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「青空文庫」の作家、高野敦志の世界 https://takanoatsushi.seesaa.net

舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞した高野敦志が、書きためた作品を無料で公開していきます。

ブログの方はほぼ毎日、更新しています。文学の他、コンピューターやジャズ、旅行関係の情報も出しています。podcastでePubおよび、pdf形式の電子本も配布しています。iTunes Storeで探してみてください。 http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

高野敦志
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2012/05/18

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  • 星新一の「謎のロボット」

    博士の研究室には謎のロボットがいる。お茶も入れなければ手伝いもしない。役に立たないロボットをなぜ作ったのか、少年は不思議に思っている。そこで、さまざまないたずらをしたり、犬をけしかけたりしたのだが、ロボットは一向に何もしない。 一人になった博士は、ようやくロボットに仕事を命じる。日記を書くのが謎のロボットの正体だったのだ。ロボットに日記を書かせているなど、人には恥ずかしくて言えないというのだ…

  • ネルヴァル Nervalをめぐる随想(pdf)

    19世紀フランスの詩人、小説家であるジェラール・ド・ネルヴァルをめぐるエッセイ集です。シュルレアリスムの先駆者であり、プルーストにも影響を与えたとされるネルヴァルは、夢と現実の世界を生きて珠玉のような作品を残しました。 ここでは代表作の「シルヴィ」「オーレリア」をはじめ、奇妙な寓話「緑の怪物」や、フランス革命で処刑されたカゾット、プルーストとネルヴァルのテキスト、無意識の世界に触れる方法などに…

  • 昭和記念公園の紅葉

    昭和記念公園は、立川市と昭島市にまたがる広大な公園である。米軍立川基地の跡地を、昭和天皇在位50周年を記念して公園として整備し、一般に開放したものである。 まだ僕が20代の頃、友人たちと訪れた時は、だだっ広い芝生の緑地が広がっていること、サイクリングロードを自転車で乗り回したことぐらいしか印象に残らなかったのだが。 先日、昭和記念公園に紅葉を見に行こうと誘われたとき、「あれっ」と思ってしまった…

  • 平成世相歌留多(ePub)

    カルタとはポルトガル語のcartaに由来し、本来はトランプを含めた広義のカードを言います。キリスト教が伝来した頃、西欧人が遊ぶゲームを見て、国産のトランプ「天正かるた」が作られました。その後、百人一首や花札など、日本独自の物が考案されました。 子供の頃に遊ぶ「いろはかるた」は、「犬棒かるた」の名で親しまれていますが、遊びとともにことわざを覚えさせる意図があります。平成の世もいよいよ終わりが近づい…

  • 星新一の「文明の使者」

    博士は文明開発のロボットを開発した。助手のロボットを引き連れて、未開の星を目指した。着陸したのは猫の星だった。猫を文明化するのはハードルが高かった。そこで、まず猫を人間化することから手をつけた。 耳だけは猫のままで、服を着た猫人間ができて、社会を近代化したので、高層建築が建ち並ぶ現代の水準まで引き上げた。 これで当初の目的は果たしたとして、博士は猫人間の星を去ることになった。住民の代表が、…

  • 芥川龍之介論(ePub)

    芥川龍之介の「河童」「蜘蛛の糸」「藪の中」の三篇を中心に論じたものです。芥川の作品がお好きな方は、ぜひ目を通して下さい。 以下のリンクからダウンロードして下さい。 akutagawaron.epub iTunesからダウンロードする場合は、ミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。 IEで…

  • 星新一の「ねぼけロボット」

    宇宙船の中でアラームが鳴った。異常は貨物室で起きているらしい。どうやら、宇宙植物が侵入してきたようだ。蔓状の茎に入れ歯に似た口がついており、何でも溶かしてしまうという。 手で駆除できないので、ロボットに登場願うことにした。出てきたのは、小咄をするロボット、料理のロボット、指揮者のロボット、踊りのロボットと、役に立たない物ばかり。人間に近い最高級のロボットを呼ぶと、起きたばかりで寝ぼけており、…

  • お母さんはクリエーター(ePub)

