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hinajiro なんちゃって Critic https://blog.goo.ne.jp/hinajiro23

本や映画についての感想です。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

hinajiro
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2012/06/10

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  • The Maid by Nita Prose

    通勤など移動中に簡単に耳読書のできそうな作品として選んで正解でした。軽く読めるチャーミングな作品でした。7outof10これは一応ミステリーのカテゴリーみたいなんですが、それで思い出したのが、私がよく言っているchiclitというジャンル、なかなか発音が悪くて伝わらないのですが、そもそも良くない表現になっているそうです。女性をチックと呼ぶことがもう差別なので使ってはいけないそうです。気をつけなければいけません。TheMaidbyNitaProse

  • 迷宮

    清水義範作品です。彼の「言葉」をテーマにした作品群がとても好きでしたが、そういえば長編はそんなに好きではなかったかもと思い出しました。この作品も悪くはないですが、私の好きな彼の作品とは違う種類のものでした。清水義範ならではの面白さが見受けられないというか。6outof10それにしても日本語だと本ってすぐ読み終わってしまうものですねぇ30年くらいぶりに清水義範を読んだので、懐かしいついでに同時期によく読んでた作家を紹介夏目漱石太宰治遠藤周作宮本輝沢木耕太郎連城三紀彦清水義範岡嶋二人群ようこ原田宗典悪童日記を中心に海外作品を少々なんかこんなラインナップだったような、、、この頃は作家で本を選んでいたみたいですね。その他に吉本ばななや宮部みゆき、村上春樹などの人気作家も大体読んでいたかな。わー……今検索した感じだ...迷宮

  • 嫌いなら呼ぶなよ

    昔ならエッセイに書かれていそうな文章が小説の形で出されて、最近の人気ジャンルとなっているのはこの子たち(作者のこと言ってます)が先駆けだったのではないかな。20年遅れて初めて綿矢りさの作品を読みました。とても読みやすくて、最初から最後まで楽しみました。ただ、この作品のみならず最近日本で人気のあった作品群を読んでて思うことは、お金を出して買って読みたい本じゃないかもなぁということです。子供の頃から本に関してだけは金額を気にすることなく読みたいものを購入してきていますが、ここのところ日本の本を読む度そういう気持ちを持ち始めました。面白いと思うことと価値があると思うことが乖離するってどういうことでしょうね。少額なのに、、、7outof10この作品も8月に英訳されて発売されるみたいです。嫌いなら呼ぶなよ

  • 映画 The sinners

    話題の映画を観てきました。娘に誘われるまで知らなかったのですが、トレイラーを観たらすごく面白そう。なんといってもゾンビ映画は結構好きだし〜、、、と思ってたら、退治するのにニンニクや杭を用意して夜明けまでの辛抱って言ってる、、、ヴァンパイアなんですってよとにかくメインの出演者全員が素晴らしい演技をする役者揃い。中でも歌手を目指すサミーという若者の演技と歌声が最高でした。ホラー・アクションにミュージカル要素もあり、全編通してブルースを中心とした音楽がすごく良かったです。そうそう、サミーの他にもアイリッシュvampireの歌と踊りも良かったですよー、「PrivatePeaceful」の主役の男の子がすっかりいい味のある役者さんに成長していました。役者の演技も最高、脚本もテンポも良いし、音楽も素晴らしい。何の問題...映画Thesinners

  • Tom Lake

    昔舞台女優だった母親。有名映画俳優と恋愛時代もあった彼女がどういった経緯でさくらんぼ農場の奥さんになったのか。大人になった娘たちにせがまれて話す青春時代の思い出話に、現在の娘たちとの関係、夫婦とは、家族とは、自分にとって大事なこととは何か、そんなことが織り交ぜられた物語。何にも考えずにほんわか聴いていられる作品。7outof10TomLake

  • The Nickel Boys

    なかなか入り込めませんでした。内容も衝撃的だし主人公も徹底したナイーブさも強さになる魅力のある少年。けれども文章や表現に惹かれる面がないというか、、、、5outof10移動中の聴き読みに向いてなかったせいかもTheNickelBoys

  • Playdate

    Netflixで新しく始まるドラマTheStolenGirlのトレーラーが面白そうだったので、その原作をオーディオだけで読みました。娘が放課後に友達の家に遊びに行きたいというので許したらそのまま連れ去られた話。とてつもなくダラダラ長くてつまらなかったです。4outof10久しぶりに時間の無駄を感じた読書体験でした。これは早くも今年のワーストブックになる気がします。Playdate

  • Tomorrow and Tomorrow and Tomorrow

    大人気作品でたくさんの良いレビューを読んで私も興味を持っていたのですが、この作家の作品はどうしても私の好みではないようです。以前に読んだThestoriedlifeofA.J.Fikryも全然良いと思わなかったので、この本を購入後に同じ作家と気づいて不安になっていたのですが案の定です。ストーリー自体は悪くはないのですが、文章に全く魅力を感じない事が1番の理由で、それから、とってつけたように人種問題、移民問題、LGBTQ、DVなど全部入れ込んでくるところとか、色々苦手です。6outof10そうは言っても、繊細な主人公2人の感情の動きに関する描写はとても優れていると思いました。TomorrowandTomorrowandTomorrow

  • Good Material

    珍しくchiclitです。なんというか宣伝ぶりがすごかったので思わず手に取りました。4年半お付き合いし同棲もしていた彼女にフラれた男が引きずりに引きずりまくって、延々とグチグチ言っている日記な、の、で、す、が、すっごく面白かったです。主人公アンディは自分がなぜフラれたのかがわからないのでなかなか吹っ切れないのですが、読者のこっちは「いや、わかるよ!まだ5ページくらいしかあんたのこと知らないけど、フラれた理由、わかります!」ってくらいの発言(?)の連続。で、ずっと色々考えてるうちに「そもそも彼女がなぜ俺のことを好きになったのかがわからない」と言い出し、「そうそう、そっちだよ、私もわかんないのは」という具合に、なかなか出だしからハマって、ちょいちょい笑いながら読みました。失恋した時についついやってしまうことや...GoodMaterial

  • ギリシャの島でのホリデーで読む本

    来月3泊4日のホテルでまったりするホリデーに出かけます。それで「ホリデーにぴったりの本」を検索したのですが、ロマンスものばかりが上がってきて残念ながらこれというものがなかなか見つかりません。考えに考えあぐねた結果、以下の本を持って行こうと思っています。OutlinebyRachelCusk前からwishlistに入っていた作品。kindleが偶然安くなっていたので飛びつきました。ギリシャが舞台っぽいので良いのでは?とは思ってるのですが、ちょっと小難しそうではあります。だけど携帯のバッテリー問題も考えて、電子ではなく本を持って行きたい。もうこの際定価ででも良いから書店で自分の気にいるカバーを見つけて、TheTalentedMr.RipleybyPatriciaHighsmithを買うのも良いんじゃないかな〜...ギリシャの島でのホリデーで読む本

  • The Pull of the Stars

    私の本の選び方なのですが、主にレビューを読んで気に入ったものや、書店で表紙に惹かれたもの、地下鉄駅のポスターが目にとまったものなどを次々にAmazonのwishlistに放り込んでいき、格安になった時にKindleを購入、もしくはチャリティーショップにふらっと寄った時にリストに入っている本に遭遇したら即買い、という感じです。買った後もそのままKindleに溜め込み、オーディオブックの手に入り具合で読み始めるという風にしているので、実際読む頃にはテーマや内容を覚えていない状態だったりします。しかも改めてあらすじを確認もせず読み始めてしまうのです。そんなわけで悪いタイミングで読んでしまった本が結構あります。最近では「ベジタリアン」がその最たるものだったのですが、そもそも明るくハッピーな本を好んで選んでいないの...ThePulloftheStars

  • The picture of Dorian Gray

    オスカー・ワイルドの作品。私は映画「ワイルド」が大好きで何度も観ているので、オスカー・ワイルドの事は詳しく知ってはいたのですが、彼の作品は児童文学しか読んでいなかったようです。私の初のワイルド作品はイギリスの童話集にあった「幸せの王子」(私の絵本ではこのタイトルだったはず)。大好きでした。それから少し大きくなってから読んだ「ナイチンゲール」鳥の話ですね、こちらも大好き。大人になってから「わがままな巨人」、どっちの言語で読んだか記憶にないけど多分英語かな?これも好き。そして「ドリアン・グレイの肖像」。期待以上に面白かったです。内容も非常に興味深く、登場人物もそれぞれのキャラクターがユニークで、彼らの主張の激しい語りも色々含みがあって面白い。ドラマチックでテンポ良く話も進むので、先が気になりあっという間に読了...ThepictureofDorianGray

