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世界や日本の蝶の話題をふんだんにお届け。貴重な標本画像、生態写真や新刊本紹介のほか、動画も公開!

日本蝶類学会(テングアゲハ)は蝶を愛する人が集まった団体です。年3回、オールカラーの学会誌を発行しているほか、12月には大会も開催しています。活動内容の詳細は当ブログのほか、ホームページがhttp://www.asahi-net.or.jp/~ey4y-tknm/bsjn/bsjn.html ツイッターでは@bsj_tで検索してみて下さい。

日本蝶類学会(テングアゲハ)
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住所
世田谷区
出身
東京都
ブログ村参加

2012/05/25

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  • 2023総会・大会のプログラムを公開

    2023年度総会・大会のご案内 今年度の総会・大会は講演が充実したため、午前からの開催となります。また今回はオンラインとのハイブリッド形式での開催はせずに対面開催のみですのでお間違いなく。 ▲去年の総会・大会 今年度は招待講演が2題あります。国内に生息する昆虫の中で特筆すべき歴史を持っているものを100種選定し、『日本百名虫』(文春新書)としてまとめた坂爪真吾氏(越佐昆虫同好会)に、百名虫の中でも蝶に絞って講演いただきます。坂爪氏の御著書は会場でも販売予定ですので、ぜひお買い求め下さい。もう1題は、日本初の化石のチョウの新種を発表された相場博明氏(慶應義塾幼稚舎)にご講演いただきます。約350万年前の地層から見つかった鮮新世のミスジチョウの仲間の化石、この貴重な発見について講演いただきます。 また今年度の学会賞は、磐瀬賞が当会理事兼運営委員長の斎藤基樹氏に贈られ..

  • 2022総会・大会をハイブリッド形式で開催

    コロナ禍で会場が閉鎖され、対面式の開催が2年連続で見送られてきましたが、ことしようやく再び開放されました。当会の矢後副会長の調整・ご尽力もあって、3年ぶりに東京大学理学部2号館大講堂での開催が可能となりました。 12月10日、冬晴れの東京の会場には多くの会員、非会員の皆さんが集まり、大会は盛況となりました。オンラインでも一時50人ほどの参加者があり、合計すると速報値で120人ほどの参加者があったようです。 今回、学会賞の1つ、磐瀬賞が杠隆史氏(NRC)に贈呈されました。杠氏は長年にわたって国内最大規模の大阪昆虫同好会を率いる傍ら、1999年からは季刊ゆずりはの発行等を通じて、常に蝶と自然を楽しむスタンスで活動を続けてこられました。次世代を担う昆虫少年少女向けの教室の開催・運営などにも尽力され、趣味としての昆虫採集の社会的地位の向上と日本蝶界の活性化に大きく貢献されました。杠..

  • 2022総会・大会のお知らせ

    2022年度総会・大会のご案内 2022年度総会・大会はオンラインで開催するつもりで準備を進めて参りましたが、会場の東京大学理学部大講堂が国のコロナ対策の規制緩和に伴い、再度、開放されましたので、急遽協議の結果、対面+オンラインのハイブリッド方式で開催することにします。ただし、今後の感染状況によっては再び閉鎖されることもありますのでご留意下さい。ご来場の皆さまは、感染対策には充分配慮してマスクを着用し、入り口での手指消毒をしてからご入場下さい。間隔を空けてご着席をお願いします。 今年度の学会賞は磐瀬賞に杠隆史氏(エヌ・アール・シー)が選出されました。ご存じの会員の皆さまも多いかと思いますが、杠氏は長らく大阪昆虫同好会の代表幹事を務められる傍ら、1999年からは季刊誌「ゆずりは」を創刊し、常に国内外の最新の蝶や昆虫に関する話題を発信してこられました。長年にわたって日本蝶界の活..

  • 会誌No.88発行される!

    会誌No.88発行されました! ▲最新号No.88の表紙 当会の会誌Butterfliesの最新号・No.88が発行されました! 末広がりの8が並んだ景気の良い号です(笑)。今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。まずは目次をUPします。クリックで拡大します。 ▲No.88目次 本号のトップ記事は、ごく普通種ながら、その生態には謎も残されているイチモンジセセリについて真正面から挑んだ力作です。元当会会長、現・名誉会員の福田晴夫氏を中心とするチームが10年かけて生態の解明に取り組んだ記録です。 福田晴夫・中峯浩司・田中章・松比良邦彦 日本列島におけるイチモンジセセリの周年経過と移動 北海道から南西諸島まで広く記録があり、秋には都会のど真ん中でもその姿を見ることの多いイチモンジセセリ(Parnara guttata)については周年経過..

