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不思議な事が大好きののんびり屋の30代OL(独身)がへミシンクに出会ってどう変わっていくか、乞うご期待

しんじゅ☆♪
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2011/03/25

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  • 神の花嫁?何ソレ?

    バアン!河合「でだ!お前、説明しろよっ!?」放課後になり、私の机の上に勢いよく両手をついて、霊感少女こと、河合千晴が私をにらみつけました。私「ぱーどん?」私は分厚いレンズをかませた銀縁眼鏡に、長い髪の毛をみつあみにして、両肩に垂らした状態で首をかしげます。河合「ぱーどんじゃねぇ。昨日の6時限目の始まりのヤツ!」私「あぁ…。」村森「なんだなんだ?またオカルト話か?(笑)まぜろっ!?」小柄で扇形のつやや...

  • 『神の花嫁』視察ツアー

    河合「うわっ!なんだ、これ!?金色っ!?」雪のように真っ白な肌に真っ赤なくちびるの眼鏡の少女が叫び声をあげ、廊下に後ずさりをしました。教室内の視線が彼女に注がれます。私「おや?当番で遅れてきた様子ですわね。」村森「えぇ。無事授業前に到着したようで、なによりです。」みずほ「あらあら、ずいぶんと焦っている様子ですわね?」河合「ちょ!何!コレ、いったい…!なんでこんなに神霊や精霊がごちゃ混ぜにいるんだっ...

  • 『神の花嫁』見物

    私たちはいつもの教室で、冬服のセーラー服姿で日向ぼっこをしながら窓の外を見下ろしていました。そこは愛知県立の商業高校の一角にある電算棟の2階。学校の敷地内の校舎の中で一番南側に位置しており、敷地の外には公営のテニス場があったのでした。そこでは太陽の日差しを浴びながら、大人たちがラケットを振り回し、明るい黄色のボールが飛び交っていたのでした。村森「まぁ…本日はとてもうららかな陽気で、よろしいですわね...

  • 世の中をよくする方法(最終回)

    私は私の口から飛び出した言葉に、少し驚きつつも、これが私の本当の望みなんだろうと感じていました。目がチカチカするような、感動を味わっていたのでした。四季子ちゃんは私の言葉を受けて、深くうなづいていました。四季子「なるほど、立派だわ。」私「四季子ちゃん…分かってくれるの?」四季子「えぇ、名演説だったわ。これが世間で言う、負け犬の遠吠え、という奴ね?」私「え?」四季子「だって、あまりにも辛気臭いんです...

  • 私の目指すもの

    四季子ちゃんはきょとんとした顔をしていました。四季子「何よ。」私「…私ね、ここ数年、ものすごく変化が多かった。いろいろあって…本当にいろいろあって…。正気が保てないんじゃないかって事もたくさんあったんだ。」四季子「へぇ。」私「私ね、うんと考えた。それで思ったんだ。私個人がうんと頭をひねって考えたところで、世の中は動き続けていく。仮に私が死んだとしても、毎日、毎朝朝日が昇って、日常が続いていく。私がこ...

  • 自分の求めるもの

    私「…今日、四季子ちゃんとお話できてよかったよ…。あまりにとりとめのない話だったから、誰にも話したことなかったんだ。」四季子「ふぅん?別に夢の話ぐらいしてもいいんじゃない?」私「ん?あぁ、そうか、四季子ちゃんは私が、夢物語を語っていると思っているんだね…。なんとなくだけど、あれは実際にあった出来事。私は生まれ変わって、今、日本に住んでいるって感じているんだ。」四季子「ふぅん?まぁ、前世が王子様だかな...

  • 求道者

    四季子「テキトーねぇ。そういえば、さっき言ってた『ぐどうしゃ』って何?」私「え?あぁ、求道者っていうのは、道を求める者っていう言葉でね。」四季子「意味が分かんないんだけど?」私「あぁ、つまりお坊さんになって、悟りを開きたいって、そういう人の事を言うんだよ。」四季子「あぁ、なるほど。煩悩をとるとか、そーゆーの?」私「あぁ、そう、そーゆーの。」四季子ちゃんはちょっと腕をあげて、自分の頭の後ろで組みまし...

  • 名前の意味?

    四季子「何?今の。」私「え?今、なんて言った?」四季子「それはこっちのセリフよ。」私「あぁ、そうだね。アタシが言ったんだった。なんでディーバダッタなんて言ったんだろう?」四季子「それをアタシに言われても?」私「あ、そうだね。意味不明だね。まるでいつもと逆転したみたいな会話だね。」四季子「そうね。意味不明ね。で、なんなの、そのだいだらぼっちって。」私「え?アタシ、だいだらぼっちなんて言ったっけ?」四...

  • 前世の名前

    四季子ちゃんは少し首をかしげて、私を見つめました。四季子「うっかり信じそうになっちゃったわ。」私「え?どういう事?」四季子「だから、今までのお話も、作り話なんでしょ?」私「作り話だなんて、私、一言も言ってないわよ?」四季子「だって、さっき、聞き流してくれてもいいって言ったじゃない。」私「それは四季子ちゃんの未来の話でしょ?もう話題がちがっているから、今のも聞き流せなんて言ってないんだけど。」四季子...

  • 前世の出会い

    四季子「なに、その親戚の坊主に、人生相談でもしてもらったの?」私「いや、そういうんじゃなくて…。正直に言うと、突っかかって行ったんだ。自分が望んでも手に入れられない身分を、あっさり捨ててしまった男性に対する嫉妬かな…。まだ未熟だった私はそういう葛藤を彼にぶつけてしまった。」四季子「なによ、しょせん次男坊なんだから、さっさとあきらめればいいのに。八つ当たりされた坊主もいい迷惑よね?」私「いや、長男がど...

  • 前世の話

    私は過去の記憶を思い出しながらお話を続けていました。私「そこは王族しか立ち入ることができない部屋だった。瑠璃の間と呼ばれていてね。そこに親戚の元王子が立ち寄ったんだ。」四季子「ん?元王子?」私「そう、その男性はだいぶ年上のいとこだったんだけど、その国の王位継承権一位の王子だったんだ。」四季子「第一王子がなにしてんのよ?あ、元か。」私「自分はその男性に複雑な気持ちを抱いていたんだ。自分はどれだけ勉学...

  • 過去の話

    四季子「ふぅ~ん、身近にコーチがいるのか…。まぁ、塾に通わせるお金がかからないなら、いいわね。」私「そうだね…。」四季子「でも、やっぱり芸能人がいい!アタシはスポットライトを浴びて、活躍したいの!」私「そう…なれるといいね。」四季子ちゃんは立ち上がって、片足で立って、両手を広げてくるりと回転しました。彼女はすごく背筋が伸びていて、姿勢のよい子でした。四季子「アタシ、麻中に入ったら、新体操部に入るの。...

