■■ はじめに・・・ ■■ *当ブログは2人組で運営しております。*内容は男性同士の恋愛等をメインに取り扱った一次創作です。 BLなどのご理解を頂けていない方、嫌悪感を抱かれる方は回れ右でお願い致します。 ま
オリジナルBL小説です。主に高校生の恋愛(R-18)。管理人は2人で文と絵、基本ハピエン。毎日更新
CP傾向はドS×ネガティブ天然・後輩×先輩・弟×兄中心に展開です。 どんな形であれ受け溺愛。 S/鬼畜/わんこ/ツンデレ/ネガティブ/天然/不憫/小悪魔/クール/男前/など
すごく大切で大事な人だというのは昔から変わっていない。残念ながら記憶障害があって忘れてはいたが、回復した今は昔と変わらず秋李は悠犀が大好きだ。 でも……今はそれにプラス、恋人としても大好きだ。 まさか自分が男を
ぽかんとしている秋李に怪訝な顔を向けると「お前が怪訝そうに見るな」と言われた。「でも」「びっくりくらい、するだろ。何でいきなり自分のほっぺ殴んだよ」「これは……理性が崩壊しそうだったから」「え?」「秋李があんま
秋李の前で泣いて以来、悠犀はようやく多少なりともふっきれてきたかもしれない。面と向かってあの時の罪悪感などと共に秋李に謝れたからだろうか。 悠犀も今までずっと自分が悪いのではないと理性ではわかっていながらも、感情で納得できなかった。後悔と
「ご、ごめん。変なこと聞いた」「……いや。まあ何でそんなことって思ったけど……。あの、俺は秋李が好きです」「あ、は、はい」 好きですと言われ、思わず秋李もかしこまったような反応になった
記憶が回復すれば自分はどうなるのだろうかと、秋李は昔から何度ともなく考えたことはある。誰しもが幼い頃のことを完璧に覚えているわけでなく、自分の場合はその覚えていない部分が人よりくっきりしているだけだと秋李は記憶障害のことをそう思ってみたり
記憶が回復した秋李は、しばらくの間フラッシュバックに悩まされていたらしい。本人からではなく、秋李の母親から悠犀は教えてもらった。 あの頃のことを思い出したと知った秋李の両親や悠犀の両親は大喜びしたし、大人だということも忘れて大いに泣いてい
一緒に入る、という秋李の言葉に、悠犀が動揺したように秋李を見てきた。「な、に言って……秋李も、冗談……」「冗談じゃないし。悠犀は一緒に入んの、い」「嫌じゃない」 嫌なのか、と言おうと
桃史のことを聞いて、秋李は罪悪感とショックと恐怖に苛まれつつ、ほんの少しだけ安堵もあった。 生きてた……。 記憶を取り戻してまず浮かんだのが、あの瞬間だった。 桃史から落ちながら、目の前で橙と緑が赤へと染まって
桃史のことを話しても大丈夫だろうかと心配はあった。だが秋李は真剣な表情で「教えてくれ」と頼んできた。頷くと、悠犀は主に桃史について、秋李が記憶を失った後のことを話した。秋李は時折苦しげな表情になったりしたが、黙って最後まで聞いていた。「こ
何かが頬を伝った。悠犀の意識がそれへ行く。 眠って、た……のか? 目を開けると誰かの太ももを枕にしている自分に気づく。 ……は? え? え、いや、ちょ……
無意識に悠犀をしみじみ眺めていた秋李はハッとなりテレビへ目を向ける。映画はエンディングどころかすべて終わっていてチャプター表示されていた。 はぁ……。映画も終わっちゃったし……この状
料理は見た目だけでなく味もおいしかった。そして懐かしい味がした。母親の作った料理だから懐かしいもへったくれもないのだが、航太の料理も同じく懐かしさを感じる。以前にも食べたことあるような気がする味だ。 俺好みの料理だからそう思うのかな。 思
何となく気になり、秋李は立ち上がってその写真を見に行く。いくつかの写真は無造作に壁に飾られている。 飾り方も何かおしゃれだよなあ……。あ、これ……星羽くんの小さな時の写真かな。……うん? 何だ、今デジャヴっぽい感覚したような……? 怪訝に
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人間の浅見鈴として寿也と宅飲みをしたその夜、すずはまた泊まることになった。とはいえ泊まる泊まらないといった明白なやり取りしたわけではなく、明日は休みだしと気軽に飲んでいて、気づいたらお互い眠っていたという状態だ。 ただ、すずは酔っていない
◆金の鈴◆ 異形となった黒猫は、かつての主人の魂を求めて彷徨い歩く── 今井 寿也(いまい としや)は、大学へ行く途中、カラスに襲われていた黒猫を助ける。 黒猫は鈴のついたボロボロの首輪をしていた。
アルバイト先で寿也が鈴と仕事しながら話していると、奏流が客として入ってきた。「よ。がんばってる?」 ニコニコ楽しそうな様子で、チョコレート味の棒アイスをレジへ持ってくる。「温めますか」「はい。……って、いやいや
