キミ

君と並んであるいた日々を君と笑いあった一瞬も私には、考えられないぐらいの幸福だった。何も持っていなかった私に暖かさを教えてくれた君何も見ようとしない私に世界の…

殺人心理

頭の導線の話。私はみんなと頭の導線が違います。みんなが普通に感じることが、感じられません。みんなが心動かすものに、心は動きません。だからみんな、私を嫌います。…

偽装工作

まぎれる為に選んだだけだと自分では考えていた人にまぎれて自分を偽装するそうじゃないと私はおかしな子に見られてしまうから人に言われなくても自分のあやし方は自分で…

3病棟24時

夢をみていました蛾になる夢みんな綺麗なちょうちょで、私は独りぼっちでした来る日も来る日もみんな私を避けて浮きます来る日も来る日もみんな私を見て見ぬふりをします…

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手の中から砂零れていくように私という概念は沈んでいく現在に意味がいるわけでもなく明日に希望があるわけでもなく私の概念は底へ底へと、沈んでいく見渡せばもうずうっ…

白昼夢

君が私を連れていく夢をみた真夏の白昼夢夢の名残の匂いに酔って私は夢の中に飛び込んだ真っ白な白昼夢まっさらな青空に、赤い名残を残して

無題

汚された感はなかった。ただそこにあるのは殺風景の情景と、私の無感覚だけだった。無である感覚は、有を生まず私はそこにずっととどまり続けた。感覚が殺がれていく言葉…

忘却

忘れてしまった声色も、目の色もまつ毛の長さ、指の長さ消え去ってしまった記憶の種忘却は死ぬことだ忘却は無に還ることだ貴方に教えてもらった言葉だけが頭を廻る輪郭も…

僕がいなくなる数秒前の問いかけ

「足りないものはなんですか」僕は問うた。「お金」貴女は俯いて答えた。どこか泣きそうだった。「足りないものはなんですか」今度は何も答えずに貴女は崩れ落ちた。床に…

カムパネルラの永劫

切符を拝見します。僕だけのｺﾞｰﾙﾃﾞﾝﾁｹｯﾄお返しします。君よりもずっと遠くへ行けるんだ「ずっと、一緒に行こう」君のﾁｹｯﾄは何色だい？約束を破ってしまっ…