大分冷めた紅茶を飲みながら、ヨハンとレベッカは話を続けた。ヨハンはレベッカの焼いてくれたクッキーを一口かじってみた。生地のほのかな甘みと優しい香ばしさが口の中に広がって、少し気持ちが落ち着いたような気がした。「確かに物騒よね……
「まぁ、なんていい香り……やっぱりメリーに頼んでおいて正解だったわね」「ついでに僕もこうやってのんびりできるしねー」「ふふっ、もしかしてその分明日働かせられるんじゃない?」「……それは笑えないよ」紅茶と焼き菓子の香ばしい香りに満ちた庭でヨハ
終戦後、"鳥籠"の外で生き残った人間達は数十人から百人程度の集落を作り、僅かに戦火を免れた北欧やアフリカの高地で暮らしていた。"鳥籠"の住人達は彼等に一切干渉せず、領地を出ずに自給自足を行った。そんな
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