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うつと酒と小説な日々ー時々ホラー映画ー https://blog.goo.ne.jp/tobiomasahiro

躁うつ病を患い、酒に逃げながらも本を読み、ホラー映画や散歩を楽しむ孤独なおじさんの日記です。

平成16年4月にうつ病を発症して12 年近く。 病気は躁うつ病に悪化しつつ、酒に逃げながらも日々小説を読み、書き、ホラー映画や散歩を楽しむ孤独なおじさん(とびお)です。

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2011/08/18

  • 35年目のラブレター

    昨夜は珍しくノンフィクションを読みました。読んだのは「35年目のラブレター」です。35年目のラブレター小倉孝保講談社山間部に建つ小さな小屋で炭焼きを営む西畑家。そこの長男、西畑保の生涯に取材したもので、小説のような体裁を取っています。小学校までは獣道みたいな未舗装の細い道を3時間も歩かなくてはなりません。それでも同学年の友達が出来ることを楽しみに通い始めます。しかし、草鞋履きで継接ぎだらけのボロを着た見るからに貧しい彼は、その貧しさゆえにイジメにあってしまいます。しかも教師までが、彼を疎んじ、イジメを止めさせようとしません。西畑少年は登校拒否になり、山間部にぽつんと建つ自宅で父親の仕事を手伝ったり、同じ山間部に住む年上の少年と唯一の友達になり、遊びまわったりします。家庭では白飯を食うことなど出来ず、薄い粥...35年目のラブレター

  • 吸血鬼

    今日は読書をして過ごしました。読んだのは佐藤亜紀の「吸血鬼」です。吸血鬼とはいっても、ヴァンパイアが出てきて活躍するわけではありません。吸血鬼(角川文庫)佐藤亜紀KADOKAWA1845年のポーランド。その当時、ポーランドはオーストリア帝国の支配下にあります。ポーランドの片田舎の村にオーストラリアの行政官が赴任します。因習的で気味の悪い村です。ここで続いて3件、不審死が起こります。村民は動揺します。村民の不安を鎮めるため、行政官は村に伝わる因習的な方法を採ることを決意。それは棺を掘り起こし、遺体の首を切断するというもの。行政官は当然そんな迷信を信じているわけではありません。あくまで民心を安んじるための方便です。時を同じくして、ポーランド全土でオーストリア帝国打倒のための反乱計画が密かに進められます。この村...吸血鬼

  • 定年まで

    普段なら日曜日の夕方はひどく落ち込みますが、今週は月曜日がお休み。精神的にずいぶん楽です。火曜日になればまた地獄が待っているというのに。就職して33年目。若い頃よりはずいぶんずうずうしくなりました。休み明け辛いのは辛いですが、休みの最中も仕事のことを思って憂鬱になることは少なくなったような気がします。今日は雨が降ったりやんだりで、食材の買い物と昼食に出かけた以外、家でのんびりと過ごしました。退職すると毎日がこんな感じになるのでしょうか。そうするとずいぶん心穏やかでいられるような気がします。多分定年は65歳に延長されるでしょうから、そこまで勤めたらあと10年もあります。65歳までは気力、体力ともに持たないような気がします。そうなったら早期退職するしか無いでしょうね。とりあえず現在の定年である60歳までは勤め...定年まで

  • お買い物

    今日は雨が降る予報でしたが、意外にも晴れ間ののぞく陽気となりました。曇りがちなので、気温もそれほど上がらず、そごう千葉店にお買い物に行きました。まずはそごう千葉店でお気に入りの椿屋茶房でビーフカレーとサラダとスープの昼食。食後にはホットコーヒーをいただきました。私たち夫婦は飲食店ではつい長っ尻になりがちで、1時間半もかけてゆっくり食事を楽しみました。その後LOFTへ。同居人が欲しがっていたちいかわのぬいぐるみを購入。同居人、子供の頃お小遣いをもらえず、大人から見たらくだらない、しかし子供にはとても魅力的なぬいぐるみや駄菓子などを購入することが出来ず、思い残しゆえか、社会人になってからそういった物を買いあさるようにになりました。それは就職33年目の今も続いています。私から見たら馬鹿げているように見えますが、...お買い物

  • 寛解

    昨日は月に一度の精神科受診日でした。もう寛解にいたって15年以上経ちます。日常の苦しみはもはや生きるうえで避けられないと分かっています。単に予防的に飲む薬が欲しくて通っているだけのような状態が続いています。寛解

  • 独り

    今日は同居人が休日出勤を命じられたため、独りで過ごす日曜日になりました。我が家では土曜日はお出かけなどして遊ぶ日、日曜日は洗濯や掃除、一週間分の食料の買い出しなどの家事の日と定めています。それはどちらかが休日出勤をしていても変わりません。したがって、今日は独りで家事をこなしました。私は基本的に一通りの家事は自分だけでできちゃいます。料理もレパートリーは少ないながら、そこそこ美味しくできると思います。しかし、やはり独りで過ごす休日は面白くありません。結婚から26年。もはや独りが嬉しいはずなのに、私はそうではありません。とても寂しく感じます。同居人にどれだけ依存しているのかを思い知らされます。同居人に先立たれでもしたら、私は後追いはしないまでも孤独に耐えきれず、過度の飲酒や精神病薬のODなどにより、じきに亡く...独り

  • 大賀ハスまつり

    今日は千葉公園へ大賀ハスを観に行きました。大賀ハスは千葉市の花。大賀博士という方が千葉でこれを咲かせたそうです。幟があちこちに立っていました。こんな感じです。大乗仏教では亡くなる時に仏様がハスの花に乘って迎えに来てくれるのだとか。そうであるなら私はもっとこの花を愛でたいと思います。大賀ハスまつり

  • その世とこの世

    昨夜は京懐石の店(なぜか千葉にある)で結婚26周年のお祝いをしました。京都で長年修行したという板前が10年前に開いた店で、まぁまぁ満足できました。良い夜だったと思います。今日は「その世とこの世」という、大詩人の谷川俊太郎とライターのブレイディみかこの往復書簡集をお読みました。150ページ程度ですので、すぐに読み終わりました。その世とこの世谷川俊太郎岩波書店タイトルのその世とこの世は、あの世とは別にその世があり、世界はこの世とその世とあの世で成り立っている、という示唆に富んだ書簡から取ったものです。詩人とライターという関係性ですが、幽霊とお化けの話から、ウクライナ戦争やコロナ禍の話、果てはトランスヒューマニズムという一種の未来の人間の在り方を規定しようとする思想の話まで出てきて、スリリングな内容になっていま...その世とこの世

  • 儚い

    昨夕、義母が入院している病院から同居人が呼び出されました。この3日ばかりの間に義母の体調は著しく悪化し、もはや口から食事を摂ることは無理であろうこと、認知機能はまだそれほど衰えていないが、普通に会話することは無理であること、車椅子に座ることは体を支えられないために困難であろうこと、今後の治療は義母の年齢や状態から考えて、積極的には行わず、痛みや不快感を緩和するだけにしたいこと、等の説明があったとのことです。週末は主治医がお休みのため、金曜日のうちに説明しておきたかったとのことでした。最悪今日、明日にも危ないということです。義母は東京大空襲を生き残りますが、幼い妹と母親ははかなくなってしまいました。戦後は父親と祖母から可愛がられて育ち、少々わがままな性格になってしまいました。商業高校としては日本一と言われる...儚い

  • 26

    昨日、6月13日は26回目の結婚記念日でした。昨年は銀婚ということで、式を挙げた東京大神宮から祝詞に招待され、千葉からわざわざ飯田橋まで出かけました。東京大神宮に隣接するマツヤ・サロンで宴会もあったのですが、25年前に同じ式場で式を挙げたというだけのご縁で氏素性の知れない人々と宴席を囲むのはつまらんと思い、宴は欠席しました。その他に、二人で蓮池の路地裏にある千葉市一番の高級寿司でコースを食い、大酒をも喰らいました。あれから一年。今年は明日の土曜日に千葉駅から徒歩10分ほどの高級和食店で懐石料理を食いつつ、お酒をいただく予定にしています。唯一の心配は先般軽い脳梗塞を起こした義母が入院中だということ。脳梗塞はごく軽く、若ければ問題にならないらしいのですが、何しろ84歳と高齢ですから、どうなるか分かりません。食...26

  • 地獄の花園

    今日は息つく暇もないほど忙しく、酒を呑もうとも思わなかったので駅前の中華屋で冷やし担々麺を食って帰宅するなり風呂も入らずリビングのホットカーペットで1時間ほど眠ってしまいました。そうなると今度は眠れなくなるというのが世の常で、ネットフリックスでなるべく馬鹿々々しいドラマか映画を観ようと、「地獄の花園」というのが眼にとまり、なんとなく1時間40分ほどの作品を観てしまいました。地獄の花園永野芽郁大会社には堅気のOLと喧嘩に明け暮れるヤンキーOLが存在する世界。その世界で繰り広げられる抗争が描かれ、誠に馬鹿々々しいほど痛快です。そんな中、堅気のOLとして生きている主人公の永野芽郁演じるナオコ、普通に仕事をし、仕事帰りには同僚と食事をしたりして、彼氏が欲しいとぼやきながら普通のOLとして生きています。そんな中、途...地獄の花園

  • 永遠と横道世之介

    横道世之介3部作の最後、「永遠と横道世之介」を読み終わりました。上下2巻。合わせて700頁に及ぶ長編です。第1作では大学1年生の一年間を、第2作では就職に失敗してバイトで過ごす24歳の1年間を、今作ではまがりなりにもプロのカメラマンとなった39歳の世之介が描かれています。お調子者で誰からも好かれる世之介。唯一、女性からはもてません。今作では、30歳でお付き合いした薄幸の女性との思い出が頻繁に語られます。世之介が彼女に出会った時、すでに彼女は余命2年の宣告を受けていました。しかし世之介は、彼女に「早く出会えて良かった」と言います。2年遅かったら彼女は亡くなっていたと思うと、2年といえど長い年月なのかもしれません。短い夏の思い出も、クリスマスの思い出も、2回だけ。それでも世之介にとっては最高の彼女なのです。彼...永遠と横道世之介

  • 義母の入院

    今朝、義母が入所している施設から電話があり、朝食に箸を付けず、表情に精気が無く、血圧を測ったら上が190を超えていたとかで、掛りつけの内科に連れて行ったらその場で大きな病院へ行くよう紹介状を渡され、大病院で検査の結果、入院となりました。一か月程度ということです。今入っている施設は医療行為は行えないので、退院後は特別養護老人ホームに移る必要がありそうですが、果たして空いているか。もし空いていなかったら、同居人は介護離職せざるを得ないでしょう。人は簡単には亡くならないのかなと変なことを感じてしまいました。義母の入院

