気だけは若い。 超純情小説や日々のさまざまなことを、ぼちぼちとつづっています。
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雲一つない空のあたりに早春の冷気を漂わせて風が吹きわたっている。 体調も良く快適に朝の家事諸々を終えて新聞を読む。 コロナの文字があちこちにあって目障りなこと。気持まで落ち込みそう。 そして何気なく見ていた「お悔み」欄で見つけてしまった。 一瞬息が詰まった。胸がどきどきした。 もう一回目を見開いて亡くなった人の名前を確認する。 丁度一か月前の雨の土曜日、私は一か月に一回ある文学セミナーの会場に行った。 一月は欠席したので今年になって初めてだ。 いつもの部屋に人の気配がなく準備されている様子もない。どうしようと思っている所へ 彼女が来たので二人で事務室に行き休講を知った。 玄関で降りしきる雨を見ていると彼女が声をかけてくれた。 私は二十年近く通っていたけど彼女は初めてだと言う。 お互いに自己紹介してこの人が陽子さんと知った。 ..
わんぱく坊やが二人小さい川の岸辺で、大声で何か叫んでいます。 そろそろと近づいて柿の木の陰から耳を澄ましました。 風吹け風吹けもっと吹け 台風くらい吹いてみろ コロナをあっちに吹き飛ばせ 山の向うへ吹き飛ばせ 思わず笑いながらつい拍手をしてしまいました。 こんな坊やでもコロナのことは分かっているのです。学校もお休み行く所もない。 大人たちはお仕事に行って、お昼ご飯もお姉ちゃんとふたりでママの作ったお弁当。 近くのお友だちと歌うしかないのです。 でも彼らの顔は穏やかな春の日差しにほの赤く染まって元気いっぱいです。 こんな私も楽しみにしているすべての会の主催者から中止、休止の連絡がきました。 コロナの今後については大学の先生も、テレビのコメンテイターも歯切れの悪いこと。 桜の開花のニュースが少し元気付けてくれるけれど、..
鈴が転校した中学校はお城の北、城北地区にあり文京地区で国立大学と私立大学が 隣接し、鈴が入学した高校もその隣にあった。 そのころには鈴一家も、あの小さかった官舎から広い所に移り、しかも高校まで三分と近い。 鈴はこの中学校で生涯の親友となった二人の優しい友と、巡り会った。 花絵さんと静子さん、鈴。全く性格の違う三人がどうしてこんなに仲良くなったのだろう。 名前の通り美しくて賢い花絵さん。 優しくておしゃれ、スタイル抜群の静子さん。 「ありのまま」がモットーで自分の考えはとことん通す意地っ張りの鈴。 何故か気があって意気投合した十五歳の三人だった。 そして一年後揃って高校に進学した。 高校の三年間三人は一度も同じクラスにならず、唯一体育の時間だけが一緒で顔を会わす程度。 ただ家が近かったこともあり、よく集まってお喋りしたり、映画に行ったり..
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