発熱性物質試験に使われるウサギたち 発熱性物質試験に関し、カブトガニの血液を利用する試験法とその代替法について、これまで […]
私たちの暮らしを見直すことで動物たちにも平和を。幅広く動物たちのために活動する団体です。
私たちの暮らしを見直すことで動物たちにも平和を。PEACEは、Put an End to Animal Cruelty and Exploitationの略です。幅広く動物たちのために活動する団体です。動物実験・畜産・動物園・殺処分・毛皮などをテーマに扱います。まだまだ新しい団体ですが、ご支援を!
〔天王寺動物園〕動物に与える野菜や果物を盗んだ疑いで書類送検された飼育員、懲戒解雇
大きく話題になっていましたが、天王寺動物園の40代の飼育員が、サルたちやチンパンジーたちなどの食事として与える野菜や果物を、たびたび園から盗んでいたというニュース。本当に信じられません。 動物たちは、命以外のあらゆるものを奪われて、動物園の檻や施設に閉じ込められているのです。与えられている食事だって、多くの動物は、本来の食べ物を、本来の形で与えられているわけではありません。人間が食べているような野菜や果物が、野生にあるわけではないです。多くは人間の好みに合わせて改変されたものです。 この事件では、人間が食べられるものを、人間より身分の低い動物が食べているのはけしからんという、動物に対する「蔑視」とも言えるものを感じますが、動物園の動物たちは、人間が都合よく手に入れやすいものを食べさせられているに過ぎないのです。 そのような不幸な動物たちから、さらに(おそらくは幽閉生活での主たる楽しみでもあろう)食事を飼育員が私的に奪うなんて、本当に腹立たしいことです。 書類送検を報じる産経新聞の記事によれば、「少なくとも事件の1カ月以上前から在庫のエサが減っており、同園が天王寺署に被害届を提出。10月1日、天王寺署に窃盗容疑で任意同行を求められ以降、出勤停止となっていた」とのこと。(「サルやチンパンジーのエサ盗む 天王寺動物園の飼育員を書類送検」2024年11月21日) 量が減ってバレるほど盗んでいるのも驚きですが、「出勤停止となっていた」と過去形となっているのも気になりました。天王寺動物園に今も出勤しているのか電話で確認しましたが、捜査中ということで何も教えてもらえませんでした。もし、この飼育員が働き続けるなら、どのように再発防止策をとるのか、有罪判決が出るまで処分はしないのかが知りたいところでしたが、それらについても何も言えないようでした。 当会としては、当然懲戒解雇が必要だと考えていましたが、11 月 29 日、当該飼育員の処分が報じられました。懲戒解雇です。園の公式サイトでも、「天王寺動物園における職員の懲戒処分について」という文書が公開されました。 天王寺動物園は、独立行政法人化されましたが、大阪市から10億円以上の運営費交付金を受けて運営されている動物園です。公共性を考えても懲戒解雇は当然の帰結でしょう。 抜粋 令和 6 年 11 月 29 日 天王寺動物園における職員の懲戒処分について 天王寺動
〔上げ馬神事刑事告発・経過報告〕津地方検察庁との協議に行ってきました
先日、上げ馬神事関係者が書類送検された件につきまして、連名で告発を行いました動物虐待のない社会を目指す会および代理人とともに、津地方検察庁に行ってきました。直接、検察官との協議を行うことができましたこと、ご報告いたします。 検察官の方は、昨年の上げ馬神事当日の様子や告発の趣旨などについて、大変真摯に耳を傾けてくださいました。 結論については、まだ時間がかかるとのことです。 協議に先立ち、検察庁宛に意見書を書いてくださいました動物との共生を考える連絡会、公益財団法人動物環境・福祉協会Eva、認定NPO法人アニマルライツセンターの3団体に御礼申し上げます。
最新の水族館は旧態依然 神戸須磨シーワールドにみる水族館の限界
フランスからのシャチ移送反対のアクションを続けてきましたが、それでは、神戸須磨シーワールドは、どんな水族館なのでしょうか。現地レポートです。 「大きないのち」に小さなプール イルカやシャチの展示やショーに対して、国内外からの批判がさらに高まりをみせている中で、2024年6月1日、「神戸須磨シーワールド」がオープンした。閉館した神戸市立須磨海浜水族園の跡地にできた、グランビスタ ホテル&リゾートの運営管理による娯楽要素の強い水族館だ。 西日本唯一のシャチショーが最大の目玉で、キャッチコピーは「すべてのいのちは、こんなにも大きい。」だ。しかし、新しくできた水族館のプールはサイズ、展示方法においても既存の水族館を超えるものではなかった。最新の設備には目新しさも進化も見られず、動物たちへの配慮、福祉においてはこれまでの反省の生かされない、娯楽が優先された水族館でしかなかった。 すべてのいのちは、こんなに大きい? 