「チャンミンっ。俺もう行くからっ。」「待って!」「うん? 」「送ります。」「いいよ。チャンミン撮影あるんだろ?」俺はキャリーを玄関にゴロゴロと引きずって、玄関でそれを置くとスニーカーに足を入れる。踵を収めて、改めてキャリーの取っ手を握る。「じゃっ。」「じゃって………全く寂しそうじゃないんですね。」「寂しいよっ。」「そうは見えないけど……。」俺は今日アメリカに発つ。チャンミンと過ごした一年なんてあっと言う...
チャンミンとは違う。ケイさんの華奢な体。それを僕は抱かれるじゃなく抱く。「……ユノ………。」「ケイさん………。」「ユノ……なんか。いつもと違う。」ケイさんにそう言われて俺は驚いた。チャンミンに抱かれたからって抱き方を変えたつもりはない。でも自然に変わってしまったんだろうか。ただ自分がされて気持ち良かった事をケイさんにもしてあげたいと思った。ケイさんはいつもより感じていたかも知れなかった。俺はいつも通りケイさ...
チャンミンは頭は打った様だったが、そっちに異常はなかったとは言え、右足を骨折した。不幸中の幸い。そう言われたけれど。完治はファイナルコンサートには間に合わない。それでもチャンミンは一生懸命リハビリに勤めた。けれどあまりいい効果は表れなかった。「………丁度いいんです。museeは辞めるし。踊れなくたってかまいません。」思う様に踊れなくて、そう言ったチャンミンを俺は慰めた。「そんな事……言うなよ。もう踊れないっ...
2023年12月26日同じ夢を見て走り続け僕達は20年がたった。「チャンミン、ありがとう。」20周年記念のアルバムが発売し、カムバックであちこち忙しかった僕達。僕は月を見上げる余裕もなかったのにユノが呑気に月を見上げて言うんだ。「なんですか急に。」「今日はコールドムーンなんだって。チャンミンなら知ってる?」「あぁ。聞いた事ありますね。そうか。今年最後の満月ですか?」僕も改めて月を見上げた。もう既に...
俺は何をやっているんだろう。ケイさんを裏切って、チャンミンと体の関係を続けるなんてどうかしてる。チャンミンはセフレでもいいとか言っていたけど、とんでもない事だ。やめなきゃってわかってるけど、初めて感じた快感は俺を狂わせた。チャンミンに夢中にさせた。このままじゃいけないって思ったのはケイさんの声を聞いたから。冷静になって溺れてた沼から這い出した。「チャンミン………ごめん。俺。チャンミンとはやっぱり付き...
やめられなかった。欲望が、ユノを抱きたいって欲望が押し寄せて。あの快感を忘れられなくて。何度も何度もユノを抱いたけど。満足するどころか、その快感はするだび増して、更に快感を求めるくらいだった。ほぼ毎日の様に抱き合っていた僕達が、裸でベットに横たわっていた時だった。電話が鳴り、それがケイさんだった時。どうしようってユノが慌てて、結局電話に出れなかった。僕はそれでもユノを求める。「ユノ………。」「ダメ………。」...
俺は何度もチャンミンに抱かれた。時間がないって言うぎりぎりまで。もう体がチャンミンを覚えてしまうくらい。情熱的なセックスを。朝まで。「…………。」気持ち良かった……。俺はしみじみ思い出して、じんわり熱くなる体を自分で抱きしめてしまう。抱かれる側ってあんなに気持ちいいのか?でもケイさんは俺みたいに乱れたことがあっただろうか……。自分の抱き方の問題か?だとしたらどうしてこんな差がある?単なる体の相性の問題だと...
ユノは、とても可愛くて、愛しくて。そしてエロくて、僕は無我夢中でユノを抱いた。ユノの中はきつくしまって僕に絡みつき、その快感と言ったら自分でイくものとは比べ物にならな気持ちよさで、何度もイきそうになるのを堪えたくらいだった。ユノも凄く乱れていた。気持ちいいって言ってくれた。忘れられないって言ったユノが信じられなかった。忘れないでいてくれたらいい……って思った。いつまでも。僕と抱き合った事。ユノの中に...
