無事に年内のレッスンが終了いたしました。 生徒の皆様、一年間本当にありがとうございました。 同じクラスでも新しい方、長い方とレッスン課題は様々ですが、 それぞれの課題に真剣に取り組んでくださり感謝しております。 来年は、楽しんでいただけるような新たな課題作りに励みたいと思います。 ブログ、facebook、インスタグラムとのんびりな投稿にもお付き合いくださり ありがとうございました。来年も引き続きお付き合いいただけましたら幸いです。 どうぞよいお年をお迎えください。
オートクチュール刺繍アトリエ ・教室 “オ・フィル・デュ・レーヴ” のブログです。
オートクチュール刺繍の作品制作の舞台裏やフランス生活の思い出など、様々な情報をみなさんにお届けします。パリの有名オートクチュール刺繍メゾン “ルサージュ” で学んだ技術を使って、横浜のアトリエでレッスン・作品制作を行っています。ホームページ:http://aufildureve.com Facebook:www.facebook.com/aufildureve
Joyeux Noël et Merci beaucoup 2023
無事に年内のレッスンが終了いたしました。 生徒の皆様、一年間本当にありがとうございました。 同じクラスでも新しい方、長い方とレッスン課題は様々ですが、 それぞれの課題に真剣に取り組んでくださり感謝しております。 来年は、楽しんでいただけるような新たな課題作りに励みたいと思います。 ブログ、facebook、インスタグラムとのんびりな投稿にもお付き合いくださり ありがとうございました。来年も引き続きお付き合いいただけましたら幸いです。 どうぞよいお年をお迎えください。
更紗という言葉が最初に気になったのは、随分前にバリ島に行った時にバティック(ジャワ更紗)を目にした時。その後日本に戻りすっかり忘れてしまい、でも更紗という言葉なのか生地の模様なのか、どこか気になったままになっていました。フランスの更紗というタイトルに、思わず手に取った"フランスの更紗手帖”という本。 アンティークの生地の柄や色合いをぱらぱらと見るだけでも楽めるけど、歴史がとても興味深かった。ペルシャで綿花栽培がはじまり、その後インドでも作られるようになり、その作られたコットンの生地にブロックプリントが施されたものがインド更紗の始まり。織りではなく天然染料でプリントされてそれが洗濯しても落ちない技術に、魅了されたフランス人たちがインド更紗の虜に。それまでシルク、リネン、ウールが主だったフランス人はコットンの快適さに惹かれたのだそう。(インドに住んでいた頃、インド更紗の洋服が風通しがよく快適で既製品を買ったり、仕立ててもらった思い出も。) その後インド更紗がフランスで発展を遂げ、版がインドでは木版なのに対しフランスでは金属のロール状になって連続で模様が印刷出来るようになったようです。 技術だけでなく柄もフランスでヨーロッパらしいデザインになり、日本でも大人気のトワル・ド・ジュイやソレイヤードもインド更紗が元で生まれたもの。Sajouで見た、トワル・ド・ジュイのLes coquecigrues(コクシグル)の柄は、もう可愛い過ぎて。その時は、インド更紗と結びつきがあるなんて想像もしませんでしたが、ソレイヤードの柄のいくつかは、少しインドのブロックプリントを感じるのも納得出来ました。 インド更紗から、フランスでこんなにも素敵な柄の生地が生まれたことも手芸好きにはとても嬉しく、またいまだインドで木版でブロックプリントが受け継がれ作り続けられていることにも改めて感慨深く感じました。 クラフト好き、手芸好きにお勧めの一冊です。 フランス旅行で少しパリから足を延ばしてトワル・ド・ジュイ美術館、ミュルーズ染織美術館、ソレイヤード南仏テキスタイル美術館にも行って見たくなりました。それと同時にジャイプールのブロックプリントの工房や職人さんを思い出しました。 とても素敵な本に出合えました。 インド更紗やフランス、イギリスで発展した染織が見られる展示が 10月22日日曜日まで大倉集古館で"恋…
ロンドンV&Aで見ることが出来きなかったディオール展が東京で見れるとなり、 とっても楽しみにしていた展示会。 たまたま3月のチケットをチェックした時には、結構残っていたので4月に行こうとのんびりしていたら、 4月の予約は全く取れず、やっと5月に行くことが出来ました。 展示スペースが広いのでどんな感じなのか、心待ちにしていた東京都現代美術館での展示。 メゾンのドレスなのでもちろん衣装は美しいのですが、その空間演出に惚れ惚れ。 ドレスの刺繍も気になり、覗き込むようにじっくり観察 5月28日日曜日までです。
Joyeux Noël et Merci beaucoup 2022
今年のレッスンは、無事に終了いたしました。 通って頂いた生徒の皆さま、本当にありがとうございました。 今年はお休みをいただいたり、新規入会申し込みをお待ちいただいたりと大変ご迷惑をおかけいたしました。 このような中、お待ちくだっていることにとても感謝しております。 起こりうるとどこかでは分かっていても、 突然すぎて、予想外で、戸惑ってしまうことなど色々あった一年になりました。 受け入れることが難しいこともありますが、考える機会にもなりました。 また、クリスマス前に少しほっと出来るご連絡もいただきました。 刺繍が生活に寄り添うような、心を穏やかにしてくれるような そんな作品やお教室になれるよう、進んでいけたらと思っています。 また、ゆっくりなペースにもかかわらず、ブログ、facebook、インスタといつもお付き合い、 ご覧いただきありがとうございます。 素敵なクリスマス、そして少し早いご挨拶になりますが、 良いお年をお迎えください。
レッスンの課題でもアクセントに使っている銀糸や金糸。 この時期、刺繍を少し華やかにと糸刺繍を銀糸のみで刺してみました。 ただ銀糸や金糸は張りがあり、刺し難いのも事実。針の穴に通すときの針の穴と糸の位置にも注意が必要で 糸の痛みが早いので、糸を短めにカットするのもポイントの一つ。 25番刺繍糸に慣れている方は、いつもとちょっと違った刺繍をと思った時に、ぜひ試していただきたい糸の一つです。
チカンカリ刺繍と聞いて、知らない方のほうが多いのではと思う白糸刺繍の一種(チカンカリ刺繍)ですが、 生徒さんの中でも楽しかったとの声が多かったので、もう少し繊細な白糸刺繍を色々と試しています。 白糸刺繍(White work)と一言にいってもとても奥が深く、フランスに住んでいた頃アンティークの白糸刺繍が施されたものを買ったりはしていたけど、その時は調べたことはなく、調べていると色々な国でそれぞれの刺繍があったり、聞いたことはあるだけの刺繍、聞いたことないもないような刺繍があったりと、どんどん出てきて調べているだけでも楽しくなります。 アジュール刺繍、ドレスデンワーク、ドローンワーク、シュヴァルム、マデイラ(ポルトガル)、ボッテンソム(スウェーデン)などなど。国を渡って進化したりと、とても興味深い白糸刺繍の世界。 まず、アジュール刺繍、ドローンワークを試したり、針の動きの確認、模様を楽しんだりととにかく刺してみました。 糸も取り寄せて、何種類か試してみたりとひたすらちくちくと刺しゅう。 綺麗に輪郭を出すには、模様を綺麗に浮き上がらすにはと色々と変えてステッチをしてみる日々。気になる所や刺し直したいところは盛り沢山だけど、色々と試して使いたいものもたくさんできたので、これはこれでステッチのサンプルとしては終わり。 白糸刺繍ならではの雰囲気があり、個人的には好みの仕上がり。ちょこちょこと進めていたので、トータルの刺繍時間はとても長く愛着が湧きました。とにかく時間のかかる白糸刺繍。カシミール刺繡の3倍!?もっと!?かかっているかもしれません。 これからデザイン、試作、本番とまだまだ先は長いので、気長にお待ちください。途中、挫折しそうになったら白糸刺繍大好きな生徒さんに感想などお聞きするかもしれません。挫折しない様に完成しますように頑張ります。
日本の針、フランス、イギリス、インドと各地で買っては色々と使っていますが、 ずっと気になっていたのが京都で400年の歴史がある針屋さん‟みすや針” 京都で欲しいものはと聞かれ、お菓子ではなく一番に答えたのがここの針。 ネットでも買えるのですが、実際に見て買いたいものリストの一つで次回にと思っていたのですが、 自分ではまだしばらく京都には行けないのでお願いしました。 針の刺し心地を実感したく、受け取ったその日に使ってみました。見た目も少し黒っぽく既に違う印象。微妙な違いかもしれませんが、個人的にはす~っと生地通りがいい感触。白糸刺繍の1本取り用に細目の針をいくつかとフランス刺繍針、曲がり難いと書いてあったビーズ針も。桐箱にぎゅっと詰まった素敵な裁縫セットとわんこの待ち針も頂いてしまいました。 他にはと聞かれ、針を磨くものはあるか尋ねると、手芸店などに針磨きが置いてあるけど、お勧めしないとのことで、針は消耗品なので新しい針に替えた方がいいとのことでした。 錆びたり、曲がったり以外は、使う頻度が針ごとに違うのでなかなか替え時が難しいですが、少し違和感や針通りが良くなくなってきたと感じた時、ある程度使ったと思ったら替えるタイミングなのかもしれません。 使用後は、柔らかな布で一拭きして桐箱で保管するといいとのアドバイスをいただきました。
刺繍を続けてきて、また教えてきて感じていることについて少し書いてみようと思います。 絵を描くとき、人それぞれに筆圧やタッチが違うのと同様、刺繍にも刺す人によって出来上がりはさまざまですが、 それは、個性でとてもいいことだと思っています。 一般的にいう"きれいな刺繍"(揃っている、整っている刺繍)がいい刺繍とは感じていなくて、全体にバランスが取れ、流れがあり、糸の引き具合などが均等であれば、味のある刺繍だと感じます。 なかなか本を買って一作品を仕上げるというのはないのですが、少し時間が取れたのである作家さんの刺繍をしてみました。随分前に本屋さんで一目惚れをして買ったままになっていた本で、個人的にとても大好きな作家さん。実際楽しみに刺繍をしてみると、完成した刺繍は自分の中で何かが違い、一味も二味も足りないんです。そのくらい、デザインなどによって刺し方がとても重要で、この刺繍に関しては、スムーズに刺し過ぎて、動きや躍動感が足りなかったと反省。(生徒さんは、どの作家さんかご存知で、生徒さんの中でもその本をお持ちの方が多くいらっしゃいます。) でも出来上がった刺繍は、勉強も兼ね自分で額装して、お教室部屋以外のところに飾っています。 デザインによって何に注意しながら、どう刺繍するか、イメージしてイメージした通りに刺繍が出来てくれば、どんどん上手くなっていくと思います。ステッチの種類、デザインによって注意するポイントなども様々ですが、まず始める前にイメージを持って終わったときにちゃんと最初の自分の中にあったイメージに近づいたか、出来上がったときに見つめ直すといいかもしれません。 もちろんレッスンでは、ポイントポイントでコツなどちゃんとお伝えします。 そして、綺麗にさせないと一部だけを見るのではなく、少し距離をとって全体のバランスを見てみるなど、ガチガチになり過ぎないで、ゆったりとなにより楽しみながら刺繍すると流れにのり、刺繍もきれいになったりします。 刺繍時間に手は動かしているのに、頭では刺繍以外の全然違う事を考えてしまうことが多いので、 そういう時は、心を穏やかにするために動画を流したり(ほぼ見ないで聞いている)、音楽をかけて なるべく考え事をしない様にしたりもします。心も穏やかだと刺繍もそうなるような気がしています。 基礎の基礎にはなってしまうけど、手刺繍のポイントが盛り沢山…
カッチ刺繍の課題用に色々と刺繍を試している時に、 基本的な四角を伝統的な直線や曲線に沿わせる以外には出来ないのかなぁ、 もうすこしインドから離れたデザインにはしてみるには…などど模索していました。 カッチ刺繍1でしっかりと基礎を理解した方を対象に、イレギュラーな動きが入ったカッチ刺繍の応用課題を作ってみました。理解をもっと深めたい方、カッチ刺繍にはまってしまった方にぜひ勧めの課題です。 フレームのような装飾的なデザインで、枠の中に各自自由に刺繍が出来るスペースがあります。 もちろんそのままでもいいし、個人的にはイニシャルを刺繍したら可愛いのかなぁと思っています。 最後に、お一人お一人がお好みの刺繍をプラスして仕上げるという楽しみが、一つ加わってくれると嬉しいです。
ちくちくと地道にさしていたカッチ刺繍の課題が完成しました。 今までの刺繍とは少し異なるタイプの刺繍になります。 今回も試作で色々と試し、新たな発見もありました。 万が一ベース作りを間違えても最初からやり直しではなく進める方法も発見しました。 (ただベース作りをしっかり理解して間違えないのようにするのがベストです) しっかりと理解してもらえるように、刺繍量もたっぷりかつバリエーションもたっぷりと詰め込んだので、終了時にはすっきりとマスターできているはず。 すんなりと理解される方、最初少し混乱される方といらっしゃると思いますが、日本にはないこの少し変わったカッチ刺繍に、はまってくれる方がいらっしゃったら嬉しいです。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます 2022年が皆さまにとって幸多き年となりますように 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます au Fil du Reve
Joyeux Noël et Merci beaucoup 2021
今年のレッスンは、全て終了いたしました。 昨年に続き、コロナ禍で遠方の方はお休み、休会となかなかお会いできない生徒さんもいらっしゃいますが、 そのような状況でも熱心に刺繍、課題に取り組んでくださる生徒さんの皆さまのおかげで、2021年も乗り切ることが出来ました。一年間、感染対策等にもご協力いただき、ありがとうございました。 多趣味の方々の興味深いお話が聞けたり、新しい発見があったりと刺激を頂いております。 手をつけるのは、もう少し先になりそうですが、海外から本を取り寄せたりと色々な誘惑に囲まれています。 モール刺繍や針刺繍などの課題も増え、額装した作品を飾る壁のスペースもそろそろ限界になってきました。 でも、来年も手を止めないで少しでも楽しんでいただける作品作りが出来たらと思っております。 また、ゆっくりなペースにもかかわらず、ブログ、facebook、インスタといつもお付き合い、 ご覧いただきありがとうございます。 では、楽しいクリスマス、そしてよいお年をお迎えください。
