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松和のマスター
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2012/11/12

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  • ハードバップな雰囲気を楽しむ

    何故か、梅雨の季節になると、ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)のトランペットが聴きたくなる。中音域を多用しながら、芯がしっかりしているが、まろやかな歌心ある「哀愁のトランペット」が良い。時々、テクニック的に「ヨレる」ところがあるが、それも個性でご愛嬌。張りのあるブリリアントな「哀愁のトランペット」は、この梅雨の季節に合う。Kenny Dorham『2 Horns / 2 Rhythm』...

  • ソウルフルなスリー・サウンズ

    スリー・サウンズ(The 3 Sounds)は、ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンの肝いりで結成された、ブルーノートお抱えの企画型ピアノ・トリオ。スタンダード曲をメインに、ファンキーで端正でハイ・テクニックなトリオ演奏が魅力で、ピアノ・トリオとしての実力は相当なものがある。しかし、我が国では何故か人気が無い。The 3 Sounds『Black Orchid』(写真左)。1...

  • 4100番台のブレイキー盤は ....

    ブルーノートの4100番台は、1961年後半から1965年前半の録音がメイン。ブルーノートは、成熟したハードバップを基に、ファンキー・ジャズ、ソウル・ジャズ、モード・ジャズ、フリー・ジャズなど、聴き手に訴求するジャズの様々なニーズに応えていた。が、例外もある。Art Blakey & The Jazz Messengers『The Freedom Rider』(写真左)。1961年2月1...

  • ブルーノートの「抱きしめたい」

    ブルーノートの4200番台は、1965年から1969年までのリリース。1964年2月にビートルズが米国に上陸したのを切っ掛けに、ロックやR&Bが聴衆の心を掴み、聴き手の「ジャズ離れ」が始まりだした時代のリリース。公民権運動が盛り上がり、ベトナム戦争が泥沼化し、政治色に染まったジャズが出現し、フリー・ジャズがもてはやされた時代。そんな時代の中、ジャズ人気の維持〜復権を目指して、売れに売れて...

  • ARTEMIS『In Real Time』良好

    その時点での代表的なジャズマンを選定してグループを結成させ、スーパーグループとして売り出す、という企画型のレコーディングは、何時の時代にもある。1950年代には、ノーマン・グランツ主宰のJATP(Jazz at the Philharmonic)があった。フュージョン・ジャズの世界では「Fuse One」というスーパーグループがあったなあ。一番覚えているのは、1980年代半ば、純ジャズ復古の時代...

  • ブルーノートの4200番台始め

    ブルーノートの4200番台は、1965年から1969年までのリリース。ハードバップを基本として、聴き手のニーズに合わせた「ジャズ多様化」の時代は去り、1964年2月にビートルズが米国に上陸して以降、ロックやポップスが聴き手の心を掴む反面、その反動で、聴き手の「ジャズ離れ」が始まりだした時代に、4200番台は録音され、リリースされている。ジャズ界の中では、フリー・ジャズ、アヴァンギャルド・ジャズが...

  • ワシントン・ジュニアの『訪れ』

    グローヴァー・ワシントンJr.(Grover Washington Jr.、以下「ワシントンJr.」と略)。スムース・ジャズの父、フュージョン・ジャズにおけるサックスの帝王。そんなワシントンJr.が一番ポピュラーなアルバムをリリースしたのが「エレクトラ時代」。作品的には1979~1984年のリリース。「スムース・ジャズの父」と呼ばれるに相応しいアルバムを5作品リリースしているが、かの有名な『Wi...

  • フリー&モードのモンカーである

    ブルーノートの4100番台は、1961年後半から1965年前半の録音がメイン。ハードバップが成熟し、ハードバップを基に、ファンキー・ジャズ、ソウル・ジャズ、モード・ジャズ、フリー・ジャズなど、ジャズの多様化の時代の真っ只中でのアルバムリリースを行っているのだが、フリー・ジャズについてもしっかりカバーしているのはさすがである。Grachan Moncur III『Evolution』(写真左)。N...

  • 不思議なトロンボーンの企画盤

    プレスティッジ・レーベルは、アルバムの編集方針が曖昧というか、気分次第でアルバム化している様で、同一セッションの演奏でも、切り売りして、あっちこっちのアルバムに雰囲気で入れたりして、1つのアルバムに複数のセッションが入っているなんてザラである。それぞれのジャズマンの力量や進化を推し量る上で、時系列で演奏が並んでいないのはちょっと困る。プレスティッジのアルバムを聴く時は、そのアルバムの「録音情報」は...

  • モブレー根明なモード・ジャズ

    ハンク・モブレーのテナーも、その演奏志向のブレは無かった。もともと、こってこてのハードバップ。そして、モブレーのテナーの個性を活かしたモーダルなジャズへの変化。基本はモダン・ジャズの王道、ど真ん中を行くものだった。少なくとも、ポップなジャズ志向、ファンキー・ジャズやソウル・ジャズ、ジャズ・ロックに転身することは無かった。Hank Mobley『A Caddy for Daddy』(写真左)。19...

