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折にふれて https://blog.goo.ne.jp/juraku-album

風景、季節の移ろい、ペット、花、小物など、ジャンルこだわらずの写真ブログです

本業はサラリーマン。 好きなものは写真と過ぎ去った日々の洋楽。いつまでたっても大人になりきれません。本拠地、金沢市は加賀百万石で育まれた独自の文化や伝統を大切にする地方都市。また一方では、新しいものを積極的にとり込もうとする気質も旺盛で、新旧がうまく調和する魅力的な街です。そんな金沢の街並みや季節の話題、気になるお店、人々の生活など、ガイドブックにはない金沢も紹介しています。

juraku-5th
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住所
金沢市
出身
加賀市
ブログ村参加

2011/04/09

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  • 様々に I Shall Be Released 追記:はてなブログに引っ越します

    イギリスに住む妹夫婦が今年も一時帰国して我が家に同居している。和食を中心とした家内の手料理、そして妹の多国籍料理で毎夜酒宴を繰り広げるのだが、決まって行きつく先がある。揃って音楽好き。食事が終わった後もyoutubeを見ながらダラダラと飲み続ける。そして、妹がどうしても私に見せたかったというビデオクリップがこれだった。AlanCumming/IShallBeReleasedアメリカ映画『チョコレート・ドーナッツ(原題:AnyDaynow)」の劇中歌で主演のアラン・カミングが歌う『IShallBeReleased』だ。映画はゲイのカップルが育児放棄された障害児を育てたという実話に基づいたもので、アメリカでは人々の涙を誘い、高い評価を受けたという。ところが、それに比べて日本ではそれほどの話題とはならなかったよ...様々にIShallBeReleased追記:はてなブログに引っ越します

  • 湖畔の桜だより By空倶楽部

    琵琶湖畔での撮影の話が続く。名所、海津の桜が見ごろを迎えていた。湖北、奥琵琶湖の起点としての海津。これまでもよく訪れていて、桜の名所であることも知っていた。けれども、桜の時期ともなると、最寄りに車を停める場所はなくまた、観光バスや観光船でどっと人が押し寄せると聞いていたので気になりつつも、さすがに「金沢から桜見物もないだろう」と敬遠していた。この日、ノウルシの撮影を終えたのが午前5時半過ぎ。いくらなんでもこんな早朝に桜見物に来る人はいないはずだからと、ぜいたくな寄り道を思いついた。車を停めたJRマキノ駅から桜並木までは片道2キロ。往復だけで1時間の道のりだったが、やわらかい朝の光を映す湖面を眺めたり、宿場町の面影を残す海津の街並みを楽しんだりもしつつ、さらに、時折り吹く琵琶湖の風を感じながらの道中は苦にも...湖畔の桜だよりBy空倶楽部

  • R.I.P Jesse Colin Young

    早朝の琵琶湖畔。前回の記事に記した通り、この日の目的は未明のノウルシ撮影だった。目的が明確な撮影は趣味とは言え緊張する。そして、撮影を終えるとその出来栄えはともかく清々しい気分とともに緊張がほどけていくのだがそんな心持ちのせいかこの風景がやさしく目に映った。そして、琵琶湖からの帰り道。NHK‐FM番組『ウィークエンド・サンシャイン』からジェシ・コリン・ヤングの歌声が流れてきた。高校生の時に彼の音楽に触れ、以来50年、収集したLPやCDを折々に聴いてきたが、3月に83歳で亡くなったそうだ。思い入れの強かったミュージシャンだけに寂しい限りだ。追悼特集でピーター・バラカンさんが選んだ曲は彼のソロ時代のものばかりだったが自分にとって、ジェシ・コリン・ヤングの音楽にのめり込むきっかけとなったのはTheYoungbl...R.I.PJesseColinYoung

  • 琵琶湖畔 ノウルシのある風景

    3月から4月初旬にかけてはサラリーマンにとっては最も忙しい季節のひとつ。それも先週でようやく一区切りがつき、その解放感をもっと味わいたくて春の風景を探そうと琵琶湖畔へと出かけることにした。とは言え、はっきりとした目的もあって、それは開花期を迎えたノウルシの撮影だった。ノウルシという聞きなれない名の植物。それを教えてくれたのは空倶楽部を通じて知り合ったDさんの作品だった。Dさんは二科会に所属する写真家で渡良瀬遊水地での自然写真をライフワークにしていらっしゃる。二科展など何度となくDさんの作品に触れ、その都度に強烈な刺激を受けているが、その被写体の中でとりわけ惹かれたのがノウルシだった。ノウルシは湿地に育つ多年草で早春に小さな黄色い花をつける。Dさんは未明の空を背景にノウルシが息づく姿を生命力豊かに表現されて...琵琶湖畔ノウルシのある風景

  • ビブリオバウムの世界 ②

    ビブリオバウムの蔵書数は110万冊。そして閲覧席は500席。地元以外の図書館のことは知らないので蔵書数に対して閲覧席の数が多いのかどうかはわからないが心地よい閲覧にこだわっていることだけはこの光景を眺めるだけで理解できる。閲覧席として机椅子はもちろん、ソファやスツールなど様々なデザインや形状の席が用意されている。さらに書架と閲覧席が連続的に配置されているが好きな本を好きな場所で手軽に閲覧できるように工夫しているのかもしれない。もちろん、テレワークの場として利用できるし気の合った人同士がおしゃべりをすることもできる。「図書館でおしゃべり?!」・・・ご心配なく。読書に没頭したい人のためにサイレントルームも用意されている。つまり「図書館だから」という固定観念がなく常識的な配慮ができる人なら誰でも楽しみながら利用...ビブリオバウムの世界②

  • ビブリオバウムの世界 ①

    ビブリオバウムとは新しい石川県立図書館の愛称。正式には、というか愛称に正式というのもおかしいが『百万石ビブリオバウム』だ。金沢だからと言って何でもかんでも百万石をつけるのもどうかと思うので個人的にはビブリオバウムだけでも充分ではないかと思っている。ビブリオとはイタリア語で図書館のこと。そしてバウムとはドイツ語で年輪のことを表すそうだ。書架や通路など内部構造からの連想だと思うがバウムクーヘンという洋菓子を思い浮かべると納得がいく。ちょっと変わった図書館ということでメディアにも取り上げられて開館から2年半ほど経つが入場者が百万人を超えたそうだ。ということは21世紀美術館に次ぐ観光施設。などと書いたら叱られるかもしれないが、遅まきながらビブリオバウムの世界を何回かに分けてご紹介。この稿続く。ビブリオバウムの世界①

  • 「写真生活」再会!

    久しぶりにLeicaM6を持ち出した。フィルムLeica晩年の名機(と思っている)でそれまでのM型Leicaと異なるのは露出計を搭載したことだ。とは言え、今のカメラでは当たり前のAE(自動露出)機能はない。ファインダー内に灯るふたつのインディケータを参考に絞りとシャッタースピードを設定する必要があるのだ。つまり、撮影現場の明るさや被写体との距離、また被写体の動きなどから絞りとシャッタースピードを判断しなければならないので試行錯誤と慣れが必要となる。さらに、これまた今のカメラでは当たり前のAF(オートフォーカス:自動焦点)機能もなくレンジファインダーを覗きながら、レンズのダイアルを回してピント合わせをしなければならない。つまり、今のカメラならシャッターを押すだけで撮れる写真がLeicaだとフィルムを巻き上げ...「写真生活」再会!

  • 祝!15周年 By空俱楽部

    一日遅れましたが、空倶楽部の15周年おめでとうございます。私が参加したのは2011年3月。それまでは趣味の写真を日記代わりのように掲載するだけで、誰に見てもらうわけでもなかったので、主催のかず某さんとchacha〇さんのブログに参加のお願いを恐る恐る書き込んだことを覚えています。私にとっては「あっ」という間の14年間だったわけですが振り返って、折々に掲載した「空」を見返してみると暑さ寒さや空気感はもちろん、その時の心持ちまで懐かしさとともに甦ってきます。今回はここ一年で印象に残った空写真を自薦で掲載とのことでしたが過去写真を見返す中でこの写真を掲載させていただくことにしました。東日本大震災の復興がようやく本格化した頃、出張帰りの夕刻に羽田空港で眺めた光景です。それはまた、経営危機に陥った日本航空がV字回復...祝!15周年By空俱楽部

  • 雪の科学館 休館前に

    前回、冬枯れの空と題して雪の科学館がある風景を取り上げた。雪の科学館の展示は中谷宇吉郎博士の研究業績を紹介するものだが、設計者の磯崎新氏の設計は展示施設だけに留まらない。周辺環境も取り込んで、いや、柴山潟や白山も加えるなら、数キロ、数十キロにも及ぶ風景も設計に取り込んでいる。つまり、人の視界を大きく超えたスケールの風景設計が雪の科学館のもうひとつの魅力だと思うのだ。前回の記事で、「自分だけの風景を探してみて」と記したのは人の視界を大きく超えた風景設計だから、ここを訪れた誰もが違う景色を探すことができるということを言いたかったのだ。前置きが長くなったが、雪の科学館がある景色をいくつかご紹介。科学館に続く長いスロープを行くと建物の正面にたどり着く。そこから館内に入るのだが、今は地震災害の為、ここは閉鎖され1階...雪の科学館休館前に

  • 冬枯れの空、雪の科学館で By空俱楽部

    今日は空倶楽部の日。そして2月のお題が「樹木と空」。前回の記事で紹介した雪の科学館で眺めた空で参加します。雪の科学館の建築設計は磯崎新さん。雪の結晶を模した六角形の建物がリズミカルに並ぶ特徴的な外観とグリーンランドから運び込んだ石を敷き詰めた中庭が印象的で建築設計や空間デザインを志す人たちにも人気がある。が、魅力は建物だけではない。雪の科学館は広大な芝の丘の上に建っていてなだらかな坂を登っていくに従ってその背後に柴山潟と白山が見えてくる。雪の科学館を訪れることがあったら、すぐに館内には入らずに、まずは丘の麓に立ちそこからの風景を楽しむようにゆっくりと建物に向かって歩いてほしい。時期は断然冬がいい。冬枯れの景色の先、青々とした柴山潟越しに冠雪した白山連峰が連なっている。そこで、自分だけの風景を探してみてはど...冬枯れの空、雪の科学館でBy空俱楽部