    認知症を患った老母と、結婚しない兄と妹、家に住み着いた猫の兄弟。童話「茶トラのシマちゃん」のモデルとなった一家の介護の日々を、ユーモラスなエッセイで表現してみました。 以下のリンクからダウンロードして下さい。 (一部の機種で開けない問題は、すでに解決しました。携帯端末でも開けるようになりました。近日中にpdf版をアップロードする予定です。)

  • 星新一の「3つの願い」

    男が氷結した湖に穴を開け、釣り糸を垂れていると、奇妙な壺が引っかかった。中から三つの願いを叶えてくれるロボットが出てきた。アラジンの魔法のランプから出てくる魔神の、ロボット版みたいである。 男が魚を出してくれと言うと、ワカサギが一匹出てくる。でかい魚と言うと、両手で支え持つほどのイトウが出てきた。最後に、この湖で一番大きな奴と言うと、巨大な怪魚が出てきて、湖の氷が割れて投げ出されてしまった。…

  • 写真とエッセイ『大井川鐵道の旅』(pdf)

    静岡県の大井川鐵道は、蒸気機関車の走る本線と、ダム建設のために作られたトロッコ列車が走る井川線からなり、鉄道マニアには見逃すことができない路線です。特に井川線は、日本唯一のアプト式区間を持ち、奥大井湖上駅など、絶景の秘境駅がある野趣あふれた路線です。また、周辺の寸又峡はダイナミックな渓谷に、長い吊り橋がかかり、森林鉄道の廃線跡も残る秘湯のスポットです。「大井川鐵道と寸又峡」ほか3編の鉄道関連の…

  • 世界戒厳令の可能性

    2020年のアメリカ大統領選挙では、外国勢力の介入や有効票の廃棄などで、共和党のトランプ大統領の票が盗まれて、民主党のバイデン大統領が誕生した。 しかし、本物のバイデンはすでに死亡しており、バイデンを演じているのは、複数の俳優だという。不正選挙だと認めたがらないディープ・ステートは、マスコミを操って、インターネットで流れる情報を、すべて陰謀論だと吹聴している。それは新型コロナウイルスのワクチンに…

  • 『バベルの図書館』をめぐって(pdf)

    アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスが選んだ世界文学全集『バベルの図書館』について、自由な形で書いたエッセイを一冊にまとめました。今回パソコンですぐに開けるpdf形式でアップロードします。元の作品を読んでいなければ分からないというわけでもないので、気軽に読み流していただければと思います。 以下のリンクからダウンロードし、保存してからお読み下さい。

  • 星新一の「夜の事件」

    遊園地の入口に案内嬢のロボットが立っていた。そこに地球を侵略しようとする宇宙人が現れた。宇宙人はロボットを地球人だと、思い込んでしまった。 まず、脅かすために笞で叩いたがびくともしない。銃で撃っても弾を撥ね返してしまう。奥の手はスケベなおじさんのセクハラで、女の子の腋の下をくすぐるというものだった。 ロボットだから、当然何も感じない。それを見た宇宙人は、地球を侵略する意欲を失ってしまった。…

  • 小説「海に帰る日」(pdf)

    日本が元気だった昭和の後期、遠いふるさとへの思いに駆られた母は、家を出たまま戻らない。認知症を発症した老母を見守る息子の記憶は、軍靴が高鳴る混乱期に生きる、まだ若かった母の面影を追っていく。 自作の小説をパソコンですぐに開けるpdf形式で配信します。以下のリンクをクリックすると開きますので、パソコンに保存してご覧下さい。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモ…

  • 星新一の「きまぐれロボット」

    博士の研究室をお金持ちのエヌ氏が訪れた。身の回りの世話をしてくれるロボットを譲ってもらい、別荘で働かせることにした。ロボットはおいしい夕食を作り、優美な女性に変身してエヌ氏を楽しませたが、突然、機関銃をぶっ放す。エヌ氏は命からがら逃げ出した。 それ以来、ロボットは事件を起こすので、エヌ氏は代金を返せと博士に迫った。それに対して、ロボットは故障していない、あの方がずっと人間的で、人を退屈させな…

  • 連体修飾節の種類

    日本語における連体修飾節では、名詞の前に修飾する語句が来る。実際の例を挙げて説明しよう。 例 母が作った料理はおいしい。 修飾される名詞(料理)は、文法用語では「底の名詞」と呼ばれる。 それに対して、英語では名詞の後に修飾する語句が来る。 例 Dishes(which)my mother made are delicious. 英語など欧米の諸言語の多くは、修飾する語句を、どんどん後ろにつなげられるから、修飾する部分が…

