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*Esperanza* http://chikaccccchi.blog.fc2.com/

東方神起が大好きです。ミンホで甘くなったり切なくなったりもちゃもちゃ妄想小説書いてます。R18あり。

チカ*
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2012/10/07

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  • musee。#52

    最後の最後。僕は挨拶をした。ファンの皆にスタッフの皆に。そしてメンバーに。関係者皆に。感謝の言葉しか出てこなかった。ありがとう。僕は自然に涙が出ていた。メンバーも。ユノも。僕は泣いているユノを見て、ユノは何を悲しんでいるんだろう。と思う。僕が卒業するから?そうだよね。泣いているユノをこれからも励ますのはケイさんなの?それともケイさんとは別れたからもしかしたら僕の知らない他の誰か?そんなの………。そん...

  • musee。#51

    ラストの曲が終わって、ファンの子達に見送られて僕がステージを降りる。男だから泣きたくもないのに目が潤む。情けないけれど。このステージが最後だと思うとそれは仕方がなかった。僕達が居なくなった会場ではアンコールが起こっていた。僕達はアンコールに応える為に準備をする。ユノとは話もせずに背中合わせで着替えをした。僕は考える。ずっと頭からユノとケイさんの事が離れなかった。歌っていても、踊っていても。別れてい...

  • musee。#50

    会場中が泣いてた。俺とチャンミンの歌を聞いて泣いていた。そして俺も泣いてた。チャンミンが好きだった。それなのにチャンミンを選べないのは自分がケイさんを裏切った罰。あんないい人を。あんな素敵な人を。傷付けただろう俺だけが幸せになんてなれない。あの人が俺を自分のものにすると言うなら俺はそれでいい。チャンミンが好きだけど……。俺はチャンミンを選べない。歌の間ずっとチャンミンの視線を感じた。そして向かいあっ...

  • musee。#49

    なんなの!いったいなんだったんだ?!ケイさんは言いたいこと言って帰ってしまうし。ザワついた会場のフォローもしないで。なんなんだって、僕は立ち直るのにしばらくの時間を要した。それでもケースケ達が上手く会場を盛り上げてくれて事なきを得たんだけど。僕はユノとケイさんが別れたって事が頭から離れなくてコンサート中であるのにユノの事ばかり気になった。一旦ステージを降りた時にユノを捕まえて話をしようとしたけど、...

  • musee。#48

    恐らく、挑発したんだろうケイさんと、挑発されたんだろう僕は睨み合った。「………チャンミンっ……。」そんな僕を見てユノは心配そうに声をあげた。そしてケイさんの事も抑えようとする。「ケイさん……っ。」ユノはケイさんに肩を抱かれたままだった。僕は思わずイラついてケイさんの手をユノの肩から離した。。「ステージの上ですよ。」チャンミンがケイさんにマイクを外して言った。「ユノ大丈夫?」「え?あ……はい。」ユノはケイさ...

  • musee。#47

    コンサートは凄く盛り上がった。チャンミンは動けないながらも一生懸命、ファンの子達を喜ばそうと移動する。松葉杖を使って器用に歩いた。自分達の汗で滑りやしないかと俺は気が気でない。スタッフがチャンミンの後をついて歩きフォローしていた。「ありがとう~~~~~!!」チャンミンがそう言えば観客席から叫び声が上がる。松葉杖を振り回したりしてチャンミンはノリに乗っていた。コンサートも終盤になると、チャンミンのフ...

  • musee。#46

    僕は脱退後に、合宿所を出て住むための既に用意されているマンションに1人で向かう。今日からは1人でそこに住む事になる。そして明日ファイナルコンサートを迎えて僕のmusee活動は終わる。その後、事務所を退所して1人になり、役者活動を続ける訳だけど、既にスケジュールはいっぱいだったし、寂しさに浸る時間はなさそうだから良かったと思ってる。僕が荷物を持って合宿所を出ようとした所で、エントランスの自動ドアが飛来てケイ...

  • musee。#45

    ファイナルコンサートは間近に迫っていた。卒業が決まってから、ずっとmuseeでの活動を中心に行ってきた。ドラマだったり、演技の稽古だったりの活動は一旦休止し、アイドルとして最後の最後は、メンバーとの時間を大切にした。一緒に居ると賑やかで。それが鬱陶しい時もあった。男ばかりが集まって、そりゃ会話もない時もあった。でも今になって見れば燥いで過ごした時間はかけがえのない時間で。韓国から来た僕は特にユノしか心...

  • musee。#44

    「ごめんなさい………っ。」「気にしなくていいって言ってるのに。」「だって………。」「ユノはそういう所が真面目だって言ってるんだ。」俺は確かに真面目なところはあるけど。それは抜きにしてこれは俺が悪いだろ。「チャンミンは骨折してるから落ち込んでいるだろ?一緒にいてあげなきゃ。」頭をポンポンされてしまう。ケイさんはいい人過ぎてそれはそれで罪だ。そんな事言われてじゃあなんて行ける訳がない。それじゃあ、あんまりだ...

  • musee。43

    チャンミンとは違う。ケイさんの華奢な体。それを僕は抱かれるじゃなく抱く。「……ユノ………。」「ケイさん………。」「ユノ……なんか。いつもと違う。」ケイさんにそう言われて俺は驚いた。チャンミンに抱かれたからって抱き方を変えたつもりはない。でも自然に変わってしまったんだろうか。ただ自分がされて気持ち良かった事をケイさんにもしてあげたいと思った。ケイさんはいつもより感じていたかも知れなかった。俺はいつも通りケイさ...

  • musee。#42

    チャンミンは頭は打った様だったが、そっちに異常はなかったとは言え、右足を骨折した。不幸中の幸い。そう言われたけれど。完治はファイナルコンサートには間に合わない。それでもチャンミンは一生懸命リハビリに勤めた。けれどあまりいい効果は表れなかった。「………丁度いいんです。museeは辞めるし。踊れなくたってかまいません。」思う様に踊れなくて、そう言ったチャンミンを俺は慰めた。「そんな事……言うなよ。もう踊れないっ...

  • 月冴ゆる夜。(祝20th)

    2023年12月26日同じ夢を見て走り続け僕達は20年がたった。「チャンミン、ありがとう。」20周年記念のアルバムが発売し、カムバックであちこち忙しかった僕達。僕は月を見上げる余裕もなかったのにユノが呑気に月を見上げて言うんだ。「なんですか急に。」「今日はコールドムーンなんだって。チャンミンなら知ってる?」「あぁ。聞いた事ありますね。そうか。今年最後の満月ですか?」僕も改めて月を見上げた。もう既に...