俺からのキスにチャンミンがねっとりと絡みつく。本当にチャンミンはいやらしいキスをする。俺は応えるので精一杯だ。自分から仕掛けたくせにあっと言う間に飲み込まれる。「んン………っ。」「ユノ……ユノ……僕もう……。」チャンミンは自分の勃起したペニスを自分で摩りながら俺のアナルを見下ろす。その視線は熱くて俺のアナルはチャンミンに解されすっかりいやらしくチャンミンを欲しがった。「あ……ぁ……チャンミン………俺も………もう、」...
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「チャンミンっ。俺もう行くからっ。」「待って!」「うん? 」「送ります。」「いいよ。チャンミン撮影あるんだろ?」俺はキャリーを玄関にゴロゴロと引きずって、玄関でそれを置くとスニーカーに足を入れる。踵を収めて、改めてキャリーの取っ手を握る。「じゃっ。」「じゃって………全く寂しそうじゃないんですね。」「寂しいよっ。」「そうは見えないけど……。」俺は今日アメリカに発つ。チャンミンと過ごした一年なんてあっと言う...
チャンミンは意外と甘ったれなのかなぁ?俺はソファーでチャンミンにホールドされて動けないでいた。「…………。」「チャンミン……あのさ………。」「僕も行きます。」「………お前昼間の俺の話聞いてた? 」「聞いてました。」「だったら! 」「それでもですっ!」チャンミンは更に俺をホールドして俺の動きを封じる。「ちょっと苦しいよっ。チャンミン!」「離さない。離さない。離したくないっ。」俺はチャンミンの頭を撫でた。「俺だって...
ユノが留学と聞いて僕はショックだった。折角一緒に仕事が出来るのに、どうして?ユノは僕と一緒に居たくないの?そう不安になったって仕方がない。「違うんだチャンミンっ。ちゃんと話すから聞いて。」ユノは必死に言い訳しようとしたけど僕は聞きたくなかった。どっちにしろアメリカに行ってしまうのは間違いない。離れ離れになるんだ。「どうして留学なんかするんですかっ。」「それはな、チャンミンとずっと一緒に居る為なんだ...
言わなきゃ言わなきゃって思いながら言えない。そんな日が続いて行く。ユニットでの活動が始まり、CDが発売になるまで準備や宣伝で忙しくなった。「こういうの………。」「うん?」「ユノとまた出来ると思ってなかったから嬉しい。」チャンミンは嬉しそうにそう言った。こういうのって言うのは、楽曲を準備して、宣伝に駆け回る日の事?確かにあーしたらこーしたら色々二人で意見を出し合いそれが反映されながら、歌とそれに合わせた...
「ユノ………。」チャンミンの甘ったるい声。この声で沢山のファンを虜にしてる。チャンミンの声はとても心地がいい。「ユノ………。」「…………。」チャンミンは俺の耳元で何度も名前を呼ぶ。「ユノぉ………。」「…………。」全く甘い声だ。「ユノぉぉ………。」「……………わぁッ!」チャンミンが俺の耳にキスをしながら名前を呼んだ。もう、限界だった。俺は目の前にジェンガを倒してしまう。「はぃ。ユノの負け。」「ズルいッ!!!!!」「ズルくあ...
やっぱり、翌日には俺達の事が大きく報じられた。男同士で恋愛なんて酷い批判もあった。チャンミンのイメージも俺のイメージもきっと変わっただろう。それでも受け入れてくれたファンの子達には感謝しかない。「ユーはどうしたいんだ?」「俺……チャンミンと一緒にやっていきます。」もう既に、周りが騒ぎ出し、どうする事もできなかった社長は俺の脱退をしぶしぶ認めた。結局チャンミンと一緒にmuseeを脱退する事になった俺。それ...
