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オリジナルBL小説です。主に高校生の恋愛(R-18)。管理人は2人で文と絵、基本ハピエン。毎日更新

CP傾向はドS×ネガティブ天然・後輩×先輩・弟×兄中心に展開です。 どんな形であれ受け溺愛。 S/鬼畜/わんこ/ツンデレ/ネガティブ/天然/不憫/小悪魔/クール/男前/など

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2012/05/08

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  • 金木犀の夢13

    ただ、この気持ちに含まれているものは悠犀の個人的な苛立ちと八つ当たりが大半なのだろう。この秋李の友人にしても、何も知らないだけだ。知らなければ何してもいいとは言わないが、知らなければ心の配りようもない。 そんなことを考えていた悠犀は、つい

  • 金木犀の夢12

    気づけば中間試験も終わり、蝉の声が聞こえる時期になっていた。悠犀は朝から必死に鳴いている蝉がいるであろう木々を見上げる。 蝉はこんなに必死になって鳴いて自分の存在主張してんのに、俺は何してんだろな。 秋李との関係はさほど変わっていない。学

  • 金木犀の夢11

    秋李は今日、コンビニエンスストアで会った人が気になっていた。 何だろうな。何が気になんだろ。 学生服が秋李と同じだったので、多分同じ学校の生徒だろう。別に変なやつというわけではない。むしろ結構男前だったように思う。 モテそう。そういえば名

  • 金木犀の夢10

    「お帰り。俺のが早かったな」 悠犀が帰宅するとリビングのほうから航太の声が聞こえてきた。だが悠犀の反応がないからか、少しの間の後、航太は玄関までやって来た。そしてとりあえず靴は脱いだものの俯いたままの悠犀に気づき「どした?」と静かに聞いてく

  • 金木犀の夢9

    大げさ、なのか? かばった際に言われたことを悠犀は反芻する。大げさ、なのだろうか。 もしかしなくても、トラウマの一種なのかもしれない。幼い頃体験したあの絶望感にも似た不安を悠犀は何とか噛み殺す。 自分の知っている誰かが、それが例えただの顔

  • 金木犀の夢8

    一年生、二年生と悠犀はかなりがんばった。目指している大学より上のランクの大学も余裕で候補に入れたらいいと教師に言われるくらいにはがんばった。 そして高校最後の学年。悠犀は無事、秋李と同じ高校へ通う。 実家から離れているとはいえ、高校生を一

  • 金木犀の夢7

    秋、だな。 夕暮れの空を歩きながら眺め、秋李はぼんやり思った。 高校生になって初めての秋だ。通っている学校からの帰り道にはところどころで金木犀が咲いていて、オレンジ色の花から甘い香りを漂わせている。草木に強くはない秋李でも「金木犀だ」とす

  • 金木犀の夢6

    戻らず両親の元へ向かったのは今考えても正解だったと理性ではわかっている。 理性では。 でも、駄目だった。自分だけ無事だった、怪我すらしなかったという事実が悠犀を苦しめる。自分の後ろで何が起こっていたのか知りもせず、ひたすら怖くて自分の保身

  • 金木犀の夢5

    家に着く直前、悠犀は自分一人だけが走っていることにようやく気づいた。 も、戻らなきゃ……。 とっさにそう思ったが、引き返そうとして思い切り首を振る。 違う。俺がしなきゃなのは今すぐ父さんか母さんに言うことだ。警

  • 金木犀の夢4

    気づいた男は懐に手をやると何か取り出した。そしておぼつかない様子とはいえ同じように走ってくる。 何……? 何を……。 二人を守りつつ桃史も駆けだしたが、何とか振り返り男の手元を見定め

  • 金木犀の夢3

    そろそろ帰ろうと声かけ、結局一緒に遊ぶ羽目になった桃史だが、実はそれなりに楽しんではいた。高校三年にもなって弟たちと過ごすのが楽しいやつなどあまりいないかもしれないが、桃史にとっては楽しいし嬉しい。本当の弟ではないものの秋李はやたら懐いて

  • 金木犀の夢2

    秋李と悠犀が十歳の誕生日を迎える日、二人は桃史と一緒にあの公園へ来ていた。悠犀が言った通り、誕生日だからか最終的には駄目と言われなかったものの、桃史と一緒に行くのと夕方の五時までには帰ることが条件だった。夕方までに帰る条件は、夜に家族ぐる

  • 金木犀の夢1

    「桃史にいと航にいってさ」 秋李が言いかけると、飼っている愛犬と今まで戯れていた悠犀が「何?」と顔を向けてきた。「仲いいんだか悪いんだかわかんない時、あるなあって思って」 鳴海 秋李(なるみ しゅり)は両親と父方の祖父母と一緒に住んでいる。

  • 彼は最後に微笑んだ193

    ニアキスとラウラの屋敷へは、エルヴィンとニルスだけでなくリックも一緒に来ていた。ヴィリーは今回都合が合わなかったがその代わり、数日前に両親と先に甥と対面したらしい。だが楽しみにしているエルヴィンのためにむしろ感想を控えているようだ。城で会

  • 彼は最後に微笑んだ

    ◆彼は最後に微笑んだ◆ エルヴィン・アルスランは、冷たい牢の中で大切だった家族を思い、打ちひしがれていた。 妹はさんざんつらい思いをした上に出産後亡くなり、弟は反逆罪で斬首刑となった。母親は悲しみのあまり亡くなり、父親は自

  • 彼は最後に微笑んだ192

     *R-18指定あり注意今回のお話は性的表現が含まれる部分がございます。18歳以上でR指定大丈夫な方のみおすすみ下さい。 

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