  • 雪の科学館

    JR3社の共同企画JapaneseBeautyHokurikuキャンペーン。そのポスターのひとつが石川県加賀市にある『雪の科学館』を紹介している。JRおでかけNETより転載雪の科学館は加賀市出身で雪と氷の研究に生涯をささげた中谷宇吉郎博士の業績を展示している。そして、その業績を集約する言葉としてよく知られているのが「雪は天から贈られた手紙である」漆黒の空からはらはらと落ちてくる雪を文学的に形容したように思えるかもしれないがそれだけではなく、もっと深いニュアンスが込められている。博士は実験室でいくつもの雪の結晶を人工的に作り出した。雪の結晶は上空の気温と水蒸気の組み合わせによって様々なかたちとなるが雪を人工的に作り出すことでその相関を明らかにしたのだ。その成果はナカヤダイヤグラムとして紹介されているが逆に、...雪の科学館

  • 6時59分

    朝の散歩の途中で白み始めた空にスマホを向けた。ただ何気ない日常の風景でしかない。けれども今日の日の出の時間は6時59分。週末早朝の散歩を習慣にしている自分にとっては「ようやく!」といった気分でこの待ち遠しい光景を眺めていたのである。もっとも昼が短いとされる冬至は12月21日だった。この日、金沢での日の出時間は7時1分。それから昼の時間は春に向けて次第に長くなっていく。ところがである。確かに日の入りの時間は日に日に遅くなっていくのだが日の出の時間は早くはならない。それどころか、さらに遅くなり12月31日には7時5分となる。そこからの日がまた長い。毎年、日の出時間が7時台を切るのが今か今かと新聞の気象欄を眺めるのだが、今年はそれが今日だったというわけだ。冬至から1か月以上もかかってわずか3分だけ。けれどもこれ...6時59分

  • 白山麓 雪景色 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで白山麓、仏師ケ野の雪景色。この冬は寒さが厳しく大雪の恐れもとの長期予報。さらに昨年の11月後半から悪天候が続いたので雪かきなどつらい越冬を覚悟したが今のところの金沢は極端な積雪はない。このまま春になってくれればと願うばかりだが一方で雪景色を掲載せずに冬のブログを終わらせてしまうのもちょっとだけさみしい。それで、前回の平泉寺の後、立ち寄ったのが白山麓仏師ケ野の雪景色で空倶楽部に参加。白山麓雪景色By空俱楽部

  • 平泉寺 雪景色 2

    平泉寺がある福井県勝山市は奥越と呼ばれる山間部にあって金沢からだと国道157号線で約70キロ、1時間ほどの道のりだ。一般道の70キロとは言え、沿線にいくつものスキー場があるほどの山道で県境の谷峠では標高900mを超える。秋などは紅葉が美しい山岳道路だが、厳冬ともなるとかなり雪深い難所を抜けることになる。そして、平泉寺に着いて出迎えてくれた景色もこのとおり。さらに境内へと向かうのだが、歩くことができるのは先に進んだ誰かが雪を踏み固めただけの道。少しでも踏み外そうものなら深い雪に足を取られて転びそうになる。さて、正式な名前は平泉寺白山神社。「寺」と「神社」がつく奇妙な名前だがざっくりとその歴史を書き連ねると。元々は8世紀に、富士山、立山と並ぶ三霊山のひとつ、白山を神体として開かれたとある。山岳信仰、つまり自然...平泉寺雪景色2

  • 平泉寺 雪景色

    平泉寺白山神社。もう2年以上も前に奈良の室生寺を訪れた時のこと。その時は秋だったが、季節を飛び越して雪化粧した山寺の風景を重ねていた。雪と伽藍のモノクロの世界。そんな人気のない静寂な風景を眺めてみたいと思ったのだ。北陸は雪が降る上に信仰の厚い土地柄でもあるので山寺の雪景色など案外簡単に出会えるとその時は思っていた。ところが、悪天候が続く北陸の冬に、しかも週末に出かけようと思うと中々その機会が巡って来なかった。昨日はこの冬初めてと言ってもよいくらいの晴天。この日は逃せないと福井県山あいの勝山市にある平泉寺へと向かうことにした。山寺の雪景色を求めて訪れたにもかかわらず、平泉寺に着いた当初はたじろいだ。伽藍は雪に埋もれていて思い描いた景色と大きく違っていたのだ。平泉寺を訪れたのはこれが初めて。観光写真で知る平泉...平泉寺雪景色

  • 白山さんのおみくじ

    白山比咩神社、令和7年元旦午前6時。我が家の初詣は元旦早朝の白山さんと決めている。白山さんとは白山比咩(しらやまひめ)神社のことで格式でいうと加賀一の宮。さらに全国に三千社余りある白山神社の総本宮でもある。一の宮だけあって三が日、とりわけ元旦は参拝客の車が大渋滞するのでいちばん空いている早朝に参拝している。そう決めてからもう20年ほどは経つが、もうひとつ決めていることがあってそれは白山さんで引いたおみくじを一年間財布に入れておくことだ。格式ゆえからか白山さんのおみくじは末吉か小吉がほとんどで大吉が出たという話はあまり聞かない。そして、おみくじに記された神託にしてもかなりの辛口だ。「願事」「商売」「旅行」など細目を気にしたら社会生活など成り立たない。けれども、いつの頃からその神託には中々実があると思うように...白山さんのおみくじ

  • 春よ、来い

    謹んで初春のご挨拶を申し上げます。能登の地震から一年。さらに追い打ちをかけるように9月の豪雨災害。例年通り、初詣など正月の行事に向かったもののなんとなく気が重いのは私だけではないようだ。また今年の冬は例年に増してきびしく積雪こそないものの11月の終わりから悪天候が続いている。そんなこともあって今年の年賀状には少しでも早い春の訪れを願って二年前に訪れた長野県小川村の春景色をコラージュして知人に届けた。そのおすそ分けとして当ブログにも掲載した次第だが明るい春、そして今年一年の希望につながっていただけたなら幸いだ。春よ、来い-和楽器ver.-ーJapanesetraditionalmusicalinstrumentsensemble"MAHORA"春よ、来い

  • 冬を楽しむ

    11月の終わりから冷たい雨の日が続いた。昨日は青空が広がり、それがずいぶんと久しぶりに思える晴れ間だったので犬の散歩でいつも天候を気にしている家内に聞いてみたところ十日ほどは雨の日が続いていたらしい。けれども、その青空もほんの束の間。今日からはまた雨の日が続くという。週間予報なのでその先のことはわからないが、悪天候どころか、さらに週末には冷え込んで平野部でも雪が降るのだとか。暦の上では冬に入ったばかりなので、あと三か月ほどはこの天気を我慢しなければならない。雨の季節というと梅雨のうっとおしさを思い浮かべたりもするが、ここ北陸での冬は長雨がやがて雪に変わり、それが3月初めまで続く。災害を引き起こさない限りにおいては、梅雨の長雨などは取るに足らないこと。むしろ雨の日を楽しむ余裕さえ感じたりもしている。生まれて...冬を楽しむ

  • 夕焼け強化月間 3 By空俱楽部

    先月末の空倶楽部以来、「11月は夕焼け強化月間」と豪語したものの、ほんとうのところは言うほど撮影に出かけられていない。とはいえ、わずか2回で切り上げるのも気がひける。ということで今回は蔵出し。2023年11月。三国サンセットビーチの夕焼け「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで夕焼け強化月間3By空俱楽部

  • 當麻伝説 Ⅱ

    當麻寺境内の中将姫像先の記事で當麻寺に秘蔵される国宝『綴織当麻曼荼羅』に触れたがその国宝を蓮の糸で一晩で織り上げたと伝えられる人物が中将姫。藤原鎌足の曽孫とのことだが「一晩で」「蓮の糸で」とはいかにも作り話だし、さらにその後、中将姫は若い姿のまま浄土に召されたと言い伝えは続く。そもそも中将姫の存在も不確かと言わざるを得ないが、當麻寺に何らかの徳を為した女性のモデルがいたのかもしれない。そして、中将姫伝説は歌人で国文学者の折口信夫(釈超空)の小説『死者の書』の着想にもつながっている。『死者の書』にはもう一人の主人公として大津皇子が登場するのだが、物語は二上山に葬られた皇子が目覚めるところから始まる。大津皇子は天智天皇の孫で文武の才に恵まれ、臣下に慕われた人物で、有力な皇位後継者と目されていた。しかし、叔母で...當麻伝説Ⅱ

  • 當麻伝説 Ⅰ

    當麻寺。ここを訪れるたびにこの寺が持つ数々の不思議が頭をよぎる。そのひとつが東西の塔が並び立つ風景の中にあるのだが、飛鳥天平時代から変わらぬ双塔の足元には小高い丘の斜面が迫り、それをこんもりとした木々が覆っている。飛鳥期、白鳳期、天平期に建てられた寺院の多くには伽藍の正門とも言うべき南門があって双塔が配置される場合、南門をくぐってすぐ塔を見上げることになる。ところが、當麻寺においては「あるべき南門」が存在しないのである。さらに伽藍を眺めると講堂を背にして正面に金堂、そして左手には本堂が配置されているのだが、これもおかしい。※写真上では向かって左が講堂、右が金堂。正面奥が本堂。なぜなら、本堂も金堂も仏教寺院で本尊を祀る建物。本尊を祀る場所が何故二か所必要だったのか。また、現在、本尊として本堂に安置された当麻...當麻伝説Ⅰ

  • 夕焼け強化月間 By空倶楽部

    三国港。エッセル堤越し沈む夕陽。久しぶりにダルマ夕陽が見られるかも...そう思って、快晴の空を眺めながら三国港に急行したのだが陽が沈む間際に水平線に沿って雲が張り出してきた。けれども、これも海の撮影ではよくあること。長い冬を迎えるひと時を夕焼け強化月間とかってに決めているので三国港の静かな水面を夕映えが染めてくれたならそれでよし。「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで夕焼け強化月間By空倶楽部

