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折にふれて https://blog.goo.ne.jp/juraku-album

風景、季節の移ろい、ペット、花、小物など、ジャンルこだわらずの写真ブログです

本業はサラリーマン。 好きなものは写真と過ぎ去った日々の洋楽。いつまでたっても大人になりきれません。本拠地、金沢市は加賀百万石で育まれた独自の文化や伝統を大切にする地方都市。また一方では、新しいものを積極的にとり込もうとする気質も旺盛で、新旧がうまく調和する魅力的な街です。そんな金沢の街並みや季節の話題、気になるお店、人々の生活など、ガイドブックにはない金沢も紹介しています。

juraku-5th
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住所
金沢市
出身
加賀市
ブログ村参加

2011/04/09

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  • 2024金沢・春 ① By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部のchacha〇さん、lunayaさん、そして二科会会員のD師匠による5年ぶりの金沢オフ会。前回と同じく満開の桜が出迎えてくれた。主計町(金沢市)2024.04.13Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2満開の桜に申し訳ないが。。。折り重なってたわわに咲くソメイヨシノよりも枝の数や見事さは乏しくても、景色に溶け込む桜に惹かれる。その理由をいちいち考えながら撮っているわけではないが、この景色に限るなら、写真の出来はさておき、大正時代に遡る主計町の歴史やそこに往来した人々の営みを感じたのかもしれない。それを「心象風景と呼ぶのかな」と思いつつ、浅野川にかかる桜に目を向ける。主計町(金沢市)2024.04.13Son...2024金沢・春①By空俱楽部

  • 早春の光景 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで三国港(福井県坂井市)Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2この冬は記録的な暖冬だったそうだ。平均気温や降った雪の量など気象条件に照らせばたしかにそうだったのだろう。けれども、肌で感じる季節はそれとは裏腹。いまだに春の訪れがぐずぐずとしているようで何度となくやってくる寒の戻りに飽き飽きしている。つまりはちっとも暖冬だったというイメージがないのだ。この冬は12月早々にまとまった雪が降った。それも雪かきをしければならないほどの降雪量だったことでのっけから暖冬という予想が裏切られた。さらにその感覚を決定づけたのは能登半島地震だった。発災以来、被災地の悪天候を見るにつけ一日も早い春を待ち望んだ。それが、むしろ例年よりも春が遅...早春の光景By空俱楽部

  • 休日の朝に

    自宅の玄関先に咲くクリスマスローズ。咲き始めたことに気づいてからすでに一月ほど経っているだろうか。その間、平日は横目に眺めながら足早に通り過ぎ休日であっても天気が悪かったり、思い悩むことを引きずってもいたのか今朝になってようやくじっくりと気に留めた次第だ。そして毎年のことながらこう思う。「早春に咲くのにどうしてクリスマスローズなのだろうか」と。そんなどうでもいいことにこころをとめる休日の朝。休日の朝は、それらしい気分にあわせて選曲したプレイリストを聴きながら過ごす。入っている曲は同じでもシャッフルして聴いていると新鮮な聞き心地が持続するものだ。さらには、これまで安易に聞き流していた曲に新しい魅力を見つけたりもする。そしてこの頃、そのプレイリストの中で「ちょっといいな」と思っている曲。JamesTaylor...休日の朝に

  • 三国港 光の春2 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで引きつづき「光の春」で空倶楽部に参加。三国港(福井県坂井市)Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2おだやかな波が沖から光を運んできてその光を砂の上に置いていく。ところが光は波が引くとたちまち砂の中にしみこんで消えてしまう。そして、ただそれだけのことが何度も繰り返される。Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2その光景を飽きもせずにうずくまってながめていたのだが、背中を丸めて波打ち際にカメラを向ける姿は渚にいた人たちからするとかなり風変りに見えたに違いない。今になって思えば、その所行、すこし気恥ずかしくもある。さて、記事を書きながら、ふと思い出した曲が『SoMuchInLove(邦題:渚の誓い)』だった。アカペ...三国港光の春2By空俱楽部

  • 三国港 光の春 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまでこの日の気温は4月並みの21℃。とは言え、海から吹き付ける風は冷たくましてや、陽が陰りはじめたころともなるとカメラを持つ手もかじかんでくる。それでも、冬の北陸では晴れているだけでもご褒美。ときどき、凍えた手をこすりながらも、1時間ほどは渚にとどまっただろうか。ようやく三国港の「光の春」に出会うことができた。三国港(福井県坂井市)2024.02.1816:35SONYα7RⅢFE2.8/24-70GMⅡさて、「光の春」とはロシアで2月のことをいう。極寒の地において陽の光が戻ってくる2月を春への希望を込めてそう呼ぶのだそうだ。当ブログでも過去に何度かそのことを書いていて2月になると「光の春」を探しに出かける。そして今回の撮影でそれ...三国港光の春By空倶楽部

  • オトナの遠足:冬の巻 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで立春に相応しい冬晴れの日。毎年恒例にしている「オトナの遠足」に出かけることにした。一見何の特長もない池に見える。けれどもここ鴨池は水鳥たちの楽園。わずか10ヘクタールほどの小さな池だが、水鳥たちの生態系を守るラムサール条約に指定された湿地帯。いわば水鳥たちの聖域、サンクチュアリなのだ。論より証拠。景色を引き寄せてみるとこの通り。この日はヒシクイがほとんどだったが、マガンやコハクチョウなど様々なガンカモ類が多い時には数千羽単位で羽を休める。バードウォッチングに興味があるわけではないが、冬になって水鳥たちがやってきたと聞くと無性に出かけたくなる。目的もなくただこの景色を眺めるだけで満足するのだ。ここでひとしきり鳥たちを眺めた後、も...オトナの遠足:冬の巻By空倶楽部

  • 能登半島地震の記憶4

    地震の傷跡が残る和倉港。※現在近づくことはできません和倉温泉は全国有数の温泉街として広く知られ、また、能登観光の起点でもあります。それが今回の地震で大打撃を受けました。和倉温泉は2007年の能登半島地震でも被災しています。その時もほとんどの旅館が施設を損傷したのですが、大部分は短期間で復旧し、元の活気を取り戻していました。そして今回、3年間のコロナ禍をしのぎ、客足が戻った後だっただけに関係する方々の悲痛は計り知れません。和倉温泉を襲った2007年の地震の震度は「6弱」、それに対して今回の地震は「6強」でした。弱と強。ほんの表現の違いのように思っていたのですが、その揺れは比べようもないほど激しかったと聞きました。マグニチュードで比べるなら2007年のM6.9に対し今回はM7.6。マグニチュードが「1」増える...能登半島地震の記憶4

  • 能登半島地震の記憶3

    35年間お世話になっている近所の理容店が営業を再開しました。店主のOさんは珠洲市のご出身。今回の地震で輪島市とともに最も被害の大きかったところです。日本海に面した小さな集落に実家があってご両親も漁業や農業の傍らで同じ集落に住む人たちが通う理容店を営んでおられたとのことです。Oさんは東京の理容店で修業した後、同僚だった奥さんと金沢で自宅兼用の理容店を開業されたのが35年前のこと。奥さんがお嬢さんを出産してまもなくの頃で、同じ時期、近所に引っ越してきた私が新装開店のお店に入ったのがOさんご夫婦とのご縁でした。しばらくはお互いによそよそしい間柄だったのですが、回数を重ねるうちに打ち解けてきて次第に親し気に話をするようになりました。Oさんが髪を切りながら趣味の釣りの話をすると、顔そりと洗髪担当の奥さんが飼い犬の話...能登半島地震の記憶3

  • 能登半島地震 備忘2

    地震発生から10日経ちました。現在判明している被害状況は死亡206名、行方不明52名、負傷者567名、避難生活者約26000名とのことです。建設会社に勤めておりますので、被災した建物の調査など少しでも復旧のお役に立つことができたならとこれまでに2回、被災地に入りました。1回目は3日。寸断された道路を能登の顧客の情報を頼りに迂回を繰り返し、5時間かけて七尾市に着きました。平時であれば1時間余りの行程ですが、道路の陥没や隆起による通行止めや放置車両や給油待ち車列による渋滞でそれほどの時間がかかったのです。倒壊した家屋、倒壊に至らないまでもとても住むことはできない家屋。外壁が剥がれ落ちたビルなど、これまで映像としてだけ眺めていた光景を目の当たりにしましたが、驚くとか悲しいとか、そんな言葉では形容できない重苦しい...能登半島地震備忘2

  • 能登地震

    ご周知のとおり1月1日の夕刻に能登半島沖を震源とする地震が発生しました。震源に最も近い輪島市においては震度7。石川県全域や近隣の福井県、富山県、新潟県においても震度5強以上の揺れを感じた他、遠く関西や中京、そして東北においても震度4を観測したとの報道よりこの地震のすさまじさにあらためて驚いている次第です。地震が発生した時、我が家には長男と長女の家族が初めて集まり食事を始めたところでした。家族それぞれが持つスマホのアラートがけたたましく鳴ってまもなく最初の余震、さらには数分後、これまで経験したことのない大きな揺れが始まり1分ほどは続いたでしょうか。その間テーブルにつかまりながら「これはただ事ではない」と思っておりました。幸いにして、家族はみな無事で家財にも大きな損傷は無く2階のリビングからながめる近所の様子...能登地震

  • 2023年 今年もありがとうございました。

    サンセットビーチ(福井県坂井市)2023.08.1318:37Sonyα7R3FE2.816-35GMいつもより更新の少なかった2023年。心残りもいろいろとあったけど、それはさておきせめて最後くらいは印象に残った夕焼け空で締めくくり。来年もよろしくお願いいたします。そして。Beth&Joe-I'dRatherGoBlind-LiveinAmsterdam夕焼けを眺めていると思い出す曲のひとつ。ベス・ハートとジョー・ボナマッサの名演で折にふれての音楽も締めくくり。2023年今年もありがとうございました。