  • 未来の話

    四季子「えぇ~?子供は二人なの?男、女、どっち?(笑)」私「最初は男の子、次に女の子だね。」四季子「あら?いいわね(笑)」私「そうだね。」四季子「それじゃ、将来アタシたちに子供が生まれたら、一緒に遊ばせましょうよ?子供たちも友達同士になるの。」私「…いいね。(四季子ちゃんが子供を産む分、私は子供を持てなくなるけれど…)素敵だね。(笑)」四季子「そうね、しんじゅちゃんも子供、二人ぐらいいるといいわね?女の子...

  • 別の次元の話

    私も甘いコーヒー牛乳を飲んで、落ち着いた気分になったのでした。私「ねぇ、四季子ちゃん。アタシね、夏休みにひろみちゃんの家に行ったんだ。」四季子「へぇ。」私「そこでひろみちゃんに色々話を聞いてもらって…。それで、その時ショックで途中で意識を失ってしまったんだけれど。そこで四季子ちゃんの未来を視たんだ。」四季子「え?どんな風なの?」私「姫虎の先生と一緒だよ。爆破テロを起こす四季子ちゃんと、そうでない場...

  • 休憩

    四季子ちゃんは屈託なく笑っていました。今の私の説明ではこれが精いっぱいだと感じて、私は地面に座り込んでいた彼女を立たせました。私「大丈夫?ケガはしていない?」四季子「え?大丈夫だよ?なんで?」私「いや、砂利の中にガラスの破片とか入ってたから、念のためね。」四季子「あぁ、そうだっけ?気づかなかった。」私は四季子ちゃんのズボンをパンパンと手で払って、砂利をはたき落としました。四季子「ふぅ。ちょっとだい...

  • 惨殺される子供たち

    私「四季子ちゃんは容姿を悪く言われて、相手に嫌がらせをしている未来が視える。」四季子「そんなの、当たり前じゃない。アタシを悪く言うんだから。」私「そういうところだよ。そういう歯止めがきかないところが、一番恐ろしいんだよ。」四季子「だって…。」私「いいか?今後、どんなに容姿を悪く言われても、絶対にやり返さない。それを誓って欲しい。」四季子「う~ん、でも…。できるかなぁ?」私「できるかなぁじゃなくて、や...

  • もう一つの人生

    私は四季子ちゃんを見続けていました。(やはり犯罪に関してはあまり罪悪感は無いようだな…。もうすぐ13歳になるというのに、精神年齢はまだ6才ぐらいか…。アンバランスだな…。知識や経験は13年あって、口も達者だから、一見何も問題が無いように見えるけれど。これからも行く先々でトラブルを起こし続けていくのだろうな…。)私はもう一つの四季子ちゃんの人生を視ていました。スーパーの面接を受けに行って、断られたことに...

  • 良心に賭ける

    (しかし、油断してはダメだ…。この子には良心というものが無い…。今の言葉が真意かどうか確かめなければ…。)私「四季子ちゃん、今の言葉は本当?正直に話して。」四季子「うん。」私「自分の為ではなくて、美輝お姉さんの為に、お母さんが必要だと言うのね?」四季子「うん…。」私「もうこれからは美輝お姉さんをいじめない?」四季子「それは…できる限りそうする…。」四季子ちゃんは言葉をつまらせながら、そう言いました。私「...

  • 人生改変

    私「………。」地面に座り込んで、深々と頭を下げる四季子ちゃんを、そばで見下ろしていました。奇しくも、私が夏休みに町内会の会長さんへの誤解を解くために、手伝ってほしいと私がお願いした時に、四季子ちゃんが私に土下座をしろと言っていた場所でした。そこは砂と小さなガラスの破片が散らばった場所で、そこに素肌をさらして座れと、指示するという事は、私の足の皮膚にガラス片がつきささって、ケガをさせるというのと同義な...

  • 本物…。

    私は四季子ちゃんを見つめていました。彼女の体をとりまくオーラは漆黒。それがまだらに揺らいで見えました。そして、彼女の未来の姿に意識をフォーカスします。(…まだだ。まだ殺人鬼の未来へのルートが消えていない。ここまで言っても、自分のやったことの重みが分かっていない。やはり警察に突き出さなければならないのか…。しかし、そうすると四季子ちゃんは将来、大量殺人鬼になってしまう…。どうすれば、彼女は反省するんだ…...

  • 霊能力?

    四季子「なんで!なんでお姉ぇが言ってたと知ってるのよ!?おかしいわ?」私「言っただろう?アタシには霊能力があるって。まぁ、厳密にいうと霊能力じゃない気もするが、過去のできごとを読み取る能力だ。だから四季子ちゃんが過去に、お姉さんから言われた言葉だっていうことも分かるんだよ。つまり四季子ちゃんは反省したふりをしているだけってのも、分かっちゃうんだ。」四季子「………。」私「ついでに言えば、物言えぬ美輝お...

  • 反省。

    私の家の店先まであと1mのところでした。私よりかなり体重のある四季子ちゃんに抱き着かれては、身動きが取れませんでした。四季子「待って!待って!本当に、本当に悪かったわ…。アタシたちが間違っていた…。」四季子ちゃんは顔を真っ赤にして、涙をぽろぽろとこぼしていました。私「…遅いんだよ。お前ら家族はやりすぎた。あとは警察の取り調べでそう言うんだな。」四季子「待って!待って、後生よ、お願い、ちょっとだけでも...

  • 四季子ちゃんの頭の中

    私は四季子ちゃんと会話をしながら、私は彼女の頭の中をのぞいていました。さきほどの会話により、自分の今後の姿が具体的にイメージできたため、どうしても警察に捕まるわけにはいかないと考えており。警察が介入する前に、親に頼って、ウチの親を殴ってでも店内に侵入し、なんとか食品棚の指紋を消すことを考えていたようでした。しかし指紋採取される場所が、二か所に増えたことで混乱したようでした。イチかバチか、スキをつい...

  • 生殺与奪の権利があると思うな!

    四季子ちゃんは、おばさんがいなくなった後の、自分の姿が想像できたようでした。青ざめてふるえながら、涙を流していました。四季子「でも…でも、それならしんじゅちゃんが黙っていれば、何も問題がないわ?」私「は?」四季子「そうよ、しんじゅちゃんが親にも警察にも、何も言わなければウチは無事なんだわ。そうしましょう。」私「なんでそれを四季子ちゃんが決めるのよ。」四季子「だって、片親のカタワなのよ?それを今まで...

  • 身内に犯罪者がいるという事

    私「見通しが甘いと思うわ。家事一つとっても、いままで親にやってもらっていたことが、全て自分でやらないといけなくなる。母親がいなくなるってことは、今まで笑顔であいさつしてくれたことがなくなる。毎日の『おはよう』や『おかえり』や、『おやすみ』が無くなる。温かいご飯を作ってくれることも、出してくれることも無い。自分で用意して、ごはんを一人で食べなきゃならない。そういう事も含めて、まともに学校に通えると思...

