役には立たない
ポールクルーグマンの「ミクロ経済学」という本が面白い。経済学の教科書なのだが、実例として、自分の身の回りで頻繁に起こるような出来事を取り上げており、ふとした拍子に「あ、いま自分がやっていることは、あの教科書の内容でいうと、こういう風に説明できるな」と、自然に頭の中で浮かんでくる。とてもわかりやすい上に、面白い。で、ありながら脱線するわけでもなく、基本的なことからきっちりと教えてくれる。良い教科書ってのは、こういう本のことを言うんだろうな、と思う。どこぞの誰かが言っていたが「知識というのは、単なる情報の寄せ集めではなく、体系化されたもののこと」だそうな。情報というのは無限に存在する。例えば、物の値段。一つ百円かもしれないし、二gで九千ドル、富士山の山頂では木の葉三枚で買えるかもしれないし、あるいは引き取ることで逆...役には立たない
2013/11/30 18:11