長年(14年!!)お世話になってきたgooブログさんがなくなるというので、ブログを引っ越しすることになりました。引っ越し先はアメブロです。タイトルはそのまま「太平洋の真ん中で」http://ameblo.jp/sirochan2025/↑コチラが新しいアドレスgooブログさん、今までありがとうございました。シロブログ移転のお知らせ
Carmelreilly「Withangelsbesideus」よりTom72妻が亡くなって10年になる。彼女は私よりも若かったから、当然私の方が先に逝くのだとばかり思っていたのに、私が退職して、もっと多くの時間を妻と過ごす前に逝ってしまった。週に何回か、私は妻の墓に行く。それは家族墓で、彼女はそこに埋まっているわけでないのだが、荼毘にふしたあとの灰を撒き、目印の石をそこに置いてある。妻と話したくなったとき、私はそこに行って、日常に起きた些細なことを話す。あの人がどうしたとか、仕事でこんな失敗をしたとか、洗濯機がうまく動かないとか、そういったことだ。妻からの返事はないけれど、彼女が何を言うだろうということは想像がつく。だから返事はなくとも、私はこの会話を楽しんでいるし、妻が、私が食器洗い機と格闘しているの...天使に出会った実話21
日本人は、あまり「愛してる」と言わないけれど、ここじゃ挨拶がわりと言っていいほど、アイラブユーが飛び交う。そもそも、「愛してる」と「アイラブユー」の持つ意味合いには違いがある。日本の「愛してる」は、男女間にほぼ限られていて、その意味は重くて湿り気があるのに対して、「アイラブユー」は男女にも使われるが、誰にでもいつでもどこでも使えて、重くて湿り気がある意味になることもあるし、ただ好意を持っていることを伝えるだけという軽い意味もまた、あるのである。アメリカ人は、ほんとによくアイラブユーを使う。友達にも同僚にも、ペットにも。夫婦間でも、ちょっとした合間に、思い出したように「アイラブユー」と言い、「アイラブユー、トゥ」と返す。アイラブユーを言わない日はなく、もはやその言葉は掛け声に合いの手のようなもので、その言葉...グッときた
Carmelreilly「Withangelsbesideus」よりSally42私はいつも、若者たちの車の運転が乱暴であることに懸念を抱いていた。彼らは命知らずで、他の人のことなどまったく気にかけていないようだ。田舎に住む私の友人、アンナの話である。ある夜、眠っていたアンナは、誰かが乱暴にドアを叩く音で目が覚めた。ドアを開けると、とても取り乱した様子で女性が立っていた。その女性は、事故の通報をしたいので電話を使わせてもらえないだろうかと言う。女性が電話で話している内容によると、車の事故があり、3人はまだ息があって、あと一人は茂みの中に放り出されている、ということだった。アンナは二階の寝室に行って上着をひっつかみ、家の鍵をつかんだ。何か助けになるかもしれないと思ったからだ。アンナが1階に降りた時、女性はも...天使に出会った実話20
Carmelreilly「Withangelsbesideus」よりBill75妻が亡くなってから、天使が妻からの手紙を届けてくれる夢をよくみるようになった。その手紙は、几帳面な妻の文字で書かれていた。手紙の内容は、特に重要なことではなく些細なことが大半だった。たとえば、私たちが若い頃にあった、笑い話のような思い出だったり、私がちゃんとした食事をしているか、出かける時にドアの鍵をかけているのかというような、もし妻が生きていたらまさに言ったであろうことだ。ある手紙には、結婚式の日のどんな小さなことも覚えていると書いてあった。結婚式の披露宴で、私の従兄弟が酔っぱらってパーティ会場の隅っこで寝てしまったことは、手紙を読むまで私はすっかり忘れていた。そして、妻がどんなに私が恋しくて、愛しているか・・・・・私も、い...天使に出会った実話19
Carmelreilly「Withangelsbesideus」よりMarco28僕は父の死を天使から聞いた。いや、その言い方は違っているかもしれないな、ことのあらましは、こうだ。僕は家から遠い大学に通っていて、父は癌で臥せっていた。でも、治療の効果は目にみえてあり、僕らは父が元気になれるのではないかと期待していた。ある日、広い市場で買い物をしていたら、誰かが肩を軽く叩いた。振り向くと、会ったことのない男性が立っていた。彼は、「あなたのお父さんが、僕のことは心配しなくていい、そしていつも自分らしく、幸せでいなさい、と伝えて欲しいと言っているよ」それだけ言うと、にっこりと笑って歩き去った。市場はとても混雑していて、彼を追いかけたけれど見失ってしまった。なぜかわからないけれど、何かよくないことが起きたのだと思...天使に出会った実話18
Carmelreilly「Withangelsbesideus」よりPeter37僕は1度も天使を見たことがない。ただ、息子のトーマスが初めて話し始めたとき、よく彼が天使について話してくれた。最初は、「女の人」とトーマスが言っていた。彼が言うには、その女の人は彼が目覚めた時に部屋の中にいるという。ベッドから落ちたときは、女の人が抱きしめてくれたのだという。初めのうちは、子供によくあるおとぎ話だと思って信じていなかった。だって子供って妄想の友達が普通にいたりするだろう?ある日、教会に行った時、神父が天使についての話をした。その時トーマスが、天使って何?と聞いてきたので、知っているだけのことを教えた。するとトーマスが、「じゃあ、あの女の人は天使なんだね?」と言った。最初は信じていなかったけれど、トーマスが話す...天使に出会った実話17
パソコンの調子がよくない。英語と日本語を切り替えられるアイコンが画面から消えてしまい、日本語が打ち込めない。改めて設定しても、同じ。それでいて1時間ほどすると、ポッと現れたりするが、現われないときもある。それにキーボードのいくつかのアルファベットが、タイプしても画面に出てこないことがある。連打していると、ようやく打てるようになる。これはもうお手上げ。買った店に持ち込むしかない。以前はウォークインで順番を待てば受け付けてくれたのだが、最近はあらかじめ予約をしなければならなくなった。ネットでアカウントを作り、予約を入れて、今日行ってきた。コンピューターに強い人は、私には神様である。私にはいったい何がなんだかさっぱりわからないことを、チャチャチャとやってしまう。Makiさん担当してくれたのはMakiさん。「日本...パソコンの神様