  • 一人称単数

    すっかり忘れてたけど、2023年に帰国した際に購入して読んだ久しぶりの村上春樹。実は20代の頃は村上春樹をたっくさん読んでた私。そして村上春樹好きの男は自分の事が何よりも大好きで酔いしれがちだから気をつけた方が良いという考えを確立?させていた。それはさておき、最後に読んだのは「海辺のカフカ」かも?というくらい遠ざかっていたんですね、特に理由はないけれど、多分ねじまき鳥からあまりわからなくなってきてカフカで(村上春樹を)諦めたんじゃないだろうかしらん。久しぶりに読んでやっぱり彼の文章とその世界観は好きだなぁと思いました。特に猿の話が好きでした。ちなみにですけど、本当に好きでいっぱい読んでたのですが、村上春樹は一冊も所有していないという不思議。もしかしたらスプートニクのハードカバーが実家にあるかもしれませんが...一人称単数

  • Lessons in Chemistry

    発売当時から読みたかった人気作品。Kindleもなかなか安くならずようやく図書館で借りることができました。評判通り面白くてページターナーでした。テーマもしっかりしているし登場人物のキャラもブレることなく安定している良い作品。8outof10娯楽作品として成功しているけど、こんなにも嫌な事を言ったりやったりする嫌な奴が大勢登場するのもどうかとは思いました。ちょっとやりすぎかな?と私的には思うけれど、そういった批判は特になく、デビュー作がここまで話題になったのだから大したものです。英語も簡単だし、連ドラ見てるような感覚で楽しく読める作品です。LessonsinChemistry

  • Study for Obedience

    表紙買いだったのですが、相変わらずブッカーノミネート作品には苦労させられます。もうなんのことやらさっぱりで、色々な意味で恐怖だけは伝わってくる作品でした。語り手の言いたいことも気持ちもわからないでもないし、共感できるところもいくつもあるにも関わらず、一体何なのこの作品?!って感じです。オーディオブックは作家本人の朗読で、そうじゃないと真意は伝わらないでしょうね、正しい選択でしょう、とは思うのですが、ホント何を読まされているんだろうの連続。一応最後までは読んで、わけはわからないけどもう一度読むのはしんどすぎるのでレビューをいくつか読んだけれど、そちらもさっぱりわからない。シロウト受けする作品ではないとみた!本を読んで分析したり評論を書く事を生業としている人達の間だけで評価されてる作品ではないのかなぁ、、、、...StudyforObedience

  • 大都会の映画館がほぼ貸し切りなのには理由がある

    ABetterManというロビー・ウイリアムの映画を観ました。全くファンではありませんが、私が移住した頃の大スターだったし、主人公が何故か猿というのが面白いと思ったんですが、、、、今世紀最大の駄作なのでは?という感想であります。「そもそも何故観たいと思ったのか?」と周りの人間全員に言われました。誰から観ても明らかに面白くなさそうなのだそうです(笑)ストーリーはほんっとに面白くないのですが、特撮の技術は悪くなかったので、2outof10座り心地の良いソファーシートとサイドテーブルのある映画館で、封切り直後なのに貸切状態で観てきました。大都会の映画館がほぼ貸し切りなのには理由がある

  • おいしいごはんが食べられますように

    友達が読んでモヤモヤしたみたいで、何度か話題にしてたので読んでみました。こういうのが小説として出版されて評価される時代なんだなーというのが私の感想です。それなりに面白かったです。7outof10英語で出版されたらどういう評価がされるのかが楽しみですね。おいしいごはんが食べられますように

  • Before the coffee gets cold

    「コーヒーが冷めないうちに」の英語版。こちらでも数年前に大人気で、たくさんの本好きもそうでもない人も読んだ作品なのですが、、、、これは好きじゃないですね。感動を狙って書かれているだけで、設定もエピソードも何にも新しくないし、とにかく内容がうっすいし浅い。5outof10先日ふらっと入った書店は大々的に「変な絵」を宣伝していました。「変な家」とセットでいつか読んでみようかとは思っています。そういえばすっかり忘れていたけれど、これから英語版が出版されると話題になっている別の日本の本も日本語で読んだので次に記録します。最近は韓国や日本の本が大人気です。Beforethecoffeegetscold

  • A Man

    平野啓一郎の「ある男」を英語訳で読みました。何かの作品がドラマになっていて、この作家が好みの様な気がすると思って購入したのですが、自分の勘は間違いないと確信しました。すっごい良かったです。映画化もされて話題にもなっていた様ですが、この原作の良さって映像で表現し切れるかな?とちょっと不安に思うくらい細かいところまで響いてきました。ま、読んだタイミング的なものもあるのでしょうけど。10outof10オーディオブックも良かったです。日本人の方の朗読で、英語になんの問題もなく非常に聞き取りやすいのに、でも確実に日本人だとわかる発音なんですよ、どういった経歴なんでしょうね、なんか不思議体験でした。またしても投げ出した本もありました。これまたずっと読みたくて仕方なかったOnehundredyearsofSolitud...AMan

  • The Vegetarian

    全体を通してとても繊細な描写が秀逸な作品。3つの短編の中で別の人物の視点から1人の女性が描かれているのだけれど、それぞれが違った質感を持っているというか、、、別の媒体から吸収している様な、、、一作目は乾いた紙の鉛筆画が何枚も続く感じで、2作目はそれにちょっとだけ色が入って動き出して湿り気を帯はじめて、3作目は肉がつき始めて3Dだけれど色合いが昭和のドラマの様な感じ。主人公女性は食べることを拒否して痩せ細っていくのに、肉付き出したという表現があまりにも相反しているけれど、そんな印象の作品。ただ、テーマもメッセージもしっかりしていて良作なのは充分わかるのだけど、好きではなく個人的な理由で「読みたくなかった」作品でした。7outof10TheVegetarian

  • ロシア文学は英語で読まなくて良いのでは?

    年明け早々自身のブログに全くアクセスできずにいました。今日ようやくできました。みんなができないのかと思いきや、アクセスできる方もいたようで、この2週間訪問者数も閲覧数もなんなら通常より多いくらいだったようです。そしてその間、2冊の本を投げ出しました。一つは、以前からずっと読みたいと思っていたTheMasterandMargaritaです。黄色と赤の表紙に黒猫という表紙に一目惚れしていたのですが、もう、何が何だかチンプンカンプン。登場人物の名前が一向に覚えられないので、簡単に見える会話文すら頭に入ってこないのであります。そして最悪なのが、せっかく買ったオーディオブックとようやく手に入れた本の英訳が微妙に違っていて、これが思いの外併せ読むのが難しい。こんなことってある?ebookを探してダウンロードしてもオー...ロシア文学は英語で読まなくて良いのでは?

  • 2025年に読む予定の作品リスト

    ずっと気になっていたTheMasterandMargaritaを読み始めています。なぜかリストから漏れてしまっていた。2025年に読む予定の作品リスト

  • Bewilderment

    とても良いレビューを読んで興味を持った本なのですが、タイトルの意味もわからず、その後本の紹介文やあらすじなどを読んで完全に勘違いして手にしてしまった作品。こんな骨太な作品で、苦しく辛い読書時間を過ごすことになるとは……あの広告というか紹介文ダメじゃないかなー、なんか本来のテーマや作者のメッセージとかけ離れてるような気がする。というわけで、私もここでこんな話です、って中途半端には書けないくらいの深い深い(これ便利な言葉)内容でして、読むために相当な覚悟を必要とします。7outof10作品の良し悪しではなく、太刀打ちできないくらい難解だったという意味でこの評価。良い作品には間違いないし、多くの人に読んでほしいとは思うので、日本語訳での読書もおすすめ。ただし繰り返しにはなりますが、心の準備と覚悟を決めてじっくり...Bewilderment

  • お探し物は図書室まで

    たまにはこういうほんわか系も良いですね。9outof10普段読まない分新鮮でしたし、癒されました。減点は、各作品の主人公が似たような性格をしていることです。みんな素直で感受性が高い。キャラを立たせるために躍起にならないという意味では逆に好きかもしれないですが、それにしてもちょっと気になりました。お探し物は図書室まで

  • Yellow Wallpaper

    産後鬱になった女性の日記として書かれたホラー。日記を書いている女性のワードセンスが魅力的。7outof10設定が産後鬱への理解度が薄い時代であり、女性が抑圧された時代であるため、ショートストーリーでありながらフェミニズムなどについて多く語られた有名作品です。英語と日本語の両方を読みました。YellowWallpaper