「あ………っ。」チャンミンが俺の胸で悪戯する。「んふ。」「こらッ。俺は女じゃないからっ。そこはいいッ。」「胸。嫌なの?」「い……やっ。」「嘘ばっかり。」チャンミンは一層悪戯してそこを離さない。「ユノは触るより触られる方が好きなんでしょ?」「………知らない/////。」本当意地悪。「俺は別にされるのが好きだからチャンミンとしてるんじゃないから。チャンミンだからされてるだけだし。」「……へぇ。」そんなそっけなさい返...
俺はチャンミンの腕に抱かれて涙でぐちゃぐちゃだった。嬉しかった。チャンミンも俺と同じ様に感じていてくれた事。歌も踊りも、芸能界にいて、その仕事全部はチャンミンとだから楽しかった。ケイさんが好きだった俺だから気が付くのが遅くなってしまったけど。いつしかそう思う様になっていたんだろう。つまり好きになってたんだ。ただ脅えていた。自分だけがそんな風に幸せになっていいのか。こんな形で俺もmuseeを辞める事にな...
会場だけじゃなくメンバーも僕が謝ったから驚いていた。僕は、それでもごめんしか口から出てこない。だって。僕は。今からユノを奪うから。「ごめん……僕…………。やっぱり辞められない。」会場は悲鳴にも似た歓声でいっぱいになった。「一人じゃ駄目なんだ。」僕はユノを見た。「ユノあなたがいないと僕は。何んにも楽しくないし哀しくもないと思う。」ユノは驚いた顔をしてた。「チャンミン……?」「ユノ。僕はあなたが好きだ。」ギャ...
最後の最後。僕は挨拶をした。ファンの皆にスタッフの皆に。そしてメンバーに。関係者皆に。感謝の言葉しか出てこなかった。ありがとう。僕は自然に涙が出ていた。メンバーも。ユノも。僕は泣いているユノを見て、ユノは何を悲しんでいるんだろう。と思う。僕が卒業するから?そうだよね。泣いているユノをこれからも励ますのはケイさんなの?それともケイさんとは別れたからもしかしたら僕の知らない他の誰か?そんなの………。そん...
ラストの曲が終わって、ファンの子達に見送られて僕がステージを降りる。男だから泣きたくもないのに目が潤む。情けないけれど。このステージが最後だと思うとそれは仕方がなかった。僕達が居なくなった会場ではアンコールが起こっていた。僕達はアンコールに応える為に準備をする。ユノとは話もせずに背中合わせで着替えをした。僕は考える。ずっと頭からユノとケイさんの事が離れなかった。歌っていても、踊っていても。別れてい...
会場中が泣いてた。俺とチャンミンの歌を聞いて泣いていた。そして俺も泣いてた。チャンミンが好きだった。それなのにチャンミンを選べないのは自分がケイさんを裏切った罰。あんないい人を。あんな素敵な人を。傷付けただろう俺だけが幸せになんてなれない。あの人が俺を自分のものにすると言うなら俺はそれでいい。チャンミンが好きだけど……。俺はチャンミンを選べない。歌の間ずっとチャンミンの視線を感じた。そして向かいあっ...
なんなの!いったいなんだったんだ?!ケイさんは言いたいこと言って帰ってしまうし。ザワついた会場のフォローもしないで。なんなんだって、僕は立ち直るのにしばらくの時間を要した。それでもケースケ達が上手く会場を盛り上げてくれて事なきを得たんだけど。僕はユノとケイさんが別れたって事が頭から離れなくてコンサート中であるのにユノの事ばかり気になった。一旦ステージを降りた時にユノを捕まえて話をしようとしたけど、...
恐らく、挑発したんだろうケイさんと、挑発されたんだろう僕は睨み合った。「………チャンミンっ……。」そんな僕を見てユノは心配そうに声をあげた。そしてケイさんの事も抑えようとする。「ケイさん……っ。」ユノはケイさんに肩を抱かれたままだった。僕は思わずイラついてケイさんの手をユノの肩から離した。。「ステージの上ですよ。」チャンミンがケイさんにマイクを外して言った。「ユノ大丈夫?」「え?あ……はい。」ユノはケイさ...