  • 星新一の「不満」

    いやがる俺は、ロケットに乗せられて宇宙空間に放り出された。体温が下がっていき、死を待つばかりになった。気がつくと、蛙の顔をした宇宙人の星に、連れてこられていた。人道的な扱いを受けて、地球に送り返してくれるらしい。 俺はいやだと言った。地球という星は危険だ。俺をこんな目に遭わせるのを見れば分かるだろう。あなたがたの星も危険にさらすに違いない。 宇宙人は可能性を否定しながらも、地球を破壊するミ…

  • スペース・ミュージックの世界(ePub)

    スペース・ミュージックの世界を紹介します。ここでは、ニューエイジ・ミュージックや、催眠性のある音楽だけではなく、広く宇宙のイメージを喚起する音楽についてですが。 冨田勲のシンセサイザーによる《宇宙幻想》、NHK特集『銀河宇宙オデッセイ』のサウンドトラック、意識変容の信号ヘミシンクを組み込んだアルバム、スペインの若手音楽家マックス・コルバッチョのアルバム、ホルストの《惑星》とNASAの宇宙探査機が…

  • 星新一の「ささやき」

    火星帰りの青年は、地球の習慣が変わってしまったのに当惑している。どのように振る舞ったらいいか分からないので、無線のイヤフォンを装着した。その場面にふさわしい態度や会話を、ささやいてくれるサービスだった。 久し振りにバーで友人と再会した青年は、ささやきに指示されるまま振る舞うことで、すべてをうまくこなした。そこで、サービス会社に礼に行くと、指示していたのはコンピューターであることが分かった。 …

  • 高野敦志編『高野邦夫詩撰』(ePub)

    高野邦夫は昭和3(1928)年、現在の川崎市幸区に生まれました。太平洋戦争末期に予科練に入隊。戦場に送られる前に終戦を迎えました。戦後は国語の教員を務めるかたわら、詩を書き続けました。日本詩人クラブや俳人協会の会員でした。その詩は自らの戦争体験や動植物、猫や蝶などへの共感、家族、とりわけ母、高野ことへの思いを中心につづられています。中でも『定時制高校』や『川崎』などは、各種の新聞でも取り上げられまし…

  • 星新一の「魔法の大金」

    まともに働かず、酒ばかり喰らっていたエヌ氏は、お金に困って魔法に頼ることにした。黒魔術を研究して、悪魔を召喚する方法を試みた。 現れた悪魔に対し、エヌ氏は壱万円札を一万枚作るように頼んだ。それを銀行に持っていき、預かってもらうことにした。行員はどこでこの大金を手に入れたかと問い質した。というのも、持ち込んだ壱万円札はすべて番号が666666だったからである。これは悪魔の数字666を重ねたものであり、…

  • 小説「たましい」(pdf)

    小学四年の夏休み、泳げなかった貴志は、父からプールで猛特訓を受ける。水が怖くなくなり、泳げるようになって帰宅した貴志を待ち構えていたものは……。 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードしてください。

  • 星新一の「桃源郷」

    無人探査機スタービジョンが、パル星探査に出かけた。人類がそのまま住める環境で、選ばれた者のリゾート地になると期待されていた。 ところが、パル星に到着すると、薄暗い空に焼け焦げたような風景、岩蔭からは骸骨が現れた。強力な放射能が検知されたことから、核爆発が起きたことが分かった。火山弾がスタービジョンに衝突して、中継は中断されてしまった。パル星は桃源郷どころか、反ユートピアだったとして、人類によ…

  • 小説「シリウスからの旅人」(pdf)

    臨死状態から生還した男は、シリウスから来た宇宙人だと主張する。当惑する妻の愛情で、かつての記憶を取り戻していくが、夜の間に見る夢は、日本の危機的状況を警告するというSF風の現代小説です。 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードしてください。