インドで初めて見た時、どう刺繍されているか不思議だったこの刺繍。 裏側には殆ど糸が見えない。 この刺繍をするのはインド以来だったので、出来るか少し心配でしたが、手を動かすとちゃんと覚えていました。 色々な形状を試して、サンプルは無事に終了。 ただ凄い刺繍の量。。。この課題を終えた頃には、すっかりマスター出来るはず。 慣れてくると最初はどっちに進むか悩む方向も、悩まずにデザインに合わせて手と針がくるくると回っていくので不思議。 ミラー刺繍、カシミール刺繡、チカンカリ刺繍に続いての針刺繍も楽しんでいただけたら幸いです。
アリ刺繍の最後の課題になるのは、モールを使った刺繍作品です。 こちらは、アリ刺繍レベル6まで全てのレベルを終了した方が受講頂ける課題になります。 モール刺繍は2種類。 まず一つ目のモール刺繍の課題は、基本となるモールの扱い方やモールに慣れるための課題になります。といっても、個人的に一番大変だと感じたモールを使ったヴェルミセルがあるので多少大変に感じる部分も。(やりがいはあります) 1つ目のモール刺繍課題を終えられた方は、以前のブログでもご紹介した一面モール刺繍の課題に移ります。(以前の写真と一部異なる部分がございます。ご了承ください。) 他にもモールを使った編み模様やノットなどの練習課題もあり、さらにモール刺繍に挑戦したい方向けの課題です。 アリ刺繍の課題は、このモール刺繍2つを含めた全8つで今のところ終了予定です。 今までのアリ刺繍とは少し異なるモール刺繍。最後まで楽しんで頂けたら幸いです。 (*モールと糸の刺繍を混ぜたアリ刺繍の課題も作りたいとう気持ちもあるので、もしかしたら課題が追加されることもあるかもしれません。今の所未定です。)
レッスンで他の刺繍を習われてる方のお話を聞いたり、はまってることをお聞きしたりレッスンの度に刺激をいただいています。 そんな時、本屋さんでも見かけたことのない刺繍の本をお借りしました。アイヌ刺しゅうの本。その土地々々で受け継がれる刺しゅう、どのような模様やステッチが施されているのかなぁと興味深く本を開きました。 ステッチの名前もアイヌ語でしたが、イカラリと呼ばれるコーチングステッチ、オホと呼ばれるチェーンステッチ、フェザーステッチなど。アイヌ語での角や植物の棘の意味のキラウは、アイヌ文様に用いられ、魔よけとされています。 ステッチ以外にもルウンぺと呼ばれる棒状にした布をメインの生地に縫い留めその上から刺しゅうをしたもの、カパラミㇷ゚と呼ばれるフレームのように切り抜いた部分に別の布を重ね合わせその上から刺しゅうをしたものなどなど。 インドの刺しゅう、ミラーワークも魔よけとされています。 まだまだ知らないことの多い刺繍の世界。 ご興味のある方は、ぜひ一度手に取ってみてください。 アイヌ刺しゅう入門 著者:津田命子 発行者:株式会社 クルーズ (札幌市)
一般的な刺繍に一番よく使われている、25番の刺繍糸。 アンカー(全460色)、オリムパス(全434色)、コスモ(全500色)、DMC(全500色)とありますが、どうやって選ばれていますか? お好みの光沢、はり柔らかさなどでメーカーさんを選ばれる方も多いと思います。 本当は、一作品に使う糸のメーカーは揃えたいと思っていましたが、実際に選ぶと微妙な色合いが見つからない事も多々あり、一番イメージに近い色を選んでいくとメーカーがミックスになることもよくあります。 各メーカーさんが400~500色あるので十分にも感じますが、生地との組み合わなどもあるため、実はそうでもないんです。 ロング&ショートステッチなどミックスして使う場合は、何とかなりそうですが、単色使いする時はやはり色選びは慎重になります。でもそれが刺繍を始める前のとても楽しいひと時。 スパンコールやビーズなど他の材料と比較にならない程、刺繍糸は沢山の色があるので刺繍糸選びは色の世界に浸れて幸せ。いつか手芸店に置いてある什器が欲しいなぁなんて思ってしまいます。 色選びが楽し過ぎて、カシミール刺繡課題の色違いを刺繍してみました。少しシック過ぎたかなぁ?
カシミール刺繡は、お好みの色の糸を選んでから刺繍を始めていただきます。 それぞれ選ぶ色が異なるため、どんな雰囲気に仕上がるのか出来上がりの作品を心待ちにしていました。 ひと針ひと針丁寧に仕上げられた生徒さんの作品を紹介させてください。 実物は、どの作品もしばらく眺めていたくなる、写真ではその魅力を伝えきれないほどです。 一色の糸でも、光の当たり具合で濃淡ができ、ついゆらゆらと揺らしながらゆったりと鑑賞してしまいます。 まずは、ぱっと目を引く鮮やかなブルーの作品(M様) 刺繍部分が浮き上がるような、とても際立つ素敵な作品になりました。 生地と糸と何とも言えないニュアンスの落ち着いたグレーブルーの作品(K様) 写真では伝えきれない、この絶妙な色合いにうっとりしてしまいます。 優しく可愛らしいラベンダー色の作品(F様) 気分が上がり、きゅんとなる可愛らしさです。 淡いのに甘くなり過ぎない、大人なペールエメラルドグリーンの作品(F様) 爽やかさのなかに落ち着きのある、飾っておきたくなる作品です。 サイズの割にびっちりと刺繍が施されているので、終わったときに達成感を感じられた方が多かったと思います。 「頑張りました」、「やっと終わりました」と笑顔で出来上がった作品を見せてくださる生徒さんたち。 「完成する嬉しさと終わってしまう寂しさが」というこちらがぐっときてしまう感想もいただきました。 どの作品も実物の方がとても素敵で、写真だけでは伝えきれませんが、クロシェとはまた違う、針刺繍の楽しさも感じていただけたら幸いです。
パリのルサージュでは、縫い針を使いモールを刺繍する金刺繍を学びましたが、 今回はアリの針で刺繍しました。 (*余談ですが、ルサージュがパリの19区にお引越ししたようです。) 正直にいうと縫い針で刺繍した方が簡単です。アリ針でも全然問題ない箇所もあれば、多少苦労する箇所もあります。インドで刺繍を習った時に一番苦労したのが、最初のアリの針に慣れるところではなく、このモールを使ってヴェルミセル(パニワーク)をすること。モールの中で糸が外れてしまうと糸が拾えるところまで戻る羽目になってしまいます。。。 使う素材はというと、どちらも似ていますが、立体にする時に使う素材が異なります。 イギリスのゴールドワークに使う素材には、本物の金(2%または0.5%)が含まれているものもあり、王室、教会や軍などの装飾に使われたりと、とても貴重なものです。 インドでは、ウェディングの衣装などにも使われていたりと、モール刺繍はやはり特別な刺繍のようです。 モール刺繍を綺麗に仕上げるには、いくつかコツがいりますが、コツや感覚を掴めると糸、ビーズやスパンコールとはまた異なる素材に引き込まれる魅力があります。 課題は、このデザインではなくこれからまた新たに作る予定ですが この作品をインスタにあげたら、生徒さんからの反応が早く、課題が出来る前からぜひやってみたいとの声を頂き本当に嬉しい限りです。
素敵な木箱入り色鉛筆セットをいただきました。 学生時代、画材屋さんで見つけたウォーターカラー用の色鉛筆に惹かれ、いくつか購入。その後もなかなか使わないのに旅先で見つけるとつい買い足し、スイス、ドイツ、イギリス製などメーカーもバラバラ。。。 Faber-Castellの木箱入りを見た時、美し過ぎてそんなに使わないのに一瞬欲しいと思ってしまったほど。デザインの下書きなどで、下書きに色鉛筆を使うことがないので素直に諦めていたけど、見かける度に美しいなぁと思っていました。 伊東屋さんで一緒に買い物をしているときに、見かけた木箱入りの色鉛筆が美しいとつぶやいたのを覚えていてくれて。 英国で1938年から色鉛筆を作っているDerwerntの木箱入り色鉛筆セット。 色の組合せの勉強にもなるかなぁと買ったままになっている塗り絵もあるので、 大切に大切に使いたいと思います。 つい惹かれてしまうもの、心を強く惹きつけるもの。 手に入れたいけど、なかなか入らないもの。そういうものに出会えるのことが嬉しい。
今回は、 ① ざっくりとにかく自由に刺繍。 ② デザインをし直して再度刺繍。 ③ ②の刺繍を調整して再度新たに刺繍。3度目で完成の予定が。。。 大きさ、位置、色など全て調整して、最終と思って刺繍していたのに何かしっくりこない。。。足したりしてみたけどなにか違う。。。結局何か所かほどいてみる。刺繍をするよりもほどくのに時間がかかってしまった。 ほどいたところの 大きさ、角度、カーブを変え、位置を数ミリずらして再刺繍。 濃淡を変える為、密度を変えて刺繍をしてみる。 少し寂しく感じ、足した部分の刺繍もほどくなどなど。 ほんの少しの違いで良しとなる事もあれば違うと感じる事も。。。 下書きでバランスを調整していても、実際刺繍をすると違うと感じてしまう場合もある。 そういう時は、じっくり眺める。 写真を撮って、画面で見てみる。 時間を少しあけてから、再度見てみるなど。 どこが変わったのと言われるようなことなのかもしれないけど。 出来上りとするかまだ途中なのかの判断も難しい。 今回の課題は、ラインストーンチェーンやリボンなどの新しい素材も加わり、装飾的なアリのステッチも入っています。 *アリ刺繍の課題の順番が変わる予定です。ご了承くださいませ。
針刺繍は、やりたい方がいらっしゃるのかなぁと思っていましたが、 課題ができあがってみると、カシミール刺繡が人気に。 終えられた方々から、針刺繍もクロシェとはまた違い、楽しかったとのご感想を頂き、 梅雨の時期(だけではなく雨の中)、大きな刺繍枠を持っての移動は大変なのもあり、針刺繍の課題をもう一つ作ってみました。 今回はチカンカリ刺繍。インドのクルタ(日本のチュニックのようなもの)に刺繍されてることが多く、生地と刺繍糸が同色系の物もあれば、パステル系の淡い色の生地に白糸で柄が刺繍されているものも。 インドでよく見かけるものより、細かな刺繍に仕上げたので、ヨーロッパの白刺繍のような雰囲気に!? カットワークや透かし模様があったりと、ぎゅっと様々なステッチが詰まった作品になりました。 正方形の生地の四つ角にデザインをしたらハンカチにも出来たりと想像が膨らみます。
刺繍が終わっても悩むのが、仕立てや額装。 カシミール刺繡はサテンの糸が引っかかり易いので額装にすることは決めていたけど、同じような楕円形の額縁を探すのはほぼ不可能だと思い、頑張って自分で額縁も作るかもしくは四角い枠にして台紙の中央を楕円形にカットしてもらおうかなぁと思いながらも、しばらく放置。。。 刺繍部分が楕円形なので、どのような楕円形に台紙をカットしてもらえるか分からず不安でしたが、額装屋さんに相談したら、サクッとカットして見せてくれました。 台紙の中にきれいに収まりました。すっきりとした印象ですが、少し寂しい感じもしてきたので、ダブルマットにしても良かったのかなぁ? 額装を習われている生徒さんも何名かいらっしゃり、額装まで自分で仕上げるられるのは本当に凄い!! 出来ない私は、大人しく額装屋さんのお世話になっていますが、額装の他にも、カルトナージュやバッグ作り(縫製)、カリグラフィーなどの気になることがいっぱい。 *問い合わせフォームからカシミール刺繡のお問い合わせをくださいました方へ 以前ご連絡を頂き、返信いたしましたが、無事にメールは届いていますでしょうか?こちらにメールは戻ってきていないのですが、受信設定等でもし受け取れていないようでしたら、お手数ですが再度ご連絡くださいませ。念の為、電話番号も併せてお願い致します。
過ぎてしまいましたが、2月8日は針供養の日。東日本が2月8日、西日本が12月8日の所が多いのだそう。 調べてみると、近くだと横浜市磯子区にある岡村天満宮、鎌倉にある荏柄天神社で供養が行われていて、お豆腐や蒟蒻に持参した針をさし、お世話になった針に感謝し、針仕事の上達を願うというもの。 細いので曲がりやすいビーズ針やシルクピン、すべりがわるくなった針、糊等がつきべとべとになってしまった針など、いつもは小さな缶に入れたり、包んで捨てていたけど、これからはそれまでの感謝を込めて供養したいと思います。お近くにお住いの生徒さんでご興味のある方は、来年ぜひ一緒に行きましょう!!行けない方は、一緒に持っていきますのでお持ちくださればお預かりします。
丑年ということにちなんで、懐かしいインドをご紹介。 象のガネーシャ(シヴァ紳の子)が有名ですが、今回は牛のナンディ、ナンディン。 インドのヒンドゥ教シヴァ紳の乗り物、聖なる牡牛、神「幸せなもの」の意。 穏やかな一年でありますように。
明けましておめでとうございます 新しい年が素晴らしい一年でありますよう心よりお祈り申し上げます 本年もよろしくお願いいたします au Fil du Reve
Joyeux Noël et Merci beaucoup 2020
2020年全てのレッスンが終了いたしました。通っていただいた皆さま、本当にありがとうございました。 今年は、レッスンが3か月お休みになり、色々な思いがありましたが、皆さまのご協力により再開でき、また一緒に刺繍をできましたこと、とても嬉しく、大変感謝しています。 休会中にもご連絡くださる方、お休中でまだ再会出来ていない方もいらっしゃいますが、またお会いできる日を楽しみにしています。 また、このような状況下にもご入会してくださる方もいて、本当に嬉しい限りです。 苦戦されながらも、真面目に取り組んでくださり、一作品が完成したときには、心の中で一緒に「出来た~!!」と喜び、ほっとしています。 刺繍好き、刺繍熱が熱い方もどんどん増えているような!?気がしています。刺繍歴が私よりも長い方も多く、色々なお話が聞けて、刺激をいただいています。 また、ブログ、facebookをご覧いただき、ひっそりと始めたインスタも見つけてくださり、ありがとうございます。 皆さま、ゆったりと楽しいクリスマスをお過ごしください。 年末に寒波襲来で、厳しい寒さの年末年始になりそうですが、どうぞ暖かくして良いお年をお迎えください。 少し早いですが、2020年も本当にありがとうございました。
寒い季節に欲しくなる巻き物。 柄、肌さわりなど気になってつい手に取ってしまいます。インドでも刺繍専門店でカシミール地方のショールを買ってみました。多色な色づかいのものも素敵ですが、インドでは自分好みの色使いが少ないので白地に黒のチェーンステッチが全体に刺繍されているものを選んでみました。合わせやすいくとっても暖かい。 白地に黒のチェーステッチが全体に刺繍された柄違いが一枚だけあるので(写真奥)、寒い季節気になる方はぜひお声がけください。一枚だけなので早い者勝ちです。
ギラギラだね~と言われていた刺繍が完成しました。 以前カシミール刺繡をした時と同じデザインで、今回はビーズを使っての刺繍。リュネビルでもアリでも出来るけど、今回はアリで刺繍しました。 ぎゅっと詰まったデザインだったので、竹ビーズの細いサイズがあったらと思いながらも、ある材料でなんとか仕上げました。 カシミール刺繍の方がいいと言われてしまいましたが、懲りずにこのデザインでモール刺繍にも時間が出来たら挑戦してみたいと思います。