  • 湖北菅浦 冬景色 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで今回の空倶楽部は蔵出し写真で参加。11月中頃からこのところまで週末の予定が立込んでいて撮影に出ていない。それで空倶楽部用の写真を過去のフォルダに探していたところ一昨年12月の菅浦の写真に目が留まった。「菅浦コラージュ」とフォルダ名が付けられていて保存されていた写真もコラージュの常用サイズ(600×400ピクセル)となっていたからブログ掲載するつもりで準備していたのだろうけど機会を失ってそのままになってしまったのだろう。いずれにしても2年経って日の目を見たという次第だ。さて、この週末は雪の予報。この記事を書きだす前までは家でのんびり過ごすつもりでいた。けれども雪だからこそ見ることができる景色もある。すこしだけ早起きをして琵琶湖...湖北菅浦冬景色By空倶楽部

  • 朝霧の風景 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで夜明け前の余呉湖。余呉湖(滋賀県長浜市)2023.11.266:03amSonyα7S2FE2.816-35GM前日の夜、夜明け前の余呉湖に向かうことを思い立った。翌朝の予報は快晴。外気が冷えて湖面に朝霧が立ち込めるはずだと思ったからだ。しばらくネイチャー写真に向き合っていなかったことも心を逸らせていた。午前3時に金沢を出て、余呉についたのが5時30分。案の定、暗闇の中でもわかるくらい朝霧が漂っている。しかも、空には満天の星。絶好の撮影日和だ。幸ににして釣り客の姿も疎らで画角に入り込むことも無さそう。しばらくは手持ちで辺りにカメラを向け、イメージを整えた後で、三脚をかかえて朝霧の濃いほうへと湖畔の道を進み、明るくなり始めた方角...朝霧の風景By空俱楽部

  • 金沢港夕景 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで焼けてはくれないだろうなあ。。。と思いつつ訪れた金沢港。金沢港2023.11.0316:26Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2この日は空倶楽部の笑子さんと金沢を散策。笑子さんのお住まいは埼玉県で言わば「海なし県」、それで最後の撮影場所として金沢港をご案内したのだ。金沢港は昭和38年の豪雪で陸上輸送が遮断された教訓から海上輸送を目的として陸地を掘削して築港したものだ。そのため、深い入り江となっていて日本海に通じていながらも、方位的に海に沈む夕陽を捉えることはできない。それでも、多少なりとも赤く染まった海と空を笑子さんに見せてあげることができたなら、と誘った次第だ。この日の金沢は快晴。市内の観光地においては絶好の撮影...金沢港夕景By空俱楽部

  • 夕焼け強化月間

    11月も早半ば。更新頻度の低いブロガーにとっては季節の移り変わりの早いこと、早いこと。北陸は時雨模様の日が増えて、雪こそ降らないものの、あたり一帯はすでに冬の装いだ。こうなると晴れ間は貴重。とりわけ撮影機会の多い海辺ともなると北西の強い風とともに波は高くなり、波打ち際に近づくことさえ難しくなる。それでこの時期は決まって海の夕焼けを撮りだめする。11月を「夕焼け強化月間」と決めているのである。この日、持って出かけたカメラは2台。広角レンズをつけた一台は手持ちでアングルを変えながら名残の夕焼け空を大きく狙うことにした。三国港(福井県坂井市)2023.10.2217:05Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2天気が良すぎたせいか、真っ赤に染まってはくれなかったがこれはこれでよし。そして、もう一台のカメ...夕焼け強化月間

  • 夕焼け日和 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部。11月のお題は「夕焼け空」。冬に向かうにつれて北陸の天気は荒れ模様の日が多くなる。11月のお題ということもあったが、穏やかな空を撮り溜めしておこうと向かった先が三国港だった。エッセル堤(福井県坂井市)2023.10.2217:10Sonyα7S2E150-500mm水平線近くに雲が張り出し、寄せる波は強く飛沫を上げるほどだったが夕暮れの風景としては穏やか。まずまずの夕焼け日和だったと思う。夕焼け日和By空倶楽部

  • 出航 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで福井県三国港。三国港(福井県坂井市)2023.10.2215:37Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2三国港は北陸でも有数の漁港でありここを漁業拠点とする漁船も大型の部類に入るものが多いように思う。その規模、さらに複雑かつ重厚な漁具を満載する姿に写欲を感じ夕焼け空を待つ間、それらの船をスナップ的に撮ることにした。と、突然。大きなエンジン音がうなり始め、あたり一面に排気ガスの匂いが漂い始めた。どうやら出航の準備が始まったらしい。その時ふと、夕焼け空に向かって出向していく漁船が思い浮かび、この大きな船たちが荒れた海を波を蹴散らして走る姿を想像したのだが。。。三国港(福井県坂井市)2023.10.2215:37Sonyα...出航By空倶楽部

  • 結界に咲く彼岸花

    いつものことながら、1拍おいての花写真。石川県加賀市にある狐山古墳の周囲に群生する彼岸花。地元では名所ということになっていて、この時期に訪れる人も多い。狐山古墳は昭和の初めにその存在が確認され、調査発掘の結果、安置された石棺からは壮年男子の骨が、そして周辺からはたくさんの副葬品が出てきたとのことだ。築かれたのは5世紀後半でその規模や副葬品からこの地区に君臨した王だった可能性があるらしい。とはいえ全長にすると56m程度だから彼岸花が周囲に群生するといってもそう広範囲と言えるものでもない。けれども、古墳を取り囲むうっそうとして雑木の中で息づく姿は、それも王墓を取り囲むように...とあれば現世と黄泉の結界をつかさどっているようにも思え、その怪しげな様子に俄然写欲が増すのである。結界に咲く彼岸花

  • 鉄塔銀座から By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部。10月のお題は「鉄塔と空」。悩ましい難題のひとつだが、ふと、「あそこなら!」と思いついたところがあった。それがこの場所。福井県坂井市三国町の高台からの風景だ。Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2ここでは過去にも何度か、このお題のクリアに取り組んだことがある。だが、それはあくまでもひとつひとつの鉄塔と空でしかなかった。ここには福井県有数の火力発電所があって、生まれたばかりの電気を各地へ送り出している。その送電を担う無数の鉄塔があることを思い出し、それらをまとめて高台から眺めて見たくなったのだ。そして、数々の鉄塔の源ともいえる、言わば一丁目一番地がここ。Sonyα7R3FE2.816-35GM三国港越しに眺め...鉄塔銀座からBy空倶楽部

  • 美術館という風景2 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまでSonyα7R3FE2.816-35GM空倶楽部用にと湾曲するガラスの壁に映る空を撮るつもりだったがその瞬間射し込んだ光が壁に沿ってリズミカルに反射した。その光景に目を奪われて、肝心の空がおざなりになってしまった。「それでも空は空」と気遅れ気味に掲載。そして、ついでながら。このままでは「お蔵入り」となりそうな写真をどさくさ紛れに。Sonyα7R3FE2.816-35GMSonyα7R3FE2.816-35GM新国立美術館ではエスカレータも調度も、そして人もでさえもすべてが絵になる。美術館という風景2By空倶楽部

  • 美術館という風景

    国立新美術館2023.09.1011:49Sonyα7R3FE2.816-35GM(16㎜,f/5.6,1/30sec,ISO160)三層にわたって吹き抜ける巨大な空間が波打つように湾曲したガラスの壁で覆われている。さらにその空間にはコンクリートでできた高さの異なる2本の円錐形の柱が地面に刺さるようにそびえ立ちフロアの一部を構成している。この建物の内部を言葉で表現するとこうなるがそんな言葉では言い表せないスケールと魅力を持つのがここ国立新美術館だ。美術館という風景

  • 映りこむ空 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで三国港(福井県坂井市)2023.06.1818:08Sonyα7R3FE2.816-35GM(f/5.6,1/250sec,ISO100)空倶楽部。今月のお題は「映り込みの空」。この夏の記録的な暑さでカメラを持ち出す日は激減。念のために、と6月に撮っておいた一枚で参加します。今日から二日間、所用で東京へ。みなさまのところへは帰ってからおジャマします。そんな秋めいた日を思い浮かべつつ、なつかしい曲を。NIAGARATRIANGLE白い港映りこむ空By空俱楽部

  • 風の乙女が帰ってきた

    コロナ騒動で2年の中断。ようやく再開された去年は踊り手たちは観客との距離をとり自らもマスク姿で。そして今年。風の乙女たちがいつもと変わらぬ姿でようやく帰ってきた。富山市八尾。おわら風の盆。9月1日から3日まで開催されるこの祭りに全国から見物客がどっと押し寄せた。人づてに聞いた話だと初日は7万人。さらに2日は10万人。コロナの終息とともにいつもの活気が帰ってきたようだ。さらに今年はNHKの中継も入るとかで地元八尾の盛り上がりも絶頂。1日、2日と今や全国にしれたおわらを楽しんできた次第だ。風の乙女が帰ってきた

  • 浜茶屋のある風景 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで旧盆の頃、土用波が高くなると北陸の浜茶屋は短い営業を終える。三国海岸(福井県坂井市)2023.08.1317:46Sonyα7R3FE2.816-35GM(16㎜,f/18,1/160sec,ISO100)この日の気温は夕方にして33℃。まとわりつく暑い空気は真夏そのものだが傾いた日差しのなかで人気のない浜茶屋を眺めるとその景色の中にしのび寄る秋の気配を感じてもいた。ところで。浜茶屋と表現したが、一般的には海の家。そう呼ぶのは北陸など日本海側の一部の地域らしい。学生時代に友人と出かけた神奈川の海水浴場でうっかり「浜茶屋」と口にして、「何それ?」と笑われたことを思い出した。けれども、子供の頃の記憶につながるこの夕景の主題は「浜茶...浜茶屋のある風景By空倶楽部

  • 土用波の風景 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで水平線近くに薄く引いた雲はあるものの快晴。また風もほとんどなく、猛暑を差し引けば気候的には穏やかと言える。ところが、そんな穏やかさとは裏腹に寄せる波といったら、「ザバーン」と大きな音を立てながら時折り砂を巻き上げて足元を濡らすほどに迫ってくる。晩夏の頃にやってくる大きな波、土用波だ。三国海岸(福井県坂井市)2023.08.1318:24Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(45㎜f/8,1/60sec,ISO100)今年の夏は記録的な暑さで7月の気温は観測史上、最も高かったとか。さらに暑さは留まるところを知らず8月に入ってからも北陸の気温は連日の35℃を越えている。今年の夏はいったいいつまで続くのだろう、と閉口して...土用波の風景By空俱楽部

