現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
ロックの世界にあって「人が好い」という評価は必ずしも誉め言葉にならない気がします。無責任なファンはロック・スターに世間常識からの逸脱を求めてしまいがちですか…
アルセストは「フランスの奇才マルチ・プレイヤー ネージュによるポスト・ブラック・メタル・バンド」です。そして、本作「レ・シャン・ドゥ・ロロール」はその7作目…
ポピュラー音楽の世界にエレクトロニクスが進出してきた際、生ドラムの命運は尽きたかのように思った人もいることでしょう。しかし、意外なことに生ドラムはエレクトロ…
多くの人が待ち望んだアルバムでした。東京ロッカーズの中でも一際光り輝いていたフリクションによるファースト・アルバムです。PASSレコードから発表されたこのア…
ブラック・サバスの10作目のアルバム「悪魔の掟」です。邦題は原題とは関係あるようなないような感じですけれども、ここではやはり「悪魔」が重要です。いくらオジー…
フリクションは日本の宝です。彼らは1978年4月に渋谷の屋根裏で最初のライブを行いました。リーダーでベースのレックとドラムのチコ・ヒゲは3/3というバンドで…
ブライアン・イーノによるオブスキュア・シリーズ第6弾は、オブスキュアの知恵袋でもあるマイケル・ナイマンによる「ディケイ・ミュージック」です。後に「ピアノ・レ…
ジャケットに注目です。誰もが「クリムゾン・キングの宮殿」を思い浮かべます。法と秩序にがんじがらめになって苦悩する現代人を描いた気が滅入るようなジャケットです…
ローリング・ストーンズの「全公式録音を年代順に収録した大河アンソロジー」、「コンプリート・ストーンズ第七集」です。今回のジャケットに写る5人はなんだか妙に楽…
「やおい」と読んだ方、まことに申し訳ありません。ここでお引き取り下さい。無駄にクリックさせてすみませんでした。ボーイズ・ラブとは何の関係もありません。ちなみ…
ライスと聞くと、まずはお米を思い浮かべてしまいますが、このライスはRではなくLで始まるライス、すなわち「シラミ」です。イギリスから登場した4人組のロック・バ…
私たちは生まれ育った土地や民族人種などを持ち出して、差異を納得することがよくあります。フィル・マンザネラの独特のギターを説明する際に、ラテン系の血をひく英国…
ブラック・サバスからオジー・オズボーンが抜けて、ロニー・ジェイムス・ディオが加入しました。ディオはいわずとしれたレインボーを支えたボーカリストです。これでオ…
♪冷静になるには若すぎるけど、夢を見るには歳をとりすぎた♪という「スレイヴ・トゥ・ラヴ」の一節が凄すぎます。ブライアン・フェリーの歌詞の中でも最高のフレーズ…
ロスコー・ミッチェル ~ ベルズ・フォー・ザ・サウス・サイド
AACMは1965年に創立された「創造的ミュージシャンの進歩のための協会」の略称です。その名の通り、創造的なミュージシャンへのサポートを目的とする非営利団体…
邦題は「ベールを脱いだ花嫁」とベタですが、原題はマルセル・デュシャンの代表作、「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」、通称「大ガラス」からの引用…
「ザ・ロキシー・パフォーマンス」はフランク・ザッパ先生とマザーズが1973年12月9日、10日の両日に行ったライヴを完全収録したアルバムです。前日のサウンド…
美女ジャケットで有名なロキシー・ミュージックでしたけれども、ブライアン・フェリーは自身のソロ作品においては、美女の代わりにフェリー自身のポートレートをジャケ…
ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイソンによるファースト・ソロ・アルバム「空想感覚」です。発表は1981年ですけれども、制作されたのは名作「ザ・ウォール…
* ブライアン・フェリー ~ レッツ・スティック・トゥゲザー
ロキシー・ミュージックが一旦解散した後、初めて発表されたブライアン・フェリーのソロ・アルバム「レッツ・スティック・トゥゲザー」です。ただし、英国他で発売され…
非常階段と並ぶジャパノイズの重鎮、メルツバウの1996年作品「パルス・デーモン」です。もともとはアメリカのインディーズであり、デスメタルを専らとするリラプス…
ブライアン・フェリーはダンディーなのか、それともダンディズムのパロディーなのか。今野雄二派と渋谷陽一派の意見が真っ向から対立していました。ダンディーだとする…
イタリアを代表するカンタトゥーレであるルーチョ・バッティスティの3作目のアルバム「8月7日午後」です。カンタトゥーレとはシンガーソングライターを指すイタリア…