  • musee。#41

    俺は何をやっているんだろう。ケイさんを裏切って、チャンミンと体の関係を続けるなんてどうかしてる。チャンミンはセフレでもいいとか言っていたけど、とんでもない事だ。やめなきゃってわかってるけど、初めて感じた快感は俺を狂わせた。チャンミンに夢中にさせた。このままじゃいけないって思ったのはケイさんの声を聞いたから。冷静になって溺れてた沼から這い出した。「チャンミン………ごめん。俺。チャンミンとはやっぱり付き...

  • musee。40

    やめられなかった。欲望が、ユノを抱きたいって欲望が押し寄せて。あの快感を忘れられなくて。何度も何度もユノを抱いたけど。満足するどころか、その快感はするだび増して、更に快感を求めるくらいだった。ほぼ毎日の様に抱き合っていた僕達が、裸でベットに横たわっていた時だった。電話が鳴り、それがケイさんだった時。どうしようってユノが慌てて、結局電話に出れなかった。僕はそれでもユノを求める。「ユノ………。」「ダメ………。」...

  • musee。#39

    俺は何度もチャンミンに抱かれた。時間がないって言うぎりぎりまで。もう体がチャンミンを覚えてしまうくらい。情熱的なセックスを。朝まで。「…………。」気持ち良かった……。俺はしみじみ思い出して、じんわり熱くなる体を自分で抱きしめてしまう。抱かれる側ってあんなに気持ちいいのか?でもケイさんは俺みたいに乱れたことがあっただろうか……。自分の抱き方の問題か?だとしたらどうしてこんな差がある?単なる体の相性の問題だと...

  • musee。#38

    ユノは、とても可愛くて、愛しくて。そしてエロくて、僕は無我夢中でユノを抱いた。ユノの中はきつくしまって僕に絡みつき、その快感と言ったら自分でイくものとは比べ物にならな気持ちよさで、何度もイきそうになるのを堪えたくらいだった。ユノも凄く乱れていた。気持ちいいって言ってくれた。忘れられないって言ったユノが信じられなかった。忘れないでいてくれたらいい……って思った。いつまでも。僕と抱き合った事。ユノの中に...

  • musee。#37

    俺からのキスにチャンミンがねっとりと絡みつく。本当にチャンミンはいやらしいキスをする。俺は応えるので精一杯だ。自分から仕掛けたくせにあっと言う間に飲み込まれる。「んン………っ。」「ユノ……ユノ……僕もう……。」チャンミンは自分の勃起したペニスを自分で摩りながら俺のアナルを見下ろす。その視線は熱くて俺のアナルはチャンミンに解されすっかりいやらしくチャンミンを欲しがった。「あ……ぁ……チャンミン………俺も………もう、」...

  • musee。#36

    チャンミンは俺を四つん這いにさせにして背中から腰に舌を這わす。俺はその擽ったい様な快感に体を震わせた。「あ………や………っ。」腰まで行った舌は又背中を通り首筋に。そして俺の顎を捉えて後ろ向きにキスをされると俺はゾクゾクした。あぁ……喰われるって感覚。俺は上半身を起こすとチャンミンに抱き締められた。「ユノ………かわいい。」ゾクゾク……。チャンミンに可愛いって言われて俺は今まで感じた事もない快感を味わう。そのまま...

  • musee。#35

    いい?って僕が聞くとユノは照れながら頷いた。いいんだね?僕に抱かれてくれるんだね?ユノ。僕は少しも余裕がなかった。ユノを抱きたくて。抱きたくて。もう体は熱く火照り、頭はユノでいっぱいになり、僕はユノをベッドに連れて行くと、勢いよく唇を奪い、体を重ねる。「ん……っ。チャンミンっ……っ。」「ユノ……ふ……ぅん……ユノ………っ。」何度も啄み、何度も舌を絡ませ、吸い上げた。「チャンミンっ……待って……っ。」ユノが抵抗すれ...

  • musee。#34

  • musee。#33

    「ケ……ケイさんを抱いてるの?!」僕はたまげた。びっくりし過ぎて色々がぶっ飛んだ。ユノとケイさんのイメージでは絶対ケイさんがユノを抱いてると思うだろっ。「だってケイさんが抱かれたいんだけどって言うから。俺もケイさん年上だし、抱かれるつもりだったんだけど抱く方になった。」「……へ…へぇ。」「あぁ見えてケイさんってすごく華奢だし受け身なんだ……。」「……そう……。」僕はそんな事情を聞いてどう答えていいか分からな...

  • musee。#32

  • musee。#31

    「ユノ大丈夫?」「ケイさん。」ケイさんは俺を気にかけてくれる。「元気がないね。」「………はい。」「僕と居てもなんだかずっと上の空だね。」「すみません。」「いいけど。本当に大丈夫なの?練習中にそんなだと怪我するからね。」「大丈夫です。」俺はそう言うしかなかった。でもケイさんのお陰で気が紛れていたのも確かで。俺はケイさんを抱きしめる。「ふふふ……。」「ケイさん……俺。」「うん。」「帰ります……。」「わかったよ...

  • musee。#30

    俺はどうしてもチャンミンと話したかった。今までそうしてこなかった罰がチャンミンの脱退になってしまった事を酷く後悔していた。なんとかチャンミンと話をして理由を知りたかったし、俺が悪いのなら謝りたかった。そう思ってもチャンミンは相変わらず忙しくて時間がない様子だった。ドラマの撮影で朝から夜遅くまでいなかったし、顔を見せる日はmuseeの番組や取材、レッスンでへとへとになっていた。全く話ができない。それでも...

  • musee。#29

  • musee。#28

    チャンミンは相変わらず忙しかった。合宿所に戻る事も殆どなかったし、たまに戻っても寝に帰ってくるだけって感じだったからチャンミンとプライベートを過ごす事は殆どなくなっていた。勿論museeの仕事もあったからチャンミンと顔を合わす事が全くなかったわけじゃないけれど、あの後、お互いの気持ちについて話す時間がなくて結局ケイさんとチャンミンのどちらを選ぶという件は先延ばしなっていた。と言うか俺がどちらかを選ぶっ...