コンサートは凄く盛り上がった。チャンミンは動けないながらも一生懸命、ファンの子達を喜ばそうと移動する。松葉杖を使って器用に歩いた。自分達の汗で滑りやしないかと俺は気が気でない。スタッフがチャンミンの後をついて歩きフォローしていた。「ありがとう~~~~~!!」チャンミンがそう言えば観客席から叫び声が上がる。松葉杖を振り回したりしてチャンミンはノリに乗っていた。コンサートも終盤になると、チャンミンのフ...
僕は脱退後に、合宿所を出て住むための既に用意されているマンションに1人で向かう。今日からは1人でそこに住む事になる。そして明日ファイナルコンサートを迎えて僕のmusee活動は終わる。その後、事務所を退所して1人になり、役者活動を続ける訳だけど、既にスケジュールはいっぱいだったし、寂しさに浸る時間はなさそうだから良かったと思ってる。僕が荷物を持って合宿所を出ようとした所で、エントランスの自動ドアが飛来てケイ...
ファイナルコンサートは間近に迫っていた。卒業が決まってから、ずっとmuseeでの活動を中心に行ってきた。ドラマだったり、演技の稽古だったりの活動は一旦休止し、アイドルとして最後の最後は、メンバーとの時間を大切にした。一緒に居ると賑やかで。それが鬱陶しい時もあった。男ばかりが集まって、そりゃ会話もない時もあった。でも今になって見れば燥いで過ごした時間はかけがえのない時間で。韓国から来た僕は特にユノしか心...
「ごめんなさい………っ。」「気にしなくていいって言ってるのに。」「だって………。」「ユノはそういう所が真面目だって言ってるんだ。」俺は確かに真面目なところはあるけど。それは抜きにしてこれは俺が悪いだろ。「チャンミンは骨折してるから落ち込んでいるだろ?一緒にいてあげなきゃ。」頭をポンポンされてしまう。ケイさんはいい人過ぎてそれはそれで罪だ。そんな事言われてじゃあなんて行ける訳がない。それじゃあ、あんまりだ...
チャンミンとは違う。ケイさんの華奢な体。それを僕は抱かれるじゃなく抱く。「……ユノ………。」「ケイさん………。」「ユノ……なんか。いつもと違う。」ケイさんにそう言われて俺は驚いた。チャンミンに抱かれたからって抱き方を変えたつもりはない。でも自然に変わってしまったんだろうか。ただ自分がされて気持ち良かった事をケイさんにもしてあげたいと思った。ケイさんはいつもより感じていたかも知れなかった。俺はいつも通りケイさ...
チャンミンは頭は打った様だったが、そっちに異常はなかったとは言え、右足を骨折した。不幸中の幸い。そう言われたけれど。完治はファイナルコンサートには間に合わない。それでもチャンミンは一生懸命リハビリに勤めた。けれどあまりいい効果は表れなかった。「………丁度いいんです。museeは辞めるし。踊れなくたってかまいません。」思う様に踊れなくて、そう言ったチャンミンを俺は慰めた。「そんな事……言うなよ。もう踊れないっ...
最後の最後。僕は挨拶をした。ファンの皆にスタッフの皆に。そしてメンバーに。関係者皆に。感謝の言葉しか出てこなかった。ありがとう。僕は自然に涙が出ていた。メンバーも。ユノも。僕は泣いているユノを見て、ユノは何を悲しんでいるんだろう。と思う。僕が卒業するから?そうだよね。泣いているユノをこれからも励ますのはケイさんなの?それともケイさんとは別れたからもしかしたら僕の知らない他の誰か?そんなの………。そん...
ラストの曲が終わって、ファンの子達に見送られて僕がステージを降りる。男だから泣きたくもないのに目が潤む。情けないけれど。このステージが最後だと思うとそれは仕方がなかった。僕達が居なくなった会場ではアンコールが起こっていた。僕達はアンコールに応える為に準備をする。ユノとは話もせずに背中合わせで着替えをした。僕は考える。ずっと頭からユノとケイさんの事が離れなかった。歌っていても、踊っていても。別れてい...