  • Hotter than July

    これほど家にこもる盆休暇も珍しい。あまりの暑さに出かける気がしなかったのだ。とは言え、6日もある休みが記憶に残らないというのも寂しいのですこし暑さが和らいだ頃合いを見計らって、いつもの三国海岸に向かうことにした。けれども、日没間近ながら外気温は33℃。もはや暑さに対する感覚がマヒしてしまった、ということだろうか。三国海岸(福井県坂井市)2023.08.1318:33Sonyα7R3FE2.816-35GM(31㎜,f18,1/50sec,ISO100)7月は観測史上もっとも暑かったと聞いたが、8月に入ってなお、連日「熱中症アラート」が発令されておりまた、この後も近づく台風が持ってきた南の風による高温が続くというから7月よりもさらに暑い8月になるのかもしれない。さて、タイトルの『HotterthanJuly...HotterthanJuly

  • オトナの遠足 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、8月お題の「青い空白い雲」は友人たちとのゴルフの一幕で。年に20回ほどラウンドするが、そのほとんどが仕事関係。親睦が目的とは言え、何がしかの緊張を感じたりもする。けれども、そんな中で掛け値なしに心から楽しめるのが友人たちとのゴルフ。仲間うちの合言葉は「ピクニックに行こう!」だ。その日の最高気温は35℃。万全な熱中症対策のもとオトナの遠足を頼んだ次第だ。オトナの遠足By空倶楽部

  • フェーン現象の怪

    連日猛暑の北陸。こう暑くてはカメラを持って出かける気にもならず「お蔵」から多少とも涼を感じる写真を引っ張り出してみた。橋立港(石川県加賀市)2016.07.31Sonyα99F2.8G/70-200㎜北陸というと夏はなんとなく涼しげに思われがちだが本当のところは暑い。各地で軒並み体温を超える暑さとなっていることに加えて石川県の小松市、そして当ブログでもおなじみの三国港(福井県坂井市)で39℃超える最高気温を記録している。その原因となっているのがフェーン現象。日本列島に南からの湿った風が吹き込み、その風が列島中央部の山岳地帯を駆け降りるとき高温となって北陸など日本海側の地域の気温が上昇するというものだ。しかし、そもそも風が山を越えることでどうして気温が上昇するのだろう?そのメカニズムを調べてみた。『チコちゃ...フェーン現象の怪

  • 一瞬の夏 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで2014年8月新潟県鯨波海岸を走るトワイライトエクスプレス。2014.08.3018:34Sonyα99Vario-Sonnar24-70㎜/f2.8(35mmf/2.8,1/250sec,ISO12800)来春、北陸新幹線が敦賀まで延伸される。それによって金沢から敦賀までの所要時間は30分短縮されて46分。また、敦賀を経由した大阪までの所要時間も同様に30分短縮され2時間となる。一方で鉄道輸送の高速化と引き換えに失われるものもある。「サンダーバード」や「しらさぎ」など在来特急が北陸の鉄路から消えるのだ。それと同じことが今から8年前にも起こっている。北陸新幹線の開業とともに廃止されたいくつかの特別急行のことで、その一つが大阪と...一瞬の夏By空倶楽部

  • 梅雨空の黄昏 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで梅雨前線に置いてけぼりにされた雲と出番を伺う夏本番の青い空。この時期特有の空が黄昏てゆく。三国港(福井県坂井市)2023.07.1518:36Sonyα7S3FE24-70㎜/f2.8GM2(30㎜f/8,1/250sec,ISO100)ところで、黄昏の語源は「誰そ彼(だれそかれ)」現代語なら「誰だ。彼は?」で、人の識別がつかなくなることが転じて夕方をさす。もっともこの写真を撮ったのは日没30分前だから肉眼は釣り人の表情はしっかりと捉えているのだが明暗差に弱いカメラから「誰そ彼?」というつぶやきが聞こえてきたのだ(嘘です!)梅雨空の黄昏By空俱楽部

  • エッセル堤という風景 2

    エッセル堤の突端で歩いてきた道を振り返ってみた。渚からここまでは500m。遠く三国の街並みがまるで海に浮かんでいるようだ。前項でも触れたが。渚からながめるエッセル堤は海に張り出すアーチ状の構造物だが、間近にするとその整然とした印象とは裏腹にごつごつとした岩が積み上げられていることがわかる。堤が築かれた明治時代の頃はコンクリートの調達も困難だったはずだから、おそらくは人力で岩を積み上げたのだろう。その難工事ぶりが窺えるのである。美しさと無骨さ、そして人々の苦労が産業遺産として評価につながったのかもしれない。あらためて突端から風景を。エッセル堤としては突端だが、実はその先にも突堤が伸びている。昭和23年。直前の福井地震による被災を修復するとともに新たな突堤が増築されたのだ。その長さは400mを超えるというから...エッセル堤という風景2

  • エッセル堤という風景

    一週間居座った梅雨前線が北上し、ようやく晴れ間が現れた週末の午後。それでもまだ雲は多かったが、撮影に出かけることにした。劇的な空を撮るならかえって好都合と思ったのだ。目指したのは三国港。海と空が広く開けた夕陽の名所だ。金沢からだと車で二時間近くかかるのだが、そんな距離など苦にはならない。むしろ、今日はどんな夕空が現れるかと、ワクワクしながら車を走らせるのだ。石川県にも夕陽が美しい海岸はいくつもあるのだが隣県の海を訪れるのには理由がある。三国港から大きく張り出す突堤。エッセル堤に魅せられているからだ。いくら夕陽が美しくても海と空だけでは単調な風景でしかない。そこに圧倒的な存在感で風景を特別なものとしてくれるのがエッセル堤で海に伸びるアーチ状の突堤は他にはない海岸線の美しさを形作っているのだ。さて、いつもなら...エッセル堤という風景

  • 花の名前は知らないが

    三国港の夕刻。何気なく眺めた先に自生する花が気になった。ふだんなら誰も気にとめないような花だが暮れてゆく大きな景色を従えるような存在をその花に感じたからだ。三国港(福井県坂井市)2023.06.2418:58Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(49㎜f/.8,1/200sec,ISO100)「なんという花だろう」と思いつつ、ふと、花の仕事をしている長男から聞いた話を思い出してもいた。やたらと花の名前を知りたがる日本人観光客の話だ。パリのとある花屋の店先。色とりどりの花が歩道にまでこぼれ街の一角を美しく飾っていた。たまたま通りかかった日本人の男がその光景に目を奪われ「この花は何という名前だ。あの花は?」と矢継ぎ早に店の主人に尋ね始めた。その刹那、店の主人が男に浴びせた言葉が「美しいと思ったなら...花の名前は知らないが

  • 風の風景 光の風景 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、今月のお題は「曇り空」。それで、日没間近の水平線を厚く覆う雲を撮ろうと目論んだのだが...三国港(福井県坂井市)2023.06.2418:56Sonyα7S3FE24-70㎜/f2.8GM2(45㎜f/16,1/60sec,ISO250)一瞬、雲の切れ間から射す光が強烈で、「曇り空」どころではない。慌てて2枚のハーフフィルターを仕込んだもののそれも役には立たず、空は白トビ。この写真、お蔵入りの運命だったはずだが、しげしげと眺めて見ると光に照らされた草がそよいでいる。目を細めるほどの光の中に風を感じ、このまましまい込むのも忍びないと思ったのだ。風の風景光の風景By空倶楽部

  • 梅雨空の記憶

    ここ近年の梅雨というと豪雨による災害報道が相次ぐ。温暖化による地球規模の異変が大きくかかわっているのだろう。災害を引き起こさないまでも、梅雨というとじめじめとしたネガティブな印象が定説だ。しかし一方で、長雨の季節も四季の移り変わりのひとつ。「そこには情緒もあるはずだ」と、「お蔵」の中から探し出したのがこの写真。市振駅(新潟県糸魚川市)2016.07.0915:16Sonyα99Vario-Sonnar24-70㎜/f2.8(24mmf/8,1/800sec,ISO100)もう7年も前のことになるが、この空のことはよく覚えている。梅雨空をおして遠出の撮影に出かけた帰り道で天候の回復とともに雲の合間から青空がのぞき始めた。見る見るうちに雨雲を蹴散らすように広がり始める青空。その澄んだ空に目を奪われたのである。梅雨空の記憶

  • 風そよぐ夕ぐれは By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで塩屋港の夕映えが続く。塩屋港(石川県加賀市)2023.06.1819:06Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(47㎜f/5.6,1/250sec,ISO100)この場に立った時、一瞬、秋の気配を感じた。まだ梅雨に入ったばかり。本格的な夏を迎えていないにも関わらずだ。夕映えの川面を渡ってくる涼しい風が季節感を狂わせたのだろう、と思いつつふと、頭をよぎったのがこの和歌。風そよぐならの小川の夕ぐれはみそぎぞ夏のしるしなりける従二位家隆舞台は上賀茂神社。御手洗川を渡る風がならの木の葉を揺らし、あたりはすっかりと秋の気配に包まれている。けれども、みそぎの行事(夏越の祓:なごしのはらえ)が行われていることで「そうか、今はまだ...風そよぐ夕ぐれはBy空倶楽部

  • 夕映えはあんず色

    前回に続き塩屋港の夕映え。2023.06.18塩屋港(石川県加賀市)19:02Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/2.8,1/1600sec,ISO100)その日の夕暮れの風景に向き合ったときまず目に入ったのが夕日に照らされたカラフルな網だった。それは前回、ご紹介した通りで網の色どりを再現したいと思った。その次に気になったのが今回の集魚灯。夕映えをガラスに取り込めたら、と思ったのだが、果たして...さて、タイトルのこと。「ピン!」ときた方もいらっしゃったかもしれないがこの曲の一節を拝借した。村下孝蔵「初恋」MusicVideo村下孝蔵さん、存命なら今年70歳だそうだ。今の彼ならこの青臭い歌詞をどんなふうに歌っただろうとありもしないことを考えながら映像に見入っていた。夕映えはあんず色