CarmelReilly「withangelsbesideus」よりLinda382年前、私は夫と子供を残して家を出た。家に押し込められて子供の世話に明け暮れ、私はとても不幸だった。子供達は可愛かったが、こんな私といても彼らは幸せではないだろうと思った。もし、私がいなくなったら、夫は自由に誰かもっと夫や子供にふさわしい人を探すだろう。私は年をかさねるにつれて、若干、閉所恐怖症気味になっていった気がする。ある日、子供達が保育所にいる間に私は荷物をまとめ、夫に子供達をよろしく、私のことは忘れてちょうだいという手紙を残して、小さな車に乗り、以前一度だけ行ったことがあった町に向かった。それほど所持金はなかったが、数日過ごせる場所があれば、仕事と住む場所は探せるのではないかと思った。最初の夜、興奮と罪悪感が入り交じ...天使に出会った実話16
3人いるストアマネージャーのうち2人が、どうにも外せない用事で同じ時期に島を離れることになり、3日間、私がひとりで切り盛りすることになった。初日、その日は日曜日。ゲートのダイヤル式のロックの、ダイヤル部分が固まって動かない。動かないので開けることができず、仕方がないので車をゲートの外におき、歩いて建物に入った。ドアを開けたら、30秒以内にストアキーについている鍵でアラームを解除しなくてはならない。早足でいつもの場所に鍵を取りにいくも、鍵がない。どこにもない。焦っているるうちにアラームが大音量で鳴りだした。昨日、店を閉めたのはKのはずで、今日、彼女はアラスカに発つのを知りつつも電話をかけた。すると、昨日Kは早めに帰り、ゼネラルマネージャーが閉めたのだという。ゼネラルマネージャーに電話をしたら、留守番電話。そ...これはまずい
Carmelreilly「Withangelsbesideus」Hilarry32私は若い頃、極度の人見知りだった。家族の前では普通にできるのに、いったん知らない人を相手にすると、途端に委縮してしまい、何も話せなくなるのだった。その上、私には軽い吃音があったからなおさらだ。父の仕事の関係で、いくつもの学校を転々としたが、そのどこにおいても私はただ自分の殻に閉じこもっていた。母は私の悩みを承知していて、力になろうとしてくれたけれど、私は母にすら心を閉じていた。友達はいなかったし、1週間、誰ともちゃんとした会話もせずに過ごしていた。さらには、あろうことか私は自分の体を傷つけ始めてもいたのだ。私の転機は、大学に進学するために家を離れるときにやってきた。もちろん私は新しい生活に恐れおののいていた。高校生活が惨めだ...天使に出会った実話15
年に1度のペーパーダイング(コラージュに使う紙を染める)。昨年に続き、ペギーの家でやることになった。ガレージにテーブル二つを並べて、2つのグループに分かれて染める。今回は9人参加。ペギーが前もって用意してくれた染料。左半分がベースとなる染料(Tシャツを染めるのと同じもの)、右側が油絵具。ベースを水に溶かしたら、ベビーオイルを入れて、その上に油絵具を足したところをすかさず紙を漬けて染める。その上にまた違う油絵具を入れて、染める。3回ぐらい水を替えて、その繰り返し。どんな色がどんなふうに出るのかわからないところが、おもしろい。そして、同じものは絶対にできないのも。マノアにあるペギーの家は、見晴らしがよくて涼しい。好きなものにたくさん囲まれて暮らしたいペギー。あったかくて、とても素敵。ランチはポットラックで、そ...ペーパーダイング(紙染め)
Carmelreilly「Withangelsbesideus」よりアンドレ(28)これは僕が火事でひどいケガを負ったときの話だ。知人の家のパーティに出かけたが、前の晩はあまり眠っていなかった僕は、お酒を軽く1杯飲んだところで眠気が襲ってきた。ちょっと横にならせてもらおうと上の階に行ったら、座り心地のよさそうなアームチェアがあったので、そこに座った途端に眠ってしまった。誰か男の人が僕の肩を揺すったので目が覚めた。見ると、面長の、薄い色の青い目の男性がそこにいた。煙の匂いがし、どこかの部屋の窓ガラスが割れる音がした。誰かがろうそくを倒してしまい、それがみるみる部屋中に燃え広がったらしい。ほとんどの人は逃げていたが、誰も僕が2階にいることを知らなかった。そう、僕は燃え盛る家の中にひとり取り残されてしまったのだ...天使に出会った実話14
天使に出会った実話1~12と同じ著者の、別の本を入手したので、少しづつ翻訳していく。Carmelreilly「Withangelsbesideus」よりジム56歳ある10月の吹雪の日に、私は天使に助けられたと思う。私はカナダの友人の家に滞在していて、車で食料品を買いに出かけた。店のある町までは5マイル以上あり、その間には何もないという田舎である。食料品を買ったあと、映画を観て外に出てみたらけっこうな雪が降っていた。予報では夕方過ぎから大雪と言っていたから、油断していた。私は荷物を車に積み、注意深く車を出した。最初のうちは、うっすら道路が見えて、このままゆっくり行けばなんとか家に帰れるのではないかと思った。しかし、雪はどんどん激しく降ってきて、どこが道なのかもまったくわからなくなってしまった。対向車も1台も...天使に出会った実話13
玄関前の花壇に、ブルージンジャー以外にも青系の花があるといいなと思い、花屋に出かけた。案外と青系の花は数が少ない。ラベンダーにそそられるけど、何度も手痛い失敗をしているので素通り。そして目に留まったのが、プルンバゴ。日本名は、ルリマツリ。日本でも、よく見かける花だ。名前の由来を調べてみたら、瑠璃色の茉莉花、だそうで、小説のタイトルになりそうじゃないか。ゼラニウムの隣りに置いてみる。思った通り、色のコントラストがいい。これも好きな花の、ランタナ。ひとつの花に、黄色や濃淡のピンクが混じってすてき。黄色のもある。今や二階の窓に届きそうに成長した、マグノリア。清潔な石鹸のような香りは、この花だけのもの。ミツバチはマグノリアが大好きで、花が開くとすぐにどこからかやって来る。芝生と土の庭は、雨がたくさん降ると足が泥ん...瑠璃色の茉莉花(マツリカ)
