第三十九章 激闘 空中に飛び出した有佐田はまず蒼い炎をぶつけてみた。しかしその炎が神に届くことはなかった。周囲に神独特の結界が張られているためだ。「まずはあの結界をぶち破る!じゃないとなにも始まらない」「始まり?始まりなどはない。余に逆ら
第三十八章 背徳 地上から遥か上空、雲の上に神と天使たちの住む天界がある。その中央に神が住む神殿が聳え立っている。そこは一面白で整えられた美しき部屋。その部屋へ呼び出されたのは、「白魔天!純天使の居場所はまだつかめぬのか?」神は白魔天を呼
第三十七章 純粋 昏い洞窟の中、山田は牢に入れられていた。番人は二人。最初は出してくれと暴れていた山田だったが、やがてそれが叶わないと知ると、おとなしく膝を抱えるようになった。「誰か…助けて」そう呟いてみたものの当然誰も来なかった。食事は
彗聖学院 それぞれの休日 第1章 引っ越し 授業が終わり放課後の始まりを告げるチャイムが鳴る。皆一斉に帰宅の途についた鞄に教科書を詰め込み、帰ろうとした深緋の背中を杉田が叩いた「なぁ深緋今日こそお前の家に行かせてもらうぞ
次の日外の盛り上がりとは無縁の会長室で有佐田と深緋は深刻な顔をして考え込んでいた。「山田を攫ったということは、こちらに対して何か要求があるということじゃない?」「いや、これだけ生徒がいる中で山田を攫ったのならあの子になにか特別な意味があるん
「ブログリーダー」を活用して、りこさんをフォローしませんか?