  • 夕焼け強化月間(準備期間) By空倶楽部

    毎年11月は夕焼け強化月間と決めている。理由は二つあって、まずは「空倶楽部」の11月のお題が「夕焼け空」であること。そして、もうひとつは北陸の天候。北陸の気候は冬に向かうにしたがって、雨から雪の日が多くなりどうかすると一週間以上も太陽を見ない日も続いたりもする。なので、この時期に夕日を撮りだめしておこうと思うのだ。ということで、準備期間の一枚は三国港エッセル堤にて。エッセル堤とその先の新堤は渚から外海に向かって大きくアーチ状に張り出している。距離にして約1キロの堤は防砂、防波の役割を担い、外海から守られた三国港はいつも穏やかな表情を見せてくれる。この日、天気が良すぎたせいか夕焼けそのものは期待したほどでもなかったが日没直後の水面。一瞬染まった空の色を映す夕映えに目を見張った。「9」のつく日は空倶楽部の日。...夕焼け強化月間(準備期間)By空倶楽部

  • 三国港 2024秋 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空写真に困ったときは迷わず空撮り基地のひとつ、夕刻の三国港をめざす。残暑が長引いてヤキモキした向きも多かったと思うが、なんとなくでも、深まった秋の気分を共有していただけたなら幸いだ。話は変わるが、県をまたいだ三国へは金沢の自宅から距離にして70キロ。片道1時間半の道のりだ。そこへ週末の晴れ間を目がけて向かうのだが、土曜日ではなく日曜日に出かけることが多い。サラリーマンの方ならご理解いただけると思うが徐々に厭世気分が高まる時間帯にあえて長距離をおして向かうのだ。家内など「また?今から!」などと半ばあきれ顔だ。自分でもその理由はうまく説明できないのだが...頬に海風を受けながら、穏やかな日没を待つ。そんな時間が新しい週に向かう気持...三国港2024秋By空俱楽部

  • インスタレーション

    国立新美術館での一コマ。インスタレーションという芸術の表現手法があるという。門外漢の理解だが、空間全体が作品であり、鑑賞者は個々の作品を鑑賞するというより作品に囲まれた空間そのものを芸術作品として体験する、ことではないかと思っている。感覚的なものだから写真では表現できないのだがインスタレーションとして感じたものにカメラを向けてみようと思った。設計者の黒川紀章氏が意識したかどうかはわからないが館内のあちこちで、建物の造作はもちろん調度であっても人であっても瞬間を繋ぎとめるとその空間には芸術性があるように思えてくる。「ここにこんな景色があった」「あそこからはどんなふうに見えるのだろうか」と館内を巡りながら、インスタレーションとはこのような感覚を楽しむことなのかなと思いつつファインダーをのぞき込んでいたのである...インスタレーション

  • 秋の気配 By空俱楽部

    夏を引きずった今年の秋も10月に入った途端、まるで一気に遅れを取り戻すように高い空が広がり始めた。ところが今回の空倶楽部。空が最も美しい季節のはずが、急な季節の進行に着いていけず相応しい空写真が撮れていない。とは言え、絶好の空をスルーするのも惜しい。それで、昨年訪れた三国港の空を蔵出しすることで無理やり参加。なので「秋の気配」とタイトルをつけたものの実は後ろめたい気持ちもちょっぴりある。海を見下ろす小高い丘から三国の町と港を展望。当ブログで紹介することの多いエッセル堤もいつもとは違う雰囲気で眺めることができるし潮の流れやエッセル堤の防潮効果も確認できる。そして、その小高い丘に建つのがこの建物。龍翔博物館といって地元坂井市の歴史や文化を紹介しているのだがこの特徴的な外観デザインはかつてこの地にあった旧龍翔小...秋の気配By空俱楽部

  • もうひとつのおわら風の盆 3

    おわら風の盆に通いだしてやがて20年になる。種明かしをすれば、風の盆で過ごす時間の大半は仕事がらみ。ふだんからお世話になっている方たちを案内し特別な体験として心に留めていただいているのだ。一方で私自身が魅了されていることも事実で役得とばかりにおわらの様子をカメラに納め折々に当ブログでも紹介してきた。しかし、それもふだんのおわらに限ったこと。深夜のおわらまでは見たことがなかった。案内した方たちを送り届けるのも仕事のうちで深夜まで八尾に留まることができなかったからだ。言葉が過ぎるかもしれないが、観光客向けにアレンジされたおわらを見ていただけだったかもしれないのだ。その深夜のおわらをようやくにして見ることができた。その様子。若い踊り手たちの盛り立て役だった地方(じかた)の人たちが踊り手たちを引き連れて町中を流す...もうひとつのおわら風の盆3

  • 青い空、白い雲 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで9月14日、葛西臨海公園に広がる青空。真夏さながらの青空。そして、道行く人もほとんどが真夏の様相。空倶楽部では毎月お題が指定される。そして、今回のタイトル「青い空、白い雲」は8月のお題。ひと月遅れの掲載となったが、記録的な猛暑と長い夏の記録として。青い空、白い雲By空俱楽部

  • もうひとつのおわら風の盆 2

    物悲しいおわら節がどこからともなく聞こえやがて漆黒の中から嫋やかな女性の踊り手たちが現れる。さらに衣擦れの音を響かせながらキレのある男性の踊り手たちが続く。菅笠を目深に被り、表情を隠した若い男女のそんな幻想的なシーンを想像し、さらに、こんなふうに撮ってみたい、と構図まで勝手に思い浮かべていたのだが...。「もうひとつのおわら」はまったくの別物だった、という話。深夜の町流しをを見たくて訪れた八尾。ある踊り手にどのあたりを流すのか聞いてみたところ「どこで踊るのか、僕たちにはわからないのです。地方の人たちが決めて、僕たちはそれについていくだけです。」という答えが返ってきた。地方(じかた)とは三味線や胡弓を奏でる人たち、それに合わせおわら節を唄う人たちのこと。撮影の主題と思っていた踊り手の「ついていくだけ」という...もうひとつのおわら風の盆2

  • もうひとつのおわら風の盆

    越中八尾、おわら風の盆。風の盆というと、ゆったりとしたおわら節に乗せて若い男女が踊る姿をまずは思いだす。そもそも踊りの所作は収穫に感謝するものなのだが、互いに菅笠で素顔を隠し、艶やかに踊る姿に観客は男女の恋を思い浮かべる。おわら節の物悲しい曲調もあって、一様に「哀愁を帯びた」と感じるものなのだがそこは未婚の男女が掛け合う姿もあって、哀愁の中に華やかさも感じている。縁あって、そんなおわらを十数年見てきたのだが、実はそれとは別に見てみたいおわらがあった。十代の頃の話だが。当時、五木寛之の小説を読み漁った時期があって八尾を舞台にした短編小説「風の柩」には別のおわらが描かれていた。深夜、人通りの途絶えた町。そこにどこからとも聞こえてくる胡弓の物悲しい音色。見物客も帰り、踊り手も引き揚げたあと、淋しい町になった時が...もうひとつのおわら風の盆

  • 晩夏 夕映え By空俱楽部

    空倶楽部、9月のお題は映り込みの空で今回は塩屋港(石川県加賀市)の夕映えで参加。さて、タイトルに「晩夏」といれたものの。確かに暦の上ではそうだったのだが、今年の夏の暑さで晩夏という季節感がすっ飛んでしまった。せめて、真っ赤な景色の中にで少しでも季節感を感じていただけたなら幸いだ。「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで晩夏夕映えBy空俱楽部

  • 土用波の風景 By空倶楽部

    台風10号が迷走している。発生後、間もなくの予報では北陸への再接近は27日の深夜から28日未明にかけてのことだった。それから2日以上も過ぎたにもかかわらず未だに九州の西岸に勢力を保ったまま停滞している。不可解なのは報道各社が「進路予想がつかない」と伝えていること。現に当初予報とは違う進路をたどっているし、そして、今後についても進路予報円が異様に大きい。気象予報学が発達し、それが防災に寄与している世の中。しかも日本の気象予報学の発達は台風の進路予想が起点のひとつだったはずだから不思議な話だと思いつつ、台風10号に関する報道を眺めているのだ。さて、今日は空倶楽部の日。2年前の三国海岸から土用波の風景を蔵出し。古くから漁師の間で知られていた土用波が遠洋で発達する台風の影響だったことがこれも気象予報学の発達でつい...土用波の風景By空倶楽部

  • 夕映え基地から By空俱楽部

    夕暮れの塩屋港。ここは「あること」に気づいて以来「空撮り基地」のひとつとなっている。塩屋港は一級河川の大聖寺川の河口にある。一級河川と言っても河口の川幅は100mといったところだから大河ではない。その河口の両側の一方は塩屋の街並みが、そしてもう一方には森が迫っている。その地形が影響しているのかもしれないがこの時期に河口に沿って陽が沈み、夕焼け空に照らされると川面が真っ赤に染まる。つまり「あること」とはこの真っ赤に染まる景色。ここは「空撮り基地」のひとつであり、また「夕映え基地」でもあるのだ。「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで夕映え基地からBy空俱楽部

  • 川面の中の空 塩屋港

    これという撮影意図があったわけではないが日没時間に向けて塩屋港へ向かった。あえて言うなら....、ずっとカメラのセンサーに付着したゴミが気になっていたのだが、それをクリーニングしてもらったので、ついうれしくなってカメラを持ち出したというところだろうか。カメラのことになると子供のようになる自分がすこし気恥ずかしくもある。ともあれ塩屋港。漁港ではあるが海に直接開けているわけではなく大聖寺川という一級河川の河口に船溜まりがある。かつてこの辺りは北前船の船主を多く輩出し、北前船の停泊地としても大いに賑わったと聞くが今は外から訪れる人も少ない静かな漁村だ。ここへは年に何度か、とりわけ夏から秋にかけて撮影に訪れる。冒頭に撮影意図があったわけではないとは書いたがこの時期になると、傾いた陽が港を背後から照らし空と静かな川...川面の中の空塩屋港

  • エッセル堤のある風景 By空倶楽部

    夏真っ盛りの三国港。昨年秋の高波で大きく損傷したエッセル堤の復旧も終わったようでいつもの夏同様に穏やかな風景が戻ってきた。エッセル堤が完成したのは明治13年。港湾整備を急ぐ明治政府が招へいしたオランダ人技師エッセルが設計したところからエッセル堤という通称で呼ばれるようになったとのことだ。以来、140年以上にわたって外海から港を守っているのだが単なる防波堤としての評価だけではない。我が国の近代化に果たした役割と貢献は大きいとして平成13年に国の重要文化財に指定されている。つまりエッセル堤は防波堤にしてレガシーなのである。そして、三国港に隣接するサンセットビーチ。レジャーが多様化する中で海水浴客が年々減り、海水浴場の閉鎖も相次いでいるがここサンセットビーチはまだまだ健在。地元はもちろんのこと関西方面から訪れる...エッセル堤のある風景By空倶楽部