会場中が泣いてた。俺とチャンミンの歌を聞いて泣いていた。そして俺も泣いてた。チャンミンが好きだった。それなのにチャンミンを選べないのは自分がケイさんを裏切った罰。あんないい人を。あんな素敵な人を。傷付けただろう俺だけが幸せになんてなれない。あの人が俺を自分のものにすると言うなら俺はそれでいい。チャンミンが好きだけど……。俺はチャンミンを選べない。歌の間ずっとチャンミンの視線を感じた。そして向かいあっ...
なんなの!いったいなんだったんだ?!ケイさんは言いたいこと言って帰ってしまうし。ザワついた会場のフォローもしないで。なんなんだって、僕は立ち直るのにしばらくの時間を要した。それでもケースケ達が上手く会場を盛り上げてくれて事なきを得たんだけど。僕はユノとケイさんが別れたって事が頭から離れなくてコンサート中であるのにユノの事ばかり気になった。一旦ステージを降りた時にユノを捕まえて話をしようとしたけど、...
恐らく、挑発したんだろうケイさんと、挑発されたんだろう僕は睨み合った。「………チャンミンっ……。」そんな僕を見てユノは心配そうに声をあげた。そしてケイさんの事も抑えようとする。「ケイさん……っ。」ユノはケイさんに肩を抱かれたままだった。僕は思わずイラついてケイさんの手をユノの肩から離した。。「ステージの上ですよ。」チャンミンがケイさんにマイクを外して言った。「ユノ大丈夫?」「え?あ……はい。」ユノはケイさ...
コンサートは凄く盛り上がった。チャンミンは動けないながらも一生懸命、ファンの子達を喜ばそうと移動する。松葉杖を使って器用に歩いた。自分達の汗で滑りやしないかと俺は気が気でない。スタッフがチャンミンの後をついて歩きフォローしていた。「ありがとう~~~~~!!」チャンミンがそう言えば観客席から叫び声が上がる。松葉杖を振り回したりしてチャンミンはノリに乗っていた。コンサートも終盤になると、チャンミンのフ...
僕は脱退後に、合宿所を出て住むための既に用意されているマンションに1人で向かう。今日からは1人でそこに住む事になる。そして明日ファイナルコンサートを迎えて僕のmusee活動は終わる。その後、事務所を退所して1人になり、役者活動を続ける訳だけど、既にスケジュールはいっぱいだったし、寂しさに浸る時間はなさそうだから良かったと思ってる。僕が荷物を持って合宿所を出ようとした所で、エントランスの自動ドアが飛来てケイ...
ファイナルコンサートは間近に迫っていた。卒業が決まってから、ずっとmuseeでの活動を中心に行ってきた。ドラマだったり、演技の稽古だったりの活動は一旦休止し、アイドルとして最後の最後は、メンバーとの時間を大切にした。一緒に居ると賑やかで。それが鬱陶しい時もあった。男ばかりが集まって、そりゃ会話もない時もあった。でも今になって見れば燥いで過ごした時間はかけがえのない時間で。韓国から来た僕は特にユノしか心...
「ごめんなさい………っ。」「気にしなくていいって言ってるのに。」「だって………。」「ユノはそういう所が真面目だって言ってるんだ。」俺は確かに真面目なところはあるけど。それは抜きにしてこれは俺が悪いだろ。「チャンミンは骨折してるから落ち込んでいるだろ?一緒にいてあげなきゃ。」頭をポンポンされてしまう。ケイさんはいい人過ぎてそれはそれで罪だ。そんな事言われてじゃあなんて行ける訳がない。それじゃあ、あんまりだ...
