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中国語気まぐれブログ https://blog.goo.ne.jp/inghosono/

中国語を通じ、中国の文化、歴史、生活などをお伝えしたいと思います。内容は筆者の気まぐれ、興味を持った内容を取り上げていきます。

日頃中国語に接する中で、気になったこと、表現力アップに役立ちそうな内容を紹介していきます。

いながさとし
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精華町
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天王寺区
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2010/06/24

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  • 『紅楼夢』第五回(その2)

    第五回の前半で、警幻仙女から、宝玉や賈家一族に関わる女性たちの運命の一端を予言する帳簿を見せられた宝玉。警幻仙女から途中で止められ、この後何が起こるのでしょうか。第五回の後半の始まりです。-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・宝玉はぼうっとして、思わず知らず帳簿を投げ出し、また警幻に随い後ろの方にやって来た。しかし彫刻した梁、彩色した棟、真珠を連ねたすだれ、刺繍した帷、仙花が馥郁と香り、見たことのない草が香りたち、真にすばらしい場所であった。正に、光は朱の扉や金を敷いた床に揺らめき、雪は珠の窓、玉で作った宮殿を照らす。また警幻が笑って言うのが聞こえた。「おまえたち、早く出て来てお客様をお出迎えなさい。」ことばが終わらぬうち、部屋の中に何人かの仙女たちが出て来た。蓮の葉のようなスカ...『紅楼夢』第五回(その2)

  • 『紅楼夢』第五回(その1)

    賈家の親戚である薛家のドラ息子、薛蟠が起こした殺人事件は、なんとか解決し、薛蟠とその母親である薛姨媽(賈政の妻である王夫人の妹)は、栄国府の敷地内の北東にある梨香院で暮らすことになりました。続いて何が起こるのか。紅楼夢第五回のはじまりです。-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・賈宝玉は太虚境に神遊し、警幻は仙曲もて紅楼夢を演ず第四回の中で、薛家の母子が栄府の中に身を寄せ暮らすといった事のあらましは既に述べたので、この回ではしばし書かないで良いだろう。今、林黛玉は栄府にて、一に賈のお婆様が非常にいとおしみ、寝食起居何れも、宝玉と全く同じで、かの迎春、探春、惜春の三人の孫娘を後回しにした。そして宝玉と黛玉二人の親密さ、友情も他の人々とは異なった。昼間は一緒に行動し、夜は一緒に休み、真...『紅楼夢』第五回(その1)

  • 『紅楼夢』第四回

    王夫人の妹の嫁ぎ先の薛家で、妹の子供の薛蟠が殺人事件を起こしたという急報がもたらされ、騒ぎになりますが、この訴訟案件を裁いたのが、第一回で出てきた賈雨村でした。しかも、薛蟠の殺人事件のそもそもの原因は、この物語の当初に起こった事件がからんでいました。『紅楼夢』第四回をお読みください。-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・薄命の女は偏(ひとえ)に薄命の郎(おとこ)に逢い、葫蘆の僧は葫蘆の案を判断するさて、黛玉は女兄弟たちと王夫人のところへ行くと、王夫人がちょうど兄嫁のところの使いと一家のいざこざについてあれこれ画策し、またおばの家で人命に関わる訴訟事件が遭ったと話しているのを聞き、王夫人がたいへん煩雑な件に対処されているのを知り、彼女たちは部屋を出て、亡くなった兄の妻の李氏の部屋に...『紅楼夢』第四回

  • 第三回(その2)

    栄国府にやって来て、賈のお婆様、賈家の三姉妹、王熙鳳に出迎えられた林黛玉。後半では、ふたりの叔父、賈郝と賈政にご挨拶にうかがい、その後、賈宝玉に出会うことになります。第三回後半の始まりです。-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・お茶請けが片付けられると、賈のお婆様はふたりの乳母に命じて、黛玉を連れてふたりの叔父に会いに行かせた。この時、賈郝の妻の邢氏が急いで立ち上がると、笑みを浮かべ答えて言った。「わたしが甥(おい)の娘を連れて行った方が、おそらく都合がよいと思いますが。」賈のお婆様は微笑んで言った。「そうだね。おまえも行っておくれ。もう戻って来なくていいから。」邢夫人ははい、と答え、黛玉を連れて王夫人にお別れを告げると、皆は表に通り抜ける部屋まで見送った。垂花門の前には既に何人...第三回(その2)