本来、時間は過去から未来に線状に進んでいるのではなく、過去も未来も同時に存在しているらしい。それは真実かもしれないが、線状で生きてきた私には到底腑に落ちることではない。しかしそんな私も、時間の流れは誰にもいつでも平等・一定ではないと思っている。勤務中の10分と休憩時間の10分は同じか?小学校時代の6年間と50過ぎてからの6年間は同じか?人を待っている人と、待たせている人の時間の流れの長さは同じか?答えは「否」!子供の頃の1年間の長いことといったらない。だからきっと時間は線状ではないのだろうとは、思う。前置き長すぎ。次回は3年後と言われたコロナスカピーが、1年ぐらいしか経ってないように思うのに、もうお知らせがきた。コロナスカピー、日本ではなんていう?腸にカメラを通してポリープがないか調べるやつ。50を過ぎる...コロナスカピー
日本人の友人と、ランチを共にした。私と同い年の友人はシングルマザーで、一人娘は大学を卒業して23歳になっている。長年の持病である腰痛は、慢性的に痛む。首の骨がズレて起こる手指の痺れも、2月に日本まで行って受けた手術の甲斐もなく、状況は変わらず。できることはすべてやり、腰はリスクの高い外科手術しかなく、首は別の場所を切ってみるしかない。そんなところへ、通勤途中にピットブルに襲われてケガ。彼女は相当に落ち込んだ。「私の生きる意味って、なんだろう」同い年ながら、彼女は常に姉のように私の前を歩き、私は彼女の明るさやバイタリティがまぶしく、いつも頼り、励まされてきた。明るい調子で、彼女がそう言ったとき、私はすぐに返す言葉がみつからなかった。彼女の日本の友人に、乳がんが再発した人がいるのだという。幸い発見が早く、転移...生きる意味
去る日曜日。リリコイ(パッションフルーツ)がみるみる成長して、木枠にネットを張ったものでは追いつかなくなったので(リリコイは蔓の植物)、ちゃんとしたトレリスを作ることにした。私だったら、ホームセンターに買いに行くんだけど、夫は自作する気満々。どういうものにするか簡単にスケッチを書いたら、材料を買いに行く。設置するのは、窓と建物の角の間。8フィートの木材(アウトドア用に加工済)7本ラティス1枚ブロック5個しめて13000円ほど。角材をカットしてドライブウェイで組み立てて下地(プライマー)を塗って乾かしたあとで、焦げ茶のペイントで塗る。塗る行程は写真を撮るのを忘れた。午後には完成。伸びすぎた蔓をうまくからませていく。(後ろにいるのは義父)こんなふうになりました。キッチンの窓の外にも、ハンギング植物を吊るした。...リリコイのトレリスをつくる
突然、右手親指が痛くて曲がらなくなったのは昨年の2月だった。(こういうとき、記録をさかのぼれるブログは便利だ)手のひらの、親指の付け根部分が鋭く痛み、第一関節を曲げようとするとポキポキと音がして、痛い。調べてみたら、いろいろ名前はついているが、要するに老化であった。その時は、もうこの先、ペンを持って長い文章を書くのは無理だと思った。ペットボトルの蓋も、缶の飲み物のプルトップも開けられずに残りの人生を生きるのだと思った。しかし、現在、親指は何事もなかったかのように自由に動いている。老化じゃなかったのか?老化じゃしょうがないワと潔く諦めた私は、親指が痛いのが普通の状態として受け入れて生活していた。そのうち親指のことなどすっかり忘れ、気が付いたら治っていた。いつもとに戻ったのかもわからない。そのことにこだわり、...Mを買え
視界の問題視界の問題2庭の一部に建て増し中の、義両親の主寝室。彼らがヨーロッパ旅行中は、シュートメの希望で工事をストップしていたので、数日前にようやく再開したところ。私だったら、旅行中も工事を進めておいて、1日も早く新しい部屋を見たいと思うけど、進捗状況を毎日確かめたいシュートメは、知らない間に出来上がるのは嫌だったんだろう。増築部分で、我が家のダイニングの窓の半分の視界が塞がれてしまった。家のどの窓からも遮るものなく庭が見えていたのは恵まれていたのだとわかっていても、毎日見るものだし、窓からは緑が見たい。ここがダイニングの窓窓の外に植物を吊るすことにしたのだが、窓には吊るすための庇がない。そこで、こんなものを取り付けた。このように植物を吊るしてみる。デッキのソングオブインディアも、どんどん背が伸びてきた...視界の問題3~まだ続くのか
半世紀以上も生きていれば、自分のダメなところは嫌というほどわかっている。そのために、数えきれないほどの失敗をし、そのたび気を付けようと思うのだけれど、それを繰り返しながら今に至る。直そうと思ってもどうにもならないこと、それはもう短所というよりも、DNAに組み込まれた動かしがたい性格なのではなかろうか。詰めが甘いこれは私の、最も出番の多いダメ部分である。たとえば先週、コリンに作品のコピーを頼んだ。欲しいサイズは2種類で、メールにサイズや枚数を明記して送信し、電話をかけて改めて発注した。翌日、一つのサイズが小さすぎたことに気づき、電話でサイズを訂正。今日、できたものを受け取って、帰宅して確認してみたら、訂正したあとのサイズが微妙に小さすぎて、手持ちのマットに余白ができてしまった。訂正したサイズが、再び間違って...ダメな自分と向き合う
雨が多かったり、風が強かったりで、久しくビーチに行っていなかった。朝7時。いつもの海。この時間は、ほぼ貸し切り。犬の散歩をしている人や、ウォーキングをする人たちがちらほらいるけれど、海に入っている人はまだいない。海水は温かく、頭の先まで浸かって、水が耳のそばでポコポコとたてる音を聞く。あっという間に、7月だ。6月の終わりに、義両親がヨーロッパ旅行から元気に帰ってきた。そして昨日は私たちの、出会って18年目の記念日のディナーに行った。私たちにとって、結婚記念日よりも大事にしている、初めて出会った記念日。その日のことを、壊れたレコードのように繰り返し、話す。きっと来年も、その次も。いろいろあるけど、ありがとう。いろいろなけりゃ、きっともっとつまらないんだろうと思う。今月は、シアトルから義兄夫婦と、甥とそのガー...7月
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顔見知りの知人にバッタリ会って、立ち話になった。「夜中に何度もトイレに起きちゃって困ってるのよぅ」一通りの挨拶のあと、その人はいきなりそう言った。その人は私と同年代だ。「へえ、何度もってどのぐらい?」「3回は起きるわね」「ふーん」私は共感したふうを装ったのであるが、それのどこが困るのかわからないまま別れた。私は夕食のあと緑茶を何杯も飲むからか、ただ睡眠時間が長いからか、夜中にトイレに何度も立つ。けれど、それを困ったと思ったことはない。月あかりが樹々の葉の陰を落とす床や壁を見るのは好きだし、どこかで樹と樹がこすれあう、キュッキュという音を聞くのも好き。木の枝で寝ている小鳥たちが、何かの拍子に急に鳴きだしたり、木の葉が風に揺らされて立てるさわさわという音も素敵だ。その人は医者にかかるつもりでいるそうだから、本...ものごとに名前をつけたら