  • 全部親のせい?

    四季子「え?」私「四季子ちゃんの考えだと、まず親に自分のことをかばわせる。そして親に言われてしかたなくやったと警察に伝える。それだと、おばさんがしたことに、さらに四季子ちゃんを煽動した罪もかぶさってくる。暴行・傷害・殺人未遂だけでなく、四季子ちゃんの銃刀法違反、不法侵入、器物破損、営業妨害、名誉棄損に侮辱罪その上暴行・傷害・殺人未遂のほう助まで追加されるとなる、かなりの厳罰になるよ。おばさんは確実...

  • 勉強になった

    私「さっきから聞いていると、自分は悪くない、ばっかりね…。おばさんの事に関して言えば、四季子ちゃんが黙っていれば警察に捕まらなくなるかもしれないのに、逆に自分の罪をかぶせようとしている。そもそも、ケガや損害を与えた、私たちに対して、一言の謝罪もない。」四季子「そんなの、親が悪いんだもん。アタシ、関係ないわ?」私「なるほどねぇ。これが将来、無差別のテロを起こす人物の幼少期の精神構造か…。私も勉強になっ...

  • 期待外れ

    私はどこかで、四季子ちゃんがおばさんを切り捨てるのを予想していたような気がしました。しかし、それでも、四季子ちゃんはおばさんのことを大事に思っていると思っていたのです。こんなにあっさり寝返るとは思っていませんでした。私の期待をよそに四季子ちゃんは一人で語っていました。四季子「ふぅ、親に言われたことをしただけだもの。四季子は何も悪くないわ?」私の中で怒りがわいてきました。私は地面に落ちていた小石を拾...

  • 憎しみ

    四季子ちゃんは、親指の爪をギリリと噛みついていました。普段はそんな仕草を見たことが無かったので少し以外でしたが、それだけ焦っていた、ということなのでしょう。四季子「…そうよ、アタシは小学生だったんだから、全部親が悪いってことにすればいいんだわ。そうすればアタシが警察にタイホされることもなくて、前科持ちにもならない。仕方ないわね…。」私「………。」四季子「ちょっと!何か言ったらどうなの!?私「四季子ちゃ...

  • 話が通じない

    四季子ちゃんは青ざめた顔をして、親指の爪を噛み始めました。四季子「どういうこと…?どういうこと?このままじゃ、アタシも、お母ぁも、警察にタイホされる…。そうしたら、アタシ、芸能人になれないじゃない…。」私「いや、のんきに人生駆け上がる妄想しているところ悪いんだけど。今のままだと、芸能界どころか、普通に中学、高校もあやしいよ?」四季子「は?中学は義務教育でしょ?」私「あ、そこは分かるんだ…。そういうんじ...

  • 説得?

    四季子ちゃんは意外そうに驚いていました。四季子「え…?なに、その反応…。」私「そうか、結局四季子ちゃんは、おばさんを見捨てるのか…。結局、四季子ちゃんはお父さん似なんだな…。」四季子「ちょっと!人の話聞いてた!?アタシはアンタに全てあきらめろって言ったのよ?」私「それで?」四季子「だから、お母ぁが警察に行くのは無しになったのよ!」私「いや?」四季子「ど、どういう事よ!アタシのお願いがきけないって言うの...

  • 天上天下唯我独尊

    四季子ちゃんは、少し青ざめていたようでした。四季子「イヤよ…。お母ぁが捕まるのは絶対にイヤ。」私「そう。それじゃ一人で警察に行くんだね?」四季子「イヤよ。なんで子供のアタシが親に言われたとおりに動いただけで、警察に捕まらなきゃならないのよ…。」私「は?お母さんが大事なんじゃないの?」四季子「お母ぁも大事だけれど、一番大事なのはアタシよ!何で、アタシがわざわざ警察に出向かなきゃならないの!?冗談じゃな...

  • 片親になる

    四季子「アタシが片親になる…。」四季子ちゃんは言葉を失ったようでした。私「心配しなくても、私とちがっておばさんは亡くなった訳じゃない。何年かで戻ってくるから、それまでは会えなくなるだけだよ。」四季子「アタシが片親…?」私「そう。」四季子「おかしいわ?そんなの、おかしい。」私「それを私に言われてもね…。自分達のした行動の結果としか、言えないわね…。」四季子「アタシが片親…。それじゃ、しんじゅちゃんと同じ...

  • 拍手ありがとう。

    こんばんは、しんじゅ☆♪です。いつもブログにおたちよりくださり、ありがとうございます。このメインブログは、私の個人的な体験談です。毎日、こつこつ記事を起こしています。内容も暗いし、誰も読んでいないんだろうなぁと思いつつ、せっせと更新していました。いつも、自分の記事に、拍手ボタンを押して、自分を応援していました(笑)それが最近、拍手が3つも!押してある!!以前、非公開コメントでかなりひどい誹謗中傷やら、...

  • 生きるか死ぬか

    四季子ちゃんは私の言った言葉を聞いて、少し考えていたようでした。直感的に、マズい事を言われたのだと感じていたようでもありました。四季子「……どうマズイのよ。お母ぁがアタシをかばってくれて、アタシは刑務所とかに行かなくてもよくなるんでしょ?」私「四季子ちゃんが少年院に行くことになるかどうかは微妙だけれど、行かなくなる可能性は高いと思う。」四季子「ならいいじゃない。なんで、脅かすようなことを言うのよ?」...

  • 沈黙

    四季子「………。」四季子ちゃんは青ざめて、少し黙っていました。私も自分の口をついて出た言葉に少し驚きを感じていました。狂っているそれが彼女を形容するのにふさわしい言葉なのだなと、改めて感じていました。私「………。」そして彼女の内面を読むこともしていました。彼女は今頃になって、やっと自分のふるまいに思いいたった…。のではなく、自分が格下に見ていた、父親以下だと言われたことにショックを受けていたのでした。(…...

  • 未成年なら何をやっても許される?

    私「今年の初めに言ったじゃないか。『ウチのお店のお金を持ち出して返してもらっていません。弁償してください』って、四季子ちゃんのお父さんに話したら、ふるえて飛び出して行ったじゃないか?『俺は知らない!』って。」四季子「………。」私「その時、おじさん言ってたでしょ?『お店のお金をドブに捨ててやったって、俺は冗談だと思ってた!』『なんでしんじゅちゃんのおっかさんが死んだことと、お前がショウちゃん(私の父)...

  • 刑務所行き?