  • 定員削減

    6月17日(月)から、私の部署では1名定員削減の憂き目にあうことになりました。私にとっては衝撃的な出来事です。ただでさえ少ない人数でどうにか仕事を回してきたというのに。部下たちの仕事の分担を考えなければなりません。もちろん私の分担も。上層部は私の病歴を当然知っています。寛解に至って15年も経つので、もう負荷を増やしても大丈夫だろうという判断なのでしょうが、そんなに甘いものではありません。じつはもう精神科医から休養すべきだと言われ、診断書も貰っています。とりあえずはこの診断書を常に忍ばせ、様子を見つつ、もうダメだとなったら病気休暇に入ろうと思っています。自分を守るのは自分だけですから。定員削減

  • おかえり 横道世之介

    今朝はなんだかひどく体が重く、起き上がる気が起きなかっので、思い切って休暇を取りました。あらかじめ申請してあった休暇と違い、何となく罪悪感がありますが、仕方ありません。重い頭でベッドから出ずに読書しました。かねて読み進めていた「おかえり横道世之介」を読み終わりました。おかえり横道世之介(中公文庫よ43-5)吉田修一中央公論新社前作では18歳から19歳にかけての、大学1年生という設定でしたが、続編では24歳にして就職に失敗し、バイトとパチンコに明け暮れながらぼんやりと写真家を目指す姿がゆるーく描かれています。舞台が小岩のせいか江戸川区出身の私には親しみやすい物語でもありました。いわゆる良い人であることが唯一の取柄のゆるーい横道世之介、それでも生きていかなければなりません。死なないかぎり生きていかなければなら...おかえり横道世之介

  • 微熱

    月曜日から金曜日までみっちり働いて、土曜日を迎えたのは喜ばしいことですが、朝から体がだるく、熱を測ったら微熱がありました。思えばコロナ禍の時には風邪一つひきませんでした。多分手洗い、手の消毒、マスクなどが効いていたのではないかと思います。ところがちょっと油断しただけで微熱を発するとは、人間の肉体というもの、正直に出来ているようです。微熱

  • イノセント・デイズ

    昨日はどこに出かけるでもなく、読書をして過ごしました。読んだのは「イノセント・デイズ」という小説です。イノセント・デイズ(新潮文庫)早見和真新潮社早見和真という作家の本です。この人の小説を読むのは初めてです。書店で見て、興味を持ちました。ミステリー、ということになるんでしょうか。私には文芸作品のように感じられました。30歳の確定死刑囚の女が処刑される日から物語は始まります。その後に死刑囚の生い立ちや性格、生まれ育った環境等が友人や恋人らの視線から語られます。とりわけ小学生時代の仲良しグループで、秘密基地で遊んだ男の子が長じて弁護士になっており、弁護士は女囚に再審請求を勧めますが、拒否されます。女囚は死刑を怖れてはいません。それどころか、早期の執行を望んでさえいます。女囚は短い生涯のなかで、必要とされること...イノセント・デイズ

  • 横道世之介

    昨夜は吉田修一の長編「横道世之介」を読みました。平易な読みやすい文章と、テンポ良く転がる物語の世界に引き込まれ、文庫本で470頁強の小説を、少々夜更かしして最後まで読んでしまいました。青春小説ということになるんでしょうね。主人公の横道世之介はバブル全盛期に長崎県の片田舎から大学進学のため上京します。時に18歳。大学名は明記されませんが、武道館で入学式をやったとか、武道館から歩いて大学に戻るとかいった描写があり、法政大学で間違いないと思います。作者のプロフィールを見ると長崎県出身で法政大学卒業とありますから、かなりデフォルメしてあるにせよ、作者自身がモデルになっているものと思われます。18歳から19歳の、大学一年生の1年間が月ごとに章立てされ、描かれます。バイトやサークル、恋に友情等、青春小説のエキスとでも...横道世之介

  • しがみつく

    今日は小雨が降ったりやんだり。一週間分の食料の買い出しに行ったのと、近所のイタリア料理店に昼飯を食いに行った以外は、自室で読書をしたりユー・チューブを観たりしてのんびり過ごしました。明日からの長い長い5日間の仕事のことを思うと憂鬱になりますが、日曜日の夕方はいつもそうです。それは何も就職してからのことだけではなく、3歳で幼稚園に通い始めた頃からずうっと続いています。今年55歳になりますから、もう52年も憂鬱な日曜日の夕方を過ごしていることになります。大学生までは教育を受ける期間ですから仕方が無いにしても、職業は自分で選べるのに、堅い小役人になってしまいました。今さら転職したところで、給料が半分に減るだけでしょう。現在の職にしがみつくしかありません。浮世は憂き世とはよく言ったものです。しがみつく

  • 週末

    今日は朝一番で内科に行ってきました。4か月に一度の血液検査の採血のためです。朝飯を抜いたせいでひどく腹が減りました。昼はあっさり塩ラーメン。最近近所にできたあっさり塩とあっさり醤油の2種類だけのお店で、出汁が効いていてなかなかいけます。午後、12型のレッツ・ノートが届きました。自宅ではごっついHPのデスクトップを使っていますが、携帯用に購入しました。以前使っていた物が10年近く経ち、動作が遅くなってストレスでしたので、やむを得ず買い換えました。レッツ・ノート、ノートパソコンでは最強の性能を誇り、値段も他の機種の倍以上しますが、頑丈で長持ちするので購入したしだいです。初期設定を済ませてJ:comのwifiに繋ぎ、いつでも使えるようにしました。これで旅行先からでもブログの更新ができるし、職場で支給されているノ...週末

  • 夜想曲集

    昨夜はカズオ・イシグロの短編集「夜想曲集」を読みました。この作者の短編集は初めて読みました。というか、私の知るかぎり、短編集はこれ1冊だけだと思います。夜想曲集(ハヤカワepi文庫)カズオ・イシグロ早川書房いずれも音楽家が主人公になっています。酒場で演奏する売れないバンドからかつてスターであった老歌手まで、さまざまです。この短編集の刮目すべき点は、ユーモアが前面に出されているところです。しかしそのユーモアは、人生というものへの辛辣さが隠されていて、そこが深い味わいになっています。エンターテイメントのようでいて、文学になっている、素敵な短編集でした。夜想曲集

  • 思考の整理学

    昨夜は「思考の整理学」と言う本を読みました。なんでも東大、京大の学生に最も読まれた本だそうです。だからといって小難しい書物ではありません。むしろ軽い読み物と言った感じです。著者曰く、朝飯前というのは簡単な仕事というわけではなく、朝飯前が最も頭が働く時間帯で、だからこそ朝飯の前は難しい問題でも解決が容易だと言います。で、朝飯前の時間を長くするにはどうすれば良いかというと、早起きするのではなく、朝飯を抜いてしまえば良いのだとか。そうすれば朝飯前の時間が長くなって仕事がはかどる、なんてヘソの曲がったことが書いたりしてあって飽きさせません。しかし悲しいかな1983年に出版されたそうで、現代の整理とは異なっています。すなわち、ノート、カード、スクラップブックなどでの整理法が紹介されているのです。1983年と言えば、...思考の整理学

  • 猿の惑星/キングダム

    今日は久しぶりに映画館に足を運びました。観たのは「猿の惑星キングダム」です。映画『猿の惑星/キングダム』予告(60秒)|300年後の猿が支配する世界|完全新作5月10日(金)公開「猿の惑星」の第一作が公開されたのは1968年だそうです。私が生まれる1年前です。ですがテレビでたびたび放映され、私は何度も観て感銘を受けました。猿が人間を支配する世界を描いたもので、テンポよくスリリングな物語で、何度観ても名作だと感じました。猿の惑星(字幕版)チャールトン・ヘストンその後続編や新シリーズが制作されていますが、第一作に勝るものは未だ公開されていません。シリーズ物の宿命でしょうか。今日観た作品はチンパンジーとゴリラの死闘を描きつつ、そこに最も狡猾で野蛮な、しかし知能が高い人間の女が絡んできます。しかし、人間と猿とを正...猿の惑星/キングダム

  • 消滅世界

    昨日は村田沙耶香という作家の小説を読みました。「消滅世界」です。消滅世界(河出文庫)村田沙耶香河出書房新社人類の生殖は人工授精で行うことが当然になり、性行為は不潔とされ、忌み嫌われるようになった世界。さらに進んで、実験都市というのを作り、楽園(エデン)システムという気色の悪い方法で人間社会を変革させようと試みます。すなわち、男は人口子宮というものを取りつけ、男でも女でも出産を可能にし、生まれた子供は父母ではなくエデンシステムが育てる。子供は社会全体の物として、男も女も老いも若きも成人は全ての子供のおかあさんとなり、家族という概念は消滅してしまう。一種のSFであり、ジェンダー・レス社会を描いた作品と言えます。非常に興味深い内容で、感銘を受けました。もう10年も前になるでしょうかか、この人の芥川賞受賞作「コン...消滅世界

  • 日本橋あたり

    昨日は日本橋あたりを散歩しました。東京駅で降りて八重洲口から高島屋へ。徒歩10分もかかりません。ここで同居人は小さな絵画と洒落た日傘を購入。衝動買いでしょうかね。私は何も買わずに冷やかしました。その後日本橋を渡って三越へ。百貨店のハシゴです。お昼はスペイン料理のランチ・コースを頂きました。ワインを少々頂いてしまいました。禁断の昼酒です。この背徳感がたまりません。車を使わないとこういうことになってしまうこと必定です。日本橋に少々飽きて、お祭りをやっているという新橋へ移動。安い居酒屋で昼酒を楽しんでいる人が大勢いました。約14,000歩。気持ちよく歩けました。日本橋あたり

  • 遠い山なみの光

    今日は昨日とは打って変わって静かに過ごしています。まずは朝一番で散髪。夕方16時30分から精神科へ行く予定。その間にカズオ・イシグロの処女長編「遠い山なみの光」を一気に読みました。遠い山なみの光(ハヤカワepi文庫イ1-2)カズオイシグロ早川書房舞台は終戦後間もない長崎。そこで若い妊婦と彼女を囲む人々との日常が淡々と綴られます。その中に異色の人物が登場します。米国人の愛人から一緒に米国に行こうと誘われ、それに夢を抱きながら、いつまでも渡米がかなわない女です。主人公はそれを愚かな考えだとしています。しかし、その主人公自身が、その経緯は語られませんが、家族を捨てて英国人の夫と子供を抱えて英国に移住しています。主人公と他の登場人物たちとの間で交わされる会話が印象的です。そこはかとなく漂う時代の変化に伴う諦念だっ...遠い山なみの光