  • 夕映え基地で By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで塩屋港の夕暮れ時。2023.06.18塩屋港(石川県加賀市)19:04Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(67㎜f/5.6,1/100sec,ISO100)漁港だが直接海に開けているわけではない。一級河川、大聖寺川の河口。天然の船溜まりに塩屋港はあるのだ。河口は外海の波の影響を受けにくいので、鏡面のような水面は常に空の色を映している。そして、陽が傾きだすと...そう、とっておきの夕映え基地となって迎えてくれるのである。夕映え基地でBy空俱楽部

  • Alone in the Universe

    この時期、花の主役といえば紫陽花。梅雨時の重苦しい風景の中でも色とりどりの紫陽花を眺めるとそのうっとおしい気分を一瞬でも忘れさせてくれる。早く撮りに行かなければ、と気が逸りつつもこの休日の朝。例によってパソコンの「お蔵」を物色していたらずいぶんと昔に撮った写真に目が止まった。Sonyα99Planar50㎜F1.4ZASSM(f/2.5,1/3200sec,ISO800)最近みかける紫陽花は多彩だ。色彩はもちろん形も様々。そんな中でこの花は昔からよくみるものだ。その平凡さが葉陰の奥深くに人知れず息づいている。それを眺めていたら、「どうだ!」とばかりに存在を誇示しているかのようにも見えてきたのだ。AloneintheUniverseJeffLynne'sELOAloneintheUniverse

  • 仏師ヶ野 初夏の風景

    白山市仏師ヶ野(ぶしがの)。石川県白山市から福井県勝山市にかけて白山麓の県境を走る国道157号線から分岐して山間に向かう細い道の先、古い鉄橋を渡ったところにこの集落がある。10戸ばかりの家が点在するが、白山市の統計を調べてみると、今は2戸6人が暮らしているだけらしい。その住人のおひとりに伺うと、人の数はともかく、時折り、カモシカや猿、イノシシたちが遊びに来てくれるので「案外と賑やか」なのだそうだ。思わず頬がほころんだ。その方はこの山村にある小さなお宿「ふらり」の女将で金沢で料理修行をされたご主人と仏師ケ野に移り住み、宿を開いて15年になるそうだ。「ふらり」にお世話になったのはこれで5度目。15年という年月の中での5回だから、けっして上客ではないが、それでも私たちのことはよく覚えていていつも気さくにもてなし...仏師ヶ野初夏の風景

  • この曲と決めて Part2 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、今月のお題は「カーブミラーと空]越前海岸(福井市)2023.05.0507.17amSonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(34㎜f/2.8,1/1000sec,ISO100)越前海岸を走る国道305号線でこのカーブミラーを見つけたのは4年前。海岸線に沿った50キロの道は関西や中京などでもよく知られているらしい。走り去る車の大半が県外ナンバーで、季節を問わず、ドライバーたちはそれぞれの景色を楽しみながらこの道を走る。そして、このカーブミラーの前を行き交う車を眺めながら、ふと思いついたのが俵万智さんのこの短歌だった。この曲と決めて海岸沿いの道とばす君なり「ホテルカリフォルニア」実は4年前の6月9日にも同じこと...この曲と決めてPart2By空倶楽部

  • Wembley Or Bust Jeff Lynne's ELO

    一時帰国中の妹夫婦と毎夜楽しい時間を過ごしている。妹のダンナ「K」はイギリス人。あるグローバル企業の日本法人で技術者として20年ほど働いていたが、三年前、定年を機に夫婦でイギリスに帰った。日本には今でも友人知人が多く、その旧交を温めたいと思うのか、また、妹にもさみしい思いをさせたくないのか年に二回は夫婦で日本へやってきて一月ほど滞在する。その滞在先のひとつが我が家というわけだ。とにかく社交的、それでいて細やかな気づかいもできる。それがたくさんの人に好かれる所以だろう。そして、よく食べてよく飲む。そんなわけで毎夜のどんちゃん騒ぎがやがて一週間は続いている。あやしい日本語にあやしい英語で応えながら、イギリスでの生活ぶりや先方の家族のこと、最近出かけた旅行のことやちょっぴり政治の話など、話題は多岐にわたる.それ...WembleyOrBustJeffLynne'sELO

  • 置き去りにできなかった黄昏

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、今回も蔵出しで。三国港(福井県坂井市)2020.06.2119:09Sonyα7S2Planar50㎜F1.4ZASSM(f/5.6,1/60sec,ISO100)この光景のことはよく覚えている。漁船に投光器を取り付けるバーが夕陽に照らされてひときわ明るい金色の輝きが遠くからでも見てとれたからだ。ところが近寄ってみるとその明るさは限定的で遠くで見るほどの強烈な印象にはならなかった。それでお蔵入りとなったのだが、写真は時間がたてば印象が変わるものらしい。あらためて見返してみると局部的な印象は主題として弱かったがそれよりも穏やかな黄昏の雰囲気に目が向いた。同時にいくつか撮った空を眺めながら手前味噌だが「このときの空も悪く...置き去りにできなかった黄昏

  • 弁慶の洗濯岩 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで今回の空倶楽部は蔵出しで。越前海岸(福井市)2022.04.0917:01Sonyα7R3FE2.816-35GM(16㎜,f/22,1/60sec,ISO100)福井県の海沿いを走る国道305号線。50キロにわたり越前海岸の景勝を楽しむことができる。その代表格は全国的にも有名な東尋坊で大昔の火山活動で噴出した溶岩が海に隆起した荒らしい風景は圧巻だ。さらに東尋坊ほどの規模ではないにしろ、そんな光景を越前海岸のあちこちで見ることができる。ここ「弁慶の洗濯岩」もそのひとつだ。兄源頼朝に追われ平泉へと落ち延びる義経一党の伝説が北陸のあちこちに残されていて、この辺りで一党が休息したときに弁慶が洗濯をしたとの言い伝えが所以らしい。真偽は...弁慶の洗濯岩By空倶楽部

  • 「ポン!ポン!ポン!」とバラが咲く

    金沢南総合運動公園のバラ園が見ごろを迎えようとしている。さほど大きな敷地ではないが、140種、1800本のバラが咲き誇る光景は中々の圧巻で金沢市内のみならず近隣の市町村からも見物客が訪れる。この日、早朝6時30分頃だったにもかかわらずすでに20人ほどの見物客が色とりどりのバラを楽しんでいた。ところで。「見ごろを迎えている」と記したものの、バラの見ごろとはいつだろう?それぞれに楽しみ方があって、それをとやかく言う必要もないが、私の場合は咲き始め。大きく膨らんだ蕾がはじけた瞬間、まるで生まれたばかりのようなバラの花に魅力を感じるのだ。辺り一面に漂うやさしくも豊かなバラの香り。そして、ポン!ポン!ポン!とあちこちから花開く音が聞こえてくるかのような園内をゆっくりと時間をかけて楽しんだ次第だ。「ポン!ポン!ポン!」とバラが咲く

  • 令和5年5月5日の空 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、今月のお題は「5月5日の空」。毎年この日の行動を決めている。早朝に金沢を出て南下、まずは琵琶湖周辺で空を眺める。昼過ぎに反転、これまた空を眺めながら越前海岸沿いに北上し夕刻は三国海岸でじっくりと日没の時間を楽しむ。そんな風に日柄、空を追いかけているのだ。けれどもこの日の天気は次第に下り坂の予報。せっかくなら好天の爽やかな空を残しておきたいと金沢を出てすぐに越前海岸を目指すことにした。越前海岸(福井県福井市)2023.05.056:40amSonyα7R3FE2.816-35GM(35㎜,f/5.6,1/640sec,ISO100)ところで。越前海岸を目指すのには5月5日のお題の他にも目的があった。道路際に小さく写り込...令和5年5月5日の空By空俱楽部

  • 湖畔、ある風景

    連休前半に訪れた琵琶湖。何か特別に撮りたい風景があったわけではない。多忙な日が続き、少し余裕をなくした気持ちを修復できれば、と思ったのだ。まずは湖岸にいくつか決めている撮影ポイントのひとつを訪れたのだが、いつも三脚を据える場所には先客の釣り人がいてテントまで張っている。そこは湖畔の雑木が広く開けた場所で、竹生島、さらには対岸の比良山系まで見渡せて湖面に点在するアカメヤナギの高木もアクセントとなるお気に入りの場所だった。しかし、先客がいたのではしようがない、と他のスポットへ移動しようとしたのだが。いつもは見向きもしない傍らの茂みがふと気になりそこへ入って、草木の間からの琵琶湖を狙ってみることにした。2023.04.299:30amSonyα7R3FE2.816-35GM(16㎜,f/14,1/40sec,I...湖畔、ある風景

  • ツツジの名所 西山公園

    福井県鯖江市の西山公園。北陸人ならだれもが知っているツツジの名所だ。西山公園(福井県鯖江市)2023.04.297:14AMSonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(24㎜f/8,1/80sec,ISO100)この時期、街のあちこちで見かけるツツジ。「珍しくもない花だ」と素通りする向きもあるかもしれないが西山公園のツツジは特別。市内を見渡すなだらかな丘を覆う5万株のツツジが織りなす修景は圧巻だ。西山公園(福井県鯖江市)2023.04.297:23AMSonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(33㎜f/8,1/80sec,ISO100)コロナ蔓延以来、地元の方々はもちろん遠くからツツジを楽しみにやってくる人たちにとっては残念な三年間だったと思う。人出を避けるためやむなく開花抑制までしたという...ツツジの名所西山公園

  • スカイツリー艶やかに By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで春の夜のスカイツリー。東京スカイツリー2023.04.0920:19Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(41㎜f/5.6,1/60sec,ISO5000)このライティングは毎年この時期に決められたもの。時節柄、桜の木をイメージした配色なのだそうだ。言われてみれば「なるほど!」と思えないこともない。けれども、漆黒の空を背景にして迫りくる姿はむしろ妖艶とも思えるのだが...いかがなもの?スカイツリー艶やかにBy空倶楽部