    四季子ちゃんは、鳩が豆鉄砲をくらったかのような顔をしていました。四季子「けいむしょ?なんで?」私「え?警察に事情聴取を受けたら、その後逮捕だよ。それから刑務所に行くことになるけど?」四季子「え…?警察が来て、親とやりあって、ちょっとしかられて終わりじゃないの?」私「いや?さっきも言ったけど、かなりの犯罪を犯しているし、普通に野放しにできないよね?って話だけど?」四季子「え?え?なんで?八百屋にイタ...

  • 神のみぞ知る

    四季子ちゃんは黙って、プルプルとふるえだしました。さすがに観念したのかと、様子を見守っていたら、四季子ちゃんは両手を組んでつぶやきだしました。四季子「神よ…。神はいったい、どんな試練をお与えになるのか…。」私「は?」四季子「この禍々しい顔をした、醜い少女の口から出てくる言葉の数々は、まるで針です…。か弱い私の心を突き刺してくる、悪魔です。どうか、困難を私から取り除きたまえ…。そして、この悪魔に困難を与...

  • 否認。

    四季子ちゃんは目に涙をためながら、私をにらみつけてきました。四季子「認めない…。四季子は絶対に認めないわ。これは頭の弱いしんじゅちゃんのインボウ、言いがかりだって!」私「堂々巡りだな…。まぁいい。気に入らなければそのままほおっておくのも一つの手だ。後は私から父親に説明して、それから警察が四季子ちゃんの家を訪問する。警察もいきなり手荒なことはされないだろうから、カウントダウンを待つのもいいと思うよ。」...

  • 釈明

    私はいったん、四季子ちゃんの腕をひっぱるのをやめました。私「どうしても、ウチの父親に会いたくないと言うのなら、それでもいいけどな。その場合は直接、警察に通報させてもらう。」四季子「はぁ!?何、ふざけたことを言ってんのよ!アタシは警察に行かないって言ってるでしょ!?」私「だから警察に来てもらうんだよ。」四季子「アタシは関係ないんだから!知らないんだから!やってないんだから、認めてない以上、アタシが悪...

  • 弁明

    四季子ちゃんはかなりあわてていました。私は彼女を立たせようと、ぐいっと手首を引っ張ります。四季子「ちょっと!どこに連れていく気よ!」私「ちょっとそこまで。」四季子「行かない!絶対に警察なんて、行かないんだからっ!」私「いや、警察の前に、ウチの親に会わせる。」四季子「は!?しんじゅちゃんのお父さんなんて、関係ないでしょ!?」私「いや、お父さんの店で起きた出来事だから、先に報告するだけだけど?」四季子...

  • 動かぬ証拠

    四季子ちゃんは、少し体が固まったようでした。すぐに私の手を振りほどき、怒鳴りつけてきます。四季子「なんなのよ!アタシの体が証拠だとでも言いたいわけ!」私「私は四季子ちゃんに見せてあげただけじゃない。動かぬ証拠って奴を?」四季子「はぁ?アタシの手がなんなのよ!」私「指紋よ。」四季子「しもん?それが何?」私「世界に唯一、無二の証拠がある。それが指紋よ。」四季子「それぐらい知ってるわよ!四季子の指紋が四...

  • 犯罪者脳

    私はこぶしを作り、手元に寄せて、プルプルとふるえるしぐさをしました。私「そんな…。四季子ちゃんのお母さんは、私が全部証拠を捨てたって言ったのね?」四季子「そうよ!だから、アタシは何も悪くない!事実無根の言いがかりよ!」私「事実無根の言いがかりの割には、私から苦情が入ったのは認めるのね?」四季子「知らない!ノーコメントよ!」私「ノーコメントっていうのは、何も言わないって事よ?そこ、分かってる?」四季...

  • 霊能者の言う事には?

    四季子「はぁ!?言ってる意味が分かんないんですケド!」私「まぁ、待ってよ。つまり、四季子ちゃんのお母さんは、姫虎の先生に相談していたんだよね?同級生の私との事とか。」四季子「そうよ。」私「そんで姫虎の先生は、『そんな頭のいい子供がいるわけがない』『こんなかわいい女の子がそんなひどい事をするワケがない』って、言ったんだよね?あ、このかわいい子ってのは、四季子ちゃんの事だけど?」四季子「そうよ、アタシ...

  • 私のは霊感じゃない

    私は腕組みをして、四季子ちゃんを見つめました。私「ほぉ、四季子ちゃん、気づいたか。私のは確かに霊感じゃないよ。」四季子「最初から言ってるじゃない!この大ウソつき!」私「ちがうな。私のは霊感じゃない。サイコメトリーだ。」四季子「は?サイコ…?サイコだか、たいこだか知らないけれど、さっさと姫虎の先生に謝りなさいよ!」私「謝らない。サイコメトリーは過去の記録を読み取る能力の事だ。さっきから私が話している...

  • 霊感か?詐欺か?

    私「質問の答えになっていないが。やれやれ、逆ギレか?」四季子「やってないって言ってるでしょぉ!アタシは誰も見てないと確認してからやってるんだから、絶対しんじゅちゃんが嘘をついていることになるんだから!」私「もうほぼ、自分の犯行だと自供しているけどな?」四季子「ちがいますぅ。グズな美輝ねぇが悪いんですぅ。それか、アタシの前を歩いていたら、バランスくずして勝手に転んでいただけですぅ。」私「身体に障害を...

  • 霊能のチャンネル

    私は再び四季子ちゃんを見つめて、霊能のチャンネルを解放してみました。四季子「ウソ!また、顔が変わった…。」四季子ちゃんは少し青ざめているようでした。私「これだけコケにしてくれたんだ。これから私が話す内容が事実だったなら、霊能力があると信じてもらわないと割に合わないな。」四季子「なによ、あくまで霊能者ぶるっていうのね?それなら、言ってごらんなさいよ、アタシに。(笑)」私「まず、今朝のご飯は白菜の煮物。...

  • 漆黒のオーラ

    四季子ちゃんはしきりにあわてていたようでした。私「なるほど。私が霊能力を使うと、顔が変わるのか…。」四季子「え!?何、アタシの勘違いじゃなくて?」私「いや、以前加藤君にも同じことを言われたんだよね…。ふぅん、キレイな顔に見えるのか…。そういえば、カッコイイとか言われてたな…。」四季子「え、ちょっと、何!?いったい、何を言ってるの?」私「いや、どうやら、霊感を使うと、顔とか雰囲気が変わるらしいんだよね。...

  • 霊視

    私は四季子ちゃんの精神構造を分析しながら、成育歴と照らし合わせて違和感を覚えました。家の鍵をかけない家が多い、のどかな田舎町です。飼い犬が防犯用に役立つわけでもない、平和な暮らしをしている小学生だった女の子が、なぜこんな殺伐とした考え方をしているのか…。ましてや、身近な姉妹に障害を負った人間がいるにもかかわらず、役立たずな人間は始末しろと言う…。私は四季子ちゃんを見つめながら霊能のチャンネルを開きま...