大きいと思っているのに、こんな小さなプールしか作らないの、何かの冗談ですか。#動物虐待 #シャチ #イルカ 【音楽ナタリー】milet、新オープンの水族館「神戸須磨シーワールド」テーマソング担当(コメントあり / 動画あり) https://t.co/i3J1auAO29 pic.twitter.com/XE45e4WBgC — PEACE 命の搾取ではなく尊厳を (@animalsPEACEnet) May 17, 2024 プールの大きさの比較写真を見ての通り、神戸須磨シーワールドのシャチプールはフランスのマリンランド・アンティーブよりも小さいのは明らかで、1970年にオープンした鴨川シーワールドより小さいのではないかと感じるくらいだ。実際には少し広いそうだが、3つのプールの組み合わせになっているため、特にメインプールの小ささから、狭さを感じる。 深さにおいても問題がある。マリンランド・アンティーブのシャチプールが深さ11メートルに対し、神戸須磨シーワールドはメインプールやサブプールとも同じ深さで6.5メートルしかない。イルカメインプールは、神戸須磨シーワールドが深さ4.5メートル、既存の水族館は3メートルから5メートルなので、深さにおいても既存よりも浅いことになる。 野生ならばハンドウイルカは最大で535メートル、シャチは最大260メートル深く潜ることができる1。マリンランド・アンティ
フランスの大臣がマリンランドのシャチたちの日本への輸出に反対すると公表!
フランスから日本へのシャチ輸出を許可しないように求める署名の宛先になっていましたフランスのアニエス・パニエ=リュナシェ エコロジー移行・エネルギー・気候・リスク予防大臣が、昨日(11月26日)、マリンランドのシャチたちの日本への輸出に反対すると公表しました!! このことはフランスを代表する民間テレビ局TF1(テー・エフ・アン)で報じられ、大臣のX および Instagram ににも投稿されました。以下のような内容になっています。 「マリンランドにいる2頭のシャチの将来について、NGOから警告を受けました。 日本のパークには、欧州に比べて緩い動物保護の法律が適用されています。さらに13,000キロもの距離を移動することは、シャチたちの健康にとって明らかに危険です。 ですから私は、ウィキーとケイジョの日本への移送に反対することに決めました。」 J'ai entendu les alertes des ONG sur l'avenir des deux orques de Marineland. Les parcs japonais sont soumis à une législation moins protectrice des animaux qu'en Europe. De plus, parcourir 13 000 kilomètres serait évidemment dangereux pour leur santé. J'ai donc décidé de… — Agnès Pannier-Runacher 🇫🇷🇪🇺 (@AgnesRunacher) November 25, 2024 大臣、ありがとうございます!! マリンランドがフランスのエコロジー移行省(エコロジー移行・エネルギー・気候・リスク予防省)に許可申請を出したと報じられたのは11月23日のことだったので、大臣のすばらしい即断だったと思います。 [blogcard url=https://www.francebleu.fr/infos/societe/marineland-d-antibes-le-permis-pour-exporter-les-orques-a-ete-depose-9012859] これをもって、フランスの団体C'est Assez!による署名も終了となっています。皆さま、ご
緊急署名! フランスの2頭のシャチの日本への輸出許可を出さないでください
フランスのマリンランド・アンティーブに幽閉されている2頭のシャチ、ウィキーとケイジョが日本に送られるのではないかという問題が、急展開です。 ウィキーとケイジョの運命に関する裁判所の決定が予想される12月5日の前に、2頭はフランスを去る可能性が高く、ワシントン条約の輸出許可申請は近日中に行われるというのです! この展開に伴い、緊急でフランスの首相と大臣へ宛て、日本への輸出許可を出さないよう求める署名が立ち上がっています。ぜひ日本からもご協力ください! フランス語の署名ですので、全文翻訳と送信のしかたについて、このページの最下部に掲載しました。 署名する 神戸須磨シーワールドの問題点をフランス政府も指摘している! 先日、マリンランドから既に他の動物の搬出が始まっていることをフランスの団体One Voiceが明らかにしましたが、別のフランスの団体Tilikum Spiritのサイトの11月19日付の情報には、来年1月5日までにマリンランドは封鎖するようだと書かれています。 