の流れで付けられているのですけれども、アルバム・タイ…
ノルウェーのギタリスト、テリエ・リピダルが1978年にECMから発表した作品「ウェイヴ」です。まずはジャケットが素晴らしい。この頃のECM作品のジャケットは…
今でこそ東南アジアやヨーロッパで日本のポピュラー・カルチャーの催し物が開催されるのは珍しくありませんが、1984年の段階でイタリアでそんな催しがあったという…
キャメルは1970年代から英国で活躍するプログレッシブ・ロック・バンドです。このデビュー・アルバムは1973年ですから、プログレの全盛期ともいえます。キャメ…
ブラック・サバスは1985年のライヴ・エイドに久しぶりにオリジナル・ラインナップで登場しました。会場を大いに沸かせましたけれども、この復活は一度限りで終わっ…
学生時代に観た演劇実験室天井桟敷の演劇公演には名状しがたい衝撃を受けました。内容の詳細は忘れてしまいましたが、強烈なオーラを放つ役者の姿や驚くべき集団の舞踏…
マーク・「ムーギー」・クリングマンのデビュー・ソロ・アルバムです。タイトルは「ムーギー」です。モーグ・シンセの使い手として名の知れたクリングマンですから、「…
インディーズは始めるのはさほど難しくはありませんが、続けていくのは大変です。特にインターネット以前の時代にはその難易度は高く、その頃に誕生したレーベルで生き…
英米の寡占状態が続くロック界ですけれども、ヘヴィメタルとパンクは国境を越えて世界中で愛されています。そして、こんなところにもあんなところにもバンドが存在する…
伝説のライヴと名の付くライヴは数多くありますけれども、この作品はその中でもかなり伝説度が高い作品です。ただし、同時代的にはさほど伝説扱いされていた訳ではなか…
あっと驚くブラック・サバスの11作目のスタジオ・アルバム、その名も「悪魔の落とし子」です。前作から2年、何と本作品でボーカルをとっているのは、黄金期のディー…
ギタリストのソロ・アルバムとなると、ばりばりギターを弾きまくる様子が思い浮かびます。しかし、フィル・マンザネラのソロはこれまでボーカルを主体としたポップなロ…
フランスのパワー・エレクトロニクス・プロジェクトによるアルバムです。プロジェクト名はドイツ語で嫌悪や憎しみを意味する単語で、一般的にはアプショイと発音されま…
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現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
フランク・ザッパ先生の「オーケストラル・フェイヴァリット」は1979年5月に発表されています。本作品はその発売40周年記念盤です。元は1枚でしたけれども、記…
ジョン・コルトレーンによるインパルス・レコードからの単独リーダー作としては4枚目にあたる「インプレッションズ」です。この作品もコルトレーン作品の常として、発…
「エレクトリック・ダンス・レゲエ・プロジェクト」と紹介されたダブ・シンジケートによるアルバム「ストーンド・イマキュレイト」は「サイエンス・フィクション・ダン…
相変わらず多産なフェイセスとロッド・スチュワートです。本作品は1971年11月に発表されたフェイセスの3枚目のアルバム「馬の耳に念仏」です。フェイセスの代表…
恐ろしい作品です。これは1971年に発表されたLLL+1、すなわちラヴ・リヴ・ライフ+1のアルバム「ラヴ・ウィル・メイク・ア・ベター・ユー」です。こんな作品…
1982年に制作されたドキュメンタリー映画「コヤニスカッツィ/平衡を失った世界」は、現代音楽家フィリップ・グラスの名前を広く世間に知らしめることとなった作品…
パンク/ニュー・ウェイブ時代に米国で起こったノー・ウェイヴと呼ばれる一群のアーティストの中でも、ひと際輝いていたリディア・ランチのソロ・デビュー作「クイーン…
ボーイズ・クラブは、マーク・ボニラ、キース・エマーソン、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズ、そしてボニラのバンド、ドラゴン・クワイヤーによるプロジェクト…
ロッド・スチュワートの名前を聞いて、真っ先に思い浮かぶ曲が「マギー・メイ」の人と、「セーリング」の人、「アイム・セクシー」の人では話が噛み合わなさそうです。…
楽器を持たないパンク・バンドとして人気を博したBiSHが解散したのは2023年6月のことでした。以降、各メンバーはそれぞれが各方面で活躍中です。中でもBiS…
ブライアン・イーノのオブスキュア・レコードから発表されたトム・フィリップスのオペラ「イルマ」は同レーベルからの9作目にあたります。お馴染みのジャケットに包ま…
ジョン・コルトレーンのアルバム群の中でも、最も人気が高いといわれている名盤「バラード」です。全8曲すべてをスタンダードのバラード曲で構成しています。各楽曲の…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンドの一つS.Y.P.H.(ズフ)によるセルフ・タイトルの4枚目のアルバムです。名作セカンド「PST!」からは三枚目と…
