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  • スプーン

    サムキーン「スプーンと元素周期表」抜群に面白かった「にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語」の前作だというので購入。期待を裏切らず、これも面白い。とにかく感心するのが、それぞれのエピソードを、よくもここまで調べたなあ、という点。本文自体も、おもしろいこぼれ話が中心なのだが、注釈では、こぼれすぎて本文に載せられなかったような本当のこぼれ話、みたいなのが満載で、いちいちおもしろい。特に、「元素が体に与える影響を調べるために、あらゆる元素を飲んだ科学者」の話を聞いた作者が、裏を取るために元になった論文を探そうと図書館で九時間頑張ったあと、自分が担がれていることに気がついた、というくだりは思わず笑った。元素は、かなり昔から研究が進んでおり、構造などに関しては、よく知られている。だから、どちらかというと科学史上のこぼ...スプーン

  • ジャスコ

    壊れてしまった携帯電話を買い換えるため、最寄りのジャスコ(片道六十キロ)に行った。帰り際に日本酒コーナーを覗いてみると、これがなかなか面白い事になっていた。売り場面積自体はまあそこそこ、といったくらいだが、そこらへんのリカーショップに比べても、引けを取らないようなラインナップ。ジャスコから最も近い酒蔵の酒はほぼ全種類、二番目に近い酒蔵の酒も主要銘柄はだいたい抑えていて、われらが池月も主力商品だけだが、8アイテム売られていた。島根県の酒として、李白なども数アイテム売られており、そこそこ近い広島西条の酒も一応抑えている。さらに、島根県とは関係のない地方の地酒も数多い。↓は勉強のために『仕方なく』買ったものだが左から、黄桜大吟醸(京都)一ノ蔵無鑑査超辛口(宮城)酔鯨純米(高知)浦霞本醸造(宮城)北秋田大吟醸(秋田)菊...ジャスコ

  • 神亀 仙亀 ひこ孫

    神亀。何かの本で名前を知って、酒屋で見かけた時になんとなく買ってみたら、すごくおいしい。ええ酒やなー、と思って、新亀のファンになった。Amazonで酒関連の本を探してたら、「純米ひこ孫物語」という、神亀酒造の本を見つけた。この本がまた面白くて、この本の中で紹介されている酒を、飲んでみたくなった。以前、神亀を購入した酒屋は、新亀の酒を多く取り扱っているので、欲しかったものが手に入った。万歳。仙亀は、山田錦を精米歩合80%(普通なら70%以下)という、低精米歩合で作った酒。どういう味がするのか、想像が全くつかなかった。飲んでみると、なんというか、面白い味。少し、粕取り焼酎のような風味がある。アルコール度数が14%と少し低めなので、加水率が高いはずなのに、味が濃く、よくふくらむ。にもかかわらず、後味がさっと切れて、お...神亀仙亀ひこ孫

  • 近道

    「なるほど!吟醸酒づくり」大内弘造。日本酒醸造に関する教本に書かれているのはふつう、「こうすれば失敗しませんよ」という内容。これは、間違いなく大切なことで、日本中のどの酒蔵でも、この原則は守っていないところはないと思う。ただ、これは失敗しないための注意点であって、実際に酒を作る際のマニュアルにはならない。酒の味には正解が無い。地域によって嗜好も異なるし、蔵の伝統とか、杜氏の所属とか、杜氏さんの個性によっても微妙に味は変わる。蔵の環境(温度、水、規模)や、経営方針などからも、どういう酒を目指すかや酒造りの際の工程が限られてくる。だから、「こういう酒を作りたければ、こういう風にすればいい」というような、綿密なレシピは(少なくとも一般化したものは)作れないんだろう。原理や理屈を暗記するのは簡単だけど、それを実行するの...近道

  • 竹鶴本醸造

    竹鶴本醸造先に言っとくけど、うまい。色は濃い。香りは穏やかで、口に含むと、嫌味のない独特のひねたような重厚な風味。淡麗とは真逆を行く男らしい日本酒、という感じ。旨みが強く、酸味がちょっと強めだが旨みとのバランスがいい、甘味はそんなに感じないが、角がなくてスっと飲める。舌に残るうま味が後味で、かなり味の濃い肴にも負けなさそう。燗すると香りと味が立って、ますます美味しい。ぬる燗よりも熱めの方が合いそう。どうやって作ってんだろうか。竹鶴の杜氏さんが修行したという神亀では、製造から一二年寝かしてるらしいが、これもそうなんだろうか?近場にあるので、来年暇が出来たら酒蔵に行ってみようか。個人的には、こう言うタイプの日本酒が大好きだ。竹鶴本醸造