  • 星新一の「ごきげん保険」

    N氏は日常生活での不満を訴えるだけで、保険金が下りるという契約を結んだ。野良猫で眠れないとか、砂糖入れが剥げたとか、好みの女性に無視されたとか。政治への不満による心労、年齢による若さの衰えでも保険金が下りる。ただし、保険金が下りるといっても、一件当たり百円単位では、一体何の足しになるのやら。 対応する社員の心労は、極限に達している。それでも、顧客が毎月支払う金はかなり高いので、こまごまとした…

  • 第5版『電子本(電子書籍)を作ろう!』(ePub)

    『電子本を作ろう!』(ePub)の第5版を公開します。ジャストシステムの「一太郎2016」に関する新情報を含んだ増補版です。ePubやmobi、およびpdf形式で作るノウハウを解説します。電子書籍の形式について説明した後、文章を書いていく上での注意点、ファイルの作成方法、公開の仕方などを順に述べていきます。 第五版においては、「一太郎2016」で追加された機能のほか、ePubの固定レイアウトとPDFの違い、ePubの脚注の問…

  • 星新一の「こん」

    妻が「こん」としか言わなくなった。狐憑きになってしまったとして、夫は妻に付き添って病院で診察してもらった。身体からデータを取ったところ、精神的ショックでひきつけを起こし、思考停止に陥っていることが分かった。 注射を打つと、妻の意識が戻り、何がショックだったか明らかになった。「承知しないわよ、今度浮気したら」と妻は口走る。これで一件落着というわけだが、星新一らしいひねりがない。 注射を打った…

  • 写真とエッセイ「立山黒部アルペンルートの旅」(ePub)

    本州にもこんな美しい風景があったのか! 立山、室堂高原、黒部峡谷鉄道の旅を、写真とエッセイで紹介します。現地で撮影した峡谷や高山の自然を、高解像度の写真で収録しました。リフローの電子書籍ePubで提供いたします。約9メガありますので、通信速度が遅い場合は時間がかかります。 以下のリンクからダウンロードしてください。 tateyama.epub

  • 星新一の「運命」

    他人の未来が分かる男がいた。「運命予測診断所」という看板を掲げ、他人の未来を読んで、生活を立てていた。高校受験、結婚、悪夢など、相談される内容はさまざまで、よく当たると評判を呼び、多数の客が押し寄せていた。 男は他人の未来を読むのに疲れ果てた。「俺の未来を教えてくれ」と絶叫すると、地震が起こって驚く。このドラマを見て、小泉八雲の『日本の面影』所収「占の話」を思い出した。いくら他人の運命を読む…

  • 植民地状態を永続させる「憲法改正」

    私は日本が植民地状態を脱し、真の独立を遂げることを願う者である。日本は幕末にイギリス女王の支配下に入り、連合国に敗戦してサンフランシスコ平和条約で形式的に独立を回復したのちも、実質的にはアメリカ軍政下に置かれたまま現在に至る。真の独立を回復しないうちに憲法改正を行うことは、現在の植民地状態を永続させることにつながる。 したがって、日本が真の独立を遂げるまでは、国民は一切の憲法改正を拒否すべき…

  • 星新一の「はじまり」

    男が夜道を歩いていると、宇宙人がUFOを取り出した。巨大化したUFOは宇宙人を吸い上げて、どこかへ行ってしまった。びっくりした男は、通りかがりの女性に話す。すると、女性もUFOを取り出して、それに乗って去ってしまった。 男は交番に駆け込んだが、交番でもUFOが取り出され、警官も飛んで行ってしまった。これは小泉八雲の『怪談』の「むじな」がねただと思った。「のっぺらぼうが出た」と、夜鳴き蕎麦に駆…

  • 『高野邦夫句集』(pdf)

    日本詩人クラブ、俳人協会会員だった高野邦夫が、一九八七年(昭和六二)に、芸風書院から刊行した『高野邦夫句集』を原本にし、俳句に詳しくない読者向けに、ふりがなと多数の注を加えました。多摩丘陵の自然、日常生活の幸せ、工場地帯の風景、闘病生活、文学への思いを綴った句集です。 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍…

  • 映画「マトリックス」に関して

    主人公のトーマス・アンダーソンは、ソフトウェア企業に勤める社員だが、ネオと名乗るハッカーでもあった。ある日、彼は自身がAIに支配された奴隷であることを知らされる。現実だと思っている社会は、AIが作り出した仮想現実に過ぎず、そこから人類を解放する救世主であると告げられる。 AIからの支配と戦うために、彼は工作船の中に身を置きながら、仮想現実で敵と戦うための力を身につけていく。仮想現実と言っても…