  • musee。#27

    チャンミンが居なくてもいいなんて訳がなかった。チャンミンがいなくなったら俺はどうしたらいいんだ?だからってケイさんを好きだって気持ちをない事にする事もできなかった。「ごめん……チャンミン。ごめんな。」俺はチャンミンからのキスに応えながら謝るしかできなかった。「僕を選べないって事?」「ごめん……。」「どうして?そんなにケイさんが好き?どうして僕は好きじゃないの?」「好きだよ。チャンミンも好き。」「だった...

  • musee。#26

    「キスはダメだ。」とユノは言った。「キスは浮気になっちゃう」だって。可愛い事を言うと思った。自分からキスしてもいいって言ったくせに。こないだ良くて今度はダメってどういう事?練習でもなんでもいいって言ってるのに。だから僕は隙をついてユノにキスをした。「?! ?!/////」「もらいました。」「チャンミンっ!やめろってっ。俺にはケイさんがいるんだから。」「知ってます。そんなの嫌って程。」「だったらやめろ。今...

  • musee。#25

    チャンミンは俺を壁際に囲ってしまう。ムカつく程いい体で。ムカつく程かっこいい。「ケイさんと倦怠期って本当?」「……わからないよ////。」「だとしたら僕のせい?」「何が?」「僕とキスをしたから?」チャンミンが大きく見えるのはなんでだろう。数センチも変わらない筈なのに。「そ、そんなの……関係ない……。」「じゃあもう一回いい?」「は?」チャンミンはあのドラマのシーンみたいに俺を壁に押し付けた。「キス………しません...

  • musee。#24

    「ユノ?」俺は呼ばれてハッとしてケイさんを見た。「あ……何?」「どうしたの?上の空。」俺が上の空?ケイさんといるのに?大好きなケイさんと居るのに他の事考えてた?「そんな事ないです。」「嘘。何考えてたの?」そう言っていい子いい子してくれるケイさん。口調と手の動きが合っていない。口調はちょっと拗ねた様子。なのに手はとても優しかった。「ケイさん……。」「うん。」「いえ……なんでもないです。」俺はそれっきり何も...

  • musee。23

    チャンミンのキスは上手いと言えるものでは無かった。強引だし、雑だし、優しさの欠片もなかった。それは役柄としてはどうなのかは知らないけど。とりあえずキスとしては最悪だろう。ただ、チャンミンの口が俺をまるで食べるみたいに重なって蠢く舌とか行きかう唾液とか。そう言うのはなんかすごいキタ。だって求められるって言うか・・・ケイさんはそんなキスをしないから。ケイさんはひたすら優しいキスしかしない。チャンミンに...

  • musee。#22(チャンミンのバースデー最終話)

    「いや……っ、何て言うか………っ、//////嫌だよな。俺とキスなんてっ。何言ってんだ俺……////。」ユノは自分で言ったくせに自分で否定してなんか照れてる。僕は嫌な訳がない。「良いの?!」「は?」「ユノこそいいの?ケイさんがいるのに。僕と………。」「チャンミンの為になるなら……っ。勿論いいよっ。」僕の為?あぁそうか。ユノは僕の練習になるならキスに付き合うって言ってるんだ。俺のキスシーンの為に。そう理由は勿論それだけだ...

  • musee。#21

    「ユノ…っ!」撮影の区切りがついたところで俺に気が付いたチャンミンは俺の所に駆け寄ってきた。「来てたんですか?!」「あぁ。プリン持って来たから皆で食べて。」「ありがとうございます。」チャンミンは共演者や監督に俺が同じメンバーのリーダーだって紹介してくれた。待ち時間があるって言うからチャンミンと少し一緒に居る事が出来た。「びっくりしましたよっ!」「ごめん。」「こっちこそっ。なんか……みっともないとこ見...

  • musee。#20(チャンミンのバースデー前編)

    まだ夜が明けきらない薄明かりの中僕はスマホの目覚ましで目を覚ます。眠い、だるい、重い体を起こそうと寝がえりを打つと、ベッドの端に頭を乗せて眠ってるユノがそこにいた。「ユノ?!」何をしてるんだ?僕はびっくりしてユノを起こしたけれどユノは起きない。こんな所でこんな格好で寝て。疲れも取れないし、肌にも悪いし、風邪を引いたらどうするんだ。僕は最近寝れてないくらい忙しいけれど、ユノ達だって十分忙しい筈。だか...

  • musee。#19

    俺はケイさんと過ごした後、合宿所に戻った。部屋に戻ると電気がついててチャンミンが帰ってるんだと思った。俺は急いでドアを開けた。「わっ!」俺は思わず声をあげた。「ごめんっ。」なんで謝ったって。チャンミンが部屋にいて。それは当然なんだけど。見ちゃったからだ。チャンミンが着替えてるのを。「なんですか。」チャンミンが逆に驚いてる。そりゃそうだ。着替えなんていつもお互いの目の前でしてる事だ。メンバーの皆だっ...

  • musee。#18

    チャンミンは一気に忙しくなった。もともとあったmuseeの人気に加え、才能は演技でも発揮すると、チャンミンが更に注目されるのに時間はかからなかった。museeの仕事をこなしながらその合間にドラマの撮影をしていく。「最近どうなんだ?」「はい。順調です。」「そうか……。」「ごめん、僕もう行かなきゃ。」「あ…あぁ。」俄然チャンミンと過ごす時間が減った。「行ってらっしゃい。」「先寝ててください。遅くなるから。」「うん...

  • musee。#17

    俺が起きるとそこにチャンミンの姿はなかった。「こんな早くどこに行ったんだろう。」今日のレッスンは10時からなのに。昨日もレッスンの後、チャンミンは戻らなくて遅くに帰ったと思ったら速攻寝た。個人でレッスンをしたりしてるのは知ってる。でもこんなに早くから行ったんだろうか?俺はベッドから体を起こすと着替えて合宿所内のレッスン室に向かう。チャンミンは予想通り一人でレッスンをしてた。踊りを何度も音楽に合わせ...

  • musee。#16

    俺はmuseeのリーダーとしてバレンタインにはメンバーにチョコレートを用意する。いつもありがとうの意味を込めて渡す。友達にも渡すし、勿論ケイさんにも渡す。「今年のユノチョコもイチゴじゃん!」「え?いちご美味しいだろ?」「美味しいけどさぁ~自分がいちご好きだからって人に押し付けんなよなぁ。」ケースケはそう言いながら美味しそいうに食べてくれる。「美味しい。」タクヤは相変わらずクールだし。ナオトは黙って食べ...