航空写真の比較を見ていただければわかりますが、日本のグランビスタホテル&リゾートが運営する2つの施設、神戸須磨シーワールドと鴨川シーワールドのシャチのプールは、マリンランドに比べ、非常に小さいです。 先月、フランス政府の環境・持続可能な開発監査局(IGEDD)は、フランスの2か所の施設で飼育されている鯨類に関する正式な勧告を公表しました。2頭のシャチの移送先については、カナダのノバスコシア州でホーエル・サンクチュアリ・プロジェクトが建設中の、海を利用した保護区域(サンクチュアリ)がベストの選択だと結論付けています。 [blogcard url=https://whalesanctuaryproject.org/for-wikie-and-keijo-a-fork-in-the-road-ahead-2/] その公表文書ではっきりしましたが、神戸須磨シーワールド及び鴨川シーワルドを運営する株式会社グランビスタホテル&リゾートは2023年10月23日、フランスのマリンランドとシャチに関する契約を締結していました。当初シャチは4頭おり、2頭のシャチが寄贈で、残る2頭は繁殖・教育・科学研究目的での貸与となっていました。そかし、特に健康上の懸念のあった2頭は既に死亡しています。 公表されたIGEDDの勧告では、カナダのサンクチュアリに送ること
普及用グッズ頒布について、オンラインでのお申し込みができるようにしていましたが、サーバー更新にシステムが対応できなくなっ […]
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発熱性物質試験に使われるウサギたち 発熱性物質試験に関し、カブトガニの血液を利用する試験法とその代替法について、これまで […]
うさぎやモルモットの適正飼育の啓発と、学校うさぎの廃止をもとめ活動する「スモール アニマル レスキュー」にPEACEのメ […]
今年も株主総会のシーズンがやってきます。株主総会では、株主からの質問を受け付ける時間が設けられるので、動物たちの悲惨な状 […]
鹿児島県内で「ノネコ」として捕獲されている猫の数について、関連する統計や公表数が毎年合わないことについて、こちらの記事に […]
先日、タイ現地では、木下サーカスが寄贈したと喧伝している「キノシタ・エレファント・ホスピタル」が見つからないということを […]
日本の単独飼育のゾウたちの一覧のページをつくりました。近年、単独飼育解消を目的としたゾウの移動が行われたのは1例だけで、 […]
昨年、フランスのマリンランド・アンティーブが飼育するシャチを日本の神戸須磨シーワールドに移す計画があるということで、反対 […]
茨城県畜産センターの動物虐待告発につきまして、先日、不起訴となったことをご報告いたしましたが、この事件につきましても検察 […]
2023年の上げ馬神事で骨折し、予後不良の判断により生命を絶たれた元競走馬「メルズーガ」の事件について、御厨総代会の関係 […]
本年2月、PEACEのスタッフがタイを訪問しました。アジアゾウに関連する施設や保護区を巡ってきましたので、PART1~2 […]
医薬品の検査のために野生のカブトガニが逆さまに固定され、青い血液を採取されているところを映像や写真で見て、驚かれたことは […]
牛たちへの殴る・蹴る・金属製の道具で叩くなどの暴行、糞尿が堆積した運動場や暑さ寒さ・風雨にさらされる囲いの中に収容するといった過酷な飼育状況が動物愛護法に反するとして、2024年2月、PEACEを含む4団体(JAVA、ARC、CAPIN)は、従業員及び当時のセンター長ら8人と茨城県を刑事告発しました。 2025年1月に被告発人全員が水戸地方検察庁に書類送検されたことをご報告しましたが、この3月、不起訴となりました。告発人である4団体は、代理人弁護士とともに主任検事と面会し、その判断に至った理由の説明を求めましたが、納得のいくものではありませんでした。 不起訴理由はあくまで「嫌疑不十分」であり「嫌疑なし」ではありませんでしたが、検察官が、牛などの大動物について、まるで痛みを感じにくいかのように考えていることは疑問でしたし、水戸地検が頼った専門家は、畜産動物の悲惨な状況に慣れ過ぎているのではないかと感じました。飼育管理・アニマルウェルフェアの観点から問題があったことは検察官も認めていましたが、虐待の構成要件に当てはまらないと判断されてしまったことは、非常に遺憾です。 不起訴の決定には到底納得できないことから、わたしたち4団体は検察審査会に審査請求を行います。 これまでの経緯 茨城県畜産センターの問題については、まとめページから各記事をご覧ください。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/factroyfarm/ibaraki-prefectural-livestock-research-center target=]