  • Color Purple

    これまでにたくさんの黒人差別を扱った作品を読んできましたが、一番有名なのでは?と思っていたこの作品は読まずにきてました。今でこそ差別を扱った作品は飽和状態ですが、この作品が出版された頃にこの内容とあれば相当前衛的であっただろうと思います。予想と違い人種差別よりも女性差別に重点が置かれています。それも背景には人種差別があってのことではあるのでしょうけど。私が1番興味深く読んだ点は、アフリカの黒人から見たアメリカの黒人に対する感情について描かれているところです。そういえば今までに読んだことも聞いたこともなかったような気がします。アフリカの話、アメリカの話、イギリスの話、それぞれをたくさん読んだことがあるけれど、この時代に一つの作品に含まれているということが、この作家の視野の広さや経験に基づいていることを表して...ColorPurple

  • 映画 Wicked

    映画館に観に行きました。Amazonプライムに入っていると、月に2枚安い映画のチケットが買えるらしいです。評判通りとても良かったです。アリアナグランデ出演のファンタジーでしょ?なんて思ってる方、良かったですよー、彼女。とにかく可愛いですし、演技も歌も上手。主人公の歌声が見た目のイメージでドスの効いた感じかと想像していたのですが、意外と可愛らしい。それでいてパワフルで、ラストのシーンが特にですがど迫力でした。なんならウエストエンドのミュージカルより好きかも。けど続きは来年の今頃なんだそうです。なんか冷めますねぇ。4outof5鑑賞後に「王子がややおじさんだけどカッコいいよね」と言った私に、「Bridgertonのアンソニーだと気づいてなかったのね、やっぱり」と娘。近頃ホント人の顔が覚えられません。映画Wicked

  • Under the Whispering Door

    死後の世界を描いた物語。設定的には別作品でいうと「MidnightLibrary」というよりはどちらかというと「死役所」に似た感じです。こちらは役所ではなくティーショップです。設定も良いですし、扱ってるテーマも良く非常に読みやすい悪くない作品なのですが、あんまり好みの作品ではないです。ちょっとユーモアのセンスがダサいというか子供っぽいと感じちゃって。6outof10気づかなかったのですが、前にも同じ作家の人気作品を何の理由もなく投げ出しています。タイプじゃないんでしょうね。今回は娘が友達から貰ったので本棚に入っていました。せっかく読み終わっても手放すわけにもいかず、本棚のスペース作りにはなりませんでした、残念。近いうち読む予定の本も、同じ作家の別の作品を以前に読んでそれほど好きじゃなかったのに気づかず買っ...UndertheWhisperingDoor

  • The Haunting Season

    表紙買いしたホラー短編集。ハロウィンの少し前から気分を出そうと思って読み始めました。8作品入っているのですが、前半数話全部がhauntedhouseの話で、いくらゴシックスリラーが好きでもそればかりが続くと楽しめないことがわかり、これは失敗したと思ったのですが、それぞれ違いもあって最終的にはこれはこれで良いのだなーと思いました。レビューを読むとほとんどの人が当たり外れがあるといったことを書いていて、確かにその通りなのだけれど、みなさんバラバラで好みのホラーってそれぞれ違うんだなーという印象でした。今日は私が最も印象的だった作品について書こうと思います。CONFINEMENTこの作品集の中で私が一番怖くて夜寝る前に読むのをやめて昼間の明るい時間に読み直した作品。主人公が産後鬱な話。タイトルがまた良い。隔離(...TheHauntingSeason

  • The House on Half Moon Street

    ずいぶん前にチャリティーショップで娘が選んだMurdermystery。本人はすっかり忘れて読みそうもないので私が読みました。とても簡単だし、スピード感も良いし、ページターナー。オーディオも聴きやすいので、一気に読み終わりました。主人公がちょっと特徴的なところが魅力。7outof10TheHouseonHalfMoonStreet

  • Conversations with Friends

    「NormalPeople」がとても好きだったので、同じ作家の作品も読んでみました。タイトルから作家のちょっと変わった視点からの登場人物それぞれの思想や行動、人間関係の機微なんかを楽しめる作品を期待していたのですが、残念ながら思ったほどソープオペラの域を超えていなかった気がして残念に思いました。それでも登場人物それぞれの描き方が際立っているとは思ったので、まあまあの評価7outof10数年前にドラマ化されていたので、読後に映像を部分的に観てみました。キャストは主人公フランシスと不倫相手のニックはびっくりするくらいイメージ通り。ニックはテイラースウィフトの元カレで有名なんだそうです。できればアイリッシュ俳優たちをもっと起用してアイルランドの雰囲気をもっと出して欲しかったし、内容的に美しいラブストーリーに仕立...ConversationswithFriends

  • GRIEF IS THE THING WITH FEATHERS

    散文詩!!前々から薄々気づいてはいたけれど、この形式で書かれた作品、多分この世に存在する全ての作品に対する理解能力ゼロなんだと思います、私は。妻を亡くしてうちひしがれている男と息子たちの元に、カラスが母親がわりにお世話にやってくる話だという情報で読み出した気がするのだけど、どうなんだろう?娘が大学で読んだのだと思いますが、薄っぺらいので迂闊に手を出したら手に負える代物ではなかったので、評価はなしGRIEFISTHETHINGWITHFEATHERS

  • The Sense of an Ending

    老齢にさしかかった男があることをきっかけに学生時代の恋愛を振り返ることになる。一つの事象については、自分の記憶、周囲の人間の記憶、そして事実、それぞれが違っていたりする。自分の記憶さえ、本物か、途中で作り替えたものか、それだって無意識でか、意識的にか。なんかそういうことを考えさせられる作品。8outof10ブッカー賞なので硬派すぎるかと構えたけれど意外と読みやすいTheSenseofanEnding

  • The Noise of the Time

    憧れのジュリアンバーンズを読みました。今年初めに読み、とても気に入ったのでしっかり感想を書きたいと思い後回しにしてしまいましたが、もう簡単にあげてしまいます。スターリンにより芸術が政治に酷い干渉をされていた時代のソ連で、もがき苦しんだ作曲家ショスタコヴィッチの物語。世界史を知らない私はかなり時間をかけて歴史について調べながら読むことにはなってしまいましたが、作者の文章がやっぱり好みなのでギブアップすることなく楽しむことができました。読みながら気持ちが昂っているので、ショスタコヴィッチの曲を聴きながら読書をしようじゃないの!と思いましたが、全然読書には向いていない曲ばかりです。こんなに苦しんで生み出した彼の作品ははどれも難しすぎて全く好きになれないのが残念でなりません。けれど、世間では今もなおあまり良くは言...TheNoiseoftheTime

  • There ‘s No Such Thing as an Easy Job

    こちら原作が日本語の作品ですが、何年か前に書店で平台になっていたのを見つけてタイトルにとても魅かれて買いました。ところがなかなか進まず、この数年何度も最初から読み直しては同じところで放り出すのを繰り返しましたが、ようやくオーディオブックを手に入れたので再度読み始めたら、面白くて一気に読み終えることができました。主人公がテンプで経験する5つの仕事内容もちょっと変わっていて興味深いし、なんといっても主人公のキャラが他にない魅力を持っていて面白い。タイトルに魅かれて出会った本であるのに、想像していたものと全然違って逆に読後はタイトルにややモヤモヤしないでもない不思議な感覚。よく見ると表紙も良くないような……9outof10やっぱり自分が書店で興味を惹かれて手に取った本は、他の人のレビューを見て読む本より読後感が...There‘sNoSuchThingasanEasyJob

  • The Dancing Tree

    1518年にフランスはストラスブルグで起こった「踊り病」というのを知っていますか?1人の女性が急に街中で何日も何日も狂ったように踊り続け、それが伝染病のように広がり最終的には400人が何週にも渡り踊り続けたという現象。死者まで出た騒ぎだったので疫病扱いだったとか。原因はいまだにわからないままで、ライ麦に含まれている何らかの菌により引き起こったという話があったり、ストレス性集団ヒステリーという説があったり。その時のストラスブルグを舞台にした物語なのですが、その歴史を知らずにファンタジーがかったドラマとして読み終わってあとがきで史実と知ってビックリ。完全なる表紙買いの一冊だったのにとてもドラマチックで続きが気になるページターナーな作品でした。7outof10TheDancingTree

  • Breakfast at Tiffany’s

    言わずと知れた名作ですがこれまで未読で、人気のヘップバーン主演の映画も観たことがありませんでした。息子からのクリスマスプレゼントが図書券だったので、せっかくなので贅沢にペンギンの布のカバーシリーズの本を買おうと思い、半年間悩み抜いて一冊はこの本にしました。中編小説なのであっという間に読み終わって、「すっごく良い作品!」としばらく浸るのですが、いざレビューを書こうとなると何にも思い浮かばない。オーディオブックもとても聴きやすく良かったし、何より手のひらサイズの布カバーの手触りの良さ!9outof10数年前に村上春樹の翻訳本が出たそうで、それきっかけで読んだ方も多いと思いますが、英文で読んでも確かに村上春樹っぽさを感じます。特に語り手が村上小説に出てくる主人公タイプ。私も翻訳本も読んでみたいですね。BreakfastatTiffany’s