  • 大散歩

    昨日は雲一つ無い好天に恵まれました。しかも最高気温は23度と過ごしやすい陽気。じつに久しぶりにお上りさんになって都内散歩を楽しみました。渋谷から青山、神宮外苑のあたりを目指すことにして、電車に乗りました。コロナ前であれば渋谷だろうと六本木だろうと車で行っていましたが、今はもうダメです。怖すぎます。で、渋谷駅に11頃降り立ちました。渋谷はいつも工事をしているイメージですが、それが加速しているようです。浦島太郎か懲役帰りかのごとく、街の様子が一変していて、なんだか違う場所に来たような錯覚に囚われました。渋谷駅前のスクランブル交差点は外国人に人気の観光スポットだと聞きましたが、本当にそうでした。私がスクランブル交差点を渡っている時、スクランブル交差点がよく見えるスターバックスの2階から撮影している外国人が大勢い...大散歩

  • 新しい日常

    明日から4連休。しかも世間ではコロナはほぼ終息したことになっています。私は必ずしもそうは思っていませんが。久しぶりにお上りさんになって青山から神宮外苑あたりでも散歩しようかと思っています。長らく江戸川区の実家に帰る以外、都内には出かけていません。ブログ内検索で調べたところ、2024年になってからは一度も都内へでかけていませんでした。2023年は4月に「きのう何食べた?」のロケ地に行くために新小岩へ、5月に雅楽を観るために宮内庁へ行っただけです。2022年と2021年は一度も都内へ出かけていません。2020年も3回行っただけです。きのう何食べた?DVDBOX(5枚組)西島秀俊東宝【Amazon.co.jp限定】『きのう何食べた?season2』DVDBOX(5枚組)DVD5枚組よしながふみ東宝その間にコロナ...新しい日常

  • 湖の女たち

    昨夜は吉田修一の「湖の女たち」という小説を読みました。吉田修一といえば、芥川賞受賞作「パーク・ライフ」が非常に印象に残っていますが、なぜかその後この作者の小説を読むことはありませんでした。パーク・ライフ(文春文庫)吉田修一文藝春秋この小説、文庫本で400頁足らずですが、とにかく登場人物が多い。あまりにも多いので、相関図のような物を作ってしまいました。そうでないと混乱するからです。この小説では琵琶湖と戦前の満州国に作られた人造湖、平房湖を指しています。琵琶湖のほとりに建つ老人ホームでの事件とも事故ともつかない老人に死から物語は始まります。真相を追う刑事と施設で働く介護師との異常な性的関係、平房湖で起きた少年と少女の死、それらが複雑に絡み合って、ついには老人の死は731部隊の蛮行にまで繋がっていることが示唆さ...湖の女たち

  • ツツジ

    今日は朝一番でスバルのディーラーに行きました。インプレッサの半年点検のためです。早いもので購入してから3年半が経ちます。先代インプレッサには7年乗りましたから、通算するともう10年もインプレッサに乗り続けています。ただし、走行距離が大きく異なります。前の車は約10万キロ乗り、スバルの営業からはアクティブなドライバーと言われました。しかるに今の車は3年半で27,000キロ。アクティブとは言い難い距離です。最大の原因はコロナ。車で遠出することが無くなり、ほとんど通勤にしか使わなくなりましたので。さらに追い打ちをかけたのが左目の悪化。そのせいで運転するのが怖くなってしまいました。現役のうちは車通勤なので仕方ありませんが、定年を迎えたら早々に免許を自主返納したいと考えています。スバルでの点検が終わって帰宅し、イカ...ツツジ

  • あなたのため

    今日は小説を読みました。「毒母ですが、なにか」です。毒母ですが、なにか(新潮文庫)山口恵以子新潮社女子高生が毒母になり、娘を思い通りに育て上げようとする長い物語が紡がれます。毒母が70を超えて要介護3になっても、娘は子供の頃の記憶から逃れることが出来ず、絶縁状態を続けます。娘は幸せな結婚をし、毒母から逃れるわけですが、自らは妊娠しても堕胎し、母になることを拒絶します。自分が実母のような母親になって子供を支配しようとするのではないかと心配だからです。文章は少々雑ですが、内容の面白さから、一気に読みました。母と娘というのは難しいようです。実は同居人も、実母との関係性に苦しんだ一人です。言葉の暴力をシャワーのように浴びせ続け、わずか10歳にして自殺未遂を起こします。しかしそれは実母の怒りを倍加させるだけでした。...あなたのため

  • ある男

    昨日は同居人が休日出勤であったため、一人の土曜日となりました。世間の中年男は奥さんがたまに留守をすると、一人を満喫できるので喜ぶと聞いたことがあります。私はそんなことはありません。深く同居人に依存していますので、もし同居人に先立たれでもしたら、孤独に耐えられないのではないかと考えただけで怖ろしくなります。で、気晴らしに小説を読みました。平野啓一郎の「ある男」です。映画化もされているようです。ある男(文春文庫)ある男(文春文庫)ノーブランド品ある男[DVD]通常版DVD平野啓一郎松竹林業に携わる夫が事故死して、残された妻子は嘆き悲しみます。しかし、奇妙なことが起こります。ほとんど絶縁状態だった夫の実兄が焼香にくるのですが、遺影を見て、これは弟ではないと断言します。では、夫は何者だったのか、知り合いの弁護士が...ある男

  • 花見

    今日は昨日とは打って変わって好天に恵まれました。そこで、酒と主に乾き物のつまみにおにぎり弁当を仕込んで千葉県立青葉の森公園に出かけました。多くの老若男女、善男全女がシートを広げて花見に高じていました。ここはなにしろ県立公園なので、的屋もおらず、広々してしかも静か。花見は騒々しいのも良いですが、年を取ると静かな花見が良くなるようです。花見

  • 花冷え

    今日は小雨がぱらつき気温が上がらない、しかし桜は満開の花冷えでした。こんな日に飲食を伴う花見は行うのは無理なので、千葉県立青葉の森公園で花を観ながら散策しました。明日、天気が良かったら酒肴を仕込んで花見を行いたいと思っています。桜だけではありません。花の公園なのです。花冷え

  • マチネの終わりに

    平野啓一郎の「マチネの終わりに」を読了しました。知りませんでしたが、映画化もされているようです。恋愛小説というくくりになるのでしょうが、それだけではありません。天才クラシックギター奏者である蒔野とジャーナリストの洋子の関係性を軸に物語は構築されています。そこには天才音楽家であるための恍惚と苦悩が語られ、ジャーナリスト故の世界の出来事に対する一種の憤りみたいなものが色濃く描かれます。恋愛小説と言っても、若い人のそれではなく、38歳の男と40歳の女、中年同士の恋愛です。ただし、二人とも独身なので不倫というわけではありません。もっとも、洋子はアメリカ人の男と婚約していますが。二人はたった3回会っただけで、互いに激しく魅かれあいます。しかし、蒔野を慕うマネージャーの女の偶然が招いた策略により、二人はボタンの掛け違...マチネの終わりに

  • 時計

    年度の終わりの土日。新年度に襲い来る怒涛の忙しさに恐怖して打ち震えています。千葉市の気温は24度まであがり、不安を少しでも軽減するため、お出かけしました。桜が開花したばかりで花見は無理だと分かり切っていましたが、千葉城桜祭りの様子を見に行きました。ほんのわずか、咲いていました。それでもたくさんの人が花が無いのに野外で宴会を繰り広げ、静寂を破っていました。的屋もたくさん出ていて、すっかり気分はお花見です。来週末はきっと満開でしょうから、酒肴取り揃えてお花見に出かけたいと思っています。帰りにそごう千葉店に寄りました。色々見ているうちに、木工細工の掛け時計を発見、置時計にもなります。今リビングに置いている置時計、私が25歳で独り暮らしを始めるときに使い始めた物で、もう30年も使ってしまいました。リフォームをした...時計

  • 依存症

    大谷選手の専属通訳の水原氏が解雇されました。ギャンブル依存症で、使ってはいけない大金を使ってしまったようです。依存症というのは種類がたくさんあって、アルコール依存症、薬物依存症(合法薬も含む)、ギャンブル依存症、買い物依存症、セックス依存症、などなど。私は良くお酒を呑むし、抗精神病薬、抗不安薬を飲み続けているので、アルコール依存症や薬物依存症(ただし合法薬)になるリスクを常に持っています。いや、あるいはすでにどちらかもしくは両方の依存症になっているのかもしれません。抗精神病薬や抗不安薬を飲まないとまともに働けませんし、毎晩の晩酌はすっかり習慣になっています。自分は酒と薬で死ぬんだろうなと、ぼんやり思ったりします。3つ上の先輩で、肝臓がんで亡くなった人がいます。48歳でした。アルコール性肝炎から肝硬変になり...依存症

  • 鏡の中は日曜日

    先般読んで非常な感銘を受けた「ハサミ男」の作者、殊能将之の本格ミステリ「鏡の中は日曜日」を読みました。鏡の中は日曜日(講談社文庫)殊能将之講談社これを読んで、私は懐かしい気分になりました。小学校高学年の頃、学校の図書室にあったシャーロック・ホームズシリーズや、エラリー・クイーン、アガサ・クリスティのミステリを熱心に読んでいたからです。その後私は本格ミステリに興味を失い、読むことがなくなりました。「ハサミ男」はどちらかというとホラー・サスペンスの趣があり、興味深く読んだので、同じ作者の小説を読んだわけです。ハサミ男(講談社文庫)殊能将之講談社ハサミ男[DVD]豊川悦司/麻生久美子東宝フランスの詩や本邦の短歌、考古学に知識が豊富なことがよく分かる、教養のある作家です。それだけに文章にも品があってしかも読みやす...鏡の中は日曜日

  • 本心

    かねて読み進めていた平野啓一郎の「本心」を昨夜読了しました。平野啓一郎と言えば、大学在学中に「日蝕」でデビューし、同作で当時史上最年少で芥川賞を受賞しました。日蝕・一月物語(新潮文庫)平野啓一郎新潮社その流麗でやや難解な文章から三島由紀夫の再来とまで言われました。私もその作品を読んで、とんでもないやつが出てきたと思った記憶があります。しばらく平野作品を読まないでいたのですが、数年前「ドーン」という作品を読んで、違和感を覚えました。擬古典的で美的な作品が、近未来SFみたいになっていたからです。作家の興味関心は大きく変わり、人類はどこへ行くのか、ということをテーマにしているように思いました。ドーン(講談社文庫)平野啓一郎講談社で、今回読んだ「本心」。これも近未来を描いた作品です。最愛の母を事故で喪った29歳の...本心

