若い頃、パリの街を幼い息子を肩車して歩いていますと、何かの拍子に息子が後ろに倒れ、宙づり状態になってしまいました。その時、後ろを歩いていたパリのマダムが驚い…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
* ブルーノ・ワルター ~ ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
イントロ・クイズに出題すると、即座に正解する人もそれなりに多いでしょうが、圧倒的多数の人は、「聴いたことがあるけれども曲名が出てこない」、ともどかしい思いを…
エマーソン・レイク&パーマー ~ エマーソン・レイク・アンド・パーマー
英国五大プログレッシブ・ロック・バンドの一つ、エマーソン・レイク&パーマーによるセルフ・タイトルのデビュー・アルバムです。昔はジャケットが彼ららしくないと思…
前作発表後、ファンカデリックの面々はバーニー・ウォーレルを除いて、全員が去ってしまいました。ドラッグが原因であったということで、棟梁ジョージ・クリントンとし…
邦題はすっきりまとめて「ハンク」、原題を「ハンク・ウィルソンズ・バックVOL1」とされたアルバムはハンク・ウィルソン名義で発表されたレオン・ラッセルのアルバ…
フランク・ザッパ先生の映像作品はなかなか理解が難しいものが多かったのですが、ついにライブの模様を中心に収めた分かりやすい作品を作ってくれました。それがこの「…
とうとうスパークスのアルバムも20作目を数えることになりました。デビュー・アルバムの「ハーフネルソン」から35年、その間、激しい紆余曲折はありましたが、ロン…
* フランク・ザッパ ~ ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパ・パ
これはまた異次元のジャケットです。ハエたたきを手に戦うフランク・ザッパ先生のイラストは筋肉の描写がやけに劇画っぽくてしびれます。イラストはタニーノ・リベラト…
アーティストについて何か書く場合には敬称を略すべきですし、ましてや女性だからといってちゃん付けするのはもっての他だと思いますけれども、あのちゃんの場合は地の…
ジャケットに写る女性はリビーおばさんです。彼女は本作品、スーパートランプの「ブレックファスト・イン・アメリカ」のプロモーションのために来日しています。歌番組…
非常階段+アウシュビッツ+ほぶらきん ~ アンサー81 VOL1
「アンサー81」は1981年の年間を通して、大阪や京都など関西地区で何度も開催されたギグ・シリーズです。本作品はそのうち京都のライブハウス、磔磔で行われた1…
もともとの邦題が素晴らしいです。「フランク・ザッパの○△□」。ジャケットのデザインを言葉にしたそうですが、何が何やら分かりません。そこが素敵。ただし、現在は…
2024年正月は三上博史の歌劇で幕を開けました。寺山修司没後40年記念公演として、「寺山修司が生んだ俳優・三上博史」が天井桟敷の後継劇団万有引力とともに寺山…
スーパートランプの5作目「蒼い序曲」です。前作が米国制作の英国仕上げでしたけれども、本作品は仕上げも含めてアメリカで制作されました。この頃にはメンバーも米国…
ザ・スターリン ~ アンサー81 1981.4.19 VOL2
快挙です。ザ・スターリンが1981年4月19日に京都のライヴハウス、磔で行ったライヴがCD化されました。アルバム・タイトルはイベント名「Answer81」と…
スーパートランプの四作目「危機への招待」です。前作「クライム・オブ・センチュリー」が大ヒットしたために、その余韻の冷めないうちに次のアルバムを発表せよとのレ…
ローリング・ストーンズの全公式録音を網羅しようという恐るべき企画「ザ・コンプリート・ストーンズ」の第二弾です。第一弾と同日に発売されました。ジャケットにはア…
「我こそつまるところ己なり」。素晴らしい邦題です。かつてフランク・ザッパといえばこの人、TVプロデューサーの八木康夫さんがつけられた邦題で、私などにはとても…
大変なことが始まってしまいました。ローリング・ストーンズの「全録音曲を年代順に収録するという画期的なシリーズ」である「コンプリート・ストーンズ」シリーズがつ…
レコード会社との確執は自分の作品に口出されたくないアーティストにつきものです。XTCは売れないのにレコード会社に首にされない不思議なバンドとして英国の雑誌に…
キリエのデビュー作、その名も「デビュー」です。多くの人にとっては、「あっ、そうですか」という話でしかありませんけれども、これは岩井俊二監督の映画「キリエのう…
ジャケットはXTCのメンバーの出身地英国スウィンドンの近くにある古代イングランドの遺跡「アフィントンの白馬」です。ナスカの地上絵のようなもので、先史時代に英…
2023年紅白歌合戦のヨアソビは圧巻でした。日韓のトップアイドルを共演者とした「アイドル」の演奏はヨアソビの到達した高みを象徴しているようでした。ネット上の…