クラウトロックを代表するバンド、カンのライヴ・シリーズもはや第五弾を迎えました。当初の予定を超えて続いてきました。監修を担当するイルミン・シュミットとルネ・…
スウェーデン発祥で、現在はアメリカで活動しているダーク・アンビエントに特化したレーベル、クリオ・チェンバーによる「トゥーム」シリーズ第四弾です。今回のタイト…
ブラック・サバスの約2年ぶりのアルバム「ネヴァー・セイ・ダイ」です。結果的にオリジナル・ラインナップ最後のアルバムになってしまったという残念な事情で知られて…
ロス・デイズのセカンド・アルバム「ウエスト・ウインド」です、ロス・デイズとは、スケボー界のレジェンドであり、ミュージシャンとしても人気の高いトミー・ゲレロと…
英国のプログレッシブ・ロック・バンドの中でも特異な位置を占めるヘンリー・カウが発表したライヴ・アルバムです。振り返っての発売は多々ありますが、同時代に発表さ…
1980年代に入ってもタンジェリン・ドリームは快調です。本作品は1980年5月に発表されたスタジオ・アルバムとしては10作目になる「タングラム」です。タング…
まずは邦題のすばらしさに驚きます。ブライアン・フェリーのソロ・デビュー作は「愚かなり、我が恋」と名付けられました。原題はそれまで「思い出のかけら」として知ら…
マッドヴィレインの「マッドヴィレイニー」は、「アンダーグラウンド・ヒップホップが生んだ奇跡のマスターピース・アルバム」です。発表は2004年3月のことで、当…
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現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
フランク・ザッパ先生の「オーケストラル・フェイヴァリット」は1979年5月に発表されています。本作品はその発売40周年記念盤です。元は1枚でしたけれども、記…
ジョン・コルトレーンによるインパルス・レコードからの単独リーダー作としては4枚目にあたる「インプレッションズ」です。この作品もコルトレーン作品の常として、発…
「エレクトリック・ダンス・レゲエ・プロジェクト」と紹介されたダブ・シンジケートによるアルバム「ストーンド・イマキュレイト」は「サイエンス・フィクション・ダン…
相変わらず多産なフェイセスとロッド・スチュワートです。本作品は1971年11月に発表されたフェイセスの3枚目のアルバム「馬の耳に念仏」です。フェイセスの代表…
恐ろしい作品です。これは1971年に発表されたLLL+1、すなわちラヴ・リヴ・ライフ+1のアルバム「ラヴ・ウィル・メイク・ア・ベター・ユー」です。こんな作品…
1982年に制作されたドキュメンタリー映画「コヤニスカッツィ/平衡を失った世界」は、現代音楽家フィリップ・グラスの名前を広く世間に知らしめることとなった作品…
パンク/ニュー・ウェイブ時代に米国で起こったノー・ウェイヴと呼ばれる一群のアーティストの中でも、ひと際輝いていたリディア・ランチのソロ・デビュー作「クイーン…
ボーイズ・クラブは、マーク・ボニラ、キース・エマーソン、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズ、そしてボニラのバンド、ドラゴン・クワイヤーによるプロジェクト…
ロッド・スチュワートの名前を聞いて、真っ先に思い浮かぶ曲が「マギー・メイ」の人と、「セーリング」の人、「アイム・セクシー」の人では話が噛み合わなさそうです。…
楽器を持たないパンク・バンドとして人気を博したBiSHが解散したのは2023年6月のことでした。以降、各メンバーはそれぞれが各方面で活躍中です。中でもBiS…
ブライアン・イーノのオブスキュア・レコードから発表されたトム・フィリップスのオペラ「イルマ」は同レーベルからの9作目にあたります。お馴染みのジャケットに包ま…
ジョン・コルトレーンのアルバム群の中でも、最も人気が高いといわれている名盤「バラード」です。全8曲すべてをスタンダードのバラード曲で構成しています。各楽曲の…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンドの一つS.Y.P.H.(ズフ)によるセルフ・タイトルの4枚目のアルバムです。名作セカンド「PST!」からは三枚目と…
キース・エマーソンは2008年発表の本作品を、「人生の集大成というか自分の生きて来た歩みを定義するアルバム」であり、「私が60年代にザ・ナイスでやっていたこ…
フェイセスのセカンド・アルバムはまたまたシニカルなタイトルがつけられました。「ロング・プレイヤー」です。もうこの言葉を知らない人も多いかもしれませんね。これ…