  • 2021年度総会・大会のお知らせ

    2021年度総会・大会のお知らせ たいへん長らくお待たせしました。以下のプログラムで2021年度総会・大会をオンライン開催いたします。会員の皆さまにはハガキでの通知も届いているかと思いますが、こちらからもお申し込みできます。大会は一般の方の参加も受け付けておりますので、関心のある方は必ず事前申し込みをお済ませください。 【日時】 2022年2月11日(祝・金) 【場所】 Zoomを用いたオンライン形式 ●総会(会員のみ) 11時30分~12時00分 ●大会(一般参加可能)13時~16時 13時00分 開会あいさつ:菱川法之会長 13時10分~13時30分 徳島アイノメス愛好会(西田善彦・斎藤基樹・三好康彦・西田文彦・十川和樹) 「恒温器を用いた四国および九州産ゼフィルスの人工産卵」 13時30分~13時50分 勝山豊(京都大学蝶類研究会OB会6..

  • 【速報】来年2月にオンライン形式での大会を開催します!

    コロナに翻弄された2021年も終わりに近づいています。本年も当会の活動はコロナ禍で大きく制約を受けました。こうした中、会誌ButterfliesはNo.87まで順調に号を重ねることができました。 恒例の年末の大会も会場が閉鎖されていることから2年連続で中止を余儀なくされておりますが、先般の理事会でオンライン形式での大会を開催することを決めました。詳細についてはまた本ブログやツイッターで告知していきますが、今回は当会のPRも兼ねて事前に登録した非会員も参加可能としたいと思っております。詳しくは追ってお知らせします。 文章だけだと寂しいので画像も1枚。先日発行したニュースレターの表紙にも掲載した画像ですが、ちょうど3年前の12月にカンボジアで撮影したものです。のどかな農村で子供たち(右下)が歓声を上げて走り回っていましたが、木陰にはひっそりとカバマダラが休んでいました。 ▲樹..

  • 再び血塗られた赤紋~ミャンマーのシボリアゲハ

    再び血塗られた赤紋~ミャンマーのシボリアゲハ わずか2年前のことが、今では遠い遠い昔のようにも思える。その理由は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で現代社会が根底から揺さぶられる危機的状況にあることもそうだが、それに加えてブログ編集子が大いに胸を痛めていることがある。東南アジアの西の端、ミャンマーの混乱である。 ことし2月に起きた軍のクーデターによる政権奪取から全土での抵抗運動、軍や警察による市民への弾圧で多くの死者が出る事態となっている。今やネットで逐一現地の情報が発信されているのだが、目を背けたくなるような惨状が連日ネット空間に飛び交っている。ミャンマーを何度も訪れた身としては、どうしても無関心ではおれないのだが、そんなある日、見慣れた地名がニュース記事に掲載された。西部チン州の山の上にある町だ。軍と市民との衝突が起き、数人が死傷したという簡素な記事だった。 その町..

  • 2019総会・大会まもなく開催!

    2019年度総会・大会まもなく開催! 事務局の多忙により告知が遅れて大変申し訳ありません。今年度の総会・大会が10日後に開催されます。2019年度の大会・総会は以下のプログラムで開催されます。今年度の学会賞は、広大な中国大陸の多様なタテハチョウ科を主に研究し、優れた論文や図鑑を次々に出版している若手研究者の郎嵩云博士(Dr. Song-Yun Lang)に林賞が贈られます。郎博士には、中国大陸の最新のクロヒカゲ属(Lethe)についての研究成果を受賞記念講演として行っていただきます。このほか以下の通り、多岐にわたる最新の蝶の話題をお届けしますので是非ご参加下さい。大会終了後には楽しい懇親会も予定しております。 ★ 2019 年度会員総会・大会 会員総会(会員向け) 【日時】 2019年12 月14 日(土)13時~13時30分 ※開場は正午です。 【場所】 東京大学..