仕事に行こうと車を出したら、虹をみた。我が家のドライブウェイから出たところ。手前の山の向こう側が光ってる。ちょいと拡大2025年が始まる時、ニュースで今年はほぼ毎日のように虹がみられるでしょうと予報していた。それでなくてもハワイは虹が出る確率が高いのに、わざわざ言うぐらいだから、相当自信があるのだろう。そして実際、ほぼ毎日虹が出る。私は建物の中にいることが多いのでわからないが、外にいることが多い夫は毎日見ているという。仕事中の夫が写した虹。ほんとに渡れそうな虹だ。虹の写真は時間勝負。通勤の車の中で虹を見ることが多いけれど、運転中なので写真が撮れない。道路わきに車を停めて・・・と思っているうちに虹はどんどん姿を変えてしまう。それにしても、虹予報なんかハワイだけなんだろうな。虹予報
垣谷美雨さんの小説に縁付いている。日本のように欲しい本が手に入るわけではないので、出会った本は余計に縁があるように思える。垣谷美雨さんは庶民の「そうそう、そうなんだよね!」という共感を呼ぶ題材が多い。「定年オヤジ改造計画」もそうだし、運転免許証を返納しない父親の話もそうだ。「うちの子が結婚しないので」はまだ半分ほどしか読み進めていないが、実家の親を思い出しながら読んでいる。うちは三人姉妹で、末の妹以外は晩婚であった。姉は短大を出てそのまま横浜の大学病院で歯科衛生士をしており、26歳。私は美大の短大を出たあと地元に戻って、ローカルテレビ局に勤めていて22歳。上の二人は近いうちにヨメにいくだろうし、大学生だった妹は、卒業したら父の会社に入って婿をとるという青写真ができていて、妹もそれで異論はなかった。大学を出...「うちの子が結婚しないので」
庭のバジルが、ものすごいことになっている。わんさか増えて、隣のローズマリーが圧倒されている。適当に切ってガラスの器に挿したのをキッチンの窓辺において、サラダにちぎって混ぜたりしているのだが、とてもじゃないが消費が追い付かない。今日は休日。ふと思いついて、ペストを作った。ペストは日本だとバジルソースというのだろうか。日本にいたときに、実家の家の外壁沿いにバジルが群生し、バジルを知らない母が、「この雑草を抜こうと思っている」と言うので驚いて全部もらってきて、大量にペストを作ったことがあったっけ。先日、ホールフーズでグルテンフリーのペンネを買ったのを思い出して、久しぶりにペンネをペストであえて食べたいと思ったのだ。夫はたとえグルテンフリーであっても一切パスタは食べないので、食べるとしたら一人のお昼。そして今日は...丁寧みたいにみえる瞬間
昨年のクリスマスあたりから、砂糖断ちをしている。寝しなに猛烈に両足が痒くなり、ふと浮かんできた『砂糖』というヒントを信じて砂糖をやめた結果、数日で痒みがひいた。あれから5か月。砂糖を一切やめていたのは4か月ほどで、今は週に1度と決めて、クッキー1枚とか、アンパン半分などを食べることもある。ただ、自分で買うことはなく、いただきものがあるときだけだ。私にはとりたてて砂糖の禁断症状はなかったが、それでもたまにちょっと甘い味が食べたくなるときがある。そんなときに、乾燥デーツをひとつ食べる。日本にいたときにはデーツの名前も知らなかった。デーツはヤシの木になる実で、よく混同されるナツメヤシとは全く違うものだ。この黄色い実がデーツ。これを乾燥させるとツヤツヤとした赤黒い色になる。中近東では日常的に食べられている。デーツ...デーツ
昨日、職場に着いて窓を開け、音楽を流したところで停電した。職場の近所に住むジェイからメッセージが入った。『うちのそばで何かあったみたいなんだけど、電気止まってる?』ハワイの電気会社に電話をかけてみると、この辺一帯が停電で、彼らもまだ原因がわからないらしいが予想では10時半ころには復旧の見込みだという。3台あるレジスターの発電機を探し出し、セットする。こういうときのために用意してある発電機類だが、まめに充電しなくては使えない。本来ならマネージャー全員が気を配って充電するのだけれど、それをやるのは私だけ。リストを見ると、最後に充電したのは4月の終わりごろ。なんとかセットし終えたものの、今度はクレジットカードの機械の調子が悪い。4台ある機械のうち、1台は電源が入らず、1台は4Gを拾えないので使えない。とりあえず...停電でクタクタ
眠っているときにみる夢の元は、どこからくるのか知る人はいるのだろうか。現実に気になっていることが夢に出て来るのは、わかる。記憶が再生されるような夢も、頭のどこかから漏れた記憶なのだろうと思う。目が覚めて行動を起こしているという夢をみるのも、まあ、わかる。しかし、まったく荒唐無稽な夢もたくさんある。先日の夢では、ブラッド・ピットが私の育ての親だった・・・・なんで?ブラッド・ピットは好きな俳優だけど、すごいファンというわけでもない。今朝の夢は、私は空母に似たいかつい船の甲板にいた。海は大荒れで、流氷を押しのけながら船が進む。なにもかもが凍りついていて、早く温かい海に出ないかねえ、と何人かで話している。流氷がなくなり、いきなりリゾート地的な場所に出る。透明のプラスティックでできたものを腕にはめた金髪男が話しかけ...夢の元
無性に鶏飯が食べたくなった。鶏飯、でいいんだろうか。醤油味の炊き込みご飯のことだ。数年前から夫は鶏肉を食べなくなったので、鶏肉料理が食卓から消えた。自分のためだけに別に料理するのは面倒だし、食べたければ外食すればいいからそれでよかったのだけれど、鶏飯の味を脳内で再現したら、もう食べたくてたまらなくなり、こればかりは外食にもないので作った。醤油の分量は覚えている。米一合に対して醤油が大さじ1。本当はここにお酒が入るのだが、日本酒は高いので無し。干し椎茸を水でもどして、鶏肉、千切りのニンジンとともに甘辛に煮ておく。生の鶏肉の一部を炊飯器にいれて、炊く。炊き上がったご飯に椎茸ニンジンを混ぜる。日本みたいに、鶏肉細切れのパックなどはないから大きな鶏肉を買うしかなく、残りは醤油と生姜でマリネして冷凍した。私のお弁当...赤いごはん