  • ドーハムは演奏志向にブレが無い

    昨日から、ケニー・ドーハムのトランペットを愛でるべく、当ブログで扱っていないリーダー作を「落ち穂拾い」している。いろいろリーダー作を聴いていて、意外とドーハムって、どの盤でも溌剌としたバップなトランペットを吹いているんやなあ〜、と改めて感心した。加えて、ドーハムって、「フレーズがちょっと危うい」ところ、滑らかにアドリブ・フレーズを吹き進めていくのだが、ところどころで音の端々で「よれる」もしくは「...

  • ドーハムの初リーダー作です。

    この季節の雨の日の午後、しとしと降る暖かい雨を見ながら、聴きたいなあ、と思うのが、ケニー・ドーハムの『静かなるケニー』。バップ仕込みの溌剌とした丸みのあるトランペットがベースのドーハム。シットリしたバラード演奏にも味があって、ついついしみじみと聴き入ってしまう。で、ケニー・ドーハムのトランペットが無性に聴きたくなって、当ブログで扱っていないアルバムはあるのかしら、と物色して、なんと、ドーハムの初...

  • ジャズ喫茶で流したい・262

    ディヴ・リーブマンが元気そうでなにより。そんな思いを持てるような、リーブマンがここ5年ほどの間に、様々な演奏フォーマット&内容のリーダー作を結構な数、リリースしている。頼もしい限りである。Dave Liebman『Trust and Honesty』(写真左)。2022年11月のリリース。ちなみにパーソネルは、Dave Liebman (ss, ts), Ben Monder (g), John...

  • レジェンドだけど「元気なロン」

    1950年代のハードバップ期から、ずっと第一線で活躍してきたレジェンド級のベーシストについて、振り返って見ると、ほとんどが鬼籍に入ってしまっている。2020年辺りで、現役でプレイしているレジェンド級のベーシストは「ロン・カーター(Ron Carter)」しか見当たら無くなってしまったようだ。Ron Carter『Foursight - The Complete Stockholm Tapes』(...

  • 聴いて楽しいソウル・ジャズ盤

    ブルーノートの4100番台をカタログ番号順に聴き直しているのだが、この4100番台は演奏されるジャズについて、バリエーションが豊か。1962年から1965年までにリリースされたアルバム群なんだが、成熟したハードバップを起点にした「ジャズ多様化」の時代の傾向をもろに反映しているカタログには感心することしきり、である。しっかりと当時のジャズ演奏のトレンドを把握していて、それに見合った内容のアルバムをリ...

  • 硬派でモーダルなモブレー盤

    ハンク・モブレーは、自身のリーダー作については、ほとんどが、ブルーノート・レーベルからリリースされている、いわゆる「ブルーノート専属」のテナー・マン。モブレーのパフォーマンの個性は、ブルーノートからリリースされたリーダー作を追うことで、しっかりと理解出来る。Hank Mobley『No Room for Squares』(写真左)。1963年3月7日と1963年10月2日、2つの異なるセッション...

  • ガッド・ギャング再び、である。

    伝説のフュージョン・バンド「スタッフ(Stuff)」、ガッド率いるソウル・フュージョンなバンド「ガッド・ギャング(The Gadd Gang)」は、僕の大のお気に入りのクロスオーバー&フュージョン・ジャズ志向のバンドである。スタッフとガッド・ギャングはメンバーが結構、重複していて、両バンド共通のメンバーは、ドラムのスティーヴ・ガッド、キーボードのリチャード・ティー、ギターのコーネル・デュプリーが...

  • 硬派でアーシーなソウル・ジャズ

    つい最近、1950年代から60年代のブルーノート・レーベルのカタログには、他のレーベルには見られない、「これ誰?」レベルのユニークなジャズマンのリーダー作がある、と書いたが、特に、4100番台には、そんなユニークなジャズマンのリーダー作が多い様な気がしている。Don Wilkerson『Shoutin'』(写真左)。1963年7月29日の録音。ブルーノートの4145番。ちなみにパーソネルは、Do...

  • マクパーランドのピアノの個性

    マリアン・マクパートランドは女性ジャズ・ピアニストのパイオニア。スイング期からビ・バップ期を始めとして今日まで、ジャズの歴史のほとんどをリアルタイムで活躍した本格派のジャズ・ピアニスト。また、ジャズ版 「徹子の部屋」みたいな感じのラジオ番組「The Mariian McPartlland Piiano Jazz radiio shows」の司会としても有名。Marian McPartla...