  • 小説「漁火」(pdf)

    佐渡を旅した青年が、夜の海に浮かぶ漁火を眺めながら夢想する物語です。舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞し、「青空文庫」にも収録されています。表紙と「青空文庫」に書いたあとがきも加えました。パソコンですぐに開けるpdfファイルなので、保存してからご覧下さい。特にfirefoxの場合、ブラウザのまま開かずに、pdfを保存してからにしてください。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモ…

  • トンネルと文学(pdf)

    伊豆の天城山隧道(旧天城トンネル)は、川端康成の「伊豆の踊子」、梶井基次郎の「冬の蠅」、松本清張の「天城越え」の舞台として知られています。三十代半ばの頃に旅した記憶をつづった文学エッセイです。 今回はパソコンですぐに開けるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードしてください。

  • 星新一の「月の光」

    人間には言葉など要らないと信じている医師がいた。拾った女の赤ちゃんを、言葉を一切使わずに、愛情を注いで部屋の中で育てていた。少女は幸せそうに見えたが、社会性を奪われた愛玩動物のようだった。 あるとき、医師が事故に遭った。代わりに使用人が食事を持っていき、「今日は帰ってこない」と言ったが、少女には伝わらなかった。医師がそのまま亡くなると、少女も絶食したまま息絶え、魂は天に昇っていった。 医師…

  • 第三版《ゲートウェイ・エクスペリエンス私見》(ePub)

    ロバート・モンローが開発した脳波誘導の技術「ヘミシンク」によって、変性意識の世界を誰でも体験できるようになりました。 ヘミシンクは能力開発、自己実現に用いられてきましたが、最近《ゲートウェイ・エクスペリエンス》のWave�Z日本語版が発売されました。これは死後の意識を擬似的に体験するプログラムで、来世への中継点とされる「フォーカス27」まで収録されています。それについて得た印象をまとめてみました。 …

  • 星新一の「さまよう犬」

    女性はいつも犬の夢を見ていた。犬は野原を寂しげに歩いており、何かを探しているようだった。いつしかその犬が好きになってしまい、焦りに似た感情は、目が覚めた後も残るようになった。その後、女性はある男性と結婚した。それとともに、犬の夢を見ることはなくなった。 あるとき、夫は女性に結婚前に見ていた夢について話した。自分が一匹の犬になって何かを探してさまよっていたというのだ。夫の方も結婚を境に夢を見な…

  • 作品集『動物いろいろ』(pdf)

    我が家で飼ってきた犬や猫、ウサギ、プレーリードックのほか、虫や鳥など小動物について書いたエッセイや短編をまとめてみました。 どれも短い作品ですので、動物好きの方は手にとって読んでみてください。 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードしてください。

  • 星新一の「愛用の時計」

    お気に入りの腕時計に、主人公は愛情を感じている。男というものは、自家用車やオートバイ、コンピューターなどを、偏愛したりする。まるで自分の恋人のように。 ところが、愛情をかけているのに、時計は遅れてしまい、乗る予定だったバスに乗れずに、旅行に行かれなくなってしまう。男は購入した店に時計を持っていく。ところが、この時は正常に動いている。 実は、旅行で乗るはずだったバスが、転落事故を引き起こして…

  • 星新一の「ネコ」

    おじさんがネコと暮らしていた。ある日、宇宙船が玄関先に現れる。おじさんは気絶してしまう。その間に、宇宙人はどんな生物とも話ができる機械を使って、ネコに事情を聞くことにした。 ネコはおじさんのことを奴隷と呼んだ。真面目に働き、食事の世話をしてくれる。また、毛づくろいやネズミを追いかけるなど、日常の暮らしについても話した。 宇宙人は地球をネコが支配する星だと考えた。こんな平和な生物が支配する星…

  • ぼくはネコなのだ(pdf)

    夏目漱石の『吾輩は猫である』のパロディーです。のらネコの兄弟が母親に見捨てられた後、もう若くない兄妹と老母の家に棲みつく中であった事件を、ユーモラスに描きました。子ネコが成長する姿を楽しんでいただけたらと思います。ネコ好きの方は、ぜひご覧ください。 今回はパソコンですぐに開けるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されま…

