二次創作―小説 の話①

二次創作、というものを知ったのは、私が中学生の時だ。 当時大人気だった『テニスの王子様』、その作品きってのカリスマキャラ跡部様に狂った。その当時はまだ「萌え」という言葉がオタク用語としての地位を確立しておらず、跡部様を見る度その格好良さに悶え、泣き、叫び、のたうち回った私がその感情につけた名前はズバリ「恋」だった。 恋。二次元のキャラクターに恋。あの時の私は、跡部様が居れば生きていけると真剣に…

額紫陽花

プレバトという番組の、俳句のコーナーが大好きだ。テレビの前で芸能人達の俳句を笑ったり、はたまた感嘆したり、いっちょ前に批評などしてみたりする楽しみもさることながら、夏井いつき先生の辛口指導が良い。下手な俳句は下手なりに愛情を込めて添削されるし、上級者の俳句には敬意を払っているようにすら感じる。夏井先生は、日本語が愛おしくて仕方ないのだろう。以前の「紫陽花」の題目を受けて、私も一句…