  • 会誌No.77発行される!

    会誌No.77発行されました! ▲最新号No.77の表紙 当会の会誌Butterfliesの最新号・No.77が発行されました! ラッキーナンバーが2つ並んだ景気の良い号です(笑)。今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。まずは目次をUPします。クリックで拡大します。 ▲No.77目次 本号のトップ記事は、コムラサキ亜科Apaturiinaeの研究では世界の最先端を走る、当会理事の増井暁夫氏による以下の論文です。 増井暁夫 ブル島とヤーペン島からのHelcyra chionippe新亜種記載を含むHelcyra属(タテハチョウ科コムラサキ亜科)の再検討 シロタテハ属(Helcyra)は台湾にも2種(シロタテハ、アサクラコムラサキ)が産することから、古くから日本の研究者、愛好家になじみの深いタテハチョウの仲間であるが、珍稀種・珍..

  • 台湾にギフチョウが居た!?

    台湾にギフチョウが居た!? ▲「台湾蝶類誌」第一巻 鳳蝶科(2018) ごく最近、当会の副会長、理事を歴任されている台湾のYu Feng HSU教授が共著者となり、台湾産の蝶類を網羅する図鑑シリーズの刊行が始まった。まずアゲハチョウ科とシロチョウ科が刊行されたが、この中にちょっと目を引く標本が図示されているので紹介したい。 ▲日本虎鳳蝶 Luehdorfia japonica formosana Rothschild, 1918 (「台湾蝶類誌」第一巻 鳳蝶科(2018)より) プレート20の最下段に図示されているのは、台湾、"TAIDONG Pref., Pushige "で得られたとされるギフチョウで、日本昆虫学の開祖として名高い昆虫学者、松村松年(1872-1960)のコレクションに由来し、現在は北海道大学のコレクションに所蔵されているものである。果た..

  • 絶滅した和歌山・龍門山のギフチョウ

    絶滅した和歌山・龍門山のギフチョウ ▲龍門山登山口 春なので、やはりギフチョウの話題を紹介したくなるのがブログ編集子の日本人蝶愛好家たる所以である。かつて絶滅した東京都のギフチョウを紹介したことがあったが、東京都のギフチョウを「東の横綱」とするなら、「西の横綱」として名を挙げて誰もが異論の無いのが和歌山・龍門山のギフチョウだろう。龍門山のギフチョウも、もともと生息していた個体群は絶滅してから30年以上が経った。現在、この山塊で見られるものは大和葛城山で得られた個体群を飼育して、放蝶したものが定着したという見方が強い。(的場, 2003) 龍門山は大河・紀ノ川の南岸に位置し、和歌山県では唯一の生息地であると同時に、近隣産地から飛び離れた分布地として注目されてきた。この地にギフチョウが産することが広く知られるようになったのは戦後間もない頃のようだ。1948年に地元の中学生..

  • 「ジャノメセセリ」とは

    「ジャノメセセリ」とは ▲ジャノメセセリ Ocella albata (Peru:大木隆コレクション) かつて中南米のマルバネカワセミシジミという変わったシジミチョウを紹介したことがあった。日本の愛好家に馴染みの薄い種であったためか好評で、アクセスも多い人気記事となっている。 今回は中南米のセセリチョウから一風変わったものを紹介したい。眼状紋(ocellus 複数形はoceli)とは、和名でも「蛇の目」とジャノメチョウでお馴染みの目玉模様である。大きな眼状紋は天敵を驚かすため、小さな眼状紋は天敵の攻撃をそこに集中させることで頭部や胸部など重要な体の部位を守るため、などと説明されることが多い。眼状紋はタテハチョウ科の種に幅広く見られるが、面白いことに他の科では顕著な例は余り多くない。 中南米のセセリチョウ科の小属Ocellaはその名の通り、眼状紋を持つことから名付け..