  • musee。#15

    ユノは分かりやすい。ご機嫌な日は、あぁ、ケイさんと会ったんだな。とか。ケイさんといい事があったんだな。とか。とにかくすぐわかる。昨日ユノは誕生日パーティーの後、部屋に戻らなかったから、ケイさんの部屋に泊ったのかもしれない。きっとご機嫌で帰ってくるんだろうなぁ……。同じ部屋でユノと一緒にいれるのは嬉しいけど。こういう時辛い。だって泊ったって事は……なんて考えてしまうから。僕だってもう恋人同士が一緒にいた...

  • musee。#14

    museeの活動は超絶好調だった。それと比例して忙しくなっていく仕事。ケイさんと会えないのも仕方がないし、話せもしないのも仕方がない。ちょっとした合間にメールを送る程度だった。「はぁ………。」そりゃ思わずため息だって出る。「どうしたんですか?溜息なんてついて。」「……な、なんでもないよっ。」なんでもない事ないけど。チャンミンには言いにくい。「ケイさんと何かあったんですか?」「えッ。」俺はびっくりしたけどチャ...

  • musee。#13

    僕はユノに飛びつかれてびっくりした。でもそれ以上にびっくりしたのはユノがケイさんと付き合う事になったって事にだった。「本当に………?」「あぁっ、ケイさんも俺の事好きだって……っ!!チャンミン……っ。」僕はユノがあんまり嬉しそうで。そりゃそうだな。なんて意外に冷静な自分にもびっくりした。「あ……っごめん、俺……嬉しくて……つい。」ユノが僕から離るれる。「いえ。どうなったか気になってたんで、……慰める必要はなかった...

  • musee。#12

    驚く事に初めてケイさんに会って、ケイさんに服をもらったあの日から、俺は何度もケイさんから連絡をもらった。食事に連れて行ってもらったり、部屋にも行ったし、電話なんて日に何回もかかってくる事もあった。「ユノ。すっかりケイさんに気に入られたみたいだな。」「本当だよっ!俺のお陰だな!」ナオトに絡みつきながらケースケが言う。「おい。重い!」ナオトはケースケを押し退けるけど、ケースケはそんな事お構いなしだ。「...

  • musee。#11

    僕はすっかり風呂に入る気をなくしてしまい、ベッドに潜り込んだ。明日の朝、シャワーしようって目を閉じた。そしたらドアが開いてユノが部屋に戻ってきた。「チャンミン……もう、寝たのか?」「おかえりなさい……。」意外に早く帰ってきてホッとする。僕は布団から上半身を起こすとユノを見た。ユノは両手に大きな袋を持っていた。「……貰って来たの? 」言ってた通りケイさんの服をいっぱいと貰って来たみたいだ。「めちゃくちゃい...

  • musee。#10

    ケイさんは俺と連絡先を交換して「連絡するから。」と、言っていたのをただの社交辞令だと思ってた。それが収録が終わってすぐケイさんは俺のスマホに電話をしてきたんだ。俺はびっくりしたけど飛びつく様に電話に出た。「今日はお疲れ。」「お疲れ様ですっ!!!今日はありがとうございました!!!」「うん。こちらこそ。」ケイさんはまるでずっと知り合いだったかの様に俺と話してくれた。「ねぇユノ。今暇なら言ってた服見に来...

  • musee。#9

    ケイさんとの共演が決まってからのユノは本当に浮かれていた。緊張はしていたんだろうけど、それ以上に会いたいって気持ちを抑えられないって感じで、収録の日にはウロウロとしてまるで熊みたいだった。「あぁぁぁぁぁどうしよう~チャンミン!」楽屋で騒ぐユノを僕は知らない顏で無視した。「無視かよ。」あんたこそ僕の気持ちは無視ですか。と言いたい。「………。」「はぁ……近くの楽屋にケイさんがいるんだぞ!」「マネージャーが...

  • musee。#8

    俺はアイドルの仕事が自分に向いてると思っている。きっかけはステージのケイさんを見た事だったかも知れないけど、歌うのも大好きだし、踊るのはもっと好きだ。人前で話すのも嫌いじゃないし、何よりファンの子の笑顔を見るのは俺の一番の幸せだった。だからケイさんには感謝していたし、この恋を叶えたいとも思うけど、いつかお礼を言えたらと思ってる。まだまだ俺達は駆けだしのアイドルだし、もっともっと売れなきゃケイさんに...

  • musee。#7

    チャンミンsideユノの好きな人は同じ合宿所にはいたけど殆ど会う事はなかった。僕達みたいな下っ端のアイドルとは違う大御所だったし、部屋は一人部屋だった。勿論浴室トイレもついてて僕達と一緒に大浴場で入る事もなかったから、合宿所で会う事は皆無に等しかった。仕事も一緒になる事はないし、ユノはいつかその人に告白するって言ってたけど、そんなチャンスがあるとは思えなかった。現に今までなかった訳だ。ただユノはその人...

  • musee。#6

    チャンミンsideユノの好きな人って誰?その為にこの業界に入ったなんてすげぇ本気なんだろうか……。だいぶん、ユノの好きな人を聞き出そうと僕はユノに詰め寄って聞いた。でもユノは絶対に教えてくれなくて。本当に恋してるんだろう……その人を思い出したのか恥ずかしそうな顔をしていた。僕は昼間はあんなにキラキラの笑顔だったのに、そんな好きでたまらないって顔もするんだって思った。ユノはそれだけじゃない。レッスンの時は本...

  • musee。#5

    部屋に戻るともう既にチャンミンはいた。「もう交代したのか?」「はい。」本当にナオトと部屋を変わったらしい。「ちゃんとマネージャーーと、寮母さんにも報告しておきました。」「え?チャンミンがしてくれたの?」「問題ありません。」「そっか。」俺はチャンミンと同じ部屋になって、別に何が変わる訳でもないけど、ケースケが言っていた事だけが気になった。もしかして本当に俺がチャンミンを好きだって言ったから、チャンミ...

  • musee。#4

    レッスンが終わると、俺達はくたくたで合宿所に戻った。ぶっ通しで10時間。みっちり扱かれた体を熱い風呂で温めて休める。休めると言っても合宿所では風呂も大浴場だから結局皆で入って、皆で騒いでしまう。「あ~ あ~マジ疲れた。今日は早く寝よう。」ナオトは俺にそう言った。俺はナオトと同じ部屋だった。「ナオトくん!」そこに入って来たチャンミン。いつも一人でもくもく体を洗って風呂につかって上がってしまうのに今日...