  • 「浅草はこうでなくちゃ」 という風景

    賑わいを取り戻した浅草寺。浅草寺(東京都台東区)2023.04.0814:42Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(55㎜f/5.6,1/160sec,ISO640)先の週末、久しぶりに訪れた浅草でのこと。仲見世通りから浅草寺まで見渡す限りほとんどが外国人。六本木ほどのアウェー感はないものの様々な言語が飛び交っている。以前から外国人に人気の観光地ではあったが、欧米人の数もさることながら、アジア人の数の多さに驚いた。円安もあるが長期のデフレ傾向で日本全体が「安い」のだろうな、と思ったりもしていた。それはそれとして「人も風景」。浅草寺の境内から見下ろす光景に惹かれた次第だ。そして、人込みを避けて逃げ込んだ先が「神谷バー」。というか「いっぱいだろうな」と待つつもりで訪れたものの空いていて拍子抜けした...「浅草はこうでなくちゃ」という風景

  • These Days

    千鳥ヶ淵での桜の話題が続く。千鳥ヶ淵(東京都千代田区)2023.03.317:47amSonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/5.6,1/320sec,ISO100)まだ人通りの少ない、朝の風景は気持ちを穏やかにさせてはくれたが一方で、風が吹くたびに花びらがはらはらと散る桜を少しさみしく感じてもいた。とは言っても、散りぎわの桜ばかりが気持ちを湿らせたわけではなく前夜のジャクソン・ブラウンのコンサートの余韻がそうさせたのかな、と思ったりもする。50年来の思いを胸に出かけたコンサート。自分自身が意外なほど熱狂したことは直後の記事に書き留めた。今度の日本公演でジャクソン・ブラウンが選んだ曲はほとんどが70年代のもの。私にしてみれば10代から20代の初めにかけての思い出に繋がる。曲ごとに様々な...TheseDays

  • 桜と霞の空 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで満開を過ぎても千鳥ヶ淵の桜は見事だった。桜の名所は平日であっても出遅れると混雑する。また、ラッシュに巻き込まれたくもなかったので早々に宿を出た。大正解!独り占めと言っていいほど静かな桜景色に出会うことができたからだ。ということで4月最初の空倶楽部。お題の「花と空」は千鳥ヶ淵の桜と穏やか広がる都会の空でクリア。千鳥ヶ淵(東京都千代田区)2023.03.318:02amSonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/5.6,1/320sec,ISO100)二日間、留守にしていますので、みなさんのところへは後ほど伺います。桜と霞の空By空俱楽部

  • 千鳥ヶ淵 桜模様

    満開は過ぎて少し葉っぱもでていたけれどもそれでも千鳥ヶ淵の桜景色はじゅうぶんに見応えがあった。千鳥ヶ淵(東京都千代田区)2023.03.317:51amSonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/5.6,1/125sec,ISO100)まだ人出の少ない平日の朝。こんな穏やかな花見を東京で楽しんだのは久しぶり。コンサートに桜のオトナの遠足。ぜいたく、ぜいたく。千鳥ヶ淵桜模様

  • たそがれてエッセル堤 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで今回の空倶楽部は、三国港エッセル堤の蔵出し写真で参加。2022.11.2716:26SONYα7R3E150-500mmF5-6.7(256mmF7.1,1/60sec,ISO100)四季を通じて撮影に訪れる三国港。沖合に向かってアーチ状にせり出すエッセル堤が魅力でふだんは遠目に全景を収めることが多い。けれどもその日は海が荒れていて、潮風も強かったので渚から少し下がった場所に三脚を据え、望遠レンズで景色を捉えてみることにした。まずはエッセル堤を境にして荒れた海と静かな海がまるで同居しているように見えた。望遠レンズで風景の奥行きが圧縮された結果だが、次いで、水平線近くの海が盛り上がり、堤を飲み込むかのように迫ってくる。広角レンズ...たそがれてエッセル堤By空倶楽部

  • 不忍 春を待つ風景

    「今さら」という感もあるが、二月に訪れた上野不忍池。不忍池(東京都台東区)2023.02.1216:00Sonyα7R2Planar50㎜(f/5.6,1/80sec,ISO100)一面冬枯れの葦、また陽がかなり傾いた頃であたりは寒々とした雰囲気が漂っていた。だが、その中で。辯天堂と参道に並ぶ露店が醸す風景だけが少し違って見えた。その日はあちこちで春を探してきたが、ここ不忍池にも、こそっと春がやってきているように感じたのだ。不忍春を待つ風景

  • サンセットビーチ

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで福井県三国海岸。愛称の「サンセットビーチ」に「なるほど!」と頷きつつ眺めた夕焼け。2023.03.1117:35Sonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2(63㎜f/8,1/100sec,ISO100)その日は黄砂が舞ったせいか雲が見当たらないにもかかわらず空が赤く染まってくれた。実は、陽が傾きだした頃から多分そうなるだろうと期待してもいたので、得意満面にこの景色に向き合った次第だ。ただ、望遠レンズを用意しなかったことを悔やんだのだが。サンセットビーチ

  • 湖北菅浦 「何もない」風景

    久しぶりに訪れた湖北菅浦。菅浦(滋賀県長浜市)2023.03.1110:34amSonyα7S2FE2.816-35GM季節によって、様々な表情で出迎えてくれる菅浦だがこの時期は拍子抜けするほど何もない。いや、あえて出迎えてくれたといえば、湖畔の八重桜の枝にわずかに膨らんだ蕾くらい。その枝越しに寄せる琵琶湖の波を眺めながら菅浦がロケ地となった「男はつらいよ」のワンシーンをふと思い出していた。それは第47作、「拝啓車寅次郎様」で寅次郎(渥美清)がマドンナ役の典子(かたせ梨乃)に出会うシーンだ。典子は都会に住む主婦で写真が趣味。細々と貯めた小遣いで撮影の旅に出ることを生きがいにしている。菅浦の湖畔で撮影を楽しむ典子に寅次郎が声をかける。寅次郎:ナニ写すんだい?水ばっかりで何もありゃしねえじゃねえか。典子:何も...湖北菅浦「何もない」風景

  • 隅田川暮色 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、3月のお題は「日没後の空」今回は2月に訪れた東京は隅田川の風景で参加。2023.02.1119:30Sonyα7R3Planarf1.4/50㎜ZA(f/1.4,1/60sec,ISO2500)新築地橋の灯りが、そして、屋形船が起こす波がなんとも艶めかしい色に川面を染め上げてくれた。隅田川暮色By空俱楽部

  • 雨晴、夜明け前

    夜明け前の雨晴。その日、雨晴に着いたのは午前2時30分。撮影準備をして3時から星空を撮るつもりだった。というのも、午前4時頃には中天に天の川がかかりヴェガ、アルタイル、デネブと言った一等星が銀河とともに雨晴を飾る、と思ったからだ。天気は夜明けまで快晴の予報、洋々と出かけたのだが...。ところが、そううまくは行かなかった。ところどころ星は見えるものの、薄いながらも大きな雲が空の大部分を覆っていたからだ。失望して帰りかけたのだが、たまたま声をかけられたカメラマンとの会話で思いとどまった。その方は宇都宮から450キロの道のりを駆けて来ていたのだが雨晴はこれで3回目、今日こそ冠雪の立山を背景に雨晴を撮る、と意気込んでおられた。それに比べて、金沢からなら60キロ、わずか1時間の距離。それで思った。「この恵まれた時間...雨晴、夜明け前

  • お化け煙突はどこだ! 続き

    「お化け煙突」の話が続く。地下鉄千代田線の町屋駅から北に20分ほど歩くと隅田川に出る。そして、尾竹橋を渡ったところ、帝京科学大学キャンパスの一画に「お化け煙突モニュメント」がある。円筒のモニュメントの上半分が「お化け煙突」の一部。煙突の解体後、当時近くにあった小学校の滑り台の一部として使われた後、モニュメントして残された。また、その足元では当時の写真とともに「お化け煙突」こと千住火力発電所の概要や歴史も紹介されている。「お化け煙突」の1/20スケールのモニュメント。一節が1mほどで四節だから4m。つまり、煙突の高さは80mほどあったようだ。この高さは30階近い建物に相当する。当時、東京タワーは別格として、これだけの高さの建造物はそう多くはなかったはずで今で言うランドマーク的存在だったのだろう。さらに4本の...お化け煙突はどこだ!続き

  • お化け煙突はどこだ!

    子どもの頃、心に刻まれたある記憶。その記憶は大人になるにつれて次第に薄れ、ふたたび思い出すことなどないはずだった。ところが、ふとしたきっかけがその記憶を呼び戻した。ここがその記憶の場所。「お化け煙突」はここにあったのだ。小学校に入って間もない頃だったと思う。子供向けの科学雑誌で「お化け煙突」のことを知った。東京のどこかに、広い空を突きあげるように高い煙突が立っていて、もくもくと煙を吐いている。煙突は4本あるのだが、あるところではそれは1本に見え、またあるところでは2本になったり、3本になったりもする。ひし形に配置された4本の煙突が見る場所によって重なり合うだけのことなのだが威圧するような巨大さ、そして「お化け」という形容が芽生えたての好奇心を煽ったのだ。ところがどういうわけか。その強烈な印象にもかかわらず...お化け煙突はどこだ!