特定動物であるニホンザルの脱走が毎年のように起きている米子市の湊山公園のサル飼育施設「猿が島」ですが、生まれた子猿を猿回し事業者に譲り渡していることについて、先日PEACEでは市長宛に廃止の要望書を送りました。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/zoo/yonago-minatoyamapark.html target=] 米子市から回答がありましたが(下記に全文掲載)、猿回しへの払い下げを止めるとは書かれていませんでした。電話で確認したところ、やはり短期的に数を減らさなければいけないので、猿回し事業者への譲り渡しはやらざるを得ないということでした。 今年度から繁殖制限措置は早急にやりたいとのことですが、毎年5月~7月に生まれているのですから、今年生まれる分はすでに妊娠中のはずですし(ニホンザルの妊娠期間はおよそ半年)、去年生まれた子ザルたちも年齢的に譲渡対象になっているはずです。 このサルたちを猿回しの厳しい調教に晒し、不自然な芸を仕込んだり、見世物にしたりしないよう、ぜひ米子市にご意見をお送りください。 米子市都市整備部都市整備課課長からの回答(2025年4月15日付け) 湊山公園猿が島の猿の飼養についてのご提案(回答) このたびは、湊山公園猿が島の猿の飼養についてのご意見をいただきありがとうございます。 ご指摘のとおり、度重なる逸走についてはあってはならないことであり、今後の再発防止を徹底していく事としております。 ご提案のありました繁殖抑制については、中長期的な適正飼養の観点から、現在米子市においても検討を行っているところでございます。また、短期的な観点においても、頭数管理のための頭数縮減は必要である考えており(原文ママ)、希望先への譲渡についても行っているところです。何卒ご理解いただきますようよろしくお願いします。 今後とも市政に対し、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。 意見先 税金で運営する公営施設が繁殖制限すら行わず、猿回し事業者に利益が生じるよう取り計らうなどということはあってはならないことです。ご意見をお願いします。 米子市 市長にひとこと👇 https://city.yonago.lg.jp/6784.htm 都市整
特定動物であるニホンザルの脱走が毎年のように起きている米子市の湊山公園のサル飼育施設「猿が島」ですが、生まれた子猿を猿回し事業者に譲り渡していることについて、先日PEACEでは市長宛に廃止の要望書を送りました。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/zoo/yonago-minatoyamapark.html target=] 米子市から回答がありましたが(下記に全文掲載)、猿回しへの払い下げを止めるとは書かれていませんでした。電話で確認したところ、やはり短期的に数を減らさなければいけないので、猿回し事業者への譲り渡しはやらざるを得ないということでした。 今年度から繁殖制限措置は早急にやりたいとのことですが、毎年5月~7月に生まれているのですから、今年生まれる分はすでに妊娠中のはずですし(ニホンザルの妊娠期間はおよそ半年)、去年生まれた子ザルたちも年齢的に譲渡対象になっているはずです。 このサルたちを猿回しの厳しい調教に晒したり、見世物にさせたりしないよう、ぜひ米子市にご意見をお送りください。 米子市都市整備部都市整備課課長からの回答 湊山公園猿が島の猿の飼養についてのご提案(回答) このたびは、湊山公園猿が島の猿の飼養についてのご意見をいただきありがとうございます。 ご指摘のとおり、度重なる逸走についてはあってはならないことであり、今後の再発防止を徹底していく事としております。 ご提案のありました繁殖抑制については、中長期的な適正飼養の観点から、現在米子市においても検討を行っているところでございます。また、短期的な観点においても、頭数管理のための頭数縮減は必要である考えており(原文ママ)、希望先への譲渡についても行っているところです。何卒ご理解いただきますようよろしくお願いします。 今後とも市政に対し、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。 意見先 税金で運営する公営施設が繁殖制限すら行わず、猿回し事業者に利益が生じるよう取り計らうなどということはあってはならないことです。ご意見をお願いします。 米子市 市長にひとこと👇 https://city.yonago.lg.jp/6784.htm 都市整備部都市整備課公園担当 電 話:0859-2
