家庭料理の哲学
昨夜のクローズアップ現代『土井善晴・自由を感じる家庭料理の提案』を観た。高級レストランや料亭の料理ではなく、毎日の家庭料理――それぞれの家庭で、それぞれのやり方があるだろうけれど、私の家庭料理のモットーは、数年前に書いたとおり「食べ物が人を救う。栄養と滋味を活かす美味しいものを作ろう」だ。栄養を第一に、コスパとタイパをその次に計画し、盛り付けなどの見た目は、その時々最大限に工夫するが、最優先にはしない。(お祝いなどの演出は、また別の楽しみだ)ファストフードやスーパーの総菜は、本当に楽で助かるけれど、料理のスキルを失いたくはないし、献立を考える時間も含めた手間暇は、人間にとって大切なものだと、私は思う。経済哲学者・斎藤幸平氏の警鐘、「現代の経済が、人間の根源的な幸福を壊す方向にある」というのに同感だ。家庭料...家庭料理の哲学
2025/07/09 10:51