  • 歌舞伎座という風景

    晴海通り、夜の散策が続く。銀座から昭和通りを渡って東銀座へ。人波が少し疎らになって、一旦薄暗くなりかけたところ。通りをひときわ明るく照らす建物の前で足を止めた。2023.02.117:18PMSonyα7R3Planarf1.4/50㎜ZA(f/2,1/60sec,ISO800)そこには歌舞伎座という風景があった。今朝の金沢の気温は2℃。細かな雪が舞っている。冬の北陸にはよくある気候だが昨日の気温が12℃だったので、ことのほか寒さがきびしい。けれども、この先の予報を見ると今日明日が寒さの底のようだ。気候でも、そして暦の上でも春はもうすぐそこまで来ている。どこか早春を感じる曲はないものか、と探し出したのが。シーモンの涙/イングランド・ダン&ジョン・フォード親しみやすく、いい曲だと思ったものだが日本でしかヒッ...歌舞伎座という風景

  • 一人の銀座

    寒さが和らいだ夜。常用のカメラを持っていたこともあってせっかく銀座へ出たのだからと街の夜景を楽しみながら、晴海通りを少し歩いてみることにした。銀座4丁目の交差点を中央通りから曲がって晴海通りに入ったところ。振り返ったところ、見慣れたアングルとはちょっと違う銀座和光が光っていた。2023.02.117:09PMSonyα7R3Planarf1.4/50㎜ZA(f/1.4,1/60sec,ISO160)ところで。銀座といえば東京の中で最も心ときめく場所のひとつ。学生時代。晴海通りの先の月島でアルバイトをしていてその帰り道、目に映った華やかな街の光景が今だに心に刷り込まれているからだと思う。いや、私だけではなく、その当時、東京での学生生活を送った人にはそう思う人が人が多いのでは、と勝手に思ってもいる。ところが、...一人の銀座

  • 日曜の朝、東京駅で

    その日曜の朝は宿泊先からバスに乗り、隅田川を渡り、築地、銀座、有楽町とちょっとした観光を楽しみながら東京駅へ。2023.02.128:39AMSonyα7R3Planarf1.4/50㎜ZA(f/5.6,1/125sec,ISO100)そして出会ったのがこの光景。皇居ランナーのサークルだろうか。円陣を組んでストレッチの真っ最中。さらにその近くでは思い思いに写メを楽しむ人達も。微笑ましくも爽やかな一日の始まりだった。楽しい一日を予感させる明るくて楽しい曲。その朝はこんな気分だったかな。SHEENAEASTON-9To5(MorningTrain)日曜の朝、東京駅で

  • 小さな春 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで冷たい雨が降る日曜日。この先の予報を見ても雨、そして雪の日も並ぶ。けれども、その中にもぽつぽつとリズミカルに晴れのマークも現れるようになった。まだまだ申し訳程度ながら「三寒四温」の兆候、春が近づいている証拠だ。そして、今回の空倶楽部。冷たい雨音を聞きながらも、せめて写真だけは明るくと東京で撮った写真で参加。2023.02.1209:58AMSonyα99Planarf1.4/50㎜ZA(f/5.6,1/200sec,ISO100)その日の東京は快晴。まぶしい空と寒々とした木々の一画がほんのりと染まっているのを見つけ近寄ってみたら...小さな春がほころんでいた。前回の記事でバートバカラックの訃報を取り上げたが選曲に迷った曲のひと...小さな春By空俱楽部

  • 冬晴れの日、サンクチュアリで

    鴨池(石川県加賀市)に憩う水鳥たち。鴨池の大きさは10ha。例えるなら野球場二つ分ばかり.その程度の規模にもかかわらず、ホームページによると、西日本最大級のガンカモ類の越冬地とのことだ。また、水鳥の生態系である湿地を守る国際条約、ラムサール条約にも指定されているというからまさに水鳥たちの楽園、サンクチュアリである。さて、何年か前から、冬のひと時をここで過ごすことを楽しみにしている。雪か冷たい雨が降り続く北陸の冬。どうかすると一週間以上もお日様を見ない日が続く。ついつい気持ちも塞ぎがちになるのだが、そんな時に、鴨池を訪れて水鳥たちを眺めていると塞いだ気持ちが自然とほころんでくるのだ。そして、ひとしきり水鳥たちを眺めた後、もうひとつ向かう先がある。鴨池から車で5分の距離にある片野海岸だ。冬特有の荒れた波が押し...冬晴れの日、サンクチュアリで

  • 木洩れ日の風景 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、2月のお題は「樹木と空」。悪天候や不意の仕事など、このところ出かけることが少なかったので今回は「蔵出し」で参加。国立新美術館(東京都港区)2022.09.1111:51amSonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(37㎜f/8.0,1/60sec,ISO160)昨年の9月に訪れた国立新美術館での一枚。無機質な建物外観に、逆光にそよぐ木々の葉を重ねてみたのだが葉の露光ににこだわるあまり空が白飛びしてしまった。季節もまぬけなら、第一「空はどこ?」といった苦し紛れの掲載。三月はまじめに取り組もう...っと。木洩れ日の風景By空倶楽部

  • 夜の東京シティビュー By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで東京での夜遊び。締めくくりは夜の東京シティービュー。六本木ヒルズ2023.01.01Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(f/2.8,1/50sec,ISO12800)元旦夜の散歩の最終目的地は六本木ヒルズ屋上のスカイデッキだった。東京の夜景は高層ホテルなど他のビルでも眺めることはできるがガラス越しなので眺める方向が限定されるし、写真を撮るにしても屋内の灯りが映り込んだりといろいろ制限がある。その点ここは屋外。地上270mからぐるっと360度、夜の東京シティービューを楽しむことができる。その夜は快晴。また気温も思ったほど寒く無かったのも幸いだった。六本木ヒルズ2023.01.01Sonyα7S2FE24-70㎜/f...夜の東京シティビューBy空俱楽部

  • 元旦の東京ミッドタウン

    元旦、東京での夜遊び写真が続く。赤坂見附から赤坂サカス、そして乃木坂。乃木神社で形ばかりの初詣を済ませ向かった先が六本木で途中「ど真ん中」と名づけられたこの街を。2023.01.0117:58東京ミッドタウン(東京都港区)Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(46㎜f/2.8,1/60sec,ISO2000)いつもはたくさんの人が往来し、日本でありながらアウェイ感満載のこの街もさすがにこの夜は人影もまばらだ。それでも灯りだけはふだんのまま。ひとり占めは大げさだが存分に夜の景色を楽しんだ次第だ。まったく関係のない話題だがデビッド・クロスビーが亡くなった。彼のことを知ったのは高校生の時。泥沼化するベトナム戦争に人種差別など。数々の社会問題に直面するアメリカのロックシーンに登場したCSN&Yの一人と...元旦の東京ミッドタウン

  • 東京夜遊び From TBS

    東京の夜、そぞろ歩きの話題が続く。夜と言っても、その時間はまだ5時過ぎ。宵の口だ。行き交う人がまばらだったから、なんとなく更けた夜の印象を受けたのかもしれないが、それが元旦だったことを思うと、そもそもこの辺りで散歩を楽しんでいることが奇異だった思う。2023.01.0117:26赤坂サカス(東京都港区)Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(32㎜f/2.8,1/60sec,ISO800)それはさておき、この風景のこと。多重露光で撮ったわけではない。撮った本人でさえ、何が何だかわからない風景に驚いているくらいだ。そんな狐につままれたような夜遊びの話。東京夜遊びFromTBS

  • 東京 夜遊び

    東京で長男と過ごす久しぶりの正月。持ち込んだお節と石川の地酒で正月を祝ってホテルに戻ったのだがせっかくの東京の夜。夜景を楽しみながらホテルの周辺をそぞろ歩くことにした。2023.01.01赤坂(東京都港区)Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(40㎜f/2.8,1/60sec,ISO1600)ふと思いついたように書き出したが、この行動、東京で過ごすことを決めてからずっと計画していたこと。気候的にも金沢に比べて過ごしやすい、せっかくの東京だから都会の灯りを眺めながら街歩きをしたかったのだ。ということで、その「夜遊び」の写真が続く。そぞろ歩きを楽しむときはその時の気分に合わせた音楽をスマホに入れておく。そのひとつがグレンフライのこの曲。IDidItForYourLoveGlennFrey彼のベスト...東京夜遊び

  • 2023年元旦の空 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで今年最初の投稿は「空倶楽部」。そして、そのお題は元旦の空。2023.01.0110:59AMSonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/5.6,1/800sec,ISO100)この時期、雪か冷たい雨が降る金沢を脱出して空路東京へ。小松空港を離陸した飛行機は厚い雨雲を揺れながら上昇。そして、雲を抜けた瞬間、雲ひとつない空で出迎えてくれたのがこの景色だった。今年もよろしくお願いいたします。2023年元旦の空By空俱楽部

  • 置き去りにできなかった空 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで「置き去りにできなかった」と奇妙なタイトルをつけたが、つまりは蔵出しの写真のこと。いったんはパソコンに納めたものの、季節感など機会を逃した写真をこれまでも体よく、というか言い訳がましく掲載している。その常套句が「置き去りにできなかった」なのである。今回は9月に上京した際、帰路の機中で撮ったものだ。遠くに富士山が見えているが、おそらくは松本市から北アルプスにかけての上空だと思う。2022.09.1117:29Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(24㎜f/5.0,1/2000sec,ISO160)このところの北陸は雪や雨の日が多く、何日も太陽を見ないことも多い。せめて、今年最後の「空倶楽部」くらいはと、「蔵」の中から...置き去りにできなかった空By空俱楽部

  • Happy holidays

    今朝の金沢は雨。クリスマス寒波も峠を越してくれたよう。ご心配いただいた皆様にこころより感謝申し上げます。KITTE(東京都中央区丸の内)2018.12.159:56amRICOHGRDIGITAL3(f1.91/50secISO64)ふだん交流いただいているブロガーさんの今朝の記事を眺めていたらクリスマス気分満載。それで、ついうらやましくなって、「お蔵」からクリスマスらしい写真を引っ張り出してみた。そして、このなつかしいクリップにも見入った次第だ。LiveAid1985-DoTheyKnowIt'sChristmas(FilmCameraSource)Happyholidays

  • 旅空にエール! By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで景色にも賞味期限があるのだろうか。と思いつつ眺めた天橋立。それほどにどこか寂しげに感じたのだ。天橋立(京都府宮津市)Sonyα7R3FE16-350㎜/f2.8GM日本で最も有名な景色のひとつだが平日の、しかもやがて陽が落ちる頃だったこともあるのか展望台にいる観光客は私達兄妹だけ。それすら目に入らないように後片付けを急ぐ係員たち。彼らの姿に急がされるように下りリフトに乗り込んだのだがその直前に撮った景色がこれだった。天橋立砂洲(京都府宮津市)Sonyα7R3FE16-350㎜/f2.8GMSNS、とりわけインスタグラムなどで世界中の景色がスマホを通じて拡散する中、一方で、かつて人々を魅了した景色が急速に色褪せているような気がす...旅空にエール!By空俱楽部