XTCの四作目のスタジオ・アルバム「ブラック・シー」は緑色の袋に入っていました。前年に出されたレッド・ツェッペリンの新作が袋入りでしたから新味はありませんで…
コロナ禍が引き起こした数々の奇蹟の中で、とりわけ私にとって印象深いのがアメリカの現代音楽家テリー・ライリーの日本移住です。当時は来日していたら帰国できなくな…
テリー・ライリーの「シュリー・キャメル」は私にとって忘れられない作品です。学生時代に出合って以来、今に至るも頭の中に鎮座しています。これほど純度の高い音楽が…
ペドロは元BiSHで「僕の妹がこんなにかわいいわけがない」を担当していた最もアイドルらしいメンバーだったアユニDの企画物として始まったプロジェクトです。その…
フランク・ザッパ先生がギターを手にしたのは18歳の頃と、「ザ・ギタリスト・パ」とされる先生としてはかなり遅いと言わざるを得ません。それ以前に先生がプレイして…
スーパートランプの大ブレイク作品、「クライム・オブ・センチュリー」です。それまでに発表した二枚のアルバムが泣かず飛ばずで、スポンサーにも見放され、崖っぷちに…
記念すべきバーキング・パンプキン・レコードの第一弾です。フランク・ザッパ先生は長年レコード会社と戦ってきました。バーキング・パンプキンは、「ジョーのガレージ…
自主規制バージョン! ずいぶんと攻めたジャケットです。カラー版もありますけれども、手元の再発盤はモノクロ写真になっています。このジャケットからは悪魔系ヘヴィ・…
* プレフューズ73 ~ サラウンディッド・バイ・サイレンス
明けましておめでとうございます。そんな悠長なことを言っていられない幕開けになってしまいました。被災地の皆様のご無事をお祈りいたします。 テクノなどのエレクトロ…
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若い頃、パリの街を幼い息子を肩車して歩いていますと、何かの拍子に息子が後ろに倒れ、宙づり状態になってしまいました。その時、後ろを歩いていたパリのマダムが驚い…
1964年ごろのジョン・コルトレーンは自他ともに認める、脂の乗り切った時期にありました。本作品は同年1月に発表されたインパルスにおける2枚目のライヴ盤「ライ…
前作から約3年、ダブ・シンジケートによる新しいアルバム「イタル・ブレックファースト」です。今回も前作同様に、スタイル・スコットがジャマイカにて仲間たちとリデ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンド、S.Y.P.H.(ゾフ)の未発表音源集です。ゾフは1980年に最初のアルバムを発表して以来、長らく活動を続けてき…
ロッド・スチュワートの4作目となるソロ・アルバム「ネヴァー・ア・ダル・モーメント」です。英米はじめ、世界中で大ヒットした前作から1年、その成功を確たるものと…
ダブ・シンジケートによる「エコマニア」です。前作「ストーンド・イマキュレイト」から約2年の間隔をおいて発表されました。前作同様に本作品も、スタイル・スコット…
現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
フランク・ザッパ先生の「オーケストラル・フェイヴァリット」は1979年5月に発表されています。本作品はその発売40周年記念盤です。元は1枚でしたけれども、記…
ジョン・コルトレーンによるインパルス・レコードからの単独リーダー作としては4枚目にあたる「インプレッションズ」です。この作品もコルトレーン作品の常として、発…
「エレクトリック・ダンス・レゲエ・プロジェクト」と紹介されたダブ・シンジケートによるアルバム「ストーンド・イマキュレイト」は「サイエンス・フィクション・ダン…
相変わらず多産なフェイセスとロッド・スチュワートです。本作品は1971年11月に発表されたフェイセスの3枚目のアルバム「馬の耳に念仏」です。フェイセスの代表…
恐ろしい作品です。これは1971年に発表されたLLL+1、すなわちラヴ・リヴ・ライフ+1のアルバム「ラヴ・ウィル・メイク・ア・ベター・ユー」です。こんな作品…
1982年に制作されたドキュメンタリー映画「コヤニスカッツィ/平衡を失った世界」は、現代音楽家フィリップ・グラスの名前を広く世間に知らしめることとなった作品…
パンク/ニュー・ウェイブ時代に米国で起こったノー・ウェイヴと呼ばれる一群のアーティストの中でも、ひと際輝いていたリディア・ランチのソロ・デビュー作「クイーン…
ボーイズ・クラブは、マーク・ボニラ、キース・エマーソン、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズ、そしてボニラのバンド、ドラゴン・クワイヤーによるプロジェクト…