カシミール刺繡の作品に、色々な糸で遊んでみたくなり、まずグラデーション糸に挑戦!! アリの糸ではグラデーション糸を使って刺繍したことがありましたが、25番糸では久し振り。 ただグラデーション糸といっても、DMCからは、25番糸の濃淡グラデーション、Coloris というシリーズの4色がひとつの糸になっているもの(1色あたり約5~10cmの短いピッチで4つのカラーグラデーション)、カラーバリエーションという4000番台色の3種類。 コスモからはシーズンズ(ピッチが8cmの等間隔で変化する5000番、緩やかに変化する8000番、長い短いとがミックスされた9000番)の3種類。 サンプルに色々と試してみけど、色の好みだけでなく、色のピッチとステッチとの相性、自分のイメージやデザインとが合うのを見つけるのは難関。気に入った部分だけを使う事も出来るけど、それだったら単色でもいいのかなぁという気がしたり。。。 ボーダーなどにアウトラインステッチにマルチカラーも試してみましたが、他との兼ね合いなどを考えるとやはり難しくしっくりこない。。。でも、サテンステッチやクロスステッチとは相性がいい気も!? 植物を刺繍する場合は、マルチカラーではなく同系色のグラデーションを使うのは有な気がします。 グラデーション糸の他に、扱いにくいけど大好きなメタリック糸も試してみたけど、ハリがあり過ぎで綺麗には仕上がらなかったので、全て最初からやり直し。。ということで今回は却下。 今回一番のお気に入りは、サテン糸。25番の糸より太めな気がしますが、光沢がとても綺麗なのでお勧め。でも、色数が60色と25番に比べだいぶ少ないので、組み合わせや作品によってはその光沢が気になる場合も。。。 一本一本が半分くらいの太さで、もう少し色数が増えたらパーフェクトなのに。(メーカーさんに期待して) カシミール刺繡で、様々な種類や色の刺繍糸を試してみて、それぞれの糸に合う刺繍はどんなステッチ、どんな作品だろうと考えたり、いつもはデザインが先で糸を選びますが、糸に合させてデザインやステッチを考えるのもありなのかと。改めて刺繍(刺繍糸)の奥深さを実感。そしてますます増えすぎた糸の収納に悩み中。
インドのカシミール刺繡の課題が完成!! 外周を線で描き、内側を面で色をつけることが多いカシミール刺繡。べたっとした感じにしたくなかったので色の付け方を変えたり色々と試しました。デザインにインドを加えたけど、色合いが落ち着いているのでインドっぽくはなりませんでした。。。 絵を描くように線や色を付けているので刺繍をしているというより絵を描いている感覚に。クロシェを使う刺繍も好きだけど、カシミール刺繡を終えて針刺繍は以前よりもっと好きになりました。 出来上がった刺繍は、ボックスやダイアリ―の表紙に仕立てても良さそう。針刺繍は、クロシェより時間がかかりますが、心落ち着く楽しい時間です。
久し振りに投稿になります。皆様、お変わりありませんか? コロナ禍で、手洗い、アルコール消毒に元から刺激に弱い手が耐えられず、皮膚科に駆け込む羽目に。。。手をミイラのように処置され、とても不自由だったのですが、おかげで今はだいぶ良くなりました。 随分前になってしまいましたが、自粛期間中に、刺繍枠に張りっぱなしになったままで途中だった刺繍を仕上げました。 当時はウェディングボードで中央部分が引き立つように、周囲は若干控えめにしたのですが、お教室に飾る様にと一か所足したら、他の箇所も足したくなり。どこで終わりにするかいつも悩みます。 壁のスペースが埋まってきているので、額装するかも悩み中ですが、刺繍は完成しました!!
以前買ったブロックプリントのスタンプを生地に押して、外出自粛期間中にカシミール刺繡を刺し始めました。 とても細かな模様で、銀糸でやってみたのですが銀糸が傷んでしまい綺麗には仕上がりそうになかったので、銀糸は諦めて光沢のある糸に変更して再スタート。 何色かで刺繍するか悩みましたが、始めたのが外出自粛期間中だったので今回はお家にあった中の一色で。一色でも単調にならない様に本数を変えて強弱をつけてみました。 びっしりと詰まったデザインなので、サクッとは仕上がりませんが、サンプルなのでのんびり仕上げようと思います。遠くから見ると刺繍ではなくプリントのように見えます。 カラーの糸や、カシミール刺繡ではなくサテンステッチでも刺繍してみたくなる図案。リュネビルやアリ刺繍もいいけど、針刺繍のゆったりとした時間がとても落ち着きます。
レベル6のシルク刺繡課題を考えていた時作ったものなので、もう5、6年以上も前のもの。 いつも悩むカラーのお花の刺繍。シックな色合いも好きだけど、ビビットな色合いのお花も好き。好きの幅が狭いと思っていたのにお花は広いので最初から絞れず、いつも迷う。。。このときは、赤のスパンコールでグラデーションのお花を試し、葉のグリーンでストップ。。。欲しい緑色のスパンコールがなく、シルク糸ともシックリこなくて苦戦。緑、されど緑。 スパンコールの色、ビーズの色、シルクの糸それぞれの色のトーンを考えながらの素材合わせはなかなかハード。このとき、緑系のスパンコール全て取り寄せた記憶が。ビーズも欲しいサイズの緑はなく、何度にらめっこしたことか。。。没になった刺繍だけどなんだかとても懐かしい。 懐かしい刺繍が出てきたのは、こんな時だからとなにか明るい刺繍ないかなぁと思い、これを取り出してみました。
オプション課題の刺繍をがま口に仕立てました。 黒のシルクオーガンジーに刺繍しましたが、仕立てる時に使う透け防止生地を黒ではなく黒ビーズを引き立てるためにオフホワイトにしました。 カラーシルクオーガンジーを使う事もあるけど、オーガンジーの色よりも仕立ての時に使う透け防止生地の色選択の方が出来上がりに差が出るので重要な気がします。 色々と生地を当てて、より刺繍が引き立つものを選んでみて下さい。悩むけど、これも自分好みに出来るので楽しい作業のひとつです。
今は、ヨーロッパも大変な状況ですが、その前にロンドンからとても素敵なギフトを頂きました。 ロンドンから欲しい物を聞かれるといつもお願いしてしまうのは、ハーブティーなどのお茶類とお菓子。ローズヒップ、カモミール、フルーツ系などカフェインフリーのティーパック。ティーバックかルーズリーフか分からなかったとわざわざハロッズのリーフまで申し訳なく。。。昼間は、コーヒーや紅茶などを飲むので、夜はなるべく避けてカフェインフリーのハーブティーにしています。 お茶のお供に日本のスイーツももちろん大好きだけど、甘い物好きには海外のお菓子も気になります。スーパーのお菓子でも種類が多く珍しいので嬉しいのに、フォートナムメーソンのビスケットは嬉し過ぎます。 そして、インドが恋しくなったのではとお勧めのビリヤニ(インド風炊き込みご飯)キットも頂きました。インドはまだ恋しくなってないけど(!?)、インド料理は恋しいのでビリヤニもとても楽しみ。 そして、大切なハンドジェルも。皮膚が弱く荒れやすいので、アルコールが強いのはヒリヒリするのでお店で設置されているのは使えないけど、Aesopはアルコールを感じるけど他のと比べると優しく感じます。 入国制限や、フライト欠航など海外在住の方も本当に大変な状況になってしまいました。 どうか穏やかな日常が一日も早く戻りますように。
ヴィンテージクロシェのシェイプが元になった真鍮のボビンホルダーが届きました。 大切に包まれた布をゆっくり開けると中からとても素敵なボビンホルダーが。 コロンとしながらもシャープなシェイプ、しっかりとした重み、綺麗に磨かれたボビンホルダー。 左がフランスのフィラガン、右がインドでシルクスレッドと呼ばれている糸。 重量が思ったよりも重かったのでいくつか改善が必要かなぁと思いますが、これをサンプルに量産してくれる所を探したいと思います。 ロンドンでの制作も考えましたが上部の真鍮コストだけでも予想の倍以上だったので、日本で作ってもらい、シルバーはオーダー制でロンドンでお願いしてもいいのかなぁと悩むところです。思いつかなかった製作上のアドバイスも頂き、色々な事が落ち着くまで悩みながら決めたいと思います。 心配な日々が続いておりますが、早く穏やかな日常に戻ることを願っています。
ヴィンテージクロシェのシェイプが元になった真鍮のボビンホルダーが届きました。 大切に包まれた布をゆっくり開けると中からとても素敵なボビンホルダーが。 コロンとしながらもシャープなシェイプ、しっかりとした重み、綺麗に磨かれたボビンホルダー。 左がフランスのフィラガン、右がインドでシルクスレッドと呼ばれている糸。 重量が思ったよりも重かったのでいくつか改善が必要かなぁと思いますが、これをサンプルに量産してくれる所を探したいと思います。 ロンドンでの制作も考えましたが上部の真鍮コストだけでも予想の倍以上だったので、日本で作ってもらい、シルバーはオーダー制でロンドンでお願いしてもいいのかなぁと悩むところです。思いつかなかった製作上のアドバイスも頂き、色々な事が落ち着くまで悩みながら決めたいと思います。 心配な日々が続いておりますが、早く穏やかな日常に戻ることを願っています。
アリ刺繍の新しい課題では立体に刺繍する方法を学びます。 芯入れの材料もそれぞれ。一般的な刺繍は平面が多いですが、オートクチュール刺繍は立体的に仕上げることもしばしば。 立体に刺繍をするほかにも、模様やグラデーションなど刺繍の幅を広げる課題です。 グリーン系で仕上げましたが、実は最初ポイントとしてイエローで刺繍しました。 グリーン系でまとめても、イエローを加えても、お好きな方をお選びいただけたらと思います。 1つの課題がやっと手を離れても、まだまだ進めなくてはいけない課題の山が。試作がスムーズに進みますように。
東京都現代美術館に行くために清澄白河に行ったので、周辺をお散歩。なかなか来ないエリアなので楽しみにしていました。 ヒキダシ 大人気店のようで時間制限があり、ゆっくりしたい方はやめた方がいいかも。雰囲気がよかったのでちょっと残念。 Artichoke、 骨付きチキンチョコなんて変わったチョコレートも。ボンボンショコラ、トリュフ、タブレットなどなど。バレンタインデーまでは一時中止でしたが、普段はチョコレートドリンクもあるようです。 Allpress Espresso 店内の奥では、豆の焙煎していていい香りがする大人気のカフェ 今回は行けなかったけど、南インド料理屋さん、雑貨屋さんなどもあったのでまた来たいと思います。
始まってからずっと行きたかった東京都現代美術館で開催中の『つづく』 ミナペルホネンを設立したデザイナー皆川明さんの展示会。 洋服もプリント、刺繍、織物生地とさまざま このドレスじっくり見ると びっしりと刺繍が!! デッサン、挿画、シェルハウス、映像等見応えたっぷり。 レース工房、プリント工房など一日見学したくなるほど映像にも惹きつけられます。 会期が2月16日までと残り少なくなってきましたので、気になる方はお見逃しなく。
インスタで気になっていた作家さん岩崎龍二展が鎌倉であったので、鎌倉へ。 鶴岡八幡宮方面のランチは混雑してそうだったので、逆方面で済ませ鶴岡八幡宮にお参りしてから楽しみにしていたギャラリーへ。 鎌倉に3店舗構えるうつわ祥見。階段を上がって屋上から入るドアの前で既に気分が高まります。うつわだけでなく空間も楽しめるギャラリー。ネットでポチリも便利だけど、ひとつひとつ違った色合いの中から自分好みのを選べるのもギャラリーの醍醐味。今回は、インスタを見て欲しかった形が売れてしまっていたので、連れて帰ってこれなかったけど、これも出会い。実際に作品も見られ、触れられ、感じられたので、お買い物は次回の楽しみに。他にもどうしても見てみたい作家さんの作品があり、大人気で整理券や抽選なので買える気はしませんが、作品を見るだけでもいいので展示会情報をチェックして足を運べたらと思っています。 帰り道、行列があったのでつられて列に並んでみると、即位の礼で手土産で選ばれたり、Brutusお取り寄せ準グランプリと書いてあるcacaoというお店で生ガトーショコラとタルトも買えたので、お腹まで満たされそう。 お出かけすると新しい発見、出会いがあるのでやっぱり楽しい。作業などで籠ることが多いけど、なるべく今年は出かけるように心がけたいと思います。
インスタで作家さんの器などをフォローしていると素敵な器だけではなく、雰囲気のいいギャラリーや美味しそうな物が出てくることが多く、新たな発見があって嬉しい。 その中でたまたま見て気になっていた山田珈琲を偶然にも頂きました。その珈琲と一緒に入っていた冊子はとても興味深く、読み入ってしまいました。オーナーさんがカフェを始めたきっかけ、珈琲への探求、熱い思いにますます珈琲を飲むのが楽しみになります。その珈琲と一緒に頂いた焼き菓子も美味しく、どちらのお店も岐阜なので遠いですが、一度お店を訪ねてみたくなるような魅力が一杯のお店。 食器棚は、もう殆どスペースがないのでそんなに物は増やせないと思いながらも、作家さんの器は惹かれることが多く、ギャラリーに行くと心が弾みます。ロンドンでジュエリーを作っていたころは、ギャラリー巡りなどしてたなぁと懐かしくなり、また日本でもギャラリー巡りにはまってしまいそうです。今年はなるべく多くギャラリーに足を運ぶようにを目標にしようかなぁ。
刺繍枠に生地をピンと張る時に、テープと生地を一緒に固定するために使うシルクピン。 今までフランスの浅いガラスカップに入れていて、口も広く使い易かったのですが、インドジャイプールで見つけたマグネット入りピンホルダーに変えてみました。マグネットが中に入ってるので、ピンを取る時に飛び散ったり、倒してもピンが落ちることもなく、上の部分に指ぬきを置いておけるのでとっても便利。 木の旋盤で出来たシェイプが気にいています。 クロシェの枝もヴィンテージのクロシェがあるので、それを基にいつかお願いしたいなぁ。 改良されて使いやすくなった刺繍枠に少し加工を加えた上級者用の刺繍枠を少しだけお願いしているので、生徒様で気になる方はレッスンの時にお問い合わせください。
明けましておめでとうございます。 穏やかなお正月を過ごし、今日は早速仕入に行ってきました。 前回の仕入れの時、使っていた色番の生地はもう入荷しないと言われ、他のお店で探したり聞いてみても見つからなかったので諦めていたのですが、今日ばったりと全然違う場所で再会することが出来ました。年始からとても嬉しいスタート。おみくじは小吉だったけど、書かれていた項目ごとの内容もいいことばかり。なんだかいい一年になりそうです。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年のレッスンが全て無事に終わりました。 刺激的だった!?インドから戻り、3年振りに再開したレッスンですが、3年間も待ってくださった温かい生徒の皆様、リュネビル刺繍を進めてアリ刺繍で戻ってきてくださった方々、新規の生徒様とゆっくりとレッスンが再開できたことに、大変感謝しております。 新規の生徒様は、初めてのレッスン時に実際の作品を見て、興奮気味に話される様子や思いに、お教室を始めて良かったと改めて感じ、協力してくれる周囲の方々のおかげで、嬉しい出会いと再会の一年になりました。 状況の変化でレッスンを再開出来ない方も、「レッスンに戻るのを目標に頑張ります。」と大変な状況にも関わらず送ってくださり、逆に励まされたり。 いつも通ってくださる生徒の皆様、ブログやfacebookを見て応援してくださる皆様、2019年も本当にありがとうございました。 どうぞよいお年をお迎えください。