  • 梅雨空の風景 By空俱楽部

    梅雨らしい気候が続いている。「長くじめじめとした季節」と敬遠されがちな梅雨だが、北陸に住んでいるとあまり苦にもならない。「長くじめじめとした」に加え、積雪や寒さが2か月以上も続く北陸の冬に比べたらさほど不快とも思わないからだ。それに加え、ここ数年の北陸は空梅雨との印象も強かった。ところが今年。ここ数日は不順な天候が続いているし、さらにこの先の予報を見る限り一週間以上も「傘のマーク」が続く。災害を及ぼさないことが大前提ではあるけれど、梅雨も四季のひとつ。雨の日や曇り空を楽しむ情感があってもいいのでは、と思ったりもする。そんなことで、今回の空倶楽部は梅雨時期に印象に残った晴れ間の写真を蔵出ししてみた。この時期に因んだ選曲を、と思いついたのがイタリアの歌姫、ジリオラ・チンクエッティの「雨」。彼女を初めて知ったの...梅雨空の風景By空俱楽部

  • 夏空 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空の低い位置に張り出した厚い雲。さらにその雲から天頂に向かって柱上の薄い雲が昇っているように見える。雲が織りなすダイナミックな光景に驚嘆しつつシャッターを切った次第だが...三国港(福井県坂井市)2024.06.1517:37Sonyα7R3FE2.816-35GM「どうしてこんな現象が起きるのだろう?」「何て名前の雲だろう?」興味津々にこの光景を眺めてもいたのだがひょっとして、こうして入道雲ができるのかも?と思ったりもした。そうだとすれば、夏を代表する空模様。季節折々に現れる空写真は面白い。そして奥深い。夏空By空俱楽部

  • June Bride

    6月に結婚する花嫁は幸せになれるギリシャ神話に登場する女神ジュノにまつわる言い伝えとのことだが好天に恵まれた高原の一隅に集まった人たちに囲まれて新婦は幸せ気分に包まれていた。そんな人々の表情を捉えることができたなら、とカメラを構えたのだが、ファインダーを通してでも人と目が合うのは苦手。それで、人気のない写真がほとんどとなってしまった次第だが。。。せめて、幸せの「間」を繋ぎ合わせることができたなら幸いだ。新婦。そして、新郎に幸あれ。J.D.Souther-You'reOnlyLonely(LiveatFarmAid1986)JuneBride

  • カーブミラーと空 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、今月のお題は「カーブミラーと空」。越前海岸に沿って50キロもの道のりを走る国道305号線。ほとんどが崖地と海に挟まれた道はカーブミラーの宝庫だ。だが、カーブミラーを絡めた空を撮るとなるとその宝庫もあまり用を為さない。なぜなら、本来カーブミラーは見通しの悪い場所に設置されるもの。つまりはカーブミラーを撮影しようと目論んでも、その大半は安全な足場を確保できないのだ。ところが、ここだけは違う。そのカーブミラーの近くにはガードレールに囲まれた安全地帯があって、背景となる海と空が大きく見渡せるところに三脚を立てることもできる。つまりはこの「お題」のためにあるような場所なのだ。ここを見つけてもう5年ほどにもなるだろうか。以来、6...カーブミラーと空By空俱楽部

  • 「四番、キャッチャー ・・・」

    「公式戦に出るから応援に来て!」長女からせがまれて孫のHの野球観戦へと出かけた。Hが学童野球チームに入って3年。ダブダブのユニフォームにやたらと大きいヘルメットとグラブ。そんなHの印象しかなかったのだが、子供にとって3年間の成長は大きかった。「四番、キャッチャー。H君」とのコールの後、打席には見違えるばかりに凛々しい野球少年が立っていた。そして、キャッチャーと言えば守備の要。先輩の見様見真似もあるのだろうが、中々に堂々としたものだ。そして、そのプレーの一端をご披露。当たったら、軽く外野まで飛ぶぞ、とばかりのスイングで三振。長女に言わせると、いいところを見せようとして大振りになったのだとか。さらに、守備面では。ボールがバットに当たるたびにヘルメットとマスク後方に跳ね上げてボールの行方を追う。また、大きく逸れ...「四番、キャッチャー・・・」

  • それぞれの5月5日 その2 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまでおっと!思わず忘れるところだった。今回の空倶楽部も前回の「それそれの5月5日」別バージョンで参加。19時33分投稿。なんとかセーフ。それぞれの5月5日その2By空俱楽部

  • それぞれの5月5日 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、5月のお題は「5月5日の空」。どこでどんな空を撮ろうか、前日まで特に考えていなかったが、3日間続いた晴天が5日の夕刻から崩れ始めると知ってそれなら海で大きな空を撮ろうと思い立った。というのも、天気の変わり目には雲が赤く染まりながら次々と変化するなど躍動感あふれる空が現れることが多いからだ。そんな空を広角レンズで撮ろうと、陽が傾く頃を目がけ三国港エッセル堤へ向かったのだが...。堤には高い金網が張り巡らされ、その中には重機も置かれている。昨年秋の高波で堤の一部が倒壊したのだが、その復旧工事が始まったのだ。砂浜から海に向かって大きな弧を描いて伸びるエッセル堤とその上に広がるドラマチックな空を当てにしていたのだがこれでは風...それぞれの5月5日By空俱楽部

  • 2024金沢・春 ④ 世界で最も美しい駅

    金沢駅。鉄とガラスの大屋根が『もてなしドーム』そして、その先の木造モニュメントが『鼓門』だ。この駅舎ができた当時、「なんだこれは?!」といった金沢市民感情だったがアメリカの旅行情報誌の企画で「世界で最も美しい駅・14選」の6位に選ばれたと報道されるや否やその反応は「やっぱり!」となり、今や市民の誰もがこの駅を自慢に思っている。そして、その鼓門を下から眺めて見たのだが...確かに複雑な構造、そして建築意匠性はともかく本年のところでは「なんだこれは?」なのである。ところで、今回も鼓門が撮影会の起点。「鼓門の下で待ってます!」とメンバーにLINEしたものの観光客でいっぱい。「駅を背にして右側の足の下」とか、中でも具体的な待ち合わせ場所を指定することをオススメする。2024金沢・春④世界で最も美しい駅

  • 2024金沢・春 ③ 番外編 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで金沢での写真ではないが、撮影会でのひとコマ。この日、混みあう金沢を早々に切り上げ、撮影メンバーと加賀に向かった。ふだん、私が四季折々に訪れる場所で、特に名の知れた撮影地があるわけでもないがそこはコンテスト入選の猛者たち、それぞれの工夫で個性的な写真を仕上げるだろうと思ったのだ。そして最後の撮影地。日本海といえば夕陽とばかりに加佐の岬へ案内したのだが...天気が良すぎた。そして日没の位置がシンボルとなる灯台から遠すぎた。本来なら灯台近くに落ちる夕陽を望遠で引き寄せて景色を圧縮し、灯台の背景として夕陽を大きく表現したいところだ。だが、この状況では両方の被写体を収めるには標準レンズを使うしかなく構図的にも色彩的にも平凡なシーンにしか...2024金沢・春③番外編By空俱楽部

  • 2024金沢・春 ②

    金沢の観光名所、東山の茶屋街を案内するときには金沢駅からの徒歩をお奨めする。バスの混雑を思うと歩いても20分。ついでに道中の古い街並みも楽しんでもらえればと思うからだ。ということで『2024金沢・春』の2回目。金沢駅から近江町市場を横目に尾張町の裏道に入る。泉鏡花記念館を過ぎたあたり、久保市さん(久保市乙剣宮)の境内を横切ると旅行雑誌などで紹介されることが多い「くらがり坂」の坂上に出る。そして、坂を下ったところがこの風景。「ひがし」、「にし」と並ぶ金沢の茶屋街のひとつ主計町だ。右の建物はかつて「検番」と呼ばれたところで芸妓の管理、風紀取り締まりのために置かれたということだが、今は芸妓の稽古場として使われている。観光案内などには、「運がいいと稽古の三味線や鼓の音が聞こえてくる」とあるがちょうどその時、その運...2024金沢・春②

  • 2024金沢・春 ① By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部のchacha〇さん、lunayaさん、そして二科会会員のD師匠による5年ぶりの金沢オフ会。前回と同じく満開の桜が出迎えてくれた。主計町(金沢市)2024.04.13Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2満開の桜に申し訳ないが。。。折り重なってたわわに咲くソメイヨシノよりも枝の数や見事さは乏しくても、景色に溶け込む桜に惹かれる。その理由をいちいち考えながら撮っているわけではないが、この景色に限るなら、写真の出来はさておき、大正時代に遡る主計町の歴史やそこに往来した人々の営みを感じたのかもしれない。それを「心象風景と呼ぶのかな」と思いつつ、浅野川にかかる桜に目を向ける。主計町(金沢市)2024.04.13Son...2024金沢・春①By空俱楽部

  • 早春の光景 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで三国港(福井県坂井市)Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2この冬は記録的な暖冬だったそうだ。平均気温や降った雪の量など気象条件に照らせばたしかにそうだったのだろう。けれども、肌で感じる季節はそれとは裏腹。いまだに春の訪れがぐずぐずとしているようで何度となくやってくる寒の戻りに飽き飽きしている。つまりはちっとも暖冬だったというイメージがないのだ。この冬は12月早々にまとまった雪が降った。それも雪かきをしければならないほどの降雪量だったことでのっけから暖冬という予想が裏切られた。さらにその感覚を決定づけたのは能登半島地震だった。発災以来、被災地の悪天候を見るにつけ一日も早い春を待ち望んだ。それが、むしろ例年よりも春が遅...早春の光景By空俱楽部

  • 休日の朝に

    自宅の玄関先に咲くクリスマスローズ。咲き始めたことに気づいてからすでに一月ほど経っているだろうか。その間、平日は横目に眺めながら足早に通り過ぎ休日であっても天気が悪かったり、思い悩むことを引きずってもいたのか今朝になってようやくじっくりと気に留めた次第だ。そして毎年のことながらこう思う。「早春に咲くのにどうしてクリスマスローズなのだろうか」と。そんなどうでもいいことにこころをとめる休日の朝。休日の朝は、それらしい気分にあわせて選曲したプレイリストを聴きながら過ごす。入っている曲は同じでもシャッフルして聴いていると新鮮な聞き心地が持続するものだ。さらには、これまで安易に聞き流していた曲に新しい魅力を見つけたりもする。そしてこの頃、そのプレイリストの中で「ちょっといいな」と思っている曲。JamesTaylor...休日の朝に