たいした恋愛はしてこなかった。たいした恋愛、ていうのがどういうものかはよくわからないのだけど、たとえば映画「ロマンシングストーン秘宝の谷」のマイケル・ダグラスとキャスリーン・ターナーのような。あんなことが日常に起きるわけはないのだし(そんな日常は疲れる)、たぶんたいした恋愛にはそれなりの疲労感やめんどくささがついてくるのだろう。私の場合、たいした恋愛はしなかったのに、疲労感やめんどくささはがっちりついてきた。恋愛が始まる気配がするころが、実は1番良いのであって、いざ始まってしまうと、幸せなのはほんの最初のうち。結果として幸せ2に対して、めんどくささや疲労感は8、あるいはそれ以上になる。私の性格にも問題がなかったとはいわない。遠距離にいる相手と夜に電話で話をしていて、こじれて相手が「サヨウナラ」などと言って...たいした恋愛
義両親がヨーロッパ旅行に出かけて2週間。出発前にシュートメが蒔いたダリアの種から芽が出て、すくすく育って花が咲いた。種は本土から取り寄せたらしい。「大きな花が咲くわよー」と言っていたけど、咲いてみたらテニスボールよりもひとまわり小さい。カナダの植物園で見たダリアは、おおげさでなく顔ぐらいの大きさで、それは豪華だった。観察日記のように、成長を記録して送っている。シュートメはあのダリアを期待していたんだろうけれど、「なんてきれいなの!」とだけ言ってきた。小ぶりだけど、きれい。筒状の花びらが集まっているところは菊に似ているが、まあるく立体的な形がかわいらしい。ダリアは7本も植えてあり、次々に咲いてくる模様。昨年、私が種を蒔いたリリコイ(パッションフルーツ)が、ようやく花をつけた。隣家のライアンに教わったとおり、...5月光陰矢の如し
山本五十六の有名な名言。やって見せ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじこれは職場においての私であり、プライベートでの私でもある。自分が褒められて伸びるタイプだから、なるべく人を褒めるようにしている。超絶に忙しいのに人手不足だった日、「あなたがいなかったら今日は乗り切れなかったよ、ありがとう」それはお世辞でもなんでもなく、本当にそうだったからそう言ったのだが、言われた人の態度があきらかに変わった。誰だって、ちゃんとできて当たり前だと思われたらヤル気が失せる。ダメな時だけ指摘されたら、仕事に来るのが嫌になる。この場合、褒めるというより、感謝を伝えるというほうが正しいけど。そしてプライベートの私は、立場が逆になる。クリスマスに、車のタイヤの空気を入れる機械と、車のバッテリがあがったときに補充す...やって見せ、言って聞かせてさせてみて
最近のスマホについているカメラは、デジタルカメラ顔負けの画質だ。カメラを持ち歩く必要もなく、いつでもどこでも写真が撮れて、膨大な写真が溜まっていく。その膨大な写真の数々。必要なものを選んで紙に焼いているマメな人もいるだろうけど、めんどくさがりの私達夫婦は、そのまま。「いつか」焼こうと思いつつ、そのまま。スマホを変えても、そのまま。よって、現像した写真が溜まってしまって整理しなくては、ということがなくなった。フィルム時代は必ず現像に出していたものだが、デジタルカメラになった途端に焼いた写真が激減した。リビングの書棚の、下二段にぎっしりおさまっている昔のアルバム。赤ちゃんだった夫や義兄、ほっそり痩せていたシュートメ、何も木が植わっていなかった家の庭。夫が日本で撮ったたくさんの写真。日本の実家にも、奮いアルバム...写真はどこにいった
垣谷美雨さんの「定年オヤジ改造計画」定年を迎え、これから妻と旅行したりして楽しもうと思っているのは夫だけ。気が付くと、妻はなるべく自分と一緒にいたくないらしい。車に乗るときも、助手席だと呼吸がうまくできないからといって後部座席に座るのだ。高給取りだが30過ぎても独身で実家暮らしの娘には、「父さんを見ていりゃ結婚なんかしたくなくなる』と言われる。家庭を持った長男は、まるで自分自身のコピーのようで、既に妻に愛想をつかされつつある。よく聞く話だけれど、私の身近にはいないから(知らないだけかもしれない)実感はない。実感はないが、熟年離婚とはいえないにしても、私の離婚はそれに近いものだったのではないかと思った。同じ空気を吸いたくもないほどになるまでには、長い長い葛藤の時間があったのだろう。小説の中では、妻は何度も夫...「定年オヤジ改造計画」
20年ほど前に、レイキのアチューンメントを受けた。当時、離婚して、新しい交際相手ともうまくいかなくなって、どんよりとしていた時期。どうやって探し当てたか忘れたが、沼津市に住むKさんというスピリチュアリストの女性のところに行くようになった。そこでレイキというものを知り、アチューンメントを受け、成り行きで他の人にアチューンメントをできる資格までとった。確か当時で10万円ぐらいしたと思う。そこまでする必要があったかどうか、と後になって思うのだけれど、その時は暗闇を手探りで歩いているような気持ちでいたから、何でもいいからすがりつきたかったのだろう。どうにかして幸せになりたいと思いつつ何か月か通ううちに、私はだんだん諦めの境地に入っていった。もうなにもしないで流されるだけ流されて、辿り着いたところがきっと私の幸せ、...手のひらから出るエネルギー
一昨年の12月に日本に帰省して以来、旅行には行っていない。日本には私だけが行ったから、夫はワシントンDCとインディアナ州に行ったのが最後で、数年は旅行知らず。まあ、夫は「また」転職したりもしたから、休みが取れにくかったのはある。今年はどこかに行こう、と何か月も前から話題になっており、シアトルからカナダに車でロードトリップしよう、という具体的なテーマまで決まっていて、それでいて、フライトを予約しようとかいうムードにまったくならない。週末の時間があるときに、フライト取ってみるか、と義務的に思うのだけれど、なんだか腰が上がらない。それは夫も同じらしく、また今度、といってそのままになる。私達のロードトリップは、ホテルなどは予約しないで行き当たりばったりだから、直前でもフライトとレンタカーさえ取れたら行けるにしても...エンジンがかからないワケ
姉や友人が桜の写真を送ってくれた。最後に日本で桜を見たのは、2018年。サプライズで父の誕生日に帰省して、レンタカーを借りて伊豆の早咲きの桜を見に行った。両親とも自分で歩くことはできたけれど、念のために車椅子を借りて車に積んでいった。「こりゃぁ楽だなあ!」父は車椅子の上ではしゃいでいた。また行こうね、と言ったけれど、翌年の年末に父は亡くなった。日本人と桜。いつだったか、義両親と食事をしていたときに「なぜ日本人は桜が好きか」という話題になった。その時私が、「桜はきれいなうちに散るでしょう。日本人は引き際を潔しということを大事にしているからじゃないかな」と言ったら、シュートメが「そりゃあ日本人じゃなくてもそうよぅー」と言って笑った。確かにそうかもしれない。じゃあ、どうして日本人は桜の木の下でだけお花見をするの...ハワイの桜