  • musee。#3

    チャンミンsideレッスンは楽ではなかった。朝から晩までずっと踊りっぱなしで何曲も踊りを叩きこまれる。それと同時に曲も覚えながら。そして合間に雑誌のインタビューを受けたり。休む暇もないくらいだった。「チャンミン大丈夫か?」僕がくたばっているとユノ声をかけてきた。「放っておいてください。」僕は冷たく接するけど、ユノは全くお構いなく僕の横に座り、ペットボトルの水を進めてくる。なんなのかこの人はリーダーだか...

  • musee。#2

    musee(ミュゼ)は5人のダンスグループ。リーダーは俺。ユノ。(18歳、A型)ムードメーカーのケースケ。(19歳、B型)悪戯っ子のナオト。(17歳、A型)クールなタクヤ。(17歳、AB型)末っ子のチャンミン。(16歳、B型)日本人と韓国人の混合ユニットだ。ダンスの上手いのが条件で選ばれた5人だった。事務所はアイドルグループを何組を生み出している大手芸能事務所で社長自身も元アイドルだ。「さぁ~~~~仕事仕事!!アイドル...

  • musee。#1

    アイドルになりたかった。アイドルは何よりも輝いていて夢を見せてくれる。キラキラとした衣装。キラキラのステージ。キラキラの笑顔。全部が俺の憧れだった。まだ小学生の頃に母親に連れて行かれたコンサートで俺は夢を見たんだ。あの人と同じステージに立ちたいって。「musee(ミュゼ)の皆さんです!」呼ばれてステージに上がれば黄色い歓声が飛び交う。もうマイクの声さえも聞こえないくらいのその歓声の中で、俺達は手を振っ...

  • 隣人と。#15

    チャンミンのキスに酔いながら俺達はベッドにもつれ込む。いや、ほぼ倒れ込んだと言っていい。「痛いよ………。」「ごめんなさい。でもなんか。足元が………。」「お前相当酔ってるだろ。」「そうでも無いです………。」「いや、するの無理なんじゃ?」「無理じゃありません。無理じゃ………。」「だって………。」もう目が座ってるんだよな………。チャンミン。「いやだ、今抱きたい。」「もういつでも出来るだろ?」「ダメです。今、今すぐ……。」「...

  • 隣人と。#14

    「酒くさ………。」俺は思わずそう言った。チャンミンのキスがあまりに酒臭くて、酒の苦手な俺はそれだけで酔いそうなくらいだった。「誰のせいですか。僕を騙して。」「騙すだなんて人聞きの悪い。」「だって、それならそうと言ってくれてたら、僕はこんなに苦労しなくてよかったのに。必死であなたの好みの男になろうとしていたのに。」「AVみて?ナンパして?」「そうですよ。」「馬鹿だな。」「だからっ!」俺は俺で必死だったん...

  • 隣人と。#13

    「どう言う事だよ!俺への当てつけか?!」「………。」俺は男を帰した後チャンミンに食ってかかる。チャンミンは反抗的な顔をしていた。「なんで帰すんですか。折角童貞を捨てようと思っていたのに。」「なんでそんな事するんだよっ!」俺はそう言うとチャンミンは俺を壁に押し付けた。「だってあんた。重いの嫌いなんでしょ?」「は?」「僕が経験もない童貞で、そんな僕に好かれても嫌なんでしょ?1人の男に執着する様な男は嫌いな...

  • 隣人と。#12

    翌日俺はチャンミンと話したくて隣の部屋を訪れた。「チャンミン………。」俺はドアをノックする。チャンミンが大学から帰って来たの音でわかってる。これで出てこなかったら俺は居留守を使われてるって事だ…。でもチャンミンはできて来くれた。「チャンミンっ!」俺はチャンミンの格好にびっくりする。下はかろうじてスウェットを腰に引っ掛けていると言った感じで半分脱げてる感じに履いてはいたが、上半身裸。「お前何してるんだ?...

  • 隣人と。#11

    俺はサンウに抱かれた後ベッドに突っ伏す。嫌だった。こんなの凄く嫌だった。「……………もうこれっきりにして。」「なんだよ。前みたいに楽しもう?」「嫌だ。俺は………もうサンウとは寝ないよ。」「どうして?」どうして?どうしてかって?それは…………今の俺の頭の中が、チャンミンでいっぱいって事が理由だと思う。俺は………。チャンミンが好きなんだ?チャンミンは俺がきっと前の男を連れ込んでるって思っただろう。それを気にして出て...

  • 隣人と。10

    サンウは嫌がる俺をベッドに押し倒し、俺を抱こうと俺の体を弄る。チャンミン………。隣の部屋に帰ってきたチャンミン。声を聞かれるのが嫌で俺は口を噤む。「どうした?ユノ。」そんな俺をサンウが不思議がって聞いた。黙ってくれ。聞かれちゃう。「何我慢してるんだ?ほら………気持ちいいだろ?」「………あっ。」サンウに挿入されそうになって俺は暴れた。その時壁にぶつかる。「欲しいって言ってるぞ。ここは。」「ひぅっ…。」「どうし...

  • 隣人と。9

    「サ…………サンウ……………?!どうしてここが?」ここにいるなんてバレる訳ないのになんでバレてしまったんだろうって考えたら、サンウの事を怖いと思ってしまう。「ユノ。探したよ。」玄関で笑ったサンウに俺はゾッとしてドアを閉めようと思った。でも手を出したその手を押さえられて、サンウは玄関の中に割って入ってきた。「ちょっと………っ。入って来ないで!」「なんだよ。出てきた時は嬉しそうな顔をしていて。誰かと勘違いした?」...

  • 隣人と。8

  • 隣人と。7

    次の日もチャンミンはご飯を食べに来た。その次の日も。チャンミンは俺の部屋で器用に料理を作って俺に食べさせた。料理が思いの外美味しくてつい招き入れてしまう。「今日は少しお酒でも飲みませんか?」「いや。俺は酒はいい。」「嫌いですか?」「体が受け付けないんだ。チャンミン、飲むなら飲めばいいよ。」「じゃあ、遠慮なく。」チャンミンは酒に強いようで缶ビールを次々開けていく。段々饒舌になって、最後には寝てしまっ...