ロッド・スチュワートの名前を聞いて、真っ先に思い浮かぶ曲が「マギー・メイ」の人と、「セーリング」の人、「アイム・セクシー」の人では話が噛み合わなさそうです。…
楽器を持たないパンク・バンドとして人気を博したBiSHが解散したのは2023年6月のことでした。以降、各メンバーはそれぞれが各方面で活躍中です。中でもBiS…
ブライアン・イーノのオブスキュア・レコードから発表されたトム・フィリップスのオペラ「イルマ」は同レーベルからの9作目にあたります。お馴染みのジャケットに包ま…
ジョン・コルトレーンのアルバム群の中でも、最も人気が高いといわれている名盤「バラード」です。全8曲すべてをスタンダードのバラード曲で構成しています。各楽曲の…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンドの一つS.Y.P.H.(ズフ)によるセルフ・タイトルの4枚目のアルバムです。名作セカンド「PST!」からは三枚目と…
ブラック・サバスの約2年ぶりのアルバム「ネヴァー・セイ・ダイ」です。結果的にオリジナル・ラインナップ最後のアルバムになってしまったという残念な事情で知られて…
ロス・デイズのセカンド・アルバム「ウエスト・ウインド」です、ロス・デイズとは、スケボー界のレジェンドであり、ミュージシャンとしても人気の高いトミー・ゲレロと…
英国のプログレッシブ・ロック・バンドの中でも特異な位置を占めるヘンリー・カウが発表したライヴ・アルバムです。振り返っての発売は多々ありますが、同時代に発表さ…
1980年代に入ってもタンジェリン・ドリームは快調です。本作品は1980年5月に発表されたスタジオ・アルバムとしては10作目になる「タングラム」です。タング…
まずは邦題のすばらしさに驚きます。ブライアン・フェリーのソロ・デビュー作は「愚かなり、我が恋」と名付けられました。原題はそれまで「思い出のかけら」として知ら…
マッドヴィレインの「マッドヴィレイニー」は、「アンダーグラウンド・ヒップホップが生んだ奇跡のマスターピース・アルバム」です。発表は2004年3月のことで、当…
「激烈カルトなサックス入りノー・ウェイヴ・ポスト・パンクスの秘蔵コンピ!!」なる宣伝文句に惹かれて購入した作品です。アーティストはオットー・ケントロール、フ…
「地獄からやってきたジャズ」とはまた素敵なタイトルです。地獄からやってきた大統領を戴いている国なんだからジャズが地獄からやってきて何が悪い、というフランク・…
「サボタージュ」を発表した後、ブラック・サバスはお約束通りツアーに出ます。この時の前座はキッスだったといいますから面白いです。しかし、オジー・オズボーンがバ…
前作から約1年を経て発表された、タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては9作目となる「偉大なる標的」です。順調なペースでアルバムが発表されていきま…
サン・ラーは60年近くに及ぶ活動期間のうちにわずかに一度だけ日本で公演を行いました。その記録が本作品です。主目的は1977年から1992年まで日本で開催され…
「終末処理場」は1980年12月に大阪を拠点に活動したインディペンデント・レーベル、アンバランスから発表されたオムニバス・アルバムです。キング・オブ・ノイズ…
タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては8作目となる「サイクロン」です。ここのところメンバーが安定していたタンジェリン・ドリームでしたけれども、本…
ジャケットにはパイプをくわえたナマケモノが描かれています。顔はメガネザルですけれども、このぶら下がり方はナマケモノそのものです。パイプをくわえることは趣味で…
知らないということは恐ろしいことです。私はブラック・サバスの6枚目のアルバム「サボタージュ」のジャケットをとても禍々しいものだと勝手に思っていました。何を隠…
リンク・レイは活動期間も長いのでいつの時代の人なのか分かりにくいですが、1960年に発表された本作品「リンク・レイ&ザ・レイメン」が正真正銘のデビュー作品で…
「ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?」は、私がフランク・ザッパ先生の沼にはまるきっかけとなった作品です。リアルタイムで買ったのですが、一聴して…
タンジェリン・ドリームの1977年米国ツアーの模様を記録したライヴ・アルバムです。LPでは2枚組の大作で、タイトルは「アンコール」とつけられました。ジャケッ…
ブラック・サバスの5枚目のアルバム「血まみれの安息日」は難産の末に生まれました。前作から1年以上という点では前作と同じですけれども、今回は制作途上でバンドの…
ウォーは長年在籍したユナイテッド・アーティストからMCAレコードに移籍しました。本作品「ギャラクシー」はその移籍第一弾アルバムです。メンバーもプロデューサー…