追い込み猟でイルカを生け捕りにし水族館等に売っている太地町漁業協同組合からイルカを購入した、ある公立水族館に公文書開示請求を行ったところ、2012年のイルカの販売価格表が開示されました。イルカ追い込み猟の始まる9月1日の直前に、その年のイルカの価格が販売先に周知されていることがわかります。 10年以上前のものなので、現在も内容が同じかどうかはわかりませんが、「7日以内に死亡した場合及び30日以内の出荷取上時(トラックが出発するまで)にショック死した場合は、半額としますが選別後、体長や傷が大きい等、クレームがついても値引きしません」といった記述は、イルカがモノのように売られていることをまざまざと実感させます。また、捕獲から売却までの過程がイルカにとっていかに過酷かを端的に物語っています。 ※生体販売の過程でイルカがいかに死んでいるかは、太地町の元ドルフィントレーナーのインタビューをご覧ください。 価格などからわかる水族館のイルカ利用の実情 ハンドウイルカ オスメス、体長別に価格が設定されており、繁殖やイルカショーを前提として最も需要の高い種であることが、ここからも伺い知れます。最も高額なハンドウイルカは210㎝~270㎝のメスの90万円で、繁殖やショーに利用価値が高いと考えられます。体長が190㎝未満のイルカはオスもメスも30万円と価格が3分の1になります。体が小さいと繁殖に向かない、ショーで「映えない」ということなのでしょう。 マダライルカ(アラリイルカ) 15万円と他のイルカと比べて最も安い価格となっていますが、この価格は2012年(平成24年)のものです。マダライルカは飼育継続自体が難しいとされてきましたが、2020年オープンの四国水族館がマダライルカのイルカショーを行っていることから、現在はもっと高額になっていることも考えられます。 カマイルカ 拡散して逃げるため、追い込んでの捕獲が難しいとされています。2007年度に水産庁が14年ぶりに改訂した捕獲枠で、新たにカマイルカが捕獲枠に追加されました。背景にあるのは水族館の需要とみられています。 ハナゴンドウ 主に食用とされる種で捕獲数も多く、ほとんどは食用にされています。 コビレゴンドウ、オキゴンドウ コビレゴンドウの南方型はマゴンドウとも呼ばれ、ハナゴンドウと同様に捕獲され
追い込み猟でイルカを生け捕りにし水族館等に売っている太地町漁業協同組合からイルカを購入した、ある公立水族館に公文書開示請求を行ったところ、2012年のイルカの販売価格表が開示されました。 10年以上前の価格表なので、現在も同様かどうかはわかりませんが、「7日以内に死亡した場合及び30日以内の出荷取上時(トラックが出発するまで)にショック死した場合は、半額としますが選別後、体長や傷が大きい等、クレームがついても値引きしません」といった販売条件は、イルカがモノのように売られていることをまざまざと実感させます。また、捕獲から売却までの過程がイルカにとっていかに過酷かを端的に物語っています。 ※生体販売の過程でイルカがいかに死んでいるかは、太地町の元ドルフィントレーナーのインタビューをご覧ください。 価格などからわかる水族館のイルカ利用の実情 ハンドウイルカ オスメス、体長別に価格が設定されており、繁殖やイルカショーを前提として最も需要の高い種であることが、ここからも伺い知れます。最も高額なハンドウイルカは210㎝~270㎝のメスの90万円で、繁殖やショーに利用価値が高いと考えられます。体長が190㎝未満のイルカはオスもメスも30万円と価格が3分の1になります。体が小さいと繁殖に向かない、ショーで「映えない」ということなのでしょう。 マダライルカ(アラリイルカ) 15万円と他のイルカと比べて最も安い価格となっていますが、この価格は2012年(平成24年)のものです。マダライルカは飼育継続自体が難しいとされてきましたが、2020年オープンの四国水族館がマダライルカのイルカショーを行っていることから、現在はもっと高額になっていることも考えられます。 カマイルカ 拡散して逃げるため、追い込んでの捕獲が難しいとされています。2007年度に水産庁が14年ぶりに改訂した捕獲枠で、新たにカマイルカが捕獲枠に追加されました。背景にあるのは水族館の需要とみられています。 ハナゴンドウ 主に食用とされる種で捕獲数も多く、ほとんどは食用にされています。 コビレゴンドウ、オキゴンドウ コビレゴンドウの南方型はマゴンドウとも呼ばれ、ハナゴンドウと同様に捕獲されるとほとんどは食用にされています。生体は200万円と、最も高いハンドウイルカ90万円の2倍以上の価格がつ