久し振りのインドといっても、もちろんインドには行っていません。 秋から南インドへの直行便が就航して、南インドツアーに生徒さんのご両親がご参加されること。お母様もアトリエに来てくださったことがある方で、一言目に「なぜ、南インド???」と思わず心の声が出てしまいました。 ハードルが高過ぎるのではと思いましたが、日程などお聞きするとケララのハウスボートなどもあり、移動とお腹が心配になりましたが、トラブルもなく楽しいご旅行になるように願っていました。インドの感想もとっても気になります。 そして、ご無事にお戻りになり、お天気も良く、お料理もお口に合った様でいいご旅行になったようです。よかった~。 懐かしく素敵なお土産まで頂いてしまいました。見たことのない(新しい?)インスタントチャイとアーユルヴェーダのフォレストエッセンシャルのクリーム。どっちもテンションの上がる嬉しいプレゼント。いつもありがとうございます。 南インドへの直行便ができたので、これから日本の旅行者も増えるのかなぁ?ケララ地方は、のんびりとしたハウスボートのひと時、美味しいケララ料理とお勧めです。 インド、懐かしい~と思っていると、インド在中の方から、お家のお部屋が空いてるからとお誘いメッセージが届きました。すごいタイミング。でも、行きたいかと聞かれると...ですが、材料買い付けには行かなくてはという微妙な状態なのに、やんわりとお断りしてしまいました。体は正直でまだインドを拒否しているようで、インドからはもう少し解放されてたいようです。
レベルごとの課題の他に、オプションで受講していただける課題が増えました。 初めてのリュネビル刺繍とアリ刺繍のミックスなので、オートクチュール刺繍レベル3以上、かつアリ刺繍レベル2以上を終えられた方が対象の課題になります。 リピートしているのですっきりとした印象ですが、愛らしいお花のスパンコールにひと手間加えてから縫い付けて、可愛らしさもプラス。最近お気に入りの長いビーズも登場。こちらはがま口になります。 そしてこのがま口とセットなのが以前ブログでご紹介したブローチ。色もブラック、ブルー、そして数量限定でヴィンテージ素材を使ったミント。 また、ご希望の方はハーフラウンド(イヤリング、ピアス、またはブローチ)を追加できます。色はゴールドかシルバー。チューブビーズの高さを変えて刺繍していて、面白い作品に仕上がりました。 他にも、モール刺繍、がま口、コサージュなどもレベルによって、課題と課題の間に受講可能ですので、ご希望の方は次の課題に入る前にお伝えください。 なかなかゴールが見えそうで見えない、苦戦している課題作りも進めないと...
お友達とN°5のワークショップに行きたいねと話していたので 度々Lineをチェックしながらも、大人気だから週末に2席は厳しいかなぁと思っていました。 お昼休み予約画面を見てみると、平日の夕方1席だけ空きを発見。予約してワークショップが数時間後と突然過ぎたけど、これは運命かも!?と思い切って行って来ました。 世界で11人しかいないという、ボードリュシャージュ(ハンドシーリング)の職人さん。水で濡らして柔らかくなった天然素材の薄膜を香水ボトルのネック部分にぴったりと左右から被せ、コットンパールで巻き、余分な薄膜をカット。そして結び目をシーリングスタンプで一度しっかり固定し、もう一度ワックスをのせシャネルのマークをはっきりと押す。 1分当たり、100個をコットンパールで結び、シーリングスタンプは350個分押せるという職人技。内容量によってスタンプの大きさも変わるなど貴重なお話を聞いた後、ひとりひとりN°5がプリントされた紙にシーリングワックスでccマークを押す体験をさせて頂きました。そして香りのついたカメリアのブレスレットを巻いてくれました。 昔、ボトルもふたもガラス製でキャップがプラスティックではなかった為、香水がこぼれない様に使われていた技術が今でも引き継がれ、直接職人技を見れ、とても貴重な体験をすることが出来ました。 モノグラムが好きで、蚤の市などで手紙を封するときに使われていたシーリングスタンプなども買ったりしていたのでなんだか懐かしく、ccマークの小さな小さなシーリングスタンプそのサイズ感は、もう可愛過ぎ。 近くにはbreadworksがあり、前回は混んでいてランチを諦めたけど、今回は夕方だったのでそんなに混んでもなく大好きなハードパンも買えて、大満足の一日になりました。パリからわざわざ来てデモンストレーションしてくれた職人さんに感謝です。
シャネル「マドモアゼル プリヴェ展」の刺繍ワークショップ、 ロンドンは"ルサージュ"でしたが東京は"モンテックス"どんな刺繍が大変出来るかとってもとっても楽しみにしてしていました。 日本をイメージした柄が生地にプリントされていて、そこにパーツパーツを縫い針で縫い付けていくというもの。既に縫い付けられているところに、バランスを見ながらビジュー、パールやスパンコールなどのパーツを足して縫い付けていきます。 立体的で楽しい刺繍。最終日にはどんな感じに仕上がったのか気になります。 ワークショップは、事前予約制ですが、ワークショップのスペースに刺繍サンプルなども飾ってあり、スタッフにお願いすれば、ワークショップ参加者以外でも見せてもらえていたので、スタッフの方に声をかけてみて下さい。 刺繍は、自由な発想でと改めて感じられたワークショップでした。最後に修了書も頂きました。 エキシビジョン自体は12月1日までですが、モンテックスの刺繍ワークショップは11月3日まです。
遂に東京でもマドモアゼル プリヴェ展が始まりました。 ワークショップの予約は、予約開始すぐに満席になり 始まる前から期待が大きいのが窺え、楽しみに行って来ました。 エキシビジョンアプリも事前にダウンロードして、Lineの予約ページを見せ、いよいよ中へ。 これから行く方は、これ以上は見ないで当日の楽しみにしていく方がいいかもしれませんが、 行けない方のために写真をアップします。 階段を上がると見えるのがマドモアゼル プリヴェのドア。しっかりみるとなんとビーズがびっしり。この量のヴェルミセルの刺繍は、想像しただけでも恐ろしい。。。 カラーごとに部屋が分かれていて、ルサージュの刺繍があるへ。 中央部のパネルのアップ そして、ブラック、レッドなど他の作品を見た後、出口付近の壁に先ほど見た刺繍の図案も発見!! 刺繍のワークショップについては、後日アップします。
サンプルの刺繍の生地にスペースが少しあったので、刺繍をしたらミックス感が気に入ったので、その刺繍が映えるようにデザインを変えて再度刺繍。 悩むのは、どちらの刺繍方法(リュネビルにするかアリにするか)で進めるか。一番遊べて自分のイメージ通りに出来るのはアリ刺繍か縫い針かなぁ。リュネビルは表にした時にどんな風になっているかの楽しみがある。色々試した結果、個人的にベストな方法は、リュネビルとアリのミックス。リュネビルレベル3終了以上でアリ刺繍レベル2まで終わられた方向けかなぁと思っています。 似たものは出来るでも、1つと同じものではない作品が出来るので、皆さんがどう刺繍されるかも楽しみ。ビーズもスパンコールもミックスし放題!! 中心部のパーツも組み合わせ自由にできる様にいくつかご用意しました。 何に仕立てるかも自由で、ブローチにしても、ピアスにしても、ヘアーアクセサリーにしても自由に楽しんもらえたら嬉しいです。 10月19日からシャネルの「マドモアゼル プリヴェ」展が天王洲アイルのB&C HALLで始まります。
サンプルの刺繍の生地にスペースが少しあったので、刺繍をしたらミックス感が気に入ったので、その刺繍が映えるようにデザインを変えて再度刺繍。 悩むのは、どちらの刺繍方法(リュネビルにするかアリにするか)で進めるか。一番遊べて自分のイメージ通りに出来るのはアリ刺繍か縫い針かなぁ。リュネビルは表にした時にどんな風になっているかの楽しみがある。色々試した結果、個人的にベストな方法は、リュネビルとアリのミックス。リュネビルレベル3終了以上でアリ刺繍レベル2まで終わられた方向けかなぁと思っています。 似たものは出来るでも、1つと同じものではない作品が出来るので、皆さんがどう刺繍されるかも楽しみ。ビーズもスパンコールもミックスし放題!! 中心部のパーツも組み合わせ自由にできる様にいくつかご用意しました。 何に仕立てるかも自由で、ブローチにしても、ピアスにしても、ヘアーアクセサリーにしても自由に楽しんもらえたら嬉しいです。
レベル6のシルク糸の課題を終えられた方から、ご希望の多かった蝶々。ルサージュの課題も蝶々だったからかなぁ? ホワイト、シルバー、ブラックで仕上げましたが、レッスンでは、シルバーだけでなくゴールドも選択出来ます。時間が出来たら、カラーバージョンも試してみたいです。 蝶の躍動感を出すために、羽を2枚仕立てにしたり、3㎜のスパンコールなので刺繍量が見た以上に多いので、出来上がったときに達成感が味わえるのでは!? ガラスは反射してしまうので写真の時は外していますが、アンティークのナポレオン三世の黒いフレームに今では珍しいドーム形状のガラスに額装してみました。いつも四角いフレームに額装なので丸みがある額装は新鮮。 レベル6の作品を終了された方が対象のオプション課題になります。
蚤の市で見つけた、犬がプリントされた手のひらにちょこんとのるサイズの小さな箱。 ただの箱かなぁと思い開けてみると、中には針入れ、目打ち、シャトルが!!ふたには蛇腹に折られたレース模様も。 まさか、中から手芸用品が出てくると想像していなかったのでびっくり。気が付かなくても素通りしてもおかしくなかったけど、開けてよかったと可愛い道具との出会いに感謝。箱はボロボロだけど、大切にしたいと思います。 物が増えてしまったので、パリやロンドンからのヴィンテージ、アンティークを手放そうかなぁと思っていますが、これは最後まで手放せなさそうです。ちゃんと物が減らせられるかも心配です。
インドから帰国する時の引っ越し荷物は、引っ越し会社が航空会社に連絡して、本人が出国したことを確認してからしか荷物が出せない為、航空便でも1ヵ月かかります。 インドでは、フランスの時のように帰国前の買い物をしなかったのですが、チャイ好きの生徒さんに、チャイをお出しする時、インドの雰囲気を少しでも感じてもらえたらと思いチャイグラスを探しました。キッチン雑貨屋さんなど何件かはしごしたのですが、どこにも置いてなく半分諦めていました。ダメもとで買い物したお店で、会計の後「こんなチャイグラスを探しているんだけど、どこで買えるか分かりますか」と写真を見せて聞いてみると、向かいのお店にいってごらんと言われ行ってみました。初めて行くお店で、どのにあるのか全く分からず店員さんに聞くと、棚の下の方にゴロゴロと置かれていました。質はいいとは言えないけど、シンプルでインドの素朴な感じがよく、連れて帰ってきました。 頂いたサンチャのロイヤルサフロンマサラチャイ。しかもワインのようにグランクリュと書かれていて、袋にはモール刺繍までされています。サンチャは、袋入り以外にも缶入りやホワイトティーなど種類も豊富なのでお土産にもお勧め。お茶と合う日持ちものするインディアンスウィート(写真左)もデリーの空港で見つけたので、レッスンのティータイムに。 また、生徒さんからのリクエストの多い、インスタントのチャイ(写真上右)は、スーパーには置いてないけど、ナッツや輸入のお菓子などを扱うお店にあり、しっかりとスパイスが効いていて、ハマる人はハマってしまうチャイ。 オフィスで働いている友人には、ティーパックのお茶が喜ばれ、ストレスを和らげると書かれてトゥルシ(ホーリーバジル)のハーブティも好評です。
インドで最後に食べたいものはと聞かれたら、やっぱり南インド料理が食べたい。 最後はちょっとびっくりなお店に連れて行ってもらいました。 テーブルの幅ほど大きなタリー。 なんとこれが一人前!!ということですが、4人までシェア出来るという事でヨガ仲間4人で挑戦しました。出てきた時は、一つ一つは少量なので完食出来るかなぁと思いましたが、結果は半分も食べきれず...見た目以上にお腹にきます。他のテーブルでも家族連れやお友達同士でこの大きなタリーに挑戦していました。 そして、日本のラムネのようなビー玉を落として飲む、ゴリという炭酸の飲み物にも初挑戦。 色々食べたいときは、タリーやミールスもお勧めですが、このビックタリーは、ノンベジでシーフード、ミートにビリヤニ(インド風炊き込みご飯!?)デザートまでつくので、みんなで楽しめます。誰かがインドに遊びに来たときに、連れて行ってあげるときっと喜ばれるお店。 ヨガで知り合い、このお店を教えて下さった方は、ヨガや習うもの全てを極められ、その知識の広さや探求心に驚き感心してしまうほど。もう一方は、横浜にお住まいで日本在住の時からたまたまブログを読んで下さっていた方。そしてなんとお二人とも刺繍好きという、インドで知り合えた素敵なご縁に感謝です。
インドにゲストが来た、数か月前の記事になりますが、 夕方、観光がてらちょっと海辺へお散歩と思い、ドライバーさんにお願いすると「今の時間混んでるよ」との答え。 夕方の海辺が混んでる?と半信半疑で行ってみると、本当にインド人で賑わっていました。 お祭りとかではない日ですが、風船が的の射的、 とうもろこし屋さん、 おもちゃ屋さんなどのお店が海辺に出店。 みんな海に向かって砂浜に座り、おしゃべりをしていました。予想外に混んでいて驚きましたが、インド人のほっこりとした日常を覗く事が出来ました。
先日、無事にインドより本帰国しました。 ブログは、もう少しだけインド記事にお付き合いください。 大きなフラワーマ―ケットではなく、その通りの両側にお花が売られている道。 通りの入り口は、大混雑。そこを進んでいくと ヒンドゥー教のお祈りに使う花飾り、 茎がない花のみのバラ、シャスミン、ハスなど。 花の額の部分を紐で編んで繋いでいき、上の写真のような飾りを作ります。お店の脇では、編んでる人達も沢山いました。 そしてどう使うか全く決めていないけど、勢いで作ってしまったナンディー(ヒンドゥー教に伝わる、シヴァの乗り物の牡牛)のネームプレート。 そして、引っ越し荷物を出した後にインド人から頂いたギフト。大きく重過ぎてどうするか困んだけど、友人から段ボール箱をもらい飛行機でなんとか持ち帰ってきたミュージカルガネーシャ。 持ち帰ってきたけど、どうしよう... 日本に戻ってきて炭火焼きのレストランに行ったら、入り口にガネーシャが置かれていたり日本に戻ってきてもインドから離れられない予感が!?
