☆ 「姉さん、ずいぶんご無沙汰しました、10年ぶりにお会いします」 「だいぶん久しぶりだったね、10年かあ、まああたしにとっては10年はそんなに長いとは思わないけどね、もうそんな歳というわけよ」 「でも元気そうです...
★ 「久しぶりだったな、元気にしてたか? いや、あまり元気じゃないようだな、まあ元気なときは来ないか」 「へっ、ざまあない」 「どうした、何かあったか?」 「オジジは、元気そうだな」 「わしは、からだは...
☆ 「こんにちは」 「おう、あんたか、よくここがわかったな」 「さんざん捜しました、でもよかった。久しぶりです、先輩、元気そうですね」 「はあ、死んだとでも思ったか?」 「いえ、先輩が店に飲みに来なくなったので、...
☆ 「どうしたの? また泣いてるの?」 「また思い出してしまった、・・だめねえ、自分が落ち込んでいるとき思い出してしまう」 「『マッチ売りの女の子』ね、あたしはかわいそうと思っても泣かない」 「わかっ...
◇ 「どうした、情けない顔して、釘でも踏んずけたか?」 「やられた、大金をはたいてしまった」 「へっ、だからやめとけって言ってるだろう」 「ざまあない」 「自業自得だ」 「アニキ、おれ、どうしたらギャンブルをやめられるかな?」 「強くなれば...
□ (『The Little Match Girl』H.C.Andersen) But in the corner, at the cold hour of dawn, sat the poor gir...
□ 世界中には数多くのスラムがあり、たくさんの人たちが住んでいる。その写真や映像を見るとユリは大きくうなだれる。そこに小さな子どもたちがいると、ユリの目は潤んでしまう。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥...
□ ベルナールに宛てた手紙(書簡B21):【ぼくがこれらの絵について語ったのは、歴史的なゲッセマネを描こうとしたら、山上の教訓の人物を描く必要はないということを君に思い出してもらいたかったからだ。】 ...
□ おれがかなしくて泣いているときだった、いつも世界のどこかでかなしい出来事が起こっている、それが雑誌やテレビから写真や映像で入ってくる、打ちひしがれているおれの心の中に声がした。 �かなしいな、かなし...
□ あんちゃん、元気ですか? 久しぶりに手紙を書きます、と言ってもハガキですが、おれはこのぐらいしか書けないもんです。でも読むのはどんなに長くても読めるから、あんちゃんは遠慮しないで手紙を書いてください、読むのは少しずつ読めるからな。お...
□ 「あたし、ダメだわ、自分に自信がなくなった、何のとりえもない、あー、やんなっちゃった」 「また、情けないことを言う、どうしたの? 仕事で何かあったの?」 「へまをした、ほんと、情けない、気をつけて...
□□□ 「仕事に貴賎はないし、人間にも貴賎はない。そして誰もが毎日を幸せに暮らすことができるし、そうあるべきよ。でも現実は逆で、不公平と不平等がはびこって、弱い立場の人たちがつらい目にあっている。——どう...
△ 土曜日の午後、二人はタオのアパートでのんびりしていた。 ハチが気まずそうに言葉を出した。 「おれは来月から昇進することになったよ」 「おう、よかったな、おめでとう」 「抜擢だった、全くの予想...
△△△ あれから、また一ケ月が過ぎた。金曜日の夜、ハチがタオに電話してあした飲もうと言った、声は明るかった。 いつものように二人で晩飯の買い物をして、さっと料理してささやかな夕餉となった。 「少しは慣れたか?...
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