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  • 「天の支配」第五章 主権 (1)

    さて、「天」の二つ目の主な意味である、主権、超越性、優位性に移ることにします。聖書をあまり深く研究するまでもなく、天は霊的に普遍的なものを象徴的に表しており、次に、主権――統治・支配するもの――を表している、という結論に明確に辿り着きます。 創世記の冒頭から、神は天に大きな光を置いて昼と夜を支配されたことを私たちは知っています。この意味で天が支配しており、聖書全体を通してこの原則が象徴や型――天体と天...

  • 「天の支配」第四章 天の普遍性 (7)

    霊的理解による成熟が力の秘訣である 私たちの目がそれに対して開かれる時、私たちはキリストの富を得ます。そして、それこそ敵が憎んでいるものであると私は信じています――すなわち、霊的成熟です。もし敵があなたの前進を止めて、神があなたに示された次の一歩を踏み出すのを妨げることができるなら、あなたに対する、またあなたによる神の御旨をすべて抑え込んだことになります。神の子供たちのあらゆる従順な行いには何が関わ...

  • 「天の支配」第四章 天の普遍性 (6)

    次に、天が開かれました。天が再び介入し、次に地獄も介入しました。なぜなら、誘惑はバプテスマの一部だったからです。誘惑はそれだけのものではなかったのです。「その後、イエスは御霊に導かれて荒野に行かれた」。このバプテスマは過去と未来のすべてに影響を与えました。どのようにすべての義が主イエスのバプテスマによって予型的に成就されたのでしょう?それはまさにこういうことです――神は最小限の要件として罪なき完全...

  • 「天の支配」第四章 天の普遍性 (5)

    キリストのバプテスマの普遍性 ベツレヘムからヨルダン川に移ることにします。ヨルダン川は主イエスの生涯における次の重要な出来事です。彼のバプテスマの普遍的な意義と内容を見ることにします。まず最初に、バプテスマのヨハネが登場します。彼の誕生には大天使が関係していました。聖霊も関与しておられました。なぜなら、彼は生まれた時から聖霊に満たされることになっていたからです。バプテスマのヨハネは、旧約聖書のすべ...

  • 「天の支配」第四章 天の普遍性 (4)

    批判的にはなりたくありませんが、主が御心にかなうものを得られますように、という熱意で私は燃やされています。きわめて危険な傾向が生じています。それは組織的な方法で「キリストのための決意」を求める大衆運動です。あなたが大衆的な方法で福音を説き、例話や物語や説明を持ち込み、感情を掻き立てるように計算されたものを持ち込む時、そして次に、なんらかの行動を求める時、それによって大衆が押し寄せて、その時から、...

  • 「天の支配」第四章 天の普遍性 (3)

    その範囲と内容と豊かさを認識することがなんと重要でしょう。私たちは、主イエスと新生の意味について、その豊かさの中に細部に至るまで入り込まなければなりません。「私は再生されました」と言うだけでは不十分です。主は私たちを導いて、新生とは何か、その本質と現実を見せることを願っておられます。私は確信していますが、キリスト教の問題・弱さ・敗北のほとんどは、クリスチャンがキリスト教の意味を認識していないから...

  • 「天の支配」第四章 天の普遍性 (2)

    新生の普遍性 主イエスの誕生とその普遍性についてはすでに述べました。それはたんなる「受肉」と称されている出来事ではないことを、私たちは見ました。それはそうではあるのですが、ただそれだけではありませんでした。私たちが御霊から生まれる時、上から生まれたがゆえに霊的な意味で上から下って来る時(とはいえ、私たちの新生と主イエスの誕生との間には大きな違いがあります)、それは聖霊の結果であり、そして新生によっ...

  • 「天の支配」第四章 天の普遍性 (1)

    神が目指しておられる目標は、主イエスの普遍的主権です。しかし、主イエスはひとりの御方であるだけでなく、天的体系の代表者でもあられます。主イエスはひとりの御方として現わされただけではありません。彼はひとりの御方として啓示されましたが、それだけでなく天の体系の代表者としても啓示されました。昔の幕屋はそのすべてが主イエスを示すものだったがゆえに、包括的な体系でした。昔の宮は主イエスを予型的に示すもので...

  • 「天の支配」第三章 天からの務め (8)

    コリント人たちを大いに悩ませた原因は、「あなたたちはみな、私はアポロにつく、私はケパにつく、と言って」いたことでした。自分たちが好む人々の選択を制限していたのです。彼らが人々の周囲を巡っていたので、パウロは「私はあなたたちに、霊の人に対するように書き送ることができませんでした。むしろ、肉の人に対するように書き送りました」と記しました。これは強力な原理の働きであり、こうしたものが入って来ると主は出...