道が狭いので陸の移動ではなく、最寄りのガートまでボートで移動してそこから徒歩で目的地へ。ボートの移動はストレスフリーですが、陸はやはりインド。リキシャやお店の勧誘、車、バイク、自転車、人、いぬ、うし、ふんなど全てに気をつけて歩かなければなりません(笑)インドの材料調達でだいぶ慣れたはずなのに、やはり歩くのは大変。 ゴールデンテンプル(ヴシュワナート寺院)を見たかったのですが、近くまで行くと長蛇の行列。カメラ、携帯電話など持ち込み禁止と書いてあったのでホテルに置いて、準備万全だったのにどこまでも続く行列に断念。 時間が余ったので、長期外国人旅行者が多くお洒落なお店があるとガイドブックに載っていた、上流に位置するアッスィーガートへ。着いてみるとお洒落とは程遠く横道に入り込むと歩くのも大変なほど。ホテルに迎えのボートをお願いし、ボートが来るまで少し時間があったので川沿いにあった本屋さんに寄ってみるとポストカード、ヨガ、料理本やインドのカードなどお土産にも良さそうも置いてありました。 ホテルに戻りランチ休憩してから、近くを散策。ベンガリ・トラは、両サイドのお店を覗きながら歩くだけでも楽しい小道。 金物屋さん Pannerと呼ばれるチーズを作るお店。 サモサなどの揚げ物を売るスナック屋さん 半分で十分なほど甘~いインディアンスィートのお店 何用の飾りか分からないけどデコレーション用品のお店などなど。 ガイドブックにも載っていた、ヒンドゥー教の10の神様セットが気になり、ヴァラナシ記念に一緒に行った方とお揃いで購入。どこに飾るの?と突っ込みたくなるけど、よ~く見るとなぜかこちらが笑顔になっちゃう表情の神様たち。 他の方のブログで紅茶のお土産よりも以外に!?人気があったという、ご利益がありそうなガネーシャのマグネット(シルバー9枚、ゴールド1枚)と、ターバンを巻いたひげのキュートなおじちゃんのシール(10枚)もお土産に購入。 生徒さんでインド好きな方、ぜひお声がけ下さい。
3年間、大変お待たせいたしました。 3月末に本帰国が決まり、5月8日水曜日よりレッスンを再開したいと思っております。 今までのオートクチュール刺繡(リュネビル刺繍)に加え、オートクチュール刺繍に使われる アリ刺繍コースも新たに加わりスタートします。 先程、生徒の皆様にはメールをお送りいたしましたが、戻ってきてしまったメールも多くあります。 もしブログやfacebookでご覧いただけましたら、直接メール下さいますよう宜しくお願い申し上げます。 開催予定日時; 水曜日 10:30-12:30 *13:30-15:30 木曜日 10:30-12:30 *13:30-15:30 *金曜日ではなく木曜日に変更致しました。 土曜日 10:00-12:00、12:30-14:30、15:00-17:00 *平日午後の時間をお帰りの時間帯、電車の混雑等を考慮して14:00-16:00より30分早めた方がいいのか悩んでおります。また昼食時間などの関係もあり今まで通り14:00の方がいいなどのご意見もお待ちしております。ご意見を考慮の上、時間を確定したいと思います。 再開に際し、既にご入会済でレッスンをご希望の方は、お手数お掛け致しますが4月7日(日曜日)までにメールにてご連絡下さい。4月1日以降は電話でも可能です。 4月10日より新規の募集を開始いたします。 ー重要なお知らせー 教室運営を維持向上していくために大変心苦しく、皆様にはご負担をお掛けしますが、 5月より一回当たりのレッスン料が8,100円から8,000円(8,560円税込)に変更になります。 今後とも皆様にご満足いただけますように、教室運営に努めてまいります。どうかご理解頂けますようよろしくお願い申し上げます。 3年振りの定期レッスン開催、今から大変皆様にお会いできるのを楽しみにしております。 5月からまたどうぞよろしくお願い申し上げます。 au Fil du Reve
いつも悩むホテル選び。今回は、200年ほど前に建てられたマハラジャが住んでいたホテル『BrijRama Palace- A Heritage Hotel』に。 空港からホテルには、タクシーでガンジス河下流のガートまで行き、そこからボートに乗り換えホテルへ。 ホテルの目の前で船を降り、ガートの階段を上りセキュリティーチェックを受けエレベーターで上がるとロビーに到着。お部屋の臭いが気になりましたが、立地、内装、レストランととてもよく、ここにして大正解。 モロッコのリアドを思い出させる吹き抜け アルティを見る船は、他のボートより高いところから見れるので、とても混んでいたのによく見え楽しめました。 朝のセレモニーを見に行くのは、有料ですがプライベート船をお願いでき、早朝で寒いので毛布の用意をしてくれ、真っ赤な日の出も見ることが出来ました。 結局、お食事も朝昼晩と3食ともここのホテルで済ませましたが、ベジタリアンメニューのみで、お酒もありませんでした。インド料理以外にも洋、アジアもメニューにありました。お昼のタリーは、食べきれないほどのボリューム。使われている器も素敵。 マサラチャイも砂糖が入っていない状態でサーブされるので、甘すぎるチャイが多いなか自分好みの甘さに調節できるのも嬉しい。 トータルしとても良く、ボートで街を眺めながらホテルに到着するのが一番のお気に入りの理由。街を歩くとやはりインドなので大変ですが、ここのホテルだったらハードルの高いヴァラナシも楽しめるのではないかと思います。街を冒険する(街歩き)もしない(ボートから眺めるだけ)も選択があるのは、ヴァラナシのハードルが下がるのでは!? ただ部屋数があまり多くなく人気なので、早めのご予約をお勧めします。(泊まりたかった日程は、満室だったために日程を2週間遅らせました。)
以前から気になってはいたけど、きれいにも汚れているようにも見え、暫く消えないので躊躇していたメヘンディを体験しました。 メヘンディとはヘナアート、ヘナタトゥとも呼ばれる、ヘナペーストを使って肌に模様を描くインド女性のおしゃれのひとつ。 描くのにどの位の時間がかかるか聞いてみると20分程度とのこと。デザインの大きさや細かさによって変わりますが、片手の甲でちょうど20分でした。どんな模様が描かれるのかは出来てからのお楽しみ。初めてだったので全てお任せしました。 全て描き終わると、ペーストが乾くまで3時間はそのまま乾かす。皮膚は少し引っ張られているような感じがしますが、自然にペーストがかさぶたのように剥がれていきます。その日は、石鹸ではなく水で洗うようにと言われました。 ペーストが乾き剥がれ、肌に染まったのがこちら 感想が気になり部屋に戻りどう?と聞くと、気持ち悪いと言われてしまいましたが、旅の思い出にインド女性のおしゃれを楽しむのもいいかも。 どの位で消えるのだろうと調べてみると1~2週間で自然に消えるようです。
ホテルに到着後、移動時間が長く少し疲れたのでホテルのレストランでマサラチャイとケーキを頂きながら休憩し、今回一番の目的のアルティを見る為にボートへ。アルティとは日没の時間に合わせガンジス河に夜の祈りを捧げる火のセレモニー。 ダシャーシュワメードガート近くの陸地からも見ることが出来ますが、ボートの上からもその様子が見れ、ぞくぞくとボートが集まります。ボートからみるその光景は圧巻の一言。真っ暗で分かり難いですが、下の写真下半分全てボートで埋め尽くされています。 毎晩行われているセレモニーでこの混雑、インドのエネルギーを感じます。 朝5時にもセレモニーを見るボートがあるとの事だったので、せっかくなので翌日も早起きして参加ました。早朝のボートは貸し切りで夜とは別のガート、上流のアッシーガートへ。 セレモニーを見た後、火葬場があるマニカルニカーガートの前を船で通ったので、早朝だったら少しだけ降りてみてもと頭をよぎりましたが、降りてみようとは誰も言いださなかったのと、自分から言い出す勇気もなかったので船からは降りず眺めるだけにしました。(下の写真は前日の午後に撮影)朝は、静かでひっそりとした感じでした。 日の出を待っていると、対岸から真っ赤な日の出が昇り始めました。
以前読んだ『深夜特急』という本の中でインドの描写はとても衝撃でした。本を読んで想像しただけでも強烈で、絶対に行くことはないと思っていたヴァラナシ。実際に自分の目で見て、目の前の現実を受け止められる自信も勇気もなく行かないだろうと思っていたのに、インド生活最後の最後にヴァラナシに行くということに。。。本当に大丈夫だろうかと行く前は心配しかなかったのですが、来てみると本当に来て良かった、最後に来れて良かったという思いに変わりました。 ホテルへは、途中までタクシーで行きそこからボートに乗り換えてホテルへ。ボートから見えるヴァラナシは、決してきれいではないという印象だったヴァラナシではなく、映画のワンシーンのような、どこかに迷い込んだような趣きのある光景が広がり一気にその世界に引き込まれます。 これが陸からホテルへ向かったらまた別の感想になると思います。クラクション、交通ルールとインドの中でも最悪。。。 そしてボートから降りたら目の前がホテル。 ボートを降りたら、欧米人らしき男性がガンジス河の水で歯磨きをして口をゆすいでいました。そして、サドゥーと呼ばれる苦行僧の白く塗られたおしりが目の前に現れ。。。船を降りて階段を上っただけなのに既に衝撃だらけ。なんだか面白い所に迷い込んだかのようです。
悩みつつもサンプルを刺しながら、本番も同時進行してなんとか完成が見えてきましたが、 これも出来上がり次第で、もし全体がまとまならなかったらデザインを変更して最初からやり直し。 カットワークは、習ったもの以外にもどんな模様が出来るか色々試して、その中から使いやすい物を選択。既にアリ刺繍を習ってる方にカットワークを習ったか聞いてみるとやってないとの事だったのでやはり珍しいテクニックのようです。インドでは、サリーのブラウスによく使われていて、透けるのでとてもお洒落な感じになります。 透けさせたくない場合は、別布のあてその別布の色を表地と別の色にしたら模様が浮き上がりとても素敵に。 綺麗に仕上げるポイントは糸の間隔とテンションを揃える事。でも下書きがないので等間隔に平行、そして糸の引きを揃えるのはやはり難しいですが、とても新鮮で楽しいテクニック。 テクニックや作風は全く異なりますが、布の織りの糸を切り、糸を引き抜いてかがり、透かし模様を作るノルウェーのハーダンガ―刺繍も作品展を見に行ってから気になっています。刺繍の世界はまだまだ知らない事だらけで奥深いです。
ふだん車で前を通り気になっていた、野菜や果物などを売っているマーケットに行くことが出来ました。一人では絶対行けないと思っていたら、友人も気になっていたという事が分かり、お昼に待ち合わせをしてローカルレストランでランチをしてからのローカルマーケットへ行ってみることに。 ローカルレストランには、ヨーロピアン一組、あとは全てインド人というなかなかな雰囲気。引き返して、別のレストランにするか悩むくらいでしたが、せっかく来たので試してみることに。お腹があたらない様に濡れたバナナの葉をしっかりとティッシュで拭きます。インド人は水をさっとはらう程度で、ティッシュで拭いているとその様子をじっくりと見られていました。バナナの葉の上にご飯のせると、その上に何種類かのカレーなどをサーブしてくれます。スプーンをお願いしたら「ない」と言われしまい手での食事。インド人はとても上手く食べるけど、スープ状のカレーを食べるのはなかなか難しく、ごはんにまぜ口に運ぶ...慣れてないので食べ疲れてしまいました。スプーンがないのは初めてでした。 いよいよ目的のローカルマーケットへ。ドキドキして車を降りたけど、臭いもきつくなく、上日除け用のシートがあったので、暑すぎず快適に見学が出来ました。 ローカル向けという事もあり、とてもリーズナブル。 バナナのお花(写真手前中央)、茎、南インドカレーで有名なサンバルに入ってるドラムスティック(写真右奥)も発見。 この蕾型の紫色のバナナの花は、むいていくと中に芯の様なものが入っていてそれを食べるようで、お店のおじちゃんがむいて中の一つを見せてくれました。えのきのような細いもので、どのように食べるのか分からなかったので買いませんでしたが、新しい発見があり楽しい。めったに外国人が来ないからか、珍しいのか、お店のお兄さんたちも目があるとにっこり。安すぎるので大量に買わなきゃいけないのかなぁと思い、見るだけでしたがいつもと違う雰囲気で新鮮。 来週は、ローカルな問屋街へ。いつもは刺繍材料だけで帰ってきちゃうけど、友人も一緒なので雑貨巡りが出来たらと思っています。なかなか一人だと行けないけど、好奇心旺盛な友人のおかげで帰国前にまた新たなインドを発見出来そうです。