チャンミンとは違う。ケイさんの華奢な体。それを僕は抱かれるじゃなく抱く。「……ユノ………。」「ケイさん………。」「ユノ……なんか。いつもと違う。」ケイさんにそう言われて俺は驚いた。チャンミンに抱かれたからって抱き方を変えたつもりはない。でも自然に変わってしまったんだろうか。ただ自分がされて気持ち良かった事をケイさんにもしてあげたいと思った。ケイさんはいつもより感じていたかも知れなかった。俺はいつも通りケイさ...
チャンミンは頭は打った様だったが、そっちに異常はなかったとは言え、右足を骨折した。不幸中の幸い。そう言われたけれど。完治はファイナルコンサートには間に合わない。それでもチャンミンは一生懸命リハビリに勤めた。けれどあまりいい効果は表れなかった。「………丁度いいんです。museeは辞めるし。踊れなくたってかまいません。」思う様に踊れなくて、そう言ったチャンミンを俺は慰めた。「そんな事……言うなよ。もう踊れないっ...
2023年12月26日同じ夢を見て走り続け僕達は20年がたった。「チャンミン、ありがとう。」20周年記念のアルバムが発売し、カムバックであちこち忙しかった僕達。僕は月を見上げる余裕もなかったのにユノが呑気に月を見上げて言うんだ。「なんですか急に。」「今日はコールドムーンなんだって。チャンミンなら知ってる?」「あぁ。聞いた事ありますね。そうか。今年最後の満月ですか?」僕も改めて月を見上げた。もう既に...
俺は何をやっているんだろう。ケイさんを裏切って、チャンミンと体の関係を続けるなんてどうかしてる。チャンミンはセフレでもいいとか言っていたけど、とんでもない事だ。やめなきゃってわかってるけど、初めて感じた快感は俺を狂わせた。チャンミンに夢中にさせた。このままじゃいけないって思ったのはケイさんの声を聞いたから。冷静になって溺れてた沼から這い出した。「チャンミン………ごめん。俺。チャンミンとはやっぱり付き...
やめられなかった。欲望が、ユノを抱きたいって欲望が押し寄せて。あの快感を忘れられなくて。何度も何度もユノを抱いたけど。満足するどころか、その快感はするだび増して、更に快感を求めるくらいだった。ほぼ毎日の様に抱き合っていた僕達が、裸でベットに横たわっていた時だった。電話が鳴り、それがケイさんだった時。どうしようってユノが慌てて、結局電話に出れなかった。僕はそれでもユノを求める。「ユノ………。」「ダメ………。」...
俺は何度もチャンミンに抱かれた。時間がないって言うぎりぎりまで。もう体がチャンミンを覚えてしまうくらい。情熱的なセックスを。朝まで。「…………。」気持ち良かった……。俺はしみじみ思い出して、じんわり熱くなる体を自分で抱きしめてしまう。抱かれる側ってあんなに気持ちいいのか?でもケイさんは俺みたいに乱れたことがあっただろうか……。自分の抱き方の問題か?だとしたらどうしてこんな差がある?単なる体の相性の問題だと...
ユノは、とても可愛くて、愛しくて。そしてエロくて、僕は無我夢中でユノを抱いた。ユノの中はきつくしまって僕に絡みつき、その快感と言ったら自分でイくものとは比べ物にならな気持ちよさで、何度もイきそうになるのを堪えたくらいだった。ユノも凄く乱れていた。気持ちいいって言ってくれた。忘れられないって言ったユノが信じられなかった。忘れないでいてくれたらいい……って思った。いつまでも。僕と抱き合った事。ユノの中に...
俺からのキスにチャンミンがねっとりと絡みつく。本当にチャンミンはいやらしいキスをする。俺は応えるので精一杯だ。自分から仕掛けたくせにあっと言う間に飲み込まれる。「んン………っ。」「ユノ……ユノ……僕もう……。」チャンミンは自分の勃起したペニスを自分で摩りながら俺のアナルを見下ろす。その視線は熱くて俺のアナルはチャンミンに解されすっかりいやらしくチャンミンを欲しがった。「あ……ぁ……チャンミン………俺も………もう、」...