  • 謎の選民思想

    私は片手をちょっと挙げて、四季子ちゃんに質問をしてみました。私「素朴な疑問なんだけど?」四季子「何?」私「赤の他人の私の顔を下に見るのは、まだ分かるんだけど。自分の家族の顔の事はどう考えているの?」四季子「ふ。そんなの鷹がトンビを産んだのよ。」私「トンビが鷹を生む、の間違いね…。そうか、家族の事も下に見ているのか…。」四季子「だって、仕方ないじゃない?アタシが特別美しいんだから。」私「しかし…。そう...

  • どうしたものか…?

    やっかいな事に、四季子ちゃんはきれいな顔立ちをしていた。だから自分の事を美少女と言っていても、不思議ではないのだ。ただ私と同じく背がうんと低い。そして小学生とは思えないほどの大量の白髪が頭に生えている。そしてデブというほどではないけれども、普通というにはちょっと無理があるぐらいに肉付きがいい。そしてかすかな出っ歯と短い前歯。目・鼻・口が顔の中心部に寄り気味であり、それでいて眉毛だけがまぶたからかな...

  • 美少女の概念

    寒い日でしたが、冷たいジュースを飲んで、なんだか落ち着いたのでした。二人して、空になったパックをコンクリートの地面の上に置いて、ちょっとおしゃべりします。私「落ち着いた?」四季子「うん…ごちそうさまでした。」私「どういたしまして。」四季子「アタシ、家ではジュースなんて飲めないから、すごく嬉しかった。」私「私もだよ。普段は全然飲めない。」四季子「うそぉ!そんなウソつかなくても。」私「いや、ほんと。商...

  • 許し…。

    四季子ちゃんは、腰を曲げたまま話を続けました。四季子「アタシは周りに嫌われていると気づいていなかった…。もうこれ以上、嫌われたくない。許して欲しいと言いたいけれど、きっとそれは許されない…。アタシは友達だと思ってた人を、うんと、うんと傷つけた。アタシは今日の今日まで、しんじゅちゃんが傷ついたことをなんとも思っていなかった…。アタシは、自分が恥ずかしい…。恥ずかしいです。せめて、謝らせてください。ごめん...

  • 涙。

    四季子ちゃんは最初は青ざめていましたが、最後は顔を真っ赤にして涙目になっていました。そうして、一瞬うつむくと、涙がぽたりと垂れていました。すると、きっと顔を上げて、こっちに向かってきました。四季子「待って!待って!ちょっと待って!」私「……。」私は無言で店に向かって歩いていました。また彼女は私の前に回り込んできました。四季子「待って!ちょっと待って!今までとはちょっと違う!謝らせて!」私「は?」四季...

  • 人非人

    私は大声を上げて、腕をふりはらい、立ち上がりました。そのまま四季子ちゃんに背を向けて、自宅兼店舗に向かって歩き出します。四季子ちゃんはすばやく立ち上がって、私の前に回り込んできました。四季子「…ちょっと!ちょっと待って!?今、四季子の事をなんて言った?」私「吐き気がするほど、気色悪いのよ!言ってることの一切合切が自分本位で、相手に対してなんにも思いやりも無い!気配りとか、気づかい以前の問題よ!人が...

  • 片親の時点で詰んでる(笑)

    私は立ち上がって、お店の方へと向かおうとしました。四季子ちゃんはあわてて、私の服のすそをつかんで起き上がるのを阻止しようとします。四季子「ちょっと待って!何いきなり!失礼じゃない?人が話してるのに。」私「いや、性格の悪い人間らしいので、これでアタシは退散いたします。どうぞ、おひとりでお元気で、さようなら。」四季子「ちょっと待ってよ!それじゃ、アタシ友達、誰もいなくなるじゃない!?」私「かわいい自分...

  • もう中学生

    私はため息をついて、目の前の光景をみていました。四季子ちゃんはにやにやと笑っています。四季子「ほら、しっかりしなさいよ!4月から中学生になるのよ?いつまでも漫画が好きとか、子供っぽい事を言わないで(笑)」私「この部分だけを切り取ると、四季子ちゃんの方が賢い感じがするね…。」四季子「でしょぉ!?(笑)アタシ、賢いんだから(笑)」私「テストで平均点以上をとってから、そういう事を言ってよ…。」四季子「やぁだぁ!...

  • うる☆やつら

    私「私だって、自分の好きなものをバカにされたら腹が立つわ?だいたい、四季子ちゃんだって、ラムちゃんの似顔絵描いてたじゃない?漫画もアニメもバカにできないんじゃないの?」四季子「は?ラムちゃんはラムちゃんでしょ?漫画じゃないわよ。」私「ラムちゃんも漫画よ。うる星やつらっていう漫画のキャラクターよ。」四季子「ラムちゃんは女の子じゃない。あれは漫画じゃないわ?」私「ラムちゃんは漫画が原作のアニメで、テレ...

  • 工業高校生はレベルが低い?

    四季子「だいたい、しんじゅちゃんのお兄さんの言ってることデショ?そんなの、信用できないじゃない?」私「は?なんで?」四季子「お里が知れてるっていうかぁ?しんじゅちゃんの兄弟だしぃ?だいたい、お兄さん、どこの高校なの?」私「隣町の工業高校だよ。」四季子「やぁだぁ~!レベル低ぅい!」私「は?なんで?」四季子「だって普通は普通科高校に行くでしょ?それが工業高校ってことは、レベルが足りないって話でしょ?そ...

  • 進路について?

    私はぼうっとした頭で彼女の言っていることを聞いていました。私「まだ本気出してないだけ…。まるでなまけ者の発言に聞こえるんだけどね…。」四季子「やぁだぁ!何言ってるのよ、しんじゅちゃん。それは努力してもどうにもならない人が、楽するために言うことでしょぉ!それなら四季子はちがうもん!謝ってよ、しんじゅちゃん、アタシに失礼よ?」私「はぁ…。なら、ごめん。」四季子「いやぁん!言い方が軽い~!本気出して謝って...

  • 春休みに友達と

    2週間近くある春休みに、友達と会う約束をしていました。私は基本的に家の手伝いがあったので、一日おき、という感じでした。特に私はひろみちゃんと会うのが楽しみでしかたなかったのですが、四季子ちゃんとも約束をしていました。3学期に入って、四季子ちゃんは、誰にも相手されていないと悟ったようでしたが。それならば、話相手になってくれる、私がいればいいモン!と、考え方を変えたようでした。結果的に私は常に四季子ち...