  • 琵琶湖日和

    ドラマティックな写真を望むなら多少荒れた天気、そして朝夕が良い。そんなことは百も承知でいるのだがそれにもかかわらず、好天というだけで出かけてしまうことがある。撮影意図などほとんどない。ただただカメラを持って穏やかな休日を過ごしたいだけ。家人に言わせれば「カメラ中毒」なのだそうだ。この日にしてもそう。この時期、貴重な晴れ間をめがけて琵琶湖へ向かった。そんな「ノー天気」な週末カメラマンが出会った冬枯れの景色。ここは私にとっての「空撮り基地」のひとつ。季節ごとに移り変わる琵琶湖の表情を眺めてきた。私以外にも三脚を立てたカメラマンが何人もいるのだが、広角レンズを空に向け、無造作にシャッターを切っているのは私ぐらい。ほとんどのカメラマンのお目当ては水鳥たちで、大口径の望遠レンズでシャッターチャンスをうかがっている。...琵琶湖日和

  • 鳴門海峡、そして『Back to Oakland』 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで11月初めに兄妹家族と旅行した瀬戸内。最後に訪れた場所が鳴門海峡だった。幸運にもうず潮が起こる時間帯、しかも大潮とのことで迫力ある景色を楽しむことができた。映像に比べ落胆する現実が多い中、うず潮は別格。激しい海流が音を立て渦を巻き起こすさまに見入った次第だ。うず潮はさておき、もうひとつ気になった景色がここ、高台から大鳴門橋越しに広がる鳴門海峡だった。大鳴門橋(徳島県)2022.11.0611:16AMsonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2(40㎜f/8,1/350sec,ISO100)さて。シュールなタイトルの話。高台から臨む大鳴門橋。しばらくこの風景に向き合っていたところ学生時代に聞き込んだレコードのジャケットを思...鳴門海峡、そして『BacktoOakland』By空倶楽部

  • 光の道

    この時期の北陸としては貴重な快晴の一日だった。その陽気に誘われて三国海岸へと向かったのだが何かはっきりとした撮影意図があったわけではない。夕刻の空が気にならなくもなかったが天気が良すぎるとかえって空が焼けないことを経験上知っている。だから、特別な光景を期待したわけではなく「陽気に誘われた」だけ。ただの物見遊山だったとも言える。さて、渚に着いてみると快晴の空とは裏腹に海がずいぶんと荒れていた。その海を眺めていたのだが、しばらくして押し寄せる波を逆光で撮ってみようと思い立ちエッセル堤の背後に陽が落ちる場所に三脚を据えそこで陽が傾くのを待つことにした。果たして...。陽が低くなるに連れて、高波の合間を縫うように光跡が現れた。さらに光跡は波の動きに任せて右へ左へとせわしなく揺らぎ始めてもいて、それは、まるで海に表...光の道

  • しまなみ海道 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまでしまなみ海道、亀老山からの眺望。大島亀老山展望台(愛媛県今治市)2022.11.0410:47amSonyα7R3FE24-70㎜/f2.8GM2(40㎜f/16,1/60sec,ISO100)一日中眺めていたい風景は空倶楽部のためにあるようなもの。きっと、夜明けも夕景もきれいだろうな、と見渡すかぎりの海と空に大人げなく大はしゃぎした次第。兄妹家族の旅。「洋楽イントロどん!」で盛り上がった車内。それぞれがyoutubeから好きな曲を流し、曲名とミュージシャンを当てっこする。青い空を眺めながら、妹のダンナが出題した曲が。JeffLynne-Mr.BlueSky(LiveinHydePark)しまなみ海道By空倶楽部

  • 紅葉のコンチェルト

    毎年この時期になると歩く道がある。それは山中温泉の街はずれにあって車の行き違いさえ難しい小さな道なのだがそこに紅葉した木々がかぶさり見上げるとまるで色とりどりの葉が降ってくるように美しい。山中温泉には鶴仙渓というれっきとした紅葉名所があって特に、この道の近くの『こおろぎ橋』には観光客が殺到する。群衆の合間を潜り抜けるように名所の紅葉を楽しみもするのだがみんなが同じものを見て、同じ感動を味わっているわけだから味気なく感じたりもする。それで結局は名もない道の紅葉、自分しか知らない場所に足が向くのだ。その道を観光客が歩いたりもするのだが立ち止まって紅葉を眺める人はほとんどいない。つまり自分だけの紅葉、季節を独り占めしたような気持ちになるのだ。この場所が気になる人のためにヒントを。こおろぎ橋を過ぎると少し急な坂が...紅葉のコンチェルト

  • 瀬戸内という風景 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで瀬戸内の夜明け。江の浜漁港(高松市庵治)2022.11.0606:13amSonyα7R3FE24-70mmF2.8GM2(f/5.6,1/80sec,ISO160)兄妹三家族で出かけた4泊5日の旅。丹後、広島、四国と車で巡る中で、もっとも眺めてみたかったのが瀬戸内の景色だった。とは言え、どの場所のどんな風景といった具体的なものではない。頭の中に広がる「瀬戸内」を旅の途中で見つけてみたい、と勝手に思い込んでいたのだ。瀬戸内へは何度か足を運んでいる。けれどもそれは写真を撮り始める前の話。その折々に眺めた風景が記憶の束となってしまい込まれそれが繋ぎ合わされて瀬戸内にイメージとなっている。また、ひょっとするとそこには『瀬戸の花嫁』の...瀬戸内という風景By空俱楽部

  • 安芸 鞆の浦

    福山市鞆の浦。汐待ちの港と言われるだけあって穏やかな風景が目に飛び込んできた。2022.11.0313:09SONYα7R3FE24-70mmF2.8GM2(F5.61/320secISO100)「写真は引き算」という言葉がある。被写体を絞れ、との例えだ。もっともなこと、とふだんなら忠実にそれを守る。けれども、ここ鞆の浦においてはそうは思わなかった。目に入るものすべてが、人々の雑踏が、そして漁船が放つ油の匂いさえも被写体になると感じたからだ。2022.11.0314:13SONYα7R3FE16-35mmF2.8GM(F2.81/8000secISO100)晩秋には珍しい穏やかな午後。陽に照らされた鞆の浦を目を細めながら眺めていた。カントリーロックグループポコの名曲を。季節外れのこの陽気。小春日和のことを...安芸鞆の浦

  • 丹後半島 伊根

    舟屋が立ち並ぶ伊根の集落。2022.11.0213:56SONYα7R3FE24-70mmGM2(47mmf81/125secISO100)イギリスに住む妹夫婦が帰国して兄妹三家族で旅行をしたのだが、できるだけ日本らしいところを案内してやろうと最初に訪れたのが伊根だった。初めて伊根を知ったのはやがて30年ほど前。NHK朝の連ドラの舞台となった時だ。それ以来、この風景が目に焼きつき、これで三度目の訪問となる。年間30万人もの観光客が訪れるということで最近いくつかのカフェや食事処が出来たようだがあくまでもこの景観に配慮しながらのことなので原風景ともいえる伊根の佇まいは変わらない。重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)にも指定されている。当然のことだと思う。2022.11.0213:31SONYα7R3FE24-...丹後半島伊根

  • 凍れる音楽 大和路点描2022秋

    夜明け前の薬師寺。2022.10.165:13SONYα7S270-200㎜F2.8G(70㎜f7.110secISO1600)タイトルの「凍れる音楽」のこと。明治初期に来日し、日本の美術を広く世界に紹介したアメリカ人哲学者。アーネスト・フェノロサが薬師寺東塔の美しさを評した言葉として伝わっている。その言葉の解釈も、そもそもフェノロサによる表現だったかについても諸説あるようだがそれはさておき、裳階(もこし)を挟む三層の塔に音楽が持つ韻律にも似た美しさを感じることからそう形容されることになったらしい。当時、西塔は存在していない。昭和になって再建されているからだ。ひとつが再建された塔だとは言え、ふたつの塔が並ぶ姿のほうがさらに景色の韻律を高めるようで断然美しいと思う。もし、フェノロサがこの光景を眺めたなら、な...凍れる音楽大和路点描2022秋

  • 天使が舞い降りてきた By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部、11月のお題は「夕焼け空」。三国港(福井県坂井市)2022.10.0816:57SONYα7R3E150-500㎜F5-6.7(150㎜F11,1/60sec,ISO100)三国港、突堤越しに広がった夕焼け空。雲に隠れた太陽から漏れた光が放射状に地上に降り注いでいた。薄明光線という現象だが、天に続く道が開けたように見えることから天使の梯子、天使の階段、あるいは旧約聖書の故事に倣って「ヤコブの階段」とも呼ばれるらしい。いずれにしても...。夕刻の時間を楽しんでいた誰もがこの景色に歓声を上げた。天使が舞い降りてきたBy空俱楽部

  • 室生寺 大和路点描2022秋

    宇陀、室生寺。ごつごつとした石段を昇ってゆくとうっそうとした木々の間から次々と伽藍が現れる。いずれも斜面を切り開いた小さな平地に建造されたれたもので、この山中の寺が修行の場であったことを物語っている。真偽はともかく、役行者(えんのぎょうじゃ)や空海が創建したとの伝承にも頷けるというものだ。この時期、紅葉には少し早かったが、木洩れ日が織り成す陰影が醸す風景は見応え充分だった。自然と一体となった境内の佇まいからは四季折々の美しさも想像できるが、そんな色とりどりの季節よりも興味を曳くのは厳冬だと思った。雪に埋もれ色を失った光景から苦行の厳しさが雰囲気として伝わって来るのでは、と想像したからだ。そんな室生寺を胸に描きつつ、次に訪れるとしたら冬だな、と思った次第だ。室生寺大和路点描2022秋

  • 日本国道最高地点 空ざんまい By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで空倶楽部のCさん、S子さん、そしてD師匠と訪れた群馬県渋峠での撮影会。12時間にわたって滞在した日本国道最高地点、標高2170mから、存分に楽しんだ空、空、空...を。はじめての場所。思い返すとあれを撮ればよかった、こんな風にとればよかった、と反省もたくさんあるがこの夜明けに出会えただけでそれも帳消し。刻々と移り変わる風景に目を見張った次第だ。けれども...とてつもなく寒かった。次回、訪れるときは仮眠の際の寝袋が必要。備忘まで。日本国道最高地点空ざんまいBy空俱楽部