  • AIで画像を作成する

    Painterというソフトは、写真から油絵やデッサンなど、プロ顔負けの絵を作成する。それだけでも驚いていたのだが、現在は元の写真がなくても、言葉を入力するだけで、AIがその言葉から絵を自動で描いてくれるほどである。 さまざまなソフトがあるが、LINEのアカウントが必要だったり、広告が表示されたり、一部有料だったりする。海外製のソフトの場合、安全性が危惧されることもある。ここではブラウザで操作でき、無料…

  • 増補版 超短編集「夢現万華鏡」(pdf)

    夢と幻想の世界を300字のショートショートにまとめた『夢現万華鏡』が生まれ変わりました。今回はさらに20数篇を増補しました。 古典に取材したもの、SF、寓話、シュールな夢幻の世界のほか、現実の社会を風刺した話も収録しました。無限に広がるイメージと戯れたり、何が暗示されているか謎解きをしましょう。以前にダウンロードされた方も、ぜひ増補版をご覧下さい。 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロ…

  • 世界の支配層の計画

    限定戦争やパンデミックによって、2050年までに40億人の徒食者を地上から消す。最終的には扱いやすい10億人に人口を減らす。そのうち5億人は、何の疑問も持たずに服従する中国人と日本人で構成する。 意図的に食糧危機と水不足を起こして、300人委員会の意思に従わせるのが、世界の支配層の計画であり、これに断固として対抗していかなければいけない。 https://t.me/LadyD_Q17/374 「青空文庫」の作家、高野敦志の…

  • 星新一の「海」

    漁師が蛸を捕まえた。すぐに食べずに、台所の桶に入れておくと、野菜が減っていた。蛸が食べたのだろう。蛸はご飯や大根、豆、卵なども食べた。酒を飲ますと、変な踊りをして眠ってしまった。 蛸を連れて漁師は海に出た。蛸に教えられた所では、魚がたくさん捕れた。皮膚が乾いたので、ガマの油を塗ったところ、毛が生えてきて可愛くなり、子供の遊び相手として評判となった。 漁師が百歳近くで亡くなったとき、蛸も海へ…

  • 青海の白い雲(ePub)

    チベット旅行記『懐かしのチベット』の続篇です。2000年(平成12)の夏に、チベット人が居住する青海省から甘粛省にかけて旅した記録です。今回は日本人は僕一人で、中国人のガイドと運転手の三人で行動しました。『青海の白い雲』と名づけることとし、エッセイ「チベット人との語らい」を加えました。 以下のリンクからダウンロードして下さい。 Qingha…

  • 星新一の「愛の鍵」

    ロックされた物を開けるのは、かつては鍵や暗証番号ぐらいだったが、最近は顔や指紋の認証が使われるようになった。ただ、これも安全性は十分ではない。顔写真を元にしたゴムマスクを作れば、本人になりすますことは可能だし、指紋だったら、寝ている間にスマホの画面に当てられれば、解除されてしまう恐れがある。 このドラマでは、本人しか知らない合い言葉を言うことで、鍵を開ける方法が使われている。ただ、声の質は考…

  • 懐かしのチベット(ePub)

    チベットの自然と文化に触れた心の旅を、紀行文の形でまとめました。古代チベット王の霊廟や宮殿、ヤルツァンポ川の流れ、チベット仏教の寺院、神秘の湖、ポタラ宮とダライラマの離宮などを巡りました。付録として西安の大雁塔、楊貴妃で有名な華清池、始皇帝陵についても触れました。 以下のリンクからダウンロードして下さい。 Tibet.epub iT…

  • 星新一の「花とひみつ」

    花の大好きな花子は、モグラを飼い慣らして、草や木の世話をさせれば、世界中が花でいっぱいになると思った。アイデアを描いていると、絵が風に飛ばされてしまった。 絵はある島の研究所に届いた。研究者たちは、これを本国からの指示と誤解して、花を咲かせるモグラをロボットで実現した。本国からやってきた役人は、こんな物を作る奴らはバカだと言い、研究所を取り壊してしまった。 島は無人となったが、ロボットのモ…