  • 三国港 光の春2 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで引きつづき「光の春」で空倶楽部に参加。三国港(福井県坂井市)Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2おだやかな波が沖から光を運んできてその光を砂の上に置いていく。ところが光は波が引くとたちまち砂の中にしみこんで消えてしまう。そして、ただそれだけのことが何度も繰り返される。Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2その光景を飽きもせずにうずくまってながめていたのだが、背中を丸めて波打ち際にカメラを向ける姿は渚にいた人たちからするとかなり風変りに見えたに違いない。今になって思えば、その所行、すこし気恥ずかしくもある。さて、記事を書きながら、ふと思い出した曲が『SoMuchInLove(邦題:渚の誓い)』だった。アカペ...三国港光の春2By空俱楽部

  • 三国港 光の春 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまでこの日の気温は4月並みの21℃。とは言え、海から吹き付ける風は冷たくましてや、陽が陰りはじめたころともなるとカメラを持つ手もかじかんでくる。それでも、冬の北陸では晴れているだけでもご褒美。ときどき、凍えた手をこすりながらも、1時間ほどは渚にとどまっただろうか。ようやく三国港の「光の春」に出会うことができた。三国港(福井県坂井市)2024.02.1816:35SONYα7RⅢFE2.8/24-70GMⅡさて、「光の春」とはロシアで2月のことをいう。極寒の地において陽の光が戻ってくる2月を春への希望を込めてそう呼ぶのだそうだ。当ブログでも過去に何度かそのことを書いていて2月になると「光の春」を探しに出かける。そして今回の撮影でそれ...三国港光の春By空倶楽部

  • オトナの遠足:冬の巻 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで立春に相応しい冬晴れの日。毎年恒例にしている「オトナの遠足」に出かけることにした。一見何の特長もない池に見える。けれどもここ鴨池は水鳥たちの楽園。わずか10ヘクタールほどの小さな池だが、水鳥たちの生態系を守るラムサール条約に指定された湿地帯。いわば水鳥たちの聖域、サンクチュアリなのだ。論より証拠。景色を引き寄せてみるとこの通り。この日はヒシクイがほとんどだったが、マガンやコハクチョウなど様々なガンカモ類が多い時には数千羽単位で羽を休める。バードウォッチングに興味があるわけではないが、冬になって水鳥たちがやってきたと聞くと無性に出かけたくなる。目的もなくただこの景色を眺めるだけで満足するのだ。ここでひとしきり鳥たちを眺めた後、も...オトナの遠足:冬の巻By空倶楽部

  • 能登半島地震の記憶4

    地震の傷跡が残る和倉港。※現在近づくことはできません和倉温泉は全国有数の温泉街として広く知られ、また、能登観光の起点でもあります。それが今回の地震で大打撃を受けました。和倉温泉は2007年の能登半島地震でも被災しています。その時もほとんどの旅館が施設を損傷したのですが、大部分は短期間で復旧し、元の活気を取り戻していました。そして今回、3年間のコロナ禍をしのぎ、客足が戻った後だっただけに関係する方々の悲痛は計り知れません。和倉温泉を襲った2007年の地震の震度は「6弱」、それに対して今回の地震は「6強」でした。弱と強。ほんの表現の違いのように思っていたのですが、その揺れは比べようもないほど激しかったと聞きました。マグニチュードで比べるなら2007年のM6.9に対し今回はM7.6。マグニチュードが「1」増える...能登半島地震の記憶4

  • 能登半島地震の記憶3

    35年間お世話になっている近所の理容店が営業を再開しました。店主のOさんは珠洲市のご出身。今回の地震で輪島市とともに最も被害の大きかったところです。日本海に面した小さな集落に実家があってご両親も漁業や農業の傍らで同じ集落に住む人たちが通う理容店を営んでおられたとのことです。Oさんは東京の理容店で修業した後、同僚だった奥さんと金沢で自宅兼用の理容店を開業されたのが35年前のこと。奥さんがお嬢さんを出産してまもなくの頃で、同じ時期、近所に引っ越してきた私が新装開店のお店に入ったのがOさんご夫婦とのご縁でした。しばらくはお互いによそよそしい間柄だったのですが、回数を重ねるうちに打ち解けてきて次第に親し気に話をするようになりました。Oさんが髪を切りながら趣味の釣りの話をすると、顔そりと洗髪担当の奥さんが飼い犬の話...能登半島地震の記憶3

  • 能登半島地震 備忘2

    地震発生から10日経ちました。現在判明している被害状況は死亡206名、行方不明52名、負傷者567名、避難生活者約26000名とのことです。建設会社に勤めておりますので、被災した建物の調査など少しでも復旧のお役に立つことができたならとこれまでに2回、被災地に入りました。1回目は3日。寸断された道路を能登の顧客の情報を頼りに迂回を繰り返し、5時間かけて七尾市に着きました。平時であれば1時間余りの行程ですが、道路の陥没や隆起による通行止めや放置車両や給油待ち車列による渋滞でそれほどの時間がかかったのです。倒壊した家屋、倒壊に至らないまでもとても住むことはできない家屋。外壁が剥がれ落ちたビルなど、これまで映像としてだけ眺めていた光景を目の当たりにしましたが、驚くとか悲しいとか、そんな言葉では形容できない重苦しい...能登半島地震備忘2

  • 能登地震

    ご周知のとおり1月1日の夕刻に能登半島沖を震源とする地震が発生しました。震源に最も近い輪島市においては震度7。石川県全域や近隣の福井県、富山県、新潟県においても震度5強以上の揺れを感じた他、遠く関西や中京、そして東北においても震度4を観測したとの報道よりこの地震のすさまじさにあらためて驚いている次第です。地震が発生した時、我が家には長男と長女の家族が初めて集まり食事を始めたところでした。家族それぞれが持つスマホのアラートがけたたましく鳴ってまもなく最初の余震、さらには数分後、これまで経験したことのない大きな揺れが始まり1分ほどは続いたでしょうか。その間テーブルにつかまりながら「これはただ事ではない」と思っておりました。幸いにして、家族はみな無事で家財にも大きな損傷は無く2階のリビングからながめる近所の様子...能登地震

  • 2023年 今年もありがとうございました。

    サンセットビーチ(福井県坂井市)2023.08.1318:37Sonyα7R3FE2.816-35GMいつもより更新の少なかった2023年。心残りもいろいろとあったけど、それはさておきせめて最後くらいは印象に残った夕焼け空で締めくくり。来年もよろしくお願いいたします。そして。Beth&Joe-I'dRatherGoBlind-LiveinAmsterdam夕焼けを眺めていると思い出す曲のひとつ。ベス・ハートとジョー・ボナマッサの名演で折にふれての音楽も締めくくり。2023年今年もありがとうございました。

  • 湖北菅浦 冬景色 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで今回の空倶楽部は蔵出し写真で参加。11月中頃からこのところまで週末の予定が立込んでいて撮影に出ていない。それで空倶楽部用の写真を過去のフォルダに探していたところ一昨年12月の菅浦の写真に目が留まった。「菅浦コラージュ」とフォルダ名が付けられていて保存されていた写真もコラージュの常用サイズ(600×400ピクセル)となっていたからブログ掲載するつもりで準備していたのだろうけど機会を失ってそのままになってしまったのだろう。いずれにしても2年経って日の目を見たという次第だ。さて、この週末は雪の予報。この記事を書きだす前までは家でのんびり過ごすつもりでいた。けれども雪だからこそ見ることができる景色もある。すこしだけ早起きをして琵琶湖...湖北菅浦冬景色By空倶楽部

  • 朝霧の風景 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで夜明け前の余呉湖。余呉湖(滋賀県長浜市)2023.11.266:03amSonyα7S2FE2.816-35GM前日の夜、夜明け前の余呉湖に向かうことを思い立った。翌朝の予報は快晴。外気が冷えて湖面に朝霧が立ち込めるはずだと思ったからだ。しばらくネイチャー写真に向き合っていなかったことも心を逸らせていた。午前3時に金沢を出て、余呉についたのが5時30分。案の定、暗闇の中でもわかるくらい朝霧が漂っている。しかも、空には満天の星。絶好の撮影日和だ。幸ににして釣り客の姿も疎らで画角に入り込むことも無さそう。しばらくは手持ちで辺りにカメラを向け、イメージを整えた後で、三脚をかかえて朝霧の濃いほうへと湖畔の道を進み、明るくなり始めた方角...朝霧の風景By空俱楽部

  • 金沢港夕景 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで焼けてはくれないだろうなあ。。。と思いつつ訪れた金沢港。金沢港2023.11.0316:26Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2この日は空倶楽部の笑子さんと金沢を散策。笑子さんのお住まいは埼玉県で言わば「海なし県」、それで最後の撮影場所として金沢港をご案内したのだ。金沢港は昭和38年の豪雪で陸上輸送が遮断された教訓から海上輸送を目的として陸地を掘削して築港したものだ。そのため、深い入り江となっていて日本海に通じていながらも、方位的に海に沈む夕陽を捉えることはできない。それでも、多少なりとも赤く染まった海と空を笑子さんに見せてあげることができたなら、と誘った次第だ。この日の金沢は快晴。市内の観光地においては絶好の撮影...金沢港夕景By空俱楽部

  • 夕焼け強化月間

    11月も早半ば。更新頻度の低いブロガーにとっては季節の移り変わりの早いこと、早いこと。北陸は時雨模様の日が増えて、雪こそ降らないものの、あたり一帯はすでに冬の装いだ。こうなると晴れ間は貴重。とりわけ撮影機会の多い海辺ともなると北西の強い風とともに波は高くなり、波打ち際に近づくことさえ難しくなる。それでこの時期は決まって海の夕焼けを撮りだめする。11月を「夕焼け強化月間」と決めているのである。この日、持って出かけたカメラは2台。広角レンズをつけた一台は手持ちでアングルを変えながら名残の夕焼け空を大きく狙うことにした。三国港(福井県坂井市)2023.10.2217:05Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2天気が良すぎたせいか、真っ赤に染まってはくれなかったがこれはこれでよし。そして、もう一台のカメ...夕焼け強化月間