  • チョコレート揚羽蝶

    チョコレート揚羽蝶 21世紀に入って20年近くが過ぎようとしている。2月上旬、老いも若きも、学童から大人まで、かの国の女性たちは、こぞってにわかショコラティエと化す。同国で年間に消費されるチョコレートの大半は、聖バレンタイン・デーの直前に販売され、さらに多くは作り手の秘密の意図を込められて姿を変えるのだ。 産み出された作品の中には、ときに珍品も混じる。東西文明の食文化融合が産んだ「泡沫芸術」作品かもしれない。かつて写実主義的な珍品が見られたこともあった。 今年また、直近の伝統を継承する三人の乙女たちの合作が、傑作 Papilio scelerisque となって、ある男に届いた。それを口に入れる前に、男は写真撮影を禁じえなかった。 ▲Papilio scelerisque A chocolate swallowtail butterfly Sin..

  • 会誌No.76発行される!

    会誌No.76発行されました! ▲最新号No.76の表紙 当会の会誌Butterfliesの最新号・No.76が発行されました! 今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。まずは目次をUPします。クリックで拡大します。 ▲No.76目次 本号のトップ記事はNakamura, N. & Seki, Y. Reexamination of Rapala nissa (Lycaenidae, Lepidoptera) and related taxaです。インドから台湾まで広域に分布するシジミチョウの一種、ワタナベシジミ Rapala nissaは、何種か独立種を含むと推測されていたものの、研究が進んでいませんでした。今回、各地から集積したデータの正確な標本をもとに、欧米の博物館に収蔵されているタイプ標本を検討した上で、nissaとされてきたものの中から..

  • 2017年度総会・大会のプログラムがほぼ決定!

    2017年度総会・大会のプログラムがほぼ決定! ▲2016年の総会・大会の集合写真 今年の大会では「環境変動が蝶に与える影響」という特別テーマを設け、国内外の知見を紹介します。また、学会賞は「続・アジア産蝶類生活史図鑑」を上梓された五十嵐 昌子氏と原田基弘氏に贈られます。原田氏には「Butterflies of Weixi Yunnan雲南省維西の蝶」と題した特別講演を行って頂きます。 なお準備の都合上、参加希望者は必ず事前にお申し込み下さい!! 2017年度会員総会・大会 【日時】 2017 年12 月2 日(土)11:30 ~ 17:20 ※受付・開場は10:30からです。 【場所】 東京大学理学部2 号館4 階大講堂(文京区本郷) ▲クリックして拡大してご覧下さい プログラム ※内容・発表順は今後変更する可能性があります。 10:..

  • 会誌No.75発行される!

    会誌No.75発行されました! ▲最新号No.75の表紙 当会の会誌Butterfliesの最新号・No.75が発行されました! 今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。まずは目次をUPします。クリックで拡大します。 ▲No.75目次 当会の会誌の記事は海外の蝶の話題が多いのですが、今号ではぜひ紹介したい日本の記事があります。掉尾を飾った宇野彰さんの「日野春はなぜ「蝶の楽園」だったのか?」です。 ▲日野春はなぜ「蝶の楽園」だったのか?画像その1 このオオムラサキが樹液に集まっている画像を見て、「懐かしい」と思う読者の方も多いかも知れない。あるいは「ことしも見たよ」という方もおられるかもしれない。特に関東甲信越で蝶を追いかけている研究者、愛好者にとって「日野春」は一種どこか聖地のような響きをもって感じられる。宇野さんの論文は、地..

  • 緋色の研究~ヒイロシジミ属について(その1)

    緋色の研究~ヒイロシジミ属について(その1) ヒイロシジミ属(Deudorix)は近縁属にトラフシジミ属(Rapala)、イワカワシジミ属(Artipe)、ツヤモントラフシジミ属(Virachola)などを含み、研究者によって分類も差がある。骨太な感じのするシジミチョウの仲間で、多様な種を含み、研究テーマとしては中々興味深い。本属の種を多く所蔵されている会員の柳下昭氏の協力で、以下何回かに分けて本属の紹介をしてみよう。 まず本属の代表的な種で、国内でも南西諸島で記録されたことのあるヒイロシジミ(Deudorix epijarbas)の多彩な変異について紹介しよう。 ▲Sipora島のDeudorix epijarbas 上に示したのはインドネシア・シポラ島のヒイロシジミである。これらは1月から3月にかけて得られたものであるが、その斑紋構成は特に翅表の緋色斑..