  • Pig Heart Boy

    続けての児童書ですが、こちらはもう20年前から読みたくてwishlistに入れていた作品。なかなか安価で手に入らずひたすら待っていたのですが、先日遠出して行ったブックカフェの帰りにふらっと立ち寄った古本屋?みたいなところの外ワゴンに投げ売りになっているのを見つけました。雨なのに外に出してるんだからよっぽど処分したかったんだと思います。こういうことって時々あるんですよね〜、30pだったかな?心臓の悪い13歳の少年が豚の心臓を移植する話です。リスク、モラル、人々の好奇の目、学校での人間関係、色々な問題と闘わないといけないのですが、この少年も両親もとっても深みのあるキャラクターに描かれていて良い作品でした。オーディオブックもとても聴きやすくお勧めです。8outof10私には臓器移植は身近な問題ですし、苦しんでい...PigHeartBoy

  • The Little Match Girl Strikes Back

    児童書とは知らずに買ってしまった作品。学校の課題図書的には良いかもしれないけど、今の私が読んで面白いと思えるものではなかった。5outof10TheLittleMatchGirlStrikesBack

  • On Earth We’re Briefly Gorgeous

    タイトルを入力するにあたって、ゴージャスのスペルがわからないというショック、、、母親に虐待を受けてきた男性が大人になってから母親にあてて書いた手紙の形の小説。テーマ的にとても興味深いと思い、長い間読みたいと思っていたのですが、正直全く手に負えませんでした。原因の一つは、ベトナム移民の話が続いてしまったこと。少し前にWanderingSoulsを読んでいたので食傷気味。二つ目はこれが最も大きな要因なのですが、作家が本業詩人なため文章が抽象的だったり抒情詩的だったりと分かりづらかったため。あとは色々な問題が盛り込まれていて頭がパンクしそうだったというか、、、これがフィクションなら文句を言っても良いだろうけど、ほぼ自伝的なものなので不満を訴えるのもお門違いなんですが。とにかく難しくて難しくてお手上げだったので、...OnEarthWe’reBrieflyGorgeous

  • おしゃべりフランス料理考

    なだいなだの大昔の作品。フランスで食の街と呼ばれるリヨンに旅行に行くと話したら友達が貸してくれた年代物の作品。なだいなだの作品は子供の時に好んで読んでいた記憶があり、今リストを見ても中高生の私が一体何をどう気に入って読んでいたのかさっぱり思い出せないのですが、根本的な文体の好みは変わっていないのでしょうね、とても好きな感じの作品でサラッと読めました。なだいなだは奥さんがフランス人で、この本でも日本でいかにしてフランスの家庭料理を作るのかの苦労話をしています。そしてどちらかというと私達がイメージしている高級でおしゃれなフランス料理よりももっと家庭的なお料理について語っています。私が今回訪れたリヨンは、偶然にもブションと呼ばれるフランスの家庭料理を振る舞うお店が有名な街。フランスのワインはこの地方のRhône...おしゃべりフランス料理考

  • フランスふらふら一人旅

    ここ数年モダンアートの美術館のメンバーになって、オノヨウコ展や草間彌生なんかを観てきたのですが、やっぱり自分はクラシックの方が好きだと改めて実感し、今年はナショナルギャラリーのメンバーになりました。来週からゴッホ展が始まりますし、来月にはパリに行ってオルセーに行く予定もあります。するとどういうわけか偶然にも友達からこの本が回っていくるという不思議。来月の旅行はまさにモネの家と庭に行くのが一番の目的なのですから、驚いてしまいます。こちらの本は美大で西洋美術史を学んだ漫画家さんが大好きなモネの足跡を追った旅をするというもの。漫画です。作者の情熱が100%で伝わってくるのですが、それでいて情報もきちんとわかりやすくまとめてある良作でした。旅の参考にさせてもらえそうです。つい最近知り合った方と絵画の話で盛り上がり...フランスふらふら一人旅

  • Alone on a wide wide sea

    6outof10Aloneonawidewidesea

  • 成瀬は天下を取りにいく

    先日日本から来た友人が「すぐに読めちゃうから、わたしの滞在中に読んじゃいなよ」と期間限定で貸してくれた。表紙にもタイトルにも全然興味が持てなかったので、「忙しいから無理かも」とやわらかく?断ったのだけど、なかなか強く推してくる。そんなわけで結局読んだんですけど、これって大人の読む本じゃなくない?ってのが私の感想であります。面白かったですよ、充分。ただ中高生対象としてマーケティングした方がいいのでは?と思った次第であります。さて、なぜ私の友人が強く薦めてきたのかといいますと、同様に、一般が読むものとして売られていて、しかも本屋大賞なのにこの内容というのが引っかかって、私にも確認したかったらしい。彼女の場合は中学生の娘がいるのでちょうど良かったけれど。私は本屋大賞がどういう賞なのか知らないですけど、なんとなく...成瀬は天下を取りにいく

  • The Tree

    5outof10TheTree

  • Kindred

    現代に生きる黒人女性が、奴隷時代のアメリカ南部にタイムスリップしてしまい過酷な体験をしながらも、自分の尊厳を保ち闘い続ける物語。主人公はずっと過去にとどまるのではなく、何度も行ったり来たりを繰り返します。その理由がなんとも理不尽。作者の描写の為せる技か、追体験をしてるような感じで読み進めていけるほどの臨場感に溢れる作品でした。8outof10同作家の作品は以前にBloodChildを読んでいるのですが、あまりに斬新な設定とメッセージ性に衝撃を受けたものです。それに比べると、もちろん人種差別、女性蔑視とたくさんの問題を考えさせられる内容となっていますが、エンタメ性の高い作品に感じたところが意外でした。ただ、映像化もされたようですが、創作側がエンタメに舵を切りすぎたのか失敗に終わったみたいです。私もトレーラー...Kindred

  • I Capture the Castle

    なぜに私のwishlistに入っていたのか謎にも程があるクラシックYA。悪くはないけど、何の感想もないかも、、、6outof10ICapturetheCastle

  • Murder on the Orient Express

    ついにアガサ・クリスティを読むことにしたのですが、大失敗しました。登場人物が多い、しかも外国人が多い、そして密室殺人であるのだから建物の構造なんかも推理の重要な鍵になってくる、それ全てをわかっていながらオーディオブックで読み進めたこと無茶だった!ケネスブラナーが読むオーディオブックもですね、張り切って色々なアクセントで読むもんだから聴き取りづらくて余計にわからない。しかもあまり集中できない環境での耳読書だったので、誰が誰なのか混乱することも多々あり、結果一人一人の証言や推理の進み具合の情報が飛び飛びになったまま犯人と最終的なトリックはわかってしまうという、なんともネタバレを読んだだけと同じ感じになってしまいました。なので評価はなし。MurderontheOrientExpress

  • Wandering Souls

    ベトナム戦争直後に政治的理由のため出国を決意したベトナム人家族の物語。タイトルが素晴らしい。wanderingsoulsoperationというアメリカ軍が仕掛けた姑息な心理作戦からとっているのだが、作品の内容と色々な意味で合っていてグッとくる。構成もなかなかオリジナリティがあるし、内容的にも非常に興味深いのだが、若い作家にありがちな酔いしれた文章が苦手だった。7outof10WanderingSouls

  • The Giver of Stars

    女性軽視と人種差別の激しいケンタッキーで、馬に本を乗せて運ぶ移動図書館(PackHorseLibrary)の一員として山々を行く女性たちを描いた小説。PackHorseLibratyprojectは、大恐慌時代にファーストレディエレノア・ルーズベルトを中心に、国内でも特に識字率の低い地域で少しでも多くの人々が本を楽しむことができるよう推進されたプロジェクトで、この作品は実話を元に描かれています。とても良い作品でした。8outof10そういえば今急に思い出したけれど、私の田舎でも昔移動図書がありました。街から遠い家の前にVanが来ていたなぁ。TheGiverofStars

  • Small Things like These

    これこれ、こういう作品が好きなのよ、私は。静かで淡々としているけれどテーマがしっかりしていてグワっと掴まれる感じ。こういうのを主に読んでいたいのに、ついついフラフラしてしまうんだよなぁ…と自分の読書スタイルを今一度見直したくなった作品。9outof10減点はこれって短編小説じゃない?ってくらい短いのに結構まともな金額で売られているため。表題作にして、他複数の作品と短編集として出して欲しかったかも。アイルランドのマグダレンランドリーが関わってくる話なので、事前にそういった背景を知識として知っておく方が良いでしょう。正直書かれている英語表現も難しいです。余談ですが、このテーマに関しては、私の大好きな(衝撃を受けた、が正しい表現)映画「マグダレンシスターズ」や大好きなクーガン作品「フィロミーナ」なども参考になり...SmallThingslikeThese

