再び血塗られた赤紋~ミャンマーのシボリアゲハ

再び血塗られた赤紋~ミャンマーのシボリアゲハ

再び血塗られた赤紋~ミャンマーのシボリアゲハ わずか2年前のことが、今では遠い遠い昔のようにも思える。その理由は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で現代社会が根底から揺さぶられる危機的状況にあることもそうだが、それに加えてブログ編集子が大いに胸を痛めていることがある。東南アジアの西の端、ミャンマーの混乱である。 ことし2月に起きた軍のクーデターによる政権奪取から全土での抵抗運動、軍や警察による市民への弾圧で多くの死者が出る事態となっている。今やネットで逐一現地の情報が発信されているのだが、目を背けたくなるような惨状が連日ネット空間に飛び交っている。ミャンマーを何度も訪れた身としては、どうしても無関心ではおれないのだが、そんなある日、見慣れた地名がニュース記事に掲載された。西部チン州の山の上にある町だ。軍と市民との衝突が起き、数人が死傷したという簡素な記事だった。 その町..