日本に住んでいる親友とはローカルテレビ局時代からのつきあいで、かれこれ40年来の友である。彼女はスピリチュアル関連の起業をしていて、固定の社員はいないものの、なかなか頑張っている。彼女には弟が一人おり、そのオヨメさんというのがかなりアクの強い人で、昔はさんざん愚痴を聞かされてきた。近くに住んでいるわけでもないのだから、つきあわなければいいように思うけれど、弟さんは花屋を経営していて、当時花の仕事をしていた友人は、花を仕入れるのにどうしても弟夫婦とかかわらなければならない。弟の二人の娘も、母親のコピーのような性格で、子供がいない友人は、本来なら自分の子供のように可愛いはずの姪たちにうんざりしてしまう。私がハワイに来てからは、友人とも以前のようには密に連絡を取り合うこともなく月日が過ぎた。数年前に帰省したとき...腑に落ちた
このブログの親元がなくなるらしい。他の親元に引っ越しするには、全データをまとめなくてはならない。過去のデータが欲しければ、だけど。日本にいた頃のブログは、全部消してしまった。そのブログを通して友達になった人たちもいたし(現在でも大事な友人である)いろんなことがあったから、ちょっと悩んだのだけれど、残しておいても仕方がないし、潔く捨てた。このブログは13年という、期間でいえば前のブログの何倍もの長さ。その時間と、毎日拙い記事を見にきてくださっている50から100人ほどの人達のことを思うと、消してしまうのはためらわれるのだが、これは一種の転機で、次に行け、ということではないかと思うのも確か。4000日あまりの膨大な量の記事も、言ってみればただの過去。変にこだわらず、断捨離してしまえばいいのかも。前のブログのよ...分岐点
wholefoodsでシラントロ(パクチー)を買った。私も夫もこれが好きで、毎日のランチのサラダには欠かせない。家に帰ってきたら、買った葉物を全部洗ってしまう。シラントロは、束ねてあるのをバラバラにして、軽くすすいだら水気を切り、ペーパータオルでふんわり包んで野菜保存袋に入れて冷蔵庫に入れておくと1週間はもつ。その日、シラントロを洗おうとしていた夫が「見て見て!レディバグ!」と言って見せてくれたのが、これ。「どこからきたの?」メキシコ?カリフォルニア?庭に放そうという私に、夫が、もう少しここにいてほしいからといって、窓辺の多肉植物の上にそっと置いた。てんとう虫はしばらく多肉植物を探検していたが、そのあと出かけて、戻ってきたらいなくなっていた。あちらこちら探したけれど、どこにもいない。庭に放しても、鳥に食べ...どこからきたの
小学校時代、給食はパンとおかずだった。たまに、ソフト麺とカレーの時があるだけで、米飯が出た記憶は殆どない。5歳違いの妹の時は、米飯の回数がけっこう多かったらしい。給食のパンは、食パンとコッペパンがあって、どちらのパンも給食独特の味がした。低学年の時は、パンは1枚(コッペパンは1個)で、中学年になると2枚、さらに2枚半になり、6年生になると3枚だった記憶がある。冷静に考えてみて、食パンが3枚って、12歳にはかなりのボリュームじゃないか?大人だって、3枚は食べられない人が多いと思う。それも、昨今の高級美味なパンではなく、給食の匂いのするパサついたパンだ。ジャムの小袋と、銀色の紙に包まれたマーガリンがついてくる。たまにピーナツバター風のものがあったが、あとから思えば、あれはピーナツの匂いのする甘いもの、だったと...食パン3枚
強制断水の話を同僚にしたら、「まるでキャンプ!」と大笑い。朝5時半にオープンする水回りの店に仕事前に寄った夫は、そこではTOTOを扱っていなかったために空振りに終わり、結局仕事終わりにTOTOで部品を買ってきた。店は4時に閉まるので、昼休みに電話をして取り置きしてもらい、少し早めに仕事を切り上げてギリギリ間に合った。私が帰宅すると、バスルームで目下作業中。金槌で叩いたり、なぜか知らないがノコギリを使う音もしていて、見に行くのが怖い。40分後、ようやく終了。「この部品、たった20ドルだったよ。10年使えば消耗するんだよね、これであと10年もつよ」確かに、人に頼めばその10倍以上の出費になるところではあった。でも、自分をまったく信用していないうえにめんどくさがりの私は、はなから自分で何とかしてみようとは思わな...強制断水、解除
シャワーを止めても水が止まらず、レバーを1ミリ単位で調整してようやく止まる。という状況になったのは、10日以上前のこと。それが、どう調整しても止まらなくなったのは、ここ1週間。夜中もタラタラと水が出ている。私なら、プロを呼ぶ。しかし夫は、とりあえず自分でやってみるタイプ。日曜日。分解してみたら、調節する器具の中にある部品が摩耗していて、新しいのと取り換えなくてはならない。シャワーはTOTO製なので、TOTOに行かねば部品はない。調べてみたら、TOTOは日曜が休みだ。(昨日の土曜日、一日時間があったんだから、昨日やればよかったんじゃ?昨日ならTOTOも開いていたのにさ)とは私の心の声。ダメ元でホノルルの大きなホームセンターを2件回ってみたが、TOTOは扱っておらず。家に戻り、水道の元栓を止めて、取り外した部...強制断水
朝、夫が「今日はなにか楽しいことするの」と聞いた。「別になんにも」近くのスーパーに行く以外、家にいるつもりだった。「天気もいいし、楽しいことをしなよ。昨日は忙しかったんだし」昨日の休みは、半日はTOYOTAで車のメンテナンスでつぶれ、午後は馬車馬のように作品のマット作りに励んで、なんとかギャラリーに持っていき、夫と同じぐらいに帰宅した。「そうだねえ、何しようか」「カイルアに行ってみたら?ターゲットとかSOHAとかあるしさ」じゃ、そうするか。ということで、カイルアに出かけた。まずターゲットに行き、店内を見ながら蚊取り線香を探すが、ない。車をそこに置いたまま、歩いてMorningbrewに行く。ここは今では数少ない、スターバックスのような大きなチェーン店ではないカフェで、地元民でにぎわう。ずっと食べたいと思っ...自分を喜ばせる日