  • 10 minutes 38 seconds in this strange world

    娘のお勧めで読んだけど、全然楽しめなかった作品。前半は良いのだけれど、後半がつまらな過ぎて、、、ただ読みやすい(オーディオブックも非常に聴きやすい)だけで特に文章にも魅力を感じなかったので、人気作家のようだし彼女の他の作品には興味があったのだけれど今後この作家の作品を読むことはないかも。4outof1010minutes38secondsinthisstrangeworld

  • My Year of Rest and Relaxation

    しばらくの間何もせず「冬眠」のようにただひたすら寝て暮らす決意をした女性の話。いやー、何とも不思議な話でした、どう感想をもっていいやら。最近読んだ本の中ではかなり薄いですし、文字も大きく、内容の割にはテンポも良いのですが、決して簡単ではありませんでした。7outof10設定的にはただただ羨ましいとか思っちゃう。私もしばらく寝てるだけの生活がしたい!なんなら主人公は薬に頼っているけど、私なら薬も要らずにひたすら寝ることができるんだけどなぁ。MyYearofRestandRelaxation

  • 2024年に読む予定の本リスト

    目標は24冊です。すでに手元にある本の一部だけでこんなにもあって、新たに次々と読みたい本が出てくるだろうから、24冊全部はリストにあげてはいません。クリスマスにもらったブックバウチャーで3冊購入予定の本もあるし、なんと今日もずっと読みたいと思っていた本が我が家に転がり込んできました。今年は「読んで手放す」つもりで読む本はリストに入れてないので、本棚は溢れたままでしょう。さて、眺めてばかりいず、読み始めましょうか。2024年に読む予定の本リスト

  • 本好きの親子の geeky なクリスマスの過ごし方

    我が家は毎年4人だけの寂しいクリスマスを過ごしています。しかも子供たちが出て行ってからはツリーも飾らず、特にクリスマスらしいお料理も用意せず。24日からそろいますが、イブは焼肉、25日は唐揚げ、26日はしゃぶしゃぶといった具合。夏に大学院を修了して9月から会社勤めの息子と大学3年の娘と私の3人が話すことも尽きて夜中に始めたゲームは、、、、YouTubeで文学クイズ。作家名作品名のみならず、内容から有名なquotes、小説の書き出し文まで思いの外幅広く。3人の内の誰かはわかっている事が多く、大抵の動画は全問正解もしくは一文だけ不正解だったのですが、ある一つの動画はサッパリ。それもそのはず、ほとんどの問題がColleenHoover作品についてという、、、わかるわけないのよ!さすがに現役Englishstud...本好きの親子のgeekyなクリスマスの過ごし方

  • 今年最初の一冊「君たちはどう生きるか」原作漫画

    ただいまこちらでジブリの「君たちはどう生きるか」上映中で、うちの子も観に行っていましたが、10人近い集団で行ったにもかかわらず、誰1人よく理解していなかったとのこと。日本でも「難しい」という意見が大半だったとか?一方、偶然にも時を同じくして原作漫画を読んでいた私は、とってもわかりやすくスラスラと読み終えてしまいました。子供に向けたちょっとした哲学書なので、設定的には昔懐かしい「ソフィーの世界」と似た感じです。語り調がとても似ているのです。ただ、やや理想論すぎるので、純粋に受け止めてしまう若い読者がいたとしたら、この先ここに書かれているような考え方をしない人間の方が大半だという現実に何度も遭遇し心を痛める事になりかねません。そういう意味では、映画の方は内容とメッセージがうまく噛み合っていない気がする、という...今年最初の一冊「君たちはどう生きるか」原作漫画

  • 大奥

    ドラマも漫画もとっても良かった!10outof10大奥

  • 押入れのちよ

    ホラー短編集。読みやすくて、サラッと読了。昔好んで読んでいたタイプの作品集で、面白かったですねぇ。8outof10押入れのちよ

  • The Collector

    何きっかけかは全く覚えてはいないもののずっと読みたいリストに入っていた作品。偶然にも娘が友達からお勧めされて譲り受けたらしく、いつの間にか我が家の本棚に入っていました。(そうとはしらずKindleでも買ってしまったので、よっぽど読みたかったようです、私)簡単に内容を話すと、好きになった女性を監禁した陰気臭い男の物語。前半は一気にこの男の目線からの語り。そして後半は同じエピソードが監禁された女性の目線からの語りという構成になっています。テーマ的にはもちろんユニークなところはないのですが、語り手を交互にせずに、前半と後半にわけて完全に分断しているところが、私にはとても新鮮に感じました。新鮮?この作品が書かれたのは1965年なのですが、あまりにもここのところよくある題材ですし、文章や登場人物のあり様に特に古さを...TheCollector

  • Stay with Me

    愛する人と共に生きていくためにはどこまでの嘘や罪を重ねても許されるかがテーマかな。ちょっと想像を超える衝撃作でした。初めて会ったその日からどうしようもなく惹かれあった男女。一夫多妻が通常の風習に反して「ずっと2人だけで」と誓い合って結婚します。ところが何年経っても2人の間に子供ができず、家族が強引に2人目のワイフをねじり込んできたところからドラマが始まるのですが、、、、こう書くとこの先もちょっと予想がつくでしょうし、実際そういう風に進んでいくのですが、途中からおかしな方向にグイっと方向変更します。「愛とは何か」「そういうのを愛といえるのか」モヤモヤ6outof10テーマも良いし、文章もひきつける。ただ物語をドラマチックにするためにやたらと人を殺す(特に子供を)内容の作品には断固して低評価。それとオーディオ...StaywithMe

  • Machine like Me

    クララと読み比べをしようと思いましたが、移動時間を利用してのオーディオブック読書をするには難しくて難しくて苦戦しました。この作家には「よし、読めるようになってきたぞ!」と思いきや突き離される事の繰り返し。でもどうしても毎作品惹かれてしまう。私には前々からイアンを攻略した後にジュリアンバーンズを読み始めたいという目標があるのだけれど、なかなかイアンの壁が高くて、、、、良し悪しは別として、両作品(クララとマシーン)ともいくつかのテーマと問題定義が含まれているのですが、クララの方は言葉少なめに、マシーンの方はじっくりと綴られているという点で対照的。そして、ここに出てくるAIは進化してる分クララのような可愛げがないし、主人公も途中ロボットに間違われるのがわかるくらいつまらなく魅力のない男で、そういうところがなんだ...MachinelikeMe

  • Babel

    終始心がザワザワさせながら読んだ作品。7outof10今後しばらく記録のみとなります。Babel

  • オリンピア・キュクロス1-4

    テルマエ・ロマエの作家による、今度はギリシャと日本のタイムスリップ漫画。こういうとただのテルマエ・ロマエの焼き直しみたいにきこえるかもしれませんが、いやいや、なかなかチャレンジングな作品であります。作者の大胆さに脱帽!オリンピア・キュクロス1-4

  • 夜明けの図書館1-6

    図書館司書を主人公にした漫画。ほのぼのとした心温まる絵とストーリーではあるけれど、社会問題にもなかなか鋭く切り込んでいるところが興味をそそる作品でした。夜明けの図書館1-6

  • Heartstopper volume 4

    英国版漫画。現代社会でティーン達の抱える悩みや問題を扱っている作品。ちょっと啓発パンフレットのような内容ですがとても良いです。Heartstoppervolume4

  • Project Hail Mary

    目覚めると宇宙船の中だった主人公。何らかの原因で地球に太陽のエネルギーが届かなくなり、このままでは全生命が絶滅の危機。自分がどうやら地球を救う使命を受けて飛び立ったらしい、ってことは思い出したけれど、なぜ自分が送られることになったのかどころか自分の名前すらも思い出せない。徐々によみがえる記憶によると、積み込む食料やエネルギーを最小限に抑える目的と同時に、乗組員のメンタルヘルスを守るため、植物人間状態で宇宙に運ばれることになったのだった。そして無事生き延びて目覚めたのは生物学者の主人公のみだった。その上様々な事情により彼はミッションを終わらせると自ら命を絶つように言われている。とある惑星で、同じ問題を解決する使命を受け同様にすべての乗組員を失った宇宙人と出会い、エンジニアの彼と二人だけで互いの惑星を救うため...ProjectHailMary