  • 和クロスオーバーの好盤です。

    この4〜5年の間に「和フュージョン」の名盤・好盤がリイシューされている。今までは、フュージョン・ブーム当時、売れた実績のあるアルバムのみがリイシューされてきたきらいがあるが、この4〜5年の間のリイシューはちょっと様相が違う。フュージョン・ブームの時、確かにリリースされているが、内容的にマニア好み、若しくはレコード会社が販売に力を入なかった、そんな理由で、あまり売れること無く、ひっそりと廃盤になっ...

  • 特別にユニークなサックス奏者

    1950年代から60年代のブルーノート・レーベルのカタログには、他のレーベルには見られない、「これ誰?」レベルのユニークなジャズマンのリーダー作がある。ブルーノートの総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンが、いろいろな人から紹介を受け、自分の耳で確認して、これは、というジャズマンに声をかけてリーダー作を作らせる。誰でも良い訳では無い。「ライオンの考えるジャズ」の吟線に響いて、ライオンが「モダ...

  • 最後のブルーノートのスミス盤

    ジャズ・オルガンと言えば、まずは「ジミー・スミス(Jimmy Smith)」である。オルガンをジャズのメイン楽器として定着させ、ジャズ・オルガンの音色・奏法・テクニックの基準・標準を確立させたレジェンド・ジャズマン。ジャズ・オルガンの開祖は、このジミー・スミスであり、ジャズ・オルガンの「最初の基準」である。ジミー・スミスは、マイルスに紹介され、ブルーノートの総帥ディレクター、アルフレッド・ライオ...

  • 現代トロンボーン盤の優秀盤

    毎月、ジャズの新盤については、まめにチェックしている。そんな新盤の中で、Smoke Sessions Recordsは、コンスタントに良い内容のアルバムをリリースしていて、常々、感心している。我が国にはその名がなかなか伝わってこない、実績のある中堅〜ベテランのジャズマンをリーダーにしたアルバムをメインにリリースしている。が、その内容は「昔の名前で出ています」的な旧来のハードバップな演奏を懐メロ風...

  • マントラの50周年記念アルバム

    ジャズの世界でも、ピンのボーカルは数あれど、ボーカルのグループは「稀少」。ピンであれば、何もかもが「自分次第」なので、何かとやり易いのだが、グループの場合、メンバー同士の声質の相性が良くないといけないそ、そのグループの個性を活かした高度なアレンジが必要で、意外とグループの結成〜運営の難度が高いのが原因だと睨んでいる。The Manhattan Transfer with the WDR Funk...

  • テイラー良好、リズム隊が平凡

    プレスティッジ・レーベル(Prestige Label)は、 1949 年、ニューヨークでボブ・ウェインストック(Bob Weinstock)によって設立されたジャズ・レーベル。モダン・ジャズ全盛期を記録したハードバップの宝庫であるが、その内容は、録音姿勢の問題もあって、玉石混交とている。売れそうなジャズマン、暇そうなジャズマンをパッと集めて、殆どまともなリハーサル無しにパッと録音させる。そして...

  • ジャズ喫茶で流したい・261

    「小粋なジャズ盤」の探索は続く。手持ちの音源をザッと見直しながら、小粋なジャズか否か、の取捨選択を繰り返しつつ、こんな盤あったんや、と聴いたはずだが、内容を忘れてしまった盤については、しっかり聴き直しつつ、「小粋なジャズ盤」の探索を続けている。Joey Baron『Down Home』(写真左)。1997年の録音。ちなみにパーソネルは、Joey Baron (ds), Arthur Blythe...

  • 懐かしの『Grand Cross』です

    最近、Electric Birdレーベルのアルバムを漁っては聴いている。1970年代後半にキングレコードが立ち上げた、純国産のフュージョン専門レーベル。目標は「世界に通用するフュージョン・レーベル」。ちょうど、フュージョン・ブームのピークに近い時期に立ち上げられたレーベルで、リアルタイムで聴いてきたフュージョン者の我々としては、とっても懐かしいレーベルである。David Matthews『Gra...

  • 1960年代スタイルのジャマル

    1950年代のジャマルは「間」を活かし、弾く音を限りなく厳選し、シンプルな右手のフレーズと合いの手の様に入る左手のブロックコードが特徴だった。1958年録音の名盤『But Not for Me』が、その特徴を最大限に活かしたライヴ盤で、特に日本人ジャズ者の「心の吟線」にいたく触れるらしく、大人気の名盤である。Ahmad Jamal『Happy Moods』(写真左)。1960年1月20–21日、...

  • 1970年代スタイルのジャマル

    逝去したから、という訳では無いのだが、アーマッド・ジャマルのリーダー作の落ち穂拾いをしている。ジャマルについては、意外とこのブログで取りあげることが多いジャズマンの1人。それには理由があって、ジャマルは「経年変化」が著しいピアニストで、活躍した年代によって異なる顔を持つ、つまり、年代によって、ピアノ演奏のスタイルが変わるピアニストなので、デビューした1950年代から逝去前の2010年代まで、それ...

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