気だけは若い。 超純情小説や日々のさまざまなことを、ぼちぼちとつづっています。
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思ったよりずっと早く春が来た。 今朝見たらもうさくらんぼの花が五つ六つ開いている。それなのにえひめあやめもまだ次々に 優しい紫の花をつけている。 花たちをみて、つい笑顔になる自分の単純さに呆れつつ、それでも嬉しくて心が躍る。 代わり映えのしない毎日が過ぎて行く一人の生活。何かしているので退屈をすることはないが 楽しいとか嬉しいとかいう感情とはほど遠いところにいる私。 お茶を飲んでほっと一息ついても、思い浮かぶ友たちの顔は.... 老々介護、病院通い、そしていくつかの高齢者施設の一人の部屋。春になっても二つ返事で 付き合ってくれそうな人はいない。年を取るということは寂しいことだと今更のように思う。 それでも春めいた日差しに誘われていつもの散歩道を歩いていて立ち止まってしまった。 固まって生えている一面の枯芝の中に、淡い薄水色のいぬふぐりの花が、星が降..
久し振りの雨。それも終日降り続くという。 別に出かける予定もないので、気持ちもゆったりして自由だ。(いつも自由ではありませんか) 庭の白梅が小さい花を開き始めた。お隣の白梅はもうとっくに咲いてとてもきれい。 種類が違うのだろう。我が家のはいかにも小ぶりで五つ六つなる梅の実も可愛らしい。 さくらんぼの花も少し膨らんで春を待っているようだ。水仙はまだまだしっかり咲いているし 嬉しいことに今年も早々とエヒメアヤメの紫が優しい。 夕方の一人歩きの時は道の端の草花たちと話をしながら一人笑い。 一日中口をきかない日の方が多いのだから、慣れたと言っても侘しい一人住いではある。 当市には独居老人で、福祉の恩恵に(例えば緊急時電話など)預かっていない人で希望すれば 週二回ヤクルトが頂ける。生存確認も兼ねていて「こんにちわ!お元気ですか」とヤクルトを 手渡して..
視界から銀色の車体が消えた。 思ってもみなかった感慨が体の中心からじわじわと全身に広がった。 立春と聞いてもまだまだこんなに寒いのに。と毎年思ってきた。 今年は違った。朝からうらうらと優しい日差しがいっぱい降りそそぎ風もない。 こんな日に愛用のバイクとお別れできるのは良かったと思う。 十三年間お世話になった。買い物にカルチャーに命日のお墓参り、毎日の乗らない日はなかった。 しかしここ二、三年は遠出は止めて近くの電停まで五分とかスーパーまで五分とか。 それに弟たちや子供たちに「バイクは止めろ」耳にたこが出来る程言われ続けたし、自分でも もう潮時だと思えた。 今年は免許更新の年だったので昨年秋に更新しない決心もした。 このバイクは私にとって三台代目、必要にせまられ免許をとって三十六年無事故無違反を 通していたのに、五年くらい前初めての道で..
この冬一番の冷たい朝、昨日はひと時雪も舞った。 窓から見える白い水仙の清らかな花にHさんの姿が重なる。 彼女からの最後のメールを貰ってから二日間どうしても連絡が取れず心配していた。 こんなことは初めてだったし浅草寺へ行く詳しい約束も出来ていなかったから。 一人暮らしだったけどすぐ近くに次女のAさんと大学生のお孫さんが住んでいて、 毎日のように行き来していることは知っていた。 でもHさんはリビングに横たわり一人で旅立ってしまった。 私は警察署からの電話で事実を知った。私からのメールで色々分かったのだと。 今思うと私はこの時落ち着いていたと思う。 胸は早鐘を打つような動悸で今にも破裂しそうだったし、携帯を持つ手は震えていた。 多分血圧は200は超えていただろう。 それでも私は取り乱してはいけなかった。 話を聞いている間Hさ..
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