  • 隣人と。6

    いくらチャンミンがあの人と真逆の人間でも俺はもう恋なんてしない。そう誓ってここのアパートに越してきたんだ。いくらチャンミンに好きだって言われても。例えチャンミンが真面目で純粋な童貞でも。俺は1人になりたいんだ。究極の寂しがり屋だけど。隣人の気配がなくちゃ生きていけないけど………。チャンミンの事は好きにはならない。いや。っていうか誰の事も好きにはならない。会社から帰ってくるとチャンミンが部屋の前にいた。...

  • 隣人と。5

    どういう意味だ?「あんた……引っ越ししてからしばらく何してました?」「何って別に……。」「1人でえっちな事してたでしょ?」「………。」俺は思い出して顔が熱くなった。そうだ。あの人と別れてここに越してからは暫くあの人の事が忘れられなくて、毎日1人で……。してたかも知れない。「えっちな事が好きなんでしょ?」「ば……っばかっ違うっ!/////////」そう思われても仕方がないか……。「だから僕はあなたの気を引こうと思ってこっち...

  • 受付開始

    お久し振りです。チカ*です。こちらで引越し作業が中々進まずですみません。私はやっぱりいくつもの事を一緒には出来ないみたいで💦実はちょっとリハビリでお話を書いておりました。それが用意できそうなんですね。でも引退しておりますし、表で公開できる様な立派な物でもありません。なのでシークレットブログにて連載をする予定です。もしちょこっと読んでみたいと思って下さる方がいましたら、勿論ブログには鍵がかかっておりま...

  • 隣人と。4

    チンカスのチャンミンは今日も男を連れ込んでいた。顔を見る前は大して怒りもなかったんだけど、顔を見てしまうとなんだか色々思い浮かんでくる。例えばあの顔でどんな風に男を抱くのかとか。どんな風にイくのかとか。どうでもいい事を考えて俺の息子が反応するのも腹が立つ。「あんっあんっ。」もう勘弁して欲しい。俺はただそう思った。「おはようございます!」「………。」「ユンホさん?顔色悪いですね?」誰のせいだ。お前の連...

  • 隣人と。3

    あの人。それは俺が好きだった人。あの人も、男を取っ替え引っ替えの人だった。俺はあの人といる為に、それを許してきた。だって俺だけにして、俺とだけいて。なんて言ったら重いし、嫌われる。そう思うと怖かったから。でももうあの人を好きでいる事はやめるって決めたんだ。俺は俺だけを見てくれる人を探すんだ。いつもずっと一緒にいてくれる人。俺を愛してくれる人を……。ガチャン。俺はドアを開けて外に出る。そしたら隣の部屋...

  • スーパーラブラバー。25

    新店舗の開店が決まり、チャンミンはレジ部門の新チーフとして所属が決まった。新店舗は新しい色んな取り組みもあって、マネージャーと言う呼び名もチーフと改名された。今までの店舗では取り入れてなかった事を沢山取り入れ、新しいニーズに応える事に力を入れていた。その分、例がないから分からない事が多いんだろう。チャンミンは大変な様子だった。新しい店長が少しいい加減らしく愚痴を零したりもしている。俺はそれを聞いて...

  • 隣人と。2

    俺は兎に角1人でいると寂しくて泣きたくなる。だから毎日取っ替え引っ替え誰かと夜を過ごす…………。なんて事、俺にはできない!「あ…っ、あ……っ。」「あぁ………。」それが俺の隣人はできる様で。いつもの隣の部屋から聞こえる喘ぎ声に、俺は流石に耳を塞いだ。だって。今は朝だぞ!まだ5時前!!!!俺はこれから仕事なのに。俺の隣人は日の出と共に盛る獣だ。朝っぱらからお盛んな声に俺は呆れるしかない。あんな風に生きれたら寂しく...

  • 隣人と。1

    敷金礼金なしのゼロゼロ物件初期費用が抑えられるから貯蓄が少なくても入居できると言うメリットの賃貸物件。もちろんメリットもあるがデメリットもあるゼロゼロ物件。俺がそれを敢えて偉んたのには理由があった。別にお金がない訳じゃない。それでどうしてゼロゼロ物件?と思うかも知れない。ゼロゼロ物件はまぁ人気のない物件だったり、狭かったり、壁が薄かったりする。俺はベッドの置いてある壁に背中を預けて座った。ほら。ガ...

  • スーパーラブラバー。24

    俺が店でパートの人達から影で良いように言われていない事は雰囲気で分かる。仕事で何を伝えてもいい顔をされなくなっていた。そんな中で俺が店に出るのが億劫になっていくのは当たり前だったと思う。それでも俺はなんとか自分で解決しようと、ある意味ムキになっていたのかも知れない。「ちょっと。」俺がチャンミンに呼び止められたのは朝、玄関を出ようとしたその時だった。チャンミンは今起きて来たんだろうって姿で俺の手首を...

  • スーパーラブラバー。23

    一緒に暮らし始めて数ヶ月が過ぎる。チャンミンとのスレ違い生活も定着して来て、俺達はそれぞれの仕事をこなす合間に一緒に過ごす。それは家での朝の時間だったり、深夜の時間だったり。あるいは店の休憩時間だったりした。そして、やっぱり店の仕事は楽しい。直接お客様に触れて会話をしたりサービスを提供するのは俺の性に合う様だ。そういう所はチャンミンも同じなんだろうな。でもあいつは仕事ができるだけじゃなく頭もいいか...

  • スーパーラブラバー。22

    一緒に暮らす約束をして、チャンミンはすぐ俺の家に住み始めた。取り敢えず必要最低限の物だけを持って、ぼちぼち引越しはすればいいからと殆ど身一つで来たチャンミンを、俺はなんとも言えない気持ちで迎え入れる。これからはいくらすれ違いの生活でも、家の中にチャンミンを感じる事が出来るだろう。それだけで寂しいとは感じず済むと思うと嬉しい。朝起きるとチャンミンは一緒に起きてくれた。「チャンミンも午後から仕事なんだ...

  • スーパーラブラバー。21

    その夜遅く、チャンミンは俺の家に来た。 来てすぐにとりあえず抱きしめられたけど、何もしてはこない。チャンミンは俺が明日も仕事だからって一応遠慮してるみたいだった。 「遅くまで待っててくれてありがとうございます。」「いや。誘ったの俺だし。」「すぐ帰りますから。」「泊まってけば?」「……え?」 俺はチャンミンが驚いた顔をした事に驚いた。 「なんだよ。こんな時間に来てくれた奴を帰す程俺は冷たくないぞ。」「...