まさかそんなに嬉しそうな顔をされるとはと軽く驚きつつ、寿也は自分も顔を綻ばせた。「そっか、よかった。浅見くんさえよければまた誘うよ。あとうちの子も見て欲しいし」「そう、ですね」 買って来たつまみだけでは足りないかもと、簡単なものを作って鈴
今朝は目を覚ました時からすずを見ていない。せっかくの休日の朝にゆっくりすずと遊べなかったのを、寿也は残念に思いながら掃除したり洗濯したりしていた。 猫は気まぐれらしいから、ベランダからするりと出てどこかへ散歩しに行っているのかもしれない。
「すず。ごはん」 寿也が穏やかな笑みを浮かべながら、すず専用のエサ入れへドライフードを入れてきた。すずとしてはカリカリは喉が渇きやすいため正直缶詰のほうが好みだが、寿也が与えてくれるものなら結局何でもいいとも思う。 ゴロゴロ喉を鳴らしながら
リン、と音がした。 その日、今井 寿也(いまい としや)は一匹の猫を拾った。「で、その猫ちゃん、息はあったのか」 大学の食堂で昼ご飯を話ながら食べている時、一緒にいた友人の松山 奏流(まつやま かなる)が心配そうに聞き返してきた。寿也は頷
「オレは……人間が羨ましかった」 ずっと羨ましいと思っていた。この人の周りにいる人間たちが。同じ目線、同じ姿、同じ生き方のできる人間たちが。 あまり動かせない頭をぐらりと向けると「俺はむしろ君たちのほうが、羨ましい、かも……とても自由だろ…
そろそろ昼下がりになるだろうか。切なくなるほど紺碧の、真っ青な空だった。何もかもが浄化されそうな明朗な青。吸い込まれそうなほどの青。 泣きたくなるような青の中、先ほどから胸が高鳴って止まない。鼓動の音が耳に届きそうな気がする。悠久の時を経
◆水晶の涙◆ ── とある王国 神の子が禁忌を犯し、居なくなってから長い年月が過ぎ去った……。 辺境の村で少年2人は、いつも通り平穏に暮らしていたはずだった。 *赤&ra
翌日、アルスが動けないためファインはとても献身的に何でもしてくれた。それもあるし、そもそも確かに誘ったのが自分のため、アルスは文句の一つも言えず献身的なファインに甘えさせてもらうしかなかった。 ようやく出発すると、二人はとりあえずフィール
*R-18指定あり注意今回のお話は性的表現が含まれる部分がございます。18歳以上でR指定大丈夫な方のみおすすみ下さい。
フォルアが初めてモナと出会った時のことを思えば、そして気が遠くなるような永久の時を経てもあれほどモナを求めていたフォルアを思えば、何ら不思議ではないと思えた。 アルスはといえば、そう聞いてから隣にいたフォルアをぎゅっと抱きしめている。さす
世話になった家には、たくさんの獲物や木の実などを置いてきた。ファインたちの生まれ育ったアイトールでもそうだったが、現金はさほど役に立たないというか、王国などへ出向くなら必要かもしれないが、普段の生活ではあまり必要なかった。それよりも食料や
子どもたちや家で話してくれた女性の話を聞くと、ファインでも間違いなく老婆がモナだろうと思えた。 森に魔物や獣が出なくなったのも、モナの影響だろう。転生したモナにまだ神の子としての力があるのかどうか定かではなかったが、きっとモナの力だと思え
少女の母親が言うには、気づけば魔物どころか危険そうな獣も見当たらなくなった森に、食べ物は必要なため木の実などを取りに恐る恐る入ったら、その老婆を見つけたらしい。 素朴な村だ。今すぐ餓死するといった風ではないが、決して裕福な暮らしもしていな
翌日、四人はプラデェ王国を出た。その足で今度は反対側にあるクーニグという村を目指す。途中、ちらほら小さな集落があったので、そこでもモナについての情報を集めようとした。ただ残念ながら王国で得た情報以上の話は入ってこなかった。 クーニグに入っ
ファインとそういった行為ができた翌日、アルスはさすがに自分の体の限界を知った。「普段から鍛えてるのに残念」「いや、さすがに……」「俺としては余すところなく鍛えてたつもりだったんだけど、まだまだだったんだなってち
*R-18指定あり注意今回のお話は性的表現が含まれる部分がございます。18歳以上でR指定大丈夫な方のみおすすみ下さい。
とはいえ一緒の部屋だからこそ、今アルスが言った言葉をもっと掘り下げ真剣に話し合いたいと思いつつも、やりにくさしかない。「……ジレンマ」「え?」「ぶは」 思わず口から勝手に漏れた言葉にポカンとしているアルスに対し
心の中でひたすら「かわいいかわいい」とファインは先ほどから悶えているが、さすがに表に出すわけにいかない。気持ちはばれているとはいえ、ちょっとしたことで絶えず「かわいい」と思ってしまうところまでばれてしまうのはさすがに引かれる気がする。それ