南インドの玄関先にはコーラム(Kolam)と呼ばれる絵が描かれています。ヨガに着くとちょうど描き始めるところだったので、少し見学しました。 まず水をまいてから米粉のパウダーを手に握り、ガイドラインになる印(点)をつける。次に、そのガイドラインになる印をもとに、フリーハンドで絵を描いていき最後に色付け。ヨガの時間になってしまったので描き始めしか見られませんでしたが、ヨガをお休みして見学したい気持ちにも。 調べてみるとこのコーラムは、ヒンズー教の魔除け。女性に代々受け継がれ女性が毎朝、玄関先に描くもので、来客者、風や雨などで一日で消えてしまうけど、来客者は神の訪れで、ヒンズー教では縁起の良いことのよう。 今回は、一人の女性が白で模様を描き、もう一人の女性が色を乗せていき、同時に二人コーラムを描いていました。全く迷いもなく、すらすらと描くので頭に図案やイメージがあるのかなぁ? このコーラム以外にも水をはった大きな器にお花や花びらをいっぱいにして置いてあったり。 絵と花のコンビネーションも。 インドの印象はと聞かれ、最初は迷ったけどやはり”カラフル”という言葉が合う気がするインドです。
???というものをインド人から頂きました。第一印象は、狛犬やシーサーみたい。 インドに来たことのある方、これ何かわかりますか? ヒント:よく使うものに描かれている。 実はこれ、インドルピー札の隅に描かれている図柄が彫刻されたものでした。 目がぎょっとして大きく表情がなんとも可愛い。対ではなく一つ頂いたので一つだけ飾るのは少し寂しいけど、せっかくなので本帰国まで飾って室内でもインドを感じたいと思います。
日本で見かけるインド産のシルクシャンタン。インドではRaw Silkと呼ばれるものがとても似ています。特徴は、セリシンと呼ばれる物質を含み、生地がスムーズでなく節(ネップ)があり横糸が所々ぽっこりとした、しっかりとした厚手のシルク地(写真右)。 もう一つ、節はあるけどロウシルクより生地がスムーズで、張りのあり薄めな生地がタッサーシルクTussar Silk(写真中央) この他にPure Silk、シフォン、サテンなどシルク生地は多くあります。勝手なイメージでシルク地は柔らかいと思っていましたが、インドに置いてあるのはしっかりとした張りのあるものなど様々。 写真左は、カットワーク用にメタリックなメッシュ生地を見つけたので試しに買ってみました。 生地屋さんのスタッフはなぜか全員男性。インド訛りの強い英語で、来た当初は何を言っているのか全く分からず、質問したのに諦めたことも。。。壁沿いの棚にずらりと生地が並び、対面式のお店は見ているだけでも楽しく、色合いが日本とは異なりはっきりとした色合いが多いと感じます。 理由は分かりませんが、日本からインドに荷物を送る時に、送れない物のリストの中にシルクとありました。
収納スペースが減ってきたのでクローゼットの上の収納を見ると、最近開けていない箱を発見。何が入ってるのかと思い開けてみると、懐かしい物が出てきたのでご紹介します。箱の中に入っていたのは、パリ在住当時に作ったグラビュールの作品や型など...懐かしい。6,7年振りに見ました。 グラビュールと聞いてもピンとこない方の方が多いと思います。英語でエングレービング、メタルに装飾を加える彫りのテクニック。彫りの中にも、お札の原板などの印刷用に銅板に彫るものから、銀製品などに装飾(ボックスなどの大物からシルバースプーンなどカトラリーの持ち手にモノグラムやイニシャルを入れまで)、シーリング(封印)スタンプやリングに凹凸を逆に彫りシーリングスタンプを押した時に立体的に浮き出るもの、ジュエリーの装飾用など様々。 ロンドンで彫金をしていた時は、銅板(平面)彫りをやっていたので、パリでは立体に彫りだす技術を学びました。 先生はもうお亡くなりになりましたが、当時80代のおじいさま。わざわざボルドーからパリまで週1回教えに来てくれました。まずメタルに大まかな形状をつけてから、ガイドラインを彫り、それからパーツパーツを彫ってはスムーズにして、彫ってはスムーズにしての繰り返し。一つの作品に仕上げるのに驚くほど時間がかかります。線を彫る時は、手が滑るとメタルに傷がついて消えないので全く気が抜けません。その分、無になって集中できる時間が心地よく、彫っているとあっという間に時間が過ぎていました。ワックスや、今は3Dプリンターで作ったらすぐ出来てしまうかもしれませんが。。。 彫金と同様、刺繍も始めると集中して無になれるのでとてもいい気分転換になると思います。 彫った作品は、アンティークの小さなドーム型のフレームに入れて飾りたいなぁと思っていたのに、すっかり忘れしまいこんでいました。額装にするために裏側に何かつけて、額装してくれる所を探したいと思います。
やはり最後のインドからの旅行は、悩むことなくモルディブになりました。 元旦にインド到着し、大量の食料を一旦インドの冷凍庫に移しお雑煮を食べて、すぐに年始をモルディブで過ごしました。日本からだと少し遠くまたいついけるか分からなかったので、日本の年始を諦めベストシーズンのモルディブへ行って来ました。 ベストシーズンということで穏やかな海を想像していましたが、前回の10月より波が高く、波に流される方向から入ったのに途中フィンをつけて泳いでいてもなかなか進まないぐらいの逆流に。ヨーロピアンの方たちは、小さい頃から慣れているのか、逆流の中でもちゃんと進めていました...朝の海はきれいでしたが、午後は濁っていたりと、前回(10月)の方が魚が綺麗に見れました。8月、10月、1月行ってみた結果、その年の気候やその時のお天気に次第で、雨季(5月~7月)を避ければそんなに変わらないのではというのが感想です。 今回は、ヒレの先端が少しだけ黒くクリーム色の前回とは違った子ザメの群れや面白いお魚も見られました。夕方のサンセットクルーズに参加したらイルカの群れにも会えました。 前回は、水中用のスマホケースにスマホカメラで動画撮影したのですが、いまいちだったので今回はアクションカメラを用意して潜りました。波に流されたり濁っていたりで、思い通りには撮れませんでしたが、映像は鮮やかで綺麗です。 ディナーの後、夜空を見上げると満天の星。ここは、やはり楽園。今度はもういつ来れるか分かりませんが、またいつかのんびり来たいと思う天国のような場所でした。
明けましておめでとうございます。 穏やかで健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 一時帰国のレッスンが終り、クリスマス、帰省、そしてインドに持ち帰る大量の食料を買い出しを終え、慌ただしく大晦日のフライトでインドに戻ってきました。31日バンコクからインドへの乗り継ぎの時にちょうど日本時間の新年を迎え(タイ時間は、まだ大晦日)、インドに到着するとちょうどインド時間の新年を迎え、入国審査官からハッピーニューイヤーの挨拶がありました。バンコクの空港ラウンジには、まだクリスマスツリーが置いてあり、インドの空港もカラフルなライトアップで新年という感じがしませんでしたが、初めてインドで元旦を迎えました。 空港から自宅へ向かう途中、3人乗りの若者たちのバイクや大人数の乗った車の窓から身を乗り出し、奇声を発したり中心部は大渋滞。ハッピーニューイヤーと言いたい彼らは車をドンドンと叩いたり、車から降りてきて車のドアを勝手に開けようとしたり少し怖く感しました。見かねた私達のドライバ―が「ハッピーニューイヤー」と言ってあげてと窓を開け、握手をしたらそれ以上しつこく並走することもなくすっと行ってくれました。7時間のフライト、7時間の乗り継ぎ待ち時間、それから3時間のフライトとぐったりしていて、彼らのような元気は全くなかったけど、3年目にして初めてインドの年明けがどんな感じが見られて良かったです。 インド在住にも関わらず、一時帰国の際にレッスンにお越しくださる生徒さん、本帰国を待っていてくださる生徒さんに心より感謝し、ブログやfacebookをいつも読んで下さること、お礼申し上げます。 2019年は、春に本帰国し、オートクチュール刺繡(リュネビル刺繍)にアリ刺繍を加え、気持ちを新たに通常レッスンを再開したいと思っております。 みなさまのご多幸とご健勝を心からお祈り申し上げます。 au Fil du Reve
本日で無事に一時帰国中のレッスンが終りました。 皆さんにお会いするのは久し振りなのに、そのような感じがしないので不思議です。刺繍を始めるととても熱心に、そしてまだ新しい課題を始められたばかりなのに、次の課題どれにしようかなぁなどと楽しそうにお話しする様子は嬉しく、とても充実したレッスンになりました。師走のお忙しい時期に、日程調整してご参加下さったこと、大変感謝しております。本当にありがとうございました。 今回で3回目のクリスマスオーナメント。最初は、クリスマスオーナメントとして作ったのですが、昨年の2回目の時、ウォールデコレーションにしてはどうかなぁと思い、今回の3回目でスターを作ったので、アトリエの壁をウォールツリーにしてみました。 もちろん刺繍したオーナメントは、クリスマスツリーに飾ってもいいし、ウォールツリーだったらツリーを出す手間もなく、閉まっておくスペースも必要ないので気軽。既に収納スペースがいっぱいの我が家にはぴったり。 生徒の皆様、ブログやfacebookをいつも読んで下さる皆様、今年も一年ありがとうございました。 どうぞ楽しいクリスマス、そしてよいお年をお迎えください。
アポを取って倉庫にヴィンテージ探しへ。 今回はプライベートと思っていても、どうしても気になってしまう材料探し。事前にアポを取り、新しい住所に場所が変わった倉庫へ行って来ました。マップ通りに進むと通り過ぎてしまった様で、戻りなんとか到着。他にも倉庫があり隣の扉の奥には何が保管されているか気になります。 中も薄暗いので、気になるものを事前に伝えておいたら用意しておいてくれ、その箱の中をごそごそと宝探しのように探すのも楽しい。周りを待たせてしまっているので早く探さなきゃと真剣になります。一番の目当てのものは見つけられず、もっともっと買い付けたかったけど、それでもいくつか新しいスパンコールを見つけました。 今回興奮してしまったのがソレイユ(放射線状に線画入ったスパンコール)の形状がが平らなスパンコールではなくカーブがついているとても珍しいもの。でもこれもほんの少ししかなく、これからも出会える気が全くしない貴重なもので、パープルとオレンジの2色。サイズが大きめなのでこのスパンコールをメインに使うデザインが良さそう。他にも立体のハートや、初めて見る色合いのもの、ヴィンテージでは初めてのフラワー型も見つけました。 お気に入りは、現行のカップ型と違い、カップというよりドームに近い優しいカーブで深い色合いのシルバーのスパンコールに お店の人がスワロフスキーという、シャープなマーキーズのビジュー。これは、数量限定になってしまいますが、課題に取り入れられたらと思っています。 全てを見終わるころには、周りも手も真っ暗(真っ黒)...手を洗わせてもらいお会計。今回はビーズが買えず、スパンコールだけだったので荷物が軽い。冬の材料探しは、寒過ぎるのであんまりお勧めできないかも。 今回の旅行のヴィンテージ探しで、ヴィンテージビーズを沢山持っている人を紹介してもらえたので、次回はその方に連絡してアポを取り、ヴィンテージビーズが沢山買えたらいいなと思っています。(今回は、その場で連絡が取れず、日程もいっぱいだったので断念。)刺繍が好き、ビンテージが好き、レースが好きなど生徒さん達とヴィンテージの良さも共感出来ることがとても嬉しく、当分ヴィンテージ探しは止められなそうです。
可愛い手芸用品を扱っているSajouのウィンドウディスプレイには、マリーアントワネットの刺繍。 いつか刺繍したいと思い以前買ったデザインの出来上がり作品展示も。先の楽しみでもいいかなぁと大切にしまっています。 オペラ座近くのフラゴナール香水博物館のウィンドウにあった可愛い色合いの刺繍のタペストリー。 ラファイエットの中央部には、宙から浮いたクリスマスツリー ロンドンのフォートナム&メーソンのクリスマスコーナーにあった素敵なツリー。 よく見るとメイソンのバスケット、ティ―セット、アフタヌーンティーが小さなオーナメントになっていて、とっても可愛い!! ツリーがないのにオーナメントだけでも欲しくてしまうほど。 この時期、どこに行っても素敵なオーナメントがないかなぁと、つい覗いてしまうクリスマスコーナーは、見るだけでも楽しい。
パリで一番にチェックするパリ装飾美術館。でも、今回は惹かれる展示がなく、イブ・サンローラン美術館や他もチェックしたけど、見てみたいと思うエキシビションやってなくパリは諦め、ロンドンでも一番行きたかった展示も、事前予約が必要でネットをチェックすると既に予約いっぱい...でもやっぱり何かみたい。 ということで今回もV&Aへ行き、Fashioned from Natureを見て来ました。葉や花びらなどの模様にビートル(甲虫)の羽が用いられた1868-9年に作られたドレス。ドレス全体に模様があり、この一着に何匹のビートルが?と考えるとぞっとしちゃいますが、ビートルの羽を刺繍したドレスがこの時代に作られていたことに驚きました。オートクチュール刺繡に使われる材料は、スパンコールやビーズが多いけど、使ってはいけない材料なんてなく自由な発想で刺繍していいと再確認させてくれる作品に出会えました。そして来年2月からはDiorのエキシビションが始まります。見に行きたい、見に行けたらいいなぁ。 常設展も定期的に展示が変わるので毎回楽しめます。