  • 消えない月

    昨日、人事異動の内示がありました。私は動きませんでしたが、私が信頼する部下が異動することになり、ショックを受けています。東大卒で記憶力が良く、気が利く人でした。そろそろ30歳になろうかという女性です。後任はなんと54歳で、職場でも有名なヒステリックなおばさんです。ヒステリックなだけではなく、仕事が杜撰でミスが多い人です。私と同期で、大ベテランですが、就職したばかりの頃とあまり変わっていません。年度末はただでさえ憂鬱なのに、優秀な部下が去り、ミスだらけのおばさんが来ると言うことで、立ち直れません。午前中は憂鬱を吹き飛ばそうと近所をひたすら歩き回りました。少しは気が晴れたかというとそうでもなくて、来年度一緒に働いてみなければ何とも言えません。午後は気楽に読めるミステリを読みました。「消えない月」という本を読み...消えない月

  • 憂愁

    年度末のこの時季、毎年そうですが、意味不明な焦燥感に駆られ、気持ちが落ち込みます。まして今度の4月に頼りにしていた直属の上司が異動するとあって、例年に無く憂愁濃い日々を送っています。若い頃は50代にもなると全て達観して仕事関連で落ち込むことなど無くなるのだと思っていました。しかしそれは当然ながら大嘘でした。人間100歳まで元気で生きたとしても、その時々の問題を抱えて落ち込んだりするのだろうと思います。まして双極性障害を抱えた私ならなおさらです。昨日の日曜日は少しでも気を晴らそうと、千葉公園のあたりを2時間も歩き回りました。しかし肉体的疲労が精神を鈍麻させ、鈍麻するがゆえに頭がぼうっとして落ち込みが少々緩和されるだけで、それは酒に酔ってひと時落ち込みを忘れるのと変わりありません。要するに年度末に集中する仕事...憂愁

  • 荻窪メリーゴーランド

    昨夜は歌集「荻窪メリーゴーランド」を読みました。荻窪メリーゴーランド木下龍也太田出版35年くらい前になるでしょうか、俵万智が「サラダ記念日」という口語の歌集を出して論争が巻き起こりました。新しい短歌だ、とか、なぜ自由詩で書かず、三十一文字に載せるのか、だとか。当時大学生で国文学を学んでいたのですが、高名な歌人でもある岡野弘彦先生という方から源氏物語を勉強していました。岡野先生、古い歌人の代表として俵万智と比較されて激怒していました。サラダ記念日(河出文庫227ABUNGEICollection)俵万智河出書房新社懐かしい思い出です。そんな論争が嘘のように、今では口語短歌なんて当たり前の物になっているようです。「荻窪メリーゴーランド」は男女の歌人が歌を詠みあう相聞歌のような体裁を取っています。男の歌人が木下...荻窪メリーゴーランド

  • 死の時間

    昨夜は江藤淳による愛妻を看取った手記「妻と私」と自分史的な「幼年時代」それに福田和也、吉本隆明、石原慎太郎、3氏による江藤淳への追悼文が所収された文庫本を読みました。200ページ足らずということですぐに読み終わりました。妻と私・幼年時代(文春学藝ライブラリー)江藤淳文藝春秋江藤淳という高名な文芸評論家の名前くらいは知っていましたが、敬して遠ざけ、ついぞ読んだことがありませんでした。文芸評論を読むくらいなら、文芸作品を読んだほうが良いと思っていたからです。このたびその著作を読むことになったのは、書店で見つけてなんとなく、というのが実態です。「妻と私」は末期がんに侵された妻を看病し、看取り、さらには妻亡き後著者自らが大病して闘病する様子を描いたものです。その筆には鬼が宿ったがごとき迫力があって、読む者を圧倒し...死の時間

  • ハサミ男

    三日ほどかけて、ミステリの傑作と呼ばれる「ハサミ男」を昨夜読み終わりました。以前、もう15年ほど前に映画版を観たことがあるのですが、その時の印象はまぁまぁ面白かったかな、という程度のものでした。改めて原作を読んでみて、物語の重層性やミステリでありながら高い文学性を持った文章に深い感銘を受けました。タイトルは陳腐と言ってもよいくらいですが、中身はまったく違います。先日本屋を訪れた際、帯に、「古典にして大傑作!えっまだ読んだことが無い!?」という煽情的な言葉が並び、つい、買ってしまいました。結果、大当たりだったというわけです。ハサミ男(講談社文庫)殊能将之講談社ハサミ男[DVD]豊川悦司/麻生久美子東宝女子高生を絞殺し、その後喉にハサミを突き立てる、という殺人が2件発生。警察の捜査も虚しく3人目の犠牲者が出て...ハサミ男

  • 13回忌

    昨日は実家の寺で亡父の13回忌。首都圏に住む親族のみで執り行われました。父が亡くなってから12年経ちます。雪がぱらつく寒い日、浅草寺病院にお見舞に行って、その翌日の未明、帰らぬ人となりました。最後のお見舞いから葬儀、私が激やせしたことなど、父の死をめぐる日々のことは鮮明に覚えています。私にとっては世界の終わりが来たような、衝撃的な出来事でした。でも変ですね。40を過ぎたおっさんが父親の死をそこまで嘆くなんて。順番だから仕方の無いことなのに。昨日の法事で久しぶりに顔をあわせた叔父や叔母は当たり前ですが衰えていました。足が弱くなった者、人工透析になった者、様々です。私が54歳ですから、みなさん後期高齢者です。頼るべき子供がいない私たち夫婦の老後がどうなるのか、不安を感じました。そのなかで一人元気そのものだった...13回忌

  • 予言の島

    昨夜はホラー・サスペンスを読みました。「予言の島」です。予言の島(角川ホラー文庫)澤村伊智KADOKAWA1970年代にオカルト・ブームというのがありました。小学生だった私はモロにその影響を受けています「オーメン」シリーズや「エクソシスト」等のホラー映画、ノストラダムスの大予言、それに横溝映画シリーズの大ヒット等がその一端です。昨夜読んだ「予言の島」、横溝作品とよく似ています。作者は横溝ファンを公言しているらしいですから、当然かもしれません。思わせぶりでやや冗漫な前半。謎が深まり、引き寄せられてく後半。そして畳みかけるようなスピード感でグイグイ読ませるラスト。まるで教科書のようなホラー・サスペンスです。堪能しましたが、今後この作者の作品は名画「来る」の原作、「ぼぎわんが、来る」だけ読めばいいかなと思います...予言の島

  • 晴れ時々曇りの土曜日。風は冷たいながらプチ漂泊の思いに駆られ、千葉市内にある青葉の森公園に出かけました。わが家から車で20分ほどです。まずは千葉県の県花、菜の花がお出迎え。そして河津桜。さらには梅。各種の花を堪能しました。その後千葉市の中心地に移動。ボンゴレとサラダと珈琲の昼食をしたため、大きな本屋に行きました。このところ本を買うというとほとんどアマゾンだったのですが、本との新しい偶然の出会いをしたいと思ったら本屋に行くしかありません。本屋を1時間も周遊し、ホラー・サスペンスを1冊、江藤淳の絶筆となったエッセイ集を1冊、現代短歌の歌集を1冊購入しました。本屋を歩くのは結構疲れます。特に新刊書店は疲れます。あらゆる本が「読んで」、「買って」と騒々しく売り込みをしているように感じられるからです。古本屋だと本た...花

  • 化物園

    昨夜は恒川光太郎の連作短編集「化物園」を読みました。7つの短編が収められています。一つ一つの作品は独立した物語ですが、同じ化物が登場することによって、連作と見做すことができます。同じ化物とは言っても、猫だったり蛇だったり、果ては顔が無く、数センチ浮いているものだったり、見た目は様々ですが、それらは同じ物です。この短編集の圧巻は、最後に掲載されている「音楽の子供たち」の迫力でしょうね。化物園恒川光太郎中央公論新社「音楽の子供たち」によって、それまでは明かされなかった化物に関することが分かります。化物は人間が誕生するはるか以前から存在する物であって、その姿は変幻自在であり、かつては人間を喰らうこともあったことが示唆されます。その後異形の化物は人間世界の片隅で息をひそめ、長く、人間との関係を保ってきました。人間...化物園

  • 怖れる

    30年くらい前までは、天気予報はよく外れ、それを揶揄することが多かったように思います。しかし最近の天気予報は外れるということはまずありません。あたります。今日も予報どおり冷たい雨が降り続きました。なぜか分かりませんが、朝6時半に起きて朝食を摂り、週に一度の洗濯をして部屋干しを済ませたら眠くなり、ベッドに潜り込んだら深い眠りに落ち、14時まで眠り続けました。こういうこと、時折私を襲います。大抵、ひどい悪夢を見て寝汗をびっしょりかき、目を覚まします。何を怖れているのかは分かりませんが、私はいつも何かを怖れ続けています。それが私の本性であるかのように。怖れる

  • 成田山公園梅まつり

    3連休の真ん中。昨日は雨で明日も雨の予報。今日だけが晴れて気温が上がり、穏やかな一日になるとのことでしたので、梅を観ようと成田山公園梅まつりに出かけました。思ったほど咲き乱れてはいませんでしたが、そこそこの開花です。菜の花も咲いていました。まずは満足です。成田山公園に行くということは、成田山新勝寺にお参りすることと同義でなければなりません。広く長く、古くからやっているであろう各種のお店が軒を並べる参道を通って新勝寺へ。奈良の薬師寺や東大寺ほどではないにせよ、嫌になるほどの広さです。成田山でお昼と言えば鰻に決まっています。一番人気の川豊と言う店、4時間待ちの表示。アホですか。そんなに待ったら夕飯になってしまいます。以前この店でうな重を食ったことがありますが、おそらく蒸さずにいきなり焼いているであろう、荒っぽ...成田山公園梅まつり