  • スーパーラブラバー。20

    チャンミンがローションを手に出しているの見て俺はドキドキしてしまう。手を合わせ、くちゅくちゅと音を立てるチャンミンがとてもいやらしく見えるのだ。俺はローションを使うのを許した事を後悔していた。でもそれは本の序の口で、俺のアソコにそのローションを塗り付けられるとその音は更にいやらしさを増した。チャンミンの指が孔を広げるように解し出すと孔に流れ込んだローションが空気と一緒に溢れてはコプコプと音を立てた...

  • スーパーラブラバー。19

    移動スーパーの依頼ってどう言う事?はてなマークがいっぱいの俺にチャンミンが説明してくれる。「無闇に移動したってそうお客はつかないでしょ?だったら来てほしい人を探したらいいんじゃないかと思って。店に来る高齢の人に声をかけたんです。そしたら来て欲しいって依頼を受けたんです。そこら辺には高齢者が多いからきっと皆喜ぶって言ってました。」チャンミンはなんでもない事の様にサラリとそれを俺に伝えたけど、俺には驚...

  • スーパーラブラバー。18

    移動スーパーの方は着々と準備を進め、10月のオープンを目指していた。大変だった準備は俺の睡眠も削ったし、ほぼ奉仕残業ではあったけどオープンに向けてやり甲斐があって充実した毎日だった。そしてオープンの日はやってきた。今日は出発式だった。いよいよ出発を迎えるにあたって、買い物難民をサポートするために開業した移動スーパーは地元の課題解決型ビジネスとしてうちの店が最初に注目した事業だ。沢山報道もされたし、期...

  • スーパーラブラバー。17

    俺はチャンミンの顔を見れずにいた。自分が恥ずかしくて顔を赤くしてるせいもある。でもそれ以上に視線を絡めたら流されてしまうそうな事を恐れた。だってチャンミンは俺をじっと見詰めて、その雰囲気は明らかにキスをしたそうで、なんて言うか…。求められてるのがわかる。だから俺はチャンミンを見ないって思った。「久しぶりに会ったんだから、キスくらいいいでしょ?」チャンミンは普通にキスとか言うから俺は誰かに聞かれても...

  • スーパーラブラバー。16

    「チャン…ミン。」それでも俺は、チャンミンを何とか押し退けようとしたけど、意外に力の強いチャンミンに俺はどうすることも出来ない。全く逃げられないのだ。「カメラ回ってるだろっ!馬鹿。」「カメラはもう切りました。」そうだ。閉店15分前には監視カメラの映像は切られる。「だからって回ってるんだぞっ!」「あ…そうなんだ。」そうなんだって。当たり前だろう。映像が切れるだけでカメラは回ってる。じゃなきゃ何かあった時...

  • スーパーラブラバー。15

    結局、移動スーパー事業の件を任された俺は予想通り立ち上げの準備で忙しい毎日を送るようになっていた。俺が抜けた店ではチャンミンが俺の代わりにマネージャーをやってると聞いている。酷く頑張ってる事は噂で耳に届いていた。俺が頑張ってる事はチャンミンの耳に届いているだろうか。届いていればいいなぁ……と思いながら俺はチャンミンに負けないように頑張る日々だった。その日も俺は遅くまで仕事をしていた。そろそろ店が終わ...

  • スーパーラブラバー。14

    「移動スーパー?!」チャンミンが何それって感じで目を丸くした。移動スーパーはまだここら辺ではあまり浸透していなかったしうちが先陣を切る形だ。「移動スーパーってその名の通り移動するスーパーですよね?」「そう。商品を車に積んでこっちからお客様のところに行くって感じ。そう言う事業をこれから展開するらしい。それでその全てを俺に任せたいって。」「びっくりした。」チャンミンは心なしか安心した様な顔をしてる。「...

  • スーパーラブラバー。13

    なんだかんだとチャンミンと付き合う事になってから1ヶ月がたった。だからって何か変わったことがあったかと言うとそうでもない。チャンミンは相変わらずだったし。多分俺も相変わらずだ。仕事にだけは支障をきたしたくなくて、俺はチャンミンに嵌まり過ぎない様にしていた。だけど、チャンミンのスパダリぶりは以前にも増していて、俺は好きにならずにはいられない。それで本当に困ってた。「ユノ?お前最近調子悪いな。」店長に...

  • スーパーラブラバー。12

    「チャンミンっ!挿ってるっ!」俺はお尻の方に感じた異物感にびっくりしてチャンミンの方を見る。チャンミンはすかさずキスをして来て俺は一瞬事の重大さを忘れそうになった。「お、おいっ。」俺がチャンミンを押し返して距離を取ると挿込まれててる部分の角度が変わって俺は思わず声を漏らした。なんだこの感覚。「挿ってますね。すんなり挿っちゃって。ユンホさん素質あるんじゃないですか?」「な……なんの素質?!……っ。」「キ...

  • スーパーラブラバー。11

    眠れない………。俺はベッドで1人、いつまでも眠れなくて何度も寝返りを打っていた。どうして眠れないのか。原因はわかってる。だからチャンミンには、散々文句を言われながらも何とか別の部屋に寝かせたのに。それでも寝れない。結局チャンミンが気になる……。チャンミン寝たかな?そんな風に思うのはなんで?一緒に寝たら寝たでチャンミンが近くて気になるし、別々で寝たら寝たでチャンミンが遠くて気になる。一体どうしたらいいんだ...

  • スーパーラブラバー。10

    俺は休憩室でチャンミンが作ってくれた弁当を食べた後、机に突っ伏して少し目を閉じて休んだ。寝不足もあってうとうととしていると誰かが休憩室に入ってきて俺は頭を上げる。「ユンホさん、お疲れ様です。」「お疲れ。お前も休憩か?」「はい。大丈夫ですか?」「おぉ。大丈夫大丈夫。後半頑張るから。」休憩に来たのはチャンミンがで、チャンミンは心配そうに俺の横に座った。チャンミンがお昼にと開いた弁当は俺が食べたサンドウ...

  • スーパーラブラバー。9

    朝になってチャンミンの寝顔を横で眺めながら、俺はため息をついた。結局眠れなかったんだ。チャンミンの無駄に整った横顔。見てしまった筋肉。重なった唇の感触。イケメンのコイツはキスもサラリとやってのけやがって。おかげで俺は寝不足だ。チャンミンを横にして寝れる訳が無い!!それなのにコイツはグースカ寝やがって。「……………。」俺はマジマジとチャンミンを見る。はァ。やっぱり綺麗な寝顔………。オマケに寝相も良くて真っ直...