ノートルダム大聖堂も ノートルダム大聖堂のステンドグラスも好きだけど、 もっと惹かれるステンドグラスがある。 パリ在住時代、滞在許可書の取得と更新、国際免許書からフランスの免許証取得の為に何度も通ったシテ島のPréfecture de Police。その隣にある教会なのに、その当時は全く気付かず、本帰国の間際に行ってみたら、そのステンドグラスの迫力に圧倒されたサント・シャペル 教会(Sainte chapelle)。またそのステンドグラスを見たくなって行ってきました。 様々な所や国で教会のステンドグラスを見たけれど、ここのステンドグラスは別格。ゴシック建築に傑作とも言わるグランドフロアーの美しいアーチ、そのあとファーストフロアーに階段で上がると目の前に見えるのは、高さ15m、15窓にステンドグラス。ガラスから優しく光が差し込み、幻想的な色合いのその中に立つと何とも言えない空気に包まれる。 現実から別世界へ連れていかれるような、引き込まれたようなそんな美しい空間に浸れます。
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無事に年内のレッスンが終了いたしました。 生徒の皆様、一年間本当にありがとうございました。 同じクラスでも新しい方、長い方とレッスン課題は様々ですが、 それぞれの課題に真剣に取り組んでくださり感謝しております。 来年は、楽しんでいただけるような新たな課題作りに励みたいと思います。 ブログ、facebook、インスタグラムとのんびりな投稿にもお付き合いくださり ありがとうございました。来年も引き続きお付き合いいただけましたら幸いです。 どうぞよいお年をお迎えください。
更紗という言葉が最初に気になったのは、随分前にバリ島に行った時にバティック(ジャワ更紗)を目にした時。その後日本に戻りすっかり忘れてしまい、でも更紗という言葉なのか生地の模様なのか、どこか気になったままになっていました。フランスの更紗というタイトルに、思わず手に取った"フランスの更紗手帖”という本。 アンティークの生地の柄や色合いをぱらぱらと見るだけでも楽めるけど、歴史がとても興味深かった。ペルシャで綿花栽培がはじまり、その後インドでも作られるようになり、その作られたコットンの生地にブロックプリントが施されたものがインド更紗の始まり。織りではなく天然染料でプリントされてそれが洗濯しても落ちない技術に、魅了されたフランス人たちがインド更紗の虜に。それまでシルク、リネン、ウールが主だったフランス人はコットンの快適さに惹かれたのだそう。(インドに住んでいた頃、インド更紗の洋服が風通しがよく快適で既製品を買ったり、仕立ててもらった思い出も。) その後インド更紗がフランスで発展を遂げ、版がインドでは木版なのに対しフランスでは金属のロール状になって連続で模様が印刷出来るようになったようです。 技術だけでなく柄もフランスでヨーロッパらしいデザインになり、日本でも大人気のトワル・ド・ジュイやソレイヤードもインド更紗が元で生まれたもの。Sajouで見た、トワル・ド・ジュイのLes coquecigrues(コクシグル)の柄は、もう可愛い過ぎて。その時は、インド更紗と結びつきがあるなんて想像もしませんでしたが、ソレイヤードの柄のいくつかは、少しインドのブロックプリントを感じるのも納得出来ました。 インド更紗から、フランスでこんなにも素敵な柄の生地が生まれたことも手芸好きにはとても嬉しく、またいまだインドで木版でブロックプリントが受け継がれ作り続けられていることにも改めて感慨深く感じました。 クラフト好き、手芸好きにお勧めの一冊です。 フランス旅行で少しパリから足を延ばしてトワル・ド・ジュイ美術館、ミュルーズ染織美術館、ソレイヤード南仏テキスタイル美術館にも行って見たくなりました。それと同時にジャイプールのブロックプリントの工房や職人さんを思い出しました。 とても素敵な本に出合えました。 インド更紗やフランス、イギリスで発展した染織が見られる展示が 10月22日日曜日まで大倉集古館で"恋…
ロンドンV&Aで見ることが出来きなかったディオール展が東京で見れるとなり、 とっても楽しみにしていた展示会。 たまたま3月のチケットをチェックした時には、結構残っていたので4月に行こうとのんびりしていたら、 4月の予約は全く取れず、やっと5月に行くことが出来ました。 展示スペースが広いのでどんな感じなのか、心待ちにしていた東京都現代美術館での展示。 メゾンのドレスなのでもちろん衣装は美しいのですが、その空間演出に惚れ惚れ。 ドレスの刺繍も気になり、覗き込むようにじっくり観察 5月28日日曜日までです。
今年のレッスンは、無事に終了いたしました。 通って頂いた生徒の皆さま、本当にありがとうございました。 今年はお休みをいただいたり、新規入会申し込みをお待ちいただいたりと大変ご迷惑をおかけいたしました。 このような中、お待ちくだっていることにとても感謝しております。 起こりうるとどこかでは分かっていても、 突然すぎて、予想外で、戸惑ってしまうことなど色々あった一年になりました。 受け入れることが難しいこともありますが、考える機会にもなりました。 また、クリスマス前に少しほっと出来るご連絡もいただきました。 刺繍が生活に寄り添うような、心を穏やかにしてくれるような そんな作品やお教室になれるよう、進んでいけたらと思っています。 また、ゆっくりなペースにもかかわらず、ブログ、facebook、インスタといつもお付き合い、 ご覧いただきありがとうございます。 素敵なクリスマス、そして少し早いご挨拶になりますが、 良いお年をお迎えください。
レッスンの課題でもアクセントに使っている銀糸や金糸。 この時期、刺繍を少し華やかにと糸刺繍を銀糸のみで刺してみました。 ただ銀糸や金糸は張りがあり、刺し難いのも事実。針の穴に通すときの針の穴と糸の位置にも注意が必要で 糸の痛みが早いので、糸を短めにカットするのもポイントの一つ。 25番刺繍糸に慣れている方は、いつもとちょっと違った刺繍をと思った時に、ぜひ試していただきたい糸の一つです。
チカンカリ刺繍と聞いて、知らない方のほうが多いのではと思う白糸刺繍の一種(チカンカリ刺繍)ですが、 生徒さんの中でも楽しかったとの声が多かったので、もう少し繊細な白糸刺繍を色々と試しています。 白糸刺繍(White work)と一言にいってもとても奥が深く、フランスに住んでいた頃アンティークの白糸刺繍が施されたものを買ったりはしていたけど、その時は調べたことはなく、調べていると色々な国でそれぞれの刺繍があったり、聞いたことはあるだけの刺繍、聞いたことないもないような刺繍があったりと、どんどん出てきて調べているだけでも楽しくなります。 アジュール刺繍、ドレスデンワーク、ドローンワーク、シュヴァルム、マデイラ(ポルトガル)、ボッテンソム(スウェーデン)などなど。国を渡って進化したりと、とても興味深い白糸刺繍の世界。 まず、アジュール刺繍、ドローンワークを試したり、針の動きの確認、模様を楽しんだりととにかく刺してみました。 糸も取り寄せて、何種類か試してみたりとひたすらちくちくと刺しゅう。 綺麗に輪郭を出すには、模様を綺麗に浮き上がらすにはと色々と変えてステッチをしてみる日々。気になる所や刺し直したいところは盛り沢山だけど、色々と試して使いたいものもたくさんできたので、これはこれでステッチのサンプルとしては終わり。 白糸刺繍ならではの雰囲気があり、個人的には好みの仕上がり。ちょこちょこと進めていたので、トータルの刺繍時間はとても長く愛着が湧きました。とにかく時間のかかる白糸刺繍。カシミール刺繡の3倍!?もっと!?かかっているかもしれません。 これからデザイン、試作、本番とまだまだ先は長いので、気長にお待ちください。途中、挫折しそうになったら白糸刺繍大好きな生徒さんに感想などお聞きするかもしれません。挫折しない様に完成しますように頑張ります。
日本の針、フランス、イギリス、インドと各地で買っては色々と使っていますが、 ずっと気になっていたのが京都で400年の歴史がある針屋さん‟みすや針” 京都で欲しいものはと聞かれ、お菓子ではなく一番に答えたのがここの針。 ネットでも買えるのですが、実際に見て買いたいものリストの一つで次回にと思っていたのですが、 自分ではまだしばらく京都には行けないのでお願いしました。 針の刺し心地を実感したく、受け取ったその日に使ってみました。見た目も少し黒っぽく既に違う印象。微妙な違いかもしれませんが、個人的にはす~っと生地通りがいい感触。白糸刺繍の1本取り用に細目の針をいくつかとフランス刺繍針、曲がり難いと書いてあったビーズ針も。桐箱にぎゅっと詰まった素敵な裁縫セットとわんこの待ち針も頂いてしまいました。 他にはと聞かれ、針を磨くものはあるか尋ねると、手芸店などに針磨きが置いてあるけど、お勧めしないとのことで、針は消耗品なので新しい針に替えた方がいいとのことでした。 錆びたり、曲がったり以外は、使う頻度が針ごとに違うのでなかなか替え時が難しいですが、少し違和感や針通りが良くなくなってきたと感じた時、ある程度使ったと思ったら替えるタイミングなのかもしれません。 使用後は、柔らかな布で一拭きして桐箱で保管するといいとのアドバイスをいただきました。
刺繍を続けてきて、また教えてきて感じていることについて少し書いてみようと思います。 絵を描くとき、人それぞれに筆圧やタッチが違うのと同様、刺繍にも刺す人によって出来上がりはさまざまですが、 それは、個性でとてもいいことだと思っています。 一般的にいう"きれいな刺繍"(揃っている、整っている刺繍)がいい刺繍とは感じていなくて、全体にバランスが取れ、流れがあり、糸の引き具合などが均等であれば、味のある刺繍だと感じます。 なかなか本を買って一作品を仕上げるというのはないのですが、少し時間が取れたのである作家さんの刺繍をしてみました。随分前に本屋さんで一目惚れをして買ったままになっていた本で、個人的にとても大好きな作家さん。実際楽しみに刺繍をしてみると、完成した刺繍は自分の中で何かが違い、一味も二味も足りないんです。そのくらい、デザインなどによって刺し方がとても重要で、この刺繍に関しては、スムーズに刺し過ぎて、動きや躍動感が足りなかったと反省。(生徒さんは、どの作家さんかご存知で、生徒さんの中でもその本をお持ちの方が多くいらっしゃいます。) でも出来上がった刺繍は、勉強も兼ね自分で額装して、お教室部屋以外のところに飾っています。 デザインによって何に注意しながら、どう刺繍するか、イメージしてイメージした通りに刺繍が出来てくれば、どんどん上手くなっていくと思います。ステッチの種類、デザインによって注意するポイントなども様々ですが、まず始める前にイメージを持って終わったときにちゃんと最初の自分の中にあったイメージに近づいたか、出来上がったときに見つめ直すといいかもしれません。 もちろんレッスンでは、ポイントポイントでコツなどちゃんとお伝えします。 そして、綺麗にさせないと一部だけを見るのではなく、少し距離をとって全体のバランスを見てみるなど、ガチガチになり過ぎないで、ゆったりとなにより楽しみながら刺繍すると流れにのり、刺繍もきれいになったりします。 刺繍時間に手は動かしているのに、頭では刺繍以外の全然違う事を考えてしまうことが多いので、 そういう時は、心を穏やかにするために動画を流したり(ほぼ見ないで聞いている)、音楽をかけて なるべく考え事をしない様にしたりもします。心も穏やかだと刺繍もそうなるような気がしています。 基礎の基礎にはなってしまうけど、手刺繍のポイントが盛り沢山…
カッチ刺繍の課題用に色々と刺繍を試している時に、 基本的な四角を伝統的な直線や曲線に沿わせる以外には出来ないのかなぁ、 もうすこしインドから離れたデザインにはしてみるには…などど模索していました。 カッチ刺繍1でしっかりと基礎を理解した方を対象に、イレギュラーな動きが入ったカッチ刺繍の応用課題を作ってみました。理解をもっと深めたい方、カッチ刺繍にはまってしまった方にぜひ勧めの課題です。 フレームのような装飾的なデザインで、枠の中に各自自由に刺繍が出来るスペースがあります。 もちろんそのままでもいいし、個人的にはイニシャルを刺繍したら可愛いのかなぁと思っています。 最後に、お一人お一人がお好みの刺繍をプラスして仕上げるという楽しみが、一つ加わってくれると嬉しいです。
ちくちくと地道にさしていたカッチ刺繍の課題が完成しました。 今までの刺繍とは少し異なるタイプの刺繍になります。 今回も試作で色々と試し、新たな発見もありました。 万が一ベース作りを間違えても最初からやり直しではなく進める方法も発見しました。 (ただベース作りをしっかり理解して間違えないのようにするのがベストです) しっかりと理解してもらえるように、刺繍量もたっぷりかつバリエーションもたっぷりと詰め込んだので、終了時にはすっきりとマスターできているはず。 すんなりと理解される方、最初少し混乱される方といらっしゃると思いますが、日本にはないこの少し変わったカッチ刺繍に、はまってくれる方がいらっしゃったら嬉しいです。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます 2022年が皆さまにとって幸多き年となりますように 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます au Fil du Reve