メールアクションとはがきアクションご協力のお願い 2002年から続けられている、動物実験用ニホンザルを繁殖・供給するナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」。文部科学省によるこの国家プロジェクトを終了させるため、PEACEはJAVA(NPO法人動物実験の廃止を求める会)と共同で活動を続けています。文部科学省に声を届けるアクションにご協力をお願いします! ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」ってなに?~動画で知るサルの実験利用 メールアクション 現在進行しているナショナルバイオリソースプロジェクトの第五期は、2026年度までです。第五期で、この時代遅れなプロジェクトを終わらせるため、皆さんのご意見を直接、文部科学省に届けてください。リンク先のメールフォームから、文部科学省研究振興局ライフサイエンス課にメールを届けることができます。 メールフォームはこちら メールサンプル 文部科学大臣 あべ俊子殿 ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」を廃止してください 2002年にスタートした、ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」では、これまでに約1,200頭ものニホンザルを動物実験用に提供しました。 サルたちは、頭蓋骨を切り開き、脳に電極を付けられる、脊椎を損傷させられるなどの残酷な実験に使われ、苦痛や恐怖を味わわされたあげく、殺されています。 科学において動物の使用を避ける方向は、世界的に近年ますます強まっており、特に認知能力が高く、社会性も強い霊長類を動物実験に用いることに対しては国際的にも批判の声が大きくなっています。日本も、動物の実験使用の廃止を目指し、まず第一歩として、この「ニホンザル」プロジェクトを終わらせるべきです。 そのようなことから、私は、貴殿に対し、下記の事項を要望いたします。 NBRP「ニホンザル」プロジェクトは、第五期(2022年4月~2027年3月)をもって終了させてください。 第六期の公募において、ニホンザル以外の動物種に関しても、できる限り採択を減らし、動物実験ではない研究手法の発展につながるプロジェクトをサポートしてください。 ハガキアクション ハガキでも意見を届けることができます。クリックするとJAVAさんが公開しているPDFデータが開きますので、ハガキに印刷をして、裏面の
2023年に飼育員男性がライオンに襲われて死亡した東北サファリパークですが、報道によれば本年3月11日、事故当時の園長(70代男性)と飼育員(30代男性)の2人に福島簡易裁判所がそれぞれ罰金50万円の略式命令を出したとのことです。 罪状は業務上過失致死で、去年12月に書類送検されていました。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/zoo/tohokusafaripark-fatalaccident.html target=] 福島県動物愛護センターに確認したところによると、第一種動物取扱業の登録取消の要件は、禁固以上の刑に処された場合なので、することはできない。そのほか、当時立入・指導しただけで、何らペナルティは無しだそうです。 東北サファリパークは、支店である那須サファリパークの重大事故でも関係者が有罪となっています。短期間に2件も重大事故を起こし、有罪が続いているような事業者が普通に営業できてしまうなんて、おかしな話です。 牛の死体遺棄より人間を死なせたほうが罪が軽い?! 同じ福島県内で判決 一方、この4月、同じ福島県内では、牧場内で死んだ子牛200頭の死体を敷地内に不法に埋めていた「復興牧場フェリスラテ」(福島市土船)にも有罪判決が出ました。 2023年の強制捜査の際の報道では、牧場を始めた2015年ごろからおよそ8年間にわたりずっと死体を埋め続けていたとのことでしたが、起訴されたのは2000年からの約3年半、子牛の死骸を合わせて約1.4トンを埋め続けたことについてでした。共謀して犯行を行っていた元社長と元役員には懲役1年、執行猶予3年、罰金100万円の判決が下されました。また、法人としての復興牧場フェリスラテも罰金200万円の有罪判決となっています。 不適切な死体の処理が長年行われていたことは、環境汚染につながりますし、畜産事業者として悪質ですが、しかし、従業員を死なせた東北サファリパークのほうがずっと軽い判決であることは疑問に思います。 業務上過失致死の上限は5年 以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金です。重大事故を繰り返す東北サファリパークの判決は、もっと重くするべきだったのではないでしょうか。 [sitecard subtitle=関連記事 url=ht