車の走行距離が5000マイルごとに、ディーラーにメンテナンスに出している。そろそろその時期にきたので、予約をとって行ってきた。前回は昨年の10月で、ブレーキパッド交換やオイル漏れが発見されて、40万円余の出費になったのだった(怖)さすがに今回は何も異常が出ないだろう。点検している間、家に戻りたければシャトルで送迎してくれるのだが、だいたい1時間半ぐらいで終わるので、ラウンジで待つ。TOYOTAのラウンジは、パンデミック中に改装してきれいになった。コーヒー飲み放題もある道を渡れば、ショッピングセンターがあって、スターバックスやスーパーや庶民の味方ROSS、ケンタッキーフライドチキンなどの食べ物屋もたくさんあり、時間を潰すのには困らない。私はいつも、飲み物と本を2冊ほど持っていく。今日も、座り心地のよさそうな...エアコン
人生で初めて「老い」を感じて打ちひしがれていた。(その辺の記事はコチラ)老けるのを覚悟でダイエットをして、着たい服を着るか。現状の私に似合う服を着て、顔が老けるのを遅らせるか。その二者択一しかないと思っていたが、いや待てよ。もうひとつ、あるんでないの?調べてみたら、年をとって太るのは、代謝が悪くなるのと、いろんなところが詰まっているかららしい。それをなんとかすれば、それほど老けずに体形を整えられるのでは。代謝をよくするには、朝の白湯というけど、私のように白湯が苦手な人は水でもいいから飲んだほうがいいみたい。朝、1番に水を飲む。朝食には温かい汁ものや発酵食品がいいらしいが、うちは毎朝味噌汁、納豆、果物を食べているので、これは正解。お昼はサラダとヨーグルト、昼間は職場でしじゅう歩き回っているし、夕食後に、おせ...継続は力なり
休日に、外出着に着替えて鏡の前に立ち、「?」と思って他の服を着る。ここ数か月、それを繰り返すことが多くなった。太ったのだと、最初は思っていた。毎朝、体重を測っていたのを、心の平安のために辞めて1年以上。正確な体重はわからないけど、見れば一目瞭然。下腹に肉が有り余っている。動画を見ながら、毎日せっせとストレッチをしているが、やり方が半端なのか、なかなか効果が目に見えない。昔だったら、太ってもすぐに元に戻ったのに。そして昨日、気づいてしまった。七分丈パンツに、淡いエメラルドグリーンのカットソーを合わせた姿を鏡で見た。そのカットソーは、日本から持ってきて残っている数少ない服の一つで、幾度の断捨離を生き残ってきたお気に入り。日本にいた頃は、これにスカートやパンツ、ジーンズを合わせて、よく着ていた。その脳内記憶の姿...自覚
庭の一部に部屋を建て増すことになって、視界の問題が出てきた。(その辺の記事はコチラ)この窓からは庭が一望できたのに、半分が建物になってしまった・・・義両親の土地なので、言うに言えず。以前、ジュディスに分けてもらったソングオブインディアを、陶器の鉢に植え替えて、置いてみた。両方とも、ソングオブインディア。インドの歌、なんて素敵な名前。この樹は、地植えにするとどんどんでかくなる。置いたのは、ここ。で、窓からの視界はどうかというと、うーん・・・・育つのが待たれる。工事が終わったら、新しい部屋とテラス階段の間にブルージンジャーを植える予定。これも、どんどん伸びる。窓の上に金具を打ち付けて、そこにハンギングバスケットを吊るす計画もある。どうなるか、楽しみ。視界の問題その2
私の本質がどう思っているのかなんて知ったこっちゃない、生身の私が嫌だと思うことを言われたくない、という理由で、レイナのロミロミにはしばらく行っていなかった。レイナとは移住した時からの付き合いだから、もう13年。この13年の間に、レイナはどんどんスピリチュアルのスキルを上げていって、今は半分エンジェルリーディング、半分ロミロミ。シュートメが、ヨーロッパに行く前に、留守を預かってもらうお礼にと、私と夫にレイナの施術のギフトカードを4回分くれた。肉体労働の夫が全部使えばいいと思っていたのに、夫の予約と共に私の分も取ることになってしまい、結局、レイナに会いに行った。レイナの住まいまでの小径は、おとぎ話の世界のよう。ドアに辿り着く間に、清浄なエネルギーのシャワーを浴びてクリアになっていく。レイナは夫と同い年で、初め...楽しいと思うこと
朝6時、夫を送り出して、ドライブウェイの石垣の雑草取りに励む。20m近くあるドライブウェイの両壁は石垣になっていて、石の隙間から雑草が盛大に育っている。見た目はともかく、自然の石を積み上げた石垣には隙間があって、そこに植物の根が張りすぎると石垣が壊れてしまう。昨夜、少し雨が降ったから、雑草抜きにはもってこい。暑くなる前に済ませてしまおう。奮闘すること30分。じっとりと汗がにじんでくる。このあとは、庭の見回り。長靴に履き替えて、長袖を羽織り、バナナのチェックをし、柑橘類の樹にたっぷりと水をやり、花がらを摘み、あっという間に1時間経過。週に1度、庭師が来てくれるが、それだけでは追いつかない。義両親がほぼ毎日、庭に出て何かしらやっているのを横目に見ているだけだけど、彼らの留守には私がやるしかない。今日は車検の日...そんな休日
コロナウィルスに罹った夫が、ようやく仕事に復帰した。症状が出てからちょうど10日。夫いわく、症状が出る前から、味覚が変化したり、疲れやすく感じたりしていたそうで、思えばその頃には既に感染していたのかもしれない。「もう、こりごりだ」それはこっちのセリフだ。調子の悪い夫が、イライラして猫たちに当たる。普段は猫かわいがりしているのに、なんで罪のない猫にそんな口がきけるのか、度量の狭さにうんざりする。猫たちは、怒るでもなく、怖がるでもなく近寄って行く。一過性のものだとわかっているかのようで、彼らのほうが1枚上手。ある夜、一緒に寝ている猫がもそもそ動いたといっていきなり怒り、怒鳴って枕をつかんで、誰もいない義両親側の家にドスドスと行ってしまった。あー、もうどこにでも行ってくれ。朝まで戻ってくんなよー。具合が悪いとは...魔除け
5月24日金曜日、夫が夕食は普通に食べたあと、急に鼻が詰まり、喉がイガイガしてきたので早めに風邪薬を飲んだ。良くなったり悪くなったりを繰り返し、月曜日にはとても仕事に行ける体調ではなかったので休んだ。火曜日もまだダメで、水曜日の朝、試しにコロナウィルスの検査をしてみたら、陽性だった。私はずっと一緒にいたのに、陰性。ネットで調べたら、今はコロナは自宅療養だけで治るものらしい。熱はないが、倦怠感と軽い咳、ものがまっすぐに見えにくいのは耳鼻が詰まっているせいかもしれない。味覚も鈍っているらしい。先週1週間、仕事を休んだ。転職して2週間もたたないうちに1週間以上の病欠とは、病気だから仕方がないんだけれど、なんだかこのままフェイズアウトになるのでは。体力勝負の職種だから、完璧な健康体でなければつとまらない。明日の月...え、コロナ?