  • 真夜中のたずねびと

    昨夜は恒川光太郎の短編集「真夜中のたずねびと」を一気読みしました。この作家の作品の多くが異界と現実を行き来するような幻想的なものですが、昨夜読んだ短編集は趣を異にしていました。つまり、現実世界で起きるミステリーの要素が極めて強く、異界との繋がりはほんのわずかばかり示唆されるだけなのです。また、一つ一つが独立した短編になってはいますが、ある作品の主人公が別の作品の端役で登場したりして、緩やかな連作と読むことが出来るようになっています。幻想的な要素が満載の恒川作品を期待すると肩透かしをくらいます。作家の作風は年とともに変わっていくものです。この短編集を興味深く読みはしましたが、もしこの路線を突っ走るようなら、私はこの作者から離れていくような予感を覚えます。真夜中のたずねびと(新潮文庫)恒川光太郎新潮社真夜中のたずねびと

  • またもや懐中時計

    性懲りもなくまた懐中時計を買ってしまいました。懐中時計では有名なアエロウォッチの手巻きで、デザインが現代的というか、スタイリッシュな黒で、暗い場所では文字と針が光るという、懐中時計にしては珍しい逸品です。懐中時計は百年以上前に作られ、オーバーホールを繰り返したアンティークの美品は200万円くらいするそうですが、新品は高級腕時計のように何百万円もする物はありません。しかしそれでも、ちょっとしたものなら何十万円とかかります。安月給の木っ端役人には無理目なコレクションです。今日購入した物も、私には分不相応な値段でした。もともと私は物欲があまりなく、コレクションなんてしたことがありませんが、懐中時計にだけはハマってしまいました。これで止めておかないと破産してしまいますね。またもや懐中時計

  • 躁鬱大学

    昨夜は「躁鬱大学」という文庫本を一気に読みました。現在は双極性障害と呼ばれ、かつては躁鬱病とよばれていた疾患を持つ人が書いた、双極性障害患者やその家族向けに書いたものです。「カンダバシ語録」と言う物をテキストにして15回、双極性障害患者の生き方や物の考え方を講義する、という体裁を取っています。ここでは著者は双極性障害という言葉は使わず、古い名称の躁鬱病と言っています。これは躁鬱病のほうが実態に近い言葉であるからだろうと思います。さらには躁鬱人と非躁鬱人という概念を作り出し、やや過激な書きぶりが面白く感じられます。・躁鬱病は病気というよりも一種の体質。・特有の滑らかな対人関係の持ちようは躁鬱病の証拠。・中高時代より好調と不調の時期があったはず。・躁鬱病の人は我慢するのが向きません。「この道一筋」は身に合いま...躁鬱大学

  • 白昼夢の森の少女

    昨日読み始めた恒川光太郎の短編集「白昼夢の森の少女」を今日の昼休みに読み終わりました。白昼夢の森の少女(角川ホラー文庫)恒川光太郎KADOKAWA作者が後書きで書いていましたが、アンソロジー等に収載された短編を集めたものということで、バラエティーに富んでいました。ほんの数ページの物から50ページほどの物、ホラー小説然としたものから私小説っぽい物。いずれも興味深く読みました。この作者、「スタープレーヤー」シリーズなど、長編も書いていますが、最も面白いのは短編から中編くらいの物なのだと思います。スタープレイヤー(角川文庫)恒川光太郎KADOKAWA白昼夢の森の少女

  • 日曜日

    今朝は5時にばっちりと目を覚ましてまい、もう眠れませんでした。そこで朝湯に入り、飯を食ってから洗濯をしました。わが家は日曜日の朝に一週間分の洗濯をするので結構な量です。そのために、大容量の洗濯機を使っています。同居人が夢の中にいる間に洗濯を済ませ、ベランダに干してしまいました。その後、しばし読書。恒川光太郎の短編集を半分くらい読みました。午後は春めいた陽気に誘われて千葉駅周辺を散歩しました。日頃町に出ることが出来ない田舎めいた所にある巨大研究所で働いているため、週末くらいは都会的な町を歩きたくなります。たっぷり歩いて疲れてしまい、喫茶店で珈琲を飲んで帰宅しました。今日の晩酌のお供は大きなカマスの開きと江戸川産のべらぼうに旨い小松菜の煮びたしとフルーツトマト、それに木綿豆腐の冷奴です。明日からの仕事を思うと...日曜日

  • 箱庭の巡礼者たち

    もう4年前のことになりますか。今の職階に上がるのとほぼ同時に、世界はコロナ禍に見舞われました。私は悪い気にあたると、ひどく気分が落ち込む悪い癖があります。コロナ禍の気も、非常に悪いものでした。それに加えて昇任によるストレスが加わり、私は小説を読む気力を失ったのでした。読書という悪癖から逃れられて幸せだ、なんて空元気を出していましたが、精神が一時的にせよひどく衰えたものと思います。しかし最近コロナ禍も収まりつつあり、加えて今の職階にも慣れ、少しづつ気力が充実してきたところ、村上春樹の新作「街とその不確かな壁」が上梓され、これを読むことによって長く続いた小説を読まない生活を終わらせることが出来たように思います。街とその不確かな壁村上春樹新潮社今日は私が敬愛する作家、恒川光太郎の「箱庭の巡礼者たち」を読みました...箱庭の巡礼者たち

  • 生活を始める?

    先週の金曜日、千葉大学医学部附属病院の眼科を受診するために休暇を取ったため、今日まで4連休でした。わりとゆっくりできたと思います。今日は6時半に起きて朝湯に浸かり、朝飯は納豆と生卵だけの質素なおかずで白飯をたっぷりと食い、珈琲を飲んで二度寝しました。幸せ。昼は近所のラーメン屋であっさりした塩ラーメンを食し、ミスタードーナツで食後の珈琲を頂きました。ラーメンや蕎麦は嫌いではありませんが、どうしても慌ただしく食って終わりになってしまうので、駅前のドトールやミスタードーナツで珈琲を飲むことを慣例としています。その後近所の魚屋で中おちと真鯛の刺身を購入。本当に良い魚屋が近所にあって良かったと思います。実家からとても甘みの強い小松菜を送ってもらい、昨日、一昨日とお浸しにして食しました。今まで食ってきた小松菜は何だっ...生活を始める?

  • ローズ・ゴールド

    金属質の物が肌に触れるのが嫌で私は腕時計をしないことはこのブログでお知らせしたとおりです。で、懐中時計を使っています。長いことロンジンの手巻きの懐中時計1本で済ませてきたのですが、最近になって様々な懐中時計が欲しくなり、懐中時計専門店からいくつも購入しています。私の好みはシルバー、アラビア数字、蓋無し、手巻きです。ローマ数字は好まず、絶対に買いません。ローマ数字なんて普段読み書きすることがありませんから、見にくいのです。スケルトンや蓋付き、ゴールド、クオーツも好みません。しかしローマ数字のように絶対に買わないということはありません。いくつか買いました。ゴールドに興味は無かったのですが、ごくわずかですがローズ・ゴールドという色の懐中時計があることを知り、注文しました。それが今日届きました。こんな感じです。こ...ローズ・ゴールド

  • どのように、と何ゆえに

    東大教授で生物学者の小林武彦なる人物が書いた「生物はなぜ死ぬのか」という新書を読みました。そのタイトルから哲学的な内容を想像したのが馬鹿でした。著者は生物学者です。自然科学の限界は、物事がどのように出来ているのかを解明できても、なぜそのように出来ているのかは分からないとして最初から問題にしないということだと思います。どのようにだけであって、何ゆえにはありえません。そう考えるとこの新書のタイトルは根本的に間違っているとしか言えません。ぐだぐたとあらゆる生物の在り様が語られ、死ぬことによって生物多様性が保たれるだとか、捕食された生物は捕食した生物を生かすことが出来るだとか、生物の総量は変わらないだとか、当たり前のことしか書いていません。考えてみれば当然のことです。なぜ死ぬのかなんて、我々はどこから来てどこに行...どのように、と何ゆえに

  • 街とその不確かな壁

    昨夜、村上春樹の最新書下ろし長編「街とその不確かな壁」を読み終わりました。街とその不確かな壁村上春樹新潮社小説を読むのはじつに久しぶりです。私は自身をハルキストだとは思っていませんが、ほとんどの著作を読んでいるので、その気はあるのかもしれません。数日前のブログで、この作品は2つの世界が同時並行的に語られ、最後に融合する、変形的なメリー・ゴーランド方式を取っており、初期の名作「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」との類似を認めたが、読む進むうちにそうではないと思った、という意味のことを書きました。しかし読了して作者自身の手による後書きを読んだところ、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を意識して書いたことが明記されていました。世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新...街とその不確かな壁

  • 眼科

    今日は休暇を取りました。半年に一度の千葉大学附属病院の眼科を受診するためです。33歳の時に強い疲れ目で近所の眼科クリニックを受診しました。疲れ目は問題にならず、涙の成分と同じ目薬を処方されただけでしたが、緑内障の初期症状が認められるとのことで、視野検査を受けたところ視野の欠損は無かったため、半年に一度そのクリニックで視野検査を行い、様子を見ることとなりました。しかし少しづつ緑内障が進み、一種類だった目薬が二種類になり三種類になりました。そして3年前、クリニックの院長から白内障だけではなく緑内障にも手術があり、ただし進行を止めるだけではあるが、手術を検討すべき時期が来たと言われ、紹介状を渡され、千葉大学医学部附属病院に行きました。てっきりすぐに手術ということになると思っていたのですが、千葉大学医学部附属病院...眼科

  • 生存に有利?

    生物学者で東京大学定量生命科学研究所の小林武彦教授によると、人間本来の寿命は55歳程度だそうです。ところが進化の過程で老いた個体がいる集団のほうが生存に有利に働くため、本来より長生きできるようになったと言います。寿命の限界は120歳程度とみられ、過去最も長生きしたのは122歳で1997年に亡くなったフランス人女性だそうです。意外だったのは栄養状態が良くなり、医学が進歩したことが寿命が延びた理由だと思っていたのですが、小林武彦教授によるとそうではないようです。老いた個体がいる集団のほうが生存に有利に働くため。そんなことは想像の外でした。そうだとすると、栄養状態よりも医学の進歩よりも進化の過程で得た生存に有利な条件こそが原因だということになります。遺伝子のなせる技というか、深謀遠慮というか。ユダヤ教・キリスト...生存に有利?