キース・エマーソンは2008年発表の本作品を、「人生の集大成というか自分の生きて来た歩みを定義するアルバム」であり、「私が60年代にザ・ナイスでやっていたこ…
フェイセスのセカンド・アルバムはまたまたシニカルなタイトルがつけられました。「ロング・プレイヤー」です。もうこの言葉を知らない人も多いかもしれませんね。これ…
ジョン・コルトレーンがインパルス・レコードから発表した「コルトレーン」は、かの有名な「ヴィレッジ・バンガード・ライヴ」に続くインパルス三枚目のアルバムで、単…
久しぶりに元気のいいテクノを聴きました。ジャンルが細分化されているので、うかうかとテクノというと鼻で笑われそうですが、細分化前のテクノという言葉がよく似合い…
スーパースター、ロッド・スチュワートによるソロ・アルバム第二弾、「ガソリン・アレイ」です。これは日本や米国で使われたマーキュリー盤のジャケットですが、英国ヴ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレの重要バンド、ズフのセカンド・アルバム「プスト!」です。この作品は伝説のクラウトロック・バンド、カンのホルガー・シューカイがプロデ…
「激烈カルトなサックス入りノー・ウェイヴ・ポスト・パンクスの秘蔵コンピ!!」なる宣伝文句に惹かれて購入した作品です。アーティストはオットー・ケントロール、フ…
「地獄からやってきたジャズ」とはまた素敵なタイトルです。地獄からやってきた大統領を戴いている国なんだからジャズが地獄からやってきて何が悪い、というフランク・…
「サボタージュ」を発表した後、ブラック・サバスはお約束通りツアーに出ます。この時の前座はキッスだったといいますから面白いです。しかし、オジー・オズボーンがバ…
前作から約1年を経て発表された、タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては9作目となる「偉大なる標的」です。順調なペースでアルバムが発表されていきま…
サン・ラーは60年近くに及ぶ活動期間のうちにわずかに一度だけ日本で公演を行いました。その記録が本作品です。主目的は1977年から1992年まで日本で開催され…
「終末処理場」は1980年12月に大阪を拠点に活動したインディペンデント・レーベル、アンバランスから発表されたオムニバス・アルバムです。キング・オブ・ノイズ…
タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては8作目となる「サイクロン」です。ここのところメンバーが安定していたタンジェリン・ドリームでしたけれども、本…
ジャケットにはパイプをくわえたナマケモノが描かれています。顔はメガネザルですけれども、このぶら下がり方はナマケモノそのものです。パイプをくわえることは趣味で…
知らないということは恐ろしいことです。私はブラック・サバスの6枚目のアルバム「サボタージュ」のジャケットをとても禍々しいものだと勝手に思っていました。何を隠…
リンク・レイは活動期間も長いのでいつの時代の人なのか分かりにくいですが、1960年に発表された本作品「リンク・レイ&ザ・レイメン」が正真正銘のデビュー作品で…
「ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?」は、私がフランク・ザッパ先生の沼にはまるきっかけとなった作品です。リアルタイムで買ったのですが、一聴して…
タンジェリン・ドリームの1977年米国ツアーの模様を記録したライヴ・アルバムです。LPでは2枚組の大作で、タイトルは「アンコール」とつけられました。ジャケッ…
ブラック・サバスの5枚目のアルバム「血まみれの安息日」は難産の末に生まれました。前作から1年以上という点では前作と同じですけれども、今回は制作途上でバンドの…
ウォーは長年在籍したユナイテッド・アーティストからMCAレコードに移籍しました。本作品「ギャラクシー」はその移籍第一弾アルバムです。メンバーもプロデューサー…
パンクが封印を解いたかのように、イギリスではさまざまなスタイルのバンドが登場してきました。今ではポスト・パンクと呼ばれることが多いですが、当時はニュー・ウェ…
前作「マスター・オブ・リアリティ」を看板にしたワールド・ツアーを終えたブラック・サバスはしばらく休みをとることにしました。デビュー以来ライブにアルバム制作に…
数あるフランク・ザッパ先生の作品の中で最も直接的に政治的なアルバムです。題して、「マザーズ・オブ・プリヴェンション」、邦題では「検閲の母」と意訳されました。…
昔ほどではないとはいえ、テレビ番組の主題歌に起用されるとヒットする事例は少なくありません。逆もまた真ということで番組と楽曲がタイアップすることはもはや常識に…
ブラック・サバスの3枚目のアルバム「マスター・オブ・リアリティ」はサバスの最高傑作に推す人が多い傑作です。前作から約1年、今回は1日とか3日とかそういう単位…
「決してひとりでは見ないでください」のキャッチフレーズとともに記憶に刻み込まれたホラー映画の金字塔「サスペリア」のサウンドトラック・アルバムです。映画は改め…