  • This is going to hurt

    イギリス人元ジュニアドクターの日記としてベストセラーになりドラマ化もした作品です。ずいぶん前に読み終わったので熱も冷めてしまって書くこともないのですが、作者のユーモアのセンスが気持ち悪かったり文章が鼻についたりでかなり苦戦したということは記録しておきます。ちょっと問題のある性格ではありますが、人あたりもよく仕事には一生懸命だったからこそ続けられなかったのだろうとは察します。後半に向かい、主人公の精神年齢も実年齢に追いついてきて医者としても成長してき、読みやすくなり最後にはしんみりしました。完全無料のNationalHealthServiceの実態がとてもわかりやすく伝わる作品です。5outof10Thisisgoingtohurt

  • Stoner

    文学好きの間では有名なこの作品。ある一人の普通の男の普通の半生が淡々と語られているらしい。表紙からして硬派で「わかる人だけがわかればいい」と訴えかけてくるようで、私の場合、よく理解できずになんとなく読了して打ちのめされる、あるいは大好きのどちらかしかないと確信していたため、長年リストに入りっぱなし。何度も安くなって買うチャンスがあったのに勇気が出ず。ところが先日娘の大学のある町のチャリティーショップで発見。ついにこの時がきたか、、、と購入。(私の町でこの手の本に遭遇するチャンスは皆無)結果、時折心がザワザワしたり揺さぶられたりするけれど、全体的には静謐さが漂っていて、何度も読みたくなる作品になりそうです。しかしながらこれ以上は語れません。この作品に限っては、読後感をうまく表現できないのは私だけではなさそう...Stoner

  • At Night All Blood is Black

    シンプルなのに力強く心をグイッと掴んでくる作品。フランスの戦争にわけもわからず借り出されているセネガル人の若い兵士。自国のためでもなし、何が原因で何のために戦っているのかもわからず、言葉も通じない白い肌と青い目をした人々のために、敵だという同じような白い肌と青い目をした人々をただただ殺すために戦地に送り込まれている。一緒に入隊した幼馴染が敵にやられ、内臓がお腹から飛び出している状態でただひたすら死を待っている。苦しい彼は主人公に何度も懇願する。殺してくれ、この苦しみから解放してくれ、と。実の兄弟以上の彼を手にかけるなどできるわけがない。帰還した時に彼の親に合わす顔がなくなる、主人公は友をそのまま苦しみ続けさせ、やがて友は息絶える。あの場合人間として正しかったのはどちらの行為か。愛する者を苦しみから解放して...AtNightAllBloodisBlack

  • Open Water (書き直し)

    とても繊細な心を持つ青年の恋愛物語。移民の子として、若い黒人男性として生きる息苦しさもテーマの一つ。丁寧に丁寧にその心の内を描写してある作品です。著者は作家活動のほかに写真家としても活動している20代の男性で、この作品がデビュー作。主人公の青年はほぼ作者本人。詩的な描写や比喩が多く全体的に美しいけれど、ドロっとした感情の渦みたいのも含まれていて、こういうのを「純文学」って言うんじゃなかったっけ?とちょっとしばらく読んでいなかったような懐かしさを感じました。8outof10内容的には若い時に読んでたらもっともっとグッと来たと思うもので(19歳のうちの娘の評価は満点)、読者によっては、私が10代で夏目漱石の「こころ」を読んだ時の様に心揺さぶられるような作品かもしれないと思いました。文体の美しさで言えば、なんと...OpenWater(書き直し)

  • The Long Song

    英国の支配下にあったジャマイカを舞台に、子供の頃に母親から引き離されてプランテーションのオーナー家族の奴隷として働いた女性の話。この作品はフィクションなのですが、その設定がなかなか凝っていて、まずそこに良さを感じました。印刷会社?出版社?を経営している男性が、長い間離れ離れになっていた母親の体験談を本にしようと考えたという形をとっていて、その母親の語りで物語は進みます。口語調だし、当然ながら教育は受けていない女性の語りのせいなのか、英語は非常に難しいです。テーマがテーマですので、とても残酷なエピソードのオンパレードなのですが、主人公女性と語り手の愛らしいキャラとユーモアのセンスに助けられ、ぐいぐいと物語に引き込まれます。オーディオブック1.7倍速で聴いていたのも手伝ったかもしれません。作者あとがきには、こ...TheLongSong

  • 2023年に読む予定の本

    今年の目標は23冊です。2023の23です。私はgoodreadsを利用しているので、そこにリストを作ってコピーしました。去年は22冊のチャレンジに成功しました。旅行漫画とジュンパラヒリの日本語訳も入れてですが、やはり車での通勤をやめて公共交通機関利用することにしたのが大きいです。オーディオブックも聴いているのでお金もかけています。audible高すぎです。聴き放題でもいいくらい高いと思っています。けど目がだいぶ悪くなっているのでこの投資はやむ得ない。その分本はKindleを積極的に取り入れていきたいものだけど、まだまだ紙が好きですね。ただ新品で買うのは諦めてチャリティーショップ利用が増えてきました。できるだけ娘と買った本を報告し合っていますが、時々被っています。今後も2人でちょいちょい買い足していくと思...2023年に読む予定の本

  • The Seven Husbands of Evelyn Hugo

    7回結婚したハリウッド女優が主役の物語。人気作品でしたが装丁もタイトルもあらすじも好みじゃなくてスルーしていたけれど、娘が気に入っていて何度もお薦めしてきたので読みました。ページターナーな「軽い読み物」であっという間に読み終わりました。映像化にピッタリな作品だと思います。6.5outof10びっくりするくらい簡単な英語で書かれているので、普段オーディオブックだけでは無理な私でも通勤時の耳読書だけで充分でした。うちの娘のコリーンフーバーは酷評してこちらは絶賛のそんな大きな違いがあるとは正直あまりピンとこないのですが、確かに面白かったです。TheSevenHusbandsofEvelynHugo

  • Liquid ; The delightful and Dangerous Substance That Flow Through Our Lives

    最近「ちょっとどうなのよ?」という文章の作品が立て続き、desperatelyに美しい文章の作品を読みたい気分で、とてつもなく印字の小さいカズオイシグロ作品にするか、ようやく安価で手に入れたオクタビアバトラーの作品にするか迷った挙句、まさかのサイエンス本を読みました。この作者となる科学者は、以前にたまたま講演を聴いてその話ぶりが素敵だったので、その後作品を一冊読んでいます。科学の細かいことに関してはちんぷんかんぷんだけれど、語彙の豊富さ、巧みな構成、ユーモアのセンス、全部に信頼がおけると判断して今回この作品を棚から溢れている本の中から選んだのでした。もう期待通りです。相変わらず理解している話は半分以下ですが、とにかく文章の書かれ方が好み。出張で飛行機に乗っている設定に絡めてありとあらゆるリキッドについて書...Liquid;ThedelightfulandDangerousSubstanceThatFlowThroughOurLives

  • The Tattooist of Auschwitz

    すごく面白くなかったです。ホロコーストテーマで、しかも実在した人物を主人公にして史実を元にした作品なのに、よくぞこんな平坦で緊張感も悲哀も伝わってこない文章が書けるものだと思うくらいです。例えるならこんな感じの文章。今日は運動会でした。最初はフォークダンスをしました。その後は玉入れでした。それから綱引きをしました。次は徒競走でした。僕は3位だったので嬉しかったです。そしてお昼ご飯を食べた後は騎馬戦をしました。疲れました。オワリこの調子の文章でコンセントレイションキャンプの事が描かれているんですよ。結構大変な事件が次から次へと起こるのですが、描写のせいで熱がなく乾いた空気しか伝わってこないというか。今思えば、良い感想を書けなかったstripedpyjamasがいかに良書だったか……そのほかにも、好きなものも...TheTattooistofAuschwitz

  • It Ends With Us

    以前に私の周りの若者達の間ですこぶる評判の悪い作家について触れたのですが、ベストセラー作家で、しかも書店で一位になっている作品なのにあまりの言われように、怖いもの見たさで遂に手を出しました。しかも年末にこの年最後の本として…なにぶん20代前半の男どもと恋愛小説はあまり読んでいそうもない硬派な娘の意見なので、チックリットがどんなものかわかってないだけなのでは?というのが私の読後の意見です。正直、悪くなかったです(笑)主人公の女の子も全然おバカじゃないし、その他の登場人物も魅力はなくても特に悪くもないし、内容のわりに370ページもあるのはどうかと思うけれど、途中居眠りしながらも特に投げ出さずに読むに耐えられる内容でした。内容よりも文章が陳腐、という意見でしたが、特に装飾だらけでまわりくどく何が言いたいのかがわ...ItEndsWithUs