  • 虚構と夢

    今日はどんよりと曇って風は無いながら底冷えのする一日となってしまいました。朝はいつもどおり6時には起きて、休日恒例の朝湯に浸かってハムエッグと白飯の朝食を食いました。外出することもなく、久しぶりに読書をしました。村上春樹の新作「街とその不確かな壁」です。街とその不確かな壁村上春樹新潮社ハードカバーで660ページの長編で、もう少し若ければ一日で一気に読んでしまったと思いますが、読書をするにも精神の若さが必要で、衰えた私には半分読むのがやっとでした。残りの半分はこれからの楽しみに取っておきたいと思います。最初は村上春樹の初期の名作「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」との類似を認めましたが、読み進むうちにそれは誤りであることに気付きました。世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新...虚構と夢

  • 土曜日。一週間のなかで一番ほっと出来る日です。日曜日になると早くも月曜日を思って憂鬱になりますから。今朝は平日と同じ6時に起きましたが、朝飯は我慢です。というのも内科で4カ月に一度の採血があるからです。職場の健康診断でコレステロール値が異常に高く、血圧も少し高かったことが判明し、近所の内科を受診したのが23年前。コレステロール値や血圧は服薬治療のおかげで長いこと安定していますが、最近肝臓の数値が少し悪化してきました。長年酒を呑み続けていますから当たり前と言えば当たり前です。うつ病が激しかった頃食っちゃ寝の生活を続け、55キロだった体重が74キロまで増えて、糖尿病が疑われ、治療開始の一歩手前までいきましたが、すぐに父が亡くなり、そのショックからか1年間で48キロまで痩せてしまい、糖尿病の心配は無くなりました...薬

  • 白梅

    なぜだか分かりませんが、今朝は正午近くまで眠ってしまいました。私はどちらかというと朝型人間なのですが、珍しいこともあるものです。昨夜の酒量はいつもどおりで、深酒したわけでは無いのですが。12時近くに起きて、最近近所に出来たラーメン屋にお昼を食べに出かけました。私はこってりした油ぎとぎとのラーメンは苦手であっさりした塩ラーメンを好むのですが、この店、私の好みにドンピシャで、あっさり醤油とあっさり塩しか置いていません。嬉しい開店です。昼食後、腹ごなしに近所を小一時間散歩しました。途中、見事な白梅が咲いていました。もう春なんですかねぇ。しら梅に明くる夜ばかりとなりにけり敬愛する俳人、与謝蕪村の辞世です。白梅と春の訪れを寿いでいるわけですが、私はうがった解釈をしていて、白梅ばかりの夜=あの世を暗示しているように思...白梅

  • 給湯器

    今日は午前9時に東京ガスの職人が来て給湯器の交換を行いました。午後1時まで、4時間もかかってしまいました。私が今住んでいるマンションに引っ越してから実に23年も給湯器は故障もせず、頑張ってくれました。一般に15年程度で交換と言われているそうですから、驚異的なほどの年月です。しかし1カ月ほど前から動作が不安定になり、お湯はでるもののリモコンのボタンが点滅したりするようになり、2週間前に東京ガスに来てもらい、当然古すぎて部品も無くなっているため、修理は不可能で交換となりました。リモコンのボタンは取替え前と後で以下のような違いとなっています。↓経年劣化は明らかです。赤ん坊が大学を出て就職するまでと同じくらいの長さですから当たり前です。機器も人間も歳月の流れによって不具合が生じるのは避けれないことです。経年劣化と...給湯器

  • それだけ

    今日は空気が冷たいながらきれいに晴れ渡って風もなく、自宅に籠っているかぎり小春日和と呼んでも良い日となりました。こんな日に特別急ぎの仕事が無いのに出勤する気が湧くはずもなく、休暇を取りました。夕飯の買い物に出かけた以外、自宅でのんびり過ごしました。わが家はマンションの低層階ながら南西の角部屋に所在しているため、陽当たりは極めて良好です。ほとんど日向ぼっこをして一日を終えてしまいました。一人でぼんやり寛いでいると思考はあまり良い方に向かいません。じつは同じ部署で働く30代後半の女性が1月いっぱいで退職することになりました。がん治療のためです。今まで休み休みながら働いていたのですが、抗がん剤があまり効いてくれなかったそうです。残念です。日本人の平均寿命は80歳を超えているそうですが、私にはそうは思えません。毎...それだけ

  • 55歳

    今日は同居人の55歳の誕生日。昔は55歳と言えば立派な老人だったと思いますが、今は医学の進歩や食事が豊かになったせいか、まだ中年の部類かと思います。一日早いですが、昨夜、高級中華料理店でコース料理を食しました。和食に比べて明らかにヘヴィで、完食は出来ませんでしたが、今朝体重を測ったら1キロ増えていました。痩せるのは難しいのに太るのは簡単ですね。夜景を見ながら18時から22時まで呑んで食いました。一般に夜景というと神戸、長崎、函館などが有名ですが、いずれも坂がちの港町です。そういう地形が良いのでしょうね。千葉市はアップダウンがほとんど無い平地なので夜景といっても大したことはありません。18時から22時まで、ゆっくりと酒と料理を楽しみ、食後はジャスミン茶を頂きました。結婚して25年になりますが、会話が無くなる...55歳

  • 会計検査終了

    無事3日間の会計検査院による検査が終わりました。じつは見られるとまずい、不正ではないが不適切という契約はいくつもあり、踏んで欲しくない地雷が埋まっていたのですが、無事、地雷を踏まれることはありませんでした。いくつか注意を受け、改善の結果を後日書面で報告することにはなりましたが、それは仕方ありません。検査官だって手ぶらでは帰れませんから。不正であれば言語道断、不適切であっても問題となるところ、今回注意を受けたのは、検査官によっては対応が違っていたであろうような、軽微なものです。何事もなく、ほっとしました。さらに、夕方千葉スバルから電話があり、部品が届いたので修理できる、とのことでした。今週土曜日にスバルに持ち込んで代車で帰り、日曜日の朝一番で取りに行く予定です。土曜日で全部済ませようかと思っていたのですが、...会計検査終了

  • 会計検査初日

    今日から3日間、会計検査院による会計検査です。初日の今日、怖れていた案件に関する質問は無く、それは良かったのですが、まだ2日間あります。油断はできません。検査官が書類をめくりながら「ん?」とか言うのが心臓に悪いと言うか、ヒヤヒヤします。口頭による質問もさして鋭いということはありませんでした。あと2日、乗り切りたいと思います。それと、昨日、注文していた「鉄道時計」と呼ばれる懐中時計が届きました。さして高価なものではありませんが、塵も積もれば山となります。懐中時計を購入するのはここらへんにしておきましょう。会計検査初日

  • 今週は水曜日から金曜日までの3日間、会計検査院による検査があります。検査官5人で3日間もやられたら、小規模機関である私の職場など、丸裸にされてしまうでしょう。少しでもお金に関係する部署=全部署は準備万端怠りないはずで、私も微力ながら先週はもっぱら準備に追われました。しかし、検査官は日本中のありとあらゆる公的機関の検査を続ける海千山千。こちらの浅はかな準備などはるかに超える突っ込みを持っていることでしょう。もはや我々はまな板の上の鯉。黙って検査官の突っ込みに恐れおののきながらも全力を尽くす他ありますまい。そして金曜日の自動車事故。この2つで、私の週末は落ち込んだものになってしまいました。昨夕は4週間に一度の精神科の診察がありましたが、このように理由がはっきりしている落ち込みは、薬とかなんとかでは何の役にも立...嵐

  • 事故

    今朝、自動車事故を起こしてしまいました。出勤途中、センターラインギリギリを走ってきた対向車のドアミラーと私の車のドアミラーがあたって、ドアミラーが壊れてしまったのです。お互いそのまま走り去ってしまったので、警察に届けることもできませんでした。多忙な折ではありましたが、急遽休みを取ってスバルのディーラーに行きました。総額11万円で、部品が入りしだい連絡がくることになり、右側のドアミラーが壊れたまま帰宅しました。ドアミラーが無いと車線変更等に危険が生じます。修理するまでは運転しないようにしたいと思っています。それかあらぬか、途中銀行に寄った際、コインパーキングに停めたのですが、気が動転したのか、車止めに盛大に乗り上げてしまいました。車の裏の部分をぶつけてしまったと思います。これによる影響はまだありませんが、走...事故

  • 正月呆け

    今日は急遽休暇を取りました。正月呆けが続いているようで、どうしても出勤する気が起きなかったのです。そういうことはたまにあります。出勤したくないのは毎日ですが、どうしてもとなるとそう多くはないし、実際に休んでしまうことはほとんどありません。今日はそんな珍しい日でした。そういうことをすると翌日の出勤が辛くなるのですが、致し方ありません。蛮勇を奮って出勤しましょう。正月呆け

  • 成人

    今日は成人の日なんですね。私が成人の日を迎えたのはもう34年も前です。その時期、ちょうど大学の試験で、ほとんどの男子学生は成人式に出ませんでした。女子大生は晴れ着を着て幼馴染と再会し、写真を撮ったりするのが嬉しいようで、試験そっちのけで楽しむ人が多かったようです。同居人もそうだったと聞きます。思えば長いこと経ちました。私は髪が黒々ふさふさで太っていないせいか、実年齢よりも若く見られることが多く、若い頃は童顔だったので、若見えがコンプレックスでした。今はいい年になったので若く見られることに抵抗はありませんんが、二十歳を越えても免許証を見せないと酒を買えなかったりして、屈辱的な気分でした。それも今となっては昔のこと。街でみかける晴れ着の女性や似合っていないスーツを着た若い男性を見ると、単純に若いというのは美し...成人

  • 新年会

    昨日は私の実家で新年会がありました。母、妹、義姉、甥、姪らと酒を呑みつつ歓談しました。兄は仕事の関係で留守。誠に残念なことです。義姉には調理人をやっている妹がおり、その人から高級なふぐを大量にもらったとかで、刺身と鍋をご馳走してもらいました。これがべらぼうに旨くて、つい食べ過ぎました。ふぐを家庭で食えるなんて贅沢な話です。3人いる甥と姪はすっかり大人になっていました。長男はとっくに働いていますし、長女はこの春から社会人、次男は大学生です。兄とは一つしか違わないので、私にも成人の倅や娘がいてもおかしくない年齢なのだなと、変な感慨に浸ったりしました。新年会

  • 買い物初め

    元日に冬物バーゲンの市場調査をそごう千葉店で行ったことはすでにご報告したとおりです。元日は着物で出かけたため、試着が出来ず、今日、お買い物に出かけました。市場調査の時に目を付けていたカシミア100%のコート、定価20万円のところ、17万円で売っていました。迷うことなく購入。カシミアは柔らかくて軽くて暖かくて、言うことありません。マフラーもカシミア100%で、7着持っているカジュアルシャツはカシミアが7%使われています。7%ごときでも、肌触りがとても良くなります。良い買い物をして心地よくなり、壁の穴でパスタとサラダと珈琲の昼食。こちら一人頭2,500円くらいになってしまいました。値段を見なかったのは失敗でした。その後明日の仕事始めを思って憂鬱になっていたため、少し体を動かそうと、千葉駅から千葉港の方に向かっ...買い物初め