  • 夕焼け日和 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部。11月のお題は「夕焼け空」。冬に向かうにつれて北陸の天気は荒れ模様の日が多くなる。11月のお題ということもあったが、穏やかな空を撮り溜めしておこうと向かった先が三国港だった。エッセル堤(福井県坂井市)2023.10.2217:10Sonyα7S2E150-500mm水平線近くに雲が張り出し、寄せる波は強く飛沫を上げるほどだったが夕暮れの風景としては穏やか。まずまずの夕焼け日和だったと思う。夕焼け日和By空倶楽部

  • 出航 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで福井県三国港。三国港(福井県坂井市)2023.10.2215:37Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2三国港は北陸でも有数の漁港でありここを漁業拠点とする漁船も大型の部類に入るものが多いように思う。その規模、さらに複雑かつ重厚な漁具を満載する姿に写欲を感じ夕焼け空を待つ間、それらの船をスナップ的に撮ることにした。と、突然。大きなエンジン音がうなり始め、あたり一面に排気ガスの匂いが漂い始めた。どうやら出航の準備が始まったらしい。その時ふと、夕焼け空に向かって出向していく漁船が思い浮かび、この大きな船たちが荒れた海を波を蹴散らして走る姿を想像したのだが。。。三国港(福井県坂井市)2023.10.2215:37Sonyα...出航By空倶楽部

  • 結界に咲く彼岸花

    いつものことながら、1拍おいての花写真。石川県加賀市にある狐山古墳の周囲に群生する彼岸花。地元では名所ということになっていて、この時期に訪れる人も多い。狐山古墳は昭和の初めにその存在が確認され、調査発掘の結果、安置された石棺からは壮年男子の骨が、そして周辺からはたくさんの副葬品が出てきたとのことだ。築かれたのは5世紀後半でその規模や副葬品からこの地区に君臨した王だった可能性があるらしい。とはいえ全長にすると56m程度だから彼岸花が周囲に群生するといってもそう広範囲と言えるものでもない。けれども、古墳を取り囲むうっそうとして雑木の中で息づく姿は、それも王墓を取り囲むように...とあれば現世と黄泉の結界をつかさどっているようにも思え、その怪しげな様子に俄然写欲が増すのである。結界に咲く彼岸花

  • 鉄塔銀座から By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部。10月のお題は「鉄塔と空」。悩ましい難題のひとつだが、ふと、「あそこなら!」と思いついたところがあった。それがこの場所。福井県坂井市三国町の高台からの風景だ。Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2ここでは過去にも何度か、このお題のクリアに取り組んだことがある。だが、それはあくまでもひとつひとつの鉄塔と空でしかなかった。ここには福井県有数の火力発電所があって、生まれたばかりの電気を各地へ送り出している。その送電を担う無数の鉄塔があることを思い出し、それらをまとめて高台から眺めて見たくなったのだ。そして、数々の鉄塔の源ともいえる、言わば一丁目一番地がここ。Sonyα7R3FE2.816-35GM三国港越しに眺め...鉄塔銀座からBy空倶楽部

  • 美術館という風景2 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまでSonyα7R3FE2.816-35GM空倶楽部用にと湾曲するガラスの壁に映る空を撮るつもりだったがその瞬間射し込んだ光が壁に沿ってリズミカルに反射した。その光景に目を奪われて、肝心の空がおざなりになってしまった。「それでも空は空」と気遅れ気味に掲載。そして、ついでながら。このままでは「お蔵入り」となりそうな写真をどさくさ紛れに。Sonyα7R3FE2.816-35GMSonyα7R3FE2.816-35GM新国立美術館ではエスカレータも調度も、そして人もでさえもすべてが絵になる。美術館という風景2By空倶楽部

  • 美術館という風景

    国立新美術館2023.09.1011:49Sonyα7R3FE2.816-35GM(16㎜,f/5.6,1/30sec,ISO160)三層にわたって吹き抜ける巨大な空間が波打つように湾曲したガラスの壁で覆われている。さらにその空間にはコンクリートでできた高さの異なる2本の円錐形の柱が地面に刺さるようにそびえ立ちフロアの一部を構成している。この建物の内部を言葉で表現するとこうなるがそんな言葉では言い表せないスケールと魅力を持つのがここ国立新美術館だ。美術館という風景

  • 映りこむ空 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで三国港(福井県坂井市)2023.06.1818:08Sonyα7R3FE2.816-35GM(f/5.6,1/250sec,ISO100)空倶楽部。今月のお題は「映り込みの空」。この夏の記録的な暑さでカメラを持ち出す日は激減。念のために、と6月に撮っておいた一枚で参加します。今日から二日間、所用で東京へ。みなさまのところへは帰ってからおジャマします。そんな秋めいた日を思い浮かべつつ、なつかしい曲を。NIAGARATRIANGLE白い港映りこむ空By空俱楽部

  • 風の乙女が帰ってきた

    コロナ騒動で2年の中断。ようやく再開された去年は踊り手たちは観客との距離をとり自らもマスク姿で。そして今年。風の乙女たちがいつもと変わらぬ姿でようやく帰ってきた。富山市八尾。おわら風の盆。9月1日から3日まで開催されるこの祭りに全国から見物客がどっと押し寄せた。人づてに聞いた話だと初日は7万人。さらに2日は10万人。コロナの終息とともにいつもの活気が帰ってきたようだ。さらに今年はNHKの中継も入るとかで地元八尾の盛り上がりも絶頂。1日、2日と今や全国にしれたおわらを楽しんできた次第だ。風の乙女が帰ってきた

  • 浜茶屋のある風景 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで旧盆の頃、土用波が高くなると北陸の浜茶屋は短い営業を終える。三国海岸(福井県坂井市)2023.08.1317:46Sonyα7R3FE2.816-35GM(16㎜,f/18,1/160sec,ISO100)この日の気温は夕方にして33℃。まとわりつく暑い空気は真夏そのものだが傾いた日差しのなかで人気のない浜茶屋を眺めるとその景色の中にしのび寄る秋の気配を感じてもいた。ところで。浜茶屋と表現したが、一般的には海の家。そう呼ぶのは北陸など日本海側の一部の地域らしい。学生時代に友人と出かけた神奈川の海水浴場でうっかり「浜茶屋」と口にして、「何それ?」と笑われたことを思い出した。けれども、子供の頃の記憶につながるこの夕景の主題は「浜茶...浜茶屋のある風景By空倶楽部

  • 土用波の風景 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで水平線近くに薄く引いた雲はあるものの快晴。また風もほとんどなく、猛暑を差し引けば気候的には穏やかと言える。ところが、そんな穏やかさとは裏腹に寄せる波といったら、「ザバーン」と大きな音を立てながら時折り砂を巻き上げて足元を濡らすほどに迫ってくる。晩夏の頃にやってくる大きな波、土用波だ。三国海岸(福井県坂井市)2023.08.1318:24Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(45㎜f/8,1/60sec,ISO100)今年の夏は記録的な暑さで7月の気温は観測史上、最も高かったとか。さらに暑さは留まるところを知らず8月に入ってからも北陸の気温は連日の35℃を越えている。今年の夏はいったいいつまで続くのだろう、と閉口して...土用波の風景By空俱楽部

  • Hotter than July

    これほど家にこもる盆休暇も珍しい。あまりの暑さに出かける気がしなかったのだ。とは言え、6日もある休みが記憶に残らないというのも寂しいのですこし暑さが和らいだ頃合いを見計らって、いつもの三国海岸に向かうことにした。けれども、日没間近ながら外気温は33℃。もはや暑さに対する感覚がマヒしてしまった、ということだろうか。三国海岸(福井県坂井市)2023.08.1318:33Sonyα7R3FE2.816-35GM(31㎜,f18,1/50sec,ISO100)7月は観測史上もっとも暑かったと聞いたが、8月に入ってなお、連日「熱中症アラート」が発令されておりまた、この後も近づく台風が持ってきた南の風による高温が続くというから7月よりもさらに暑い8月になるのかもしれない。さて、タイトルの『HotterthanJuly...HotterthanJuly

  • オトナの遠足 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、8月お題の「青い空白い雲」は友人たちとのゴルフの一幕で。年に20回ほどラウンドするが、そのほとんどが仕事関係。親睦が目的とは言え、何がしかの緊張を感じたりもする。けれども、そんな中で掛け値なしに心から楽しめるのが友人たちとのゴルフ。仲間うちの合言葉は「ピクニックに行こう!」だ。その日の最高気温は35℃。万全な熱中症対策のもとオトナの遠足を頼んだ次第だ。オトナの遠足By空倶楽部

  • フェーン現象の怪

    連日猛暑の北陸。こう暑くてはカメラを持って出かける気にもならず「お蔵」から多少とも涼を感じる写真を引っ張り出してみた。橋立港(石川県加賀市)2016.07.31Sonyα99F2.8G/70-200㎜北陸というと夏はなんとなく涼しげに思われがちだが本当のところは暑い。各地で軒並み体温を超える暑さとなっていることに加えて石川県の小松市、そして当ブログでもおなじみの三国港(福井県坂井市)で39℃超える最高気温を記録している。その原因となっているのがフェーン現象。日本列島に南からの湿った風が吹き込み、その風が列島中央部の山岳地帯を駆け降りるとき高温となって北陸など日本海側の地域の気温が上昇するというものだ。しかし、そもそも風が山を越えることでどうして気温が上昇するのだろう?そのメカニズムを調べてみた。『チコちゃ...フェーン現象の怪

  • 一瞬の夏 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで2014年8月新潟県鯨波海岸を走るトワイライトエクスプレス。2014.08.3018:34Sonyα99Vario-Sonnar24-70㎜/f2.8(35mmf/2.8,1/250sec,ISO12800)来春、北陸新幹線が敦賀まで延伸される。それによって金沢から敦賀までの所要時間は30分短縮されて46分。また、敦賀を経由した大阪までの所要時間も同様に30分短縮され2時間となる。一方で鉄道輸送の高速化と引き換えに失われるものもある。「サンダーバード」や「しらさぎ」など在来特急が北陸の鉄路から消えるのだ。それと同じことが今から8年前にも起こっている。北陸新幹線の開業とともに廃止されたいくつかの特別急行のことで、その一つが大阪と...一瞬の夏By空倶楽部