  • べつの言葉で

    ジュンパ・ラヒリがイタリア語で書いたエッセイ。彼女がイタリア語に憧れ、ハマり、家族を引き連れてローマに移住した時の体験や心情を綴っている。春先に友人から譲り受けた日本語訳の作品でしたが、思うところがありすぎて感想をなかなか書けずに今日まできました。私とこの友人を含むファンも多くいて大成功している作家の言語に対する考え方や向き合い方がとても印象的な内容。本当に本当に感じることや考えることが多すぎて読後しばらく引きずった作品です。そして私の今年のナンバー1作品です。10outof10べつの言葉で

  • Heartburn

    どこかの書店の店員さんのポップアップの文に惹かれて買った作品。本当に本が好きなスタッフによる素敵な文面のポップアップがついているとついつい買ってしまいます。主人公レイチェルはどういうわけか最初の夫にも2番目の夫にも自分の友達と不倫をされるという運命の女性。そんな彼女の愚痴と自虐とユーモアたっぷりの物語を大女優メリル・ストリープがオーディオブックで語ります。もうFullofメリル・ストリープ!やり過ぎ感が半端なくて最初は「胸やけ」するのですが、あの人、素がなんかホントこんな感じのユーモアたっぷりでおしゃべり上手のおばさんでしょ?このキャラクターにピッタリなので、なんか途中から慣れてきて普段友達の話聞いてるのと同じ感覚になってきます。「夫に不倫された!」というので、彼女の家に話し相手になりに行ってみたら、現夫...Heartburn

  • The Storied Life of A.J.Fikry

    島にある小さな書店を舞台にした物語。読みやすく心温まる話。6outof10TheStoriedLifeofA.J.Fikry

  • Hamnet

    若くして亡くなったシェイクスピアの息子ハムネットの死を中心としたシェイクスピアの家族の物語。私はシェイクスピアにも彼の作品にもそれほど興味はないのですが、触れる機会も多いですし、彼の出身地の町StratforduponAvonが大好きで何度か訪れています。町を訪れるからには、シェイクスピアのことも予習して所縁の地も訪れますし、舞台も観てきます。その度にやはり「仕事のためといえ、家族をずっと置き去り??」ということにひっかかってはいたんですよね・・・夫婦関係はどうだったの?子供のこと大事に思ってた?男は仕事をしてお金さえ送ってればいいと思っているタイプ?とかね。そういうモヤっとしていたことを、作者がフィクションでスッキリさせてくれた感じです。私は歴史小説を好んでは読みませんが、歴史好きの人の語りを聞くのは大...Hamnet

  • Kim Jiyoung, Born 1982

    1982年生まれのキム・ジヨンの半生を通して語られる韓国の社会および家庭における性差別、女性の地位の低さなどについて。アジア人の私たちだとジヨンの物語で韓国の話であると同時に自分たちの国の話で自分たちの境遇だったと思わざるを得ないエピソードが続くのではないでしょうか。そういう社会だったよね、ほんとフェアじゃなかったよ、女性は色々納得のいかないことや悔しい思いをしてきたよね、と。私が最初に韓国の男女格差に直面したのは移住して韓国人の子たちと親しくなった時のこと。この時の私は日韓の関係についても、それぞれの国民のそれぞれに対する感情も全く知らなかったんです。なのでずいぶんと理不尽にいちゃもんつけられているとしか思っていなかったんですよね。もろもろ問題のある言動に何度も面喰ったけれど、そういう教育を受けているわ...KimJiyoung,Born1982

  • The Midnight Library

    人気もあるし装丁も好みなんですけど、タイトルにbookshop,bookseller,libraryとある作品はもう読まなくてもいいかなと思っていました。本好きをくすぐるタイトルと内容の本にはずいぶん飛びついて数々読んできたような気がします。どれも別の作品のタイトルや内容が出てきて「読んだ、読んだ、わかるわかる」という満足感を味わせてくれるし、ほんわかして心温まる物語がほとんど。実際この本の前に読み始めて中断していた本も本屋が舞台ですしね。だけど今しばらくそういうのは読まなくてもいいかなーと。で、特に内容も知らずに私は買わないと決めていたのですけど、娘とチャリティショップに行ったときに彼女が読みたがって買ってきたような気がしたんですよね。最近Audibleで無料でダウンロードできるリストの中にこの作品を見...TheMidnightLibrary

  • オラ!スペイン旅ごはん

    2年半前にロックダウンになり泣く泣くキャンセルした美食の町スペインはサンセバスチャン旅行にようやく行ってきました。私は旅程をきっちり立てて動くのが好きなほうなので、行きたいところ、食べたい物、この3年間(計画を立て始めた頃から)徹底的に調査をしていたので、これ以上情報はいらないところまで突き詰めていたはずでした。ところが出かけるひと月前に友人が貸してくれたこの本を見ると、まだまだ知らないこと、いや、食べたい物というのが正解か、いくつもあるではないですか!日程内に全部こなせるか!真剣悩みました。時間もさることながら、わたくし、自称小食なもんですから、何を優先して何を諦めるか・・・・苦しみました。それくらいこの本ではたくさんのおいしそうなものが紹介されています。「やばい」「おいしい」だけではなく、食材のことや...オラ!スペイン旅ごはん

  • Klara and the Sun

    程よく薄くてかなり大きな文字の並んでいる作品なのですぐ読み終わるかと思いきや、さすがカズオイシグロ、苦戦しました。相変わらず想像力に乏しい私には何が起こっているのかわからない箇所が多々。主人公はクララという聡明な友達ロボットなのですが、彼女と子供の将来に関わる一大事を選択して苦しむ母親と選択しなかったことで苦しむ母親、この3人を通して描かれたunconditionalloveや、環境問題、科学の進歩とその背後にある問題などについて、色々考えさせられる内容でした。7outof10KlaraandtheSun

  • 近い将来読む予定の本

    ほぼ自分用のメモこんなところです。近い将来読む予定の本

  • My Life as a Bench

    いったい何きっかけでこの本が私のキンドルに紛れ込んでいたのか、コテコテのYAです。無料だったと思いたい。17歳で亡くなった少女の魂が、家族が川沿いに設置したメモリアルベンチにスタックしてしまっている話。ちょっと変わった設定が面白くて入手したのだとは思うのだけれど、少しミステリーの要素もありだけど、残念ながら主な内容はティーンのゴタゴタと恋愛の詳細。主人公レンのベンチの隣にはおじいさんベンチが居て、二人は交流をするのだけれど、そこら辺をもっと丁寧に描いて意味のあるものに仕上がっていることを期待したのだけれど、そうでもなく。とはいえ、かなり後半になるまでレンの死因がわからないので、それは気になって進んでいくのは簡単でした。ところが死因もねぇ....予想のつくつまんない話でね....一応完走はしたので、4out...MyLifeasaBench

  • Running with scissors.

    自伝小説。何年も前に映画のトレイラーを観て、気になって原作を読んでみたのですが、まさにTruthisstrangerthanfictionといった内容です。テンポよくどんどん読み進むのですが、正直奇天烈なエピソード満載で途中から食傷気味になります。それにフィクションじゃない分、きれいで心温まるエンディングもなければ、特に気分の悪いエンディングが用意されているわけでもありません。主人公少年(作者)の一人称の語りなので、彼がどんな風に感じどんな風に状況を受け入れていったのかが丁寧に表現されているのが作品の魅力だと思います。以下、英語表現の抜粋、なるほどと思った描写の抜粋など。Mywholelifeisalreadymappedoutforme.日本語の様にレイルが敷かれているっていう言い方をするのかと思ってい...Runningwithscissors.

  • The Handmaid's Tale

    相性悪すぎて最後まで読んだのに何にも頭に入ってこなかったので、内容についての感想はほぼなしです。だいぶ粘って何度も何度も聴き読みしたんですけどね、一切気持ちが入りませんでした。実はドラマも数話で挫折したので、全てにおいて好みじゃなかったんだと思います。この作品については何年も前から知っていてとても興味を持っていたのですが、昨今のディストピア作品ブームの先駆けだと思っていたんです、ハンガーゲームの大人バージョン的な感じに思っていたのですが、ずいぶん昔に書かれているんですもんね、1985年なんですって。そこに驚きました。女性軽視の風潮について世界が注目し始めたのって、なんだかもっと後だったような気がするんですよ。それまでは見て見ぬ振りが多かったというか。そこにこんなにオリジナリティのある設定で切り込んでいった...TheHandmaid'sTale

  • Convenience Store Woman

    「コンビニ人間」の英語版です。本当は日本語で読みたかったのですが、もう何年も日本に帰ることができず、英語で読むことになりました。すっごく面白かったです。キャラクターに個性があって、なかなかほかにはない気がします。あんまり奇をてらっていたら嫌なんですが、ギリギリ大丈夫な感じだったかな(笑)一人とんでもないキャラクターがいて、ほんと「こいつ最低じゃん!」って思うんですけど、いるんですよ、現実的に。無理やり事実を曲げて誰かを自分より下に見ることでしか自分の価値を見出せない人って。それにしても職業差別ってすごいですよね。日本だけではなくこちらも顕著です。しかもちょうどこのタイミングで私自身が会社員を辞めて、「お店の店員」になろうとしていたので、多少の覚悟はしているもののちょっと「ここまでの扱いされるの?」とショッ...ConvenienceStoreWoman