  • スーパーラブラバー。7

    俺は汚れたチャンミンを家に連れて帰り、シャワーを貸し 着替えを洗面所の洗濯機の上に置く。チャンミンを連れてくるつもりなんかなかった俺の家はいつも通り散らかっていて、チャンミンを驚かせる。俺はチャンミンがシャワーをしてる間に少しでもと思い片付け始めた。「ありがとうございます。着替え借りました。」「おぉ。上がった?」シャワーから上がってきたチャンミンは、バスタオルを頭に乗っけたまま、何故か上半身裸だっ...

  • スーパーラブラバー。7

    特招会当日は開店からいつもより延長された閉店時間までお客さんが沢山で大忙しだった。色々トラブルもあったけど大賑わいに終わった特招会。問題は売り上げだけ。目標に達してれば大成功だ。俺は全てのレジを締めて売り上げとレシートを集める。順番に計算して行きトータルを出す。すごい。今日は絶対すごい。チャンミンも隣で計算が終わるのを待っていた。「どうなんですか?行ってるんですか?」「ちょっと待って。」俺は間違え...

  • スーパーラブラバー。6

    その日仕事が終わる頃チャンミンが俺の所に来た。俺はチャンミンを無視して仕事を片付ける。仕事が終わったら話しましょうと言ったの。あれ本気だったのか?チャンミンはどう見ても俺の仕事が終わるのを待っていた。「おいユノ。お。チャンミンもいるじゃん。丁度良い。」そこで事務所に入って来たのは店長だった。店長は俺達を見ておいでおいでと手を振った。俺とチャンミン?何?俺は不審に思いながら、店長のところに行く。そし...

  • スーパーラブラバー。5

    今日は広告が入ったのと、シルバーデーが重なって大忙しだった。休憩時間に俺は少しぐったりしていた。そこにチャンミンが休憩室に入ってきた。「ユンホさん今日はヤバいですね。」「うん。ヤバいな。」シルバーデーとは60歳以上の人に1000円毎にスタンプを一つ押している。スタンプを集めると500円の商品券として使えるんだけど、これが結構年配の人の利用が多いうちの店では好評で、利用してるお客さんが多い。今日はその日でお...

  • スーパーラブラバー。4

    俺はチャンミンの告白を断る理由がなくて迷っていた。付き合うのは嫌じゃない。勿論チャンミン自身を嫌いでもない。でもお互い男である事。同じ職場で働いてる事。問題はそこであって、チャンミンはゲイだと公言してるし、うちの職場が恋愛禁止な訳でもなく、断る理由にはならない。じゃあどうするんだ。付き合えばいいじゃないか。という事になる。俺は職場恋愛をした事がなかったし、どうなるんだろうなぁなんて事も考えてしまっ...

  • スーパーラブラバー。3

    チャンミンとラーメンを食べに行った先で俺はチャンミンからの質問攻めにあい、そうこう話てる内に意外と気が合う事を知った。仕事の事も。プライベートの事も。話してみるとチャンミンはとても普通だったし、とても興味が湧く奴だった。「なぁ、チャンミン。お前さぁ。もっとこうにっこり、笑ってたらどうだ?」「笑う?」「うん。今もそうだけどお前普通に笑ってたらいい感じだし。仕事にももっといい影響になると俺は思うけどな...

  • スーパーラブラバー。2

    俺はチャンミンが何を言ってるのかわからなくて思わず聞き直す。「何だって?」「美人ですねって。」聞き直してもやっぱり同じ事を言ってくるチャンミンに俺は少し固まってしまう。「………な……何を言ってるんだ?俺は男だけど。」「見ればわかります。」「じゃあ美人とかおかしくないか?」「僕ゲイなので。」俺はいきなりチャンミンにそんな事を伝えられて驚く。でも俺は咄嗟にゲイだからって偏見は良くないと何とか繕う。「そ…そう...

  • スーパーラブラバー。1

    ここは地元で愛されるショッピングセンター内にあるスーパー。ここの施設そのものはそう大きいものでは無いけれどウチの会社は県内にいくつも店を構えていて 、それは大きものから小さなものまであった。店の中には専門店も出店していて地元では便利が良く賑わいを見せていた。俺はそこでレジ部門のマネージャーをしていた。「マネージャー 、お客様がレシートが出ないって。」「今行くー。」俺はサービスカウンターから出てお客様...

  • 作品紹介2「秘密はじめました。」

    第2弾の作品紹介は「秘密はじめました。」です。「秘密はじめました。」2014年6月2日連載スタート。全29話。完結しています。リアル設定。ホミン始まりのようなミンホ。チャンミンがこっそりしてる自慰行為をユノがこっそり見ている(聞いてる)ところから話は始まります。秘密を繰り返していくうちに増えていく秘密。こんなのおかしいのに、どんどん二人の関係に秘密が増えていきます。こんなくだらないネタで29話も書いてますが...

  • 作品紹介1「君にシャラララ。」

    皆様こんばんは。チカ*です。Esperanza2で始めた作品紹介をEsperanzaでもしていこうと思います。実は人気ランキング形式で目次を作ろうと思ったんですが、いざやってみようと思ったら、その資料になるものが何もないことに気がついたんです。アクセスランキングってのがあるんですがそれが10年前から上手く機能してなかった(笑)それを活用するつもり立ったんですがダメダメじゃん。ってなって。だったら私の独断と偏見でオススメ...

  • お知らせ。

    皆様こんばんは。チカ*です。こちらでの更新はお久しぶりになります。気が付いてくれる人いるかは分かりませんが一応お知らせしておいた方がいいかな?と思って書いています。実は引退してからはランキングから外れていたのですが、この度ランキングに復帰する事にしました。と言いますのも、ランキングから外れてしまった事で、ここに来にくくなった人がいるかな???って不安に思ったからです。ブックマークとかしてくれてる人...

  • バニラ・セックス おまけ3(最終話)

    ※特殊プレイがあります。閲覧にはご注意ください。Y初めてプラグを尿道に差し込まれて俺は戸惑いを感じながらもその快感に溺れていく。得体の知れないものが襲ってくる感覚。それに身を任せてもいいのか俺はわからなかったけど、抗えないでいた。「あぁ……チャンミン………ヤバい……って、本当っ。」「ヤバい?いいよ。」「ダメ……っ。おしっこしたい………ッ。」「うん………。」チャンミンは奮える俺を上からなんていう目で見下ろしてるんだ...

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