  • 休日

    休日だったんで、ウィリアム・パウンドストーン「パラドックス大全」読む。世にも不思議な逆説パズル、という副題と書評から、突飛な思考実験やら論理パズルみたいなもんを面白おかしく書いた本なのかな、と思ってたけど、内容は予想外に厳密で難しく、しかし面白い。最近読んだ本は、期待してたよりもはるかに面白い本が多くて嬉しい。前に、ミクロ経済学の感想として、体系的な知識云々、という妄言を書いたが、この「パラドックス大全」は、ある意味その体系的な知識を疑うような内容。無理な例えだが、「知識」という大きな布が、地面に広がっているとしよう。この大きな布の端っこは、ときおり吹く風でパタパタとはためいているのだが、そのはためいている端っこを掴んで、めくりあげようとするのが、この本というか。逆説というのは、正しいとも正しくないとも言えない...休日

  • 酒米

    副島顕子著「酒米ハンドブック」を読む。Amazonレビューでの評判がそれほど良くなかったので、あまり期待していなかったのだが、個人的にはものすごく面白かった。この手の図鑑は大好きだ。百種類以上の酒米の玄米の写真と、簡単な紹介文があるのだが、なんか、ひたすら列挙された玄米の写真を見てると笑えてくる。確かに、一種一種比べて見ると、形や大きさが違うのはわかるのだが、もし品種と写真が間違って掲載されてたとしても、絶対誰も気がつかないだろうな、と思う。写真がメインの本だが、欄外に、ちょっと酒米についての知識が書かれていたりして、普通に勉強にはなった。この本を読むまで、酒米の意義について、腑に落ちない所があった。酒造りの現場に入る(現状は、入ったというより、つま先だけ突っ込んだ、という感じだが)まで、酒米というのは、酒の味...酒米

  • 純米吟醸 伯楽星

    純米吟醸伯楽星酒屋さんで勧められて買った早くもでた今年絞りの吟醸だとさ立ち香で吟醸香はそれほど強烈ではない。9号酵母だろうか。それよりも、生酒っぽいフレッシュなもろみの匂いがする。口に含むと、更なるもろみの香。飲み口はやわらかだが、やはり生酒に似た若々しさがある。でも、荒さはなく、すんなり飲めて、純米にありがちな後味の辛さもない。飲み飽きない味、ていったらいいんだろうか。つまみに鳥とサケのごま塩ちゃんこ鍋を作ったけど、つまみが強すぎて合わない。冷奴つくろ。最近味の濃い燗酒ばっか飲んでたけど、やっぱり吟醸はうまいな純米吟醸伯楽星

  • 役には立たない

    ポールクルーグマンの「ミクロ経済学」という本が面白い。経済学の教科書なのだが、実例として、自分の身の回りで頻繁に起こるような出来事を取り上げており、ふとした拍子に「あ、いま自分がやっていることは、あの教科書の内容でいうと、こういう風に説明できるな」と、自然に頭の中で浮かんでくる。とてもわかりやすい上に、面白い。で、ありながら脱線するわけでもなく、基本的なことからきっちりと教えてくれる。良い教科書ってのは、こういう本のことを言うんだろうな、と思う。どこぞの誰かが言っていたが「知識というのは、単なる情報の寄せ集めではなく、体系化されたもののこと」だそうな。情報というのは無限に存在する。例えば、物の値段。一つ百円かもしれないし、二gで九千ドル、富士山の山頂では木の葉三枚で買えるかもしれないし、あるいは引き取ることで逆...役には立たない

  • 買物しようと町まで、出かけたら2

    厄介事はまだまだ終わらない。車が故障して日産サティオ島根邑智支店に連絡した際、故障した車は、農協の共済に入っていたために、修理費用がいくらか降りるかもしれない、という話があった。月曜日に、その件で農協から電話がかかってきたのだが、おかしなことを言ってきた。「JAFにかかった費用なのですが、農協の共済では面倒を見られません」そもそも、JAFの費用が共済で降りることは知らなかったので(前回JAF読んだときにはそんな話聞かなかったし)、これはあてにしてなかったことなのだが。しかし、共済で面倒を見られない理由、というのが納得できない。「JAFを呼ぶ際に、農協の共済を通してではなく、お客様が直接JAFを呼んでしまったので、こちらでは面倒を見られない」とか。頭おかしいんじゃないか?車故障したら、ふつう、まずJAFに電話する...買物しようと町まで、出かけたら2

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