  • 梅雨空の黄昏 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで梅雨前線に置いてけぼりにされた雲と出番を伺う夏本番の青い空。この時期特有の空が黄昏てゆく。三国港(福井県坂井市)2023.07.1518:36Sonyα7S3FE24-70㎜/f2.8GM2(30㎜f/8,1/250sec,ISO100)ところで、黄昏の語源は「誰そ彼(だれそかれ)」現代語なら「誰だ。彼は?」で、人の識別がつかなくなることが転じて夕方をさす。もっともこの写真を撮ったのは日没30分前だから肉眼は釣り人の表情はしっかりと捉えているのだが明暗差に弱いカメラから「誰そ彼?」というつぶやきが聞こえてきたのだ(嘘です!)梅雨空の黄昏By空俱楽部

  • エッセル堤という風景 2

    エッセル堤の突端で歩いてきた道を振り返ってみた。渚からここまでは500m。遠く三国の街並みがまるで海に浮かんでいるようだ。前項でも触れたが。渚からながめるエッセル堤は海に張り出すアーチ状の構造物だが、間近にするとその整然とした印象とは裏腹にごつごつとした岩が積み上げられていることがわかる。堤が築かれた明治時代の頃はコンクリートの調達も困難だったはずだから、おそらくは人力で岩を積み上げたのだろう。その難工事ぶりが窺えるのである。美しさと無骨さ、そして人々の苦労が産業遺産として評価につながったのかもしれない。あらためて突端から風景を。エッセル堤としては突端だが、実はその先にも突堤が伸びている。昭和23年。直前の福井地震による被災を修復するとともに新たな突堤が増築されたのだ。その長さは400mを超えるというから...エッセル堤という風景2

  • エッセル堤という風景

    一週間居座った梅雨前線が北上し、ようやく晴れ間が現れた週末の午後。それでもまだ雲は多かったが、撮影に出かけることにした。劇的な空を撮るならかえって好都合と思ったのだ。目指したのは三国港。海と空が広く開けた夕陽の名所だ。金沢からだと車で二時間近くかかるのだが、そんな距離など苦にはならない。むしろ、今日はどんな夕空が現れるかと、ワクワクしながら車を走らせるのだ。石川県にも夕陽が美しい海岸はいくつもあるのだが隣県の海を訪れるのには理由がある。三国港から大きく張り出す突堤。エッセル堤に魅せられているからだ。いくら夕陽が美しくても海と空だけでは単調な風景でしかない。そこに圧倒的な存在感で風景を特別なものとしてくれるのがエッセル堤で海に伸びるアーチ状の突堤は他にはない海岸線の美しさを形作っているのだ。さて、いつもなら...エッセル堤という風景

  • 花の名前は知らないが

    三国港の夕刻。何気なく眺めた先に自生する花が気になった。ふだんなら誰も気にとめないような花だが暮れてゆく大きな景色を従えるような存在をその花に感じたからだ。三国港(福井県坂井市)2023.06.2418:58Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(49㎜f/.8,1/200sec,ISO100)「なんという花だろう」と思いつつ、ふと、花の仕事をしている長男から聞いた話を思い出してもいた。やたらと花の名前を知りたがる日本人観光客の話だ。パリのとある花屋の店先。色とりどりの花が歩道にまでこぼれ街の一角を美しく飾っていた。たまたま通りかかった日本人の男がその光景に目を奪われ「この花は何という名前だ。あの花は?」と矢継ぎ早に店の主人に尋ね始めた。その刹那、店の主人が男に浴びせた言葉が「美しいと思ったなら...花の名前は知らないが

  • 風の風景 光の風景 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、今月のお題は「曇り空」。それで、日没間近の水平線を厚く覆う雲を撮ろうと目論んだのだが...三国港(福井県坂井市)2023.06.2418:56Sonyα7S3FE24-70㎜/f2.8GM2(45㎜f/16,1/60sec,ISO250)一瞬、雲の切れ間から射す光が強烈で、「曇り空」どころではない。慌てて2枚のハーフフィルターを仕込んだもののそれも役には立たず、空は白トビ。この写真、お蔵入りの運命だったはずだが、しげしげと眺めて見ると光に照らされた草がそよいでいる。目を細めるほどの光の中に風を感じ、このまましまい込むのも忍びないと思ったのだ。風の風景光の風景By空倶楽部

  • 梅雨空の記憶

    ここ近年の梅雨というと豪雨による災害報道が相次ぐ。温暖化による地球規模の異変が大きくかかわっているのだろう。災害を引き起こさないまでも、梅雨というとじめじめとしたネガティブな印象が定説だ。しかし一方で、長雨の季節も四季の移り変わりのひとつ。「そこには情緒もあるはずだ」と、「お蔵」の中から探し出したのがこの写真。市振駅(新潟県糸魚川市)2016.07.0915:16Sonyα99Vario-Sonnar24-70㎜/f2.8(24mmf/8,1/800sec,ISO100)もう7年も前のことになるが、この空のことはよく覚えている。梅雨空をおして遠出の撮影に出かけた帰り道で天候の回復とともに雲の合間から青空がのぞき始めた。見る見るうちに雨雲を蹴散らすように広がり始める青空。その澄んだ空に目を奪われたのである。梅雨空の記憶

  • 風そよぐ夕ぐれは By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで塩屋港の夕映えが続く。塩屋港(石川県加賀市)2023.06.1819:06Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(47㎜f/5.6,1/250sec,ISO100)この場に立った時、一瞬、秋の気配を感じた。まだ梅雨に入ったばかり。本格的な夏を迎えていないにも関わらずだ。夕映えの川面を渡ってくる涼しい風が季節感を狂わせたのだろう、と思いつつふと、頭をよぎったのがこの和歌。風そよぐならの小川の夕ぐれはみそぎぞ夏のしるしなりける従二位家隆舞台は上賀茂神社。御手洗川を渡る風がならの木の葉を揺らし、あたりはすっかりと秋の気配に包まれている。けれども、みそぎの行事(夏越の祓:なごしのはらえ)が行われていることで「そうか、今はまだ...風そよぐ夕ぐれはBy空倶楽部

  • 夕映えはあんず色

    前回に続き塩屋港の夕映え。2023.06.18塩屋港(石川県加賀市)19:02Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/2.8,1/1600sec,ISO100)その日の夕暮れの風景に向き合ったときまず目に入ったのが夕日に照らされたカラフルな網だった。それは前回、ご紹介した通りで網の色どりを再現したいと思った。その次に気になったのが今回の集魚灯。夕映えをガラスに取り込めたら、と思ったのだが、果たして...さて、タイトルのこと。「ピン!」ときた方もいらっしゃったかもしれないがこの曲の一節を拝借した。村下孝蔵「初恋」MusicVideo村下孝蔵さん、存命なら今年70歳だそうだ。今の彼ならこの青臭い歌詞をどんなふうに歌っただろうとありもしないことを考えながら映像に見入っていた。夕映えはあんず色

  • 夕映え基地で By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで塩屋港の夕暮れ時。2023.06.18塩屋港(石川県加賀市)19:04Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(67㎜f/5.6,1/100sec,ISO100)漁港だが直接海に開けているわけではない。一級河川、大聖寺川の河口。天然の船溜まりに塩屋港はあるのだ。河口は外海の波の影響を受けにくいので、鏡面のような水面は常に空の色を映している。そして、陽が傾きだすと...そう、とっておきの夕映え基地となって迎えてくれるのである。夕映え基地でBy空俱楽部

  • Alone in the Universe

    この時期、花の主役といえば紫陽花。梅雨時の重苦しい風景の中でも色とりどりの紫陽花を眺めるとそのうっとおしい気分を一瞬でも忘れさせてくれる。早く撮りに行かなければ、と気が逸りつつもこの休日の朝。例によってパソコンの「お蔵」を物色していたらずいぶんと昔に撮った写真に目が止まった。Sonyα99Planar50㎜F1.4ZASSM(f/2.5,1/3200sec,ISO800)最近みかける紫陽花は多彩だ。色彩はもちろん形も様々。そんな中でこの花は昔からよくみるものだ。その平凡さが葉陰の奥深くに人知れず息づいている。それを眺めていたら、「どうだ!」とばかりに存在を誇示しているかのようにも見えてきたのだ。AloneintheUniverseJeffLynne'sELOAloneintheUniverse

  • 仏師ヶ野 初夏の風景

    白山市仏師ヶ野(ぶしがの)。石川県白山市から福井県勝山市にかけて白山麓の県境を走る国道157号線から分岐して山間に向かう細い道の先、古い鉄橋を渡ったところにこの集落がある。10戸ばかりの家が点在するが、白山市の統計を調べてみると、今は2戸6人が暮らしているだけらしい。その住人のおひとりに伺うと、人の数はともかく、時折り、カモシカや猿、イノシシたちが遊びに来てくれるので「案外と賑やか」なのだそうだ。思わず頬がほころんだ。その方はこの山村にある小さなお宿「ふらり」の女将で金沢で料理修行をされたご主人と仏師ケ野に移り住み、宿を開いて15年になるそうだ。「ふらり」にお世話になったのはこれで5度目。15年という年月の中での5回だから、けっして上客ではないが、それでも私たちのことはよく覚えていていつも気さくにもてなし...仏師ヶ野初夏の風景

  • この曲と決めて Part2 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、今月のお題は「カーブミラーと空]越前海岸(福井市)2023.05.0507.17amSonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(34㎜f/2.8,1/1000sec,ISO100)越前海岸を走る国道305号線でこのカーブミラーを見つけたのは4年前。海岸線に沿った50キロの道は関西や中京などでもよく知られているらしい。走り去る車の大半が県外ナンバーで、季節を問わず、ドライバーたちはそれぞれの景色を楽しみながらこの道を走る。そして、このカーブミラーの前を行き交う車を眺めながら、ふと思いついたのが俵万智さんのこの短歌だった。この曲と決めて海岸沿いの道とばす君なり「ホテルカリフォルニア」実は4年前の6月9日にも同じこと...この曲と決めてPart2By空倶楽部