  • 当尾 浄瑠璃寺 大和路点描2022秋

    当尾、浄瑠璃寺。初めて浄瑠璃寺という名前を耳にしたとき、奈良仏教文化とは異質の歴史の浅い寺を想像した。浄瑠璃という言葉から三味線に乗せた語り物を連想するとともに竹本義太夫や近松門在衛門といった作者の名前を思い出し、さらには男女の悲恋など世俗的な出来事に繋がる印象を受けたからだ。だが、調べてみると浄瑠璃とはサンスクリットを語源としたひとつの浄土を表す言葉であることを知った。東方浄瑠璃浄土がそれだ。浄土というと西方極楽浄土のことばかりと思っていたが、仏教の世界には浄土はいくつもあって浄瑠璃寺はそのひとつ薬師如来が導く浄瑠璃浄土を具現しているという。この寺の見どころは阿弥陀堂に鎮座する九体の阿弥陀仏。(現在は二体が修理中)そのありがたいお姿を拝し、浄土より此岸に戻ったところ...「撮ってください」とばかりのしつ...当尾浄瑠璃寺大和路点描2022秋

  • 大和路点描2022秋 当尾 岩船寺

    空倶楽部のCさん、Kさん。そして二科会員のD師匠と訪れた奈良。奈良というと奈良公園を中心として東大寺、興福寺、春日大社や西ノ京の薬師寺、唐招提寺などが有名どころだが、今回は奈良に詳しいKさんのご案内で郊外の鄙びた(などと書くと叱られそうだが)寺を回った。題して「オトナの撮影会」ということで、しばらくは奈良の話題が続く。まずは当尾(とうの)岩船寺から。当尾の厳密な所在地を記せば京都府木津川市。けれども、ガイドブックなどでは奈良の観光地として収録されているので当ブログでも大和路点描として掲載させていただくことにした。山間の地。緑にすっぽりと包まれた伽藍が印象的な寺だったが中でも、深緑に朱色がひときわ映える三重塔が目を引いた。今回の奈良。何をどう撮るか、まったく考えてなかったのだがKさんがふと口にした「観光写真...大和路点描2022秋当尾岩船寺

  • 薬師寺遠景 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで奈良西ノ京、薬師寺遠景。2022.10.166:31AMSonyα7S2F2.8G/70-200㎜(135mmf/13/50sec,ISO100)地元のカメラマンの方に薬師寺絶景のタイミングを教えていただいた。頃合いにすればゴールデンウィークと盆の期間。薬師寺のちょうど背後から朝日が昇るのだそうだ。逆光、つまりは明暗差の激しい条件。ドラマティックな写真が期待できる。だが一方でたくさんのカメラマンが殺到するのだろう、とその時期、ここに立つことがすこし億劫にも感じられた。そう思わせてくれたのがこの日の薬師寺。日の出から30分あまり。穏やかな光がふたつの塔を包んでいた。逆光ほどの迫力には欠けるかもしれないが、やさしい斜光に照らされた...薬師寺遠景By空倶楽部

  • 木戸池の朝を雨の日と月曜日に

    志賀高原で出会った朝の光景。2022.10.0206:45AMSonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(29㎜f/5.6,1/320sec,ISO1000)2022.10.0206:49AMSonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/2.8,1/80sec,ISO125)笑子さん、chacha〇さん、そしてD師匠とのオフ会で訪れた志賀高原。信州から草津へ抜ける国道292号線沿いで夕景、星空を楽しみ、さらに夜明けに歓喜した後で訪れたのがここ木戸池付近。紅葉には少し早かったようだが、前日からの晴天で冷え込んだせいか初冬を思わせるような光景に出会えたのは幸運だった。2022.10.0207:01AMSonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/5.6,1/80sec,ISO...木戸池の朝を雨の日と月曜日に

  • 都庁舎のある風景 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで東京都庁2022.09.1110:27AMSonyα7S2FE2.816-35GM(26㎜,f/3.5,1/800sec,ISO160)東京都庁庁舎が竣工したのは1990年。あくまでも個人的な感想だが、その姿を一言で表現するなら威圧的。また、シンプルな外観が多い高層ビルの中に合って異様とも感じていた。そして例えるなら、映画「バットマン」シリーズにでてくるゴッサムシティにある建物のようだ、と思ってもいた。竣工当時は日本全体が過熱した景気に酔い、そこに莫大な予算が費やされたことから、「バブルの塔」とも揶揄されたそうだ。そう、旧約聖書の伝承、神の怒りに触れた「バベルの塔」になぞらえたでつまりは「歓迎されない」というニュアンスが伝わっ...都庁舎のある風景By空倶楽部

  • 薬師寺 悠久の浪漫 By空倶楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで奈良の話題が続く。當麻寺での法要に出かけた奈良だったが、実はもうひとつ目的があってそれはこの景色。薬師寺2022.09.2505:30AMSonyα7R3E150-500㎜/f5-6.7(150㎜f/22,1/50sec,ISO640)奈良、西ノ京薬師寺。創建時の姿を残す東塔が解体修理に入って10年余り。昨年春にようやくその修理を終えた。1300年前、天平の人々が眺めたであろう景色が再び戻ってきたのだ。薬師寺2022.09.2505:39AMSonyα7R3E150-500㎜/f5-6.7(288㎜f/22,1/30sec,ISO500)薬師寺悠久の浪漫By空倶楽部

  • 當麻寺

    久しぶりの奈良、そして當麻寺。當麻寺に先祖供養をお願いしていて年に二回、春と秋の彼岸に追善供養の法要に出かけている。父が平成17年に他界して以来なので、私にとっての年中行事だったがここしばらくはコロナ騒ぎで中断していた。當麻寺に関わる記事は「大和路点描」というカテゴリに括ってあって振り返ってみると最後に訪れたのが2019年の9月だった。それまで通い始めて15年ほどになるからかれこれ30回は訪れた計算になる。だから、3年ものブランクは大きいはずだったが...。いつもと変わらぬ長閑な風景と空気で當麻寺は出迎えてくれた。それもそのはず、1300年というこの寺の歴史にすれば3年の月日などとるに足らないものでしかないのだから。當麻寺

  • 私を野球に連れてって By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまで先週末、久しぶりにプライベートで滞在した東京。まずもっての目的は二科展の鑑賞。次に長男宅での食事。そのほかどうしよう!?・・・と思いついたのがナイター。そういえば、東京、大阪、名古屋、福岡と最近訪れた球場はすべてドーム。久しぶりに開放された球場でビールを飲みながらナイターを楽しみたいと神宮球場のヤクルト広島戦へと出かけた次第だ。実は、どうしても野球を見たかったというわけではない。学生時代のこと。校舎の近くに後楽園球場があった。運動部での部活の後、夕涼みでもと後楽園球場の外野席に入ったことがある。その時に眺めたカクテル照明に照らされたグラウンドの美しさと美味しかったビールの味をふと思い出したのだ。さて、当のヤクルト広島戦。ホーム...私を野球に連れてってBy空俱楽部

  • 嵐を呼ぶ男たち おわら風の盆

    おわら風の盆の起源は元禄の頃だという。立春から二百十日、収穫の目前に吹く強い風を鎮めるために、人々が三日三晩踊り歩いたのがその始まりだとか。今年のおわらは三年ぶりの開催。感染拡大の影響で縮小された開催となった上に、地元の人によれば、これだけ雨に降られたおわらも珍しかったとか。それでも、わずかな雨の合間を縫って町流しを見物できたことは幸運だった。おわらといえば女性たちの嫋やかな踊りに目を奪われがちだが今年は、どちらかというと男性たちの躍動感あふれる踊りに目が行っていた。群舞による力強さ、そして、女性を気遣うようなやさしさなど。様々な要素の表現を感じ取ることができたように思った。さて、今年の北陸は盆過ぎから天候が安定せず、おわらの天候をずいぶんと心配もした。そして、おわらが終わった後に次々とやって来る台風。強...嵐を呼ぶ男たちおわら風の盆

  • おわら町流し

    おわら風の盆の話が続く。八尾は富山市を外れた山間の町。山が後ろに控えているせいか、夏から秋に季節が変わるころ雨が降ることも多い。けれども、土地の方に言わせると、今年ほど雨に降られる「おわら」も珍しいらしい。それでも。。。初日こそ晴れ間はまったく無かったが二日目、三日目ともなると雨は小康状態。そして、夜になるとようやく雨の合間を縫って、あちこちで町流しも始まった。幸運にもある町流しのそばに三脚を立てさせてもらうことができた。それで初めて、町流しを動画撮影。さらに続く。おわら町流し

  • 雨のおわら

    越中八尾で毎年9月1日より3日間開催されるおわら風の盆。今年は3年ぶりの開催となった。それにもかかわらず・・・今年の初日はあいにくの雨。風の盆の最大の見どころは町流し。哀愁ただようおわら節に乗せて踊る男女。それが坂の町八尾を流して歩く。その踊りを演ずるのが未婚の男女となれば連想するところは「恋」。激しい恋を連想するか、しのぶ恋と思うのか。それは見物客次第。今や、それを目当てに全国から30万人もの観光客が押し寄せる。ところが雨が降れば町流しも中止。残念だったが天候ばかりはどうしようもない。けれども、例年なら観光客でごった返す街もこの通り。祭はあと二日ある、と風情ある八尾の町を楽しんだ次第。雨のおわら

  • 秋風の風景 By空俱楽部

    「9」のつく日は空倶楽部の日。※詳しくは、発起人かず某さんchacha○さんまでこの時期になると、乾いた北の大気と湿気を含む南の大気がせめぎ合う。三国海岸(福井県坂井市)2022.08.2806:17P.M.Sonyα7S2FE24-70㎜/f2.8GM2(70㎜f/16,1/80sec,ISO250)秋雨前線が通り過ぎ、快晴の夕空が広がり始めた時、その空の穏やかさとは裏腹に激しい波がエッセル堤に寄せていた。一見、意外とも思える光景に吹く風は明らかに秋の風だった。さて。秋風が吹き始めると無性に聴きたくなるのがこの人の歌声。ArtGarfunkel-MissYouNights秋風の風景By空俱楽部

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