『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』 ***短編*** ジャパネスク・プリンセス~14~ ***通された部屋の中、回りに女房がいないことを幸いに、あたしはキョロキョロと辺りを見回した。いくらあたしが活動的な姫とは言え、他人様のお邸にお邪魔するなんてことは滅多にあることではなく、行儀よくいることよりもやっぱり好奇心が優ってしまう。いつもなら小言の一つでも言いそ...
『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』 ***短編*** ジャパネスク・プリンセス~13~ ***一瞬の沈黙の後、高彬は吹き出した。何かを言い掛け、でも堪えられないかのように声をあげて笑い出す。「何を言い出すかと思ったら」ようやく笑いを引っこめ、それでもまだ笑いの余韻の残る声で言い「中将どのが女だなんて、そんな面白い冗談、一体どこから出て来たんだよ、瑠璃さん」...
『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』 ***短編*** ジャパネスク・プリンセス~12~ ***「三位中将どの?もちろん知っているよ。何たってぼくの上司に当たる方だからね」突然出て来た職場の上司の名に戸惑った様子を見せながらも、高彬は頷いて見せた。「確か三十を少し超えた辺りの・・・方よね?」「いや、それは前任の方。今の中将は、この秋の除目で新しく任命された方...
『なんて素敵にジャパネスク〜二次小説』 ***短編*** ジャパネスク・プリンセス~11~ ***「・・・何かあったのかい?瑠璃さん」部屋に入ってくるなり高彬は口を開き、脇息に寄りかかっていたあたしは内心ニンマリとしながら身体を起こした。開口一番にその言葉が出てくるなんて中々のもの、妻としてはいたく満足だわ。「『今夜、三条邸に来るように』なんて文を宮廷まで寄越...
瑞月です、こんにちは!先日プラスでアップしたお話が久しぶりの更新となってしまいましたが、皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。『令和』涼やかな響きの年号ですね。5月の即位式は、5分前からテレビの前でスタンバイしてしっかりと拝見しました。歴史的な瞬間と言うのももちろんですが、ジャパネスク好きとしては萌えどころがたくさんと言いますか・・畏れ多いことながら、新天皇を拝見すれば(世が世なら、このお方が鷹男な...
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