  • 進化中!? 同定困難なカザリシロチョウ

    ▲とても不思議なDelias 進化中!? 同定困難なカザリシロチョウ 会員の某氏より、たいへん興味深い画像を提供頂いたので紹介してみたい。これは言わずと知れたカザリシロチョウ、Deliasの標本である。この標本を正しく同定するためにはどういうキーで判別するのか? コレクター某氏(C)と専門家某氏(T)の問答で描いてみよう。 C: こんな写真が手に入ったのですが、これは何か判りますか? T: これはシロチョウ科デリアス属ですね。斑紋からニューギニア島の高地に棲息する♂ですね。 C: 斑紋からすると何という名なのですか? T: タルボットの第8群、Iltisグループの1種ですね。 C: でも斑紋を見ると種の特徴が混ざっている様に見えるのですが? T: 後翅基部のデリアス紋が種を殆ど特定する上で今までは役立っています。 C: そうするとデリアス紋の中の斑紋は..

  • 夏の静岡フォーラム盛会で終了!

    夏の静岡フォーラム盛会で終了! 8月5日、静岡市の「ふじのくに地球環境史ミュージアム」で静岡昆虫同好会との共催で当会の夏のフォーラムが開催されました。ミュージアムのイベントと連動して開催したので、夏休みのお子さんたちにも参加していただきました。 ▲静岡昆虫同好会の諏訪哲夫会長による講演 トップバッターは静岡昆虫同好会の諏訪哲夫会長による静岡県の蝶の衰亡について。圧倒的な緻密なデータをもとに、減少の著しい種について各種ごとの実情を解説していただきました。思いの外多くの種が危機的な状況にあることがよく分かりました。 ▲矢後勝也副会長の一般向け講演 当会の矢後勝也副会長には、子供にもわかりやすい内容で、驚くべき蝶、昆虫の世界を説明していただきました。現在ではチョウとして扱われている南米のシャクガモドキなどは、実物の標本を回覧して理解を深めてもらう、きめ細やかな講演で..

  • 【告知】夏の静岡フォーラムのプログラムが確定!

    夏の静岡フォーラムのプログラムが確定! ことしの夏のフォーラムは静岡で開催します。皆様ぜひご参加下さい。 日本蝶類学会「夏のフォーラム in 静岡」 共催:静岡昆虫同好会 場所:ふじのくに地球環境史ミュージアム 静岡県静岡市駿河区大谷5762 JR静岡駅北口バスターミナル8-B番乗り場より、直通バス(幕番号37 38)で終点下車。 (所要時間約30分、運賃:大人360円) 日時:2017年8月5日(土)13時~16時 【プログラム】 13:10-13:40 「びっくり!」する虫のお話 矢後勝也・東京大学総合研究博物館/日本蝶類学会副会長 13:40-14:00 静岡県におけるチョウの衰亡 諏訪哲夫・静岡昆虫同好会会長 14:00-14:20 ムシャクロツバメシジミ最新情報 杉原由一・日本蝶類学会理事 14:20-14:40 ..

  • 会誌No.74発行される!

    会誌No.74発行されました! ▲最新号No.74の表紙 少々遅れてしまいましたが最新号・No.74発行されました! 今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。まずは目次をUPします。クリックで拡大します。 ▲No.74目次 ▲マダガスカルの蝶のプレート 今回も海外の話題が満載です。まずは小川大輔さんの「マダガスカルの蝶」。日本人にとっては中々遠い国・マダガスカルの蝶を3年にわたって継続的に観察した成果が発表されています。アンテノールオオジャコウ(Pharmacophagus antenor)のような代表種以外にも細かい種を網羅した96種類が掲載されています。我が国でこれまでに出版されたものの中で最もマダガスカルの蝶に詳しい論文と言えます。 ▲エルサルバドルの蝶 もうひとつ、中米エルサルバドルの採集記も紹介します。著者の上..

  • 【動画】ヒメシジミ (Plebejus argus)

    【動画】ヒメシジミ (Plebejus argus) ▲ヒメシジミ♂の地理的変異(左:青森県むつ市 右:青森県岩木山):進化生物学研究所所蔵 初夏を迎える頃、中山地から山地の河川沿いや草原に現われるのがヒメシジミである。かつて多産地では一面ヒメシジミの大群が飛び交う姿も見られ、誰も追いかけなかったという話も聞くが、ご多分に漏れず生息環境の悪化で減少の一途を辿り、今では中々姿を見るのも簡単では無くなった。既に国内南限の産地であった九州の久住高原からは絶滅してしまったという。本種は地理的変異があるのが特徴で、中でも知る人ぞ知る顕著な個体群が青森県の下北半島に見られる。上の画像は共に青森県産の♂であるが、左の大型・青色鱗の発達したものが下北半島特有の典型的な個体である。進化生物学研究所には多数の個体が所蔵されているが、個体差はあるものの概ね傾向は安定しているようだ。このほか山形..