  • 「天の支配」第三章 天からの務め (7)

    天と、天の霊的な体系に属するものには、局所的なものにすぎないものはなにもありません。ここにあるもので神に適っているものはみな、神の御思いによると、普遍的なつながりがあります。私たちは、神に属するすべてのものが有している普遍性を見なければなりません。 パウロは偉大な例です。彼は特に天と関係していました。ダマスコ路の途上、天が開けて、彼は主の御声を聞きました。後に彼は再び天の啓示を受けました。その後...

  • 「天の支配」第三章 天からの務め (6)

    ここで、子たる身分という問題の全容が見えてきます。子たる身分は常に復活と関係しています。主イエスの場合、彼は特に復活という根拠に基づいて神の子と定められました。これは、その前は彼は神の子ではなかった、という意味ではありません。子たる身分はこの根拠に基づきます。これはヨルダン川での出来事に象徴されています――予型としての復活という根拠に基づいて、御父の声が御子を証ししました。「あなたはわたしの子、今...

  • 「天の支配」第三章 天からの務め (5)

    「天」の意味 「天の支配」について述べるとき、「天」という言葉が最も大事な思想です。私たちは聖書における天の象徴的意味を理解したいと思います。聖書の中で天が示す最初のことは普遍性です。聖書全体を辿っていくと、天は普遍性を表していることを常に見いだします――すべてに浸透し、すべてを包み、すべてを含む、天の普遍性を示しています。天はすべてを束ねます。存在するものはみな、天の内側にあります――どんな惑星を訪...

  • 「天の支配」第三章 天からの務め (4)

    今日、天の支配が大いに必要です。しかし、聖霊がそれを行わなければなりません。組織的キリスト教の中に見られるものはそれではない、という事実を私たちは認識するようにならなければなりません。霊的な神の民は、キリスト教や教会や教会制度の古い体系から分離されていると、ますます感じるようになりつつあります。人々は、これまで長いあいだ支配してきたものに、深い不満を覚えるようになりつつあります。霊的実際を求める...

  • 「天の支配」第三章 天からの務め (3)

    繰り返しになりますが、これは、本質的に神に属する事柄の中に入ろうとしているすべての人に必要なことを示しています。神から出ているものに不可欠なことは何でしょう?上からその中に入らなければならないことです。水平的に物事の中に入ることもできます!――大学である程度準備することにより、あるいは、そのための他の準備によってです。そして、「務め」と称されている、この地上の物事の中に入ることができます。あるいは...

  • 「天の支配」第三章 天からの務め (2)

    事実はこうです。天的な体系があって、それは全く霊的であり、一瞬たりとも天然の感覚では理解できないものなのですが、神はそれを型や絵図や様々な方法で描写してこられたのです。しかし、神の御旨は、人が型にすぎないものを握って永続させることではなく、それらすべての背後には、人がその中に入ることを神が望んでおられる霊的体系があることを認識するようになることでした。私たちはこれをある意味で知っていますが、適切...

  • 「天の支配」第三章 天からの務め (1)

    「天が支配していることをことを知った後、あなたの王国はあなたに確保されるでしょう。」(ダニエル四・二六)。「神の見えない永遠の力と神性の特徴は、世界が創造されて以来、明らかに見られており、造られた物において認められているので、彼らには弁解の余地がありません。」(ローマ一・二〇)。「しかし、キリストが来て、来たるべき良い事柄の大祭司となられ、手で造られたのではない、すなわち、この創造に属するものでは...

  • 「天の支配」第二章 天が支配する (10)

    ルカによる福音書でも、この同じ事実が示されています。すなわち、天の支配は主の家――彼の教会――と結びついている、という事実です。このように、天の主権の行政上の手段としての教会が強調されています。「七十人は喜んで帰って来て言った、『主よ、悪鬼どもでさえ、あなたの御名の中で私たちに服従します」。「彼は彼らに言われた、『見よ、わたしは敵のすべての力を踏みつける権威をあなたたちに与えた。なにものもあなたたち...

  • 「天の支配」第二章 天が支配する (9)

    これらの天の要素はみな、主イエスと、諸国民の間における彼の主権に浴している彼の教会とに、関係しています。この主権の中に、私たちは生き生きとした関係と経験によって導き入れられたのです。神の秩序は決して孤立した構成単位から成ってはいません。彼は弟子たちを二人ずつ召して遣わされました。この二人というのは、代表を表す人数であり、教会に対する証しです。私たちは「からだ」の原則を認識し、神ご自身の秩序を霊的...