  • 卒業式

    3学期が終わり、卒業式を迎えました。事前に体育館で、何度も練習が行われていたので、あまり緊張しないかと思いましたが、やっぱり緊張しました(笑)。各自、卒業少々を受け取って、その後いったん教室に戻り。そしてめいめい、軽く挨拶を交わして、小学生最後のランドセルを背負って教室を出たのでした。なにせ、小学校・中学校が一つしかない町です。すぐ春になれば、同じ中学校に通うことになるので、感覚としては一つ学年が繰...

  • 3学期

    3学期が始まってからは、静かに時間が流れていくようでした。割と目立った問題もなく、毎日が過ぎていきます。時々、四季子ちゃんが私に話しかけてきます。すると、まるで私たちの周りだけ、結界が張られたように人が消えていきます。彼女は最初、悩んでいましたが。結局、周りの人間のその時の気分により、人と話したくないタイミングで、自分がその場にいただけだと考えたようでした。時折、私と親し気にしたがっておりましたが...

  • おかしいと気づきだした…

    3学期が始まって、数週間が過ぎたころでした。珍しく四季子ちゃんがおとなしくしています。四季子「ねぇ、しんじゅちゃん…。」私に声をかけてきます。すると、私の周りにいた児童たちが、四季子ちゃんとは視線を合わせずに無言で立ち去りました。四季子「…おかしい…。」彼女の顔が少し青ざめていました。私は特に何も言いませんでしたが、また次の放課の時間に彼女から声をかけられました。四季子「ちょっと!しんじゅちゃん、聞...

  • 3学期が始まって

    休みあけというのは、なんだかぼんやりしてしまうものです。休みの間にだらけた分だけ、通常運転に戻るのにしんどさがつきまとう、そんな感じ。体育館に行って、校長先生のありがたい長話を聞いたり。宿題を提出して、今年の抱負みたいなものを言わされたり。そこまで楽しい感じの新学期スタートではありませんでした。それでも徐々に調子が戻ってきます。休み時間には仲の良い子たちで固まって、冬休みの間、何をしていた?とか、...

  • 新学期スタート!

    時間があればあるだけ、だらけてしまうのが性のようです。冬休み終了直前になって、宿題が全然終わってなくて焦りました。他の兄弟に店番を代わってもらって、ひろみちゃんの家にいって、一緒に宿題をやっつけます。そうして、迎えた新学期。一月の冷たい空気の中、学校に通います。岩田「うす、あけおめ…。」吉崎「やぁだぁ、ぶあいそぉ~。しんじゅ、明けましておめでとう。」私「ヨッちゃん、あけましておめでとう。愛ちゃん、...

  • 年末年始

    残りの冬休みは穏やかでした。年末の大掃除っぽいこともして、家中の窓ガラスを拭き掃除したり。お店の中もあちこち丁寧に掃除してすごしていました。おせちのお惣菜をお父さんは仕入れをしていて、買い忘れたのか、なんなのか、チラホラと近所の人が買い求めてきていました。そうして、お正月にはお店を閉めてお休みします。恒例の本家への挨拶に向かいました。私たち一家は喪中となるため、静かに過ごす予定でしたが、新年のあい...

  • 優しい時間

    ひろみちゃんの家で、かなりゆっくり過ごしてきました。家に電話すると、兄はゆっくりして来て言いと言ってくれていましたし。「気を付けて帰ってくるんだぞ?」とも、言ってくれていました。お母さんが亡くなって、ここ半年のできごとは、まるでジェットコースターに乗せられたような感じで。つらかったり、苦しかったり、しんどかったりもしましたが、優しい人たちに助けられたことも多く感じたのでした。結局、この日はあまり宿...

  • 心優しい人たちと交わる

    その日は温かい気持ちで家について、夕飯の支度をして弟と二人でご飯を食べました。翌日は兄が家にいたので、お昼までは私が店番をして、午後からは交代してもらいました。私は宿題を持って、ひろみちゃんの家へと向かいます。ひろみちゃんは大喜びして、私を迎え入れてくれました。結局、宿題もそこそこに、昨日あった出来事をお話しております。ひろみちゃんは興味津々で話をせがんできて、私が内容を説明しますと、目をむいて、...

  • 胸に来る、温かいもの。

    私は河合千晴の発言にとまどいを感じました。しかし、同時に可能性も感じた部分もあり、なんだかモヤっとした気分になったのでした。私「あぁ…ありがとう。でも、なんか、不安しかないな…。」河合「だぁ~いじょうぶだって!あんま、気に病むな!(笑)」彼女は笑いながら、私の肩をたたきました。小島さん「そうですわ?微力ながら、アタクシもご協力させていただきます。ご近所ですし、来年からは同じ中学に通うのですから、これか...

  • 古い魂の持ち主

    カチャ。ティーカップをソーサーの上に置いて、霊感少女こと、河合千晴が話始めます。河合「まずだな。和尚が言うには、自分としてはもっと早く六道に会いたかったって事らしい。けれどもお前んとこの後ろの奴が、ストップをかけてきたから、今まで会うことができなかったらしいんだ。」私「あぁ、うん。以前、ちーちゃんから、そんな話は聞いてた。」河合「うん。だから非常に楽しみにしていたらしいんだ。けれど、今までのお前の...

  • 託されたメッセージ

    河合千晴は少し腰を浮かした状態で叫んでいましたが、ちょっと落ち着いたようでした。河合「…すまん、お前が悪いんじゃないのに、つい、興奮してしまった…。」小島さん「無理もありませんわ?アタクシもその都度、クラスでお話を伺っておりましたが、言葉が出ませんでしたもの…。それを千晴はいっきにダイジェストでお話を聞いておりますから、それは驚くでしょう…。」河合「いやいやいやいや。小出しにされても、驚くわ。ふぅ~、...

  • 人生設計の相談

    河合千晴はちょっと立ち上がりかけました。河合「オイオイオイオイ!なんで、クラスのいじめが、町内会からハブられる話になってんだよ!誰だよ、上田四季子って!」小島さん「あら?ご存じない?こじらせた感じの女子の上田さんですけど?」河合「あの泣きべそ嘘つき女の上田かっ!?べちゃっとした陰気な女!」私「ちがう、そのいとこのカラっとした方。」河合「あぁ、あのちびで陽気な方の上田か!気性の荒い奴で、いつもケンカ...

  • ハードモードな人生相談

    私「さて…そろそろおいとましようかな?」小島さん「え?まだ4時前ですよ?もう少しいかがですか?」私「あ、まだそんな時間か…。もうちょっと大丈夫だな。」河合「なんで急ぐんだ?」私「いや、そろそろ夕飯の支度をしようかと…。」小島さん「あ…そうですわね、家庭を預かる主婦でしたわね、しんじゅちゃんは…。」河合「え、あ、そうか…。お母さんいないんだっけ…。でもちょっと早すぎないか?時間。」私「あぁ…アタシ、家事が壊...