今年のレッスンは、全て終了いたしました。 昨年に続き、コロナ禍で遠方の方はお休み、休会となかなかお会いできない生徒さんもいらっしゃいますが、 そのような状況でも熱心に刺繍、課題に取り組んでくださる生徒さんの皆さまのおかげで、2021年も乗り切ることが出来ました。一年間、感染対策等にもご協力いただき、ありがとうございました。 多趣味の方々の興味深いお話が聞けたり、新しい発見があったりと刺激を頂いております。 手をつけるのは、もう少し先になりそうですが、海外から本を取り寄せたりと色々な誘惑に囲まれています。 モール刺繍や針刺繍などの課題も増え、額装した作品を飾る壁のスペースもそろそろ限界になってきました。 でも、来年も手を止めないで少しでも楽しんでいただける作品作りが出来たらと思っております。 また、ゆっくりなペースにもかかわらず、ブログ、facebook、インスタといつもお付き合い、 ご覧いただきありがとうございます。 では、楽しいクリスマス、そしてよいお年をお迎えください。
インドで初めて見た時、どう刺繍されているか不思議だったこの刺繍。 裏側には殆ど糸が見えない。 この刺繍をするのはインド以来だったので、出来るか少し心配でしたが、手を動かすとちゃんと覚えていました。 色々な形状を試して、サンプルは無事に終了。 ただ凄い刺繍の量。。。この課題を終えた頃には、すっかりマスター出来るはず。 慣れてくると最初はどっちに進むか悩む方向も、悩まずにデザインに合わせて手と針がくるくると回っていくので不思議。 ミラー刺繍、カシミール刺繡、チカンカリ刺繍に続いての針刺繍も楽しんでいただけたら幸いです。
アリ刺繍の最後の課題になるのは、モールを使った刺繍作品です。 こちらは、アリ刺繍レベル6まで全てのレベルを終了した方が受講頂ける課題になります。 モール刺繍は2種類。 まず一つ目のモール刺繍の課題は、基本となるモールの扱い方やモールに慣れるための課題になります。といっても、個人的に一番大変だと感じたモールを使ったヴェルミセルがあるので多少大変に感じる部分も。(やりがいはあります) 1つ目のモール刺繍課題を終えられた方は、以前のブログでもご紹介した一面モール刺繍の課題に移ります。(以前の写真と一部異なる部分がございます。ご了承ください。) 他にもモールを使った編み模様やノットなどの練習課題もあり、さらにモール刺繍に挑戦したい方向けの課題です。 アリ刺繍の課題は、このモール刺繍2つを含めた全8つで今のところ終了予定です。 今までのアリ刺繍とは少し異なるモール刺繍。最後まで楽しんで頂けたら幸いです。 (*モールと糸の刺繍を混ぜたアリ刺繍の課題も作りたいとう気持ちもあるので、もしかしたら課題が追加されることもあるかもしれません。今の所未定です。)
レッスンで他の刺繍を習われてる方のお話を聞いたり、はまってることをお聞きしたりレッスンの度に刺激をいただいています。 そんな時、本屋さんでも見かけたことのない刺繍の本をお借りしました。アイヌ刺しゅうの本。その土地々々で受け継がれる刺しゅう、どのような模様やステッチが施されているのかなぁと興味深く本を開きました。 ステッチの名前もアイヌ語でしたが、イカラリと呼ばれるコーチングステッチ、オホと呼ばれるチェーンステッチ、フェザーステッチなど。アイヌ語での角や植物の棘の意味のキラウは、アイヌ文様に用いられ、魔よけとされています。 ステッチ以外にもルウンぺと呼ばれる棒状にした布をメインの生地に縫い留めその上から刺しゅうをしたもの、カパラミㇷ゚と呼ばれるフレームのように切り抜いた部分に別の布を重ね合わせその上から刺しゅうをしたものなどなど。 インドの刺しゅう、ミラーワークも魔よけとされています。 まだまだ知らないことの多い刺繍の世界。 ご興味のある方は、ぜひ一度手に取ってみてください。 アイヌ刺しゅう入門 著者:津田命子 発行者:株式会社 クルーズ (札幌市)
一般的な刺繍に一番よく使われている、25番の刺繍糸。 アンカー(全460色)、オリムパス(全434色)、コスモ(全500色)、DMC(全500色)とありますが、どうやって選ばれていますか? お好みの光沢、はり柔らかさなどでメーカーさんを選ばれる方も多いと思います。 本当は、一作品に使う糸のメーカーは揃えたいと思っていましたが、実際に選ぶと微妙な色合いが見つからない事も多々あり、一番イメージに近い色を選んでいくとメーカーがミックスになることもよくあります。 各メーカーさんが400~500色あるので十分にも感じますが、生地との組み合わなどもあるため、実はそうでもないんです。 ロング&ショートステッチなどミックスして使う場合は、何とかなりそうですが、単色使いする時はやはり色選びは慎重になります。でもそれが刺繍を始める前のとても楽しいひと時。 スパンコールやビーズなど他の材料と比較にならない程、刺繍糸は沢山の色があるので刺繍糸選びは色の世界に浸れて幸せ。いつか手芸店に置いてある什器が欲しいなぁなんて思ってしまいます。 色選びが楽し過ぎて、カシミール刺繡課題の色違いを刺繍してみました。少しシック過ぎたかなぁ?
カシミール刺繡は、お好みの色の糸を選んでから刺繍を始めていただきます。 それぞれ選ぶ色が異なるため、どんな雰囲気に仕上がるのか出来上がりの作品を心待ちにしていました。 ひと針ひと針丁寧に仕上げられた生徒さんの作品を紹介させてください。 実物は、どの作品もしばらく眺めていたくなる、写真ではその魅力を伝えきれないほどです。 一色の糸でも、光の当たり具合で濃淡ができ、ついゆらゆらと揺らしながらゆったりと鑑賞してしまいます。 まずは、ぱっと目を引く鮮やかなブルーの作品(M様) 刺繍部分が浮き上がるような、とても際立つ素敵な作品になりました。 生地と糸と何とも言えないニュアンスの落ち着いたグレーブルーの作品(K様) 写真では伝えきれない、この絶妙な色合いにうっとりしてしまいます。 優しく可愛らしいラベンダー色の作品(F様) 気分が上がり、きゅんとなる可愛らしさです。 淡いのに甘くなり過ぎない、大人なペールエメラルドグリーンの作品(F様) 爽やかさのなかに落ち着きのある、飾っておきたくなる作品です。 サイズの割にびっちりと刺繍が施されているので、終わったときに達成感を感じられた方が多かったと思います。 「頑張りました」、「やっと終わりました」と笑顔で出来上がった作品を見せてくださる生徒さんたち。 「完成する嬉しさと終わってしまう寂しさが」というこちらがぐっときてしまう感想もいただきました。 どの作品も実物の方がとても素敵で、写真だけでは伝えきれませんが、クロシェとはまた違う、針刺繍の楽しさも感じていただけたら幸いです。
パリのルサージュでは、縫い針を使いモールを刺繍する金刺繍を学びましたが、 今回はアリの針で刺繍しました。 (*余談ですが、ルサージュがパリの19区にお引越ししたようです。) 正直にいうと縫い針で刺繍した方が簡単です。アリ針でも全然問題ない箇所もあれば、多少苦労する箇所もあります。インドで刺繍を習った時に一番苦労したのが、最初のアリの針に慣れるところではなく、このモールを使ってヴェルミセル(パニワーク)をすること。モールの中で糸が外れてしまうと糸が拾えるところまで戻る羽目になってしまいます。。。 使う素材はというと、どちらも似ていますが、立体にする時に使う素材が異なります。 イギリスのゴールドワークに使う素材には、本物の金(2%または0.5%)が含まれているものもあり、王室、教会や軍などの装飾に使われたりと、とても貴重なものです。 インドでは、ウェディングの衣装などにも使われていたりと、モール刺繍はやはり特別な刺繍のようです。 モール刺繍を綺麗に仕上げるには、いくつかコツがいりますが、コツや感覚を掴めると糸、ビーズやスパンコールとはまた異なる素材に引き込まれる魅力があります。 課題は、このデザインではなくこれからまた新たに作る予定ですが この作品をインスタにあげたら、生徒さんからの反応が早く、課題が出来る前からぜひやってみたいとの声を頂き本当に嬉しい限りです。
素敵な木箱入り色鉛筆セットをいただきました。 学生時代、画材屋さんで見つけたウォーターカラー用の色鉛筆に惹かれ、いくつか購入。その後もなかなか使わないのに旅先で見つけるとつい買い足し、スイス、ドイツ、イギリス製などメーカーもバラバラ。。。 Faber-Castellの木箱入りを見た時、美し過ぎてそんなに使わないのに一瞬欲しいと思ってしまったほど。デザインの下書きなどで、下書きに色鉛筆を使うことがないので素直に諦めていたけど、見かける度に美しいなぁと思っていました。 伊東屋さんで一緒に買い物をしているときに、見かけた木箱入りの色鉛筆が美しいとつぶやいたのを覚えていてくれて。 英国で1938年から色鉛筆を作っているDerwerntの木箱入り色鉛筆セット。 色の組合せの勉強にもなるかなぁと買ったままになっている塗り絵もあるので、 大切に大切に使いたいと思います。 つい惹かれてしまうもの、心を強く惹きつけるもの。 手に入れたいけど、なかなか入らないもの。そういうものに出会えるのことが嬉しい。
今回は、 ① ざっくりとにかく自由に刺繍。 ② デザインをし直して再度刺繍。 ③ ②の刺繍を調整して再度新たに刺繍。3度目で完成の予定が。。。 大きさ、位置、色など全て調整して、最終と思って刺繍していたのに何かしっくりこない。。。足したりしてみたけどなにか違う。。。結局何か所かほどいてみる。刺繍をするよりもほどくのに時間がかかってしまった。 ほどいたところの 大きさ、角度、カーブを変え、位置を数ミリずらして再刺繍。 濃淡を変える為、密度を変えて刺繍をしてみる。 少し寂しく感じ、足した部分の刺繍もほどくなどなど。 ほんの少しの違いで良しとなる事もあれば違うと感じる事も。。。 下書きでバランスを調整していても、実際刺繍をすると違うと感じてしまう場合もある。 そういう時は、じっくり眺める。 写真を撮って、画面で見てみる。 時間を少しあけてから、再度見てみるなど。 どこが変わったのと言われるようなことなのかもしれないけど。 出来上りとするかまだ途中なのかの判断も難しい。 今回の課題は、ラインストーンチェーンやリボンなどの新しい素材も加わり、装飾的なアリのステッチも入っています。 *アリ刺繍の課題の順番が変わる予定です。ご了承くださいませ。
更紗という言葉が最初に気になったのは、随分前にバリ島に行った時にバティック(ジャワ更紗)を目にした時。その後日本に戻りすっかり忘れてしまい、でも更紗という言葉なのか生地の模様なのか、どこか気になったままになっていました。フランスの更紗というタイトルに、思わず手に取った"フランスの更紗手帖”という本。 アンティークの生地の柄や色合いをぱらぱらと見るだけでも楽めるけど、歴史がとても興味深かった。ペルシャで綿花栽培がはじまり、その後インドでも作られるようになり、その作られたコットンの生地にブロックプリントが施されたものがインド更紗の始まり。織りではなく天然染料でプリントされてそれが洗濯しても落ちない技術に、魅了されたフランス人たちがインド更紗の虜に。それまでシルク、リネン、ウールが主だったフランス人はコットンの快適さに惹かれたのだそう。(インドに住んでいた頃、インド更紗の洋服が風通しがよく快適で既製品を買ったり、仕立ててもらった思い出も。) その後インド更紗がフランスで発展を遂げ、版がインドでは木版なのに対しフランスでは金属のロール状になって連続で模様が印刷出来るようになったようです。 技術だけでなく柄もフランスでヨーロッパらしいデザインになり、日本でも大人気のトワル・ド・ジュイやソレイヤードもインド更紗が元で生まれたもの。Sajouで見た、トワル・ド・ジュイのLes coquecigrues(コクシグル)の柄は、もう可愛い過ぎて。その時は、インド更紗と結びつきがあるなんて想像もしませんでしたが、ソレイヤードの柄のいくつかは、少しインドのブロックプリントを感じるのも納得出来ました。 インド更紗から、フランスでこんなにも素敵な柄の生地が生まれたことも手芸好きにはとても嬉しく、またいまだインドで木版でブロックプリントが受け継がれ作り続けられていることにも改めて感慨深く感じました。 クラフト好き、手芸好きにお勧めの一冊です。 フランス旅行で少しパリから足を延ばしてトワル・ド・ジュイ美術館、ミュルーズ染織美術館、ソレイヤード南仏テキスタイル美術館にも行って見たくなりました。それと同時にジャイプールのブロックプリントの工房や職人さんを思い出しました。 とても素敵な本に出合えました。 インド更紗やフランス、イギリスで発展した染織が見られる展示が 10月22日日曜日まで大倉集古館で"恋…