  • 「天の支配」第二章 天が支配する (8)

    3.御使いたち この福音書のもう一つの天の面を見てみましょう。十七回「御使い」がこの書に登場します。御使いたちは、「救いの相続人」(ヘブル一・十三~十四)に関する神の行政上の統治と関係しています。「ひとりの主の御使いが天から降りて来て、その石を転がし、その上に座った」(マタイ二八・一)。復活の主権を帯びたひとりの天使です。ひとりの御使いだけで、この世の諸々の政府や地獄の全勢力・たくらみに対するのに...

  • 「天の支配」第二章 天が支配する (7)

    2.天 七十五回「天」がマタイによる福音書で言及されています。マタイによる福音書は天の王国――天の支配・主権――の福音書です。 栄光の主が誕生された時、天が支配していたことがわかります。東方で見えた星は、当時の天を支配していた一つの星であり、地上の物事を支配していました。東から賢者を連れて来て、ベツレヘムの赤子だった主イエスの足下で礼拝させました。天が、御子の来臨に関連して、主権的に支配していました。...

  • 「天の支配」第二章 天が支配する (6)

    ルカはエルサレムから始めます。ステパノが殺されるまでは、エルサレムで恵みが継続しました。ステパノを殺した時、彼らは聖霊に対して罪を犯し、主はエルサレムから出て異邦人すなわち諸国民に向かわれました。しかし、まず彼は、すべての諸国民と関係しているペンテコステのときに、エルサレムから一団の人々を獲得されました。彼を十字架につけた人々に対する素晴らしい恵みです。彼は彼らを追い出すこともできましたが、そう...

  • 「天の支配」第二章 天が支配する (5)

    霊的優位性を示す象徴1.山々 山々はマタイによる福音書において重要な地位にあります。教会を導入している福音書でそうであることは意義深いです。なぜなら、教会は霊的高みになければならないからであり、霊の中でこの世の外になければならず、自発的にこの世と関わったりしてはならないからです。教会の真の姿を見るには、「キリストと共に、すべてを遥かに超えた」高い観点から見なければなりません。神は教会をこのように見...

  • 「天の支配」第二章 天が支配する (4)

    印象深いことに、教会が導入されたのは、主イエスが決意を抱いてカイザリヤから十字架に向かわれた時のことです。十字架により、彼は教会を確保し、神の御旨を完成されます。マタイ十六章と黙示録一章を合わせると、そこには主権を御手に握っておられる主イエスの姿が見られますし、それは教会と関係していることがわかります。なぜでしょう?教会はこの主権の行政上の手段となるべきものだからです。「私は燭台の間に、人の子の...

  • 「天の支配」第二章 天が支配する (3)

    福音の宣べ伝えで真に十分な効果を得るために、まず第一に必要なのは、統治における主の主権に対する絶対的確信です。これは基本です。この確信がないなら、基礎がないことになります。今や主権は主の御手にあることを、あなたは知らなければなりません。それは御子の福音です――「私が私の霊の中で、御子の福音において仕えている神」(ローマ一・九)。そして、御子の福音において仕えるには、統治の問題における御子の主権を絶...

  • 「天の支配」第二章 天が支配する (2)

    四福音書は天の支配の四つの面を導入します。マタイは王と主権的王国を導入します。「ダビデの子、イエス・キリストの系図」(マタイ一・一アメリカ改定訳欄外)。マタイが彼の福音書をどのように終えているのかは、きわめて印象的で注目に値します。「そしてイエスは彼らの所に来て(中略)言われた、『天においても地においても、いっさいの権利がわたしに与えられています。だから、行って、すべての国民を弟子としなさい』」...

  • 「天の支配」第二章 天が支配する (1)

    「天が支配する。」(ダニエル四・二六)。 四福音書が書かれたのは、そこに記されていることが起きてから何年も後のことです。かなりの時間が経っていました。なぜそれらが書かれたのかに注意することが重要です。使徒たちは、そこに記されていることを長いあいだ証ししてきました。それらを人々の間にもたらして、それらの背後にある霊的真理を確立しようとしてきました。このように、これらの事柄を証しして、人々の心の中に霊...

  • 「天の支配」第一章 御霊から生まれるもの(8)

    これはキリストの特徴を伸ばすためであり、それを得ないかぎり、進み抜く力は得られません。「主は私たちと共におられません、これに対応できません、神の力は現れていません」と言い始めるなら、あなたの目的は劣化し、あなたは栄光のキリストではなく自分自身の周りを巡り始めることになります。栄光のキリストこそ、聖霊があなたをそのかたちに同形化しようとしておられる方です。自分の目的を知って、主がご自分の子供たちに...

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