  • 年賀状あるいは孫

    昨日は昼酒を呑み、晩酌をやり、晩酌がそのまま寝酒になるといった有様で、今朝はなんとなくだるい朝となりました。正月は毎年そんなものです。わが国には年賀状という面倒くさい風習があります。しかし昨今は個人情報の管理が厳しく言われ、新しく出来た知り合いに年賀状を出したくても住所が分からないということが頻発します。どうしても年賀状を出したかったら相手に直接住所を聞くしかないのですが、大抵そこまではしません。なんだか不謹慎な感じがしますから。で、年賀状という風習自体がそう遠くない未来にほぼ無くなるだろうと思っています。昨日、年賀状を見ていると、学生時代の友人から孫が出来たという写真入りの葉書が届いていることに驚きました。26歳の息子夫婦に子供が出来たというのです。私たちは子供が出来なかったせいか、いつまでも新婚気分の...年賀状あるいは孫

  • 元旦

    あけましておめでとうございます。よく晴れた元日を迎え、清々しい気分です。ひと昔前ですと、元日と言うと昼は千葉市の同居人の実家で、夜は江戸川区の私の実家で、新年会のダブルヘッダーでした。その時はしんどいと思いましたが、今思うと賑やかなお正月でした。今、義父はこの世の人ではなく、義母は認知症で施設に入っています。同居人の実家は誰も住む者がなく、時折清掃業者を入れてはいますが、荒れていくのはやむを得ないことです。私の実家は父が亡くなり、母は元気ですがこの正月は母の実家が在る長崎に行くとのことで、しばらく先に新年の挨拶に行く予定です。で、同居人と二人、着物を着て午前11時頃からささやかな新年会を開きました。高島屋のおせち2~3人前というのを頼んでいたので、酒を用意するだけです。京都の老舗料亭のおせちなどという高級...元旦

  • みんな

    2023(令和5)年も今日で終わり。来年55歳になります。55歳だとまだかもしれませんが、そろそろアラカンと言われる年になるのですね。未熟児で生まれたために自力で乳を飲むことができず、スポイトで飲まされていたというひ弱な赤ん坊が、すっかりくたびれた初老のおっさんになってしまいました。30代半ばでまさかの精神障害発症というピンチを迎えましたが、現代医学の力で長い間寛解状態を保っています。精神病薬の大量投与を続けているおかげです。精神病薬は一生じゃんじゃん飲むつもりです。多分その頃の私を知らない人々は、私が双極性障害を患っているなんて思いもしないでしょう。気管支喘息で救急搬送された時は死ぬかと思いましたが、毎日ステロイドの吸入を行うことで安定しています。こちらも一生吸い続けようと思っています。さらには自然に煙...みんな

  • 備忘録

    昨日の掃除や買い物の疲れが出たのか、今日は午前中いっぱい寝ていました。お休みの日にしか味わえない贅沢です。今日も買い物に行きました。食材の他、やかんを買いました。今まで使っていた物があまりにも古くなりましたので。この時季ほとんど毎晩のように米焼酎のお湯割りを頂きますので、あまり小汚いやかんは使いたくないし、ちょうど年も変わりますから。こんな感じです。午後は墓参りというか、同居人の実家の墓を掃除しに行きました。しばらくお参りしていなかったので雑草が生え放題でしたが、今日は晴れて暖かく、風も無かったので、作業は楽でした。義父は福島の出身で義母は東京、本所の出身。それぞれに実家の墓がありますが、同居人の妹がわずか18歳で難病のため亡くなり、その際同居人が住む千葉市内の霊園に墓を買ったそうです。いつでもお参りに行...備忘録

  • 年の瀬

    今日から6日間の年末年始の休暇に入りました。初日の今日はまずは大掃除。とは言ってもリフォーム直後で、しかもリフォームに併せてお掃除本舗に換気扇、エアコン、サッシの掃除を依頼し、すでに済ませていたので、どうということはありません。念入りに掃除機をかけ、テレビ台や箪笥などの台になっている部分を拭き、風呂、キッチン、洗面所等の水回りを磨いたくらいです。9時に始めて11時前には終わりました。広くもない4LDKのマンションに大人二人で住んでいるので、そんなに汚れることもありません。お昼は近所に最近出来たあっさり塩とあっさり醤油だけのラーメン屋で塩ラーメンを食しました。私も同居人もラーメンはあっさり系が好みなので、嬉しいかぎりです。有名な家系とか二郎系とかのこってりラーメンは一度も食べたことがありません。その後しばし...年の瀬

  • 仕事納め

    今日は令和5年の仕事納め。すでに年末年始の休暇に入っている会社が多いのか、昨日、今日と道路はガラガラで、車ストレスを全く感じずに済みました。今年は例年以上に時が過ぎるのが遅く感じられました。10月1日に大規模な人事異動があったことが原因かもしれません。なんだか10月1日で一旦リセットみたいになってしまったのです。それでも大過なく仕事納めを済ませたことは大きな喜びとするところです。よく年齢とともに年月が流れるのが早く感じられるようになる、と言います。私には理解できません。平日の一日は長いし、月曜日から金曜日の5日間はほとんど永遠のように感じます。その永遠を土日や祝日をはさんで無限のループのように繰り返すのが我々現役世代が生きるということですから、日々が長く感じられるのは当たり前でしょう。ところがお休みとなる...仕事納め

  • 休暇

    今日は休暇を取りました。特に用事があったわけではありません。たっぷりと残っている有給休暇を少しでも消化しようと思ったのです。それでも24日も残してしまいました。私の職場では有給休暇は暦年で年間20日もらえます。このうち、20日までは繰り越せます。何年も勤めていれば少しづつ年休が残って、多くの人は年間40日になります。私もそうです。で、24日残ったというわけ。このうち20日は来年に繰り越すことになり、4日は消滅します。最近まで毎年必ずぴったり20日使い、20日は繰り越すようにしていたのですが、2年前に職階が上がり、責任を負うことになって残業が増え、休暇も取りづらくなってしまいました。そういうお年頃ですから仕方ありません。昨夜はクリスマスイブということで、シャンパンをいただき、チキンの腿肉とサラダ、それにレア...休暇

  • カーペット、そして煎り酒

    今日は早朝9時に新しいカーペットが届きました。ベージュを基本とし、緑が散りばめられてもので、家具屋で一目見て気に入りました。リフォームを始める時はカーテンとカーペットは手を付けないつもりだったのですが、リフォームで部屋が真新しくなってみると、カーテンもカーペットも薄汚く見えて、両方替えました。8月末にリフォーム店3社から見積をとり、契約を交わした業者と何度も打合せをし、工事をし、カーテンを替え、今回はカーペット。さすがに打ち止めだと思います。リフォームを決意してから4カ月以上が経ってしまいましたが、新築マンションのような気持ち良さは最高です。やって良かったと思います。午後はそごう千葉店に煎り酒を買いに行きました。煎り酒は伝統的な江戸の調味料で、我が家はこれが無いと始まりません。茅乃舎煎り酒300ml内容量...カーペット、そして煎り酒

  • 憂愁「

    今日は風は無いながら底冷えのする一日でした。もっとも、関東では冬は空っ風がつきものなので、無風なだけでもずいぶん楽です。今日は内科、呼吸器内科と病院のハシゴをし、帰宅してから結婚25周年記念の二人だけの写真を額に入れて壁にかけました。リビングの片隅は、私たちの写真館のようになっています。しかしその写真の数々も、二人とも亡くなれば遺品整理で処分されてしまうんでしょうねぇ。何しろ私たちは子孫を残すことが出来ませんでしたから。二人だけで生き、死んでいく、そしてその後には何も残りません。墓地も当然無縁仏が入る塔になるでしょう。死んだ後のことはどうでも良いですが、私たち二人の密やかでいて楽しくもある生活が二人の死をもって消滅するとは不思議な気がします。明日はカーペットが届く予定。わが家のリビングダイニングは20畳ほ...憂愁「

  • 愛しい

    人間誰でも、生涯のうちに3人くらいはすごく気が合って、この人とならずっと一緒にいても良い、と思える人がいるのではないでしょうか。後はタイミングの問題で、例えば20代後半から30代前半あたりで知り合った愛しい人とは結婚に至る可能性が高いと思います。それ以前にお付き合いした人は青春の幻影として記憶に残るでしょう。厄介なのは二股と不倫です。しかし人間は二人の人を同時に愛しいと思える生き物で、どっちか二人なんて選べない、という心境になったりするものです。私は幸いにして妙齢の時にお付き合いしていたのは一人だったし、不倫もしていません。良い夫なのだろうと思います。しかし時折、幼い恋をしていたあの人とその後もお付き合いを続けていたらどうなったのだろうと思い返すことがあります。今の生活に不満はありませんが、人間は必ず後悔...愛しい

  • 秩序

    ずいぶん昔のことですが、Mr.Childrenが秩序の無い現代にドロップキックと叫んでいたのを思い出します。よくよく歌詞を聞けば、あながち現状認識に間違いは無いと思えますが、秩序の無いというフレーズだけを聞くと、大変な違和感を覚えます。初めて聞いた時、お気は確かかと思いました。現代は極めて秩序立っていて、あまりの秩序に息がつまるほどです。もちろん、いつの時代にも秩序からはみ出してしまう人間はいますが、現代はそういう者はごく少数で、圧倒的多数はひたすら秩序を守って生きています。彼らはなぜあえてそういう歌詞を選んだのか、私には今もって不明です。いっそ息詰まるこの世界から秩序を崩壊させろと歌ったほうが良かったのにと思います。私は夢想します。この秩序立った世界が崩壊して無法地帯と化すことを。そこには人間本来の欲望...秩序

  • 独り

    今朝は午前中、理髪店に行きました。理髪店にしては珍しく、完全予約制です。それだけ人気があるということなのでしょうが、それは腕が良いというだけではなく、クレジットカードや交通系など、現金以外での支払いが出来ることが理由の一つに挙げられるでしょう。最近ほとんど現金を使うことがなく、現金を持ち歩かないのが普通になっていますから、これは有難いことです。現金払いが当たり前だった時には家計簿を付けるのが億劫でしたが、今家計簿に付ける支出は蕎麦屋とコインパーキングだけです。自販機ですらスイカが使えますから。帰宅したのが11時頃。同居人は珍しく古い友人たちに会うからと、今日は留守です。イタリア料理のランチコースを食べると言っていました。おそらくその後もどこかに行くのでしょう。今日は珍しく独りの日曜日となりました。洗濯や掃...独り