  • お菓子

    小島さん「まぁ…。これだけの煌めく才能を持ち合わせておりますのに、成功が約束されないなんて…。理不尽ですわ?」河合「まぁなぁ。確かに時の運とかってあると思うぜ?って、お前、なに他人事みたいにクッキー食ってんだよ!?」もふもふもふもふ。私「え?なんか、お腹すいちゃって…。のど乾いたな、ごめん、おかわりもらうね?」と、私はこたつの上に置かれたポットから、自分のカップに紅茶を注ぎます。小島さん「あ…。もう冷...

  • ブラックホール

    小島さん「まぁ…。」河合「『正解』だとよ?でもよ、アタシはちょっと意味不明なんだけれど…。なんで『伏龍』が傑出した人物の例えなんだ?」私「三国志なんだ。和尚が言った言葉を見たのは、3年前漫画で読む三国志の中にあった字だったんだ。」小島さん「え?三国志が出典でしたの?」河合「『そうだ、気づいてたか。(笑)』だとよ?あれ、それって有名な話なの?」私「三国志は古代中国のお話で、主人公が3人いるんだ。その中の...

  • 伏龍か鳳雛

    小島さん「『ふくりゅう』か『ほうすう』?」河合「なんだ?意味がわかんねぇぞ?お前、意味分かるか?」私「いや、初めて耳にする言葉だな。」小島さん「ですわね?何かヒントはないんですか?」河合「『そうだな、漢字二文字づつだ。』だとよ?漢字二文字?それでもヒントかよ?」小島さん「『ふくりゅう』か、『ほうすう』…。漢字を当てはめて考えてみると…。『ふくりゅう』は伏流水の「伏流」でしょうか?」河合「アタシもその...

  • 爆笑のワケ

    私「爆笑?なんで?」私がキョトンとして、そう質問すると、河合千晴は難しい表情をしてみせました。河合「う~ん…。なんか、あんまりコイツ、手の内をアタシに見せないんだ。だから全て分かるわけじゃねぇんだけど、とにかく面白がっている。腹抱えて笑っているんだよ。『いや、失敬!あまりに意外で!?』とか言ってるぞ?」小島さん「あらあら、和尚にしてははっちゃけてますわね!(笑)」河合「あぁ。かなりツボったみたいだな...

  • 盛者必衰の理

    私「………。」ふと、以前兄が言っていたセリフが脳裏をよぎりました私の事に気づいているのは、俺とお前の母親である母ちゃんだけだと。お前をごく普通の子供だと思い込ませて育ててきたのだと…。つい、内面に意識が向いてしまいました。河合「『しかし惜しいな。男なら一代でこれからすたれていく一族を繁栄させられたのに、だってさ。』なんじゃ、そりゃ。」小島さん「そうですかぁ?アタクシにはしんじゅちゃんが、将来ひとかどの...

  • 緑の姫君

    私「みどりのひめぎみ…。」私はショックを受けました。それが何なのか、自分自身でもよく分かりませんでした。河合「何言ってんだ、おめぇ!?」霊感少女こと、河合千晴は空中をにらみつけながら言いました。小島さん「あら?しんじゅちゃんのご先祖様は武士でしたの?」私「え、あ、うん…。」河合「へぇ。今時、いるんだ、そういうの。」小島さん「そういえばひろみちゃんもおっしゃってましたものね?しんじゅちゃんの事をサムラ...

  • 祖先の事を言われる…

    私「そうか…。私も興味を持っていたんだけれども、とにかく色々あって、すっかり忘れていたのが正直なところだったんだ。」河合「あぁ…。なんとなく、チーから事情は聞いてる。大変だったな…。」私「お気づかい、いたみいります。」私はぺこりと頭を下げました。河合「…!あ、いえ、こちらこそ…。って、チー!コイツ、ホントにアタシらと同い年か!?」霊感少女こと、河合千晴は、隣の席の小島ちーちゃんに向かって声を出しました...

  • 守護霊登場

    私「いや、驚かせてすまないが、普段から砂糖を摂取しているわけじゃない。ここぞという時だけ、砂糖を大量に摂取しているだ。」小島さん「え?どういうことですの?」河合「あぁ、アタシもちょっと何言ってるのか分からない。」私「普段はごはんやパンなどの炭水化物で足りるんだが、考え事をする時に大量の糖分を消費する体質なんだ。その時に糖分が足りないと、低血糖って言って、貧血を起こしたみたいになってしまうんだ。目の...

  • 成人病予備軍

    私「成人病予備軍…。」私はちょっと意外な気持ちになりました。彼女が口やかましく私に口出しをしたのは、私の健康を考えての事だと気づいたからでした。私「気にしたことなかった。ありがとう。」河合「あぁ…。いや、なんか、拍子抜けするな…。非常識な奴かと思えば、常識もある。なんなんだ、コイツ…。頭が混乱するぜ…。」小島さん「あらあら、しんじゅちゃんはいつもマイペースですものね?(笑)」私「すまない。自分でも変わり...

  • 驚かれる

    河合千晴という少女は一瞬立ち上がっていましたが、気を取り直して着席しました。河合「ふぅ。しかしよく見れば、ギリ一般人って顔か…。くそ、こんな身近に芸能人ばりの美形がいるとは許せん。そのうえ小顔だと?殺意が沸くわ…。」小島さん「でしょぉ?アタクシもしんじゅちゃんの美しさに気づいた時、かすかに殺意が沸きましたわ?」私「かすかに?明確にの間違いではなく?」河合「確かに…。この一見無害そうでいて、実はキラキ...

  • 初対面にて…

    私とちーちゃんと霊感少女こと、河合千晴の3人はこたつに入りました。私と霊感少女は差し向かいに座った格好になります。いぶかしげに私の事をジロジロとながめてきていました。河合「念のために確認だが…。身長と体重はいくつだ?」私「はぁ、身長129センチ、体重29キロ。麻町川浦27番地の出身。名前は六道しんじゅ、4組だ。まったく、なんで初対面の人間に、職務質問みたいな事をされなきゃならないんだ…。」小島さん「...

  • 霊感少女登場!

    本当にすぐ近くにちーちゃんの家はありました。町内会が異なるので今まで気づかなかったのです。彼女の家にお邪魔して、こたつのある部屋に案内されました。しばらくおしゃべりを楽しんだあと、ちーちゃんは思い立って席を離れました。小島さん「あ、いけない。お茶の一つもお出ししないでおりましたわ?飲み物は何になさいます?紅茶、緑茶、番茶があります。お茶うけにクッキーもありますのよ?」私「あ、それなら紅茶がいいな…...

  • 美少年登場!

    カナおばさんの手料理をふるまわれて、お腹いっぱいになって帰宅した私なのでした。いくつかの総菜をタッパーに詰めてもらって、それを持ち帰ります。翌日のおかずにそれらは回して、弟と二人してご飯を食べました。姉は相変わらず、バイトに出かけていて家にいません。兄もなにかと忙しいらしくて、スマン…と言いながら家を空けていました。弟には午後から友達と約束があるから…と、店番を代わってもらっておりました。弟「もぉ、...