沢木耕太郎氏の「檀」を読んだ。檀とは、「火宅の人」の作者かつ主人公である檀一雄のことである。この小説の興味深いところは、檀一雄の妻である檀ヨソ子さんの語り口で語られている点だ。まるでヨソ子さん自身が書いたように、そのとき何があって、どう感じたのかが生々しく描かれている。本書によれば、「ある人(沢木)が週に1度、1年にわたってヨソ子さんにインタビューをした」とある。「火宅の人」は、言わずと知れた檀一雄が愛人との日々を綴った物語。檀一雄氏が亡くなる直前に発行され、たちまちベストセラーになるのだが、世間に知られれば知られるほど、妻としての辛さはいかほどだったろう。夫の連れ子の他、3人の子供を育てながら、しかも次男は日本脳炎で寝たきりになってしまう。中身が重そうなので、1度は棚に戻した本だったが、読めなくなったら...舌を巻く
呼ぶなシリーズ。おかあさんと呼ぶなアンティと呼ぶな(2つだけなのにシリーズ化)自分は年寄りだと自覚し、素直に受け入れている人はどのぐらいいるのだろう。私の父は、自営業のありがたみで82歳まで自転車で出社し(実家から会社までは1本道)、83歳でようやくリタイアした。これで毎日好きな油絵が描けるはずが、時間がありすぎると描けないものらしく、暇つぶしに姉が近所のデイサービスに申し込んだ。初日、父は「まったくヨイヨイ(年寄り)ばっかしでつまらん!」とぷりぷりして帰ってきた。そのくせ、美術館などの窓口では「年寄りです。」と言って割引してもらっていたのだからゲンキンなもの。いつも元気が威勢がよく、おしゃべりで明るい父は自分を年寄りとは思っていかった。その父が初めて、年を取ったと言ったのは、亡くなる4日ほど前だ。お世話...60をおばあさんと呼ぶな
子供だった頃も、若かった時代も、私は相撲が好きではなかった。若乃花、貴乃花のブームも、まったく興味はなかった。実家の台所にあった小さなテレビは、家に人がいればたいてついていて、それは必ずNHKだった。夕方、祖母が何かをしながら相撲中継をみている。子供心に、裸同然の太った人が投げ合って何がおもしろいんだろう、と思っていた。行司の歌うような声や、とにかく相撲の雰囲気そのものが苦手だった。相撲中継、豆腐屋のラッパ、魚やの御用聞きのオートバイの音、それは子供時代の、膨大な音の記憶の一片である。きっかけは何だったのかわからない。2年ほど前から、NHKWorldで相撲中継をみるようになった。ひとつの場所が15日間というのも、今になって知った。期間中は夕方の6時半から、30分の大相撲ダイジェストがあり、そのあとで2分ほ...千秋楽はどこ行った
しばらく更新できなかったのにはワケがある。あれは5月15日のことだ。その日は休みで、朝の9時頃にパソコンを使っていた。すると突然、バーンと画面が変わって、AIの声で「このコンピュータはハックされました、けして画面を閉じないでください、そしてMicrosoftのカスタマーセンターに連絡してください」と繰り返す。機械ものにはてんでダメな私。心臓バクバク。画面を閉じようにも、閉じられないし、何か大変なことが起きているという焦りばかり。こんなときの駆け込み寺の、家電店に持って行こうと急いで支度をするも、時計を見たらまだ開店前だ。そうしている間にも、AIの声は繰り返し同じことを叫んでいる。仕方がないので、画面に出ているMicrosoftのカスタマーセンターに電話をしてみた。これが大きな間違いだったのだが、何も知らな...無知とは恐ろしい世の中
ハワイ諸島は今、たっぷり水を含んだスポンジ状態じゃないかと思うほど雨が降っている。指で押したらチューっと水が出る、きっと。日本の梅雨のようにジトジトと際限なく降るのではなく、バケツをひっくり返したかと思うと青空が見え、止んだかと思うとプールを逆さまにしたような雨が来る。その繰り返し。オアフ島の東側に横たわるコオラウ山脈は急峻で、降った雨は滝となって海に流れ出る。その山と海の間に人が住んでいるわけで、こんな降り方をされたら当然、水が溢れる。だから、こういう雨が降ると、「大水警報」がすぐに出る。職場の近くに、簡単に冠水する要注意箇所があり、そこは1本道なので、冠水すると通行できなくなる。そこを通らねば家に帰れないので、大雨になるたびにヒヤヒヤしている。昨日、お昼ぐらいまでは小雨が降ったりやんだりで、青空すら見...12分が3時間になった話
私は40過ぎて離婚してから、私的にどん底と思えるところから、スピリチュアルに出会ったおかげで人生を切り拓いてきたのだけれど、ここしばらくはそういうことから離れて暮らしていた。毎日、自分にある祝福にひとつずつ感謝する日課は欠かさないが、瞑想するでもなく、目の前にあることを淡々とこなしていた。10年以上通っていた、レイナのロミロミに行っていないのも、オーラとか、今の私のスピリチュアル的な立ち位置だとか今後のこととかを、知りたくないからなのだ。それは私のエゴなのかもしれないが、私が「げ!」と思うようなことを言われたくないのが本音。半年前に行った時、「新しいことをどんどんやりたくなって忙しくなる、今度来た時どうなっているか楽しみだわ」と言われたけれど、私はこれ以上忙しくなりたくないから、ちょっと嫌な気分になった。...これはなんのチャンスだろう
ハワイは今日が母の日。日本の母の日に実家の母に電話をすると、「アメリカにも母の日があるの?」と母は言ったものだ。母の日はアメリカ発祥なんだけど・・・・・100年以上前に、アンナ・ジャービスという女性が、2年前に亡くなった母親を偲ぶために始めたのが始まりとされていて、日本には1930年代に少しずつ一般に広まっていったらしい。日本でカーネーションの花を贈るのは、アンナが集まった人々に手渡したのが白いカーネーションだったからで、そこから母親がいる人は赤、すでに亡い人は白ということになったというのだけれど、幼稚園の頃、赤いカーネーションを持っている子供たちに混ざって、白いカーネーションを持っている子がいて、その意味を知って子供心に辛かった記憶がある。母の日や父の日に、親の似顔絵を描かせたりするのは普通だったが、今...母の日