  • 馬鹿陽気

    昨日は師走とは思えない20度超えの陽気となりました。こうなると小春日和を通り越して馬鹿陽気と言うべきでしょう。昨日はROOMDECOかねたや幕張新都心店に出かけました。わが家は床暖房では無いので、リビングの中央に三畳サイズのホットカーペットを敷き、その上にホットカーペット対応のカーペットを敷いています。今使っている物、ベージュに緑の幾何学模様が付いている変わった感じで気に入っています。しかしリフォーム及びカーテンの交換で真新しくなった我が家には不釣り合いな薄汚れた感じに見えるようになっていました。そこで超大型家具店にカーペットを買いに行きました。しばらく見て、これしかない、という物を見つけました。店員に確認するとメーカーに在庫があるとのことで、近日中に届くことになりました。いよいよ本当にリフォームに伴うも...馬鹿陽気

  • 今年の漢字に税が選ばれましたね。おそらくインボイス制度の導入が主たる要因かと思います。インボイス制度なんて私が今所属する部署には関係無いと思っていたのですが、業者とのやり取りの中でインボイス制度導入のせいで書類の再発行を求める機会が多く、想像よりも苦しめられています。制度が変わったり新しい制度が出来たりすると最初のうちは苦しめられるのが世の常で、就職してそろそろ丸32年が経とうという私は、こんなもんだろうな、としか思いません。今年の漢字の意味はともかく、それが発表されることで、令和5年(2023年)という年もそろそろ終わるのだなという実感がわきます。師走の恒例ですから。これからクリスマスがあったり、年末の大掃除があったり、年賀状書きがあったり、慌ただしく日が過ぎていくものと思います。もう観なくなって何年も...税

  • リフォーム完全終了

    今日は休暇を取りました。リフォームの最後であるカーテンの総取替えに立ち会うためです。わが家のインテリアは緑と木目と白が基調。壁は真っ白で、ドア等は木目。その他は緑が基調です。カーテン、ブラインド、ソファ、シーツ、掛布団カバー、クッション、ティッシュを入れる箱まで緑を基調としたもので、壁にかけている絵画も緑に花が散りばめられたものです。私はあまりインテリアに拘りが無く、同居人の趣味に付き合っていたら、私まで緑が好きになってしまいました。終わって、銀行の窓口にリフォーム代を振込に行きました。本当はATMで簡単に済ませたかったのですが、金額がATMの限度額を超えてしまったので致し方ありません。ちょっとした大衆車が買えるほどの金額になってしまいました。あれをやるとこっちもやりたくなるというのがリフォームのようです...リフォーム完全終了

  • 刹那

    今朝は午前10時からかねて予約してあった歯医者に行きました。歯のクリーニングのためです。コロナ流行の間、全く歯医者に行っていなかったのですが、三か月前に歯のクリーニングを再開しました。これからは三か月に一度歯医者に通う予定です。昨日と同様によく晴れて師走とは思えない暖かさでしたが、今日は歯医者に行った以外は家でのんびり日向ぼっこなどしながらダラダラ過ごしました。人生暇つぶしという言説は時折耳にしますが、生まれてしまった以上死ぬまで生きなければならず、生きるということになんらの意味が無いのだとすればまさしく人は暇つぶしのみで人生を終えることになります。生きるということに価値を見出そうとしても、それは切ないことだと思います。出世欲が強くて出世したとしても、スポーツや芸術、学問の世界で成功したとしても、大金を稼...刹那

  • 充実

    今日は久しぶりに何の予定も無い土曜日。嬉しくて朝5時に目覚め、もう眠れません。しかも師走とは思えない暖かさ。お日様も見事です。朝飯を食ってから、朝の光を浴びるべく、ご近所散歩に出かけました。約2時間。がっつり1万歩歩きました。途中、紅葉もちらほら。目を楽しませてくれます。自宅に帰ってたっぷりの日差しを浴びて日向ぼっこ。最高の気分です。お昼は海鮮タンメンを食しました。その後昨深夜放送された「きのう何食べた?」の録画を観ました。この中年のゲイカップルの日常を淡々と描いたドラマにドハマりしてしまい、毎日のように録画した物や、映画バージョンのDVDを観たりして楽しんでいます。劇場版「きのう何食べた?」西島秀俊その後家具屋に収納用品を買いにいきました。これもリフォームの一環です。明後日の月曜日にカーテン屋が来て家中...充実

  • ボーナス

    昨日、国家公務員及びそれに準じる機関の職員に冬のボーナスが支給されました。大手企業に勤める同世代のサラリーマンに比べて勤続32年目にしてはほんの涙金なのでしょうが、わが国で圧倒的多数を占める中小零細企業に比べれば多少はマシなのかもしれません。どんな不況に陥っても、支給額が低く抑えられることはあっても、支給されないということはありませんから。私は成績率「優秀」ということで、11.5%加算されていました。普通は成績率「良好」で、これが100%の支給です。このところずうっと成績率が「優秀」なのですが、長い病気休暇を取ったせいで同世代の職員に比べて基本給が低いので、配慮してくれているものと思われます。給料やボーナスの支給日だけは、この仕事にしがみついていて良かったと思います。私のような半病人に一人前の給料をくれる...ボーナス

  • 開戦

    今日は12月8日。1941(昭和16)年に日本軍が真珠湾に停泊していた米国艦隊を奇襲攻撃し、太平洋戦争が始まった日です。一般に敗戦のラジオ放送が流された8月15日のほうが戦没者慰霊に行事が行われ、よく知られていますが、始めなければ終わらないわけで、12月8日というのは重要な日です。真珠湾攻撃で米国艦隊は壊滅的な打撃を受け、一時戦闘能力を喪失したと伝えられます。しかし山本五十六連合艦隊司令長官は真珠湾に敵空母がおらず、したがって空母を叩くことが出来なかったことをもって、華々しい戦果を挙げた真珠湾攻撃を成功とは考えていなかったと伝えられます。巨大戦艦と空母とどちらが強いか議論が分かれていた当時、山本指令長官は空母のほうが強いと考え、事実、開戦から程なくして、日本の空母群は航空機攻撃によって当時世界最強と謳われ...開戦

  • 崩れる

    一週間前、義母が入居している施設内で使用している歩行器をすべらせ、転倒して骨折してしまいました。救急搬送されてすぐに手術となり、手術は成功したのですが、今後はほぼ車椅子生活になるそうです。ほぼと言うのは、トイレで便座に座るとか、わずかばかり段差がある所などは自力で歩けるだろうし、それだけでも介護する側にとってはずいぶん楽だということでした。現在義母は要介護2で、特別養護老人ホームに入る資格はありません。しかしケアマネージャーが言うには、今回の骨折で要介護3になると思われ、そうすれば特別養護老人ホームに入る資格を得られるだろうとのことでした。ただし、義母はそれを望んでいません。退院したら比較的元気な老人ばかりの現在の施設に戻りたいと懇願してきます。せっかく出来た人間関係を失いたくないようです。現在の施設が面...崩れる

  • 師走

    師走に突入し、急に寒くなりました。地球温暖化とか暖冬とか言われますが、寒さが堪えます。今日は昼食に出かけ、そのまま魚屋と八百屋に行った以外、陽当たりの良い南向きのリビングでごろごろしていました。平日は忙しく働いているので、とても貴重な時間に感じます。明日は延び延びになっていたリフォームの最後、建具屋が来て納戸のドアを交換するとともに、納戸に入っていた物で不用品を便利屋が引取りに来ます。なんでもかんでも突っ込んでいたので結構な量の不用品が出ました。何となく乱雑になっていた我が家も明日で概ね片付きます。12月11日(月)にカーテン屋が来て家中のカーテンを交換し、全て終了となります。年内に全て片付くのは気持ちが良いものです。師走

  • 残念

    今日はしとしと雨が降り、ひどく寒い一日でした。真冬並みです。今日はリフォームで唯一残った納戸のドア交換の日でしたが、リフォーム業者の不手際で職人を押さえることが出来ず、来週に延期となってしまいました。担当者が謝りに来ましたが、和室からフローリングに替えた6畳間が物置状態になっており、これの解消を強く望み、今日やっとそれが成ると思っていたため、日頃温厚な私が担当者を怒鳴りつけてしまいました。謝りに来たと言っても本社から我が家は車でわずか20分もかからない距離です。謝りに来る手間など高が知れています。ミスを犯した担当者も、怒鳴りつけた私も嫌な気分になってしまいました。しかし納期を守らないならあらかじめ知らせるべきで、当日になってそのことを告げるなど、まともな会社とは思えません。これまでの仕事がきっちりしていた...残念

  • 今日は朝一番で近所のシネコンに向かいました。車で15分ほど。観たのは北野武監督の「首」です。本能寺の変前後の信長、秀吉、光秀、荒木村重らを描いた大作ですが、好悪が分かれる作品だと思います。まず、やたらと首を切り落とし、高々と掲げるシーンがあること。日本人はかつて首狩り族だったことを思い知らされます。NHK大河ドラマでは絶対に無いシーンです。NHKで描かれない点と言えばもう一つ、武人の契りと称する男色が色濃く描かれることです。この作品では荒木村重と光秀は恋仲ということになっており、光秀に辛くあたる信長はじつは光秀に懸想しています。信長と森蘭丸との濡れ場は特に濃厚です。かつてわが国では男色はタブーではなく、むしろ男の嗜みの一つであったと聞きます。男とも女とも色を楽しむのがむしろ普通であったとか。そういう意味で...首

  • 買い物など

    今日は変に忙しい日でした。まず朝10時半にカーテン業者が来て我が家に6つある窓やベランダへの出入り口の採寸。これに1時間以上かかりました。終わってパスタとサラダと珈琲の昼飯。レストランで1時間かけてゆっくりと食事を楽しみました。その後すぐに家具屋に車を走らせ、各種家具を購入。リフォームに合わせたインテリアの変更のためです。家具屋での買い物を済ませてから電気屋でホットカーペットを購入。今まで使っていた物が温まらなくなってしまったのです。処分しようと思って製造年が目に入り、なんと1999年製でした。調子が悪くなるはずです。リフォームの仕上げは11月26日の物入れのドア交換。この日までに必要な物を買い揃え、全て終わらせようと思ったら多忙な一日になってしまいました。夕方、気力を振り絞って八百屋と魚屋に行きました。...買い物など

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うつと酒と小説な日々ー時々ホラー映画ー
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