  • The Song of Achilles

    ずいぶん前から評判が良いので購入して温存?していた作品です。私は昔から何度もギリシャ神話に触れてきました。ところがですよ、原作の一部、映画、漫画、ベースにしたフィクション、絵画、彫刻、シェイクスピアの舞台、どんな媒体であろうと全てきれいに忘れ去ることができるくらい、全く頭にも入ってこないし記憶に残らないというくらい相性の悪いものでした。里中満智子の漫画を読んだ時は「なかなか面白いじゃない?今度こそ少しは頭に残るかも」と思ったものです。パーシージャクソンだって一巻は読んだような気もするし、映画だって2作も観ています。息子が小学校でゼウスの息子のアレス役をやった時は衣装を作りながらアレスのキャラクターを調査したはずです。「トロイラスとクレシダ」なんて本場?ストラスフォードにて2回も鑑賞しているということは、原...TheSongofAchilles

  • Bridgerton in Bath

    日本でどれくらい観られているんでしょうか?そういう私も元々衣装モノというか、JaneAustin的な作品に興味がないので、全くのスルーだったのですが、昨年の初夏にバースを訪れたのをキッカケに見ることになり、夢中でシーズン1制覇、そして最近シーズン2を一気に見終えたところです。バースにはいつまたロックダウンになるかわからない状況での予定でしたので、電車とホテル以外は何も予約できない状態でした。ところが行ってみるとバースの観光スポットは全てが予約でいっぱいで何処にも行けないことに気づきました。それで娘が視聴済みで楽しんでいたので、主にバースを舞台に撮影しているというBridgertonTourに参加することにしたのです。前日の夜に私は慌てて一話だけ観て予習しました。この時点ではハマれなくて一話でぐったりでした。翌日...BridgertoninBath

  • Eat Pray Love

    これまで全然興味がなかった作品ですが、ローマを舞台にしたものが観たかったので選びました。予想外に悪くなかったです。期待通りの美しいローマの街並みを堪能できました。なんなら原作を読んでみてもいいかなーとも思いました。3outof5主人公ジュリアロバーツがスパゲティを啜って食べるのを延々と流すシーンがあるのですが、あとから誰かに注意を受ける展開かな?と思ったのですが、ただ美味しそうに食べてるでしょ?という描写だったようです。ちょっとビックリしました。EatPrayLove

  • NW by Zadie Smith 後半訂正あり

    こちらの本も娘の高校時代のブッククラブで読んだもので、選んだ先生だけが面白いと言い、見事に学生全員が面白くない、良さがわからないと言った作品です。なぜそんな作品を積読本が山のようにある私が読んだのか。タイトルのNWは、NorthWestLondonのことで、その中でも決して裕福とは言えない地域の人々の日々の暮らしを、NW育ちでそこからケンブリッジに進学して抜け出した作者が描いている作品になります。そして私もこのNWで暮らしている1人なのであります。今でこそ住まいだけは違うのですが、長年NWに住み、子供たちも高校卒業までNWで学校に通い、夫婦共NWで働き、社交もNWの人々とし、生活のほぼ全てがNW内という、まさに作者が描いている世界にどっぷり浸かっています。なので書かれている情景、人々の暮らしぶり、話し方全てを身...NWbyZadieSmith後半訂正あり

  • 2022年に読む本

    毎年リストを挙げてもほぼ達成したこともありませんが、懲りずに書きます。とりあえずこれだけaudiobookを持っているので先に済ませようと思っています。2022年に読む本

  • Wakenhyrst

    ずいぶん前にBooktuberのお勧めで買った本なのですが、内容はすっかり忘れていました。ぼやけた目で見たところ可愛らしい表紙の本なので、イギリスのどこかのお屋敷で起こるちょっとしたファンタジー的な話なのかと読み始めたのですが、ゴシックスリラーでした。イギリスを舞台にしたゴシックスリラーは過去に数冊読んでおり、大好きな「TheWomaninBlack」を筆頭に結構好きな作品が多いので期待していたのですが、想像を超える気分の悪い話でした。登場人物の一人が、私の読書史上最低最悪のキャラでしてね、それもあるのですが、ヒロインの女の子も策士ぶっているけど中途半端という、なんとももどかしい話で。ヒロインはビクトリア時代のまだまだ子供なので致し方ない所はあるのですが、同じ子供のヒロインといえば、先日読んだ「wherethe...Wakenhyrst

  • once Upon a River

    テムズ川沿いにある小さな町を舞台にした大人のための童話。TheSwanというイン(階下に食事のできるパブのついた宿)は、夏場は旅人(主にビジネストリップ)で賑わい、冬場は地元の人々が店主のストーリーテリングを楽しみに集まる。そこで語られる物語は毎日かわり映えのしない日常を過ごしている町の人々にとってはちょっとした刺激のあるものでした。いつものように皆が集まり酒を片手に店主の話に耳を傾けていると、突然扉が開き、ずぶ濡れの男が入ってくるなり倒れて意識不明になる。この雰囲気!小さな町の酒場。人々が語り合う。カンタベリー物語の世界じゃないですか!そしてさらに言うなら、私の大好きなフィリップ・プルマンの「TheClockwork」のオープニングにそっくり!無条件でそそられます。私は何を隠そうパブの上にある宿に宿泊するのが...onceUponaRiver

  • Where the Crawdads sing

    とても人気のある作品でしたが叙景的な描写が多くて苦手かなーと思ったのですが、読んでよかったです。町から離れた湿地帯で一人ぼっちで暮らす女の子の話。ミステリーとロマンスが混在した半生記というとなんだか軽くて興味がもてないかもしれませんが、色々な倫理観を問う面がさらっと含まれていたり、社会の抱える問題を読者にさりげなく問いかけているあたりが好みの作品でした。心配していた情景描写も何ページにも渡るということもなく、読んでいて心地よい程度におさまっていました。8outof10各書評を読むとなかなか根を入れて読まなければならないように感じますが、英語は簡単で物語もグイグイ進んでいくので読みやすい作品です。WheretheCrawdadssing

  • Goldfinch 映画

    以前に原作を読んだこの作品の映画を観ました。もともと原作の方を正しく読み取れていなかったので、うっすら記憶していたものと違い、どちらかというとミステリーとかクライムサスペンスっぽくなっていてちょっと驚きました。いつもの私なら「違うだでしょうが!」となるのですが、あまりにも自信がないので「ほぉ、そういう話だったの?」と素直に受け止めることにしました。これ、原作を知らない人はどこまで楽しめるのかな?3outof5キャストがイメージ通りで魅力的でした。特にニコール・キッドマン率いるバーバー家の全員が、よくも集めたなーと思うくらい美しすぎるあたりがピッタリでした。Goldfinch映画

  • Rebecca 映画

    原作がお気に入りのこの作品を観ました。娘もブッククラブで読んだのですが、私ほどは楽しんでいなかったみたいで彼女の評価は3outof5でした。それで二人で映画を観たのですが、「違うんだよね、こういうことと」といった感想です。内容がどうこうよりも、主人公の女性のイメージがあまりにも違いすぎる。映画では美しい女優さんがやっているので仕方がないのですが、おしゃれで洗練されていてキラキラした女性なんです。いやー、ここ、原作の主人公女性のキャラクターしっかりいかしてほしかった。薄幸な見た目におどおどした感じの女性が、夫に選ばれたこと、結婚したこと、お屋敷での使用人との間の色々を通して、徐々に自信をもってたくましくなっていく姿を描いて欲しかった。夫役にアメリカ人を起用していることにちょっと驚いたのですが、アーミー・ハマー良か...Rebecca映画

  • The Woman in the Window

    この作品は話題になっていましたが、まったく興味をもてずにいました。この手のタイトルが好きじゃないんですよね。Thegirlwho.......とか。ところが、高校生の娘のブッククラブで読んで評価が真っ二つに分れたというので急に興味が出てきました。それまでは、学生たちは面白い、先生はつまらない、先生のおすすめ、学生たちはつまらない、クラッシックはみんな途中で投げ出す、などなんとなく分かり易い評価が出ているようでしたが、これに関しては真っ二つだという。低い評価が多かった理由はやはりのpredictableだから。私の読後の感想は娘と同じ。単純に面白かった、ってところです。しかも二人とも犯人に見当もついていなかったので、predictableじゃなかったという・・・この作品の特徴は主人公が精神を病んでいるため、登場人...TheWomanintheWindow

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