  • 『紅楼夢』第三回(その1)

    さて、第二回の最後で、賈雨村に声をかけて来たのは誰でしょうか。そして賈雨村にこのあとどのような運命が待っているのか。また母を失った林如海の娘、薫玉はこの後どうなるのでしょうか。第三回の始まりです。-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・内兄(妻の兄)に託し、如海は(雨村を)西賓(幕僚)へ薦め外孫(林薫玉)を迎える賈母(史太君)は孤女を惜しむさて、雨村が急いで振り返って見ると、他でもなく、曾ての同僚で、一緒に弾劾を受けて罷免された張如圭であった。彼はこの土地の人で、免職後は家にいて、今都で罷免された官吏の復職の批准がされたとの知らせを聞き、あちこち情報を尋ね、つてを求めていて、ふと雨村を見かけたので、急いでお祝いを言ったのである。ふたりは挨拶を交わし、張如圭はこの知らせを雨村に告げ、...『紅楼夢』第三回(その1)

  • 『紅楼夢』第二回

    第一回で、甄士隠は気の毒にも最愛の娘が行方知れずになり、また家財も火災で全て失い、絶望の果てに失踪してしまいました。そんな中、妻の姑の封粛が新任の知県(知事)に呼び出しを受けるのですが、果たしてその用件とは?また士隠の金銭的支援で、科挙の試験の受験のため都に上った賈雨村のその後はどうなったのでしょうか。紅楼夢第二回の始まりです。-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・賈夫人は揚州城にて逝去し、冷子興は栄国府を物語るさて、封粛は知県様からの使者の呼び出しを聞き、急いで出て行って作り笑いを浮かべて尋ねると、これらの人はただ大声でこう言った。「早く甄様を出て来させよ。」封粛は慌てて笑みを浮かべて言った。「わたくしの姓は封といい、甄ではありません。ただ以前、娘婿に甄という者がおりましたが、...『紅楼夢』第二回

  • 『紅楼夢』第一回・その(2)

    前回で甄士隠の幼い娘の英蓮への不吉な予言がこのあと的中するのか気になるところですが、隣の葫芦廟に住む、貧しい書生の賈雨村がこのあと登場します。ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・士隠が考え込んでいると、ふと隣の葫芦廟に身を寄せているひとりの貧しい儒者の姿が見えた。姓は賈、名は化、字は時飛、号を雨村という者である。この賈雨村は元々湖州の人で、学問で身を立て、役人を出す一族であったが、彼は一族が衰えた末世に生まれ、父母の代には先祖からの蓄えもあらかた使い尽くし、人口は衰え、ただ彼ひとりが残り、故郷にも家産無く、このため都に上って功名を得、再び一族発展の基礎を整えようと考えていた。前の年にここに来たのだが、生活に困り、しばらく廟の中に身を寄せ、毎日手紙の代書や文書を書いて生計を立てて...『紅楼夢』第一回・その(2)

  • 『紅楼夢』第一回・その(1)

    皆さん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。さて、2025年の第1回の投稿ですが、久々に『紅楼夢』を読んでいこうと思います。数年前に一度やりましたが、今回は改めて、細かい用語の解釈ではなく、物語全体の流れを見ながら読んでいきたいと思います。それでは、よろしくお願いします。第一回甄士隠は夢幻に通霊を識(し)り、賈雨村は風塵(浮世)に閨秀(名家の娘)を懐(おも)うこれはこの物語の第一回である。作者自ら云うに、曾て一度夢幻を見てから後、それゆえ真実を隠し、「通霊」(霊魂と対話、交流する能力)に借りてこの『石頭記』という書を書いた。それゆえ「甄士隠」zhēnshìyǐn(「真事隠」と発音が同じ。真実を隠す)と言うのである。けれど書に書かれたのはどんな人物のどんな事なのだろう。自らまたこのよ...『紅楼夢』第一回・その(1)

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