「そっか、アルスは水属性だっけか」 普段あまり属性云々気にしてないからピンとこなかったよ、とカースが苦笑している。ハーフとはいえエルフの血が混じっているカースはどうやらファインたちとは魔法の使い方もやはり違うようだ。「やっぱカースの魔法って
ということで気づけば翌朝だった。 寝落ちるの、早すぎない? 俺。 考え、悩んでいたとは思えない。いや、夜は考えるのをやめようと決めたからこそ一旦すっきりして眠ろうとは思った。思ったが、それでも早すぎないだろうか。 こういうとこだぞ。 アル
とりあえずわからないながらに意識してしまっているからだろうか。夜、ファインと二人きりで眠るのがこんなに落ち着かなかったことはないなとアルスはひたすら思っていた。 今日ファインから流れでだが「欲望を押しつける」的なことを言われた時も妙な意識
とりあえずファインと仲直りというか、変なわだかまりも失くせたようでアルスはホッとした。自分の至らない言動のせいでファインを傷つけたり勘違いされるのは本望じゃない。 ……勘違い、かぁ。 アルスがファインに対して嫌
多分困っているのだろう。元々アルスは口がうまいわけではない。 困らせたままとか情けないだろ、オレ。「アルス。ほんと、気、つかうな。オレは大丈夫だ」「違うんだ」 また「違う」をいただいた。何が違うと言うのか。ここは困っているのをわかりつつア
息を切らせながらアルスが近づいてきた。「ファイン、ここ、にいた、んだ」「……あ、ああ。風呂、入る前にちょっと散歩しようかなって」 風呂へ入ってくると告げて部屋を出ていたため、アルスが今ここへ来たということはいっ
ファインの気持ちに答えるまでいかなくとも、少なくともアルスは受け止めてくれた。それがとても嬉しかったが、やはり無理させていたのだろう。 気持ちを切り替えるためもあり、ファインは宿を出てその辺を歩きながら、結局先ほどのアルスについて考えてい
じゃあ、とアルスは今さらながらに気づいた。 ファインが言ってた「欲望押しつける」って、そういう? いや、欲望って言ってんだしそういうことだろうと漠然とどこかで多分思っていたかもだけど、えっと……子作り的なこと、
フォルアが一通り演奏し終えるのを待って、食堂で今後のことを話しながら食事した。 あいにくフォルアの歌を聞いて何か情報提供してくる者は残念ながらいなかったが、歌や演奏はかなりお気に召した者が多かったようだ。カースの用意した袋には客から得たチ
ファインの口から明確に「一生薄れない」と聞いたとたん、アルスの中で表現しがたいほどふわふわとした弾けるような何かが広がった。「何だろ。何かふわふわする」「ふわふわ?」「うん。何だろな。気持ちが上がる、っぽい感じっていうか」「&hellip
動揺が全然隠せていなかったのだろう。少しだけ黙ってアルスを見ていたファインが苦笑してきた。「いいって。言ったろ。お前はお前のままでいいと」「聞いたっ、けど、すごく優しいこと、言ってくれてる、けど! でもそれじゃあ」「いい。いいんだ。アルス
カースに言われて少しポカンとしていたアルスだが、ファインが「問題ねえ。大丈夫だから食堂先行ってて。すぐ行く」と口にしたことでハッとなった。 珍しい……か。確かにそういえば俺とファインって多少言い合うことはあって
どういう意味だと聞かれ、アルスは正直戸惑った。押さえつけられなくとも話すし逃げないと言った。それにもちろん逃げるつもりはないが、話そうにも言葉がうまく浮かばない。「意味、って……た、単に嫌じゃなかった、って、だ
食堂に集まることになっているから、いくら何でもこんな状況で気づけばアルスを押し倒しているなんてことはない。 それがまさかのフラグだなんて誰が思おうか。少なくともファインは思わない、というか思いたくない。 だが今、間違いなくファインはアルス
思えばカースが加わってからよりもずっと前のフォルアが加わって以来、ファインとアルスは昔のように二人きりでくっついて眠ったりしてこなかったように思う。 いや、セルゲイの城では二人で同じ部屋だったが、なるべく狭い部屋を希望したもののそれでも二
アルスが一応いつものように元気になると、カースが「君がいてくれてよかった」とアルスに笑いかけていた。「フォルアやファインはまた別だけど、俺みたいに基本魔法で戦うタイプには相当戦いにくい相手だったよ」「そうなんだ」「アルスも気づいてたようだ
打破したいが、普段の戦闘でもギルドの仕事でも、大抵カースやフォルアがいればあっという間にどうとでもなる。 そりゃもちろん、フォルアやカースの力はとてつもなくありがたいし、二人がいなかったら俺とファインはとっくにディロックにやられてたかもだ
「ディロックゥ……ッ」 おもわず出たファインの言い方が気に食わなかったようで、ルビアはますますこちらが凍りつきそうな表情で「私の弟を舐めた風に呼ぶとは」と睨んでいる。「いや、舐めてねえ、けど…&he