  • Wembley Or Bust Jeff Lynne's ELO

    一時帰国中の妹夫婦と毎夜楽しい時間を過ごしている。妹のダンナ「K」はイギリス人。あるグローバル企業の日本法人で技術者として20年ほど働いていたが、三年前、定年を機に夫婦でイギリスに帰った。日本には今でも友人知人が多く、その旧交を温めたいと思うのか、また、妹にもさみしい思いをさせたくないのか年に二回は夫婦で日本へやってきて一月ほど滞在する。その滞在先のひとつが我が家というわけだ。とにかく社交的、それでいて細やかな気づかいもできる。それがたくさんの人に好かれる所以だろう。そして、よく食べてよく飲む。そんなわけで毎夜のどんちゃん騒ぎがやがて一週間は続いている。あやしい日本語にあやしい英語で応えながら、イギリスでの生活ぶりや先方の家族のこと、最近出かけた旅行のことやちょっぴり政治の話など、話題は多岐にわたる.それ...WembleyOrBustJeffLynne'sELO

  • 置き去りにできなかった黄昏

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、今回も蔵出しで。三国港(福井県坂井市)2020.06.2119:09Sonyα7S2Planar50㎜F1.4ZASSM(f/5.6,1/60sec,ISO100)この光景のことはよく覚えている。漁船に投光器を取り付けるバーが夕陽に照らされてひときわ明るい金色の輝きが遠くからでも見てとれたからだ。ところが近寄ってみるとその明るさは限定的で遠くで見るほどの強烈な印象にはならなかった。それでお蔵入りとなったのだが、写真は時間がたてば印象が変わるものらしい。あらためて見返してみると局部的な印象は主題として弱かったがそれよりも穏やかな黄昏の雰囲気に目が向いた。同時にいくつか撮った空を眺めながら手前味噌だが「このときの空も悪く...置き去りにできなかった黄昏

  • 弁慶の洗濯岩 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで今回の空倶楽部は蔵出しで。越前海岸(福井市)2022.04.0917:01Sonyα7R3FE2.816-35GM(16㎜,f/22,1/60sec,ISO100)福井県の海沿いを走る国道305号線。50キロにわたり越前海岸の景勝を楽しむことができる。その代表格は全国的にも有名な東尋坊で大昔の火山活動で噴出した溶岩が海に隆起した荒らしい風景は圧巻だ。さらに東尋坊ほどの規模ではないにしろ、そんな光景を越前海岸のあちこちで見ることができる。ここ「弁慶の洗濯岩」もそのひとつだ。兄源頼朝に追われ平泉へと落ち延びる義経一党の伝説が北陸のあちこちに残されていて、この辺りで一党が休息したときに弁慶が洗濯をしたとの言い伝えが所以らしい。真偽は...弁慶の洗濯岩By空倶楽部

  • 「ポン!ポン!ポン!」とバラが咲く

    金沢南総合運動公園のバラ園が見ごろを迎えようとしている。さほど大きな敷地ではないが、140種、1800本のバラが咲き誇る光景は中々の圧巻で金沢市内のみならず近隣の市町村からも見物客が訪れる。この日、早朝6時30分頃だったにもかかわらずすでに20人ほどの見物客が色とりどりのバラを楽しんでいた。ところで。「見ごろを迎えている」と記したものの、バラの見ごろとはいつだろう?それぞれに楽しみ方があって、それをとやかく言う必要もないが、私の場合は咲き始め。大きく膨らんだ蕾がはじけた瞬間、まるで生まれたばかりのようなバラの花に魅力を感じるのだ。辺り一面に漂うやさしくも豊かなバラの香り。そして、ポン!ポン!ポン!とあちこちから花開く音が聞こえてくるかのような園内をゆっくりと時間をかけて楽しんだ次第だ。「ポン!ポン!ポン!」とバラが咲く

  • 令和5年5月5日の空 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、今月のお題は「5月5日の空」。毎年この日の行動を決めている。早朝に金沢を出て南下、まずは琵琶湖周辺で空を眺める。昼過ぎに反転、これまた空を眺めながら越前海岸沿いに北上し夕刻は三国海岸でじっくりと日没の時間を楽しむ。そんな風に日柄、空を追いかけているのだ。けれどもこの日の天気は次第に下り坂の予報。せっかくなら好天の爽やかな空を残しておきたいと金沢を出てすぐに越前海岸を目指すことにした。越前海岸(福井県福井市)2023.05.056:40amSonyα7R3FE2.816-35GM(35㎜,f/5.6,1/640sec,ISO100)ところで。越前海岸を目指すのには5月5日のお題の他にも目的があった。道路際に小さく写り込...令和5年5月5日の空By空俱楽部

  • 湖畔、ある風景

    連休前半に訪れた琵琶湖。何か特別に撮りたい風景があったわけではない。多忙な日が続き、少し余裕をなくした気持ちを修復できれば、と思ったのだ。まずは湖岸にいくつか決めている撮影ポイントのひとつを訪れたのだが、いつも三脚を据える場所には先客の釣り人がいてテントまで張っている。そこは湖畔の雑木が広く開けた場所で、竹生島、さらには対岸の比良山系まで見渡せて湖面に点在するアカメヤナギの高木もアクセントとなるお気に入りの場所だった。しかし、先客がいたのではしようがない、と他のスポットへ移動しようとしたのだが。いつもは見向きもしない傍らの茂みがふと気になりそこへ入って、草木の間からの琵琶湖を狙ってみることにした。2023.04.299:30amSonyα7R3FE2.816-35GM(16㎜,f/14,1/40sec,I...湖畔、ある風景

  • ツツジの名所 西山公園

    福井県鯖江市の西山公園。北陸人ならだれもが知っているツツジの名所だ。西山公園(福井県鯖江市)2023.04.297:14AMSonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(24㎜f/8,1/80sec,ISO100)この時期、街のあちこちで見かけるツツジ。「珍しくもない花だ」と素通りする向きもあるかもしれないが西山公園のツツジは特別。市内を見渡すなだらかな丘を覆う5万株のツツジが織りなす修景は圧巻だ。西山公園(福井県鯖江市)2023.04.297:23AMSonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(33㎜f/8,1/80sec,ISO100)コロナ蔓延以来、地元の方々はもちろん遠くからツツジを楽しみにやってくる人たちにとっては残念な三年間だったと思う。人出を避けるためやむなく開花抑制までしたという...ツツジの名所西山公園

  • スカイツリー艶やかに By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで春の夜のスカイツリー。東京スカイツリー2023.04.0920:19Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(41㎜f/5.6,1/60sec,ISO5000)このライティングは毎年この時期に決められたもの。時節柄、桜の木をイメージした配色なのだそうだ。言われてみれば「なるほど!」と思えないこともない。けれども、漆黒の空を背景にして迫りくる姿はむしろ妖艶とも思えるのだが...いかがなもの?スカイツリー艶やかにBy空倶楽部

  • 「浅草はこうでなくちゃ」 という風景

    賑わいを取り戻した浅草寺。浅草寺(東京都台東区)2023.04.0814:42Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(55㎜f/5.6,1/160sec,ISO640)先の週末、久しぶりに訪れた浅草でのこと。仲見世通りから浅草寺まで見渡す限りほとんどが外国人。六本木ほどのアウェー感はないものの様々な言語が飛び交っている。以前から外国人に人気の観光地ではあったが、欧米人の数もさることながら、アジア人の数の多さに驚いた。円安もあるが長期のデフレ傾向で日本全体が「安い」のだろうな、と思ったりもしていた。それはそれとして「人も風景」。浅草寺の境内から見下ろす光景に惹かれた次第だ。そして、人込みを避けて逃げ込んだ先が「神谷バー」。というか「いっぱいだろうな」と待つつもりで訪れたものの空いていて拍子抜けした...「浅草はこうでなくちゃ」という風景

  • These Days

    千鳥ヶ淵での桜の話題が続く。千鳥ヶ淵(東京都千代田区)2023.03.317:47amSonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/5.6,1/320sec,ISO100)まだ人通りの少ない、朝の風景は気持ちを穏やかにさせてはくれたが一方で、風が吹くたびに花びらがはらはらと散る桜を少しさみしく感じてもいた。とは言っても、散りぎわの桜ばかりが気持ちを湿らせたわけではなく前夜のジャクソン・ブラウンのコンサートの余韻がそうさせたのかな、と思ったりもする。50年来の思いを胸に出かけたコンサート。自分自身が意外なほど熱狂したことは直後の記事に書き留めた。今度の日本公演でジャクソン・ブラウンが選んだ曲はほとんどが70年代のもの。私にしてみれば10代から20代の初めにかけての思い出に繋がる。曲ごとに様々な...TheseDays

  • 桜と霞の空 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで満開を過ぎても千鳥ヶ淵の桜は見事だった。桜の名所は平日であっても出遅れると混雑する。また、ラッシュに巻き込まれたくもなかったので早々に宿を出た。大正解!独り占めと言っていいほど静かな桜景色に出会うことができたからだ。ということで4月最初の空倶楽部。お題の「花と空」は千鳥ヶ淵の桜と穏やか広がる都会の空でクリア。千鳥ヶ淵(東京都千代田区)2023.03.318:02amSonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/5.6,1/320sec,ISO100)二日間、留守にしていますので、みなさんのところへは後ほど伺います。桜と霞の空By空俱楽部

  • 千鳥ヶ淵 桜模様

    満開は過ぎて少し葉っぱもでていたけれどもそれでも千鳥ヶ淵の桜景色はじゅうぶんに見応えがあった。千鳥ヶ淵(東京都千代田区)2023.03.317:51amSonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/5.6,1/125sec,ISO100)まだ人出の少ない平日の朝。こんな穏やかな花見を東京で楽しんだのは久しぶり。コンサートに桜のオトナの遠足。ぜいたく、ぜいたく。千鳥ヶ淵桜模様

  • たそがれてエッセル堤 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで今回の空倶楽部は、三国港エッセル堤の蔵出し写真で参加。2022.11.2716:26SONYα7R3E150-500mmF5-6.7(256mmF7.1,1/60sec,ISO100)四季を通じて撮影に訪れる三国港。沖合に向かってアーチ状にせり出すエッセル堤が魅力でふだんは遠目に全景を収めることが多い。けれどもその日は海が荒れていて、潮風も強かったので渚から少し下がった場所に三脚を据え、望遠レンズで景色を捉えてみることにした。まずはエッセル堤を境にして荒れた海と静かな海がまるで同居しているように見えた。望遠レンズで風景の奥行きが圧縮された結果だが、次いで、水平線近くの海が盛り上がり、堤を飲み込むかのように迫ってくる。広角レンズ...たそがれてエッセル堤By空倶楽部

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