  • 冬休みスタート

    冬休みが始まり、学校に行くことが無くなりました。朝ご飯を食べてから、そのままお店を開きます。店番をしながら、すこしずつ宿題をやっつけておりました。兄と姉はなんだかんだいって、ずっと家にいませんでした。一応、兄にはいろいろ相談したかったんだけどな…?と、思っていたら、お昼過ぎになり。ひとりでレジ台の上にノートを拡げて宿題をやっていると来客がありました。カナ「うんとこしょっと、どっこいしょ!なんで、こ...

  • 霊感少女と引き合わせれる

    私「何?」小島さん「うふふ、しんじゅちゃんに会わせたい人物がおりますの。(笑)あさってなど、ご都合いかがですか?」私「あさってなら、大丈夫だよ。他の兄弟に店番を代わってもらえるから。誰と会わせたいの?」小島さん「えぇ、それはアタクシのもう一人の大親友、河合千晴ですわ!(笑)」伊藤さん「あぁ、河合さんと会わせたいのね?」岡田「だれや?かわいちはるって?」小島さん「うふふ、アタクシのオモシロ人物キャラバン...

  • 答の出ない謎

    加藤君は腕組みをして、また言葉を選ぶようにして言いました。加藤「つまり、その霊能者によって、上田親子は憑き物が落ちたような状態になった、って事?」私「え?あ、そうだね。その表現がぴったりな感じだと思う。」岡田「憑き物が落ちた…。それじゃ、モノホンの霊能者って事か?」小島さん「メイビー。しかして、何が上田親子に憑りついていたのでしょう?」伊藤さん「さぁ。でも確かに、今日見かけた上田さんは、さっぱりし...

  • 終業式

    私「おはよう!」岡田「おはようさん(笑)」小島さん「おはようございます(笑)」クラスメイトたちとあいさつを交わしながら教室に入りました。自分の席について、ランドセルから教科書を取り出し、机にしまいます。それから背面に向かって進み、ランドセルの棚に自分の物を置きます。みんなざわざわした雰囲気の中、始業時間を待っていたのでした。この日は久しぶりに現れた、担任の先生がいて。少し挨拶をした後、いつも通りに出席...

  • 日曜日の午後

    弟は喜んで家を出ていきました。私は親友のひろみちゃんと遊びたくなって、彼女の家に電話をかけましたが、つながりません。家族ででかけているのかもしれません。私はなんとなく時間を持て余して、彼女の家に自転車で行ってみましたが、誰もいませんでした。しょんぼりして自宅に戻り、お父さんの部屋でテレビを見てみました。日曜日のお昼過ぎに放映されている番組は、子供心をくすぐるものが無くて、退屈でした。洋画の再放送を...

  • 日曜日はお菓子

    兄はため息をつくと、片手におまんじゅう、もう片手にマグカップを持ちました。兄「悪い、相談は後で聞く。俺も気分を害した。自室でお菓子をいただく。」私「あぁ、うん。いいよ、もう急な用事じゃなくなったんで。」兄「そうか、スマンな…。しかし、姉ちゃんも勝手だな。たった一日で店番のローテーションを破ってしまった。父ちゃんは元々あぁいう性格だから想定内だけど、まったく…。俺は逆にあの身勝手さがうらやましいよ。」...

  • 法事の後

    私はご飯の上に、残った目玉焼きをのっけて、かっこみました。それからポッドの前に行き、お茶の準備をします。私「ふぅん?あ、お茶飲む?」兄「あぁ、いただく。」弟「僕ももらう。」父「ワシはいい。」私が急須にお茶っぱを入れて、お湯を注いでいると、兄が言葉を続けます。兄「それで?何があったんだ、法事で。」父「なんでも、しんじゅや玲治が、一色に電話を何度もかけていると聞かされてな?それでなんで家に父親がおらん...

  • 翌日の事

    その日の夜に姉に蹴っ飛ばされて、押し入れから出てきました。布団を敷くのに、邪魔だと怒られたのです。寝ぼけ眼で、私は押し入れから布団を引きずり出して、畳の上に敷いて眠りました。翌朝。良く晴れた日でした。かなり朝寝坊をしていたみたいで、1階に降りると、誰もいません。とりあえず台所に向かって、一人で朝ご飯を食べていると、弟が通りかかりました。弟「あ、お姉ちゃん、おはよう。って、おそようか(笑)」私「あぁ、...

  • なんとか帰還

    私は今までの人生で、一番のショックを受けた気がしました。フラフラとめまいを抱えたまま、なんとか自宅へともどります。自転車を倉庫にとめて、お店を通り抜けて居住スペースへと向かいました。私がお店に戻ったのを感じて、弟が近づいてきましたが、私には何も余裕がありませんでした。弟「お姉ちゃん、お帰り。」私「…ただいま…。」弟の方を見ることもなく、そのまま廊下へと上がります。そして階段を上りかけて、そこで意識が...

  • どういうこと?

    私は驚きのあまり、声をだしてしまいました。四季子母「どうかした?」四季子「なんか、よくわかんないわね?」親子して顔を見合わせています。私「ど、どういう事?」私はガタガタとふるえてきました。頭が追い付いていません。四季子母「あ、そや。四季子、しんじゅちゃんに、お茶でも出してやりぃ?」四季子「あ、そうね。飲み物ぐらい用意しなきゃだわね?」四季子ちゃんは、すっくと立ちあがり、工場のある方の廊下へと出て台...

  • すべてきれいさっぱり消えていた!

    私は四季子ちゃんを見つめていいました。私「先週、ウチにきて、レジからお金を持ち出して、『御用だ!御用だ!』って言いながら、お金をぶつけてきたわよね?あれはどう説明するつもりなの?」四季子「は?なにソレ?(笑)なんの冗談?時代劇の見過ぎなの?しんじゅちゃん(笑)」四季子母「はは!こんな場面でそんな冗談が言えるとは!しんじゅちゃんもおもろい子やな(笑)」四季子(やぁだぁ~、なんか変な事言ってるぅ~?(笑))四...

  • 意味不明な連続!

    私は心の動揺を隠しきれずに、目を見開いてしまっていたようでした。私「!」四季子母(…ひさしぶりに来たのに、ぎょうぎょうしいなぁ、この子は。最近、全然顔出さへんから、元気にしとったのか、気になったのに。まぁ、大丈夫そうやな?)四季子(なんか、妙な事しちゃって。オモシロ!)四季子母「どないした?しんじゅちゃん。鳩が豆鉄砲でも喰らったか?(笑)」四季子「やぁだぁ~、おかぁ、オモシロ!(笑)」四季子母(えらい...

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