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NOVEL−残滓 https://nov-zansi.jugem.jp/

「管理」された社会の元男子校の四人の生徒たちの物語。基本ほのぼの(ぐだぐだ?)、時にシリアス。

現在ブログで自作小説に挑戦中です。駆け出しなので拙い文章で不定期連載になりますが、よろしく!

朝雛
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住所
枚方市
出身
東京都
ブログ村参加

2011/03/14

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  • 残滓 4 ペースメーカー

      〓「……おはよう、紫門」「……よっ、翔」  翔と紫門は朝の挨拶を交わした。しかし、二人の声には張りがない。翔の目の下にはちょっとした隈があり、紫門の笑みは陰っていた。「どうしたんだ?試験勉強か?」「いや……身が入らな

  • 残滓 3 その鮮やかな空は色褪せて

      〓  今日は朝からずっと雨が降っている。こういう日は、室内にいるとホッとするというか、優越感、に似たものを感じる。  飛鳥は小雨の降るパラパラという音に耳を傾けるのを止め、再び目の前の活字を追い始めた。&n

  • 残滓 2 距離を埋められる、貴重な

    〓 四月二十八日金曜日。この日は、和田山高校の遠足がある。一年生の行き先は電車でしばらく行ったところにある山だ。ハイキングコースで班ごとに分かれ、頂上で集合。全員で下山した後はその場で解散。消化試合のごときイベントだ。 翔は駅の駐輪場に自転

  • 残滓 1 夜の闇に紛れる黒猫。

    〓 慌ただしい足音が階段に響く。息が荒くなると同時に、必死に動かしている脚の筋肉が徐々に熱を持ち始めた。階段を駆け上がるのが辛いと感じるようになるけれど、その脚の痛みの中に僅かに心地よさを見いだす。心地よさというより、充足感に近いものだろう

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