今日は小説を読みました。「毒母ですが、なにか」です。毒母ですが、なにか(新潮文庫)山口恵以子新潮社女子高生が毒母になり、娘を思い通りに育て上げようとする長い物語が紡がれます。毒母が70を超えて要介護3になっても、娘は子供の頃の記憶から逃れることが出来ず、絶縁状態を続けます。娘は幸せな結婚をし、毒母から逃れるわけですが、自らは妊娠しても堕胎し、母になることを拒絶します。自分が実母のような母親になって子供を支配しようとするのではないかと心配だからです。文章は少々雑ですが、内容の面白さから、一気に読みました。母と娘というのは難しいようです。実は同居人も、実母との関係性に苦しんだ一人です。言葉の暴力をシャワーのように浴びせ続け、わずか10歳にして自殺未遂を起こします。しかしそれは実母の怒りを倍加させるだけでした。...あなたのため