  • スギタニルリシジミ Sugitani's Hedge Blue (Celastrina sugitanii)

    スギタニルリシジミ Sugitani's Hedge Blue (Celastrina sugitanii) ▲スギタニルリシジミ(左:♂ 右:♀)東京都檜原村産 待ちに待った春が来た。春と言えば言わずと知れたギフチョウなのだが、今回は渋くスギタニルリシジミ(Celastrina sugitanii)について紹介しよう。スギタニルリシジミの「スギタニ」とは、発見者の旧第三高等学校の数学科・杉谷岩彦教授(1888-1971)に因む。杉谷教授の教え子には岡潔、湯川秀樹、朝永振一郎など錚々たる日本の頭脳がいる。杉谷教授は熱心な蝶愛好家で、朝鮮半島や台湾に調査行を重ね、膨大なコレクションを遺した。いまコレクションは九州大学に所蔵されている。 このスギタニルリシジミであるが、年に一回春浅い時のみに出現することもあってその生態は謎に包まれていた。その食樹を突き止めたのは当時は東大..

  • 会誌No.73発行される!

    会誌No.73発行されました! 諸般の事情で昨年末大晦日に間に合わせて発行された最新号・No.73の紹介が少々遅れてしまいました! 今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。 Kuriyama, S., Masui, A. and W. John Tennent, "A new subspecies of Eulaceura osteria (Westwood, 1850) from Langkawi Island, Weat Malaysia (Lepidoptera, Nymphalidae)" 日本人愛好家も多く採集・撮影に訪れるマレーシア・ランカウィ島から、新たにオステリアコムラサキの新亜種が記載された。オスは近隣のマレー半島の亜種kumanaと区別ができないが、メスの地色が際立って赤褐色を呈し、前翅に白紋が発達する。 ▲新亜種yuki..

  • 2016年度総会・大会も大盛況!

    2016年度総会・大会参加御礼

  • 2016年度総会・大会のプログラムがほぼ決定!

    2016年度総会・大会のプログラムがほぼ決定! ▲2015年の総会・大会の集合写真 今年の大会のテーマは「生態」ということで、国内外の蝶の生態についての最新の知見を集めました。なお準備の都合上、参加希望者は必ず事前にお申し込み下さい!! 2016年度会員総会・大会 【日時】 2016 年12 月10 日(土)11:00 ~ 17:00 ※受付・開場は10:00からです。 【場所】 東京大学理学部2 号館4 階大講堂(文京区本郷) プログラム ※内容・発表順は今後変更する可能性があります。 10:00- 受付開始・入場 【開会】 11:00-11:10 開会挨拶(横地隆 会長) 【一般講演Ⅰ】 11:15-11:30 ○岩田大生・檜山充樹・津波古昌和・大瀧丈二 「環境変化が引き起こすヤマトシジミ(鱗翅目、シジミチョウ科)の..

  • 会誌No.72発行される!

    会誌No.72発行されました! 編集委員会の奮闘もあって最新号・No.72が発行されました! 今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。 福田晴夫 2007年から日本列島で急増したクロマダラソテツシジミの飛来・発生とその原因 ことしは西日本で再びクロマダラソテツシジミの発生が確認されており、じつにタイムリーな発行となった。本種は日本では1992年に初めて沖縄県で発生したが、その後2000年代になってからは九州をはじめとする西日本、果ては東日本でも記録されるようになった。福田氏は多くの文献を渉猟し、日本の周辺諸国での状況を分析した結果、近年の本種の分布拡大は中国東南部や台湾での食樹ソテツの植栽の拡大が原因だと結論づけた。 ▲多くの文献を渉猟し、詳細なプロット図にまとめた 佐々木幹夫 中国四川省成都近郊のクロオオムラサキ:現状報告 続い..

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