ジョン・コルトレーンがインパルス・レコードから発表した「コルトレーン」は、かの有名な「ヴィレッジ・バンガード・ライヴ」に続くインパルス三枚目のアルバムで、単…
久しぶりに元気のいいテクノを聴きました。ジャンルが細分化されているので、うかうかとテクノというと鼻で笑われそうですが、細分化前のテクノという言葉がよく似合い…
スーパースター、ロッド・スチュワートによるソロ・アルバム第二弾、「ガソリン・アレイ」です。これは日本や米国で使われたマーキュリー盤のジャケットですが、英国ヴ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレの重要バンド、ズフのセカンド・アルバム「プスト!」です。この作品は伝説のクラウトロック・バンド、カンのホルガー・シューカイがプロデ…
「激烈カルトなサックス入りノー・ウェイヴ・ポスト・パンクスの秘蔵コンピ!!」なる宣伝文句に惹かれて購入した作品です。アーティストはオットー・ケントロール、フ…
「地獄からやってきたジャズ」とはまた素敵なタイトルです。地獄からやってきた大統領を戴いている国なんだからジャズが地獄からやってきて何が悪い、というフランク・…
「サボタージュ」を発表した後、ブラック・サバスはお約束通りツアーに出ます。この時の前座はキッスだったといいますから面白いです。しかし、オジー・オズボーンがバ…
前作から約1年を経て発表された、タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては9作目となる「偉大なる標的」です。順調なペースでアルバムが発表されていきま…
サン・ラーは60年近くに及ぶ活動期間のうちにわずかに一度だけ日本で公演を行いました。その記録が本作品です。主目的は1977年から1992年まで日本で開催され…
「終末処理場」は1980年12月に大阪を拠点に活動したインディペンデント・レーベル、アンバランスから発表されたオムニバス・アルバムです。キング・オブ・ノイズ…
タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては8作目となる「サイクロン」です。ここのところメンバーが安定していたタンジェリン・ドリームでしたけれども、本…
ジャケットにはパイプをくわえたナマケモノが描かれています。顔はメガネザルですけれども、このぶら下がり方はナマケモノそのものです。パイプをくわえることは趣味で…
知らないということは恐ろしいことです。私はブラック・サバスの6枚目のアルバム「サボタージュ」のジャケットをとても禍々しいものだと勝手に思っていました。何を隠…
リンク・レイは活動期間も長いのでいつの時代の人なのか分かりにくいですが、1960年に発表された本作品「リンク・レイ&ザ・レイメン」が正真正銘のデビュー作品で…
「ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?」は、私がフランク・ザッパ先生の沼にはまるきっかけとなった作品です。リアルタイムで買ったのですが、一聴して…
タンジェリン・ドリームの1977年米国ツアーの模様を記録したライヴ・アルバムです。LPでは2枚組の大作で、タイトルは「アンコール」とつけられました。ジャケッ…
ブラック・サバスの5枚目のアルバム「血まみれの安息日」は難産の末に生まれました。前作から1年以上という点では前作と同じですけれども、今回は制作途上でバンドの…
ウォーは長年在籍したユナイテッド・アーティストからMCAレコードに移籍しました。本作品「ギャラクシー」はその移籍第一弾アルバムです。メンバーもプロデューサー…
パンクが封印を解いたかのように、イギリスではさまざまなスタイルのバンドが登場してきました。今ではポスト・パンクと呼ばれることが多いですが、当時はニュー・ウェ…
前作「マスター・オブ・リアリティ」を看板にしたワールド・ツアーを終えたブラック・サバスはしばらく休みをとることにしました。デビュー以来ライブにアルバム制作に…
数あるフランク・ザッパ先生の作品の中で最も直接的に政治的なアルバムです。題して、「マザーズ・オブ・プリヴェンション」、邦題では「検閲の母」と意訳されました。…
昔ほどではないとはいえ、テレビ番組の主題歌に起用されるとヒットする事例は少なくありません。逆もまた真ということで番組と楽曲がタイアップすることはもはや常識に…
ブラック・サバスの3枚目のアルバム「マスター・オブ・リアリティ」はサバスの最高傑作に推す人が多い傑作です。前作から約1年、今回は1日とか3日とかそういう単位…
「決してひとりでは見ないでください」のキャッチフレーズとともに記憶に刻み込まれたホラー映画の金字塔「サスペリア」のサウンドトラック・アルバムです。映画は改め…