  • みちのく出羽の旅 (pdf)

    僕の青春時代から数年前に至るまでの全4回、東北を旅した紀行文です。東北は江戸時代までは、広大な地域が、陸奥・出羽の2国にしか分割されていませんでした。長らく日本人にとっては、最果ての地だったからです。 ここには、旅の先々で感じた思いやイメージがつづってあります。エキゾチックな感覚にとらわれるのは、僕だけではないでしょう。そこには寡黙ながらも、懐の深い自然があります。気軽に読めるものと思います…

  • トンネルと文学(ePub)

    伊豆の天城山隧道(旧天城トンネル)は、川端康成の「伊豆の踊子」、梶井基次郎の「冬の蠅」、松本清張の「天城越え」の舞台として知られています。三十代半ばの頃に旅した記憶をつづった文学エッセイです。 以下のリンクからダウンロードして下さい。 Tunnel.epub ePubはiOSのiPadやiPhoneなどで読むのに適した形式です。iBooksなどでご覧下…

  • 星新一の「約束」

    宇宙人が植物を採集する目的でやって来た。子供たちが協力してくれたので、お礼に何かしてあげようと言った。大人たちは賄賂など、悪いことばかりしているから、何とかしてほしいというのが、子供たちの願いだった。 しばらくして、宇宙人は子供たちを探そうとしたが、なかなか見つからない。地上では数十年の歳月が流れ、約束した子供たちは、すっかり大人になっていたからだ。宇宙人との約束など忘れて、煩わしいとしか感…

  • ネルヴァル Nerval の短編「緑の怪物」(ePub)

    19世紀フランスの狂気の詩人、ジェラール・ド・ネルヴァルの短編「緑の怪物」を新訳でお送りします。夢と現実の間をさまよいながら、シュルレアリスムの先駆的作品を生み出し、20世紀になってから再評価されたネルヴァルですが、今回紹介するのは、ネルヴァルの狂気の側面がうかがえる怪談です。 作中には多数の固有名詞が出てきますが、余り気にせずに読み進めて下さい。注釈は最低限にとどめました。以前、「緑の怪物」の…

  • 星新一の「プレゼント」

    地球では核戦争が勃発していた。大気圏外から見ていた宇宙人は、「心を込めたプレゼントを受け取るがいい」と言って、謎の立方体を投下する。 中からリスのような巨大生物が出てきて、地上を闊歩し始める。それに対して、当初は覇権争いを続けていた人類も、力を結集すべきだという声が上がり、一致団結して怪物退治に当たる。 宇宙人は核戦争が収まったのを見て、プレゼントが功を奏したと喜ぶ。平和の使者として愛玩動…

  • 第三版「男はつらいよ」おぼえがき(pdf)

    山田洋次の映画『男はつらいよ』の最新作「お帰り 寅さん」をはじめ、「少年寅次郎」とそのスペシャル版、「贋作 男はつらいよ」など、最近の情報を増補しました。 山田洋次の『男はつらいよ』は、葛飾柴又を舞台にテキ屋稼業で全国を旅した車寅次郎を描き、国民的な人気を博したシリーズです。寅次郎が訪れた土地や、ヒロインについて感じたこと、思い浮かんだことをまとめてみました。制作された全作品を年代順に並べ、…

  • 星新一の「悪をのろおう」

    女性がハンドバッグを奪われる。犯人は若い男らしいということしか分からない。ただ、女性の手には犯人の髪の毛が残されていた。 警官に何とか捕まえてほしいと訴えていると、そこに怪しげな男が現れる。藁人形と五寸釘を持っていて、髪の毛さえあれば、相手を呪うことも可能だというのだ。そんなことあるかという警官の髪の毛を、藁人形に巻き付けて五寸釘で刺すと、警官は痛みで七転八倒する。 効力が分かったところで…

  • 梶井基次郎の青春(ePub)

    伊豆で過ごした梶井基次郎の生と死への思い、宇野千代や三好達治との交友関係を、美しい伊豆の自然を背景に描いた小説「厚い掌」を、電子本ePub3形式(縦書き)で配信します。 以下のリンクからダウンロードしてください。 atsuitenohira.epub iTunesからダウンロードする場合は、ミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該の…

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