はぐれイルカのコリン 2015年、北海道網走市のオホーツク海とつながる能取(のとろ)湖に1頭のメスのシロイルカ(ベルーガ)が現れるようになりました。そのシロイルカは「コリン」とよばれ、能取湖の人々と交流しました。シロイルカは数千頭の大きな群れで暮らしますが、コリンは群れからはぐれた「はぐれイルカ(ハーミットドルフィン)」のようでした。残念ながらコリンは2020年に傷だらけの姿で打ち上げられており、スクリューに巻き込まれて死亡したとみられています。 PEACEでも以前、こちらの記事でコリンのことをご紹介したことがありましたが、このたびコリンが能取湖で過ごした5年間の映像記録「能取湖の奇跡~コリンからの手紙~」が公開されたとのことです。「能取湖の自然環境を見守る会」のサイトをぜひご覧ください。 [blogcard url=https://atelier-orca.wixsite.com/lake-notoro/post/%E3%80%8C%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%80%8D%E6%98%A0%E5%83%8F%E8%A8%98%E9%8C%B2] イルカと人とイルカショー 福井県の海水浴場では、はぐれイルカのミナミハンドウイルカが海水浴客に噛みつくようになり、「かみつきイルカ」として問題になりました。人々が野生のイルカに近づきすぎ、イルカが人なれしすぎたために人を恐れなくなったのです。この背景には水族館やイルカショーによる、イルカについての誤った先入観があります。イルカショーではイルカは人に従う動物として見せています。人間が都合よく楽しむために一方的にイルカを狭い水槽に閉じ込めて調教し、野生と自由を奪ってきました。 能取湖の人々はコリンの野生と自由を尊重し、コリンを見守りました。「能取湖の自然環境を見守る会」ではコリンの保護や関わり方が話し合われました。コリンの死後も、コリンの保護や関わり方についての見直しや再考がされています。 海と野生と自由 船を出せばコリンに会えるかもしれない、会えないかもしれない。それは野生に生きるコリン次第です。時にはコリンは深い傷を負った姿で現れて人々を心配させました。しかし、驚くべき治癒力で回復し、生き延びるコリンの姿に、野生の生命力と自然の厳しさを思い知らされます。
呉検察審査会から私たちの代理人のところへ、6月5日に議決があった旨の連絡が届きました。残念ながら結果は、「不起訴処分は相 […]
イギリスの研究機関で増加する規制違反。 イギリス内務省が公表した「Animal in Science Report 20 […]
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2024年6月1日 神戸須磨シーワールドの新規開業に対する声明 時代遅れのシャチ・イルカの娯楽利用に抗議する 本日、神戸 […]
「規制の虜(Regulatory Capture)」という言葉をご存じでしょうか。 「規制の虜」とは、規制を行う側の組織 […]
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今年4月、新潟県上越市で、個人が飼育するエミューが逃げ出し、2日後に捕獲されるも、直後に死亡しました。飼い主も「気が弱い […]
去年の振り返りシリーズが遅々として進まぬうちに、もう5月も終わろうとしていますが…まとめ第2弾です。 化粧品の動物実験を […]
先日、憲法記念日にグッドニュースが流れてきました。ベルギーの憲法に、 動物が感覚・感情のある存在(sentient be […]
先日、山手線の車両内に20センチほどのアオダイショウと思われるヘビがいたというニュースがありました。 都内にもアオダイシ […]
3月8日まで、化粧品基準改正のパブリックコメントが行われていました。 現在の日本の法律では、国は化粧品(医薬部外品ではな […]
皆さま、署名へのご協力および拡散を大変ありがとうございます。 呉検察審査会への提出分を3月24日正午で締切り、計3万5, […]
去年(2023年)、動物を虐待したとして全国の警察が動物愛護法違反の疑いで検挙した事件数は、おととしを15件上回る181 […]
ここ何年か、日本の水族館からラッコが消えてしまうという報道が、何度も繰り返されています。 繁殖後に育たなかったり、母乳が […]
1月6日(土)に放送されたMBS毎日放送「せやねん!」で、犬、ニホンザル、ゴシキセイガイインコを野外で連れまわしてロケ撮 […]
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X(旧Twitter)及び会員メールニュースで海外の署名へのご協力をお願いしていたモーリシャスでの動物実験用カニクイザル […]
3月26日(火)、東武鉄道が開設し、東武鉄道の関連会社が運営する東武動物公園(埼玉県南埼玉郡宮代町)で火災が起き、ボリビ […]